JP2002360791A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002360791A JP2001174397A JP2001174397A JP2002360791A JP 2002360791 A JP2002360791 A JP 2002360791A JP 2001174397 A JP2001174397 A JP 2001174397A JP 2001174397 A JP2001174397 A JP 2001174397A JP 2002360791 A JP2002360791 A JP 2002360791A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技の興趣性を向上させ得るとともに、遊技
者に戸惑いを与えることなくバリエーションの豊富な遊
技を実行することができる遊技機を提供する。 【解決手段】 所要の補助遊技の結果に関連して遊技者
に所定の遊技価値を付与可能な特別遊技を発生する遊技
機である。第1の始動条件の成立に基づき第1の補助遊
技が実行され、該第1の補助遊技の結果に関連して第1
の特別遊技が発生される第1の遊技状態に制御可能であ
る。第2の始動条件の成立に基づき第1の補助遊技とは
異なる第2の補助遊技が実行され、該第2の補助遊技の
結果に関連して第1の特別遊技とは遊技価値の付与態様
の異なる第2の特別遊技が発生される第2の遊技状態に
も制御可能である。第1の遊技状態から第2の遊技状態
への切り換えと、第2の遊技状態から第1の遊技状態へ
の切り換えと、を所定の遊技条件の成立に基づいて行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所要の補助遊技の
結果に関連して遊技者にとって有利な特別遊技を発生す
るようにした遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技機として、例えば、パチンコ
遊技機においては、所定の補助遊技を実行可能に構成さ
れていて、この補助遊技の結果に基づいて遊技者が多数
の遊技媒体を獲得することができる特別遊技を発生させ
るようなものが一般的となっている。そして、これら補
助遊技や特別遊技の遊技態様は様々なものが考えられて
いて、パチンコ遊技機の種別に応じて何れかのものが設
定されている。パチンコ遊技機の種別には、例えば、所
謂“セブン機”とよばれるものや、所謂“羽根物機”と
よばれるものなどがある。このうち“セブン機”は、遊
技領域に、遊技球が入賞可能な始動入賞口と、複数の図
柄を変動表示する変動表示装置と、開状態と閉状態とに
変換可能な変動入賞装置とを備え、該始動入賞口への遊
技球の入賞に基づき変動表示装置において複数の図柄に
よる変動表示遊技を補助遊技として実行し、該変動表示
遊技が終了した際に変動表示装置に停止表示された図柄
の組合せが特別結果態様となった場合に、上記変動入賞
装置を所定時間、開状態に継続して変換するサイクル遊
技を繰り返すことで特別遊技を実行するように構成され
ている。他方“羽根物機”は、遊技領域に、遊技球が入
賞可能な始動入賞口と、開状態と閉状態とに変換可能な
一対の可動翼部材(可動部材)を有する可動翼式変動入
賞装置(変動入賞装置)を備え、該始動入賞口への遊技
球の入賞に基づき該可動翼部材を1回或いは2回の短期
間開状態に変換することで補助遊技を実行し、該可動翼
部材の開状態への変換により可動翼式変動入賞装置に受
け入れられた遊技球が内部の特別入賞口に入賞した場合
に、該可動翼部材を複数回(例えば、18回)間欠的に
開状態に変換するサイクル遊技を繰り返すことで特別遊
技を実行するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、パチンコ遊技機の種別に応じて、補助遊技や特別遊
技の遊技態様がどれか1つに設定されていたため、1つ
のパチンコ遊技機では、1種類の遊技態様しか実行でき
ず、1つのパチンコ遊技機で長時間遊技を継続すると遊
技者が遊技内容に飽きてしまうことも少なくなかった。
このような場合には、遊技者は遊技態様の異なるパチン
コ遊技機で遊技を行うために台を移動しなければなら
ず、その移動が面倒であるばかりでなく、遊技を行いた
い目的のパチンコ遊技機の台に空きがない場合も多く、
遊技者に不満感を与えてしまう虞もあった。
【0004】また、上記“セブン機”や“羽根物機”を
組み合わせて1つのパチンコ遊技機で多数の種類の遊技
態様を実行できるようにすることも考えられるが、この
場合、遊技領域の限られた範囲に上記各始動入賞口、変
動表示装置、変動入賞装置および可動翼式変動入賞装置
を各々配設することは非常に困難であるばかりでなく、
複数の遊技態様の異なる補助遊技や特別遊技が同時に進
行してしまうと、遊技者は遊技内容を理解して実行する
ことが困難となり戸惑いを感じてしまう。
【0005】また、上記“セブン機”や“羽根物機”で
は、1回の補助遊技の実行に対応する特別遊技の発生率
が異なるように設定されているため、各始動入賞口への
遊技球の入賞率も、1回の各補助遊技の実行に対応する
各特別遊技の発生率に対応して各々異なるように設定さ
れている。このため、複数の遊技態様の異なる補助遊技
を同時に進行させるとすれば、各始動入賞口の入賞率の
調整も困難であるし、始動入賞口が複数配設されている
ことから、始動入賞口への入賞が同時に複数発生して、
複数の賞球が発生したり、複数種類の特別遊技が同時発
生してしまうことにより遊技者と遊技店側との利益バラ
ンスが、一時的(例えば、一日単位などの短いスパン
で)に著しく崩れてしまったりする虞がある。
【0006】そこで、本発明は、遊技の興趣性を向上さ
せ得るとともに、遊技者に戸惑いを与えることなくバリ
エーションの豊富な遊技を実行することができる遊技機
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、所要の補助遊技の結果に関
連して遊技者に所定の遊技価値を付与可能な特別遊技を
発生するようにした遊技機において、第1の始動条件の
成立に基づき第1の補助遊技が実行され、該第1の補助
遊技の結果に関連して第1の特別遊技が発生される第1
の遊技状態と、第2の始動条件の成立に基づき前記第1
の補助遊技とは遊技態様の異なる第2の補助遊技が実行
され、該第2の補助遊技の結果に関連して前記第1の特
別遊技とは遊技価値の付与態様の異なる第2の特別遊技
が発生される第2の遊技状態と、の何れか一方の遊技状
態となるように制御する遊技制御手段を備え、前記遊技
制御手段は、前記第1の遊技状態から第2の遊技状態へ
の切り換えと、前記第2の遊技状態から第1の遊技状態
への切り換えと、を所定の遊技条件の成立に基づいて行
うようにしたことを特徴としている。
【0008】ここで、所定の遊技価値とは、例えば大量
の遊技媒体(例えば、遊技球あるいはメダル等)を獲得
する機会のことであり、例えば、第1の特別遊技中と第
2の特別遊技中とで変動入賞装置の開状態への変換態様
が異なり、この意味で第1の特別遊技と第2の特別遊技
は遊技価値の付与態様が異なる。また、遊技状態を第1
の遊技状態から第2の遊技状態へ切り換える起因となる
遊技条件(以下、第1の遊技条件という場合がある)
と、遊技状態を第2の遊技状態から第1の遊技状態へ切
り換える起因となる遊技条件(以下、第2の遊技条件と
いう場合がある)とは、互いに異なる遊技条件であって
も良いし、同一の遊技条件であっても良い。
【0009】この請求項1記載の発明によれば、遊技制
御手段により、第1の遊技状態と第2の遊技状態のいず
れの遊技状態にも制御できるので、遊技者は1台の遊技
機でも複数の遊技内容を楽しめるようになる。つまり、
遊技状態が多彩になることにより、興趣性を向上させる
ことができる。また、遊技制御手段は第1の遊技状態と
第2の遊技状態との何れか一方の遊技状態となるよう
に、遊技状態を選択的に制御するので、2つの遊技状態
が同時に進行することはなくなる。これにより遊技内容
が複雑化することを回避できるので、遊技者に戸惑いを
与えることなくバリエーションの豊富な遊技を実行する
ことができる。よって、遊技者は分かり易く多彩な遊技
を楽しめるようになる。更に、所定の遊技条件の成立に
基づいて、第1の遊技状態と第2の遊技状態とを切り換
えるようにしたので、遊技内容に変化性を出すことがで
き興趣性を更に向上させることができる。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の遊
技機において、前記遊技制御手段は、特別遊技の発生毎
に前記第1の遊技状態と第2の遊技状態とに交互に切り
換えるようにしたことを特徴としている。つまり、第1
の遊技状態の場合には第1の特別遊技の発生に基づき所
定の遊技条件が成立して、遊技状態を第2の遊技状態へ
と切り換える。他方、第2の遊技状態の場合には第2の
特別遊技の発生に基づき所定の遊技条件が成立して、遊
技状態を第1の遊技状態へと切り換える。従って、この
場合、第1の遊技条件と第2の遊技条件とは互いに異な
る遊技条件である。
【0011】この請求項2記載の発明によれば、特別遊
技の発生毎に第1の遊技状態と第2の遊技状態とを交互
に切り換えるようにするので、遊技者は遊技状態の変化
を認識して(予測して)多彩な遊技を楽しむことができ
るとともに、遊技状態がどちらかに偏ることを防止でき
る。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1に記載の
遊技機において、前記遊技制御手段は、所定の特別遊技
が発生した場合に実行される所定の遊技状態決定遊技の
結果に関連して、当該特別遊技の終了後の遊技状態を決
定するようにしたことを特徴としている。つまり、所定
の特別遊技が発生した場合に実行される所定の遊技状態
決定遊技の結果如何によって、第1の遊技状態と第2の
遊技状態とを切り換えるための遊技条件が成立する場合
がある(成立せずに、遊技状態が切り換わらないままの
こともある)。
【0013】ここで、第1の特別遊技と第2の特別遊技
の両方が「所定の特別遊技」に該当するのであっても良
いし、いずれか一方が該当するのであっても良い。
【0014】この請求項3記載の発明によれば、前記遊
技制御手段が、所定の特別遊技が発生した場合に実行さ
れる所定の遊技状態決定遊技の結果に関連して、当該特
別遊技の終了後の遊技状態の変更を決定するので、遊技
状態決定遊技も遊技者の興味の対象となり、興趣性を極
めて向上させることができる。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3の何れかに記載の遊技機において、表示状態を変化
可能な表示装置と、開状態と閉状態とに変動可能である
とともに一般入賞領域と特別入賞領域を有する変動入賞
装置とを備え、前記遊技制御手段は、前記第1の遊技状
態に制御する場合には、前記表示装置における複数の図
柄による変動表示ゲームにより前記第1の補助遊技を実
行し、該変動表示ゲームの結果態様が特別結果態様とな
ったことに基づいて、前記変動入賞装置を第1の変動態
様で開状態に変動させることにより前記第1の特別遊技
を実行するようにし、前記第2の遊技状態に制御する場
合には、前記変動入賞装置を第2の変動態様で開状態に
変動させることにより前記第2の補助遊技を実行し、該
開状態への変動により該変動入賞装置に受け入れられた
遊技球が前記特別入賞領域へ入賞したことに基づいて、
前記変動入賞装置を前記第2の変動態様よりも遊技者に
有利な第3の変動態様で開状態に変動させることにより
前記第2の特別遊技を実行するようにしたことを特徴と
している。
【0016】この請求項4記載の発明によれば、第1の
遊技状態と第2の遊技状態とで遊技内容(補助遊技と特
別遊技を含む)を明確に異ならせることができるので、
遊技の興趣性を確実に向上させることができる。しか
も、1つの変動入賞装置を用いて遊技価値の付与態様の
異なる第1および第2の特別遊技をそれぞれ実行するこ
とができるので、限られた遊技領域内での装置類の配設
に関する問題を解消することができる。その上、変動入
賞装置に入賞した遊技球が流下する入賞流路(遊技盤の
奥側領域に設けられている)を必要最小限に簡略化する
ことができ、入賞流路を配設するためのスペースを小さ
くできる。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項4に記載の
遊技機において、前記表示装置と前記変動入賞装置を一
体的に設けたことを特徴としている。
【0018】この請求項5記載の発明によれば、表示装
置と変動入賞装置を一体的に設けたので、限られた遊技
領域内での装置類の配設に関する問題を更に解消するこ
とができる。しかも、第1の補助遊技と第2の補助遊技
との、各々遊技態様の異なる補助遊技を同一箇所で行う
ので、遊技者は、これら両補助遊技を同一の視線で見る
ことができる。従って、遊技状態が切り換わる毎に、い
ちいち目線を変えたりする必要が無く、遊技状態が切り
換わってもスムーズに遊技に集中することができる。
【0019】ここで、第1の遊技状態と第2の遊技状態
とでは特別遊技が発生した際の遊技価値の付与態様が異
なることから、始動入賞口への入賞率(補助遊技の発生
率)や始動入賞口への入賞による賞球の付与率(即ち、
賞球数)等を第1の遊技状態と第2の遊技状態とで異な
るように設定することが望まれる。
【0020】そこで、請求項6記載の発明は、請求項1
乃至請求項5の何れかに記載の遊技機において、遊技球
の流入に基づき前記第1の始動条件を成立させるための
第1の始動入賞口と、遊技球の流入に基づき前記第2の
始動条件を成立させるための第2の始動入賞口と、を別
個に備え、前記第1の始動入賞口へ遊技球が流入するこ
とに基づき前記第1の始動条件が成立する状態と成立し
ない状態とに変更可能な第1の入賞態様変更手段と、前
記第2の始動入賞口へ遊技球が流入することに基づき前
記第2の始動条件が成立する状態と成立しない状態とに
変更可能な第2の入賞態様変更手段とを備え、前記遊技
制御手段により前記第1の遊技状態に制御されている場
合には、前記第1の入賞態様変更手段は該第1の始動入
賞口へ遊技球が流入することに基づき前記第1の始動条
件が成立する状態に変更するとともに前記第2の入賞態
様変更手段は該第2の始動入賞口へ遊技球が流入するこ
とに基づき前記第2の始動条件が成立しない状態に変更
し、前記遊技制御手段により前記第2の遊技状態に制御
されている場合には、前記第1の入賞態様変更手段は該
第1の始動入賞口へ遊技球が流入することに基づき前記
第1の始動条件が成立しない状態に変更するとともに前
記第2の入賞態様変更手段は該第2の始動入賞口へ遊技
球が流入することに基づき前記第2の始動条件が成立す
る状態に変更するようにしたことを特徴としている。
【0021】この請求項6記載の発明によれば、第1の
始動入賞口と、第2の始動入賞口と、を別個に備え、第
1の遊技状態では、第1の始動入賞口へ遊技球が流入す
ることに基づき前記第1の始動条件が成立する状態に変
更するとともに第2の始動入賞口へ遊技球が流入するこ
とに基づき前記第2の始動条件が成立しない状態に変更
し、第2の遊技状態では、第1の始動入賞口へ遊技球が
流入することに基づき前記第1の始動条件が成立しない
状態に変更するとともに第2の始動入賞口へ遊技球が流
入することに基づき前記第2の始動条件が成立する状態
に変更するので、即ち、換言すれば、第1と第2の始動
入賞口を別個に備え、遊技状態に応じてどちらかの始動
入賞口を有効化(始動入賞口への流入に基づく補助遊技
の実行の有効化や、該流入に基づく賞球の付与の有効
化)するので、始動入賞口への遊技球の入賞率や賞球の
付与率を各遊技状態に応じて適切に設定することがで
き、遊技者と遊技店側との利益バランスをとることがで
きる。
【0022】請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求
項5の何れかに記載の遊技機において、遊技球の入賞に
基づき前記第1の始動条件が成立する第1の始動入賞口
と、遊技球の入賞に基づき前記第2の始動条件が成立す
る第2の始動入賞口と、前記第1の始動入賞口および第
2の始動入賞口の上流側に設けられるとともに遊技球を
受け入れる受入部を有し、該受入部に受け入れられた遊
技球を該第1の始動入賞口或いは第2の始動入賞口の何
れかに振り分けて導入させることが可能な振分手段と、
を備え、前記振分手段は、遊技状態が前記第1の遊技状
態である場合には、前記受入部に受け入れられた遊技球
を前記第1の始動入賞口側に振り分ける一方、遊技状態
が前記第2の遊技状態である場合には、前記受入部に受
け入れられた遊技球を前記第2の始動入賞口側に振り分
けるものとし、前記受入部に受け入れられた遊技球を、
前記第1の始動入賞口側に振り分けて該第1の始動入賞
口に導入させる導入率と、前記第2の始動入賞口側に振
り分けて該第2の始動入賞口に導入させる導入率とが異
なるように設定したことを特徴としている。
【0023】この請求項7記載の発明によれば、第1の
遊技状態の場合には、受入部に受け入れられた遊技球を
第1の始動入賞口側に振り分ける一方、第2の遊技状態
の場合には、受入部に受け入れられた遊技球を第2の始
動入賞口側に振り分けて導入させることが可能な振分手
段を備え、受入部に受け入れられた遊技球を第1の始動
入賞口に導入させる導入率と、第2の始動入賞口に導入
させる導入率とが異なるように設定したので、受入部に
受け入れられた遊技球の各始動入賞口への導入率(即
ち、入賞率)を正確に設定することができる。よって、
第1の遊技状態時の始動入賞数と第2の遊技状態時の始
動入賞数との比率を正確に設定することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】〔第1の実施の形態〕以下、図面
を参照して、本発明に係る第1の実施の形態について説
明する。本実施の形態は、本発明に係る遊技機の適例と
してのパチンコ遊技機について説明を行うものである。
【0025】図1に示すパチンコ遊技機100は、遊技
盤1により構成される遊技領域1a内に遊技球(遊技媒
体)を発射して遊技を行うものである。
【0026】本実施の形態のパチンコ遊技機100は、
所謂“セブン機”の遊技内容となる第1の遊技状態と、
所謂“羽根物機”の遊技内容となる第2の遊技状態との
うち、何れか一方の遊技状態となるように制御可能に構
成されている。
【0027】遊技盤1のガイドレール2で囲まれた遊技
領域1aの下部の中央には、第1の遊技状態の時に変動
表示ゲーム(第1の補助遊技)を行うための始動条件を
成立させるための第1の始動入賞口4が設けられてい
る。また、この第1の始動入賞口4の左右両側にはそれ
ぞれ、第2の遊技状態の時に変動入賞装置3(後述)の
開閉動作により行う第2の補助遊技を行うための始動条
件を成立させるための第2の始動入賞口5が設けられて
いる。
【0028】このうち、第1の始動入賞口4は、遊技領
域1aを流下する遊技球が、例えば1個ずつ入賞可能と
なるように開口した本体部4aを備え、この本体部4a
は上記開口部が上方を向くように遊技盤1の正面側の盤
面に固定されている。また、遊技盤1奥には第1の始動
入賞口4の内部流路が形成され、該内部流路には、第1
の始動入賞口4に入賞する遊技球を検出するための第1
の始動入賞口センサ4b(図3)が設けられている。た
だし、第1の始動入賞口センサ4bが遊技球を検出する
のは、第1の始動入賞口4が有効化されている場合に限
られる。ここで、「第1の始動入賞口4を有効化する」
とは、第1の始動入賞口4に流入する遊技球が第1の始
動入賞口センサ4bにより検出される状態(従って、後
述するように、第1の始動入賞口4への遊技球の入賞に
基づき賞球が排出される状態)とすることである。つま
り、第1の始動入賞口4が有効化された際には、本体部
4aに流入した遊技球は、遊技盤1に形成された開口部
を介して該第1の始動入賞口4の内部流路に誘導案内さ
れる結果、第1の始動入賞口センサ4bにより検出され
て始動入賞となる。ただし、本体部4aの底面は下側に
向けて開口しており、第1の始動入賞口4が無効化され
た際には、本体部4aに流入した遊技球が遊技盤1に形
成された開口部を介して第1の始動入賞口4の内部流路
に誘導案内されず、該本体部4aの下側の開口部を介し
て下方に排出される結果、第1の始動入賞口センサ4b
により検出されないようになっている。
【0029】このような第1の始動入賞口4の有効化・
無効化は、第1の入賞態様変更手段として例示する第1
のスライド部材(第1の入賞態様変更手段)14の状態
を変更することにより実現することができるようになっ
ている。第1のスライド部材14は、例えば上面が開口
部側に下り傾斜した板状の部材であり、第1の始動入賞
口4の本体部4aの下側に設けられている。この第1の
スライド部材14は、板面方向が略水平を保ったまま、
遊技盤1の手前側に突出した状態と、遊技盤1の正面側
の盤面とほぼ面一となるように引っ込んだ状態とに第1
のスライド部材用モータ14a(図3)の駆動により動
作するようになっている。なお、第1のスライド部材用
モータ位置検出センサ14b(図3)は、第1のスライ
ド部材用モータ14aの回転位相の検出に基づき、第1
のスライド部材14の位置(突出した状態であるか、ま
たは、引っ込んだ状態であるか)を判断するのに用いら
れる。第1のスライド部材14が手前側に突出した状態
では、該第1のスライド部材14により第1の始動入賞
口4の本体部4aの下側の開口部が塞がれて、該開口部
を介して遊技球を下方に排出不可能となるようになって
いる。従って、この状態で、第1の始動入賞口4内に遊
技球が流入した場合には該遊技球が遊技盤1奥の内部流
路に流入して第1の始動入賞口センサ4bにより検出さ
れることとなる(第1の始動入賞口4が有効化され
る)。他方、第1のスライド部材14が引っ込んだ状態
では、第1の始動入賞口4の本体部4aの下側の開口部
が塞がれていない状態となり、該開口部を介して遊技球
を下方に排出可能となるようになっている。従って、こ
の状態で、第1の始動入賞口4内に遊技球が流入した場
合には該遊技球は上記内部流路には流入せず、本体部4
aの下側の開口部を介して下方に排出されるため、第1
の始動入賞口センサ4bにより検出されないこととなる
(第1の始動入賞口4が無効化される)。
【0030】他方、第2の始動入賞口5は、第1の始動
入賞口4と同様に、本体部5aと、第2の始動入賞口セ
ンサ5bを備え、第2のスライド部材用モータ位置検出
センサ15b(図3)により回転位相が検出される第2
のスライド部材用モータ15a(図3)の駆動により動
作する第2のスライド部材(第2の入賞態様変更手段)
15の状態変更により、有効化・無効化がなされる構成
となっている。
【0031】また、遊技領域1aの例えばほぼ中央に
は、変動入賞装置3が設けられている。この変動入賞装
置3は、開状態と閉状態とに変動可能であるとともに、
該変動入賞装置3の内部領域には、一般入賞口12(一
般入賞領域)と特別入賞口11(特別入賞領域)とを有
する。より具体的には、変動入賞装置3は、図2に示す
ように左右一対の可動部材(変換部材)8,8を具備
し、この可動部材8,8が可動部材用ソレノイド8a,
8a(図3)による駆動で開閉することにより開状態と
閉状態とに変動可能となっている。そして、可動部材
8,8が閉状態のときには、例えば当該変動入賞装置3
の内部領域に遊技球が流入不可能であるが、可動部材
8,8が開状態(上下逆「ハ」の字状に開いた状態)と
なることにより当該変動入賞装置3の内部領域に遊技球
が流入可能となる。なお、詳細には、「可動部材8,8
が開状態となることにより変動入賞装置3の内部領域に
遊技球が流入可能となるとき」には、可動部材8,8が
閉状態から開状態に変換する過程のときと、開状態とな
ったときと、開状態から閉状態に変換する過程のときと
が含まれる。また、変動入賞装置3の内部には、該変動
入賞装置3内に入賞する遊技球を検出するためのカウン
トセンサ11a(図3)が設けられ、特別入賞口11の
内部には、該特別入賞口11に入賞する遊技球を検出す
るための特別入賞口センサ11a(図3)が設けられて
いる。
【0032】変動入賞装置3の内部領域の上部には、可
動部材8,8の開動作により当該変動入賞装置3内に流
入した遊技球を該内部領域の奥へと案内する案内部材1
6(例えば板状のもの)が略水平に設けられている。こ
の案内部材16の上側の奥側の壁には、該奥側部分から
遊技球を当該変動入賞装置3の内部領域の底面Tの奥側
へと流下案内後、手前側に排出させるための流下案内通
路が形成されている。即ち、図2に示すように、案内部
材16の上側の奥側の壁に形成された開口部K1が流下
案内通路の入り口であり、底面Tの奥に形成された開口
部K2が流下案内通路の出口となっている。なお、流下
案内通路の入り口(開口部K1)奥には、上記カウント
センサ12a(図3)が設けられている。また、変動入
賞装置3の内部領域の底面Tは、開口部K2を介して排
出された遊技球が該底面T上に滞留してしまうのを防止
して、一般入賞口12又は特別入賞口11に確実に入賞
させることができるように、手前側に向けて若干の下り
傾斜を有している。この底面Tには、円板状に形成され
た回転体17が設けられている。この回転体17の上面
には、遊技球を誘導案内可能な誘導溝17aが該回転体
17の中心を通るように直線状に形成されている。この
ような回転体17は、上面が底面Tと略平行となり、上
面が底面Tよりも高くなり、かつ、誘導溝17aが底面
Tと略面一となるように配設されている。そして、この
回転体17は回転体用モータ17a(図3)の駆動・駆
動停止に伴い、上面が底面Tと略平行を保ったまま回転
・回転停止するようになっている。なお、回転体用モー
タ17aの回転位相はモータ位置検出センサ17b(図
3)により検出され、この検出に基づき回転体17の回
転位相(回転角度;誘導溝17aの長手方向が奥側から
手前側に向いているか、あるいは、左右方向を向いてい
るかなど)が判断されるように構成されている。ここ
で、パチンコ遊技機100を正面視した際には、流下案
内通路の出口、即ち開口部K2と、回転体17の回転中
心と、特別入賞口11との水平方向中心位置が全て一致
するように設定されている。従って、例えば図2に示す
ように、回転体17の誘導溝17aの長手方向が奥側か
ら手前側に向く状態のときに、開口部K2を介して底面
T上に排出された遊技球は、回転体17の誘導溝17a
に導入され易く、従って、該誘導溝17aにより手前側
に案内され易く、従って、特別入賞口11内に入賞し易
い。他方、回転体17の誘導溝17aの長手方向が奥側
から手前側に向く状態でないときに、開口部K2を介し
て底面T上に排出された遊技球は、回転体17の誘導溝
17aに導入されにくく、従って、回転体17の左右何
れかを回り込んで底面T上を手前側に転がり易いため、
一般入賞口12に入賞し易く特別入賞口11には入賞し
難い。
【0033】さらに、変動入賞装置3には、例えば、液
晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)からな
る表示装置45が一体的に設けられている。表示装置4
5は、具体的には例えば変動入賞装置3の上部中央に配
設されている。
【0034】遊技領域1aには、その他に、風車と呼ば
れる打球方向変換部材7,…、多数の障害釘9(一部の
み図示)、入賞口6,…などが設けられている。このう
ち、各入賞口6,…の内部には、該入賞口6,…に入っ
た遊技球を検出するための入賞口センサ6a,…(図
3)が配設されている。なお、図1および図2では、後
述する第4の実施の形態を説明するための都合上、第1
の始動条件記憶表示器801と第2の始動条件記憶表示
器802を図示しているが、この第1の実施の形態で
は、これら第1、第2の始動条件記憶表示器801,8
02が存在しないものとする。
【0035】また、第1の始動入賞口センサ4b、第2
の始動入賞口センサ5b、カウントセンサ12a、入賞
口センサ6aにより遊技球が検出されることに基づき、
それぞれ所要数の遊技球(賞球)が排出されるようにな
っている。具体的には、例えば、第1の始動入賞口セン
サ4bにより1個の遊技球が検出されることに基づき5
個の賞球が排出され、第2の始動入賞口センサ5bによ
り1個の遊技球が検出されることに基づき7個の賞球が
排出され、カウントセンサ12a、入賞口センサ6aに
より1個の遊技球が検出されることに基づき、それぞれ
15個の賞球が排出されるように設定されている。
【0036】また、パチンコ遊技機100は、当該パチ
ンコ遊技機100の遊技に関する統括的な制御を行う遊
技制御装置(遊技制御手段)20を備えている。
【0037】この遊技制御装置20は、図3に示すよう
に、CPU(Central Processing Unit)21a、RA
M(Random Access Memory)21b及びROM(Read O
nly Memory)21cを備えた遊技用マイクロコンピュー
タ21、インターフェース23、クロック22等を備え
て構成されている。このうち、CPU21aは、制御
部、演算部を備え、演算制御を行う他、各種乱数値を生
成している。即ち、第1の始動入賞口センサ4bによる
遊技球の検出に基づき行われる変動表示ゲーム(第1の
補助遊技;詳細後述)の結果、大当り(第1の特別遊
技;詳細後述)を発生するか否かを抽選するのに必要な
大当り判定用乱数値、第2の始動入賞口センサ5bによ
る遊技球の検出に基づき可動部材8,8の開閉動作を1
回にするか2回にするかを抽選するのに必要な開閉回数
判定用乱数値、第2の遊技状態のときに特別入賞口セン
サ11aにより遊技球が検出されることに基づき発生す
る第2の特別遊技における最大継続ラウンド数を抽選す
るのに必要な最大継続ラウンド数判定用乱数値なども生
成している。なお、詳細な遊技内容については後述す
る。RAM21bは、第1の始動入賞口センサ4b、第
2の始動入賞口センサ5bによる遊技球の検出信号等の
データを一時的に記憶する記憶領域、、CPU21aで
生成される上記各乱数値の記憶領域、現在の遊技状態が
第1の遊技状態と第2の遊技状態のいずれであるかを記
憶する記憶領域、その他の各種データ(賞球に関するデ
ータ等を含む)を一時的に記憶する記憶領域、並びに、
CPU21aの作業領域を備えている。ROM21cに
は、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれ
ている他、変動表示ゲームの結果、大当たりを発生する
か否かを判定するための大当たり判定値、第2の始動入
賞口センサ5bによる検出信号に基づき可動部材8,8
の開閉動作を1回にするか2回にするかを判定するため
の開閉回数判定値、第2の遊技状態のときに特別入賞口
センサ11aにより遊技球が検出されることに基づき発
生する第2の特別遊技における最大継続ラウンド数を何
ラウンドにするかを判定するための最大継続ラウンド数
判定値などが書き込まれている。
【0038】遊技制御装置20のインターフェース23
には、第2の始動入賞口センサ5b、第1の始動入賞口
センサ4b、特別入賞口センサ11a、カウントセンサ
12a、入賞口センサ6a、第1のスライド部材用モー
タ位置検出センサ14a、第2のスライド部材用モータ
位置検出センサ15a、モータ位置検出センサ17b、
遊技状態初期化スイッチ13などが、図示しないローパ
スフィルタ及びバッファーゲートを介して接続されてい
て、これらから出力される各種信号をCPU21aに出
力している。また、インターフェース23は、CPU2
1aから出力される制御信号を入力して、図示しない出
力ポート及びドライバーを介して、第1のスライド部材
用モータ13、第2のスライド部材用モータ14、表示
制御装置40、遊技盤用外部出力端子板28、可動部材
用ソレノイド8a,8a、回転体用モータ17aなどに
出力している。つまり、第1のスライド部材用モータ1
3、第2のスライド部材用モータ14、表示制御装置4
0、遊技盤用外部出力端子板28、可動部材用ソレノイ
ド8a,8a、回転体用モータ17a等は、遊技制御装
置20のCPU21aにより駆動制御される。さらに、
遊技制御装置20のCPU21aは、第2の始動入賞口
センサ5b、第1の始動入賞口センサ4b、入賞口セン
サ6a、カウントセンサ12aから入賞球の検出信号が
入力された場合に、これら検出信号に基づいて、排出制
御装置(図示略)に指令信号(賞球制御指令)を送っ
て、排出ユニット(図示略)より各々所要数の賞球を排
出させる。
【0039】また、表示制御装置40は、遊技制御装置
20からの指令(表示制御情報)に基づいて、表示装置
45に各種の演出表示(図柄による変動表示ゲーム(第
1の補助遊技;後述)を含む)や、遊技の進行状況に関
する情報表示などを行わせる表示制御を行う。
【0040】また、パチンコ遊技機100は、電源供給
装置90を備えている。この電源供給装置90は、電源
回路を有し、遊技制御装置20、表示制御装置40およ
びその他の制御装置等の電気的に駆動する各構成要素に
対し、それぞれ所定の電力を供給するようになってい
る。さらに、電源供給装置90は、図3に示すように、
バックアップ電源回路91を備えている。このバックア
ップ電源回路91は遊技制御装置20のRAM21b等
のバックアップ用電源として機能し、例えば、停電時な
ど、RAM21b等への電源供給が遮断されても、RA
M21b等の記憶内容が所定時間保持されるようになっ
ている。
【0041】ここで、本発明のパチンコ遊技機100
は、所謂“セブン機”の遊技内容となる第1の遊技状態
と、所謂“羽根物機”の遊技内容となる第2の遊技状態
との何れか一方の遊技状態となるように遊技制御装置2
0により制御される。特に、本実施の形態では、特別遊
技の発生毎に、第1の遊技状態と第2の遊技状態とに交
互に切り換える制御を行う。
【0042】遊技状態が第1の遊技状態の時には、第1
のスライド部材14の状態制御により、第1の始動入賞
口4への遊技球の流入が有効化されている一方、第2の
スライド部材15の状態制御により、第2の始動入賞口
5への遊技球の流入が無効化されている。従って、左右
いずれかの第2の始動入賞口5に遊技球が流入したとし
ても、該遊技球が第2の始動入賞口センサ5bにより検
出されないため、賞球の排出は行われず、しかも、第2
の始動条件(後述)も成立しないので、第1の遊技状態
において適正な賞球排出率(賞球排出数/打込球数)を
維持できる。他方、第1の始動入賞口4に遊技球が入賞
することに基づき、該遊技球が第1の始動入賞口センサ
4bにより検出され、該検出に基づき、所要数の賞球が
排出される他、始動条件(第1の始動条件)が成立し、
該始動条件の成立に基づき、表示装置45にて、複数の
図柄による変動表示ゲーム(第1の補助遊技)が行わ
れ、変動表示ゲームの結果に関連して第1の特別遊技を
発生するようになる。
【0043】ここで、変動表示ゲームは、例えば以下の
ような態様で行われる。先ず、表示装置45の表示画面
45aには、例えば図5に示すように複数(例えば3
つ)の変動表示領域45x、45y、45zが形成さ
れ、各変動表示領域45x、45y、45zの各々に複
数の図柄を変動表示可能となっている。そして、変動表
示領域45x、45y、45zの各々に複数の図柄を変
動表示させた後、予め決定された最終停止図柄の組合せ
態様を導出表示させることにより、変動表示ゲームが行
われる。この変動表示ゲームの結果、最終停止図柄の組
合せ態様が予め定められた特別結果態様(例えば、
「7,7,7」のぞろ目など)となった場合には、第1
の特別遊技を発生する。
【0044】なお、変動表示ゲームの結果、第1の特別
遊技を発生するか否かは、予め、遊技制御装置20のC
PU21aにより決定されている。即ち、第1の遊技状
態中には、遊技制御装置20のCPU21aは、第1の
始動入賞口センサ4bからの検出信号(始動信号)の入
力に基づき、RAM21bに記憶されている大当り判定
用乱数値を抽出し、該乱数値と、予めROM21cに記
憶されている大当り判定値との比較により、第1の大当
り(第1の特別遊技)を発生するか否かを決定する。ま
た、該決定に応じて、表示制御装置40に適当な表示デ
ータを送って表示装置45に変動表示ゲームを行わせた
り、音制御装置(図示略)に音データを送って、スピー
カより出力される効果音を制御したり、装飾制御装置に
装飾データを送って、ランプ・LED等の点灯状態を制
御したりする。つまり、予め外れが決定された場合に
は、外れの場合の表示データを送って、外れの場合の変
動表示ゲームを行わせる一方、大当りが決定された場合
には、大当りの場合の表示データを送って、大当りの場
合の変動表示ゲームを行わせる。
【0045】また、変動表示ゲームの結果発生する第1
の特別遊技は、変動入賞装置3を第1の変動態様で開状
態に変動させることにより実行される。ここで、第1の
変動態様とは、例えば可動部材8,8が開動作後、「3
0秒間経過するか」、若しくは「変動入賞装置3内に1
0個の遊技球が入賞するか」のいずれかの終了条件が成
立することにより閉動作される開閉動作を、所定の継続
条件が成立することを条件に、例えば15回を上限に繰
り返して行うといった態様である。以下では、上記のよ
うな可動部材8,8の開閉動作の1回毎を、「第1の特
別遊技におけるラウンド」、あるいは、単に「ラウン
ド」ともいう。つまり、第1の特別遊技は、可動部材
8,8の開閉により行われるラウンドを、例えば15ラ
ウンドを上限に繰り返し行うことが可能な遊技である。
なお、上記所定の継続条件は、各ラウンド中、特別入賞
口11に遊技球が入賞する結果特別入賞口センサ11a
により遊技球が検出される継続入賞が発生することによ
り成立する。ただし、最終ラウンド、即ち本実施の形態
の場合、15ラウンドに達している場合には、たとえこ
の最終ラウンドで継続入賞が発生したとしても当該最終
ラウンドを以て終了条件が成立して第1の特別遊技が終
了する。また、第1の特別遊技中、各ラウンドの開始時
には回転体17の誘導溝17aの長手方向が奥側から手
前側に向く状態となって停止するよう制御されてV入賞
(特別入賞口11に入賞すること)し易い状態になる一
方、各ラウンド中、少なくとも1個の遊技球がV入賞す
ることにより該入賞が特別入賞口センサ11aにより検
出された後は、誘導溝17aの長手方向が左右方向を向
く状態となって停止するように制御されてV入賞し難い
状態に変更される。このような態様で行われる第1の特
別遊技中は、多数の遊技球が変動入賞装置3内に入賞可
能となる結果、該入賞する多数の遊技球が変動入賞装置
3内のカウントセンサ12aに検出されるため、大量の
賞球が排出されることとなる。即ち、第1の特別遊技の
発生により、変動入賞装置3を継続した開状態に変動さ
せるといった遊技価値を遊技者に付与可能となる。な
お、本実施の形態の場合、第1の特別遊技の発生により
獲得可能な賞球数(の期待値)は、第2の特別遊技(後
述)の発生により獲得可能な賞球数(の期待値)よりも
大きい。つまり、第1の特別遊技の発生による遊技価値
の付与態様によれば、第2の特別遊技の発生による遊技
価値の付与態様の場合よりも、多くの賞球を獲得でき
る。
【0046】他方、第2の遊技状態の時には、第2のス
ライド部材15の状態制御により、第2の始動入賞口5
への遊技球の流入が有効化されている一方、第1のスラ
イド部材の状態制御により、第1の始動入賞口4への遊
技球の流入が無効化されている。従って、第1の始動入
賞口4に遊技球が流入したとしても、該遊技球が第1の
始動入賞口センサ4bにより検出されないため、賞球の
排出は行われず、しかも、第2の始動条件も成立しない
ので、第2の遊技状態において適正な賞球排出率(賞球
排出数/打込球数)を維持できる。他方、左右いずれか
の第2の始動入賞口5に遊技球が入賞することに基づ
き、該遊技球が第2の始動入賞口センサ5bにより検出
され、該検出に基づき、所要数の賞球が排出される他、
始動条件(第2の始動条件)が成立し、該始動条件の成
立に基づき、変動入賞装置3を第2の変動態様で開状態
に変動させることにより第2の補助遊技を実行するよう
になる。ここで、第2の変動態様とは、例えば、可動部
材8,8が開動作後、所定時間経過後に閉動作するとい
った開閉動作を1回又は2回行うといった態様である。
具体的には、例えば、開閉動作を1回行う場合には、可
動部材8,8を開動作後、0.5秒間経過したら閉動作
させる開閉動作を1回行う。また、開閉動作を2回行う
場合には、可動部材8,8を開動作後、0.7秒間経過
したら閉動作させる開閉動作を間欠的に2回行う。な
お、開閉動作の回数を1回にするか2回にするかは、第
2の始動入賞口センサ5bによる遊技球の検出に基づき
抽出される乱数値に応じて決定される。また、第2の変
動態様での変動入賞装置3の開状態への変動により該変
動入賞装置3に受け入れられた遊技球が特別入賞口11
へ入賞すると、該入賞が特別入賞口センサ11aにより
検出され、該検出に基づいて、第2の特別遊技を発生す
る。なお、第2の遊技状態時で、しかも通常の遊技中
(第2の特別遊技が発生していない状態;第2の補助遊
技の実行時を含む)では、変動入賞装置3内に入賞した
遊技球が、約1/10の確率でV入賞するように、回転
体17の回転/停止の制御を行う。具体的には、例え
ば、回転体17の誘導溝17aの長手方向が奥側から手
前側を向く状態(図2の状態)で所定時間(例えば、
0.5秒間)停止後、該回転体17を180度回転させ
るといった動作を繰り返すような回転体17の回転態様
が挙げられる。
【0047】また、第2の特別遊技を発生させる際に
は、CPU21aは、該発生する第2の特別遊技の最大
継続ラウンド数(本実施の形態の場合、例えば1ラウン
ド、7ラウンド、15ラウンドの何れか)を何ラウンド
にするかを決定すると共に、この決定に基づいて、表示
装置40に指令信号を送って、最大継続ラウンド数の報
知表示を行わせたり、音声制御を司る音制御装置(図示
略)に指令信号を送って、該音制御装置の制御下でスピ
ーカ(図示略)より出力される効果音や音声を制御した
り、装飾ランプ類やLED類などの発光部材等の制御を
司る装飾制御装置(図示略)に指令信号を送って、各種
装飾ランプ類・LED類の点灯・点滅状態を制御したり
する。
【0048】このように発生される第2の特別遊技は、
変動入賞装置3を前記第2の変動態様よりも遊技者に有
利な第3の変動態様で開状態に変動させることにより実
行される。ここで、第3の変動態様とは、例えば「可動
部材8,8が開動作後、所定時間(例えば、0.7秒
間)経過後に閉動作するといった開閉動作(間欠的な開
状態への変動)を所定回数(例えば、18回)繰り返す
か」、若しくは「該開閉動作を繰り返すうちに変動入賞
装置3内に10個の遊技球が入賞するか」のいずれかの
終了条件が成立することにより終了する一連の開閉動作
(この一連の開閉動作を「第2の特別遊技におけるラウ
ンド」、あるいは単に「ラウンド」ともいう。)を、所
定の継続条件が成立することを条件に、所定ラウンド数
を上限に繰り返して行うといった態様である。ここで、
各ラウンド中に特別入賞口11に遊技球が入賞する結果
特別入賞口センサ11aにより遊技球が検出される継続
入賞が発生することにより上記継続条件が成立し、次回
ラウンドに継続される。ただし、ラウンド継続の結果、
最終ラウンド、即ち最大継続ラウンド数(例えば、本実
施の形態の場合、1ラウンド、7ラウンド、15ラウン
ドのいずれか)に達している場合には、たとえこの最終
ラウンドで継続入賞(V入賞)が発生したとしても当該
最終ラウンドを以て終了条件が成立して第2の特別遊技
が終了する。なお、第2の特別遊技中、各ラウンドの前
半では、回転体17の誘導溝17aが左右方向を向く状
態で停止するよう制御されてV入賞し難い状態となり、
各ラウンドの後半(例えば、各ラウンド中、7個の遊技
球が変動入賞装置3内に入賞するか、または、可動部材
8,8が10回開閉動作した後)では、誘導溝17aの
長手方向が奥側から手前側に向く状態で停止するように
制御されてV入賞し易い状態となる。このような第2の
特別遊技中は、変動入賞装置3への多数の入賞を発生さ
せやすくなり、遊技者は大量の賞球を獲得する機会を得
る。ただし、本実施の形態の場合、第2の特別遊技によ
り獲得可能な賞球数の期待値は、第1の特別遊技により
獲得可能な賞球数の期待値よりも小さい。
【0049】この実施の形態に係るパチンコ遊技機で
は、電源投入後、次のような遊技制御が行われる。
【0050】先ず、この第1の実施の形態では、パチン
コ遊技機100に電源が投入された初期状態では、遊技
制御装置20は、当該パチンコ遊技機100の状態が上
記第2の遊技状態となるように制御する。即ち、遊技制
御装置20は、第2の遊技状態を初期状態と設定するよ
うにした。
【0051】なお、現在の遊技状態が第1の遊技状態で
あるか第2の遊技状態であるかはRAM21bの所定の
記憶領域に記憶されるが、この記憶されている遊技状態
は、遊技状態初期化スイッチ13(図3)の操作により
初期化することが可能となっている。即ち、パチンコ遊
技機100は、遊技状態を記憶する記憶手段(例えば、
RAM21b)を備え、当該記憶されている遊技状態
を、係員の操作に応じて初期化することが可能な遊技状
態初期化手段(遊技状態初期化スイッチ13)を備え
る。従って、本実施の形態の場合は、仮に、第1の遊技
状態に制御されているときであっても、遊技状態初期化
スイッチ13を操作することにより遊技状態が初期化さ
れて第2の遊技状態に切り換えられる。
【0052】このように、本実施の形態の場合、電源投
入後の初期状態、または、遊技状態初期化スイッチ13
の操作後の初期状態では、第2の遊技状態となるので、
第1のスライド部材が引っ込められた状態となることに
より第1の始動入賞口4への遊技球の流入が無効化され
る一方、第2のスライド部材が突出した状態となること
により第2の始動入賞口5への遊技球の流入が有効化さ
れた状態となる。
【0053】ただし、停電からの復帰の場合には、この
限りではなく、停電前の遊技状態(第1の遊技状態と第
2の遊技状態のいずれか)から、停電復帰後の遊技が再
開されるよう構成されている。即ち、当該パチンコ遊技
機100は、遊技状態を記憶保護(バックアップ)する
記憶保護(バックアップ)手段を備え、当該記憶されて
いる遊技状態が第1の遊技状態と第2の遊技状態のいず
れであるかに応じて、停電復帰後の遊技状態を制御する
ように構成されている。従って、停電復帰後も、引き続
き、停電発生前の遊技状態で遊技を楽しむことができ、
遊技者の納得が得られる。
【0054】電源投入後の初期状態、遊技状態初期化ス
イッチ13の操作後の初期状態、または、停電復帰後に
第2の遊技状態となった後、遊技が行われる(遊技者に
より遊技球が発射される)結果第2の始動入賞口センサ
5bにより遊技球が検出されるまでの間は補助遊技(第
2の補助遊技)の実行待機の状態となる。この実行待機
の状態では、遊技制御装置20からの表示制御情報(指
令)として、現在の遊技状態が第2の遊技状態である
旨、即ち、現在実行可能なゲーム内容が羽根物機のゲー
ム内容である旨を示すデータの受信に基づいて表示制御
装置40が変動表示装置45の表示制御を行って、変動
表示装置45で、例えば、図4の(a)に示すような客
寄せ用呼び込み表示(例えば、「現在羽根物機のゲーム
内容です」といった表示)等の画像表示が行われてい
る。
【0055】なお、図4の(a)に示すように、例えば
第2の始動入賞口5,5を指示する矢印Aおよび矢印B
を表示することにより、遊技者は、遊技盤1面の何処を
狙って遊技球を発射すればよいかを認識できる。即ち、
遊技状態が第1の遊技状態であるか第2の遊技状態であ
るかに応じて、表示装置にて、対応する始動入賞口を狙
って遊技球を発射することを促す表示を行う。さらに言
えば、第2の遊技状態の場合には第2の始動入賞口を狙
って遊技球を発射することを促す表示を行い、第1の遊
技状態の場合には第1の始動入賞口を狙って遊技球を発
射することを促す表示を行う。
【0056】また、初期状態となった後、遊技が行われ
る結果、左右何れかの第2の始動入賞口5に入賞した遊
技球が第2の始動入賞口センサ5bにより検出される
と、該検出に基づき、第2の補助遊技が実行されるが、
この際、先ず、変動入賞装置3の可動部材8,8の開閉
動作を1回にするか2回にするかの抽選が行われる。即
ち、遊技制御装置20のCPU21aは、例えば、第2
の始動入賞口センサ5bからの検出信号(始動信号)の
入力に基づき、RAM21bに記憶されている開閉回数
判定用乱数値を抽出し、該抽出した開閉回数判定用乱数
値と、予めROM21cに記憶されている開閉回数判定
値との比較により、開閉動作を1回にするか2回にする
かを決定する。さらに、CPU21aは、この決定され
た回数分だけ変動入賞装置3を上記第2の変動態様で開
閉動作させる。
【0057】なお、例えば図4の(b)に示すように、
第2の補助遊技で行われる変動入賞装置3の開閉動作の
回数を決定する過程の演出表示を行ったり、例えば図4
の(c)に示すように、該決定の結果を報知する表示を
行ったりする。即ち、第2の補助遊技で行われる第2の
変動態様には、複数種類の変動態様があり、第2の始動
条件の成立に基づき行う第2の補助遊技を、いずれの変
動態様で行うかを決定する過程の演出表示を表示装置に
て行う。加えて、表示装置にて、決定の結果を報知する
表示を行う。このように、開閉動作の回数(いずれの変
動態様で行うか)を決定する過程の演出表示を行うこと
により、第2の補助遊技の興趣をより一層高めることが
できるし、該決定の結果を報知することにより、第2の
補助遊技で変動入賞装置3が何回開閉動作するかを予め
認識することができ、遊技者は、今後行われる開閉動作
に向けて心の準備をすることができる。
【0058】ここで、第2の補助遊技での開閉動作を1
回にするか2回にするかを決定したりする処理(第2の
補助遊技処理)について、図7の(b)を参照して説明
する。なお、この第2の補助遊技処理は、第2の始動入
賞口センサ5bにより遊技球が検出されることに基づき
実行される。この第2の補助遊技処理が開始されると、
先ず、ステップS21では、抽出した開閉回数判定用乱
数値が2回開き補助遊技の値であるか否かを判定する。
なお、2回開き補助遊技とは、可動部材8,8の開閉動
作を2回行う場合の第2の補助遊技のことであり、1回
開き補助遊技とは、該開閉動作を1回行う場合の第2の
補助遊技のことであるとする。ステップS21での判定
の結果、2回開き補助遊技の値であると判定される場合
には、ステップS22に移行し、2回開き補助遊技を決
定する表示ゲーム(図4の(b)参照)を実行した後、
ステップS23に移行して、2回開き補助遊技を実行す
る。他方、ステップS21での判定の結果、2回開き補
助遊技の値でないと判定される場合には、ステップS2
4に移行し、1回開き補助遊技を決定する表示ゲーム
(図4の(b)参照)を実行した後、ステップS25に
移行して、1回開き補助遊技を実行する。
【0059】また、いずれかの態様で第2の補助遊技を
行うことにより変動入賞装置3に入賞した遊技球が特別
入賞口11に入賞して特別入賞口センサ11aにより検
出されると、該検出に基づき、第2の特別遊技が発生さ
れるが、この際、先ず、最大継続ラウンド数の抽選が行
われる。即ち、遊技制御装置20のCPU21aは、例
えば、特別入賞口センサ11aからの検出信号の入力に
基づき、RAM21bに記憶されている最大継続ラウン
ド数判定用乱数値を抽出し、該抽出した乱数値と、予め
ROM21cに記憶されている最大継続ラウンド数判定
値との比較により、最大継続ラウンド数を、1ラウン
ド、7ラウンド、15ラウンドのいずれかにするかを決
定する。そして、CPU21aは、該発生する第2の特
別遊技における最大継続ラウンド数を、この決定された
ラウンド数に設定する。
【0060】なお、例えば図4の(d)に示すように、
第2の特別遊技における最大継続ラウンド数を決定する
過程の変動表示を行った後、変動表示を停止して、決定
結果を所定時間表示することで、該決定の結果を報知す
る。
【0061】また、このように発生された第2の特別遊
技中は、例えば図4の(e)に示すように、現在何ラウ
ンド目が進行しているかについての表示や、現在進行中
のラウンドで何個の遊技球が変動入賞装置3内に入賞し
たかについての表示を行う。さらに、第2の特別遊技に
おける最大継続ラウンド数の報知は、第2の特別遊技中
も継続的に行う(図4の(e)参照;表示画面45a上
部の“15R”との表示のこと)。
【0062】その後、終了条件が成立して第2の特別遊
技が終了すると、遊技制御装置20は、遊技状態を第2
の遊技状態から第1の遊技状態へと切り換える。
【0063】なお、遊技状態を切り換える前には、次に
実行される遊技状態に関する予告報知(例えば、図4の
(f)に示すように、「次はセブン機のゲーム内容で
す」といった表示による報知など)を行う。即ち、遊技
制御装置20は、遊技状態を切り換える直前に、次に開
始される遊技状態に関する予告報知を行わせる。このよ
うにすれば、遊技者は、遊技状態が第1の遊技状態と第
2の遊技状態のいずれになるのかを、遊技状態の切り換
え前に予め認識することができるので、次に開始される
遊技状態に向けて心の準備をすることができる。
【0064】また、遊技状態を第2の遊技状態から第1
の遊技状態へと切り換える際には、第2のスライド部材
が引っ込められた状態となることにより、第2の始動入
賞口5への遊技球の流入が無効化される一方、第1のス
ライド部材が突出した状態となることにより、第1の始
動入賞口4への遊技球の流入が有効化された状態とな
る。その後、遊技が行われる結果第1の始動入賞口セン
サ4bにより遊技球が検出されるまでは、補助遊技(第
1の補助遊技)の実行待機の状態となる。この実行待機
の状態では、遊技制御装置20からの表示制御情報(指
令)として、現在の遊技状態が第1の遊技状態である
旨、即ち、現在実行可能なゲーム内容がセブン機のゲー
ム内容である旨を示す第1の遊技状態データの受信に基
づいて表示制御装置40が変動表示装置45の表示制御
を行って、変動表示装置45で、例えば、図5の(a)
に示すような客寄せ用呼び込み表示(例えば、「現在セ
ブン機のゲーム内容です」といった表示)等の画像表示
が行われている。なお、図5の(a)に示すように、例
えば第1の始動入賞口4を指示する矢印Cを表示するこ
とにより、遊技者は、遊技盤1面の何処を狙って遊技球
を発射すればよいかを認識できる。
【0065】また、遊技状態が第1の遊技状態に切り換
わった後、遊技領域1a中に打ち込まれた遊技球が第1
の始動入賞口4に入賞すると、該入賞した遊技球が第1
の始動入賞口センサ4bに検出されて検出信号が遊技制
御装置20のCPU21aに入力される。遊技制御装置
20のCPU21aでは、この検出信号の入力に基づい
て、RAM21bに記憶されている変動表示ゲームに関
する乱数値(所定周期で記憶更新されることにより、結
果的に常時変化する乱数値となる)を抽出し、該抽出し
た乱数値と、予めROM21cに記憶されている変動表
示ゲームに関する判定値との比較を行う。CPU21a
は、この比較により、変動表示ゲームの内容(例えば、
大当たりを発生するか否か、リーチ状態を発生するか否
か、リーチ演出の種類、最終停止させる図柄の種類な
ど)を決定する。さらにCPU21aは、この決定に基
づいて、表示制御装置40に表示制御情報(指令)を出
力する。このとき出力される表示制御情報には、変動表
示状態を指示するデータと、各変動表示領域毎に本停止
させる図柄のデータと、変動パターンデータとが含まれ
ており、変動パターンデータにより、図柄の変動時間と
それに対応する変動パターン(リーチ無し、通常リー
チ、スペシャルリーチ、仮停止後の再変動、予告など)
が指定されるようになっている。
【0066】この表示制御情報を表示制御装置40が受
け取ると、表示制御装置40では、その表示制御情報に
基づいて画像データを編集すると共に、この編集した画
像データを表示装置45に送り、変動表示装置45の表
示画面45aにて、図柄を変動表示させた後に停止させ
る変動表示ゲームを行わせる。具体的には、表示制御情
報として変動状態データの受信に基づき変動表示を開始
させ(図5の(b)参照)、表示制御情報に含まれる変
動パターンデータに基づいて、所定時間の間、前記指定
された変動パターンで図柄を変動表示させた後、表示制
御情報で指定された図柄を仮停止させる。遊技制御装置
20では、先に出力した表示制御情報で指定した変動時
間が経過したところで、変動停止を指示する表示制御情
報を表示制御装置40に出力する。表示制御装置40で
は、その変動停止を指示する表示制御情報に基づいて、
仮停止されている遊技図柄を本停止(静止した状態で完
全停止)させる。これにより、1回の変動表示ゲームが
終了する。
【0067】例えば、大当たり判定用の乱数値とその判
定値とが一致せず、外れが決定されている場合には、表
示画面45aの表示結果が外れの結果態様となって1回
の変動表示ゲームが終了する。
【0068】他方、大当たり判定用乱数値と大当たり判
定値とが一致する場合には、例えば、リーチ状態表示を
行わせる表示制御情報を表示制御装置40に送って、例
えば図5の(c)に示すようなリーチ状態表示(例え
ば、「7,7,−」、−は未停止状態)を表示画面45
aにて行わせた後、特別結果態様で図柄を停止表示させ
る表示制御情報を表示制御装置40に送って、例えば図
5の(d)に示すように表示画面45aにて図柄を特別
結果態様(例えば、「7,7,7」などのゾロ目)で停
止表示させ、第1の特別遊技を発生させる。
【0069】ここで、第1の補助遊技の結果態様を上記
特別結果態様にするか外れの結果態様にするかを決定す
る処理(第1の補助遊技処理)について、図7の(a)
を参照して説明する。なお、この第1の補助遊技処理
は、第1の始動入賞口センサ4bにより遊技球が検出さ
れることに基づき実行される。この第1の補助遊技処理
が開始されると、先ず、ステップS11では、抽出した
大当り判定用乱数値が大当りの値であるか否かを判定す
る。この判定の結果、大当りの値であると判定される場
合には、ステップS12に移行して、特別結果態様とな
る変動表示ゲームを実行する処理を行う。他方、ステッ
プS11で、大当りの値でないと判定される場合には、
ステップS13に移行して、外れの結果態様となる変動
表示ゲームを実行する処理を行う。
【0070】また、特別結果態様となった場合に発生さ
れる第1の特別遊技は、変動入賞装置3の可動部材8,
8が所定時間(例えば、30秒間)開放して閉じるサイ
クルを1ラウンドとし、各ラウンド中、遊技球が特別入
賞口11内の特別入賞口センサ11aに検出されること
を条件に所定ラウンド(例えば、15ラウンド)まで継
続される遊技である。但し、各ラウンド中、変動入賞装
置3に遊技球が所定個数(例えば、10個)入賞したと
きはその時点でそのラウンドを終了する。各ラウンド
中、変動入賞装置3への入賞個数は、カウントセンサ1
2aにより検出されてRAM21bに記憶され、所定個
数に達すると可動部材8,8が閉じられてそのラウンド
が終了する。なお、第1の特別遊技中は、例えば図5の
(e)に示すように、現在何ラウンド目が進行している
かについての表示や、現在進行中のラウンドで何個の遊
技球が変動入賞装置3内に入賞したかについての表示を
行う。
【0071】その後、第1の特別遊技が終了すると、遊
技制御装置20は、再び遊技状態を第2の遊技状態へと
切り換える。この場合にも、次に実行される遊技状態に
関する予告報知(例えば、図5の(f)に示すように、
「次は羽根物機のゲーム内容です」といった表示による
報知など)を行う。以後も同様に、特別遊技の発生毎
に、第2の遊技状態から第1の遊技状態へと、あるい
は、第1の遊技状態から第2の遊技状態へと、交互に遊
技状態を切り換える。
【0072】このような遊技状態切り換え処理(この遊
技状態切り換え処理は、例えば、常時、所定周期(例え
ば、4/1000秒毎)で行われる)について、図6を
参照して説明する。先ず、ステップS1にて、特別遊技
(第1の特別遊技と第2の特別遊技の両方が該当する)
が終了したか否かを判定する。この判定の結果、特別遊
技が終了したと判定される場合には、ステップS2に移
行して第1の特別遊技の終了であるか否かを判定する。
この判定の結果、第1の特別遊技の終了であると判定さ
れる場合には、ステップS3に移行して遊技状態を第2
の遊技状態に切り換える処理を行って、遊技状態切り換
え処理を終了する。なお、「遊技状態を第2の遊技状態
に切り換える処理」は、例えば、第2のスライド部材1
5の状態変更により第2の始動入賞口5への遊技球の流
入を有効化する一方、第1のスライド部材14の状態変
更により、第1の始動入賞口4への遊技球の流入を無効
化することなどが行われる。また、上記ステップS1に
て、特別遊技が終了したわけではないと判定される場合
には、遊技状態を切り換えずに遊技状態切り換え処理を
終了する。また、上記ステップS2にて、第1の特別遊
技の終了ではないと判定される場合には、ステップS4
に移行して遊技状態を第1の遊技状態に切り換える処理
を行って、遊技状態切り換え処理を終了する。なお、
「遊技状態を第1の遊技状態に切り換える処理」は、例
えば、第1のスライド部材14の状態変更により第1の
始動入賞口4への遊技球の流入を有効化する一方、第2
のスライド部材15の状態変更により、第2の始動入賞
口5への遊技球の流入を無効化することなどが行われ
る。
【0073】以上のような第1の実施の形態のパチンコ
遊技機100によれば、遊技制御装置20により、第1
の遊技状態と第2の遊技状態のいずれの遊技状態にも制
御できるので、遊技者は1台の遊技機でも複数の遊技内
容を楽しめるようになる。つまり、遊技状態が多彩にな
ることにより、興趣性を向上させることができる。ま
た、遊技制御装置20は第1の遊技状態と第2の遊技状
態との何れか一方の遊技状態となるように、遊技状態を
選択的に制御するので、2つの遊技状態が同時に進行す
ることはなくなる。これにより遊技内容が複雑化するこ
とを回避できるので、遊技者に戸惑いを与えることなく
バリエーションの豊富な遊技を実行することができる。
よって、遊技者は分かり易く多彩な遊技を楽しめるよう
になる。さらに、例えば、特別遊技の発生毎に第1の遊
技状態と第2の遊技状態とを交互に切り換えるようにす
るので、遊技者は遊技状態の変化を認識して(予測し
て)多彩な遊技を楽しむことができるとともに、遊技状
態がどちらかに偏ることを防止できる。
【0074】また、表示装置45と、変動入賞装置3と
を備え、第1の遊技状態の場合には、表示装置45にて
変動表示ゲームを行うことで第1の補助遊技を実行し、
該変動表示ゲームの結果態様が特別結果態様となったこ
とに基づいて、変動入賞装置3を第1の変動態様で開状
態に変動させることにより第1の特別遊技を実行し、第
2の遊技状態の場合には、変動入賞装置3を第2の変動
態様で開状態に変動させることにより第2の補助遊技を
実行し、該開状態への変動により該変動入賞装置3に受
け入れられた遊技球が特別入賞口11へ入賞したことに
基づいて、変動入賞装置3を第2の変動態様よりも遊技
者に有利な第3の変動態様で開状態に変動させることに
より第2の特別遊技を実行するので、第1の遊技状態と
第2の遊技状態とで遊技内容(補助遊技と特別遊技を含
む)を明確に異ならせることができる。よって、遊技の
興趣性を確実に向上させることができる。しかも、1つ
の変動入賞装置3を用いて遊技価値の付与態様の異なる
第1および第2の特別遊技をそれぞれ実行することがで
きるので、限られた遊技領域1a内での装置類の配設に
関する問題を解消することができる。その上、変動入賞
装置3に入賞した遊技球が流下する入賞流路(図示略;
遊技盤1の奥側領域に設けられる)を必要最小限に簡略
化することができ、入賞流路を配設するためのスペース
を小さくできる。加えて、表示装置45と変動入賞装置
3を一体的に設けたので、限られた遊技領域1a内での
装置類の配設に関する問題を更に効率的に解消すること
ができる。しかも、第1の補助遊技と第2の補助遊技と
の、各々遊技態様の異なる補助遊技を同一箇所で行うの
で、遊技者は、これら両補助遊技を同一の視線で見るこ
とができる。従って、遊技状態が切り換わる毎に、いち
いち目線を変えたりする必要が無く、遊技状態が切り換
わってもスムーズに遊技に集中することができる。
【0075】さらに、第1と第2の始動入賞口4,5を
別個に備え、遊技状態に応じてどちらかの始動入賞口
4,5を有効化(始動入賞口4,5への流入に基づく補
助遊技の実行の有効化や、該流入に基づく賞球の付与の
有効化)するので、始動入賞口4,5への遊技球の入賞
率や賞球の付与率を各遊技状態に応じて適切に設定する
ことができ、遊技者と遊技店側との利益バランスをとる
ことができる。
【0076】なお、本実施の形態は、上記の例に限ら
ず、例えば以下のようなバリエーションが考えられる。
【0077】<第1の実施の形態の変形例1>例えば、
第1の遊技状態と第2の遊技状態とを交互に変更させる
場合に、第1の遊技状態では、例えば第1の特別遊技の
発生確率を1/300と低めに設定し、第2の遊技状態
では、例えば第2の特別遊技の発生確率を1/5と高め
に設定(回転体17の誘導動作を比較的V入賞し易いよ
うに制御することにより)して、第1の特別遊技の終了
後付加的(おまけ的)に第2の遊技状態を発生するよう
にしてもよい。この場合、第1の遊技状態での特別遊技
を終了して第2の遊技状態に切り換わった場合には、直
ぐに(必ず)第2の特別遊技が発生することとなるた
め、第1の特別遊技と第2の特別遊技の2回の大当りが
1セットで発生するような遊技内容となり、遊技者の期
待感を向上させることができる。即ち、遊技制御装置2
0は、特別遊技の発生毎に前記第1の遊技状態と第2の
遊技状態とに交互に切り換えるようにするとともに、前
記第1の特別遊技よりも第2の特別遊技を容易に発生す
るように設定し、前記第1の特別遊技の発生に基づき付
加的に前記第2の遊技状態に変更する(切り換える)よ
うにしても良い。
【0078】<第1の実施の形態の変形例2(上記変形
例1の変形例)>また、上記の実施の形態では、初期状
態を第2の遊技状態とし、第2の遊技状態と第1の遊技
状態とを交互に切り換えることとしたが、通常の遊技状
態(初期状態)を第1の遊技状態とし、第1の特別遊技
が発生した場合に所定条件が成立することに基づき、付
加的に第2の遊技状態に変更するようにしてもよい。例
えば、第1の特別遊技が奇数の図柄によるぞろ目で発生
した場合に限り、第2の遊技状態を発生させる。即ち、
遊技制御手段は、前記第1の特別遊技の発生よりも第2
の特別遊技を容易に発生するように設定し、前記第1の
特別遊技を発生させた補助遊技の結果が特定の結果であ
った場合に付加的に第2の遊技状態に変更するようにし
ても良い。より詳しくは、前記第1の特別遊技を発生さ
せた表示装置における変動表示ゲームの結果態様が特別
結果態様のうちの特定の特別結果態様であった場合に付
加的に第2の遊技状態に変更するようにしても良い。こ
の場合、変動表示ゲームの内容が遊技者にとって、より
一層の興味の対象になり、遊技の興趣を高めることがで
きる。
【0079】<第1の実施の形態の変形例3>また、上
記の実施の形態では、第2の遊技状態と第1の遊技状態
とを交互に切り換えることとしたが、遊技状態の基本
(通常の遊技状態(初期状態など))を第2の遊技状態
として、第2の特別遊技の終了時に表示ゲームを行い、
表示ゲームの結果が当りとなった場合にのみ、第1の遊
技状態に変更するようにしても良い。なお、第1の特別
遊技の終了後は第2の遊技状態に変更する。この場合、
第2の特別遊技よりも第1の特別遊技の方を遊技価値を
高く設定して、基本的には第2の遊技状態で遊技を行
い、時には第1の遊技状態が発生して多量の遊技球が獲
得できるような遊技内容にすることで、遊技者の期待感
を高めさせる。即ち、前記遊技制御手段は、前記第1の
特別遊技の方が前記第2の特別遊技よりも遊技者に有利
に遊技価値を付与するように特別遊技を制御し、前記第
2の特別遊技が発生した場合の特定条件の成立に基づい
て、遊技状態を第2の遊技状態から第1の遊技状態に変
更する(切り換える)ようにしても良い。
【0080】<第1の実施の形態の変形例4>また、上
記の実施の形態では、停電時に遊技内容を記憶保護する
記憶保護手段(バックアップ手段)を備えているが、例
えば、第2の特別遊技中に停電が発生した場合に、停電
が発生した時点に実行中のラウンド遊技におけるカウン
トセンサ12aによるカウント数が規定数以上(例え
ば、7個以上)であった場合には、停電復帰後に無条件
で次のラウンドに継続するようにしてもよい。例えば、
本実施例では7個のカウント入賞があればV誘導(V入
賞し易いように誘導)するように設定されているので、
7個以上の入賞があればV入賞したものと見なして無条
件で継続させることができる。この場合、停電復帰時に
役物装置(可動部材8,8、回転体17)の初期化処理
(初期位置(例えば、可動部材8,8が閉じた状態や誘
導溝17aの長手方向が左右方向を向く状態)への動作
処理)を行うことで、停電中に役物装置を強制的に移動
させられた場合も何ら問題が生じないようにすることが
できる。
【0081】〔第2の実施の形態〕上記の第1の実施の
形態では、特別遊技が発生する毎に、遊技状態を切り換
えるための遊技条件が成立する例について説明したが、
この第2の実施の形態では、特別遊技が発生する毎に遊
技状態を切り換えるのではなく、特別遊技が発生した場
合に実行される遊技状態決定遊技の結果に関連して、当
該特別遊技の終了後の遊技状態を決定する例について説
明する。
【0082】具体的には、例えば、特別遊技の終了時
(第1の特別遊技の終了時と第2の特別遊技の終了
時)、遊技状態を第1の遊技状態と第2の遊技状態のい
ずれにするかを決定する遊技状態決定ゲーム(遊技状態
決定遊技)を表示装置45にて表示する。この遊技状態
決定ゲームは、具体的には、例えば、図8の(a)に示
すように、円601を扇形部602とその他の部分60
3(扇形部602よりも中心角が広い部分)とに分割し
て表示し、このうち扇形部602には“セブン機”との
表示を付す一方、その他の部分603には“羽根物機”
との表示を付し、さらに、該円601の一部を指示する
指針604を表示し、該円601を中心を支点として矢
印D方向に回転表示させた後、該円601を回転停止表
示させ、該停止表示後に指針604が指示する箇所が、
“セブン機”との表示が付された扇形部602である場
合には次の遊技状態を第1の遊技状態にし、“羽根物
機”との表示が付されたその他の部分603である場合
には次の遊技状態を第2の遊技状態にする、といった態
様で行われる。
【0083】なお、遊技状態決定ゲームの結果、指針6
04が扇形部602を指示するか、その他の部分603
を指示するかは、予め決定されている。即ち、この第2
の実施の形態では、CPU21aは、遊技状態決定ゲー
ムの結果態様を、指針604が扇形部602を指示する
結果態様にするか、あるいは、その他の部分603を指
示する結果態様にするかを抽選するのに必要な遊技状態
決定ゲーム用乱数値を生成している。そして、第1の遊
技状態の時には第1の始動入賞口4への入賞タイミング
に応じて、また、第2の遊技状態の時には第2の始動入
賞口5への入賞タイミングに応じてそれぞれ遊技状態決
定ゲーム用乱数値を逐一抽出し、RAM21bの所定の
記憶領域に記憶する。即ち、RAM21bは、遊技状態
決定ゲーム用乱数値の抽出結果を記憶する記憶領域を備
えている。そして、特別遊技の発生時には、CPU21
aは、その発生の契機となった始動入賞時の抽出乱数
(遊技状態決定ゲーム用乱数値)をRAM21bから取
得し、該抽出乱数に応じて表示制御装置40に表示デー
タを送り、遊技状態決定ゲームの表示態様を制御する。
【0084】本実施の形態の場合、遊技状態決定ゲーム
の結果、指針604が扇形部602を指示する確率を、
例えば、4/10として、次の遊技状態が第1の遊技状
態となる確率の方を小さく設定するとともに、これに対
応して、図8の(a)に示すように、扇形部602の中
心角をその他の部分603の中心角よりも小さく表示す
る。ただし、第1の遊技状態中は、通常の“セブン機”
と比べて第1の特別遊技が発生し易いように、第1の特
別遊技の発生確率を高く(例えば、1回の第1の補助遊
技の実行に対し、1/200程度)することが望まし
い。
【0085】次に、図9を参照して、この第2の実施の
形態の場合の遊技状態の切り換え処理(この遊技状態切
り換え処理は、例えば、常時、所定周期(例えば、4/
1000秒毎)で行われる)について説明する。先ず、
ステップS31にて、特別遊技(第1の特別遊技と第2
の特別遊技の両方が該当する)が終了したか否かを判定
する。この判定の結果、特別遊技が終了したと判定され
る場合には、ステップS32に移行して上記遊技状態決
定ゲームを行い、該遊技状態決定ゲームの結果態様が、
次回遊技状態が第1の遊技状態である旨を示すものであ
るか(つまり、扇形部602を指示する結果態様である
か)否かを判定する。なお、この判定は、例えば、RA
M21bに記憶されている遊技状態決定ゲーム用乱数値
に基づき行う。この判定の結果、遊技状態決定ゲームの
結果態様が、次回遊技状態が第1の遊技状態である旨を
示すものであると判定される場合には、ステップS33
に移行する。このステップS33では、遊技状態を第1
の遊技状態にする処理を行う。即ち、具体的には、元々
の遊技状態が第2の遊技状態であった場合には、遊技状
態を第2の遊技状態から第1の遊技状態に切り換える処
理を行う一方、元々の遊技状態が第1の遊技状態であっ
た場合には、遊技状態を切り換える処理を行わない。こ
のステップS33の処理を行った後は、遊技状態の切り
換え処理を終了する。また、上記ステップS31にて、
特別遊技が終了したわけではないと判定される場合に
は、遊技状態を切り換える処理を行わないで遊技状態切
り換え処理を終了する。また、上記ステップS32に
て、遊技状態決定ゲームの結果態様が、次回遊技状態が
第1の遊技状態である旨を示すものでないと判定される
場合には、ステップS34に移行して遊技状態を第2の
遊技状態にする処理を行う。即ち、具体的には、元々の
遊技状態が第1の遊技状態であった場合には、遊技状態
を第1の遊技状態から第2の遊技状態に切り換える処理
を行う一方、元々の遊技状態が第2の遊技状態であった
場合には、遊技状態を切り換える処理を行わない。この
ステップS34の処理を行った後は、遊技状態の切り換
え処理を終了する。
【0086】このような第2の実施の形態によれば、特
別遊技が発生した場合に実行される遊技状態決定ゲーム
の結果に関連して、当該特別遊技の終了後の遊技状態を
何れにするかを決定するので、遊技状態決定ゲームも遊
技者の興味の対象となり、興趣性を極めて向上させるこ
とができる。
【0087】なお、上記の第2の実施の形態では、第1
の特別遊技の終了後でも、第2の特別遊技の終了後で
も、ともに遊技状態決定ゲームを行う例について説明し
たが、本発明はこれに限らず、第1の特別遊技と第2の
特別遊技のいずれか一方の終了後に遊技状態決定ゲーム
を行うこととしても良い。ただし、この場合には、いず
れか他方(遊技状態決定ゲームを行わない方)の特別遊
技の発生後は、遊技状態決定遊技を行うことなく、いず
れか一方(特別遊技の終了後、遊技状態決定ゲームを行
う方)の遊技状態に復帰するようにすると良い(そうし
ないと、一旦いずれか他方の遊技状態になると、その
後、該他方の遊技状態を脱して一方の遊技状態に復帰す
ることがなくなってしまい、遊技状態がどちらかに偏っ
てしまうため)。また、特別遊技の終了時(具体的に
は、変動入賞装置3を閉状態に変動してから補助遊技を
実行可能とするまでの間)に遊技状態決定ゲームを行う
例について説明したが、本発明はこれに限らず、例え
ば、特別遊技中(変動入賞装置3の開状態への変動中)
に遊技状態決定ゲーム(遊技状態決定遊技)を行うこと
としても良い。このようにすれば、特別遊技と遊技状態
決定ゲームを同時に進行させることができるので、遊技
の進行を極めて円滑にすることができる。
【0088】また、上記の第2の実施の形態では、第1
の特別遊技の発生確率を、例えば1/200としたが、
第1の遊技状態を遊技者にとってより一層有利にするた
めに、第1の特別遊技の発生確率を、例えば1/100
(あるいはこれ以上)にしても良い。この場合には、第
2の特別遊技の発生確率(変動入賞装置3に入賞した遊
技球が特別入賞口11に入賞する確率)を1/30や1
/50など低い確率にすることで、遊技者と遊技店側の
利益バランスをとるようにしても良い。
【0089】また、上記の第2の実施の形態では、遊技
状態決定ゲームの結果、次の遊技状態が第1の遊技状態
となる確率を、例えば、4/10と低く設定したが、よ
り一層高くしても良い。例えば、図8の(b)に示すよ
うに、円601の扇形部602には“羽根物機”との表
示を付し、その他の部分603には“セブン機”との表
示を付し、遊技状態決定ゲームの結果、次の遊技状態が
第1の遊技状態となる確率を、例えば、6/10と高く
設定しても良い。あるいは、逆に、遊技状態決定ゲーム
の結果、次の遊技状態が第1の遊技状態となる確率を、
上記の第2の実施の形態よりも低く設定しても良い。具
体的には、例えば、図8の(c)に示すように、扇形部
602の中心角を図8の(a)の場合よりも小さくして
も良い。また、上記図8(a)、(b)、(c)の何れ
かから特別遊技毎にランダムに用いるようにしても良
い。
【0090】〔第3の実施の形態〕上記の第1、第2の
実施の形態では、入賞態様変更手段としての第1、第2
のスライド部材14,15等を備える例について説明し
たが、この第3の実施の形態では、第1、第2のスライ
ド部材14,15、第1、第2のスライド部材用モータ
14a,15a、および第1、第2のスライド部材用モ
ータ位置検出センサ14b,15bを備えず、代わり
に、本発明に係る振分手段として例示する振分装置70
0(図10)を備える例について説明する。
【0091】先ず、図10の(a)等を参照して振分装
置700の構成について説明する。この振分装置700
は、略円環状の起立壁状に概略構成された枠部材701
と、この枠部材701の内壁に沿うような略円形状に概
略構成され、該枠部材701の内側で回転可能な回転部
材702とを備えて概略構成されている。このうち、枠
部材701は、遊技球Yを受け入れ可能となるように上
方に向けて開口した受入部703を上部に備え、遊技球
Yを排出可能となるように略下方に向けて開口した排出
部704,705を下部に備えている。他方、回転部材
702は、遊技球Yを保持する球保持部を複数備える。
即ち、回転部材702には、最奥部まで遊技球Yが侵入
可能な寸法の長穴状に形成された長穴球保持部706,
706と、この長穴球保持部706,706よりも、例
えば遊技球Yの直径程度短い穴に形成された短穴球保持
部707,707とがそれぞれ外周側に向けて開口する
ように形成されている。これら短穴球保持部707,7
07と長穴球保持部706,706は、各々の開口部
が、回転部材702の周上に一定間隔に位置するように
配設されている。このような回転部材702は、回転部
材用モータ(図示略)の駆動により、遊技状態に応じて
矢印E方向または矢印F方向に一定速度でゆっくりと回
転駆動される。このような構成の振分装置700は、例
えば遊技盤1の下部中央(例えば、変動入賞装置3の下
側)に配設されている。
【0092】また、この第3の実施の形態では、上記の
第1、第2の実施の形態における第1の始動入賞口4と
第2の始動入賞口5、5を備えず、代わりに、第1の始
動入賞口4に相当する第1の始動入賞口740と、第2
の始動入賞口5に相当する第2の始動入賞口750とを
例えば1つずつ備えている。第1の始動入賞口740の
本体部740aは、第1の始動入賞口4の本体部4aと
異なり、下側に開口していない。従って、受け入れた遊
技球を必ず遊技盤1奥の内部流路に案内することができ
る結果、第1の始動入賞口センサ4bにより検出させる
ことができるようになっている。第2の始動入賞口75
0も、第1の始動入賞口740と同様に、本体部750
aと、第2の始動入賞口センサ5bを備えている。この
うち、第1の始動入賞口740は、振分装置700の排
出部704から排出される遊技球を、例えば必ず受入可
能となるように、排出部704の下側に、該排出部70
4と近接して配設されている。同様に、第2の始動入賞
口750は、排出部705から排出される遊技球を、例
えば必ず受入可能となるように、排出部705の下側
に、該排出部705と近接して配設されている。
【0093】また、遊技盤1には、長穴球保持部706
に保持された遊技球が、回転部材702の回転に伴って
矢印E方向に移動する場合に、該遊技球を遊技盤1の奥
に形成された内部流路に流入させるための外れ穴710
が形成されている。この外れ穴710に流入した遊技球
は、遊技盤1の奥の内部流路を流下した後、遊技盤1の
振分装置700より下側位置に形成された排出口711
から遊技盤1の表側に排出される。
【0094】次に、振分装置700による振分動作につ
いて説明する。
【0095】先ず、第1の遊技状態の時には、第1の始
動入賞口740と第2の始動入賞口750のうち、第1
の始動入賞口740のみに遊技球を入賞させることがで
きるように、回転部材702を矢印E方向に回動させ
る。遊技を行う過程で、例えば、図10の(a)に示す
ように、枠部材701の受入部703に遊技球Yが受け
入れられた際に、該受入時には短穴球保持部707,7
07と長穴球保持部706,706のいずれも受入部7
03の下側に位置しない場合には、該遊技球Yは回転部
材702の円周状の外周に動作規制されて該受入部70
3に保持された状態となる。やがて、回転部材702の
回転が進行して、長穴球保持部706と短穴球保持部7
07のうち、短穴球保持部707が先に受入部703の
下側に到達する場合には、遊技球Yが受入部703から
短穴球保持部707内に流下して該短穴球保持部707
に保持され、該保持状態のまま回転部材702の回転に
伴って矢印E方向に移動する。この場合、回転部材70
2の回転がさらに進行して、短穴球保持部707の開口
部と排出部704とが一致すると、該短穴球保持部70
7内の遊技球Yは、排出部704を介して下方に排出さ
れ、第1の始動入賞口740内に入賞する。他方、遊技
球Yが受入部703に受け入れられた後、長穴球保持部
707が先に受入部703の下側に到達する場合には、
遊技球Yが受入部703から長穴状保持部706内に流
下して該長穴球保持部706の最奥部にて保持され、該
保持状態のまま、回転部材702の回転に伴って矢印E
方向に移動する。この場合、長穴球保持部706内の遊
技球Yは、やがて外れ穴710に流入した後、遊技盤1
奥の内部流路を介して排出口711より排出される。従
って、第1の始動入賞口740に入賞しない。なお、枠
部材701の受入部703に遊技球Yが受け入れられた
時に短穴球保持部707,707と長穴球保持部70
6,706のいずれかが受入部703の下側に位置する
場合には、遊技球は、受入部703に保持された状態を
経ることなく、すみやかにいずれかの球保持部706,
707内に流下する。
【0096】また、第2の遊技状態の時には、第1の始
動入賞口740と第2の始動入賞口750のうち、第2
の始動入賞口750のみに遊技球を入賞させることがで
きるように、回転部材702を矢印F方向に回動させ
る。この場合、受入部703に受け入れられた遊技球
が、その後、短穴球保持部707,707に流下する場
合であっても、長穴球保持部706,706に流下する
場合であっても、いずれにしても、該遊技球が外れ穴7
10に流入することはなく、必ず第2の始動入賞口75
0に入賞することとなる。
【0097】ここで、図10の(a)に示す例の場合、
短穴球保持部707と長穴球保持部706がともに2つ
ずつであり、しかも、各球保持部が互いに等間隔に配さ
れているため、受入部703に受け入れられた遊技球が
各保持部706,706,707,707に流入する可
能性はともに等しい。よって、第1の遊技状態の場合に
受入部703に受け入れられた遊技球が第1の始動入賞
口740に入賞する可能性が50%であり、第2の遊技
状態の場合に受入部703に受け入れられた遊技球が第
2の始動入賞口750に入賞する可能性が100%であ
る。また、遊技球が受入部703に受け入れられる割合
は、第1の遊技状態の場合と第2の遊技状態の場合とで
等しい。従って、第1の遊技状態の場合に、第1の補助
遊技を実行できる割合は、第2の遊技状態の場合に、第
2の補助遊技を実行できる割合の1/2に設定されてい
ることとなる。
【0098】このように、第3の実施の形態によれば、
受入部703に受け入れられた遊技球の各始動入賞口へ
の導入率(入賞率)を正確に設定することができるの
で、第1の遊技状態時の始動入賞数と第2の遊技状態時
の始動入賞数との比率を正確に設定することができる。
【0099】なお、この第3の実施の形態では、例え
ば、回転部材702の形状を変更するだけで、第1の遊
技状態時の始動入賞数と第2の遊技状態時の始動入賞数
との比率を容易に変更することができる。例えば、図1
0の(b)に示すように、図10の(a)の場合の回転
部材702の1つの長穴球保持部706を短穴球保持部
707に変更した回転部材720を回転部材702の代
わりに用いると、第1の遊技状態の場合に受入部703
に受け入れられた遊技球が第1の始動入賞口740に入
賞する可能性を3/4に変更できる。また、例えば、図
10の(c)に示すように、図10の(a)の場合の回
転部材702の1つの短穴球保持部707を長穴球保持
部706に変更した回転部材721を回転部材702の
代わりに用いると、第1の遊技状態の場合に受入部70
3に受け入れられた遊技球が第1の始動入賞口740に
入賞する可能性を1/4に変更できる。あるいは、例え
ば第1の始動入賞口740の配置を排出部705の下側
に変更する一方、第2の始動入賞口750の配置を排出
部704の下側に変更し(第1の始動入賞口740と第
2の始動入賞口750の配置を取り替え)、第1の遊技
状態時と第2の遊技状態時との回転部材702の回転方
向をそれぞれ上記第3の実施の形態と逆にすると、第2
の遊技状態の場合に受入部703に受け入れられた遊技
球が第2の始動入賞口750に入賞する可能性を1/2
にすることができる一方、第1の遊技状態の場合に受入
部703に受け入れられた遊技球が第1の始動入賞口7
40に入賞する可能性を2倍にすることができる。さら
に、他にも、例えば、長穴球保持部706と短穴球保持
部707との間隔を変更することによっても、第1の遊
技状態時の始動入賞数と第2の遊技状態時の始動入賞数
との比率を変更することができる。具体的には、例え
ば、短穴球保持部707とこの短穴球保持部70の時計
周り側の長穴球保持部706との間隔を広げることで、
第1の遊技状態時の始動入賞数を増加させることができ
る。また、上記の第3の実施の形態では、変動入賞装置
3の下側に振分装置700を配設した例について説明し
たが、これに限らず、例えば、振分装置700や第1、
第2始動入賞口740,750よりも変動入賞装置3の
方を下側に配設しても良い。また、振分装置700と第
1、第2始動入賞口740,750を含んで構成される
振分ユニットの数は、1つであっても良いし、複数であ
っても良い。例えば、振分ユニットを2つ備える場合に
は、例えば、該振分ユニットを変動入賞装置3の下側の
左右両側に1つずつ備えるようにしても良い。なお、上
記の第3の実施の形態では、第1の始動入賞口740と
第2の始動入賞口750により、振分装置700の排出
部704,705から排出される遊技球を、それぞれ必
ず受入可能となるように、排出部704,705の下側
に近接して配した場合を例示したが、この例に限らず、
例えば、排出部704,705から排出される遊技球
を、それぞれ所定確率で受入可能となるように、第1の
始動入賞口740と第2の始動入賞口750を排出部7
04,705からそれぞれ所定間隔を開けて配設しても
良い。
【0100】〔第4の実施の形態〕上記の第1、第2、
第3の実施の形態では、第1の始動入賞口4,740、
第2の始動入賞口5,750への遊技球の始動入賞に基
づく始動条件を記憶する機能を有しない例について説明
したが、この第4の実施の形態では、始動条件の記憶
(始動記憶)を記憶保持可能な例について説明する。
【0101】即ち、この第4の実施の形態では、パチン
コ遊技機100は、第1の始動条件と、第2の始動条件
とをそれぞれ記憶する機能を備えている。より具体的に
は、補助遊技の実行中に始動条件が成立した場合、該実
行中の補助遊技の終了後に、該成立した始動条件に基づ
く補助遊技を実行するように構成されている。このよう
にすれば、例えば、補助遊技の実行中に始動条件が成立
した場合に、この成立した始動条件が無効になってしま
うことを防止できるので、遊技者の利益を保護できる。
【0102】なお、例えば、第1の始動条件と第2の始
動条件の記憶数には上限数(本実施の形態の場合、例え
ば、各始動条件につき4つずつ)が設定されている。そ
して、第1の始動条件が成立した場合には、該第1の始
動条件に基づき第1の補助遊技が実行開始されるまで、
1つずつの第1の始動条件記憶表示器801(図2)が
点灯し、該第1の始動条件記憶表示器801の点灯数に
より、第1の始動条件の記憶数が報知されるようになっ
ている。同様に、第2の始動条件が成立した場合には、
該第2の始動条件に基づき第2の補助遊技が実行開始さ
れるまで、1つずつの第2の始動条件記憶表示器802
(図2)が点灯し、該第2の始動条件記憶表示器802
の点灯数により、第2の始動条件の記憶数が報知される
ようになっている。なお、第1、第2の始動記憶表示器
801,802は、それぞれ例えば、LEDなどの発光
部材である。
【0103】また、本実施の形態の一例としては、例え
ば、第1の始動条件の記憶が有るのに遊技状態が第2の
遊技状態に切り換わってしまった場合には、次に遊技状
態が第1の遊技状態に切り換わるまで、その始動条件を
記憶保持し、その後第1の遊技状態に復帰した場合に、
記憶保持した始動条件に基づく第1の補助遊技を実行す
るようにすることが挙げられる。即ち、第1の始動条件
の成立に基づき該第1の始動条件を記憶する第1の始動
条件記憶手段と、第2の始動条件の成立に基づき該第2
の始動条件を記憶する第2の始動条件記憶手段とを備
え、遊技制御装置20により第1の遊技状態に制御され
ている場合であって、第2の始動条件記憶手段が第2の
始動条件を記憶している場合には、当該記憶内容を遊技
制御装置20が遊技状態を第2の遊技状態に切り換える
まで記憶保持する一方、遊技制御装置20により第2の
遊技状態に制御されている場合であって、第1の始動条
件記憶手段が第1の始動条件を記憶している場合には、
当該記憶内容を遊技制御装置20が遊技状態を第1の遊
技状態に切り換えるまで記憶保持するようにしても良
い。このようにすれば、始動条件の成立した補助遊技を
確実に実行させることができるので、例えば、遊技状態
の切り換えの際に始動条件の記憶をリセットしてしまう
ことにより本来実行できるはずの補助遊技が実行されな
くなる可能性のある場合と異なり、遊技者の納得が得ら
れる。
【0104】なお、第2の始動条件の成立の際には、1
回開き補助遊技か2回開き補助遊技かを決定するための
乱数を抽出するが、第2の始動条件を記憶する際には、
該乱数の抽出結果も記憶することが望ましい。この場
合、例えば、始動条件の記憶数を記憶する始動条件数記
憶領域を1バイト設け、さらに、1回開き補助遊技か2
回開き補助遊技かを記憶する開き回数記憶領域を1バイ
ト設け、開き回数記憶領域の各ビット毎の記憶内容によ
り、各始動条件が1回開き補助遊技の始動条件であるか
2回開き補助遊技の始動条件であるかを区別するように
することが挙げられる。具体的には、例えば、開き回数
記憶領域の0ビット目を1番目の始動条件に対応させ、
同様に、1ビット目を2番目、2ビット目を3番目・・
・といったように各ビットと各始動条件の記憶とを対応
させ、例えば、ビットの値が「0」の場合は1回開き、
ビットの値が「1」の場合は2回開き、として記憶する
と良い。つまり、例えば、第2の始動条件の記憶数が3
個の場合で、1番目の第2の補助遊技(0ビット目)が
1回開き補助遊技、2番目の第2の補助遊技(1ビット
目)が2回開き補助遊技、3番目の第2の補助遊技(2
ビット目)が2回開き補助遊技である場合には、「00
000110」というように記憶する。
【0105】次に、この第4の実施の形態の場合の補助
遊技実行処理(この補助遊技実行処理は、例えば、常
時、所定周期(例えば、4/1000秒毎)で行われ
る)について、図11を参照して説明する。先ず、ステ
ップS41にて、現在の遊技状態が第2の遊技状態であ
るか否かを判定する。この判定の結果、第2の遊技状態
であると判定される場合には、ステップS42に移行し
て第2の始動条件の記憶(第2の始動記憶)があるか否
かを判定する。このステップS42にて、第2の始動記
憶があると判定される場合には、ステップS43に移行
して、第2の補助遊技を実行する処理を行うとともに、
第2の始動記憶の記憶数を1つ減らす処理(第2の始動
条件記憶表示器802を1つ消灯する処理を含む)を行
って、補助遊技実行処理を終了する。他方、ステップS
42にて、第2の始動記憶がないと判定される場合に
は、補助遊技実行処理を終了する。また、上記ステップ
S41にて、第2の遊技状態ではないと判定される場合
には、ステップS44に移行して、第1の始動条件の記
憶(第1の始動記憶)があるか否かを判定する。このス
テップS44にて、第1の始動記憶があると判定される
場合には、ステップS45に移行して、第1の補助遊技
を実行する処理を行うとともに、第1の始動記憶の記憶
数を1つ減らす処理(第1の始動条件記憶表示器801
を1つ消灯する処理を含む)を行って、補助遊技実行処
理を終了する。他方、ステップS44にて、第1の始動
記憶がないと判定される場合には、補助遊技実行処理を
終了する。
【0106】このように、第4の実施の形態によれば、
第1の始動条件と、第2の始動条件とをそれぞれ記憶す
る機能を備えているので、例えば、補助遊技の実行中に
始動条件が成立した場合に、この成立した始動条件が無
効になってしまうことを防止できる。よって、遊技者の
利益を確実に保護できる。
【0107】<第4の実施の形態の変形例1>例えば、
第1の遊技状態において成立し、記憶された始動条件で
あっても、その後遊技状態が第2の遊技状態に変更され
た場合には、当該記憶された始動条件を第2の始動条件
として第2の補助遊技を実行するようにしても良い。即
ち、第1の始動条件の成立に基づき該第1の始動条件を
記憶する一方、第2の始動条件の成立に基づき該第2の
始動条件を記憶する始動条件記憶手段と、遊技状態を第
1の遊技状態から第2の遊技状態に切り換える際に、第
1の始動条件の記憶がある場合には、該記憶されている
第1の始動条件を第2の始動条件の記憶に変更して該変
更後の始動条件に基づき第2の補助遊技を実行させる一
方、遊技状態を第2の遊技状態から第1の遊技状態に切
り換える際に、第2の始動条件の記憶がある場合には、
該記憶されている第2の始動条件を第1の始動条件の記
憶に変更して該変更後の始動条件に基づき第1の補助遊
技を実行させる補助遊技実行態様変更手段とを備えるよ
うにしても良い。このようにすれば、補助遊技の記憶を
迅速に消化(実行)することができるととも、遊技状態
の変更に応じて始動条件の記憶内容を変更することによ
り、つまり、第2の始動条件を第1の始動条件に変更し
たり、逆に、第1の始動条件を第2の始動条件に変更し
たりすることにより、興趣性も向上させることができる
(例えば、第1の始動条件の方が遊技価値が高いとすれ
ば、遊技者は、第2の始動条件が第1の始動条件に変更
されることを期待する)。なお、この場合、第1の始動
条件記憶表示器801と第2の始動条件記憶表示器80
2とを区別する必要はない。
【0108】<第4の実施の形態の変形例2>また、特
別遊技の終了後に、記憶により第2の補助遊技を実行す
る場合に、遊技者が気づかないうちに(例えば、発射を
停止している間に)可動部材8,8が開いてしまうこと
を防止するために、次に遊技球が第2の始動入賞口5
(または750)へ入賞するまで第2の補助遊技の実行
を待機して、次に第2の始動入賞口5(または750)
へ遊技球が入賞した後、記憶による第2の補助遊技を実
行するようにしてもよい。さらに、この場合には、通常
では点灯している第2の始動条件記憶表示器802を待
機中には点滅させたりすることにより、第2の補助遊技
の実行待機中である旨を報知してもよい。
【0109】なお、本実施の形態は、上記の例に限ら
ず、例えば以下に説明するようなバリエーションが考え
られる。
【0110】先ず、上記の各実施の形態では、第2の遊
技状態において第2の特別遊技が発生する毎にラウンド
の最高継続可能回数(最大継続ラウンド数)を決定する
ことにより、各第2の特別遊技毎に最大継続ラウンド数
を変更可能に構成しているが、各第2の特別遊技毎に決
定された最大継続ラウンド数に応じて、当該第2の特別
遊技の終了後の遊技状態を第1の遊技状態に切り換える
ようにしても良い。具体的には、例えば、第2の特別遊
技における最大継続ラウンド数を1ラウンド、7ラウン
ド、15ラウンドの何れかに決定し、該決定された回数
が15ラウンドであった場合にのみ、第2の特別遊技終
了後の遊技状態を第1の遊技状態に切り換えるようにす
ることが挙げられる。即ち、遊技制御装置20は、第2
の特別遊技を所定のサイクル遊技(ラウンド)単位で実
行するとともに、該サイクル遊技の継続条件を各サイク
ル遊技において変動入賞装置3に受け入れられた遊技球
の特別入賞口11への入賞とし、当該遊技制御装置20
は、第2の特別遊技の実行に関連して該サイクル遊技の
最高継続可能回数を決定する継続回数決定手段を備え、
該継続回数決定手段が決定したサイクル遊技の最高継続
可能回数が特定の回数であった場合に、当該第2の特別
遊技の終了後の遊技状態を第1の遊技状態に変更するよ
うにしても良い。このようにすれば、第1の遊技状態
が、第2の遊技状態での遊技に関連して発生することと
なり、遊技内容を更に多彩化することができ、興趣性を
極めて向上させることができる。特に、遊技制御装置2
0は、第1の特別遊技の方が第2の特別遊技よりも遊技
者に有利に遊技価値を付与するように特別遊技を制御す
るとともに、第2の特別遊技におけるサイクル遊技の最
高継続可能回数が最大値(15ラウンド)に決定された
場合に第1の遊技状態に変更するようにすれば、第2の
特別遊技で遊技者に最も有利なサイクル遊技が実行され
る上に、その後の有利な遊技価値の付与が見込まれる第
1の遊技状態に変更されるので、遊技者の期待感を極め
て高めることができる。また、上記とは逆に、ラウンド
の最高継続可能回数を、例えば1ラウンド、7ラウン
ド、15ラウンドの何れかに決定し、該決定された回数
が1ラウンド(最小値)であった場合にのみ、第2の特
別遊技終了後の遊技状態を第1の遊技状態に変更させれ
ば、第2の特別遊技ではがっかりした遊技者でも第1の
遊技状態への変更により期待感を再度高めることができ
る。
【0111】また、上記の各実施の形態では、第2の遊
技状態において第2の特別遊技が発生する毎にラウンド
の最高継続可能回数(最大継続ラウンド数)を決定し
て、当該決定された最高継続可能回数のラウンド、すな
わち最終ラウンドとなった場合には、当該最終ラウンド
中にV入賞しても次のラウンドに継続しないようにする
ことでラウンドの継続を内部的な制御のみにより規制す
るようにしているが、第2の特別遊技の最大継続ラウン
ド数を一律15ラウンドに設定し、回転体17による遊
技球の誘導動作を第2の特別遊技発生時の表示ゲームに
応じて制御することによって、機構的な制御によっても
ラウンドの継続を規制するようにしても良い。具体的に
は、例えば、第2の特別遊技発生時に、1ラウンド、7
ラウンド、15ラウンドのいずれかを決定する表示ゲー
ムを行い、この表示ゲームで、例えば、7ラウンドが決
定された場合には、7ラウンド目のサイクル遊技まで
は、次回ラウンドに継続し易いように(V入賞し易いよ
うに)回転体17を動作制御し、8ラウンド以降は、次
回ラウンドに継続し難いように(あるいは、継続するこ
とがないように)回転体17を動作制御することが挙げ
られる。なお、継続することがないように回転体17を
動作制御する場合には、内部的な制御上は、最大継続ラ
ウンド数が一律15ラウンドであるにも拘わらず、表示
ゲームで決定されたラウンドが実質上の最大継続ラウン
ド数になる。
【0112】また、遊技状態に応じて変動入賞装置3へ
の遊技球の入賞に基づく賞球数を変更するようにしても
良い。即ち、第1の遊技状態(第1の特別遊技)であ
る、第2の遊技状態(第2の特別遊技)であるかに応じ
て、変動入賞装置3への遊技球の入賞に基づく賞球数を
変更する賞球数変更手段を備えることとしても良い。こ
のようにすれば、第1の遊技状態時に付与される賞球数
(第1の特別遊技により付与される賞球数)への期待値
と、第2の遊技状態時に付与される賞球数(第2の特別
遊技により付与される賞球数)への期待値とをより明確
に異ならせることができるとともに、第1の遊技状態時
に付与される賞球数への期待値と、第2の遊技状態時に
付与される賞球数への期待値との違いの設定に関する自
由度を増すことができる。具体的には、例えば、第1の
遊技状態(第1の特別遊技)の場合における変動入賞装
置3への入賞に基づく賞球数を、第2の遊技状態(第2
の特別遊技)の場合おける変動入賞装置3への入賞に基
づく賞球数よりも多くすることが挙げられる。より具体
的には、例えば、第1の遊技状態(第1の特別遊技)の
場合には、変動入賞装置3への入賞に基づく賞球数を1
5個とし、第2の遊技状態(第2の特別遊技)の場合に
は、変動入賞装置3への入賞に基づく賞球数を13個に
すると良い。
【0113】なお、本発明は、上記の各実施の形態のパ
チンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他
のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機
などの弾球遊技機や、パチスロ、スロットマシーン等の
遊技機にも適用可能である。表示装置を変動入賞装置に
一体的に設けた例を説明したが、本発明はこれに限ら
ず、別体に設けることとしても良い。この場合は、変動
入賞装置と表示装置とで別々の補助遊技を行うことを明
確に認識させることができるといった利点がある。ま
た、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であ
って制限的なものではないと考えられるべきである。本
発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲に
よって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲
内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0114】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係る遊技機によれ
ば、遊技制御手段により、第1の遊技状態と第2の遊技
状態のいずれの遊技状態にも制御できるので、遊技者は
1台の遊技機でも複数の遊技内容を楽しめるようにな
る。つまり、遊技状態が多彩になることにより、興趣性
を向上させることができる。また、遊技制御手段は第1
の遊技状態と第2の遊技状態との何れか一方の遊技状態
となるように、遊技状態を選択的に制御するので、2つ
の遊技状態が同時に進行することはなくなる。これによ
り遊技内容が複雑化することを回避できるので、遊技者
に戸惑いを与えることなくバリエーションの豊富な遊技
を実行することができる。よって、遊技者は分かり易く
多彩な遊技を楽しめるようになる。更に、所定の遊技条
件の成立に基づいて、第1の遊技状態と第2の遊技状態
とを切り換えるようにしたので、遊技内容に変化性を出
すことができ興趣性を更に向上させることができる。
【0115】請求項2記載の発明に係る遊技機によれ
ば、特別遊技の発生毎に第1の遊技状態と第2の遊技状
態とを交互に切り換えるようにするので、遊技者は遊技
状態の変化を認識して多彩な遊技を楽しむことができる
とともに、遊技状態がどちらかに偏ることを防止でき
る。
【0116】請求項3記載の発明に係る遊技機によれ
ば、前記遊技制御手段が、所定の特別遊技が発生した場
合に実行される所定の遊技状態決定遊技の結果に関連し
て、当該特別遊技の終了後の遊技状態の変更を決定する
ので、遊技状態決定遊技も遊技者の興味の対象となり、
興趣性を極めて向上させることができる。
【0117】請求項4記載の発明に係る遊技機によれ
ば、第1の遊技状態と第2の遊技状態とで遊技内容を明
確に異ならせることができるので、遊技の興趣性を確実
に向上させることができる。しかも、1つの変動入賞装
置を用いて遊技価値の付与態様の異なる第1および第2
の特別遊技をそれぞれ実行することができるので、限ら
れた遊技領域内での装置類の配設に関する問題を解消す
ることができる。その上、変動入賞装置に入賞した遊技
球が流下する入賞流路を必要最小限に簡略化することが
でき、入賞流路を配設するためのスペースを小さくでき
る。
【0118】請求項5記載の発明に係る遊技機によれ
ば、表示装置と変動入賞装置を一体的に設けたので、限
られた遊技領域内での装置類の配設に関する問題を更に
解消することができる。しかも、第1の補助遊技と第2
の補助遊技との、各々遊技態様の異なる補助遊技を同一
箇所で行うので、遊技者は、これら両補助遊技を同一の
視線で見ることができる。従って、遊技状態が切り換わ
る毎に、いちいち目線を変えたりする必要が無く、遊技
状態が切り換わってもスムーズに遊技に集中することが
できる。
【0119】請求項6記載の発明に係る遊技機によれ
ば、第1の遊技状態では、第1の始動入賞口へ流入した
遊技球に関連して第1の始動条件が成立する状態に変更
するとともに第2の始動入賞口へ流入した遊技球に関連
して第2の始動条件が成立しない状態に変更し、第2の
遊技状態では、第1の始動入賞口へ流入した遊技球に関
連して第1の始動条件が成立しない状態に変更するとと
もに第2の始動入賞口へ流入した遊技球に関連して第2
の始動条件が成立する状態に変更するので、始動入賞口
への遊技球の入賞率や賞球の付与率を各遊技状態に応じ
て適切に設定することができ、遊技者と遊技店側との利
益バランスをとることができる。
【0120】請求項7記載の発明に係る遊技機によれ
ば、受入部に受け入れられた遊技球の各始動入賞口への
導入率を正確に設定することができるので、第1の遊技
状態時の始動入賞数と第2の遊技状態時の始動入賞数と
の比率を正確に設定することができる。つまり、第1の
遊技状態時の期待値と、第2の遊技状態時の期待値との
差を設定するための1つのパラメータを正確に設定する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機の一例としてのパチンコ遊
技機の前側上半部に設けられた遊技盤を示す正面図であ
る。
【図2】変動入賞装置を示す拡大正面図である。
【図3】図1のパチンコ遊技機の主要な制御ブロック図
である。
【図4】第1の遊技状態時の遊技内容及び画面表示の一
連の流れを説明するための図である。
【図5】第2の遊技状態時の遊技内容及び画面表示の一
連の流れを説明するための図である。
【図6】遊技状態の切り換え処理の一例を説明するため
のフローチャートである。
【図7】(a)は第1の補助遊技実行処理を説明するた
めのフローチャートであり、(b)は第2の補助遊技実
行処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】遊技状態決定遊技を説明するための図である。
【図9】遊技状態の切り換え処理の他の一例を説明する
ためのフローチャートである。
【図10】(a)は振分手段として例示する回転体を示
す拡大正面図である。(b)、(c)は回転体のバリエ
ーションを示す正面図である。
【図11】始動記憶を記憶保持可能な場合の補助遊技実
行処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
20 遊技制御装置(遊技制御手段) 3 変動入賞装置 4 第1の始動入賞口 5 第2の始動入賞口 11 一般入賞口(一般入賞領域) 12 特別入賞口(特別入賞領域) 14 第1のスライド部材(第1の入賞態様変更手
段) 15 第2のスライド部材(第2の入賞態様変更手
段) 45 表示装置 700 振分装置(振分手段) 703 受入部 740 第1の始動入賞口 750 第2の始動入賞口 100 パチンコ遊技機(遊技機)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要の補助遊技の結果に関連して遊技者
    に所定の遊技価値を付与可能な特別遊技を発生するよう
    にした遊技機において、 第1の始動条件の成立に基づき第1の補助遊技が実行さ
    れ、該第1の補助遊技の結果に関連して第1の特別遊技
    が発生される第1の遊技状態と、 第2の始動条件の成立に基づき前記第1の補助遊技とは
    遊技態様の異なる第2の補助遊技が実行され、該第2の
    補助遊技の結果に関連して前記第1の特別遊技とは遊技
    価値の付与態様の異なる第2の特別遊技が発生される第
    2の遊技状態と、 の何れか一方の遊技状態となるように制御する遊技制御
    手段を備え、 前記遊技制御手段は、前記第1の遊技状態から第2の遊
    技状態への切り換えと、前記第2の遊技状態から第1の
    遊技状態への切り換えと、を所定の遊技条件の成立に基
    づいて行うようにしたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記遊技制御手段は、特別遊技の発生毎
    に前記第1の遊技状態と第2の遊技状態とに交互に切り
    換えるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の遊
    技機。
  3. 【請求項3】 前記遊技制御手段は、所定の特別遊技が
    発生した場合に実行される所定の遊技状態決定遊技の結
    果に関連して、当該特別遊技の終了後の遊技状態を決定
    するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の遊技
    機。
  4. 【請求項4】 表示状態を変化可能な表示装置と、開状
    態と閉状態とに変動可能であるとともに一般入賞領域と
    特別入賞領域を有する変動入賞装置とを備え、 前記遊技制御手段は、 前記第1の遊技状態に制御する場合には、前記表示装置
    における複数の図柄による変動表示ゲームにより前記第
    1の補助遊技を実行し、該変動表示ゲームの結果態様が
    特別結果態様となったことに基づいて、前記変動入賞装
    置を第1の変動態様で開状態に変動させることにより前
    記第1の特別遊技を実行するようにし、 前記第2の遊技状態に制御する場合には、前記変動入賞
    装置を第2の変動態様で開状態に変動させることにより
    前記第2の補助遊技を実行し、該開状態への変動により
    該変動入賞装置に受け入れられた遊技球が前記特別入賞
    領域へ入賞したことに基づいて、前記変動入賞装置を前
    記第2の変動態様よりも遊技者に有利な第3の変動態様
    で開状態に変動させることにより前記第2の特別遊技を
    実行するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求
    項3の何れかに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記表示装置と前記変動入賞装置を一体
    的に設けたことを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 遊技球の流入に基づき前記第1の始動条
    件を成立させるための第1の始動入賞口と、 遊技球の流入に基づき前記第2の始動条件を成立させる
    ための第2の始動入賞口と、 を別個に備え、 前記第1の始動入賞口へ遊技球が流入することに基づき
    前記第1の始動条件が成立する状態と成立しない状態と
    に変更可能な第1の入賞態様変更手段と、前記第2の始
    動入賞口へ遊技球が流入することに基づき前記第2の始
    動条件が成立する状態と成立しない状態とに変更可能な
    第2の入賞態様変更手段とを備え、 前記遊技制御手段により前記第1の遊技状態に制御され
    ている場合には、前記第1の入賞態様変更手段は該第1
    の始動入賞口へ遊技球が流入することに基づき前記第1
    の始動条件が成立する状態に変更するとともに前記第2
    の入賞態様変更手段は該第2の始動入賞口へ遊技球が流
    入することに基づき前記第2の始動条件が成立しない状
    態に変更し、 前記遊技制御手段により前記第2の遊技状態に制御され
    ている場合には、前記第1の入賞態様変更手段は該第1
    の始動入賞口へ遊技球が流入することに基づき前記第1
    の始動条件が成立しない状態に変更するとともに前記第
    2の入賞態様変更手段は該第2の始動入賞口へ遊技球が
    流入することに基づき前記第2の始動条件が成立する状
    態に変更するようにしたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項5の何れかに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 遊技球の入賞に基づき前記第1の始動条
    件が成立する第1の始動入賞口と、 遊技球の入賞に基づき前記第2の始動条件が成立する第
    2の始動入賞口と、 前記第1の始動入賞口および第2の始動入賞口の上流側
    に設けられるとともに遊技球を受け入れる受入部を有
    し、該受入部に受け入れられた遊技球を該第1の始動入
    賞口或いは第2の始動入賞口の何れかに振り分けて導入
    させることが可能な振分手段と、 を備え、 前記振分手段は、 遊技状態が前記第1の遊技状態である場合には、前記受
    入部に受け入れられた遊技球を前記第1の始動入賞口側
    に振り分ける一方、遊技状態が前記第2の遊技状態であ
    る場合には、前記受入部に受け入れられた遊技球を前記
    第2の始動入賞口側に振り分けるものとし、 前記受入部に受け入れられた遊技球を、前記第1の始動
    入賞口側に振り分けて該第1の始動入賞口に導入させる
    導入率と、前記第2の始動入賞口側に振り分けて該第2
    の始動入賞口に導入させる導入率とが異なるように設定
    したことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに
    記載の遊技機。
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