JP2007067921A - 検出センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】 閾値の設定変更を容易に行うことが可能な検出センサを提供する。
【解決手段】 ティーチングボタン12が押されると、CPU30は、受光回路32から出力される検出信号のレベルに基づき、検出信号のレベルの最大値と最小値の中間の値を演算により求め、かかる値を閾値として設定する。この設定された閾値は、デジタル表示器20の第一表示部21に表示され、第二表示部22には、検出信号のレベルが表示され、閾値の設定変更時には、第一表示部21の閾値の表示が変化する。
【選択図】 図1
Description
そして、設定された閾値を変更したい場合には、作業者は、表示器に表示される閾値を視認しながら、閾値を変更するためのボタンを押すことにより閾値の設定変更を行うことができるようになっている。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、閾値の設定変更を容易に行うことが可能な検出センサを提供することを目的とする。
閾値設定手段により閾値の設定が行われた場合に、例えば、ユーザが操作ボタンを複数回押すことにより、一旦設定された閾値を設定変更しようとすると、複数回押すという煩雑な作業が必要になる。また、例えば、操作ボタンを長押しすることにより閾値を設定変更しようとすると、一般に、閾値の変化が大きすぎて設定変更しようとする閾値を超えてしまい、再度の設定が必要になることが多い。
一方、本構成によれば、閾値設定手段により設定された閾値を、アナログ操作により設定変更するから、所望の変化量で閾値を変化させることが容易になる。また、アナログ操作であれば、操作手段の操作量を視認することにより、閾値を認識することが可能となるから、必ずしも数値等の表示される表示手段を設けなくても閾値を認識することが可能になる。
本構成によれば、簡易な操作で閾値の設定を行うことができる。
本構成によれば、例えば、左右に移動させて閾値の調整を行うスライドスイッチと比較して、移動方向に小型化することが可能になる。
回転操作子の回転数に制限があるものでは、作業者が制限値以上回転させようとした場合に回転操作子が壊れるおそれがあるが、本構成によれば、回転操作子の回転数に制限がないため、回転操作子が壊れることを防止できる。
本構成によれば、回転操作子が小型であっても、比較的大きな工具で回転操作子を回転させることが可能になる。
また、回転操作子を回転させるための工具(例えば十字状等)が作業者の手元にない場合に、回転操作子の表面の溝部にさえ係合する部材があれば(回転操作子の表面の直径よりも大きい他の部材であっても)、かかる部材を工具に代えて回転操作子を回転させることができる。
さらに、回転操作子は本体ケースの表面から突出しているので、手で操作することもできる。また、専用のボリウムビット(例えば、溝部と係合させて取付られるつまみ)などを(着脱可能に)装着して操作することも可能になる。
本構成によれば、設定変更される閾値を視認できるから、操作手段による閾値の設定変更操作が容易になる。
本構成によれば、閾値の設定変更の終了後に、作業者が閾値を容易に認識することができる。
本構成によれば、閾値の設定変更作業に際して、閾値と検出信号レベルとを確認しながら、設定変更作業を行うことができるので、設定変更作業が容易になる。
本発明の実施形態1を図1ないし図5を参照しつつ説明する。
本発明の検出センサの実施形態1に係るファイバセンサ1は、受光量に応じた検出信号のレベルを閾値(閾値レベル)と比較することで被検出物Wの有無を検出するものである。
ファイバセンサ1は、略直方体に形成された本体ケース10を備え(図1,図2)、その内部には後述するCPU30等が設けられている。なお、図示はしないが、本体ケース10の前面には投光用及び受光用のファイバーケーブルを差し込むための差し込み孔が形成される一方、後面からは電線が引き出されている。
ティーチングボタン12(本発明の「ティーチング操作部」に相当)は、閾値を自動的に設定する場合に押すボタンである。このティーチングボタン12が押されると、受光される光の検出信号のレベルに応じた適切な閾値が自動的に設定されるようになっている。
そして、閾値が設定されると、後述するデジタル表示器20の第一表示部21に、設定された閾値が所定時間点滅表示(例えば、3秒)された後、常時点灯状態となるようになっている(図3上段参照)。
そして、第一表示部21には閾値が表示され、第二表示部22には検出信号のレベルが表示されるようになっている。これにより、検出動作時に閾値の設定変更を行う場合には、閾値と検出信号レベルとを確認しながら、設定変更作業を行うことができるので、設定変更作業が容易になる。
動作表示灯34は、被検出物Wが検出されたときには点灯し、被検出物Wが検出されないときには、消灯するようになっている。この動作表示灯34により、被検出物Wの検出の可否を視認できるようになっている。
図4は、ファイバセンサ1の回路図である。図中符号30はCPUである。
CPU30には、ティーチングボタン12の操作による信号が入力されるように構成されるとともに、投光素子(図示しない)を備える投光回路31及び受光素子(図示しない)を備える受光回路32が接続されている。
受光回路32(本発明の「物理量検出手段」に相当)は、投光素子から投光された光のうち被検出物Wにて反射した光を受光素子にて受光し、受光量レベルに応じた検出信号(パルス信号)をCPU30に出力する。
そして、CPU30は、トリガ信号の数に応じて既に設定されている閾値を設定変更する(本発明の「閾値変更手段」に相当)。
そして、検出動作時には、CPU30は、受光回路32から検出信号を受信すると、検出信号のレベルをデジタル表示器20の第二表示部22に表示させ、検出信号のレベルと設定されている閾値(設定変更された場合には、設定変更後の閾値)とを比較する。そして、CPU30は、検出信号のレベルが閾値を上回っている場合には、被検出物Wが検出されたと判定し、かかる判定結果の出力信号を出力回路33に出力するとともに、動作表示灯34を点灯させる。
(1)例えば、ユーザが操作ボタンを複数回押すことにより、一旦設定された閾値を設定変更しようとすると、多数回押すという煩雑な作業が必要になる。また、例えば、操作ボタンを長押しすることにより閾値を設定変更しようとすると、一般に、閾値の変化が大きすぎて設定変更しようとする閾値を超えてしまい、再度の設定が必要になることが多い。
一方、本実施形態によれば、ティーチングボタン12の操作に基づきCPU30(閾値設定手段)により設定された閾値を、回転操作子15(アナログ操作)により設定変更するから、所望の変化量で閾値を変化させることが容易になる。
実施形態2では、実施形態1と異なり、図6に示すように、左右にスライド可能なスライドスイッチ11(同図のティーチングボタン12の左斜め上の位置)が設けられている。
そして、ティーチングモードのときに、ティーチングボタン12が押されることにより、閾値の自動設定が行われ、検出モードのときに、ティーチングボタン12が押されても閾値の自動設定は行われないようになっている。
上記実施形態では、被検出物Wの検出動作時には、第一表示部21に、閾値が表示され、第二表示部22に、検出信号のレベルが表示されるようになっており、閾値の設定変更(回転操作子15の回転)の際には、第一表示部21の閾値の表示が変化する構成とした。
一方、実施形態3では、閾値の設定変更(回転操作子15の回転)の際のデジタル表示器20表示のみが異なる。具体的には、閾値の設定変更の際に、第一表示部21には、現在の閾値(ティーチングにより自動設定された閾値、既に閾値の設定変更が行われた場合には、設定変更後の閾値)が表示されるとともに、第二表示部22には、回転操作子15の回転により変化する閾値(調整中の閾値)が表示されるようになっている。また、このとき、第二表示部22に表示される閾値(調整中の閾値)は、点滅表示されるようになっており、現在、閾値の調整中であることを、作業者が認識しやすいようになっている。
そして、CPU30は、設定操作等により閾値の調整が終了したことを検出すると、第二表示部22の表示を検出信号のレベルの表示に戻すととともに、第一表示部21に表示されている閾値の表示を、設定変更された閾値の表示に切換える(更新する)。なお、CPU30は、回転操作子15の回転が停止してから所定時間経過した場合に、閾値の調整が終了したと判断し、第二表示部22の表示を検出信号のレベルの表示に戻すようにしてもよい。
このようにすれば、閾値の設定変更が終了すると、当該設定変更された閾値がデジタル表示器20の第一表示部21に表示されるから、閾値の設定変更の終了後に、作業者が閾値を容易に認識することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、ティーチングボタン12を設け、このティーチングボタン12を押すことにより、閾値を設定する構成としたが、電源投入時に自動的にティーチングを行い、閾値を設定する構成としてもよい。なお、この場合には、ティーチングボタン12を設けなくてもよい。ここで、電源投入時におけるティーチングの時間は、検出信号のレベルの最大値と最小値とが得られる所定時間とし、かかる所定時間内で得られる最大値と最小値とに基づき、閾値を設定するようにすればよい。
また、電源投入時に検出信号のレベルの最大値と最小値を得る方法としては、回転操作子15を所定の方向に回転させ、一方(例えば、時計回り)に回転させたときに得られる検出信号のレベルを最大値とし、他方(例えば、反時計回り)に回転させたときに得られる検出信号のレベルを最小値として、閾値を求める構成としてもよい。
また、操作手段は、ボリウムでもよい。ボリウムは、単回転でも多回転でもどちらでもよい。この場合、操作開始前のボリウム位置を基準として、操作量に応じて閾値が変化される。なお、操作量と閾値の変化量は予め設定しておいてもよいし、単回転ボリウムでは、操作開始前のボリウムの位置とそのときの閾値とを基準として、残りの操作可能範囲に対して閾値の設定可能範囲を割り付ける(例えば、操作可能範囲について等間隔で閾値の大きさを対応させる)ことで設定されるものでもよい。
10A…上面
12…ティーチングボタン(ティーチング操作部)
15…回転操作子(操作手段)
16…溝部
17…エンコーダ
20…デジタル表示器(表示手段)
21…第一表示部
22…第二表示部
30…CPU(被検出物検出手段、閾値設定手段、閾値変更手段、演算手段、表示制御手段)
32…受光回路(物理量検出手段)
34…動作表示灯
35…安定動作表示灯
W…被検出物
Claims (8)
- 被検出物の検出状態に応じたレベルの検出信号を出力する物理量検出手段と、
前記検出信号のレベルと閾値との比較に基づいて前記被検出物の検出を行う被検出物検出手段と、
前記被検出物が検出領域に存在するとき及び前記被検出物が検出領域に存在しないときの少なくともいずれか一方の場合の前記検出信号のレベルに基づいて前記閾値の設定を行う閾値設定手段と、
アナログ操作が可能な操作手段と、
前記操作手段の操作量に応じて前記閾値設定手段により設定された閾値を設定変更可能な閾値変更手段と、を備えることを特徴とする検出センサ。 - 作業者が操作可能なティーチング操作部と、
前記検出信号のレベルに基づき閾値を演算する演算手段と、を備えており、
前記閾値設定手段は、前記ティーチング操作部が操作された場合に、前記演算手段により求められる閾値を設定することを特徴とする請求項1記載の検出センサ。 - 前記操作手段は、回転可能な回転操作子により構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の検出センサ。
- 前記回転操作子は、回転数に制限なく回転可能に構成されており、
前記閾値変更手段は、回転操作子の回転が所定範囲を超えると、前記所定範囲を超えた部分については閾値を変化させないことを特徴とする請求項3に記載の検出センサ。 - 前記回転操作子は、本体ケースの表面に突出して設けられており、
前記回転操作子の表面には、略中央部を横切るように設けられる溝部の両端部が周面に至るように設けられていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の検出センサ。 - 表示手段と、
少なくとも前記閾値変更手段で閾値の設定変更が行われている場合に、当該設定変更される閾値を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の検出センサ。 - 前記表示制御手段は、
前記閾値変更手段による閾値の設定変更の終了を検出した場合には、当該設定変更された閾値を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項6に記載の検出センサ。 - 前記表示手段は、少なくとも2つの表示部を備えてなり、
前記表示制御手段は、
第一の前記表示部に前記閾値を表示させるとともに、
第二の前記表示部に前記検出信号レベルを表示させることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の検出センサ。
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