JP2006101319A - 検出センサ及び検出センサの感度調整方法 - Google Patents

検出センサ及び検出センサの感度調整方法 Download PDF

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雅博 藤田
Masahiro Amita
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Abstract


【課題】 複数のボリュームを必要とせず、検出感度の粗調整及び微調整の可能な検出センサを提供する。
【解決手段】 感度ボリューム20の操作で閾値レベルを変更することにより、検出感度を変更できる検出センサであって、感度ボリューム20を回転させることによりエンコーダ21から出力されるパルス信号のトリガの間隔をCPU50にて測定し、この測定されたトリガ信号の間隔t(t=t1,t2,t3,t4・・・)が所定間隔t´より短い時は、感度ボリューム20の操作が粗調整であるとして、CPU50は、エンコーダ21のトリガ信号を検出するごとに、閾値を変化させる一方で、測定されたトリガ信号の間隔t(t=t1,t2,t3,t4・・・)が所定間隔t´より長い時は、エンコーダ21のトリガ信号を所定回数検出するごとに、閾値を変化させる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、検出センサ及び検出センサの感度調整方法に関する。
従来より、例えば、物体の有無等を検出可能な検出センサが知られている。この種のものは、一般に、被検出物までの距離等に応じて当該被検出物を検出可能な感度の検出信号レベルとなるように、当該検出信号レベルの増幅や被検出物に出射する光の投光量の増減等を行うことにより、検出センサの感度を調整するようになっている。
ここで、上記感度の調整を1種類のボリュームのみで行う場合には、このボリュームで感度の微調整(小さな感度レベルの調整)ができるようにすると、細かい目盛りのボリュームが用いられるため、粗調整時(感度の調整量の大きい時)には、ボリュームの操作量が多くなり操作が煩雑になる。一方、粗調整時に合わせた目盛りのボリュームを用いると、今度は微調整が困難になる。
そこで、感度の調整を作業者が行いやすくするために、感度の大きく変わる粗調整用のボリュームと感度が小さく変わる微調整用のボリュームとの2種類のボリュームを設け、感度の調整量に応じてこれら粗調整用のボリュームと微調整用のボリュームとを使い分けるようにすることが考えられる。
特開平4−88709号公報
しかしながら、粗調整用のボリュームと微調整用のボリュームとの2種類のボリュームを用意するのでは、部品点数が多くなるだけでなく、センサの小型化の妨げとなる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、複数のボリュームを必要とせず、検出感度の粗調整及び微調整の可能な検出センサを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、被検出物の検出状態に応じたレベルの検出信号に基づいて前記被検出物の検出を行う検出手段と、
外部から操作可能な操作手段と、
前記操作手段の操作量に応じて前記検出手段の検出感度を調整する感度調整手段とを備えた検出センサにおいて、
前記操作手段の操作速度を検出する速度検出手段を設け、
前記感度調整手段は、
前記速度検出手段で検出された操作速度に応じた速度で前記検出感度を変化させる構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記操作手段は、その操作速度に応じた周期のパルス信号を出力するパルス信号出力手段を備えて構成され、
前記感度調整手段は、
前記パルス信号の立ち上がり及び立ち下がりのうち少なくともいずれか一方をトリガ信号として検出するトリガ信号検出手段と、
前記トリガ信号検出手段で検出されるトリガ信号が一回以上の所定回数検出されるごとに前記検出感度を所定レベルだけ切り換える感度切換手段とを備えて構成され、
前記速度検出手段は、前記トリガ信号検出手段で検出されたトリガ信号の間隔を測定するトリガ間隔測定手段を備えて構成され、
前記感度切換手段の前記所定回数は、前記トリガ間隔測定手段で測定されたトリガ間隔が短いほど少ない回数に設定されるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記操作手段は、その操作速度に応じた周期のパルス信号を出力するパルス信号出力手段を備えて構成され、
前記感度調整手段は、
前記パルス信号の立ち上がり及び立ち下がりのうち少なくともいずれか一方をトリガ信号として検出するトリガ信号検出手段と、
前記トリガ信号検出手段で検出されるトリガ信号が一回以上の所定回数検出されるごとに前記検出感度を所定レベルだけ切り換える感度切換手段とを備えて構成され、
前記速度検出手段は、前記トリガ信号検出手段で所定時間内に検出されたトリガ信号の回数を測定するトリガ回数測定手段を備えて構成され、
前記感度切換手段の前記所定回数は、前記トリガ回数測定手段で所定時間内に測定されたトリガ信号の回数が多いほど少ない回数に設定されるところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記操作手段は、位相の異なる2つのパルス信号を出力するとともに、前記操作手段が操作可能な相反する方向のうち、感度の高まる方向である1の方向に操作されたときには、前記2つのパルス信号のうち、第一のパルス信号を先に出力する一方で、感度の低下する方向である逆の方向に操作されたときには、第二のパルス信号を先に出力するパルス信号出力手段を備えて構成され、
前記感度調整手段は、
前記パルス信号の立ち上がり及び立ち下がりのうち少なくともいずれか一方をトリガ信号として検出するトリガ信号検出手段と、
前記トリガ信号検出手段で検出されるトリガ信号が一回以上の所定回数検出されるごとに前記検出感度を所定レベルだけ切り換える感度切換手段とを備えて構成され、
前記トリガ信号検出手段において、前記第一のパルス信号によるトリガ信号が第二のパルス信号によるトリガ信号よりも先に検出されたときには、前記検出感度のレベルが高まる側に切り換え、第二のパルス信号によるトリガ信号が第一のパルス信号によるトリガ信号よりも先に検出されたときには、前記検出感度のレベルが低下する側に切り換えるところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記感度切換手段は、切り換え可能な最小単位で前記感度の切り換えを行うところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のものにおいて、前記検出信号レベルと閾値レベルとの比較を行う比較手段を備え、
前記感度調整手段は、前記閾値レベルを変化させることにより、前記検出感度の調整を行うように構成されているところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項6に記載のものにおいて、ディジタル表示部を備え、
このディジタル表示部に前記検出信号レベルと前記閾値レベルとを表示させるところに特徴を有する。
請求項8の発明は、操作手段の操作に応じて検出感度を調整し、この調整された検出感度で、被検出物の検出を行う検出センサの感度調整方法であって、
前記操作手段の操作速度に応じた速度で前記検出感度を変化させる構成としたところに特徴を有する。
<請求項1及び請求項8の発明>
本構成によれば、速度検出手段で検出された操作速度に応じた速度で検出感度が変化する。したがって、従来のように粗調整用と微調整用の2種類の操作手段を必要としないから、部品点数の削減及びセンサの小型化が可能となる。
<請求項2及び請求項3の発明>
本構成によれば、操作速度と感度のレベルとの関係をリニアにすることが可能となり、より早く所望の検出感度への調整が可能となる。
<請求項4の発明>
本構成によれば、位相の異なる2つのパルス信号のうちのいずれが先に検出されるかによって感度調整の方向(高まる又は低下する)が決まるから、感度調整の方向を検出するための手段を別に設ける必要がない。
<請求項5の発明>
本構成によれば、微調整時に検出感度レベルの変化を少なくすることができる。
<請求項6の発明>
例えば、被検出物に出射する光の投光量や、検出信号の増幅率を変更することにより、感度調整を行う場合には、投光量や増幅率の増加に伴ってノイズのレベルも増加してしまい、被検出物を高い精度で検出することができないおそれがある。しかしながら、本構成によれば、閾値レベルを変化させることにより、検出感度の調整を行うので、高い精度で被検出物の検出が可能となる。
<請求項7の発明>
本構成によれば、検出信号レベルと閾値レベルとを確認しながら閾値レベルの調整を行うことができるから、最適な閾値レベルへの調整が容易になる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図4によって説明する。
1.検出センサの構成
本発明の検出センサの実施形態1に係る光電センサ10は、直方体に形成された本体ケース11を備え、その内部には後述するCPU50等が設けられている。なお、図示はしないが、本体ケース11の前面には投光用及び受光用のファイバーケーブルを差し込むための差し込み孔が形成される一方、後面からは電線が引き出されている。
図1に示すように、本体ケース11の上面には、モード切り換えスイッチ12、感度ボリューム20、デジタル表示器30が設けられている。
モード切り換えスイッチ12は、押すたびごとに異なるモードに切り換えられるようになっており、具体的には、被検出物Wの検出を行う検出モードや、検出の際に受光する光の感度の調整を行う感度調整モード等に切り換えられるようになっている。
感度ボリューム20は、感度調整モードにおいて行う感度の調整時に用いるものであり、全体が円柱状で、上面中央に十字状の窪みが形成されるとともに、その軸を中心として所望の方向(時計回り及び反時計回り)に回動可能に構成されている。
また、感度ボリューム20の下方には、本体ケース11上面を挟むように本体ケース11の内部に延出される感度ボリューム20の回転軸(図示しない)に、ロータリーエンコーダ(以下、「エンコーダ21」という。本発明の「パルス信号出力手段」に相当)が接続されている(図3参照)。そして、感度ボリューム20を回転させることにより、位相の異なるA相とB相の2種類のスイッチングパルス(以下、「パルス信号」という)がエンコーダ21からCPU50に出力されるようになっている。
具体的には、感度ボリューム20を、感度の増加方向である時計回りに回転操作すると、図2に示すように、A相のパルス信号(本発明の「第一のパルス信号」に相当)が先に出力されて、B相のパルス信号(本発明の「第二のパルス信号」に相当)はA相のパルス信号よりも位相が半周期遅れて出力される。一方、感度ボリューム20を、感度の減少方向である反時計回りに回転操作するとB相のパルス信号が先に出力されて、A相のパルス信号はB相のパルス信号よりも位相が半周期遅れて出力される。
したがって、CPU50は、いずれの相のパルス信号のトリガ(立ちあがり及び立下り)が先に検出されるかによって、感度ボリューム20が感度が増加する方向に回転したか、又は、感度が減少する方向に回転したかを検出することができ、A相のパルス信号のトリガが先に検出されたときには、検出感度のレベルが高まる側に切り換え、B相のパルス信号によるトリガが先に検出されたときには、検出感度のレベルが低下する側に切り換える。
このようにすれば、位相の異なる2つのパルス信号のうちのいずれが先に検出されるかによって感度調整の方向(高まる又は低下する)が決まるから、感度調整の方向を検出するための手段を別に設ける必要がない。
なお、本実施形態のエンコーダ21は、A相、B相ともに、感度ボリューム20の1回転(360度)につき、12回のパルスが生じるようになっている(A相パルスのトリガを図2のパターンAに示す)。即ち、15度回転させるごとに、パルスの立ちあがりと立下りのトリガが生じるようになっている。ここで、上記したように各相のパルスは、半周期(即ち7.5度)位相が異なるために、A相、B相を合わせると、7.5度回転させるごとにパルスの立ちあがりと立下りのトリガが生じるようになっている(両相合わせると1回転につき48回(図2のパターンB)のトリガが生じる)。したがって、感度ボリューム20とエンコーダ21とが本発明の「操作手段」に相当する。
デジタル表示器30は、本体ケース11上面の略中央部に設けられており、8桁の7セグメントLEDから構成されている。そして、8桁の7セグメントLEDのち、上4桁の7セグメントLEDには、検出時において検出、非検出の基準となる閾値レベルが表示されるとともに、下4桁の7セグメントLEDには、検出時の検出レベルが表示されるようになっている。この閾値レベルは±1単位(切り換え可能な最小単位)で切り換えられるようになっており、感度ボリューム20を時計回りに回転させると、閾値レベルが1下がり、その分感度レベルが上がる。一方、感度ボリューム20を反時計回りに回転させると、閾値レベルが1上がり、その分感度レベルが下がる。
2.検出センサの電気的構成
図3は、光電センサ10の回路図である。図中符号50はCPUである。
CPU50には、投光素子を備える投光回路41及び受光素子を備える受光回路42が接続されており、CPU50からの信号に基づいて投光回路41が投光素子を投光させるとともに、投光された光のうち被検出物Wにて反射した光を受光素子が受光し、受光回路42を介して受光量レベルに応じた受光信号がCPU50に入力される。
そして、CPU50は、受光信号のレベルと閾値レベルとを比較し、受光信号のレベルが閾値レベルを上回っている場合には、検出物Wが検出された旨の検出信号を出力回路60に出力する。したがって、CPU50が本発明の「比較手段」に相当する。
また、CPU50には、エンコーダ21からのパルス信号が入力するようになっており、CPU50は、パルス信号を入力すると、パルス信号の立ち上がり及び立下りをトリガ信号として検出する(本発明の「トリガ信号検出手段」に相当)とともに、トリガ信号を検出するごとに、トリガ信号の間隔t(即ち、感度ボリューム20を7.5度回転させるのにかかる時間。パルスの1/4周期)の測定(本発明の「トリガ間隔測定手段」に相当)及びトリガ信号が入力された回数のカウントを行う。
ここで、基準となるトリガ信号の所定時間の間隔t´(規定値)が予めメモリ(図示しない)に記憶されており、CPU50は、カウントを初期化(図4のステップ1)するとともに、検出したトリガ信号の間隔(t1,t2,t3,t4・・・)がメモリに記憶されている所定時間t´よりも短いか否かを判定する(ステップ2。本発明の「速度検出手段」に相当)。
そして、CPU50は、検出したトリガ信号の間隔(t1,t2,t3,t4・・・)がメモリに記憶されている所定時間t´よりも短い(ステップ2で「Y」。感度ボリューム20の速い回転である粗調整)場合には、かかる短い間隔のトリガ信号が検出されるごとに、閾値レベルを変更可能な最小単位である1だけ変える(図4のステップ3。図2の「微調整→粗調整」では、最初の一回のみ基準となる間隔t´よりも長い間隔(t1)であるから、(i)の次のトリガでは閾値が変わらず、(ii)〜(iv)の間隔(t2,t3,t4・・・)の次のトリガでは、毎回閾値が1だけ下がる)。
一方、検出したトリガ信号の間隔(t1,t2,t3,t4・・・)がメモリに記憶されている所定時間t´よりも長い(ステップ2で「N」。感度ボリューム20の遅い回転である微調整)場合には、閾値レベルを変えない(ステップ4で「N」,ステップ5)。次に、再びトリガ信号の間隔(t1,t2,t3,t4・・・)が所定時間t´よりも短いか否かを判定する動作を行う(ステップ2)。そして、基準となるトリガ信号の間隔t´よりも長い間隔のトリガ信号の検出が例えば4回続いたときに(ステップ4で「Y」)、閾値レベルを変更可能な最小単位である1だけ変える(ステップ3。図2の「微調整」では、4回連続して基準となる間隔t´よりも長い間隔(t1,t2,t3,t4)であるから、(i)〜(iii)の間隔(t1,t2,t3)の次のトリガでは閾値が変わらず、(iv)の間隔(t4)の次のトリガで閾値が1だけ下がる)。したがって、CPU50が本発明の「感度調整手段」,「感度切換手段」に相当する。
さらに、CPU50は、デジタル表示器30に接続されており、デジタル表示器30に、上記した処理により検出される検出信号と閾値レベルの信号を出力する。これによりデジタル表示器30に検出信号のレベル(4桁)と閾値レベル(4桁)が表示されるから、容易に閾値の調整を行うことができる。
3.本実施形態の効果
本構成によれば、CPU50で検出されたトリガ信号の間隔(操作速度)に応じた速度で検出感度が変化する。したがって、従来のように粗調整用と微調整用の2種類の操作手段を必要としないから、部品点数の削減及びセンサの小型化が可能となる。
また、CPU50は、トリガ信号が一回以上の所定回数検出されるごとに検出感度を所定レベルだけ切り換えるとともに、当該所定回数は、CPU50で測定されたトリガ信号の間隔が短いほど少ない回数に設定されるから、操作速度と感度のレベルとの関係をリニアにすることが可能となり、より早く所望の検出感度への調整が可能となる。
さらに、閾値レベルを変化させることにより、感度を調整する構成とされているから、例えば、被検出物Wに出射する光の投光量や、検出信号の増幅率を変更することにより、感度調整を行う場合には、投光量や増幅率の増加に伴ってノイズのレベルも増加してしまい、被検出物Wを高い精度で検出することができないおそれがある。しかしながら、本構成によれば、閾値レベルを変化させることにより、検出感度の調整を行うので、高い精度で被検出物Wの検出が可能となる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図5ないし図6によって説明する。
実施形態1では、感度ボリューム20の同軸上にエンコーダ21を設け、感度ボリューム20を回転させることによりエンコーダ21から発生するパルス信号のトリガの間隔に基づいて感度を変化させる構成とした。一方、実施形態2では、感度ボリューム72を回転させることにより、内部の可変抵抗値に変化により生じる電圧変化に基づいて、感度を変化させるものである。なお、上記実施形態1と同一の構成については説明を省略する。
ここで、回転角度の増加に伴って増加する抵抗値に基づいて感度ボリューム72の回転量や回転速度を知ろうとすると、可変抵抗器における電圧の検出値が抵抗値に完全に比例するものとならないために、正確な回転量や回転速度を検出することができない。
例えば、図6(a)の初期状態(抵抗0,検出電圧0)から、図6(b)の0.1V検出される状態まで感度ボリューム72を回転させた後、更に図6(c)の0.5V検出される状態まで感度ボリューム72を回転させたときでは、電圧が5倍になったからといっても、単純に5倍回転させたときの感度ボリューム72の回転量とは、若干異なる値が検出されてしまう。
そこで、電圧変化(抵抗値)の小さい回転角度では、やや少ない電圧変化Vごとに、感度(閾値レベル)を所定レベル(±1)だけ変化させる一方で、電圧変化(抵抗値)の大きい回転角度では、やや大きな電圧V´(>V)変化ごとに、感度(閾値レベル)を所定レベル(±1)だけ変化させることで、電圧変化の違いにともなって生じる感度のずれを解消することができる。なお、実施形態1と同様に、電圧がV又はV´変化するごとにトリガ(デジタルデータ)を出力するようにし、このトリガの間隔を測定するようにしてもよい。
そして、正確な感度の検出が可能となったら、上記実施形態1と同様に、操作速度(抵抗値の増加速度又は電圧の増加速度)に応じて感度の調整を行う。例えば、所定角度(0〜15度,例えば、抵抗値0〜100Ω)までの移動速度(時間)を、予めメモリに記憶されている基準値(規定値)と比較し、基準値よりも早(短)ければ閾値レベルを所定回転角度ごとに所定レベル変えるようにする一方で、基準値よりも遅(長)ければ例えば所定回転角度の複数倍変えるごとに閾値レベルを所定レベル変える。なお、感度の増減の方向については、例えば、抵抗値が増加する方向に感度ボリューム72を回転させたときは、感度を上げる(閾値レベルを下げる)ようにする一方で、抵抗値が減少する方向に感度ボリューム72を回転させたときは、感度を下げる(閾値レベルを上げる)ようにすればよい。
ところで、図5(a)に示すように、ボリューム71を回転させることにより可変抵抗値を変化させる構成のものは、一般に、所定量以上の回転を規制(例えば、抵抗値が0〜10kΩの範囲)するラッチ機構が備えられている。
そこで、ラッチ機構を外して、図5(b)に示すように、左右のいずれにかかわらず何回転でも回転できるようにする。このとき、可変抵抗器の抵抗値は、一回転(360度)ごとに元に戻る(抵抗0になる)。これにより、一回転(360度)を超えて回転させたとしても、所定の回転角度ごとに、閾値レベルの変更が行われて、制限のない回転量で感度の調整が可能になる。
<実施形態3>
実施形態1では、トリガ信号の間隔tが基準となるトリガ信号の間隔t´よりも短いかどうかで感度の調整を行う構成とした。一方、実施形態3では、所定時間内におけるトリガ信号の回数が基準となるトリガ信号の回数よりも多いかどうかで感度の調整を行う構成とするものである。
具体的には、CPU50は、エンコーダ21からのパルス信号の立ち上がり及び立下りをトリガ信号として検出する(本発明の「トリガ信号検出手段」に相当)とともに、所定時間におけるトリガ信号の回数kをカウントする(本発明の「トリガ回数測定手段」に相当)。ここで、基準となるトリガ信号の回数k´(規定値)が予めメモリ(図示しない)に記憶されており、CPU50は、トリガ信号の回数k´をメモリから読み出すとともに、カウントした所定時間のトリガ信号の回数kがメモリに記憶されているトリガ信号の回数k´よりも多いかどうかを判定する(本発明の「速度検出手段」に相当)。
そして、CPU50は、カウントしたトリガ信号の回数kがメモリから読み出した回数k´よりも多い(感度ボリューム20の速い回転である粗調整)場合には、トリガ信号が検出されるごとに、閾値レベルを変更可能な最小単位である1だけ変える。一方、カウントしたトリガ信号の回数kがメモリから読み出した回数k´よりも少ない(感度ボリューム20の遅い回転である微調整)場合には、トリガ信号が所定回数(例えば、4回)検出されるごとに、閾値レベルを変更可能な最小単位である1だけ変える。
このようにすれば、CPU50は、トリガ信号が一回以上の所定回数検出されるごとに検出感度を所定レベルだけ切り換えるとともに、当該所定回数は、CPU50で測定されたトリガ信号の回数が多いほど少ない回数に設定されるから、操作速度と感度のレベルとの関係をリニアにすることが可能となり、より早く所望の検出感度への調整が可能となる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)実施形態1では、A相、B相のパルスのそれぞれのトリガを検出することとしたが、これに限らず、例えば、図2に示すように、A相パルスの立ちあがりのみを検出し、このトリガ信号に基づいて感度を調整するようにしてもよい。なお、この場合は、トリガの回数は一回転(360度)で12回となる。
(2)実施形態1では、エンコーダ21を用いることとしたが、これに限らず、例えば、内部にギア機構があり、軸を10〜20回転させると摺動子が0〜100%移動するような多回転トリマを用いてもよい。また、軸を1回転させるとギア機構のギヤが所定角度だけ回転して摺動子が移動するような単回転トリマを用いてもよい。
(3)上記実施形態では、閾値を変更することにより感度を調整する構成としたが、これに限らず、例えば、投光素子から投光させる光の投光量増減させることや、受光素子にて受光された光の受光量を増幅量を変更することにより、感度を調整する構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、トリガ信号の間隔を測定し、この間隔が短ければ粗調整であるとしてトリガ信号の都度閾値レベルを変更する構成としたが、これに限られない。例えば、操作手段の操作速度に応じて変化するパルス信号の周期を測定するとともに、基準となるパルス信号の周期を予めメモリに記憶しておき、測定された周期を記憶された基準となる周期と比較し、その比較結果に基づいて閾値レベルをを変更することにより感度を調整する構成としてもよい。
(5)上記実施形態では、粗調整時には、トリガ信号の都度感度レベルを1づつを変更することとし、微調整時には、トリガ信号が所定回数検出されるごとに感度レベルを1づつを変更することとしたが、これに限らず、例えば、微調整時には、1又は複数レベル感度が切り換わり、粗調整時には、微調整時よりもさらに大きいレベルで感度が切り換わる構成としてもよい。
実施形態1に係る検出センサの上面図 エンコーダから出力されるパルス信号の波形及びトリガのタイミングを示す図 検出センサの電気的構成を示すブロック図 トリガ間隔に応じて閾値が変更されるときのCPUの処理を示すフローチャート (a)従来のボリュームを示す図 (b)実施形態2に係る検出センサの感度ボリュームを示す図 可変抵抗器の抵抗値に応じて電圧が変化する様子を示す図
符号の説明
10… 光電センサ(検出センサ)
20,72…感度ボリューム
21…ロータリーエンコーダ
30…デジタル表示器
50…CPU

Claims (8)

  1. 被検出物の検出状態に応じたレベルの検出信号に基づいて前記被検出物の検出を行う検出手段と、
    外部から操作可能な操作手段と、
    前記操作手段の操作量に応じて前記検出手段の検出感度を調整する感度調整手段とを備えた検出センサにおいて、
    前記操作手段の操作速度を検出する速度検出手段を設け、
    前記感度調整手段は、
    前記速度検出手段で検出された操作速度に応じた速度で前記検出感度を変化させることを特徴とする検出センサ。
  2. 前記操作手段は、その操作速度に応じた周期のパルス信号を出力するパルス信号出力手段を備えて構成され、
    前記感度調整手段は、
    前記パルス信号の立ち上がり及び立ち下がりのうち少なくともいずれか一方をトリガ信号として検出するトリガ信号検出手段と、
    前記トリガ信号検出手段で検出されるトリガ信号が一回以上の所定回数検出されるごとに前記検出感度を所定レベルだけ切り換える感度切換手段とを備えて構成され、
    前記速度検出手段は、前記トリガ信号検出手段で検出されたトリガ信号の間隔を測定するトリガ間隔測定手段を備えて構成され、
    前記感度切換手段の前記所定回数は、前記トリガ間隔測定手段で測定されたトリガ信号の間隔が短いほど少ない回数に設定されることを特徴とする請求項1記載の検出センサ。
  3. 前記操作手段は、その操作速度に応じた周期のパルス信号を出力するパルス信号出力手段を備えて構成され、
    前記感度調整手段は、
    前記パルス信号の立ち上がり及び立ち下がりのうち少なくともいずれか一方をトリガ信号として検出するトリガ信号検出手段と、
    前記トリガ信号検出手段で検出されるトリガ信号が一回以上の所定回数検出されるごとに前記検出感度を所定レベルだけ切り換える感度切換手段とを備えて構成され、
    前記速度検出手段は、前記トリガ信号検出手段で所定時間内に検出されたトリガ信号の回数を測定するトリガ回数測定手段を備えて構成され、
    前記感度切換手段の前記所定回数は、前記トリガ回数測定手段で所定時間内に測定されたトリガ信号の回数が多いほど少ない回数に設定されることを特徴とする請求項1記載の検出センサ。
  4. 前記操作手段は、位相の異なる2つのパルス信号を出力するとともに、前記操作手段が操作可能な相反する方向のうち、感度の高まる方向である1の方向に操作されたときには、前記2つのパルス信号のうち、第一のパルス信号を先に出力する一方で、感度の低下する方向である逆の方向に操作されたときには、第二のパルス信号を先に出力するパルス信号出力手段を備えて構成され、
    前記感度調整手段は、
    前記パルス信号の立ち上がり及び立ち下がりのうち少なくともいずれか一方をトリガ信号として検出するトリガ信号検出手段と、
    前記トリガ信号検出手段で検出されるトリガ信号が一回以上の所定回数検出されるごとに前記検出感度を所定レベルだけ切り換える感度切換手段とを備えて構成され、
    前記トリガ信号検出手段において、前記第一のパルス信号によるトリガ信号が第二のパルス信号によるトリガ信号よりも先に検出されたときには、前記検出感度のレベルが高まる側に切り換え、第二のパルス信号によるトリガ信号が第一のパルス信号によるトリガ信号よりも先に検出されたときには、前記検出感度のレベルが低下する側に切り換えることを特徴とする請求項1記載の検出センサ。
  5. 前記感度切換手段は、切り換え可能な最小単位で前記感度の切り換えを行うことを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の検出センサ。
  6. 前記検出信号レベルと閾値レベルとの比較を行う比較手段を備え、
    前記感度調整手段は、前記閾値レベルを変化させることにより、前記検出感度の調整を行うように構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の検出センサ。
  7. ディジタル表示部を備え、
    このディジタル表示部に前記検出信号レベルと前記閾値レベルとを表示させることを特徴とする請求項6に記載の検出センサ。
  8. 操作手段の操作に応じて検出感度を調整し、この調整された検出感度で、被検出物の検出を行う検出センサの感度調整方法であって、
    前記操作手段の操作速度に応じた速度で前記検出感度を変化させることを特徴とする検出センサ。
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