以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置の全体構成を概略的に示すブロック図である。
図1において、画像処理装置100は、リーダ部200、プリンタ部300、制御装置110、及び操作部180を備える。リーダ部200、プリンタ部300、及び操作部180は、制御装置110にそれぞれ接続されている。制御装置110は、ネットワーク400を介して、ホストコンピュータ401,402に接続されている。
リーダ部200は、スキャナユニット210、及び原稿給紙ユニット250を備える。原稿給紙ユニット250は、原稿をスキャナユニット210へ搬送する。スキャナユニット210は、搬送された原稿から画像を光学的に読み取り、画像データに変換する。
プリンタ部300は、給紙ユニット360、マーキングユニット310、及び排紙ユニット370を備える。給紙ユニット360は、複数種類の記録紙を保持するカセットを有し、記録紙をマーキングユニット310へ搬送する。マーキングユニット310は、画像データを可視画像として記録紙に印刷する。排紙ユニット370は、印刷された記録紙にソート、ステイプル等の後処理を施すためのシート処理装置により構成され、画像形成装置100の外部へ排紙する。
制御装置110は、リーダ部200を制御して、原稿から画像を光学的に読み取り、画像データに変換する。また、制御装置110は、プリンタ部300を制御して、リーダ部200により読み取られた画像データを記録紙に印刷することにより、コピー機能を実現する。更に、制御装置110は、リーダ部200により読み取られた画像データをコードデータに変換し、このコードデータをネットワーク400を介してホストコンピュータ401,402に送信することにより、スキャナ機能を実現する。更に、制御装置110は、ホストコンピュータ401,402からネットワーク400を介して受信したコードデータを画像データに変換し、プリンタ部300に出力することにより、プリンタ機能を実現する。
操作部180は、液晶タッチパネルで構成され、画像処理装置100を操作するためのユーザインタフェースを提供する。
図2は、図1の画像処理装置100の内部構成を概略的に示す断面図である。
図2において、リーダ部200とプリンタ部300とは、一体的に構成されている。
リーダ部200は、原稿給紙ユニット250、プラテンガラス211、ランプ212、移動ユニット213、ミラー214,215,216、レンズ217、及びCCDイメージセンサ(以下、単に「CCD」という)218を備える。
原稿給紙ユニット250は、原稿を1枚ずつプラテンガラス211上へ搬送し、各原稿の読取動作が終了する毎に、その原稿をプラテンガラス211から排出トレイ(不図示)に排出する。原稿がプラテンガラス211上に搬送されると、ランプ212を点灯し、ランプ212を搭載した移動ユニット213の移動を開始する。この移動ユニット213の移動により、プラテンガラス211上の原稿が走査される。
この読取走査中、原稿からの反射光は、各ミラー214,215,216及びレンズ217を経てCCD218に導かれる。これにより、原稿上の画像がCCD218の撮像面上に結像される。
CCD218は、撮像面上に結像された画像を電気信号に変換し、この電気信号に所定の処理を施した上で制御装置110(図1)に入力する。
プリンタ部300は、レーザドライバ321、レーザ発光部322、感光ドラム323、現像器324、転写部325、定着ローラ対326、排紙ローラ対327、排紙ユニット370、フラッパ328、再給紙搬送路339及びカセット311,312を備える。
レーザドライバ321は、制御装置110から出力された画像データに基づいてレーザ発光部322を駆動する。これにより、レーザ発光部322から画像データに応じたレーザ光が発光され、このレーザ光は走査されながら感光ドラム323上に照射される。
感光ドラム323上には、照射されたレーザ光により静電潜像が形成され、この静電潜像は現像器324から供給されたトナーによりトナー像として可視像化される。
レーザ光の照射タイミングに同期して、カセット311,312から記録紙が搬送路を介して感光ドラム323と転写部325との間に搬送される。転写部325は、感光ドラム323上のトナー像を転写部325に搬送された記録紙上に転写する。
トナー像が転写された記録紙は、搬送ベルトを介して定着ローラ対(加熱ローラ及び加圧ローラ)326に搬送される。定着ローラ対326は、搬送された記録紙を熱圧し、記録紙上に転写されたトナー像を記録紙に定着させる。
定着ローラ対326を通過した記録紙は、排紙ローラ対327により排紙ユニット370に排紙される。排紙ユニット370は、印刷された記録紙にソート、ステイプルなどの後処理を施す。
両面印刷モードが設定されている場合には、記録紙を排紙ローラ対327まで搬送した後に、排紙ローラ対327を逆回転させ、フラッパ328によって再給紙搬送路339に導く。再給紙搬送路339に導かれた記録紙は、レーザ光の照射タイミングに同期して、感光ドラム323と転写部325との間に搬送され、この記録紙の裏面にトナー像が転写される。
図3は、図1における制御装置110の内部構成を示すブロック図である。
図3において、制御装置110は、メインコントローラ111、及びI/Oコントローラ136を備え、これらは汎用高速バス130を介して互いに接続されている。
また、制御装置110は、メモリ121、コネクタ122,123、ブートROM124、プリンタ画像処理部151、及びコネクタ181を備え、これらは、メインコントローラ111に接続されている。プリンタ画像処理部151には、メモリ152が接続されている。
更に、制御装置110は、ポート制御部138、メモリ139、SRAM141、リアルタイムクロックモジュール143、操作部インタフェース145、ファン148を備え、これらは、I/Oコントローラ136に接続されている。SRAM141、及びリアルタイムクロックモジュール143には、バックアップ用電池144が接続されている。
更に、制御装置110は、外部ネットワーク147に接続するためのネットワークコントローラ140、及び公衆回線149に接続するためのモデム146を備え、これらは、I/Oコントローラ136に接続されている。
更に、制御装置110は、HDコントローラ131、音声出力部133、及び拡張コネクタ135を備え、これらは、汎用高速バス130にそれぞれ接続されている。HDコントローラ131には、HDドライブ132が接続され、音声出力部133には、スピーカ134が接続されている。
メインコントローラ111は、CPU、レンダリング部、メモリコントローラ、シリアル通信制御部、及びシリアルバス制御部を備える(不図示)。
CPUは、メモリ121に格納されたプログラムに基づいて動作し、制御装置110全体の動作を制御する。このプログラムには、ホストコンピュータ401,402から受信したPDL(ページ記述言語)データを解釈し、ラスタイメージデータを作成する動作等が記述されている。CPUは、このプログラムに基づいてPDLデータを解釈する。レンダリング部は、ラスタイメージデータを作成し、この作成されたラスタイメージデータをメモリ121やプリンタ画像処理部151に転送する。レンダリング部により作成されるラスタイメージデータの色空間は、例えば、RGB、CMYK等である。
シリアル通信制御部は、シリアルバスを介して、プリンタ部300のCPUとの間で制御コマンドを送受信して通信を行う。
シリアルバス制御部では、ホストコンピュータ401,402との通信や、各種デバイスとの通信がコネクタ122を介して行われる。シリアルバスとしては一般的にUSBが挙げられ、このシリアルバスは、ホストコンピュータ401,402からPDLデータを受信するインタフェースとして用いられる。
コネクタ123にはシリアルバスが接続され、このシリアルバスはリーダ部200のコントローラとの通信や、画像データの転送に用いられる。
ブートROM124は、CPUが起動するためのプログラムを格納しており、また場合によってはPDL用のFONTデータを格納する。
プリンタ画像処理部151は、カスタムバス125及び高速バス150を介してメインコントローラ111に接続されている。高速バス150は、プリンタ画像処理部151及びメインコントローラ111を片方向通信でリング状に接続している。
プリンタ画像処理部151は、コネクタ181を介してプリンタ部300と接続され、メインコントローラ111から入力された画像データに所定の画像処理を施した上でメインコントローラ111又はプリンタ部300へ出力する。メモリ152は、プリンタ画像処理部151のワーク領域及び遅延バッファとして用いられる。
I/Oコントローラ136は、拡張ボードを接続するためのものである。汎用高速バス130は、PCIバス等により構成される。
HDコントローラ131は、外部記憶装置を接続するためのものである。ここでは、HDコントローラ131を介してHDドライブ132が接続されている。HDドライブ132は、プログラムや画像データ等を記憶する。
SRAM141は、データバス191を介して、I/Oコントローラ136に接続されている。I/Oコントローラ136は、データバス191を制御して、ポートや割り込みの制御を行う。また、I/Oコントローラ136はCPU137を備え、ポート制御部138、ネットワークコントローラ140、操作部インタフェース145、及びモデム146等を制御する。
ネットワークコントローラ140は外部ネットワーク147と接続される。外部ネットワーク147は、イーサネット(登録商標)等により構成され、ホストコンピュータ401,402からのPDLデータの受信、スキャナ画像の送信、又はリモート管理等に用いられる。モデム146は公衆回線149に接続され、公衆回線149を介してファクスの通信を行う。
メモリ139は、CPU137のワーク用メモリ、操作部180の液晶表示部に表示する画像データのワーク用メモリ等として用いられる。音声出力部133は、汎用高速バス130から入力されたデータに基づいて、スピーカ134に音声信号を出力する。
操作部インタフェース145は、操作部180の液晶表示部に表示を行うためのインタフェースと、ハードキーやタッチパネルキーからの入力を行うためのインタフェースとから構成される。
操作部180は、液晶表示部、液晶表示部上に張り付けられたタッチパネル入力装置、及び複数個のハードキーを有する。タッチパネル又はハードキーにより入力された信号は、操作部インタフェース145を介して、入力されたハードキーのID番号、及び入力されたタッチパネルの座標情報としてCPU137に送信される。操作部インタフェース145を介してCPU137から送信された画像データは、液晶表示部に表示される。液晶表示部には、画像形成装置100の操作における機能表示等が表示される。
ファン148は、I/Oコントローラ136に接続され、コントローラ部110を冷却するためのものである。SRAM141及びリアルタイムクロックモジュール143は、バックアック用電池144でバックアップされている。SRAM141は、ユーザモード、各種設定情報、及びHDドライブ132のファイル管理情報等を蓄積している。リアルタイムクロックモジュール143は、画像形成装置100内で管理する日付と時刻を更新/保存するためのものである。
図4は、図1における操作部180の構成を示す図である。
図4において、操作部180は、液晶表示部3001、ハードキー群3006、スタートキー3002、及びストップキー3003を備える。
液晶表示部3001には、タッチパネルシートが貼られている。液晶表示部3001は、システムの操作画面を表示する。また、液晶表示部3001に表示されたキーが押下されると、その位置情報をコントローラCPU137に伝える。スタートキー3002は、原稿画像の読み取り動作を開始するため等に用いられる。スタートキー3002の中央部には、緑と赤の2色のLED(light emitting diode)が設けられ、その色によってスタートキーが使える状態にあるか否かを示す。ストップキー3003は、稼働中の動作を停止するために用いられる。
ハードキー群3006には、テンキー、クリアキー、リセットキー、ガイドキー、ユーザモードキー、及びIDキーが設けられている。IDキーは、使用者のユーザIDを入力するときに用いる。リセットキーは操作部180による設定を初期化するときに用いる。
液晶表示部3001に表示されたボタン及びハードキー群3006には、各々にユニークなキーIDが割り振られ、これらが押下されると、各キーIDに基づいて画面切り替えや設定等の処理が行われる。また、キーIDには、振動設定情報と音声出力情報が割当てられている。
画像処理装置100が提供する機能は、コピー機能、送信機能、ボックス機能、リモートスキャナ機能等の大きなカテゴリーに分かれている。
コピー機能は、リーダ部200とプリンタ部300を使用して複写を行う機能である。送信機能は、リーダ部200により読み取られた画像データを、電子メール、ファクス、ファイル転送等、ボックス又はデータベース等の送信方法により送信する機能である。画像データの送信先は、複数指定することが可能である。ボックス機能は、リーダ部200による読み取った画像データ、ファクスにより受信した画像データ、及びPDL展開した画像データ等をHDドライブ132に保存する機能である。HDドライブ132に保存された画像データは、印刷、送信することが可能である。リモートスキャナ機能は、オンラインでプルスキャンを行う機能である。
液晶表示部3001には、これらの機能の設定を行うための操作画面(図5〜図9)が表示される。
図5は、図4における液晶表示部3001に表示されるコピーメイン画面を示す図である。
図5において、コピーメイン画面3010は、表示されるコピー3011、送信3012、ボックス3013、及びリモートスキャナ3014の4つのメインタブを有する。これらのメインタブを押下することにより、各機能の設定を行うための操作画面への切り替えが行われる。
コピーメイン画面3010の表示時にスタートキー3002が押下されると、リーダ部200により原稿画像を読み取り、選択されているプリンタにより、画面上に表示されている各設定パラメータに応じた複写を行う。
コピーメイン画面3010は、倍率設定ボタン3106,3107、用紙選択ボタン3108、ソータ設定ボタン3110、及び両面コピー設定ボタン3112のコピーパラメータ設定ボタンを有する。また、コピーメイン画面3010は、コピーパラメータ表示領域3101、画質選択表示ボタン3104、濃度インジケータ及び濃度設定ボタン3109、及び応用モード設定ボタン3115を有する。
画質設定ボタン3104を押下すると、画質一覧が表示される。ユーザは、画質一覧の中から所望の画質を選択することができる。コピーパラメータ設定ボタンのいずれかを選択すると、それぞれに対応した設定を行うためのサブ画面(倍率設定画面、用紙選択画面、ソータ設定画面、両面コピー設定画面)が表示され、パラメータを設定することができる。濃度設定ボタン3109は、濃度設定をするために用いられる。応用モード設定ボタン3115を押下すると、図6の応用モード設定画面3120が表示される。
図6は、図4における液晶表示部3001に表示される応用モード設定画面3120を示す図である。
図6において、応用モード設定画面3120には、ページ連写や縮小レイアウト等の機能設定ボタンが表示されている。これらの機能設定ボタンを押下すると、それぞれに対応したサブ画面が表示され、パラメータを設定することができる。
図7は、図4における液晶表示部3001に表示される送信メイン画面3200を示す図である。
図7において、送信メイン画面33003200の表示時にスタートキー3002が押下されると、リーダ部200により原稿画像を読み取り、読み取った画像データを設定された宛先に指定された送信方法で送信する。
送信メイン画面3200は、宛先表示領域3202、宛先スクロールボタン3204、アドレスブックボタン3208、及び送信方法選択ボタン3271〜3275を有する。また、送信メイン画面3200は、詳細表示ボタン3210、消去ボタン3211、送信設定ボタン3205、及び読込設定ボタン3215を有する。
宛先表示領域3202には、入力された宛先の一覧が表示される。リセット時を含む初期化時には、宛先表示領域3202には1つの宛先も表示されず、操作説明が表示される。
宛先が入力されると、順次宛先表示領域3202の末尾に追加される。宛先表示領域3202からある宛先を選択し、消去ボタン3211を押下すると、選択されていた宛先が削除される。送信設定ボタン3205を押下すると、件名、メッセージ、ファイル名の入力画面が表示される。
アドレスブックボタン3208を押下すると、アドレスブックサブ画面が表示され、登録している宛先を選択することができる。送信方法(電子メール、ファクス、Iファクス、ファイル、ボックス)に対応した送信方法選択ボタン3271〜3275を押下すると、詳細サブ画面が表示され、新しい宛先の設定が可能になる。読込設定ボタン3215を押下すると、読込設定サブ画面が表示され、予め設定された解像度、スキャンモード、濃度が表示され、選択することができる。これらの値は手動で変更することも可能である。
図8は、図4における液晶表示部3001に表示されるボックスメイン画面3300を示す図である。
図8において、ボックスメイン画面3300では、リーダ部200により読み取った画像データを指定したボックスに格納する。また、ボックスメイン画面3300では、ボックスに格納された画像データのプリント、送信設定を行う。
ボックスメイン画面3300は、ボックス選択ボタン3310〜3316、ボックススクロールボタン3302,3303、及びシステムボックスボタン3304を有する。また、ボックスメイン画面3300は、ファクスボックスボタン3305、メモリ残量表示領域3306、及びボックス名称表示領域3307を有する。
ボックススクロールボタン3302,3303を押下すると、表示されるボックス番号がスクロールする。システムボックスボタン3304を押下すると、システムボックスサブ画面が表示され、通信機能で受信した画像データの一覧を表示する。ファクスボックスボタン3305を押下すると、ファクスボックスサブ画面が表示される。ファクスボックスにはファクス受信した画像データが保存され、ファクスボックスサブ画面に表示されるボックス選択ボタンを押下すると保存された画像データ一覧が表示される。メモリ残量表示領域3306にはHDドライブ132に確保された保存領域の空き容量が表示される。ボックス名称表示領域3307には各ボックス番号に設定された名称が表示される。
ボックス選択ボタン3310〜3316のいずれかを選択すると、図9のユーザボックスサブ画面3320が表示される。
図9は、図4における液晶表示部3001に表示されるユーザボックスサブ画面3320を示す図である。
図9において、ユーザボックスサブ画面3320は、画像データ一覧表示領域3321、表示スクロールボタン3322,3323、選択ボタン3324、画像表示ボタン3325、及び移動複製ボタン3326を有する。また、ユーザボックスサブ画面3320は、詳細表示ボタン3327、消去ボタン3328、プリントボタン3329、原稿読込ボタン3330、送信ボタン3331、及び閉じるボタン3332を有する。
画像データ一覧表示領域3321には、格納された画像データ一覧が表示され、画像データを選択すると左側にチェック印が表示される。表示スクロールボタン3322,3323を選択すると表示画像データがスクロールする。選択ボタン3324は、画像データを選択していない場合は全選択、画像データを選択している場合は選択解除の機能を果たす。
画像表示ボタン3325を押下すると、現在選択されている画像データを画面上に表示する。移動複製ボタン3326を押下するとサブ画面が表示され、選択した画像データを他のボックスに移動・複製することができる。詳細表示ボタン3327を押下すると、現在選択されている画像データの詳細な設定が表示される。消去ボタン3328を押下すると、選択されている画像データをボックスから消去する。
プリントボタン3329を押下すると、プリントサブ画面が表示され、選択した画像データを印刷することができる。原稿読み込みボタン3330を押下すると、原稿読込サブ画面が表示され、原稿読み取りのための設定を行うことが可能である。原稿読込サブ画面が表示されているときに、スタートキー3002を押下すると、リーダ部200により原稿を読み取り、読み取った画像データをボックスに格納することができる。リーダ部200による入力だけではなく、ホストコンピュータ401、402からボックスを指定してPDLラスタデータを保存することもできる。
送信ボタン3331を押下すると、送信サブ画面が表示され、選択した画像データを指定した宛先に送信することができる。閉じるボタン3332を押下すると、ボックスメイン画面3300に戻る。
図10は、図1の画像処理装置100を有するネットワークシステムの構成を示す図である。
図10において、ネットワークシステムは、画像処理装置100として、画像処理装置5003〜5005を有する。
部屋5001及び部屋5002は、互いに離れた場所に存在しており、部屋5001には、画像処理装置5003,5005が設置され、部屋5002には、画像処理装置5004が設置されている。画像処理装置5003,5004,5005は、ネットワーク5006を介して互いに接続されている。
図11は、図10における画像処理装置5003〜5005が有する機能を示す図である。
図11において、画像処理装置5003は、ステイプル機能を有しておらず、FAX機能を有していない。画像処理装置5004は、ステイプル機能を有しており、FAX機能を有している。画像処理装置5003は、ステイプル機能を有しており、FAX機能を有していない。
操作中の画像処理装置(以下、「自機器」という。)において、自機器が有していない機能を使用したいときは、自機器から自機器以外の画像処理装置(以下、「他機器」という。)を使用する。即ち、各画像処理装置は、自機器の機能を公開することにより、他機器から自機器に機能の実行を指示することができるようになる。機能の公開の設定は、図12の機能公開設定画面7000で行う。
図12は、図4における液晶表示部3001に表示される機能公開設定画面7000を示す図である。
図12において、機能公開設定画面7000は、公開開始ボタン7001、公開停止ボタン7002、機器情報7003、機能設定ボタン7004、キャンセルボタン7005、及びOKボタン7006を有する。
公開開始ボタン7001及び公開停止ボタン7002は、自機器の機能を公開するか否かを選択するために用いられる。自機器の機能を公開することにより、他機器から自機器に機能の実行を指示することができるようになる。
機器情報7003は、他機器から自機器の機能を使用するために必要なネットワーク情報等を含む。機能設定ボタン7004は、自機器が有する各機能から公開する機能を選択することにより、他機器に公開する機能を設定するために用いられる。
機能設定ボタン7004により公開する機能を設定し、公開開始ボタン7001を押下した上でOKボタン7006を押下すると、設定内容はSRAM141に保存される。また、この設定内容は、ネットワークコントローラ140により外部ネットワーク147を介して他機器に送信される。
図13は、図10の画像処理装置5003によって実行される機能公開設定処理のフローチャートである。
図13において、画像処理装置5003は、自機器の機能が公開されているか否かを判別する(ステップS8002)。この判別の結果、自機器の機能が公開されていないときは、画像処理装置5003は自機器の機能を抽出する(ステップS8003)。次に、抽出した自機器の機能を機能公開設定画面7000上の機能設定ボタン7004として表示する(ステップS8004)。
表示された機能公開設定画面7000において、ユーザが公開する機能を設定した上でOKボタン7006を押下したときは、画像処理装置5003は設定内容をSRAM141に保存し(ステップS8005)、ステップS8002に戻る。
ステップS8002の判別の結果、自機器の機能が公開されているときは、画像処理装置5003は、SRAM141に保存された設定内容を取得する(ステップS8006)。そして、画像処理装置5003は、取得した設定内容に基づいて、ネットワーク5006を介して自機器の機能を他機器に公開し(ステップS8007)、ステップS8002に戻る。
図14は、図4における液晶表示部3001に表示される他機器の機能を取得していないときのコピーメイン画面900を示す図である。
図14において、コピーメイン画面900は、仕上げボタン901を備える。仕上げボタン901を押下すると、図15の仕上げ画面1000が表示される。
図15は、図4における液晶表示部3001に表示される他機器の機能を取得していないときの仕上げ画面1000を示す図である。
図15において、仕上げ画面1000には、使用できる機能が表示される。例えば、図10に示したように、画像処理装置5003は、ステイプル機能を有していないので、機能の種類は、ソート1002及びグループ1003のみである。
図16は、図4における液晶表示部3001に表示される他機器の機能を取得したときのコピーメイン画面1100を示す図である。
図16において、コピーメイン画面1100は、仕上げボタン1101を備える。仕上げボタン1101を押下すると、図17の仕上げ画面1200が表示される。
図17は、図4における液晶表示部3001に表示される他機器の機能を取得したときの仕上げ画面1200を示す図である。
図17において、仕上げ画面1200には、ステイプルソート1201の機能が追加表示されている。例えば、画像処理装置5003はステイプル機能を有していないが、画像処理装置5005の機能を表示することにより、あたかも自機器がステイプル機能を有しているように表示される。仕上げ画面1200は、OKボタン1201を有する。
ステイプルソート1201を選択し、OKボタン1201を押下することにより、もとの画面に戻る。
図18は、図17の仕上げ画面1200において、機能を選択した後のコピーメイン画面1300を示す図である。
図18において、コピーメイン画面1300には、図17において選択した機能1301が表示される。また、選択した機能が他機器の機能であるときは、コピーメイン画面1300には、当該他機器の名前1302が表示される。
図19は、図10の画像処理装置5003によって実行される画面表示処理のフローチャートである。
図19において、画像処理装置5003は自機器の機能を読み込み、読み込んだ機能をSRAM141に蓄積する(ステップS1301)。次に、画像処理装置5003は他機器の機能を読み込むか否かを判別する(ステップS1302)。この判別の結果、他機器の機能を読み込まないときは、後述する図20が示す画面表示処理を実行して、コピーメイン画面900、仕上げ画面1000を表示し、自機器の機能のみ表示する(ステップS1309)。
一方、ステップS1302の判別の結果、他機器の機能を読み込むときは、画像処理装置5003は機能を公開している他機器の検索を行う(ステップS1303)。画像処理装置5003は、この検索の結果に基づいて、機能を公開している他機器があるか否かを判別し(ステップS1304)、機能を公開している他機器があるときは、当該他機器の機能を機器情報と共に読み込む(ステップS1305)。
次に、画像処理装置5003は、読み込んだ他機器の機能及び機器情報をSRAM141に蓄積し(ステップS1306)、ステップS1303に戻る。
ステップS1304の判別の結果、機能を公開している他機器がないか、又は公開している他機器の機能を全て読み込んだときは、画像処理装置5003は、後述する図24が示す機器優先度設定処理で設定する機器優先度を読み込む(ステップS1307)。さらに、画像処理装置5003は、読み込んだ機器優先度に基づいて蓄積した情報を並び替える(ステップS1308)。次に、画像処理装置5003は、後述する図20が示す画像表示処理を実行して、コピーメイン画面1100、仕上げ画面1200を表示し、自機器の機能及び他機器の機能を表示する(ステップS1309)。
図20は、図19のステップS1309の画面表示処理のフローチャートである。
図20において、まず、画像処理装置5003は画面に表示すべき表示項目を抽出する(ステップS1401)。画像処理装置5003は、この抽出の結果に基づいて、画面に表示すべき表示項目があるか否かを判別する(ステップS1402)。
この判別の結果、画面に表示する表示項目があるときは、画像処理装置5003は当該表示項目に該当する自機器の機能であってSRAM141に蓄積された自機器の機能を読み込む(ステップS1403)。次に、画像処理装置5003は当該表示項目に該当する他機器の機能が存在するか否かを判別する(ステップS1404)。
この判別の結果、他機器で公開されている機能であって表示項目に該当する機能が存在するときは、画像処理装置503は、ステップS1404で存在すると判別された機能がまだ読み込んでない機能であるか否かを判別する(ステップS1405)。ステップS1404で存在すると判別された機能がまだ読み込んでない機能でないときは、ステップS1404に戻る。ステップS1405の判別は、表示項目に該当する他機器Aの機能と、表示項目に該当する他機器Bの機能とが同じであった場合に同じ機能を重複して読み込まないようにするために行われる。
ステップS1405の判別の結果、ステップS1404で存在すると判別された機能がまだ読み込んでない機能であるときは、画像処理装置503はその機能をまだ読み込んでいない機能として読み込み(ステップS1406)、ステップS1404に戻る。
一方、ステップS1404の判別の結果、当該表示項目に該当する他機器の機能がないときは、ステップS1407に進む。
ステップS1407では、画像処理装置503は、ステップS1403及びステップS1406で読み込んだ機能に基づいて表示項目を表示し、ステップS1402に戻る。
ステップS1402の判別の結果、画面に表示すべき表示項目がないか、又は、画面に表示すべき表示項目を全て表示したときは、本処理を終了する。
図21は、図10の画像処理装置5003によって実行される機能選択処理のフローチャートである。
図21において、まず、ユーザがコピーメイン画面1100及び仕上げ画面1200において所望の機能を入力し、画像処理装置5003は、この入力された機能を全て抽出する(ステップS1501)。次に、画像処理装置5003は、後述する図24が示す機器優先度設定処理を実行し、他機器に優先順位をつけてその機能を読み込む(ステップS1502)。次に、画像処理装置5003は、自機器を対象機器として選択する(ステップS1503)。
次に、画像処理装置5003は、ステップS1501で抽出された少なくとも1つの機能のうち最初の機能を対象機能として選択する(ステップS1504)。また、画像処理装置5003は、対象機器として選択されている機器が対象機能として選択されている機能を有しているか否かを判別する(ステップS1505)。
ステップS1505の判別の結果、対象機器として選択されている機器が対象機器として選択されている機能を有しているときは、画像処理装置5003はステップS1501で抽出された機能のうち次の機能を対象機能として選択する(ステップS1506)。そして、画像処理装置5003は、ステップS1501で抽出されたすべての機能についてステップS1505のチェックを終了したか否かを判別する(ステップS1507)。この判別の結果、すべての機能についてステップS1505のチェックを終了していないときは、ステップS1505に戻り、画像処理装置5003は次の機能をチェックする。
一方、ステップS1507の判別の結果、すべての機能についてステップS1505のチェックを終了したときは、画像処理装置5003は、ステップS1501で抽出された機能を画面に表示する(ステップS1508)。それとともに、画像処理装置5003は対象機器として選択されている機器を画面に表示し(ステップS1509)、本処理を終了する。
ステップS1505の判別の結果、対象機器として選択されている機器が対象機能として選択されている機能を有していないときは、ステップS1510に進む。
ステップS1510では、画像処理装置5003は、ステップS1502で設定された優先度に基づいて、優先度の高い順に他機器を対象機器として選択する(ステップS1510)。次に、画像処理装置5003は、対象機器として選択されている機器が対象機能として選択されている機能を有しているか否かを判別する(ステップS1511)。この判別の結果、対象機器として選択されている機器が対象機能として選択されている機能を有しているときは、ステップS1510に戻り、画像処理装置5003はステップS1501で抽出された機能を最初からチェックする。
一方、対象機器として選択されている機器が対象機能として選択されている機能を有していないときは、画像処理装置5003は、すべての機器についてステップS1511のチェックを終了したか否かを判別する(ステップS1513)。この判別の結果、すべての機器ついてステップS1511のチェックを終了していないときは、ステップS1510に戻り、画像処理装置5003は次の他機器を対象機器として選択する。
ステップS1513の判別の結果、すべての機器についてステップS1511のチェックを終了したときは、ユーザが入力した機能の組み合わせを実行することができる機器が無い。そのため、画像処理装置5003はその旨を知らせるエラー表示を液晶表示部3001に表示して、機能を変更するようにユーザに促し(ステップS1514)、本処理を終了する。
図22は、図4における液晶表示部3001に表示される機能優先度設定画面1600を示す図である。
図22において、機能優先度設定画面1600は、他機器使用開始ボタン1601、他機器使用停止ボタン1602、自機器の機器情報1603、及び条件一覧1604を有する。また、機能優先度設定画面1600は、登録ボタン1605、修正ボタン1606、削除ボタン1607、優先度変更ボタン1608,1609、グループ表示ボタン1610、キャンセルボタン1612、及びOKボタン1611を有する。
条件一覧1604は、優先度の高い順に上から条件を表示する。登録ボタン1605を押下すると、後述する図23の条件入力画面1700が表示される。この条件入力画面1700において入力された条件が条件一覧1604に表示される。条件一覧1604から条件を選択した後に修正ボタン1606を押下すると、条件入力画面1700が表示され、選択した条件を修正することができる。条件一覧1604から条件を選択した後に削除ボタン1607を押下すると、選択した条件が削除される。
条件一覧1604から条件を選択した後に優先度変更ボタン1608,1609を押下すると、選択した条件の優先度が変更され、選択した条件の表示位置が上下に移動する。グループ表示ボタン1610は、機能毎にグルーピングして表示するか否かを設定するために用いられる。
図23は、図4における液晶表示部3001に表示される条件入力画面1700を示す図である。
図23において、条件入力画面1700は、チェックボックス1701〜1704、キャンセルボタン1705、及びOKボタン1706を有する。
修正ボタン1606から条件入力画面1700を呼び出した場合は、選択され条件がチェックボックス1701〜1704に表示される。
チェックボックス1701〜1704をチェックすることにより、チェックされた項目を設定することができる。チェックボックス1701は、右の入力欄に入力した文字列と一致する設置場所の機器を抽出するために用いられる。チェックボックス1702は、各種の排紙機能(パンチ、ステイプル、製本など)をプルダウンメニューから選択することにより条件を設定するために用いられる。チェックボックス1703は、各種の送信機能(E-MAIL/I-FAX、G3 FAX、G4 FAX等)をプルダウンメニューから選択することにより条件を設定するために用いられる。チェックボックス1704は、各種のプリンタオプション(カラー印刷、モノクロ印刷等)をプルダウンメニューから選択することにより条件を設定するために用いられる。
条件の設定を行った後、OKボタン1706を押下することにより条件一覧1604に表示される。
図24は、図21のステップ1502の機器優先度設定処理のフローチャートである。
図24において、画像処理装置5003は、自機器の機能、機能を公開している他機器の機器情報及び公開している機能のパラメータを全て取得する(ステップS1801)。次に、画像処理装置5003は機能優先度設定画面1600により設定した機器優先度の情報を読込む(ステップS1802)。画像処理装置5003は、ステップS1801で取得した機器の機能を機器優先度高いものから読み込む(ステップS1803)。次に、画像処理装置5003は、選択した条件のパラメータに一致する機器があるか否かを判別する(ステップS1804)。
この判別の結果、選択した条件のパラメータに一致する機器があるときは、画像処理装置5003はその機器を表示用のバッファに保存する(ステップS1805)。次に、画像処理装置5003は、取得した全ての機器の機能をチェックしたか否かを判別する(ステップS1806)。この判別の結果、取得した全ての機器の機能をチェックしていないときは、ステップS1803に戻る。一方、取得した全ての機器の機能をチェックしたときは、本処理を終了する。
図25は、図4における液晶表示部3001に表示される機器選択画面1900を示す図である。
図25において、機器選択画面1900は、一覧1901を有する。一覧1901は、現在使用可能な機器名称の一覧である。この一覧1901から処理を行う機器を選択することができる。
一覧1901は、図24の機器優先度設定処理によって設定した機器の優先度に沿って表示されている。
また、グループ表示設定ボタン1610によりグループ表示を行うように設定している場合は、設置場所などのサブメニュー1902が表示され、その横に表示されたサブメニュー1903に自機器と同じ設定条件の機器がグルーピングされて表示される。サブメニュー1903から機器を選択することもできる。
一度全ての機能をセットしたあと、機器選択画面1900使用する機器を選択した場合は、図21の機能選択処理を実行する。ただし、ここでは、選択された機器の機能のみをチェックする。このチェックにより、選択された機器では使用できない機能が見つかったときは、図26の警告画面2000が表示される。
図26は、図4における液晶表示部3001に表示される警告画面2000を示す図である。
図26において、警告画面2000は、選択された機器2001、選択された機器では使用できない機能2002、及び選択された機器では選択された機能を使用できない旨の警告2003を含む。この警告2003により、選択された機能または機器を変更するように促す。
なお、ユーザIDやパスワードの入力により認証を行い、処理の実行の制限や、課金を行うように構成されてもよい。また、自機器から他機器に機能を実行させる場合にも、自機器及び他機器に共通の認証を設けることにより、処理の実行の制限や、課金を行うように構成されてもよい。
また、本発明の目的は、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム又は装置に供給することによっても達成される。その場合、そのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行する。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク等を用いることができる。また、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。又は、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでない。プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。