JP2007071293A - ガイド装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
コーティングなどに頼ることなく、移動時の気体放出量を低減できるガイド装置を提供する。
【解決手段】
プロセス室P内の圧力を10-4Pa以下としており、さらに3段排気の差動排気シール150,160を用いているので、差動排気シールからのリークを抑え、プロセス室P内の圧力上昇を抑えることができる。
【選択図】 図2
コーティングなどに頼ることなく、移動時の気体放出量を低減できるガイド装置を提供する。
【解決手段】
プロセス室P内の圧力を10-4Pa以下としており、さらに3段排気の差動排気シール150,160を用いているので、差動排気シールからのリークを抑え、プロセス室P内の圧力上昇を抑えることができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、たとえば電子ビーム装置などに用いられると好適な、真空環境に維持された室内でワークを移動可能なガイド装置に関する。
電子ビーム装置などにおいては、高真空環境に維持したプロセス室内で、ワークをステージに載置して移動させて電子ビーム処理することが行われている。ところで、ステージを移動可能に支持するために、静圧軸受を備えたガイド装置を高真空環境に維持したプロセス室内に設けたときに、ステージ移動に伴ってプロセス室内の圧力が上昇することがある。これは、ガイド装置のガイドレールの表面に、静圧軸受から吐出された気体の分子が付着し、ガイドレールが高真空環境に露出したときに、付着した気体の分子が放出されることが主原因とされる。
これに対し特許文献1によれば、ガイドレールの表面を、気体付着率の低い素材でコーティングすることにより、移動時の気体放出量を抑制するようにしている。
特開2000−346070号公報
しかし、ガイドレールの表面を適切にコーティングするにはコストがかかる。又、長時間の使用により、コーティングされた表面が劣化し、気体付着率が高まる恐れもある。
そこで本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み、コーティングなどに頼ることなく、移動時の気体放出量を低減できるガイド装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、第1の本発明のガイド装置は、減圧下に曝されるプロセス室内に連通する開口を有する案内面を備えた筐体内において、前記案内面に対して所定の隙間を介して対向した状態で、少なくとも一方向に移動可能に設けられた移動ブロックをガイドするガイド装置において、
前記筐体に対して、前記移動ブロックを移動可能に支持する静圧軸受と、
前記開口を囲むようにして、前記筐体と前記移動ブロックとの間に設けられ、前記プロセス室内と、前記プロセス室内よりも高圧のプロセス室外との間をシールする差動排気シールとを有し、
前記プロセス室内の圧力を10-4Pa以下としたことを特徴とする。
前記筐体に対して、前記移動ブロックを移動可能に支持する静圧軸受と、
前記開口を囲むようにして、前記筐体と前記移動ブロックとの間に設けられ、前記プロセス室内と、前記プロセス室内よりも高圧のプロセス室外との間をシールする差動排気シールとを有し、
前記プロセス室内の圧力を10-4Pa以下としたことを特徴とする。
第2の本発明のガイド装置は、減圧されたプロセス室内で使用される、気体を用いた静圧軸受を有するガイド装置において、プロセス室内の圧力を10-4Pa以下としたことを特徴とする。
本発明者は鋭意研究の結果、プロセス室内の真空度によって圧力上昇量が異なり、真空度が高い(即ち圧力が低い)ほど、プロセス室内の圧力上昇を抑制できることを見出した。
図11は、本発明者の行った実験結果を示すグラフである。図11の実験結果は、後述する図1(b)に示すガイド装置のモデルにより得られたものであり、移動ブロックの移動量を横軸に、圧力変化量を縦軸に取っている。本発明者が、プロセス室内の真空度と圧力上昇の相関を確認した結果、プロセス室内の真空度を除き、条件を同一とした場合に、プロセス室内の真空度が高い(=圧力が低い)ほど、圧力上昇を抑制できることがわかった。例えば、図11に示す実験結果から、プロセス室の真空度を1.25×10-4Paに対して、1.07×10-4Paとすることで、圧力上昇を6.4×10-5Paから4.8×10-5Paへ抑制でき、更に、3.55×10-5Paとすると、2.8×10-5Paに抑制できることが確認された。
特許文献1に記載されているように、従来技術では、4〜4.5×10-4Pa程度の真空度であるために、ガイド装置動作時におけるプロセス室内の圧力上昇が顕著になっており、そのためガイドレール表面のコーティングなどの処理が必要となっているのである。これに対し、本発明のガイド装置によれば、前記移動ブロックにコーティングなどの処理が不要となる。
本発明の効果をより有効に発揮するには、前記差動排気シールの排気性能を高めることが望ましい。例えば前記差動排気シールからの前記プロセス室内へのリーク量が10-5Pa以下であると好ましい。筐体、移動ブロック、ガイド装置を構成する要素は洗浄を行い、可能ならばベーキング処理を行うと良い。
更に、前記静圧軸受から吐出される気体は、除湿されていると好ましい。又、前記静圧軸受のみならず、前記筐体外の気体が流入するタイプのガイド装置においては、前記筐体外をチャンバ等で囲って密封空間を形成し、その内部を除湿した気体で満たすと良い。
前記差動排気シールは、排気ポンプに連通し前記開口を囲む3重の溝を有すると、前記差動排気シールからの前記プロセス室内へのリーク量が10-5Pa以下とするのに好適となる。前記溝が2重以下であるとシールの大形化を招く一方、4重以上であると、ガイド装置の大型化を招くと共にシール性能が過剰になる傾向があるからである。
より具体的には、極めて大容量の排気ポンプを前記溝に連通させた場合、2重の溝では、前記差動排気シールからの前記プロセス室内へのリーク量として10-5Pa以下を得るために、前記移動ブロックとのスキマ(シールスキマ)を極めて小さくするか、或いは溝と溝との間隔を大きく設定する必要が生じる。しかるに、シールスキマを小さくする場合、前記移動ブロックとの接触を招く恐れがあるが、前記移動ブロックとの接触を招かないようなシールスキマを形成すると、10-5Pa以下のリーク量を得ることは困難である。一方、溝と溝との間隔を大きく設定する場合、外側の溝で加う面積が増大し、ガイド装置の大型化を招くこととなる。以上は、前記筐体の外部側(高圧側)の溝における排気効率については、例え大容量の排気ポンプを用いても、排気流量が多いため配管途中での圧力損失が生じて、所望の効率を得られないことによるものである。
これに対し、本発明のごとく3重の溝であれば、排気ポンプに連通させることで溝内の気圧を適正に低めることができ、大容量の排気ポンプを2重の溝に連通させた差動排気シールでは得られない、高いシール性能を得ることができる。なお、最もプロセス室に近い側の溝に接続する排気ポンプは、中間の溝に接続する排気ポンプより到達圧力が低い性能(即ち溝内の気圧をより低くできる性能)を有することが好ましい。
前記移動ブロックを挟んで前記プロセス室と反対側に、前記プロセス室外より低圧の減圧室を設けると、前記移動ブロックを挟んで、前記プロセス室の開口内の気圧と、前記減圧室内の気圧とを近づけることで、たとえ前記移動ブロックの肉厚を薄くしてもその変形を効果的に抑えることができ、それにより軽量でありながら高精度な位置決めを達成する位置決め装置を提供できる。尚、前記第1の開口内の気圧と前記減圧室内の気圧とは、必ずしも一致させる必要はない。
前記プロセス室内の圧力を10-5Pa以下としたときに、前記プロセス室に流入する気体の圧力上昇量は、10-6Pa以下であると好ましい。
ここで、差動排気シールとは、例えば対向する2面間の微小な間隙にある気体を排気することにより、非接触の状態で、対向面を挟む両側の雰囲気(例えば大気圧と高真空)を一定の状態に保つように機能するものをいう。以下に述べる実施の形態においては、排気面と排気溝を有する部材を差動排気シールという。なお、本明細書においては、例えば「2重」の溝と「2段」の溝を同義で用いるものとする。
更に、差動排気シールからのリークとは、差動排気シールの固定体と移動体が接触し隙間が無い状態や、真空中で使用される静圧気体ガイド装置では、軸受への給気が無い状態など、差動排気シールを通過する流入が無い状態に対するプロセス室へのシールを通過する流入(流入による圧力上昇)を示す。また、圧力上昇量とは、静止時の真空度に対するガイド装置の移動時の圧力の上昇量を意味する。
図1(a)は、本発明者の検討結果を示す図であって、差動排気シールのシールギャップとプロセス室の到達圧力との関係を示すグラフであり、差動排気シールの仕様を変えた場合について比較検討している。図1(b)に、比較検討に用いたガイド装置の概略断面図を示す。図1(b)において、第1の筐体H1と第2の筐体H2の向かい合う開口部A1,A2間に、移動ブロックMBが移動可能に配置されている。各開口部A1,A2の周囲に、プロセス室Pに近い順に溝G1〜G3が3重に取り巻くようにして形成され、それぞれポンプ1〜ポンプ3に接続されている。第1の筐体H1内のプロセス室Pは、ターボ分子ポンプに接続され、且つ圧力計で圧力を測定できるようになっている。第2の筐体H2内の減圧室Rは、移動部録MBに設けた開口を介してプロセス室Pに連通している。
以下に結果を述べる検討において、移動ブロックMBと筐体との微小スキマ部の流れの状態を、最も外側を粘性流とし、それ以外の真空側のスキマは分子流としている。又、各溝と各ポンプとをつなぐ排気管の内部は、外側2段(ポンプ2,3)の配管は粘性流とし、最もプロセス室P側のポンプ1の配管は分子流としている。
検討の対象とした差動排気シールの仕様は以下の通りである。なお、差動排気シールの外形寸法は同一とし、排気ポンプの性能は表1に示す通りである。
仕様(1):排気溝は2段(G1,G2)であり、それぞれの排気溝G1,G2にはポンプ1,2として大容量の排気ポンプUPが接続されている。ポンプ3はガイド装置に接続せず削除し、開口A1,A2とも、溝G1,G2の間隔を広げてより高いシール性能を得るようにしている。
仕様(2):排気溝は3段(G1〜G3)であり、それぞれの排気溝G1〜G3には通常の排気ポンプNPが接続されている。
仕様(3):排気溝は3段(G1〜G3)であり、最もプロセス室Pに近い排気溝G1には、到達圧力の低い排気ポンプHPが接続され、残りの排気溝G2,G3には通常の排気ポンプNPが接続されている。
仕様(4):排気溝は3段(G1〜G3)であり、それぞれの排気溝G1〜G3には大容量の排気ポンプUPが接続されている。
仕様(1):排気溝は2段(G1,G2)であり、それぞれの排気溝G1,G2にはポンプ1,2として大容量の排気ポンプUPが接続されている。ポンプ3はガイド装置に接続せず削除し、開口A1,A2とも、溝G1,G2の間隔を広げてより高いシール性能を得るようにしている。
仕様(2):排気溝は3段(G1〜G3)であり、それぞれの排気溝G1〜G3には通常の排気ポンプNPが接続されている。
仕様(3):排気溝は3段(G1〜G3)であり、最もプロセス室Pに近い排気溝G1には、到達圧力の低い排気ポンプHPが接続され、残りの排気溝G2,G3には通常の排気ポンプNPが接続されている。
仕様(4):排気溝は3段(G1〜G3)であり、それぞれの排気溝G1〜G3には大容量の排気ポンプUPが接続されている。
図1において、仕様(1)の2段排気の差動排気シールによれば、プロセス室の圧力上昇を10-4Pa以下に抑えるためには、高価な大容量の排気ポンプUPを用いたとしても、シールギャップを2.4μm以下に抑えなくてはならず、移動ブロックと筐体との干渉を招く恐れがある。これに対し、仕様(2)の3段排気の差動排気シールによれば、プロセス室の圧力上昇を10-4Pa以下に抑えるためには、安価で入手しやすい通常の排気ポンプNPを用いたとしても、シールギャップを6.2μm以下に抑えれば足り、移動ブロックと筐体との干渉を抑制することができる。
更に、仕様(3)の差動排気シールによれば、最もプロセス室Pに近い排気溝を、到達圧力の低い排気ポンプHPで排気することによって、プロセス室の圧力上昇を10-4Pa以下に抑えるのに、シールギャップを8.8μm以下とすることができ、移動ブロックと筐体との干渉を更に抑制することができる。又、プロセス室の圧力上昇を10-5Pa以下に抑えるために、シールギャップを5.4μm以下とすればよく、この場合でも十分に実用可能範囲といえる。
これに対し、仕様(4)の差動排気シールにおいて、全ての排気溝を大容量の排気ポンプUPで排気した場合、プロセス室の圧力上昇を10-4Pa以下に抑えるためには、シールギャップを9.0μm以下に抑えればよいが、仕様(3)に対してコストや消費電力等を増大させる割には効果が少ないことがわかる。以上より、プロセス室の圧力上昇を低く抑えるには、到達圧力の低いポンプを少なくともプロセス室側の排気溝に接続することが望ましいといえる。
なお、4段排気の差動排気シールにすれば、プロセス室の圧力上昇をより抑えることができるのは、以上の検討結果より明らかであり、例えばシールギャップを維持しつつ、プロセス室の圧力上昇を10-5Pa以下に抑えるためには4段以上の排気溝が有効と考えられる。しかしながら、アウトガスの発生などによりプロセス室内を10-5Pa以下の真空度に維持することは一般的には困難であるとされ、通常の要求に応えるためには、差動排気シールの能力として、プロセス室の圧力上昇を10-5Pa〜10-4Pa程度に抑えることができれば十分である。又、4段以上の排気溝を設けることで、差動排気シールのシール部(排気溝と微小スキマ部からなる)の外形が大きくなる恐れがある。差動排気シールのシール部の大きさは、微小スキマ部の幅よりも、排気溝や排気のための貫通孔などの加工性や製作性により決定されることが多いので、実際に設計を推し進めると、4段以上の排気溝を有する差動排気シールのシール部が大型化し、実用化が困難であることがわかる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。図2は、第1の実施の形態にかかるガイド装置を用いた位置決め装置110の正面断面図であり、密閉されている筐体の上部を省略し且つ差動排気シール及び静圧軸受に関しては簡略化して示している。図3は、図2の位置決め装置110を矢印III-IIIで切断して矢印方向に見た図である。図4は、図3の位置決め装置110を矢印IV-IVで切断して矢印方向に見た図である。図5〜7は、それぞれ図3の位置決め装置110をV-V、VI-VI、VII-VII線で切断して矢印方向に見た図である。なお、後述する静圧軸受181,182,185と、差動排気シール150,160とでガイド装置を構成する。
図2に示すように、本実施の形態にかかるガイド装置を用いた位置決め装置110は、プロセス室Pを含む且つプロセス室Pとその外部とを連通する開口120aを有する第1の筐体120と、第1の筐体120の開口120aに対向して配置された移動ブロック130と、第1の筐体120と移動ブロック130との間に挟まれた中間ブロック170と、移動ブロック130を挟んで第1の筐体120(或いは中間ブロック170)の反対側に配置された第2の筐体140とから構成されている。プロセス室Pは、不図示のポンプにより吸引され負圧となっている。
図2,図5〜7で、移動ブロック130の両側の上面は、中間ブロック170に対して所定の隙間を介して、静圧軸受181(その下面が第1の案内面)で支持され、移動ブロック130の両側の下面は、第2の筐体140に対して所定の隙間を介して、静圧軸受182(その上面が第2の案内面)で支持され、移動ブロック130の両側面は、軸受ブロック183,184に設けられた静圧軸受185で支持されている。従って、移動ブロック130は、図2において紙面に垂直方向に(図3においては上下方向に)移動可能となっている。尚、本実施の形態では、静圧軸受181,182,185は、それぞれ略円筒形の多孔質グラファイトでなるもので、その軸受面が、中間ブロック170、筐体140、或いは軸受ブロック183,184と面一となるように固定されており、不図示のエア供給路を介してエアが供給されるようになっている。静圧軸受181に隣接し且つその内側における移動ブロック130の上面と、中間ブロック170との間は、第1の作動排気シール150で密封され、静圧軸受182に隣接し且つその内側における移動ブロック130の下面と、第2の筐体140との間は、第2の作動排気シール160により密封されている。静圧軸受181,182,185は、ポンプP4から圧送された空気により、対向する面を非接触に支持することができる。一方、差動排気シール150,160は、ポンプP2に吸引されることで負圧となっている。更に、静圧軸受181と第1の差動排気シール150との間の環状空間154(詳細は後述)と、静圧軸受182と第2の差動排気シール160との間の環状空間164(詳細は後述)とは、大気圧に維持されるようになっている。
不図示の定盤上に支持された筐体120は、その下壁120cに、長孔状の開口(第1の開口)120aを形成している。図2で、筐体120の下壁120cの下面には、長円形状の浅い座繰り部120dが形成されている。下壁120cに対向する中間ブロック170の上面には、座繰り部120dの周囲に沿って溝部170aが形成されている。溝部170a内には、変形吸収手段としてのO−リング171が配置されている。O−リング171は、筐体120の下壁120cの下面に当接し、中間ブロック170との間を密封するようになっている。尚、図2に明示されていないが、溝部170aの外側の周囲においても、筐体120の下壁120cの下面と、中間ブロック170の上面との間には、隙間が設けられている。この外側の周囲の隙間は、0.1mm程度のものであるが、これにより中間ブロック170の上面と、下壁120cの下面との非接触状態が保たれる。
中間部材170の中央には長円の開口170bが形成されている。かかる開口170b及び第1の筐体120の開口120aを貫通するようにして、軸131が延在している。軸131は、移動ブロック130の上面に取り付けられて一体となっている。軸131内を貫通する通路132は、第1の筐体120内のプロセス室Pと、第2の筐体140と移動ブロック130と第2の差動排気シール160とで形成された減圧室Rとを連通している。減圧室Rが移動ブロック130の下面と対向している部分が、開口(第2の開口)140aとなっている。尚、移動ブロック130は、不図示の駆動部に、連結部133(図3)を介して連結されている。駆動部としては、例えばモータとボールねじ等の送りねじとの組み合わせ、モータとベルト及びプーリとの組み合わせ、或いはリニアモータ等を用いることができる。又、静圧軸受185の代わりに或いはそれに加えて、第2の筐体140に対して移動ブロック130を駆動することができる超音波モータ(不図示)を設けることで、駆動部及び連結部133を省略することもできる。又、連結部133を設ける代わりに、移動ブロック130の長手方向端部に、連結部を設け、これを介して駆動部を連結するようにしても良い。この場合、移動ブロック130の短手方向の開口は遮蔽すると好ましい。
3段排気の差動排気シール160は、第1の開口120aを囲む3重の溝161,162,163と,連通孔165,166,167と、排気孔169とから構成される。図3において、第2の筐体140の上面に形成された長円状の減圧室Rの周囲に沿って、4本の溝161〜164がトラック状に延在している。そのうち溝164(前記環状空間)は、接線方向両側に延び第2の筐体140の両端面で大気に開放している。図3,図6又は7に示すように、溝161〜163の溝底から、第2の筐体140の内部に向かって、それぞれ連通孔165〜167が形成され、図5〜7に示すごとく第2の筐体140の内部を長手方向に延在する6本の排気孔169に連通している。排気孔169は、両端が第2の筐体140の外部へと抜けており、それぞれ不図示の吸引ポンプに接続されているが、図5〜7に示すように、第2の筐体140の内部に向かうに連れ(すなわち開口170b寄りのものほど)太くなる径を有していると好ましい。
3段排気の差動排気シール150は、第2の開口140aを囲む3重の溝151,152,153と,連通孔155,156,157と、排気孔159とから構成される。中間ブロック170の長孔170bの周囲に沿って、4本の溝151〜154がトラック状に延在している。そのうち溝154は、接線方向両側に延び中間ブロック170の両端面で大気に開放している。図6、7に示すように、溝151〜153の溝底から、第2の筐体140の内部に向かって、それぞれ連通孔155〜157が形成され、図5〜7に示すごとく中間ブロック170の内部を長手方向に延在する6本の排気孔159に連通している。排気孔159は、両端が中間ブロック170の外部へと抜けており、それぞれ不図示の吸引ポンプに接続されているが、図5〜7に示すように、中間ブロック170の内部に向かうに連れ(すなわち開口140a寄りのものほど)太くなる径を有していると好ましい。
次に、本実施の形態に係る位置決め装置110の動作について説明する。不図示の駆動源の駆動力は、連結部材133を介して移動ブロック130に伝達され、それにより軸131も一体で移動するので、軸131の上端に取り付けられたテーブルに載置されたワーク(不図示)を、第1の筐体120内で任意の位置に位置決めできる。
ここで、第1の筐体120の内部が真空(プロセス室P内の圧力=10-4Pa以下)であった場合、第1の筐体120の内外の気圧差が大きくなり、それに応じて第1の筐体120が微小変形する。より具体的には、開口120aの付近が最も剛性が低いので、図2で開口120aを上方に押し上げるように変形する。本実施の形態においては、第1の筐体120の下壁120cの中央部が変形により上方に移動しても、変形吸収手段としてのO−リング171は、第1の筐体120の下壁120cの下面から離隔することがなく、第1の筐体120と中間ブロック170との間の密閉性は維持される。すなわち、予め第1の筐体120の変形量(かかる変形は第1の筐体120と中間ブロック170との間の微小隙間により保証される)を見込み、常にO−リング171が第1の筐体120と中間ブロック170との双方に密着した状態を保つように設定されている。つまり、プロセス室P内が減圧され、第1の筐体120の下壁120cがたわみにより上方に変位するにつれ、O−リング171の弾性変形量(つぶれ代)は小さくなってくるが、想定される最大変位量に達しても、O−リング171の弾性変形が完全になくなることがないようにしている。すなわち、第1の筐体120は、不図示の定盤上に不図示の支持脚を介して支持されており、一方、中間ブロック170,第2の筐体140,及び軸受ブロック183,184よりなる移動ブロック130の案内機構も、前記定盤上面を基準にして固定されているので、前記支持脚の高さと中間ブロック170の上面の高さの差が、上記の条件を満たすように設定されている。このように、変形吸収手段としてO−リング171を用いることにより、部品点数が少なくて済む簡単な構成を達成でき、移動ブロック130の案内機構を構成する中間ブロック170,第2の筐体140,及び軸受ブロック183,184に第1の筐体120の変形による影響を及ぼすことが回避される。
又、本実施の形態では、第2の筐体140の減圧室Rが通路132を介してプロセス室Pに連通しているので、減圧室Rの気圧はプロセス室Pの気圧に一致する。従って上下面の気圧が釣り合っているので、移動ブロック130の中央の変形を抑制できる。更に、本実施の形態では、O−リング171の位置は、差動排気シール150と静圧軸受182との間(大気に連通する溝154)と略一致するため、プロセス室Pにつながる中間ブロック170の上面の溝170aの内側の範囲が真空になった場合に、中間ブロック170の反対側が差動排気シール150となることから、中間ブロック170の変形を効果的に抑制することができる。すなわち、差動排気シール150の部分の中間ブロック170と移動ブロック130との間の隙間内の気圧は、プロセス室P内とは同一ではないが、十分これに近いと考えることができる。一方、移動ブロック130は、その上下面に差動排気シール150,160と、静圧軸受181,182とをバランス良く対向させているため、それらから受ける力が釣り合って、すなわち上下面の気圧差が全くないので、それに起因する曲げ変形も全くないこととなる。これらにより、中間ブロック170の下面と移動ブロック130の上面との間隔は略初期状態に維持されるので、差動排気シール150及び静圧軸受181の機能を損なうことがなく、移動ブロック130の下面と第2の筐体140の上面との間隔も略初期状態に維持されるので、差動排気シール160及び静圧軸受182の機能を損なうことがない。又、プロセス室Pの内部と外部(大気圧下)との差圧に起因する軸受に対する負荷がないので、前記差圧が変動しても軸受に対する負荷は変動することはない。
本実施の形態によれば、プロセス室P内の圧力を10-4Pa以下としており、さらに3段排気の差動排気シール150,160を用いているので、差動排気シールからのリークを抑え、プロセス室P内の圧力上昇を抑えることができる。
更に、移動ブロック130両側の気圧を同一にできるので、気圧差をなくすことによる変形の抑制という点に加え、中間ブロック170,第2の筐体140,及び軸受ブロック183,184で構成される移動ブロック130の案内機構は、不図示の定盤を基準にして組まれると共に、変形が全くないので高精度な移動が容易に得られるという点でも効果的である。又、プロセス室Pと減圧室Rを吸引するポンプを別個にした場合、一方のポンプに支障が生じたときに、上下面に作用する気圧差が激しくなり移動ブロックの過大な変形が生じる恐れがあるが、本実施の形態では、ポンプに支障が生じても、上下面に作用する気圧差はゼロであるから、移動ブロックの変形は生じることがない。尚、中間ブロック170の上下面に作用する気圧差は、厳密にはゼロではないが、上述のように十分小さいので変形も十分抑制できる。
尚、案内としては、作り込みの観点から静圧軸受181,182,185が優れている。案内面とシール面とを同一平面(或いは微小な段差を持った面)として、平行度・平面度を厳密に管理しながらも容易に形成できるからである。リニアガイドなどの別個の案内も利用することができるが、非接触シールである差動排気シールの特性を十分に引き出すためには、非接触式の案内がより優れているといえる。尚、非接触式の案内としては、磁気軸受や、磁気軸受と静圧軸受とを組み合わせたハイブリッド軸受なども含まれる。尚、通路132を設ける代わりに、減圧室R内を減圧するポンプを別個に設けるようにしてもよい。この場合、減圧室Rは、例えば103Pa程度にすることにより、移動ブロック130等の変形を抑制できるので、このポンプ及び差動排気シール160のためのポンプの能力は低いもので済むという利点がある。
図8は、本実施の形態の変形例を示す正面断面図である。本変形例においては、第1の筐体120(開口120aが拡大した点を除く)、中間ブロック170,移動ブロック130,第2の筐体140の構造自体は、第2の実施の形態と同様であるので説明を省略する。本変形例においては、O−リング171の代わりにベローズ172を用いている。ベローズ172は、上端がホルダ173により第1の筐体120に取り付けられ、下端がホルダ174により中間ブロック170に取り付けられている。
本変形例においても、第1の筐体120の下壁120cが変形により上方に移動すると、変形吸収手段としてのベローズ172は伸張することで、第1の筐体120と中間ブロック170との間の密閉性を維持するようになっている。又、本変形例でも、ホルダ174を中間ブロック170に対して密封するO−リング175の位置が、差動排気シール150と静圧軸受182との間(大気に連通する溝170c)と略一致するため、O−リング175を収容する溝170aの内側の範囲が真空になった場合に、中間ブロック170の反対側が差動排気シール150となることから、中間ブロック170の変形を抑制することができる。本変形例では、第1の筐体120の比較的大きな変形を、より高い信頼性で吸収することができる。
図9は、第2の実施の形態にかかるガイド装置を用いた位置決め装置210を示す正面断面図である。図10は、図9の位置決め装置210をX-X線で切断し矢印方向に見た図である。図において、移動ブロック230は、上角板230aと、中角軸230bと、下角板230cとを直列に連結した構成を有し、更に中央に通路232を形成している。通路232は、第1の筐体220のプロセス室Pと第2の筐体240の減圧室Rとを連通している。移動ブロック230の下角板230cは、静圧軸受281,282,285により案内され、図10で左右方向に移動可能に支持されており、又、差動排気シール260により、第2の筐体240に対して密封されている。上角板230aは、差動排気シール250により、中間ブロック270に対して密封されている。第1の筐体220と中間ブロック270とは、変形吸収手段であるO−リング271により密封されている。なお、静圧軸受281,282,285と、差動排気シール250,260とでガイド装置を構成する。
本実施の形態においても、第2の筐体240の減圧室Rが通路232を介してプロセス室Pに連通しているので、減圧室Rの気圧はプロセス室Pの気圧に一致する。従って移動ブロック230の中央の変形をその分だけ抑制できる。更に、プロセス室の内部と外部との差圧に起因する軸受に対する負荷がないので、前記差圧が変動しても軸受に対する負荷が変動することがない。
図12は、別な実施の形態にかかるガイド装置の側面図であり、図13は、図12の構成をXIII-XIII線で切断して矢印方向に見た図である。図12において、内部を例えば10-4Paとしたプロセス室Pを有する筐体2の底面に、支柱4,4が植設され、支柱4,4の上端をガイドレール5が架橋してなる。ガイドレール5に対して移動ブロック3が移動自在に配置されている。
図13において、移動ブロック3は、ガイドレール5を内包するようにして、上板3aと下板3bの両端を、それぞれ側板3c、3dで連結した形となっている。上板6aのガイドレール5に対向する面には、中央に静圧軸受7Aが配置され、その周囲に3重の溝(簡略化して図示)を含む差動排気シール6Aが配置されている。下板6bのガイドレール5に対向する面には、中央に静圧軸受7Bが配置され、その周囲に3重の溝(簡略化して図示)を含む差動排気シール6Bが配置されている。左側の側板6cのガイドレール5に対向する面には、中央に静圧軸受7Cが配置され、その周囲に3重の溝(簡略化して図示)を含む差動排気シール6Cが配置されている。右側の側板6dのガイドレール5に対向する面には、中央に静圧軸受7Dが配置され、その周囲に3重の溝(簡略化して図示)を含む差動排気シール6Dが配置されている。
不図示の正圧ポンプに接続された静圧軸受7A〜7Dからガイドレール5に向かって吐出される気体により、ガイドレール5に対して移動ブロック3は非接触的に支持され、不図示の駆動装置によりガイドレール5に対して移動可能となっている。静圧軸受7A〜7Dから吐出された気体は、不図示の排気ポンプに接続された差動排気シール6A〜6Dの3重の溝により捕獲され回収されるので、プロセス室Pの真空雰囲気を破壊することが抑制される。静圧軸受7A〜7Dからプロセス室Pに流入する気体の圧力上昇量は、10-5Pa以下であると好ましい。ただし、プロセス室Pの気圧が10-5Pa以下である場合、静圧軸受7A〜7Dからプロセス室Pに流入する気体の圧力上昇量は、10-6Pa以下であることが望ましい。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。例えば、差動排気シール150の溝部151,152、153及び差動排気シール160の溝部161,162、163は、3列にしたが、これに限定されず、吸引ポンプの性能、プロセス室内外の差圧の大きさ、等に応じ、2列あるいは4列以上としても良い。また、第1の筐体120と、中間ブロック170との隙間の大きさも、吸引ポンプ等の性能との兼ね合いで決まるもので、数μmから数100μmまで適宜選択可能である。さらに、軸受としては、リニアガイドや静圧軸受に限らず、例えばクロスローラガイド等、他の転がり軸受など各種の軸受を用いることができる。またO−リング等の位置決め用の溝部を中間ブロック側に設けるようにしたが、第1の筐体側、あるいは双方に設けられるようにしてもよい。
10,110、210 位置決め装置
20、120、220 第1の筐体
30,130、230 移動ブロック
40、140,240 第2の筐体
70,170,270 中間ブロック
50,60,150,160,250,260 差動排気シール
P プロセス室
R 減圧室
20、120、220 第1の筐体
30,130、230 移動ブロック
40、140,240 第2の筐体
70,170,270 中間ブロック
50,60,150,160,250,260 差動排気シール
P プロセス室
R 減圧室
Claims (9)
- 減圧下に曝されるプロセス室内に連通する開口を有する案内面を備えた筐体内において、前記案内面に対して所定の隙間を介して対向した状態で、少なくとも一方向に移動可能に設けられた移動ブロックをガイドするガイド装置において、
前記筐体に対して、前記移動ブロックを移動可能に支持する静圧軸受と、
前記開口を囲むようにして、前記筐体と前記移動ブロックとの間に設けられ、前記プロセス室内と、前記プロセス室内よりも高圧のプロセス室外との間をシールする差動排気シールとを有し、
前記プロセス室内の圧力を10-4Pa以下としたことを特徴とするガイド装置。 - 前記プロセス室に流入する気体の圧力上昇量は、10-5Pa以下であることを特徴とする請求項1に記載のガイド装置。
- 前記差動排気シールは、排気ポンプに連通し前記開口を囲む3重の溝を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のガイド装置。
- 前記移動ブロックを挟んで前記プロセス室と反対側に、前記プロセス室外より低圧の減圧室を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のガイド装置。
- 前記プロセス室内の圧力を10-5Pa以下としたときに、前記プロセス室に流入する気体の圧力上昇量は、10-6Pa以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のガイド装置。
- 減圧されたプロセス室内で使用される、気体を用いた静圧軸受を有するガイド装置において、プロセス室内の圧力を10-4Pa以下としたことを特徴とするガイド装置。
- 前記静圧軸受から前記プロセス室に流入する気体の圧力上昇量は、10-5Pa以下であることを特徴とする請求項6に記載のガイド装置。
- 前記静圧軸受の周囲に差動排気シールが設けられ、前記差動排気シールは、排気ポンプに連通し前記開口を囲む3重の溝を有することを特徴とする請求項6又は7に記載のガイド装置。
- 前記プロセス室内の圧力を10-5Pa以下としたときに、前記静圧軸受から前記プロセス室に流入する気体の圧力上昇量は、10-6Pa以下であることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載のガイド装置。
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CN104500569A (zh) * | 2014-12-23 | 2015-04-08 | 天津尚吉液压设备有限公司 | 一种单约束自由度的t型液压轴承 |
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2005
- 2005-09-07 JP JP2005258920A patent/JP2007071293A/ja active Pending
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