JP2009135779A - ヘッド分離型光電センサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 最初の一区間において、受光手段から出力された受光信号(d)をサンプリングし、その最大値Phと0以外の最小値Bhを求める。次の一区間において、最大値Ph及び最小値Bhを基準値としたデータをサンプリングしてその平均値を求め、次の一区間において、同様にして求めた平均値との差により変化量を求める。そして、変化量が小さい安定した受光信号レベルの変化量に基づいて投光手段の投光量を補正する。
【選択図】 図7
Description
特許文献1のものでは、検出結果が第一レベルであるときの受光量に基づいて投光量の制御を行う内容が開示されており、この第一レベルの例として、被検出物の非検出時が例示されている。
しかしながら、ヘッド分離型光電センサでは、センサ本体に対して着脱されるヘッドが透過型タイプと反射型タイプとがあって、何れが接続されるかは、センサ本体側では自動認識することができない。
また、前記補正手段は、前記受光手段からの受光信号レベルが変化量を求める前の受光信号レベルとなるように前記投光手段の投光量または前記しきい値の補正を行うようにしてもよい(請求項3)。
請求項3の発明によれば、受光手段の受光信号レベルを初期の受光信号レベルに維持することができる。
図2は、ヘッド分離型のファイバ式の光電センサを示す斜視図である。光電センサ1は、センサ本体2にファイバヘッド100を取付けて使用するようになっている。ファイバヘッド100は、透過型タイプと反射型タイプとがあり、図3に示すようにセンサ本体2に対して透過型ファイバヘッド101を装着することにより透過型ファイバセンサとして使用したり、図4に示すようにセンサ本体2に対して反射型ファイバヘッド102を装着することにより反射形ファイバセンサとして使用したりするようになっている。透過型ファイバヘッド101の場合は、投光ファイバ101aと受光ファイバ101bとの間の検出領域を被検出物X(図3に示すボトル)が通過するように設置する。
ヘッド分離型の光電センサ1により被検出物Xを検出する場合は、検出条件に応じてセンサ本体2に対して適切なヘッドを取付けて使用する。本実施例では、センサ本体2に透過型ファイバヘッド101を取付けた場合を説明する。透過型ファイバヘッド101で被検出物Xを検出する場合は、図3に示すように投光ファイバ101aと受光ファイバ101bとの間の検出領域を被検出物Xが通過するように設置する。
図8ないし図10は、光電センサ1の動作のうち本発明に関連した動作を示すフローチャートである。光電センサ1は、受光信号(d)を取得し(S1)、取得した受光信号(d)をピークホールド(以下、ピークホールド値を最大値Phと称する)またはボトムホールド(以下、ボトムホールド値を最小値Bhと称する)する(S2)。つまり、受光信号(d)の最大値Ph及び最小値Bhをサンプリングする。この場合、投光タイミング毎に受光信号(d)をサンプリングするのではなく、間欠的にサンプリングするようにしている。これは、後述するように最大値Ph及び最小値Bhに基づいて受光信号レベルの安定状態を判断する際に、受光信号レベルの変化を検出し易くするためである。また、最小値Bhとしては0をサンプリングしないようにしている。これは、0をサンプリングした場合は、0を安定状態であると判断してしまい、安定状態を誤判断してしまうからである。
投光ファイバ101aと受光ファイバ101bとの間の検出領域を被検出物Xが通過すると、受光手段6から出力される受光信号(d)は被検出物Xの通過に伴って図6に示すように最大受光信号レベルから最小受光信号レベルに変化する。この最小受光信号レベルとしては、投光ファイバ101aから照射されて受光ファイバ101bに入光する光が完全に遮光される場合は0となり、完全に遮光されない場合(被検出物Xの通過方向における検出領域に対して被検出物Xの方が小さい場合)は0となることはない。
被検出物Xが検出領域を通過すると、受光手段からの受光信号(d)は最小受光信号レベルから最大受光信号レベルに変化する。従って、複数の被検出物Xが通過するような場合は、図6に示すように1区間中に最大受光信号レベル及び最小受光信号レベルが複数出現することになる。この場合、最小受光信号レベルである0を最小値Bhとしてサンプリングしないことから、最小値Bhが0となることはない。また、受光信号(d)を間引いてサンプリングしていることから、受光信号(d)が安定している最大値Phが一定であるのに対して、受光信号(d)が安定していない最小値Bhはサンプリング毎に更新される可能性が高い。
以上のようにして得られたハイ側平均値VH及びロー側平均値VLは第1区間における最大値Ph及び最小値Bhと誤差範囲で近似したサンプリングデータを平均したものであることから、その信頼性は高いと考えられる。
以上のようにして第2区間における最大値Pn及び最小値Bnに基づいて最大値Ph及び最小値Bhを更新することができる。この場合、最大値Phは変化しないのに対して、最小値Bhは異なる値に更新される可能性が高い。
光電センサ1は、ステップS30に移行することにより以上のような第3区間を繰返して実行する。
このような場合、本実施例では、次のようにして検出手段7による検出を保証するようにした。
即ち、センサ本体2に透過型ファイバヘッド101を装着した場合において、被検出物Xの非検出状態では、投光ファイバ101aから照射された光が受光ファイバ101bに入光しているので、この場合の受光量は安定しており、何らかの要因で受光手段6の受光量が低下したときは、第3区間におけるハイ側平均値VH’が第2区間におけるハイ側平均値VHよりも低下するようになる。この場合、第3区間におけるロー側平均値VL’も第2区間におけるロー側平均値VLよりも低下するものの、ロー側データが不安定であることから、ロー側変化量ΔLはハイ側変化量ΔHよりも大きい。従って、光電センサ1は、ステップS49において「YES」と判断し、ΔHに応じて投光量を補正する(S50)。つまり、受光信号(d)が第2区間で求めたハイ側平均値Vhとなるように補正する。このような補正は、ハイ側変化量ΔHと補正投光量との関係を示すデータテーブルに基づいて決定したり、ハイ側変化量ΔHから補正投光量を求める演算式により求めたりすることができる。
さらに、受光手段6からの受光信号レベルが変化量を求める前の受光信号レベルとなるように投光手段4の投光量を補正するようにしたので、受光手段6の受光信号レベルを初期の受光信号レベルに維持することができる。
上記実施例では、一区間としての第1区間、第2区間を順に実行した後に第3区間を繰返して実行するようにしたが、一区間において、受信信号(d)をサンプリングし、そのうちの最大値及び最小値を取得し、その最大値及び最小値からそれぞれサンプリング範囲を設定し、サンプリングした受光信号(d)をサンプリング範囲に入るものを抽出し、その抽出した信号の各平均値を算出し、各平均値の変化量を求めて比較することにより安定側を判定し、安定側に基づいて補正するという動作の全てを実行するようにしてもよい。つまり、一区間における受光信号(d)の全てを記憶し、一区間が終了する毎に上記実施例の第1〜第3区間の動作の全てを実行するというものである。この場合、最初の一区間が最初の補正動作を実行するための第1,第2区間に相当し、次の一区間が最初の補正動作を実行するための第3区間に相当すると同時に、次の補正動作を実行するための第1,第2区間にも相当することになる。
受光信号(d)が0の場合にサンプリングしないのに代えて、最大値側のデータのみを処理するようにしてもよい。
区間毎に得られた最大値、最小値の変化を求め、所定レベル(経時変化を考慮したレベル)以上の変化があったときに、その区間で算出された平均値をそれぞれVH,VLとする処理を加えるようにしてもよい。このような処理を加えることにより、被検出物Xが移動しない状態が継続した場合であっても補正動作を確実に実行することが可能となる。
ファイバヘッドに限定されることなく、レンズ、反射鏡、プリズム等により光路を変更するように構成されたヘッドを用いるようにしてもよい。
投光量調整のための受光信号(d)を取得するタイミングを、通常の検出タイミングと異なるタイミングとしてもよい。
反射型タイプのヘッドとして、投光部から照射された光の一部を積極的に受光部に入光するように構成してもよい。
Claims (3)
- 投光手段と、前記投光手段からの光を受光する受光手段と、前記受光手段から出力される受光信号レベルと予め設定されたしきい値との比較によって被検出物の検出を行う検出手段とから構成されるセンサ本体と、
前記投光手段からの光を検出領域に照射する投光部と、前記検出領域に位置する被検出物の有無に応じて前記検出領域に照射された前記投光部からの光を取り込んで前記受光手段に与える受光部とから構成されるヘッドと、
を備えたヘッド分離型光電センサにおいて、
前記受光手段から出力される受光信号レベルをサンプリングするサンプリング手段と、
前記サンプリング手段がサンプリングした受光信号レベルの所定区間毎の最大値及び最小値を取得する最大値・最小値取得手段と、
前記最大値・最小値取得手段が取得した最大値及び最小値に応じた受光信号レベルの変化量をそれぞれ求め、その変化量の少ない方を安定状態の受光信号レベルとして認識する認識手段と、
前記投光手段の投光量または前記しきい値を補正する補正手段とを備え、
前記補正手段は、前記認識手段により安定状態と認識された受光信号レベルの変化に基づいて前記投光手段の投光量または前記しきい値の補正を行うことを特徴とするヘッド分離型光電センサ。 - 前記最大値・最小値取得手段が取得した最大値及び最小値を基準値として設定する基準値設定手段と、
前記基準値設定値手段が設定した基準値に対応してサンプリング範囲を設定する範囲設定手段とを備え、
前記サンプリング手段は、前記範囲設定手段が設定したサンプリング範囲に入る受光信号レベルをサンプリングし、
前記認識手段は、所定の一区間毎に前記サンプリング手段がサンプリングした受光信号レベルの平均値を算出する平均値算出手段と、前記平均値算出手段が算出した変化量を正規データとして設定する正規データ設定手段とから構成されていることを特徴とする請求項1記載のヘッド分離型光電センサ。 - 前記補正手段は、前記受光手段からの受光信号レベルが変化量を求める前の受光信号レベルとなるように前記投光手段の投光量または前記しきい値の補正を行うことを特徴とする請求項1または2記載のヘッド分離型光電センサ。
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