JP2007068861A - 花差し - Google Patents
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Abstract
【課題】天然素材の自然美を活用して試験管を飾るようにし、試験管が花差しとして相応しいものとする。
【解決手段】本発明の花差しは、細長形状の棒状体(麻幹)を複数束ねると共に、この束ね状態をリング体(竹材)によって保持することにより、保持部材が形成され、この保持部材に対し、前記棒状体の長さ方向に沿った方向から、少なくとも1本の試験管が挿入されて保持されており、試験管内に花が、挿入可能となっている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の花差しは、細長形状の棒状体(麻幹)を複数束ねると共に、この束ね状態をリング体(竹材)によって保持することにより、保持部材が形成され、この保持部材に対し、前記棒状体の長さ方向に沿った方向から、少なくとも1本の試験管が挿入されて保持されており、試験管内に花が、挿入可能となっている。
【選択図】図1
Description
本発明は、花を生ける際に利用される花差しに関する。
花差し(花瓶を含む)は、陶器、金属、プラスチック等から形成され、さまざまな形状に形成されて、室内のインテリアの一部となっている。このような花差しに関し、実開平5−12199号公報には、天然素材を活用した室内装飾品が開示されている。この公報に記載の室内装飾品は、天然素材の自然美を活用し、割箸状物を多数連設して直接又は間接に相互に結合することにより、外周部を装飾するものである。これにより、比較的シンプルなデザインの中にも装飾美を有するものである。実施例としての花差しは、この室内装飾品を筒状液貯留部の外周部に装飾するものである。割箸状物は、一対の箸状物が並置態様で頭部が連結されているものである。実開平5−49399号公報には、自然美に優れた装飾品用部材及びそれを用いて製作される装飾品が開示されている。この公報には、竹製の装飾品用部材で、その外周を覆った花器が開示されている。装飾品用部材は一定方向に複数条の山部が存在する面を表側に配置していることを特徴としている。
実開平5−12199号公報
実開平5−49399号公報
試験管は安価で丈夫な容器であり花を生ける容器として利用できる。しかし、美的変化に乏しいので、これを剥き出しにして飾ったのでは花が活かされない。そこで、天然素材の自然美を活用して試験管を飾るようにし、試験管が花差しとして相応しいものとする。
本発明の請求項1に記載の花差しは、細長形状の棒状体を複数束ねると共に、この束ね状態をリング体によって保持することにより保持部材が形成され、この保持部材に対し前記棒状体の長さ方向に沿った方向から、少なくとも1本の試験管が挿入されて保持されており、前記試験管内に花が挿入可能となっていることを特徴とする。
請求項2の発明は、前記棒状体が麻幹であり、前記リング体が竹材からなることを特徴とする。
請求項3の発明は、前記棒状体が芳香を放つ芳香部材で構成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、前記棒状体の芯部に芳香剤を含ませると共に、複数束ねられた前記棒状体の芳香剤が時期をずらして段階的に蒸発するように構成されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、前記棒状体が麻幹であり、前記リング体が竹材からなることを特徴とする。
請求項3の発明は、前記棒状体が芳香を放つ芳香部材で構成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、前記棒状体の芯部に芳香剤を含ませると共に、複数束ねられた前記棒状体の芳香剤が時期をずらして段階的に蒸発するように構成されていることを特徴とする。
試験管は細長形状の棒状体を複数束ねた保持部材で覆われることにより、剥き出しにならないので、花を生ける容器として相応しいものとなる。また、棒状体を麻幹(おがら)とし、リング体を竹材とすることにより、天然素材の自然美が活用できる。棒状体が芳香を放つ芳香部材で構成されることにより、造花を生けた場合でも芳香を漂わせることができ、その周囲の雰囲気を良好なものとする。棒状体に含ませた芳香剤が時期をずらして段階的に蒸発するように構成された場合には、さらに長期間芳香を放ち続ける花差しとなる。
図1は、本発明の花差し10を示した斜視図である。この図1に示すように、本発明の花差し10は、試験管4の周りに細い棒状体の麻幹(おがら)1を多数集め、これを輪切りにした竹材(リング体)2の中に入れて束ねたものである。
このような花差し10を製作する際には、麻幹1を複数束ねると共に、これを輪切りにした竹材2によって保持させて保持部材を形成し、その後、この保持部材に対し、麻幹1の長さ方向に沿った方向から試験管4を挿入する。
挿入された試験管4は、縦方向に一定の厚みで束ねられた多数の麻幹1の厚みの中で、花が挿入される開口部を上にして立てられる。このように試験管4を立てることにより、試験管4が剥き出しにならないので、花を生ける容器として相応しいものとなる。尚、麻幹1は、麻の茎であり、麻の皮を剥いだ残りの茎の部分である。
麻幹1は繊維質も多いことから弾力があり、且つ、耐候性に優れており、割れ難い素材でもある。従って、割れ易いガラス素材からなる試験管4の周囲に接触させながら覆う天然素材として適している。また、竹には内側が柔らかく外側が硬くさらりとした感触のよさがある。内側が柔らかい竹は、麻幹1を束ねるのに好都合であり、外側の硬さは花差しを壊れ難いものとする。
この竹の硬さは自然のものであり、試験管4の硬さとは異質のものである。因みに、竹は維管束と維管束を取り囲む柔細胞でできており、外側ほど維管束が多いので外側が硬くなっている天然素材である。このような天然素材は、乾燥により割れることがあるので、時々固く絞った濡れ雑巾で拭くことにより、長期に亘って保存できる。
図2は、輪切りにした竹材2を3段にして麻幹1や試験管4が動かないようにした花差し20である。このように竹材2を多段式にした場合には、より堅固な花差しとなる。尚、図は省略するが、天然の竹を加工して径の大きいリング体とし、その中に多数の麻幹1を入れ、束ねて保持部材としてもよい。以上のように構成することにより複数の試験管4が挿入でき、より多くの花が生けられるようになる。
花差し(10、20)を構成する保持部材は、輪切りにした竹材2の中に麻幹1を充填させるものであるが、麻幹1に替えて、葦の茎や木材等長期間劣化することのない部材を詰めるようにしてもよい。このような部材として、ヒノキやシナモンが利用された場合には、素材が芳香を放つことから、その周囲を快適なものとする。
本発明は試験管に水を入れて花を生けるものであるが、金属製の剣山が使えないので、合成樹脂からなるスポンジや発泡スチロール等の固定化部材を試験管の底に設け、これら固定化部材に花の茎を差し込むようにする。固定化部材を接着等により試験管から容易には抜けないようにした場合には、背丈の高い花であっても、生けることができるものとなる。
本発明の花差し(10、20)には、花に替えて造花を生けることもできる。この場合には、試験管内に水を入れる必要はないので芳香剤を固定化部材に染み込ませることができる。このような芳香剤は、飾られる造花の種類に応じたものを選択するのがよいが、ライムやラベンダー等、好みに応じて適宜選択する。尚、芳香剤の代わりに消臭剤を入れてもよい。
芳香剤を固定化部材に染み込ませた場合は、比較的短期間で蒸発し、その芳香が失われる。そこで棒状体の芯部に芳香剤を含ませて、これをその頂部より徐々に蒸発させるようにする。棒状体の頂部より芳香剤を徐々に蒸発させるようにした場合には、芳香が長期間継続するものとなる。さらに多数設けられる棒状体の複数に、それぞれから発せられる芳香の発生時期を段階的にずらすようにすることにより、花差し(10、20)が長期間芳香を放出するものとなる。
芳香を発生させる時期をずらす手段としては、棒状体の頂部開口部を塞ぐ繊維素材の密度を変えることで達成される。また、棒状体の頂部開口部を蝋などで塞ぎ、適宜、これを針等で開口させることでもよい。尚、芳香剤を固定化部材に染み込ませた形態であっては、固定化部材の内部に多数の小胞を設け、それぞれの小胞に芳香剤が含まれるようにする。これにより芳香剤は、固定化部材の内部に閉じ込められるが、造花の茎を突き刺すことで漏出するので、長期間芳香を放出するものとなる。
1 麻幹
2 竹材
4 試験管
10、20 花差し
2 竹材
4 試験管
10、20 花差し
Claims (4)
- 細長形状の棒状体を複数束ねると共に、この束ね状態をリング体によって保持することにより保持部材が形成され、
この保持部材に対し前記棒状体の長さ方向に沿った方向から、少なくとも1本の試験管が挿入されて保持されており、
前記試験管内に花が挿入可能となっていることを特徴とする花差し。 - 前記棒状体が麻幹であり、前記リング体が竹材からなることを特徴とする請求項1に記載の花差し。
- 前記棒状体は、芳香を放つ芳香部材で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の花差し。
- 前記棒状体の芯部に芳香剤を含ませると共に、複数束ねられた前記棒状体の芳香剤が時期をずらして段階的に蒸発するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の花差し。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005261256A JP2007068861A (ja) | 2005-09-08 | 2005-09-08 | 花差し |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005261256A JP2007068861A (ja) | 2005-09-08 | 2005-09-08 | 花差し |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007068861A true JP2007068861A (ja) | 2007-03-22 |
Family
ID=37930816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005261256A Pending JP2007068861A (ja) | 2005-09-08 | 2005-09-08 | 花差し |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007068861A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01117259U (ja) * | 1988-01-30 | 1989-08-08 | ||
JPH0391501U (ja) * | 1989-12-29 | 1991-09-18 | ||
JPH0393302U (ja) * | 1990-01-12 | 1991-09-24 | ||
JP2002300951A (ja) * | 2001-04-05 | 2002-10-15 | Minako Ishikawa | 花 器 |
-
2005
- 2005-09-08 JP JP2005261256A patent/JP2007068861A/ja active Pending
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