JP2007069281A - 金型装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被加工材の穴穴開け加工に際して被加工材の汚れの防止。
【解決手段】ダイスプレート36とストリッパプレート22との間に被加工材40を配置し、パンチ26をストリッパプレート22に設けたパンチガイド穴30でガイドさせながらパンチ下端のピン28をストリッパプレート22外に突出させて被加工材40を穴開け加工する金型装置であって、パンチガイド穴30内に、ピン28の直径と同等程度以上のピンガイド穴60cを、また、ピンガイド穴60cに連通して該ピンガイド穴60cよりも大径のクリアランス60dを備えるガイドブッシュ60を配置し、ガイドブッシュ60のクリアランス60dのガイド方向長さを使用ピン部分の長さ以上に設定した。
【選択図】図1

Description

本発明は、シート状の被加工材(ワーク)に穴開け加工する際に用いる金型装置に関するものである。この被加工材には例えば、樹脂製のシート体や研磨パッド等が好ましく適用される。
シート状の被加工材には例えば、シリコンウエハの化学的機械研磨(通称CMP)に用いるウレタン製の研磨パッドがある。このような研磨パッドにおいては、研磨スラリーの供給や排出性を向上させて研磨速度の増大や研磨スラリーの保持性改善を図るためにその表裏面に貫通した多数の穴を備えたものがある(特許文献1参照)。
このように研磨パッドに多数の穴を開ける穴開け加工(パーホレーション加工)は、従来より、鉄板等の硬い被加工材の打ち抜きに用いる金型装置が流用されている。
図6を参照して従来の金型装置を用いて被加工材である研磨パッドに穴開け加工を行う例を説明する。図6において2はプレス上型、4はプレス下型である。これら上型2と下型4との間に金型装置6が配置される。金型装置6は上金型8と下金型10とを備える。上金型8はその下面両側4隅に設けたアウタガイド筒12を下金型10の上面両側4隅に設けたアウタガイドポスト14に案内することにより下金型10に対して昇降自在になっている。上金型8の下面にはバッキングプレート16が固定され、バッキングプレート16の下面にはパンチプレート18が固定されている。バッキングプレート16にはインナガイドポスト20の上端部が固定されている。インナガイドポスト20の下端部は下方に延びストリッパプレート22に設けたガイド穴24に挿通され、さらに下方に延びている。バッキングプレート16にはパンチ26の上端部が固定されている。パンチ26の下端部は穴開けピン28が突設されており、ストリッパプレート22に設けたパンチガイド穴30に挿通され、穴開けピン28は、そのパンチガイド穴30の底面に設けたピンガイド穴32に挿通自在になっている。
下金型10の上面には、バッキングプレート34が載置され、このバッキングプレート34の上にダイスプレート36が固定されている。バッキングプレート34とダイスプレート36にインナガイドポスト20の下端部が挿通されるガイド穴(符号付け略)が設けられている。ダイスプレート36にはパンチ26の穴開けピン28が挿通可能な穴38が形成されている。
以上の構成を備えた金型装置6を用いて被加工材として研磨パッド40に穴開け加工を施す場合、プレス上型2とプレス下型4との間に金型装置6をセットし、金型装置6のダイスプレート36上に研磨パッド40を載置し、次いで、プレス上型2により上金型8を下方へ押圧してストリッパプレート22を研磨パッド40の表面に当接させさらに上金型8を下降させる。これによって、パンチ26がストリッパプレート22のパンチガイド穴30にガイドされつつその穴開けピン28がピンガイド穴32にガイドされストリッパプレート22外に突出して研磨パッド40を打ち抜き、研磨パッド40には穴開けピン28に対応した大きさの貫通穴を開ける。
図7は、以上の構成を備えた金型装置6の穴開け加工においての課題の説明に用いるもので、ストリッパプレート22と、パンチ26の穴開けピン28と、被加工材である研磨パッド40と、ダイスプレート36との要部を示す図である。ストリッパプレート22には、パンチ26をガイドする大径のパンチガイド穴30と、そのピン28をガイドする小径のピンガイド穴32とが連通しかつ段差をつけて形成されている。
以上の構成を備えた従来の金型装置6を用いて、研磨パッド40に穴開け加工を施すに際しては、高精密、高精度な穴開け加工を目的として、その加工時に穴の外周縁に発生するバリやカエリを無くすべく、ピン28外周面とピンガイド穴32内周面とのクリアランスを可能な限り小さくしたり、あるいは、プレス能力の高い設備を使用して精密に切断するファインブランキングで穴開け加工を用いていた。
しかしながら、このような高精密、高精度な穴開け加工では、図8で示すように穴開け加工された研磨パッド40の加工穴42内周面やその周辺に例えば黒ずんだ汚れ44が発生していた。そして、本発明者らはその汚れ44の原因の究明を図るべく鋭意研究した結果、この汚れ44は、穴開け加工時に穴開けピン28がピンガイド穴32の内周面と擦れて削り屑46等が穴開けピン28に付着し、その削り屑46が研磨パッド40の加工穴42に付着していたことに原因があると解明することができた。
このような汚れ44は除去しにくく半導体の研磨に用いる研磨パッド40にとってその製品価値を損なうものであるために、汚れ44が加工穴42に付着しないように上記穴開け加工時において穴開けピン28がピンガイド穴32の内周面と擦れる原因をさらに追求して研究を進めた結果、
第1に、穴開け加工の対象が、打ち抜き荷重が小さくて済む研磨パッドであるために、金型がその扱い性向上のため軽量とされ、かつ、低剛性とされていたこと、その一方で、近年、研磨パッドが大型大面積化していたこと、とにより、研磨パッドに対して穴開け加工を施す場合、研磨パッドの重量により金型が中央部で撓みやすいこと、そして、
第2に、ピンの先端が上記撓みによりピンガイド穴の内周面を擦ってその内周面の一部を削り取り、その削り屑が付着した状態で研磨パッドの表裏面を貫通して裏面に到達する寸法関係に設定されていたことが、穴開け加工した加工穴の外周縁に汚れとして転写していた。
以上により被加工材がシリコンウエハの場合、加工穴の外周縁の汚れは半導体集積回路の製造に深刻な影響を及ぼす。そのため、研磨パッドの穴開け加工では、そのような汚れを極力排除する必要がある。
特開平11―285962号公報
したがって、本発明により解決すべき課題は、金型がその扱い性向上のため軽量とされ、かつ、低剛性とされても、さらに、研磨パッド等のシート状の被加工材が大面積化されても、ピン先端がピンガイド穴内周面に擦られることなく、これによって、加工穴に汚れが付着することなく、高精度、高精密に、当該被加工材に穴開け加工を実施することができるようにすることである。
本発明第1に係る金型装置は、ダイスプレートとストリッパプレートとの間に被加工材を配置し、パンチをストリッパプレートに設けたパンチガイド穴内をガイドさせつつ下降させてパンチ下端のピンをストリッパプレート外に突出させて被加工材を穴開け加工する金型装置において、パンチガイド穴内に、上記ピンをガイド可能な穴径を有するピンガイド穴と、このピンガイド穴に連通して該ピンガイド穴よりも大径のクリアランスとを備えるガイドブッシュを配置し、このガイドブッシュのクリアランスのガイド方向長さをピンにおける被加工材の穴開け加工に使われるピン部分(使用ピン部分)の長さ以上に設定したことを特徴とするものである。
クリアランスのガイド方向長さは、例えば、使用ピン部分が被加工材の板厚であれば、板厚と同等程度に設定するとよく、さらに、使用ピン部分が被加工材を貫通後も、さらに被加工材の裏面から突出する場合は、その突出する長さも含めたガイド方向長さに設定するとよい。
したがって、本発明第1においては以下の作用効果を有する。すなわち、ピンはストリッパプレート外に突出して被加工材を穴開け加工した後は、ストリッパプレート内に退避してくるが、ピンにおける被加工材の穴開け加工に使われた使用ピン部分に対応してガイドブッシュのクリアランスのガイド方向長さが設定されているので、その使用ピン部分はガイドブッシュのピンガイド穴に入り込むことがなくなり、したがって、そのピンガイド穴の内周面により擦られることがないので、その使用ピン部分には汚れが発生しない。もちろん、多数のパンチガイド穴が配列された被加工材、例えば大型大面積の研磨パッドに一度に多数の穴開け加工を施すために低剛性のストリッパプレートを長くしたために、ストリッパプレートが中央部で撓んでも、いずれのパンチ下端部のピンも、その使用ピン部分はピンガイド穴の内周面に削られるようなことがなく汚れが発生しない。
したがって、研磨パッドに対して汚れなく所望の穴開け加工を施すことができるようになり、結果として穴開け加工に際して研磨パッドの不良率を大幅に低減することができるようになる。
本発明第1の一態様として、ストリッパプレートのパンチガイド穴のピンガイド方向下流側を拡径してガイドブッシュ嵌合穴を形成し、このガイドブッシュ嵌合穴にガイドブッシュを嵌合することができる。
この態様では、ガイドブッシュをストリッパプレートに安定して装着することができて好ましい。
本発明第2の金型装置は、ダイスプレートとストリッパプレートとの間に被加工材を配置し、パンチをストリッパプレートに設けたパンチガイド穴内をガイドさせつつ下降させてパンチ下端のピンをストリッパプレート外に突出させて被加工材を穴開け加工する金型装置において、ストリッパプレートのパンチガイド穴におけるピンの出口側に上記ピンのガイドが可能な穴径を有するピンガイド穴と、このピンガイド穴に連通して該ピンガイド穴よりも大径のクリアランスとを設け、かつ、このクリアランスのガイド方向長さをピンにおける被加工材の穴開け加工に使われるピン部分(使用ピン部分)の長さ以上に設定したことを特徴とするものである。
クリアランスのガイド方向長さは、例えば、使用ピン部分が被加工材の板厚であれば、板厚と同等程度に設定するとよく、さらに、使用ピン部分が被加工材を貫通後も、さらに被加工材の裏面から突出する場合は、その突出する長さも含めたガイド方向長さに設定するとよい。
したがって、本発明第2においては以下の作用効果を有する。すなわち、ピンはストリッパプレート外に突出して被加工材を穴開け加工した後は、ストリッパプレート内に退避してくるが、ピンにおける被加工材の穴開け加工に使われた使用ピン部分に対応してガイドブッシュのクリアランスのガイド方向長さが設定されているので、その使用ピン部分はガイドブッシュのピンガイド穴に入り込むことがなくなり、したがって、そのピンガイド穴の内周面に擦られることがないので、その使用ピン部分は汚れが発生しない。もちろん、多数のパンチガイド穴が配列させて被加工材である例えば大型大面積の研磨パッドに一度に多数の穴開け加工を施すために低剛性のストリッパプレートを長くしたために、ストリッパプレートが中央部で撓んでも、いずれのパンチ下端部のピンも、その使用ピン部分はピンガイド穴の内周面に削られるようなことがなく汚れが発生しない。
したがって、研磨パッドに対して汚れなく所望の穴開け加工を施すことができるようになり、結果として穴開け加工に際して研磨パッドの不良率を大幅に低減することができるようになる。
好ましくは、クリアランスの内径を、上記ピンの外径の1.05〜1.2倍に設定することができる。1.05倍未満であるとクリアランスが小さいため汚れを完全に防止することが難しく、1.2倍超ではバリやカエリを完全に防止することができない恐れがあり且つ研磨のパッドの穴加工部分周辺に変形を与えるという問題を生じる可能性がある。
好ましくは、ガイドブッシュの少なくともピンガイド穴の内周面が硬質材料で作製することができる。硬質材であれば、ピンガイド穴の内周面がピンで擦られても、その内周面が削られにくくすることができて好ましい。
本発明によると、加工穴に汚れが付着することなく、高精度、高精密に、当該被加工材に穴開け加工を実施することができる。
以下、添付した図面を参照して本発明の実施の形態に係る金型装置を詳細に説明する。
図1は実施の形態の金型装置の部分的な断面図である。同図を参照して、2はプレス上型、4はプレス下型である。これら上型2と下型4との間に金型装置6が配置される。この金型装置6は、上金型8と下金型10とを備える。上金型8はその下面両側4隅に設けたアウタガイド筒12を下金型の上面両側4隅に設けたアウタガイドポスト14に案内することにより下金型10に対して昇降自在になっている。上金型8の下面にはバッキングプレート16が固定され、バッキングプレート16の下面にはパンチプレート18が固定されている。バッキングプレート16にはインナガイドポスト20の上端部が固定されている。インナガイドポスト20の下端部は下方に延びストリッパプレート22に設けたガイド穴24を貫通してさらに下方に延びている。バッキングプレート16にはパンチ26の上端部が固定されている。パンチ26はその下端部に穴開けピン28が突設されており、ストリッパプレート22に設けたパンチガイド穴30に挿通され、穴開けピン28は、そのパンチガイド穴30の底面に設けたピンガイド穴32に挿通自在になっている。
下金型10の上面には、バッキングプレート34が載置され、このバッキングプレート34の上にダイスプレート36が固定されている。バッキングプレート34とダイスプレート36にインナガイドポスト20の下端部が挿通されるガイド穴(符号付け略)が設けられている。ダイスプレート36にはパンチ26の穴開けピン28が挿通可能な穴38が形成されている。
ストリッパプレート22は、図6とは異なって、ダイスプレート36とストリッパプレート22とに形成された貫通穴50、52にストリッパプレート固定ボルト54が配置されている。ボルト54はその頭部がストリッパプレート22の貫通穴52の段差に係合することによりストリッパプレート22に係合して抜け止めされている。これにより、ストリッパプレート22はダイスプレート36に結合されている。そして、ストリッパプレート22とダイスプレート36との間に隙間保持シム56が介装されている。隙間保持シム56の肉厚は、ストリッパプレート22とダイスプレート36との間に配置される被加工材である例えば研磨パッド40の肉厚に対応して適宜に選定される。
以上の構成を備えた金型装置6においては、ストリッパプレート22のパンチガイド穴30内のピン出口側に以下の構成を備えたガイドブッシュ60を装着して研磨パッド40等のシート状被加工材に穴開け加工を実施可能としたことに特徴を有する。
以下、ガイドブッシュ60の構成を中心に説明すると、このガイドブッシュ60は、タングステンカーバイト(WC)、窒化チタン(TiN)、炭化チタン(TiC)、焼結ダイヤモンド、ボロンナイトライドカーバイド(CBN)、ジルコニア(Zr)、アルミナ(Al2O3)、鋼材(S35C、S45C等の焼入れ鋼)等の硬質材から構成することができる。また、エンジニアリングプラスチックやその他の樹脂を硬質材として用いることができる。
ストリッパプレート22はそのパンチガイド穴30の下側のピン出口側つまりガイド方向下流側にガイドブッシュ60を装着するために、パンチガイド穴30の穴径(D1)より大径で好ましくは穴径D1の1.03倍以上の穴径(D2)を有するガイドブッシュ嵌合穴62が形成されている。この場合、ガイドブッシュ嵌合穴62の穴径(D2)の上限の限定は特にはないが、好ましくはストリッパプレート22の強度や隣接するパンチガイド穴30との位置関係によりその上限を適宜に設定することができる。
ガイドブッシュ嵌合穴62の穴深さ(L1)はガイドブッシュ60の高さ(H1)にほぼ同じとされ、ガイドブッシュ60の下端部がガイドブッシュ嵌合穴62からストリッパプレート22外に突出しないようになっている。そして、ガイドブッシュ60は、このガイドブッシュ嵌合穴62に嵌合されて抜け止めされている。
ガイドブッシュ60は、外径(D3)が一様で、かつ内径(D4)が小径の上側円筒部分60aと内径(D5)が大径の下側円筒部分60bとで構成した段付き円筒形状であり、その上側円筒部分60aの内周面はピンガイド穴60cを構成し、下側円筒部分60bの内周面はクリアランス60dを構成する。
ガイドブッシュ60の外径(D3)は、ガイドブッシュ嵌合穴62と同等もしくはそれより大きく、好ましくはガイドブッシュ嵌合穴62の穴径(D2)の1.05倍以上である。
ピンガイド穴60cは、ピン28が接触しない程度でピン28のガイドが可能な程度の穴径(D4)(=上側円筒部分60aの内径D4)を有する。
クリアランス60dは、ピンガイド穴60cを通して挿入されてくるピン28の外径(D6)に対して、その1.05倍〜1.2倍、大径であるクリアランス径(D5)(=下側円筒部分60bの内径D5)と、被加工材の厚み(L1)の1.1〜1.5倍以上のガイド方向長さ(H2)とを有する。
以上の構成を備えた金型装置6を用いてシート状被加工材例えば研磨パッド40に穴開け加工を施す場合、その研磨パッド40の厚みに対応した隙間保持シム56をストリッパプレート22とダイスプレート36との間に介装してストリッパプレート22とダイスプレート36との隙間を保持させ、この隙間に研磨パッド40を挿入する。そして、ダイスプレート36上に研磨パッド40を載置し、次いで、プレス上型2により上金型8を下降させると、パンチ26の穴開けピン28が上金型8と共に下降してストリッパプレート22のパンチガイド穴30、ならびにガイドブッシュ60のピンガイド穴60cおよびクリアランス60dを通してストリッパプレート22外に突出し、研磨パッド40を打ち抜き、研磨パッド40にピン28に対応した大きさの貫通穴42を開ける。
次に、図3を参照して研磨パッド40に対する穴開け加工について説明する。図3(a)は、研磨パッド40に穴開け加工を施す前のピン28の位置を示し、図3(b)は、研磨パッド40にピン28が貫通しダイスプレート36のピンガイド穴38に貫入した状態を示し、図3(c)は、穴開け加工が終了しピン28が加工前の位置まで引き上げられた状態を示す。すなわち、ピン28は図3(a)から図3(b)で示すようにストリッパプレート22外に突出して研磨パッド40に穴開け加工した後、ストリッパプレート22内のガイドブッシュ60のクリアランス60dに退避してくるが、ピン28における研磨パッド40の穴開け加工に使われた使用ピン部分28aに対してガイドブッシュ60のクリアランス60dのガイド方向長さH2が長く設定されているので、その使用ピン部分28aはガイドブッシュ60のピンガイド穴60cに入り込むことがなくクリアランス60d内にとどまる。したがって、ピン28はガイドブッシュ60のピンガイド穴60bの内周面に擦られることがないので、その使用ピン部分28aには汚れが発生しない。そのため、図4で示すように、穴開け加工の研磨パッド40の加工穴42の周辺部分には汚れは全く認められなかった。
図5は本発明の他の実施の形態にかかる金型装置6の断面構造を示す図である。図1と対応する部分には同一の符号を付している。ストリッパプレート22のパンチガイド穴30の出口側の内周面をピン28の矢印方向62に向けて順次、段差を付けて縮径して、内径(D4)で小径の上側段差部分64と内径(D5)で大径の下側段差部分66とを形成し、上側段差部分64の内周面で前記ピンガイド穴60cを構成し、下側段差部分66の内周面で前記クリアランス60dを構成する。
したがって、図5の実施の形態においてもガイドブッシュ60と同様の作用効果を達成することができる。この作用効果についての説明は略する。
ガイドブッシュ60として、D4=1.02mm、D5=1.1mm、H1=3mm、H2=1.5mmとし、ガイドブッシュ60の材質としては、S35Cを使用して研磨パッドの穴開け加工を実施した結果は、研磨パッドの加工穴に汚れはまったく認められなかった。
図1は本発明の実施の形態にかかる金型装置の断面構造を示す図である。 図2はガイドブッシュの正面断面図である。 図3は実施の形態による研磨パッドへの穴開け加工の説明に供する図である。 図4は図3の穴開け加工後の研磨パッドの要部平面図である。 図5は本発明の他の実施の形態にかかる金型装置の断面構造を示す図である。 図6は従来例にかかる金型装置の断面構造を示す図である。 図7は従来技術を用いたときの穴加工作業中のピンの動き及び汚れの状態を示す。 図8は従来例の金型装置を用いて穴開け加工後の研磨パッドの要部平面図である。
符号の説明
2 プレス上型
4 プレス下型
6 金型装置
8 上金型
10 下金型
22 ストリッパプレート
30 パンチガイド穴
60 ガイドブッシュ
60c ピンガイド穴
60d クリアランス

Claims (7)

  1. ダイスプレートとストリッパプレートとの間に被加工材を配置し、パンチをストリッパプレートに設けたパンチガイド穴内をガイドさせつつ下降させてパンチ下端のピンをストリッパプレート外に突出させて被加工材を穴開け加工する金型装置において、
    パンチガイド穴内に、上記ピンをガイド可能な穴径を有するピンガイド穴と、このピンガイド穴に連通して該ピンガイド穴よりも大径のクリアランスとを備えるガイドブッシュを配置し、
    このガイドブッシュのクリアランスのガイド方向長さをピンにおける被加工材の穴開け加工に使われるピン部分(使用ピン部分)の長さ以上に設定した、ことを特徴とする金型装置。
  2. ストリッパプレートのパンチガイド穴のピンガイド方向下流側を拡径してガイドブッシュ嵌合穴を形成し、このガイドブッシュ嵌合穴にガイドブッシュを嵌合した、ことを特徴とする請求項1に記載の金型装置。
  3. ダイスプレートとストリッパプレートとの間に被加工材を配置し、パンチをストリッパプレートに設けたパンチガイド穴内をガイドさせつつ下降させてパンチ下端のピンをストリッパプレート外に突出させて被加工材を穴開け加工する金型装置において、
    ストリッパプレートのパンチガイド穴におけるピンの出口側に上記ピンのガイドが可能な穴径を有するピンガイド穴と、このピンガイド穴に連通して該ピンガイド穴よりも大径のクリアランスとを設け、かつ、このクリアランスのガイド方向長さをピンにおける被加工材の穴開け加工に使われるピン部分(使用ピン部分)の長さ以上に設定した、ことを特徴とする金型装置。
  4. 上記クリアランスの内径を、上記ピンの外径の1.05〜1.2倍に設定した、ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の金型装置。
  5. 上記ガイドブッシュの少なくともピンガイド穴の内周面が硬質材料で作製されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の金型装置。
  6. 金型装置のストリッパプレートに設けたパンチガイド穴に装着されるガイドブッシュであって、上記ガイド方向上流側にパンチ下端側のピンの直径と同等程度以上のピンガイド穴を、また、ガイド方向下流側にこのピンガイド穴に連通して該ピンガイド穴よりも大径のクリアランスをそれぞれ備え、かつ、このクリアランスのガイド方向長さが被加工材の板厚以上に設定されている、ことを特徴とするガイドブッシュ。
  7. 少なくともピンガイド穴の内周面が硬質材料で作製されていることを特徴とする請求項6に記載のガイドブッシュ。
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