JP2007068738A - 遊技機及び遊技機の内部設定方法並びにプログラム - Google Patents

遊技機及び遊技機の内部設定方法並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 遊技機の設定を変更する際の労力を削減するとともに、不正な設定変更を防止する。
【解決手段】 内部動作に関する設定の変更を行う状態に遊技機を移行させるための声紋認証装置と、内部動作に関する設定の変更を行うための前記状態において音声による設定の変更の指示を文字又は単語に変換する音声認識装置と、前記声紋認証装置及び前記音声認識装置に接続されたマイクロホンと、複数の設定値とこれらに対応する複数のキーワードとを予め記憶する設定値キーワードテーブル記憶部とを備える遊技機において、前記声紋認証装置の出力に基づき前記状態に遊技機を移行させ、前記音声認識装置の出力をキーワードとして前記設定値キーワードテーブル記憶部を検索し、前記複数の設定値から対応する設定値を抽出し、当該設定値に基づき設定の変更を行う。
【選択図】 図2

Description

この発明は、スロットマシン等の遊技機及び遊技機の内部設定方法並びにプログラムに関し、特に内部動作の設定変更に関するセキュリティ及び操作性を向上させたものに関する。
スロットマシン等の遊技機において、遊技者が所定の枚数のメダルや遊技球等の遊技媒体を遊技機に投入してゲームを楽しむことができる。遊技に必要な遊技媒体は、遊技ホール内に設けられた遊技媒体貸機等で借りることができ、所望の遊技機の遊技媒体投入口に投入することによりゲームを開始することができる。
スロットマシンは、基本的に図柄が揃ったときに賞品としてメダルを払い出すものであるが、図柄が揃うかどうかは内部のコンピュータによる抽選の結果に従う。また、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、小役などのさまざまな賞も内部のコンピュータによる抽選の結果に従う。抽選の処理の内容は所定の範囲内で設定の変更(以下、設定変更)が可能であり、遊技機が設置されるホールなどにおいて店側により設定作業が行われる。設定変更は、遊技機の扉を開け、電源部に設けられた設定キースイッチをオンにした後に電源スイッチをオフからオンにし、設定変更可能なモードに移行した後、設定変更スイッチを押す等の所定の操作手順により行われた。
特開2004−89608号公報「遊技機及びプログラム」
従来の設定変更の手順は、上述のように遊技機の扉を開け、電源部に設けられた設定キースイッチをオンにした後に電源スイッチをオフからオンにし、設定変更可能なモードに移行した後、設定変更スイッチを押す等の手順が必要であった。その手順が多いため、遊技機が数百台も設置されているホールでは、設定変更に多大な労力が必要であった。
また、遊技者のごく一部に不正行為(いわゆるゴト行為)を行う者がいた。例えば、設定変更を不正に行うことにより、遊技機の設定を自己に有利なものに不正に変更する者がいた。このような不正行為を防止するために、遊技機の扉には鍵が設けられて容易に開閉できないようになっているとともに、設定変更モードにする際に鍵を必要とするようになっていた。しかし、盗んだ鍵を使うなどして設定変更を行うことがあったようである。鍵さえあれば不正な設定の変更が可能であった。不正の発覚を避けるために、不正な設定変更はごく短時間で行われているようである。
従来の遊技機では、鍵を持ち、所定の設定変更の手順を知っている者であれば誰でも簡単に設定変更を行うことができた。これでは、不正行為に対するセキュリティが低く、不正行為の被害に遭いやすいという問題点があった。
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたもので、設定変更に対する労力を削減するとともに、そのセキュリティを強化できる遊技機及び遊技機の内部設定方法並びにプログラムを提供することを目的とする。
この発明に係る遊技機は、内部動作に関する設定の変更を行う状態に遊技機を移行させるための声紋認証装置と、
内部動作に関する設定の変更を行うための前記状態において音声による設定の変更の指示を文字又は単語に変換する音声認識装置と、
前記声紋認証装置及び前記音声認識装置に接続されたマイクロホンと、
複数の設定値とこれらに対応する複数のキーワードとを予め記憶する設定値キーワードテーブル記憶部と、
前記声紋認証装置の出力に基づき前記状態に遊技機を移行させ、前記音声認識装置の出力をキーワードとして前記設定値キーワードテーブル記憶部を検索し、前記複数の設定値から対応する設定値を抽出し、当該設定値に基づき内部動作の設定の変更を行う制御部と、を備えるものである。
時刻情報を出力するタイマーを備え、
前記設定値キーワードテーブル記憶部は、予め定められた時間帯ごとに、それぞれ複数の設定値とこれらに対応する複数のキーワードとをテーブルとして記憶し、
前記制御部は、前記タイマーの出力に対応する時間帯のテーブルを検索するようにしてもよい。
前記設定値キーワードテーブル記憶部は、例えば、予め定められた時間帯ごとに設定する複数のキーワードについて、前記キーワードとして予め定められた第1キーワードと予め定められた第2キーワードの組み合わせを記憶している。
前記制御部は、前記音声認識装置で1つの文字又は単語に関する第1の出力を受けたとき前記音声認識装置での処理を停止させ、その後予め定められた時間経過後に前記音声認識装置での処理を再開させ、1つの文字又は単語に関する第2の出力を受け、前記第1の出力と前記第2の出力を組み合わせたものをキーワードとして前記設定値キーワードテーブル記憶部を検索するようにしてもよい。
好ましくは、前記設定値キーワードテーブル記憶部で記憶されているキーワードを変更するためのキーワード変更操作部を備える。
好ましくは、前記マイクロホン又はその音声入力部を遊技機の上端に設ける。
この発明に係る遊技機の内部設定方法は、
マイクロホンの出力に基づき認証を行い、予め登録された話者であると判定したとき、遊技機を内部動作に関する設定の変更を行う状態に移行させる声紋認証ステップと、
前記マイクロホンの出力に基づき音声を文字又は単語に変換する音声認識ステップと、
複数の設定値とこれらに対応する複数のキーワードとを予め記憶する設定値キーワードテーブル記憶部を前記音声認識装置の出力をキーワードとして検索する検索ステップと、
前記検索ステップの検索結果に基づき前記複数の設定値から対応する設定値を抽出する抽出ステップと、
抽出された当該設定値に基づき遊技機の内部動作の設定の変更を行う設定変更ステップとを備えるものである。
この発明は、上記方法をコンピュータに実行させるためのものである。
この発明に係るプログラムは、例えば、記録媒体に記録される。
媒体には、例えば、EPROMデバイス、フラッシュメモリデバイス、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、CD(CD−ROM、Video−CDを含む)、DVD(DVD−Video、DVD−ROM、DVD−RAMを含む)、ROMカートリッジ、バッテリバックアップ付きのRAMメモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジ等を含む。
媒体とは、何等かの物理的手段により情報(主にデジタルデータ、プログラム)が記録されているものであって、コンピュータ、専用プロセッサ等の処理装置に所定の機能を行わせることができるものである。
本発明によれば、遊技機に声紋認証機能及び音声認識機能を持たせることにより、設定変更に対する労力を削減するとともに、そのセキュリティを強化することができる。
この発明の実施の形態に係る遊技機(スロットマシン)について図面を参照して説明する。
図1は前扉を閉めた状態を示すスロットマシンの正面図を示す。
図1において、100はスロットマシンを示すもので、このスロットマシン100は、図1に示すように、スロットマシン本体120と、このスロットマシン本体120の前面片側にヒンジ等により開閉可能に取り付けられた前扉130とを備えている。前記前扉130の前面には、図1に示すように、ほぼ中央にゲーム表示部131を設け、ゲーム表示部131の右下隅部に、遊技者がメダルを投入するためのメダル投入口132を設け、メダル投入口132の下側には、メダル投入口132から投入され、詰まってしまったメダルをスロットマシン100外に強制的に排出するためのリジェクトボタン133が設けられている。マイクロホン(microphone:音波により動かされ,これと等価な電気出力を発生する変換器)206が、遊技機100の上部(大人が立ち上がらないと届かない位置、図1の例では遊技機筐体の上面)に設けられている。マイクロホン206を遊技機100の上部に設けるのは、音声により設定変更をする際に、発声者の姿勢を伸び上がらせ目立たせるためである。万一、不正行為が行われるときに、通常はとり得ない目立つ姿勢をとることを余儀なくさせることで不正行為の発見を容易にする。このように露見の可能性を高めることで不正行為を抑止することになる。このような観点から、マイクロホン206の取り付け位置は、平均的身長の大人が伸び上がった姿勢でようやく到達できる程度又はそれ以上の高さであって、スタートボタンやストップボタンなどを操作するときの遊技者の姿勢における顎部の位置よりも上部であることが好ましい。マイクロホン206は、その取り付け位置を高くすることに加えて、その音声採取の指向性をマイクロホン206の近傍のごく限られた狭い領域に設定することで、発声者に目立つ姿勢を確実にとらせることができるとともに、雑音等による誤作動を防止することもできる。
また、前記ゲーム表示部131の左下方には、ゲームを開始するためのスタートボタン134を設けてあり、3つのリールのそれぞれに対応して3つのストップボタン140を設けてある。前扉の下端部中央には、メダルの払出し口135を設けてある。
図2は発明の実施の形態に係るスロットマシン100の機能ブロック図を示す。
図2において、200、201はそれぞれCPU、ROM及びRAMを内蔵するメイン基板(制御部)、サブ基板である。メイン基板200はメダルの投入、払い出し、リールの制御、当選処理などを行う。サブ基板201は演出表示などの処理を行う。202はスタートボタン134やストップボタン140、符号を付していないベットスイッチなどのスイッチからなる操作部である。203は三個の回転リールからなるリールユニットである。204はゲーム表示部131やリールの内部照明、液晶表示装置、スピーカなどを含む演出表示部である。演出表示部204により当選役や押し順の報知がなされる。205は各部に電源を供給する電源部である。121は、貯留したメダルを前扉130の前面に設けた払出し口135に1枚ずつ払い出すためのホッパ装置である。206は遊技機100の上部に設けられたマイクロホンである。
メイン基板200は、内部抽選及び入賞判定に使用するテーブルである抽選テーブル1(200a−1)乃至抽選テーブル6(200a−6)と、上記6つのテーブルから一つを選択するための設定値を記憶する設定値記憶部200bと、マイクロホン206で入力された音声が予め登録された者(ホール店員)であるかどうか認証する声紋認証装置200c、マイクロホン206で入力された音声を認識してこれを文字列に変換する音声認識装置200d、複数の設定値(1〜6)とこれらに対応する複数のキーワードとを予め記憶する設定値キーワードテーブル記憶部200eと、時刻又は時間情報を出力するタイマー200fと、記憶部200eで記憶されているキーワードを変更するためのキーワード変更操作部200gとを含む。なお、マイクロホン206を起動状態とする物理的なスイッチ(電源スイッチなど)、又はマイクロホン206とメイン基板200の接続をオンオフするスイッチ(入力オンオフスイッチ)を遊技機筐体の内部(例えば、従来の設定変更スイッチが設けられていた電源部205)に設けるようにしてもよい。通常は当該スイッチによりマイクロホン206をオフにしておき、設定変更する際は遊技機の前扉130を開けて当該スイッチをオンしなければならないようにしておけば、不正行為はさらに困難になる。セキュリティを高めるため、当該スイッチはキースイッチであることが好ましい。
メイン基板(制御部)200のCPUは、声紋認証装置200cの出力に基づき遊技機を設定変更可能な状態へ移行させ、音声認識装置200dの出力をキーワードとして設定値キーワードテーブル記憶部200eを検索し、複数の設定値(1〜6)から対応する設定値を抽出し、当該設定値を設定値記憶部200bに書き込むことにより内部動作の設定の変更を行う。声紋認証装置200cはいわば従来のキースイッチに相当し、セキュリティの向上を実現する。音声認識装置200dは従来の設定スイッチに相当し、操作性の向上を実現する。
声紋認証装置200cは公知のものである。声紋認証(voice verification)とは、声の特徴で本人確認を行う認証技術である。声紋(sound spectrogram)とは、人間の声を分析し、特徴を抽出したパターンのことである。人間の声は様々な周波数の音波の集まりで構成されており、時間、周波数、強度をグラフ化することができる。声はその人の口腔や鼻腔の構造や、声帯の大きさなどによって規定されている。このグラフは指紋のように人それぞれ異なった特徴的なパターンを描くため、「声紋」と呼ばれている。パソコンや携帯端末から本人認証を声紋認証によって行うシステムが開発されている。声紋認証を行うにはマイクロホンを用意するだけでよく、特別な機材が必要ないため、安価なバイオメトリクス認証のひとつである。
音声認識装置200dは公知のものである。音声認識(speech recognition)とは、人間の発話の内容をコンピュータで識別する技術である。音声認識装置200dは、マイクロホン206を通じて得た音声信号から文字又は単語を抽出し、メイン基板(制御部)200のCPUへ送り出す。
タイマー200fの出力に応じて、時間帯ごとにキーワードが変更される機能を設けることもできる。例えば以下に示すように特定の時間帯(例えば、通常は設定変更が行われないが、不正行為の行われる可能性の高い営業時間中)でキーワードを変えるようにする(図3及びその説明参照)。なお、タイマー200fに代えて又はこれとともに、以下のいずれかを選択するためのスイッチを遊技機の内部に設けてもよい。
(1)特定の時間帯でキーワードの文字数を多くし、複雑にする。
(2)特定の時間帯でキーワードを他の時間帯のキーワードの組み合わせとする。例えば、「第1キーワード」と「第2キーワード」を繋げる。
(3)特定の時間帯でキーワードの文字と文字の間の発声間隔を長くしないと正しく認識できないようにする(図7及びその説明参照)。例えば、キーワードが、「いち」だったら、「い」と発音してから、しばらく時間をおかないと「ち」を認識出来ないようにする。
上記キーワードは、キーワード変更操作部200gで登録されたものである。キーワード変更操作部200gで設定変更のキーワードを任意に変更できる。これによりキーワードの流出を防ぐことができる。なお、営業時間内でのキーワードの変更は禁止することが好ましい。
スロットマシンで遊技を楽しもうとする遊技者は、まずメダル貸機(図示しない)等から遊技媒体であるメダルを借り、メダル投入装置のメダル投入口132に直接メダルを入れることができる。スロットマシンの筐体の中央部及び上部には、遊技者側に向かって臨む四角窓状の表示窓131が形成されている。そして、この中央部の表示窓の中央には、三個の回転リールの図柄を見ることができる図柄表示窓が形成されている。スタートボタン134は回転リールの斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入を条件に、リールユニット203の駆動を開始させる。リールユニット203は、ストップボタン140によりその駆動が停止される。リールユニットは、三個の回転リールから構成されている。そして、各回転リールは、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープとを備えている。このリールテープの外周面には、複数個(例えば21個)の図柄が表示されている。
遊技機は、基本的に図柄が揃ったときにメダルを払い出すものであるが、図柄が揃うかどうかは内部のコンピュータによる抽選の結果に従う。また、ビッグボーナス(BB)、レギュラーボーナス(RB)、小役などのさまざまな賞も内部のコンピュータによる抽選の結果に従う。抽選の処理については、所定の範囲内で設定可能(当選の確率を高くしたり低くしたり)であり、遊技機が設置されるホールなどにおいて店側により設定作業が行われる。通常のスロットマシンは、BB,RB、小役等の抽選確率の異なる複数(例えば6つ)の抽選テーブル(図2の符号200a−1乃至200a−6)を予め備える。スロットマシンの抽選では、それら複数の抽選テーブルの中から1つが設定され、この設定された抽選テーブルに基づいて抽選による当たり/ハズレの判定がなされる。どの抽選テーブルを選択するかは、設定値記憶部200bに記憶されている設定値に従う。
例えば、設定値=1であれば抽選テーブル200a−1が選択され、設定値=6であれば抽選テーブル200a−6が選択される。各抽選テーブルで記憶されている確率はテーブルごとに異なり、例えば抽選テーブル200a−6は比較的当選しやすい高確率が記憶され、抽選テーブル200a−1は低確率が記憶されている。複数の抽選テーブルのうちどれを使用するかに関する設定を変更することを、設定の変更(設定変更)と称している。
メイン基板1のROMには、このスロットマシン100で実行されるゲーム処理の手順がシーケンスプログラムとして記憶されているとともに、入賞確率テーブル,シンボルテーブルおよび入賞シンボル組合せテーブル等がそれぞれ区分されて格納されている。これらのうち、入賞確率テーブルが前述の6つの抽選テーブル200a−1乃至200a−6に相当する。入賞確率テーブルは、図示しない乱数発生部で抽出された乱数を各入賞態様に区分けするように区分されており、乱数発生部で発生する一定範囲の数値の中から抽出される乱数を各入賞態様に区画するデータを記憶している。すなわち、入賞確率テーブルは、乱数発生器がとる乱数の全領域に対応して、各入賞態様ごとに区分された領域を有するものである。例えば、0〜一定数の範囲を複数に区分し、ひとつの区分(領域)を外れとし、他の区分(領域)を入賞1、入賞2、・・・というように設定する。抽出された乱数データは、乱数発生器から生成される乱数と対応するようにした全領域中の各入賞態様ごとに区分された入賞判定領域データそれぞれと照合し、当該抽出乱数データが属する入賞態様に対応する当選が決定される。例えば、抽出された乱数の数値が、入賞確率テーブルのどの区分(領域)に属するか調べ、その区分が例えば入賞1の区分であれば「入賞1」と判定される。同様に、抽出された乱数の数値が入賞確率テーブルの外れの区分(領域)に属すれば「外れ」と判定される。抽選処理の評価が例えば外れの場合は所定の図柄が揃わないように設定され(いわゆる蹴飛ばし)、当たりの場合はストップボタンが所定のタイミングで押下されることなどを条件に所定の図柄が揃うように設定される(いわゆる引き込み)。そして、所定の図柄が揃えば入賞図柄に相当するメダルが払い出される。各種の入賞はこのような入賞確率テーブルのデータ設定に応じた確率の下で発生し図柄の停止制御が行われるため、遊技者の技量に極端に左右されることなく、例えば1日の営業時間内でのトータル的なメダル支払い率がほぼ一定に維持されている。
図3を参照して設定値キーワードテーブル記憶部200eの内容を説明する。記憶部200eには、例えば図3(a)のような設定値1〜6にワード1〜6が一対一に対応するテーブルが記憶されている。ワード1〜ワード6として、例えば「いち」〜「ろく」という単語が登録されている。
図3(b)は時間帯ごとにキーワードを変えて登録したテーブルを示す。例えば、時間帯1は営業時間内の午前、時間帯2は営業時間内の午後、時間帯は営業時間外とする。設定値=1とする場合、マイクロホン206に向けて時間帯1ではワード11(例えば「最低設定」)を発声し、時間帯2ではワード21(例えば「最高設定」)を発声し(設定値=1は最低設定を意味するが、ワード21を敢えて逆の意味に割り当てることにより不正行為者を混乱させ、関係者以外の設定を困難にできる)、時間帯3ではワード31(例えば「いち」)を発声する(営業時間内であればホール係員のみが作業するので簡便であることが好ましい)。
図3(c)は時間帯ごとにキーワードを変えて登録する場合において、ひとつの時間帯のキーワードを他の時間帯のキーワードの組み合わせとした場合を示す。図3(c)のようにすれば、時間帯3のキーワードを入力する必要がなく、手間を軽減できる。
図4〜図7を参照して、発明の実施の形態に係る遊技機の動作を説明する。
図4は声紋認証及び音声認識処理のフローチャートを示す。
マイクロホン206に入力があれば(S1でYES)、まず声紋認証処理を行う(S2)。声紋認証をパスすることが設定変更を行う前提となる。これで入力された音声が予め登録された人物のものであると判定されたとき(S3でYES)、音声認識処理を行う(S4)。音声認識処理で認識された文字又は単語をキーワードとして制御部(メイン基板200のCPU)へ送る(S5)。
なお、音声認識させるキーワードの発生音(例えば「いち」)を対象に声紋認証も併せて行うようにすれば(つまり図4のS2とS4を同時に実行して)、音声認識のために改めてキーワードを発声する必要がなくなる。さらに、音声認識処理(S4)で予め定められた特定のキーワードのみを受け付けるようにすれば、不用意に設定変更可能状態に切り替えられることを防止できる。
また、声紋認証又は音声認証に失敗したときはエラーを報知するようにしてもよい。営業時間内であれば、声紋認証又は音声認証に失敗したときに低確率が記憶されている抽選テーブル200a−1を自動的に選択し、その後、設定変更を受け付けず他のテーブルを選択できないようにしてもよい。これは不正行為に対するペナルティになるので、不正行為の抑止につながる。
図5は設定変更処理のフローチャートを示す。
音声認識処理装置200dからキーワードを受けると(S10)、受けたキーワードで設定値キーワードテーブル記憶部200eを検索する(S11)。受けたキーワードがテーブルにあれば(S12でYES)、それに対応する設定値を抽出する(S13)。上述の図3(a)の例では受けたキーワードがワード1(例えば「いち」)であれば、設定値=1とする。その状態でスタートスイッチ134が押されたら(S14でYES)、当該設定値を確定し(S15)、設定変更処理を終了する。スタートスイッチ134(又は他のスイッチ類)の押下を設定値確定の条件とするのは、誤って声紋認証・音声認識した結果が設定変更に反映されないようにするためであり、そもそも設定変更には明示的な特定の操作を係員に要求することが好ましいからである。誤って声紋認証・音声認識したときはタイムアウト(S16でYES)となり、設定変更を行わずに図5の処理を終了する。
図6はキーワード設定処理のフローチャートを示す。
設定値キーワードテーブル記憶部200eのキーワードの内容を変更する際は、遊技機の扉130を開け、その状態でのみ操作可能なキーワード変更操作部200gを操作し、図6のキーワード設定処理を実行させる(S20)。マイクロホン206の入力があれば(S21でYES)、声紋認証処理を実行し(S22)、話者が登録されている人物と一致したとき(S23でYES)、音声認識処理を行い、新しいキーワードを受け付ける(S24)。例えば、「いち」を「いちばん」に変更するときは、図6の処理を開始後、マイクロホン206に向かって「いちばん」と発声する。設定値キーワードテーブル記憶部200eにおいて、新しいキーワードで以前のキーワードを上書きすることでキーワードを変更する(S25)。
図7は音声処理の一例を示す。これは、キーワードの文字と文字の間の発声間隔を長くしないと正しく認識できないようにしたものである。
図4で認証をパスしたとき(S3でYES)、一定時間のみ音声認識処理を実行する(S31)。その認識結果を認識結果1として記憶する(S32)。この時点で音声認識処理は停止しているが、タイマウエイト処理で一定時間その停止を継続する(S32)。その後、音声認識を再開する(S33)。再び、一定時間のみ音声認識処理を実行する(S34)。その認識結果を認識結果2として取得する(S35)。認識結果1と2の組み合わせをキーワードとして制御部へ送る(S36)。そして、図5の処理を実行する。
図7によれば、例えば、キーワードが、「いち」だったら、「い」と発音してから、予め定められた時間が経過してから「ち」を発音しないと、キーワード「いち」を認識できない。このようにキーワード入力手順を複雑にすることで、不正行為を防止できるようになる。
なお、音声認識処理を実行する時間とその処理を一時的に停止する時間の両方又は一方の変化させるようにしてもよい。これらの時間は予め定められるものであるが、例えば処理ごとに変化させてもよい。例えば、2秒、5秒、10秒などいくつかの時間を予め記憶しておき、音声認識処理を行うごとに順番に又はランダムにいずれかを選択する。あるいは、10秒±3秒のように変化する範囲を予め決めておいてもよい。
本発明の実施の形態に係る遊技機の特徴は、声紋認証による設定変更機能を搭載する点にある。これにより以下の利点が生まれる。
(1)音声により外部から設定変更が行えるため、従来の設定変更手順が大幅に削減できる。扉を開けずに設定変更が可能である。設定値ごとにキーワードを変えることで、1つの発声で設定変更が可能となる。
(2)声紋による認証を行うことで、不正な設定変更を回避できる。
(3)マイクロホンを筐体上部に設けることで、設定変更する際に目立つ体勢となり、ゴト対策が可能となる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
前扉を閉めた状態を示すスロットマシンの正面図である。 発明の実施の形態に係るスロットマシンの機能ブロック図である。 発明の実施の形態に係る設定値キーワードテーブルの説明図である。 発明の実施の形態に係る声紋認証及び音声認識処理のフローチャートを示す。 発明の実施の形態に係る設定変更処理のフローチャートを示す。 発明の実施の形態に係るキーワード設定処理のフローチャートを示す。 発明の実施の形態に係る音声認識処理のフローチャートを示す。
符号の説明
1 メダルセレクタ
100 スロットマシン
120 スロットマシン本体
121 ホッパ装置
130 前扉
131 ゲーム表示部
132 メダル投入口
133 リジェクトボタン
134 スタートボタン
135 払出し口
140 ストップボタン
200 メイン基板(制御部)
200a−1乃至200a−6 抽選テーブル
200b 設定値記憶部
200c 声紋認証装置
200d 音声認識装置
200e 設定値キーワードテーブル記憶部
200f タイマー
200g キーワード変更操作部
201 サブ基板
202 操作部
203 リールユニット
204 演出表示部
205 電源部
206 マイクロホン

Claims (8)

  1. 内部動作に関する設定の変更を行う状態に遊技機を移行させるための声紋認証装置と、
    内部動作に関する設定の変更を行うための前記状態において音声による設定の変更の指示を文字又は単語に変換する音声認識装置と、
    前記声紋認証装置及び前記音声認識装置に接続されたマイクロホンと、
    複数の設定値とこれらに対応する複数のキーワードとを予め記憶する設定値キーワードテーブル記憶部と、
    前記声紋認証装置の出力に基づき前記状態に遊技機を移行させ、前記音声認識装置の出力をキーワードとして前記設定値キーワードテーブル記憶部を検索し、前記複数の設定値から対応する設定値を抽出し、当該設定値に基づき内部動作の設定の変更を行う制御部と、を備える遊技機。
  2. 時刻情報を出力するタイマーを備え、
    前記設定値キーワードテーブル記憶部は、予め定められた時間帯ごとに、それぞれ複数の設定値とこれらに対応する複数のキーワードとをテーブルとして記憶し、
    前記制御部は、前記タイマーの出力に対応する時間帯のテーブルを検索することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記設定値キーワードテーブル記憶部は、予め定められた時間帯ごとに設定する複数のキーワードについて、前記キーワードとして予め定められた第1キーワードと予め定められた第2キーワードの組み合わせを記憶していることを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  4. 前記制御部は、前記音声認識装置で1つの文字又は単語に関する第1の出力を受けたとき前記音声認識装置での処理を停止させ、その後予め定められた時間経過後に前記音声認識装置での処理を再開させ、1つの文字又は単語に関する第2の出力を受け、前記第1の出力と前記第2の出力を組み合わせたものをキーワードとして前記設定値キーワードテーブル記憶部を検索することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
  5. 前記設定値キーワードテーブル記憶部で記憶されているキーワードを変更するためのキーワード変更操作部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれかに記載の遊技機。
  6. 前記マイクロホン又はその音声入力部は遊技機の上端に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5いずれかに記載の遊技機。
  7. マイクロホンの出力に基づき認証を行い、予め登録された話者であると判定したとき、遊技機を内部動作に関する設定の変更を行う状態に移行させる声紋認証ステップと、
    前記マイクロホンの出力に基づき音声を文字又は単語に変換する音声認識ステップと、
    複数の設定値とこれらに対応する複数のキーワードとを予め記憶する設定値キーワードテーブル記憶部を前記音声認識装置の出力をキーワードとして検索する検索ステップと、
    前記検索ステップの検索結果に基づき前記複数の設定値から対応する設定値を抽出する抽出ステップと、
    抽出された当該設定値に基づき遊技機の内部動作の設定の変更を行う設定変更ステップとを備える遊技機の内部設定方法。
  8. マイクロホンの出力に基づき認証を行い、予め登録された話者であると判定したとき、遊技機を内部動作に関する設定の変更を行う状態に移行させる声紋認証ステップと、
    前記マイクロホンの出力に基づき音声を文字又は単語に変換する音声認識ステップと、
    複数の設定値とこれらに対応する複数のキーワードとを予め記憶する設定値キーワードテーブル記憶部を前記音声認識装置の出力をキーワードとして検索する検索ステップと、
    前記検索ステップの検索結果に基づき前記複数の設定値から対応する設定値を抽出する抽出ステップと、
    抽出された当該設定値に基づき遊技機の内部動作の設定の変更を行う設定変更ステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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JP2011234885A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機

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