JP2007065637A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 熱及び圧力によってトナー画像を記録媒体上に定着させる定着部を有する画像形成装置であって、前記トナー画像を形成するトナーが、結晶性ポリエステル(A)を含有するものであり、前記定着部が、定着回転体と加圧回転体を有し、定着回転体のトナー画像と接する表面層の表面抵抗率が1×108〜1×1011Ω/□であることを特徴とする画像形成装置。
【選択図】 図1
Description
(装置)
トナー像を転写紙上に加熱定着する方法としては、大別して接触定着法と非接触定着法があり、前者は加熱ローラ定着、ベルト定着、後者はフラッシュ定着、オーブン(雰囲気)定着が挙げられる。ベルト定着方式はトナー像と加熱ローラが直接接触し、かつ定着ニップ時間を長く取れることから、熱効率の良い定着方式である。
ベルト定着装置は転写材上のトナー像に定着部材としての定着ベルトや定着ローラを圧接させて転写材上にトナー像を定着させる定着装置であり、例えば、特許文献1の定着装置は、ベルト曲率の小さい定着ローラと加熱ローラに張架されて、加熱ローラによって加熱されながら無端移動する小さな厚みの定着ベルトを備え、転写材上のトナー像に定着ベルトを圧接させて、転写材上のトナー像を加熱定着している。この定着ベルトは、一般的にポリイミド等の耐熱性樹脂や金属の基体、耐熱性を有するゴム、エラストマーからなる弾性層、フッ素樹脂からなる離型層(最外層)の3層構造となっている。上記フッ素樹脂からなる離型層は、押し出し成形によって形成されたフッ素樹脂チューブを上記弾性層に被覆した後、フッ素樹脂を加熱溶融(以下、焼成)して形成している。また、弾性層にフッ素樹脂粒子をスプレーなどで塗布した後、フッ素樹脂を焼成して離型層を形成している。このように、離型層をフッ素樹脂で形成することで、離型性、耐熱性に優れた定着ベルトとすることができる。
しかしながら、特許文献1記載のトナーではカーボンブラック等の抵抗調整剤の有無について記述がないことから、通常抵抗調節をせずに使用するものと考えられ、したがって、その表面抵抗は通常のものと同様に高いものと想定される。また、上記フッ素樹脂は、屈曲性に乏しいため、ベルト曲率の小さい定着ローラと加熱ローラに張架されて長時間使用すると、離型層にクラックが生じてしまい、十分なベルト耐久性を得ることができなかった。
このような問題を解決するために、種々の提案がされている。例えば、特許文献2には、上記離型層を溶融粘度(MFR(メルトフローレート))3以下のフッ素樹脂として、長時間使用してもクラックの発生しない定着ベルトとするものが記載されている。
さらに、このような定着ベルトにおいてはベルト表面の静電気により転写材上のトナー画像を乱したり、トナーがオフセットすることがあり、ベルト表面への静電気の蓄積を防止することが課題となる。そのためには離型層の表面抵抗を小さくすることが有効であるが、一般にフッ素樹脂に導電性フィラーを分散して低抵抗化を図った場合には、耐屈曲性が低下し、長時間の使用でクラックを生じてしまう。単にMFRの小さい低溶融度タイプのフッ素樹脂では耐クラック性と静電気の蓄積防止を両立できない不具合があった。
トナーの低温定着化という点について、従来多用されてきたスチレン−アクリル系樹脂に代えて、低温定着性に優れ、耐熱保存性も比較的良いポリエステル樹脂の使用が試みられている。しかし、更なる低温定着化のためには、樹脂そのものの熱特性をコントロールすることが必要となるが、ガラス転移温度(Tg)を下げすぎると耐熱保存性を悪化させたり、分子量を小さくして樹脂を軟化温度〔T(F1/2)〕を下げすぎるとホットオフセット発生温度を低下させるなどの問題がある。このため、低温定着性に優れるポリエステル樹脂でも、樹脂そのものの熱特性をコントロールすることにより低温定着性に優れ、かつホットオフセット発生温度の高いトナーを得るには至っていない。
近年、デジタル式複写機、レーザープリンタ等の発展により、高画質化への要求が高いものとなっている。特に、プリンタにあっては、現状では、300dpiという高画質化が主流であるが、今後は、480dpi、600dpiへと高画質化は一層、進展することが予想されている。このような状況下、用いるトナーの小粒径化はさらに厳しく要求されることは必至である。トナー粒径が小さい場合、定着部材間で加圧しても、トナー粒子に圧が加わり難いため、定着性が悪くなることが知られている。特にベルト定着のように面圧を低くした定着装置の場合、この傾向が顕著となる。加熱ベルト定着方式を用いて低温定着化を図るためには、定着方式の特徴に応じて定着条件、トナー粒径、溶融特性を考慮したトナー処方設計を最適化することが必要である。
特許文献9(特許第3310253号公報)には、結晶性ポリエステルを含有しているため、結晶性ポリエステルを含有しないトナーに比べ体積固有抵抗値LogRが低いという傾向があるため帯電不良が生じ、地汚れやトナー飛散等が増加する傾向が見られるトナーについて、LogRを10.5〜11.2LogΩ・cm、特に好ましくは10.7〜11.15LogΩ・cmに調節することが記載されているが、この技術は、立ち上がり時間が短く、小粒径トナーの低温での定着が可能であり、かつ異常画像のない、耐久性に優れた画像形成装置を提供するためのものではない。また、特許文献10(特開2003−5555号公報)には、結晶性ポリエステルを含有しているため、結晶性ポリエステルを含有しないトナーに比べ体積固有抵抗値LogRが低いという傾向があるトナーによる画像の定着装置において、ベルト表面の静電気を除去し、転写材上のトナー画像のチリや静電オフセットを防止すべく、その表面抵抗率を1×1011Ω/□以下、1×108〜1×1011Ω/□とする際に、一般のPFAに導電フィラーを分散して低抵抗化したときに耐屈曲性が低下してしまうという問題を避けるため、パーフルオロアルキルビニルエーテル成分を増やし、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60以上のPFAを用いることでトナー画像のチリや静電オフセットを防止し、且つ耐屈曲性のよい離型層とすることが記載されているが、この技術も、立ち上がり時間が短く、小粒径トナーの低温での定着が可能であり、かつ異常画像のない、耐久性に優れた画像形成装置を提供するためのものではない。
(1)「熱及び圧力によってトナー画像を記録媒体上に定着させる定着部を有する画像形成装置であって、前記トナー画像を形成するトナーが、結晶性ポリエステル(A)を含有するものであり、前記定着部が、定着回転体と加圧回転体を有し、定着回転体のトナー画像と接する表面層の表面抵抗率が1×108〜1×1011Ω/□であることを特徴とする画像形成装置」
(2)「前記定着部の定着ニップ時間が30〜100msecであることを特徴とする前記第(1)項に記載の画像形成装置」
(3)「前記定着部の定着圧が0.5〜4kgf/cm2であることを特徴とする前記第(1)項又は第(2)項に記載の画像形成装置」
(4)「前記トナーの重量平均粒径が3〜8μmで、重量平均粒径(D4)と個数平均粒径(D1)との比(D4/D1)が1.00〜1.40の範囲にあることを特徴とする前記第(1)項乃至第(3)項のいずれかに記載の画像形成装置」
(5)「異なる色のトナー像を重ね合わせることにより多色像を形成する画像形成方法に用いられる装置であり、かつ前記トナーがフルカラートナーであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(4)項のいずれかに記載の画像形成装置」
(6)「前記定着回転体のトナー画像と接する表面層がフッ素樹脂からなる部材であり、該表面層は、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60以上のテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)を主成分とするものであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(5)項のいずれかに記載の画像形成装置」
(7)「前記定着回転体のトナー画像と接する表面層は、粒子径の互いに異なる複数種のPFAと、カーボンブラックまたは金属、金属酸化物から選択される少なくとも1つ以上の導電フィラーからなることを特徴とする前記第(1)項乃至第(6)項のいずれかに記載の画像形成装置」
(8)「前記ポリエステル樹脂(A)のガラス転移点が80〜130℃の範囲にあることを特徴とする前記第(1)項乃至第(7)項のいずれかに記載の画像形成装置」
(9)「前記トナーの結着樹脂における該ポリエステル樹脂(A)の含有率が3〜75重量%、かつトナーの体積固有抵抗値LogRが10.5〜11.2LogΩ・cmであることを特徴とする前記第(1)項乃至(8)項のいずれかに記載の画像形成装置」
(10)「前記トナーが離型剤を含有する静電荷現像用トナーであって、該離型剤が70〜90℃のガラス転移点を有するものであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(9)項のいずれかに記載の画像形成装置」
(11)「前記離型剤が、脱遊離脂肪酸型カルナウバワックス、ポリエチレンワックス、モンタンワックス及び酸化ライスワックスから選ばれた1種または2種以上であることを特徴とする前記第(10)項に記載の画像形成装置」
(12)「熱及び圧力によってトナー画像を記録媒体上に定着させる画像形成用定着装置であって、前記トナー画像を形成するトナーが、結晶性ポリエステル(A)を含有するものであり、定着回転体と加圧回転体を有し、該定着回転体のトナー画像と接する表面層の表面抵抗率が1×108〜1×1011Ω/□であることを特徴とする定着装置」
(13)「前記定着装置の定着ニップ時間が30〜100msecであることを特徴とする前記第(12)項に記載の定着装置」
(14)「前記定着装置の定着圧が0.5〜4kgf/cm2であることを特徴とする前記第(12)項又は第(13)項に記載の画像形成装置」
(15)「前記トナーの重量平均粒径が3〜8μmで、重量平均粒径(D4)と個数平均粒径(D1)との比(D4/D1)が1.00〜1.40の範囲にあることを特徴とする前記第(12)項乃至第(14)項のいずれかに記載の定着装置」
(16)「異なる色のトナー像を重ね合わせることにより多色像を形成する画像形成に用いられる定着装置であり、かつ前記トナーがフルカラートナーであることを特徴とする前記第(12)項乃至第(15)項のいずれかに記載の定着装置」
(17)「前記定着回転体のトナー画像と接する表面層がフッ素樹脂からなる部材であり、該表面層は、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60以上のテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)を主成分とするものであることを特徴とする前記第(12)項乃至第(16)項のいずれかに記載の定着装置」
(18)「前記定着回転体のトナー画像と接する表面層は、粒子径の互いに異なる複数種のPFAと、カーボンブラックまたは金属、金属酸化物から選択される少なくとも1つ以上の導電フィラーからなることを特徴とする前記第(12)項乃至第(17)項のいずれかに記載の画像形成装置」
(19)「前記ポリエステル樹脂(A)のガラス転移点が80〜130℃の範囲にあることを特徴とする前記第(12)項乃至第(18)項のいずれかに記載の定着装置」
(20)「前記結着樹脂における該ポリエステル樹脂(A)の含有率が3〜75重量%、かつトナーの体積固有抵抗値LogRが10.5〜11.2LogΩ・cmであることを特徴とする前記第(12)項乃至第(19)項のいずれかに記載の定着装置」
(21)「前記トナーが離型剤を含有する静電荷現像用トナーであって、該離型剤が70〜90℃のガラス転移点を有するものであることを特徴とする前記第(12)項乃至第(20)項のいずれかに記載の定着装置」
(22)「前記離型剤が、脱遊離脂肪酸型カルナウバワックス、ポリエチレンワックス、モンタンワックス及び酸化ライスワックスから選ばれた1種または2種以上であることを特徴とする前記第(21)項に記載の定着装置」
(23)「定着回転体と加圧回転体を有し、定着回転体のトナー画像と接する表面層の表面抵抗率が1×108〜1×1011Ω/□であり、熱及び圧力によってトナー画像を記録媒体上に定着させる定着部を有する画像形成装置で用いられるトナーであって、結晶性ポリエステル(A)を含有するものであり、該画像形成装置が前記第(1)項乃至第(11)項のいずれかに記載の画像形成装置であることを特徴とする電子写真用トナー」
本発明に係る画像形成装置の一例を図1に示す。この画像形成装置は、給紙手段(30)により供給された録媒体としての転写紙(P)を搬送する定着回転体である搬送ベルト(20)に沿って、その移動方向の上流側から順に、複数個の画像形成ユニット(10Y),(10M),(10C),(10Bk)が配列された所謂タンデム型の画像形成装置である。本発明に係る移動体駆動装置は、このタンデム型の画像形成装置の移動体である搬送ベルト(20)の駆動装置として用いることができる。
この画像形成装置における各画像形成ユニットは、周知の電子写真プロセスにより、(10Y)がイエロー、(10M)がマゼンタ、(10C)がシアン、(10Bk)が黒の画像を順次形成するように構成されている。なお、これらの各画像形成ユニットは、形成する画像の色が異なるだけで、それぞれ共通した内部構成を有している。そこで、各画像形成ユニットの構成は、図1に示すように、それぞれに共通の構成要素を示す符号の末尾にY、M、C、Bkの文字を付して、各画像形成ユニットを区別することとする。そして、以下の説明では、主に画像形成ユニット(10Y)の構成について示し、この画像形成ユニット(10Y)の構成を示すことで、他の画像形成ユニットの構成も示したものとする。
図2は、ベルト方式の定着装置(40)の説明図である。図2に示されているように、この定着装置(40)は、加熱ローラ(44)と定着ローラ(41)とによって回転可能に設けた定着回転体例としての定着ベルト(45)を備えている。定着ローラ(41)は、金属製の芯金の外周に耐熱性のスポンジゴム層を有している。加熱ローラ(44)は、金属製の芯金にハロゲンランプ(46)等の加熱手段を内蔵しており、この輻射熱によって定着ベルト(45)を内側から加熱している。また、加熱ローラ(44)と対向する位置には、温度センサ素子であるサーミスタ(49)を配置し、定着ベルト(45)の中央部に接触して定着ベルト(45)の表面温度を検知する。加熱ローラ(44)は制御設定温度が設定されており、サーミスタ(49)の温度検知に基づき、その設定温度になるように図示されていない温度制御装置によってハロゲンランプ(46)の点灯を制御する。また、定着ベルト(45)を介して定着ローラ(41)に接するように設けた加圧回転体例としての加圧ローラ(42)を備えている。加圧ローラ(42)は、バネ(43)によって定着ローラ(41)を加圧している。また、加圧ローラ(42)は、図示しない駆動手段によって回転しており、これにより、定着ローラ(41)が従動回転するようになっている。定着ベルトの移動方向に対して加圧ローラ(42)が接触する定着ニップより上流側に、定着ベルト(45)の中央部付近に接触するテンションローラ(47)が設けられている。このテンションローラ(47)は、バネ(48)によって図中左側に加圧され、これにより、定着ベルト(45)にテンションが付与されている。なお、この実施形態においては、駆動手段を加圧ローラ(42)に設けているが、定着ローラ(41)に設け、加圧ローラ(42)を従動回転させてもよい。また、加圧ローラ(42)と定着ローラをギヤで噛み合わせ、加圧ローラ(42)と定着ローラ(41)両方に駆動手段の駆動力をギヤを介して伝達するようにして、加圧ローラ(42)と定着ローラ(41)両方を回転駆動させても良い。
このようなベルト方式の定着装置(40)は、加熱ローラ(44)で加熱された定着ベルト(45)と加圧ローラ(42)との間に転写紙を通過させて、転写紙(P)の上に付着しているトナーを定着ベルト(45)の熱により軟化させつつ加圧ローラ(42)で加圧して転写紙上に定着させる。また、定着ベルト(40)が省略されたときには、定着ローラ(41)は、直接、加圧ローラ(42)に接触することになり、したがってそのような場合には、定着ローラ(41)が定着回転体の役割を果たす。
また、定着ニップ時間が30〜100msecであることが好ましい。印刷速度を高速化、装置の小型化のためには定着ニップ時間の短縮が必須であり、100msec以下であることが好ましい。定着ニップ時間が30msecより短い場合には、トナー加熱時間が不足するために定着圧が0.5kgf/cm2より低い場合と同様の不具合が発生する。
基体(451)は、耐熱性と機械的強度を備えた材料であればよく、ポリイミドなどの耐熱性樹脂の他に、例えば、NiやSUSなどの金属でも良い。
弾性層(452)は、安定した定着性能を得るため、トナーおよび転写紙に対して熱と圧力を均一に与える材質であれば良く、弾性を有し、断熱性のある材料であれば良い。
離型層(453)は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)などの公知のフッ素樹脂あるいはこれらをブレンドした材料を用いることができる。上記のような材質からなる離型層は、弾性層(452)上にプライマーを介して塗布・焼成することで得ることができる。
離型層(453)には、耐屈曲性、非粘着性、耐磨耗性に優れたテトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルの共重合体であるPFAを用いることで、耐久性のよい定着ベルトとすることができる。
このような表面抵抗率の範囲にするための1参考事項について説明すると、例えば、導電性のカーボンブラックを表面層に加えることで、表面抵抗率が大きく変わり、カーボンブラック添加しその添加量をふやすほど表面抵抗率が低くなる。一般的に、カーボンブラック添加無しのPFA層ではその表面抵抗は1×1014Ω/□程度で、一般のPFAに導電フィラーを分散して低抵抗化することにより表面抵抗率を1×1011Ω/□以下とすることができる。導電性フィラーとして一般的なカーボンブラックをPFA層に分散させた表面層の表面抵抗率を例にすると、良好な分散状態が維持されている場合には、カーボンブラック添加量が多いほど表面抵抗率は低く、表面抵抗率を、1×108〜1×1011Ω/□とするためにはカーボンブラックを1〜5%とすることが好ましい。
図中の実線は、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60以上のPFAであり、図中の点線は、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/100以下のPFAである。図4からわかるように、カーボン添加量に関わらず、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60以上のPFAは、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/100以下のPFAに比べ耐屈曲性が向上していることがわかる。これは、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60以上のPFAは、結晶化が抑制され、耐屈曲性(曲げ寿命)が向上したと考えられる。
一方、粒径の大きなフッ素樹脂粒子は、凝集力が強いため、塗布後の乾燥工程でクラックが発生しにくい。しかし、粒径の大きなフッ素樹脂粒子は水等の溶媒中に十分分散することができないため、水等の溶媒と粒径の大きなフッ素樹脂粒子のみとの溶液を塗布した場合、フッ素樹脂粒子が弾性層に均一に付着せず、いわゆる塗布ムラを引き起こす場合がある。このため、上記のように、粒径の大きなフッ素樹脂粒子と小さなフッ素樹脂粒子が混合した溶液を塗布・焼成することで、溶媒中にフッ素樹脂粒子を分散させることができ、塗布ムラをなくすことができる。また、塗布後の乾燥工程では、凝集力の高い粒径の大きなフッ素樹脂粒子によってクラックの発生を抑制することができる。これにより、クラックの発生が抑制された耐久性に優れた離型層とすることができる。
600dpi以上の微少ドットを再現するために、トナーの重量平均粒径は3〜8μmが好ましい。この範囲では、微小な潜像ドットに対して、十分に小さい粒径のトナー粒子を有していることから、ドット再現性に優れる。
重量平均粒径(D4)が3μm未満では、転写効率の低下、ブレードクリーニング性の低下といった現象が発生しやすい。
重量平均粒径(D4)が8μmを超えると、文字やラインの飛び散りを抑えることが難しい。
(D4/D1)が1.00に近いほど粒径分布がシャープであることを示す。このような小粒径で粒径分布の狭いトナーでは、トナーの帯電量分布が均一になり、地肌かぶりの少ない高品位な画像を得ることができ、また、静電転写方式では転写率を高くすることができる。
コールターカウンター法によるトナー粒子の粒度分布の測定装置としては、コールターカウンターTA−IIやコールターマルチサイザーII(いずれもコールター社製)が挙げられる。以下に測定方法について述べる。
まず、電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩)を0.1〜5ml加える。ここで、電解液とは1級塩化ナトリウムを用いて約1%NaCl水溶液を調製したもので、例えばISOTON−II(コールター社製)が使用できる。ここで、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行ない、前記測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、トナー粒子又はトナーの重量、個数を測定して、重量分布と個数分布を算出する。得られた分布から、トナーの重量平均粒径(D4)、個数平均粒径(D1)を求めることができる。
チャンネルとしては、2.00〜2.52μm未満;2.52〜3.17μm未満;3.17〜4.00μm未満;4.00〜5.04μm未満;5.04〜6.35μm未満;6.35〜8.00μm未満;8.00〜10.08μm未満;10.08〜12.70μm未満;12.70〜16.00μm未満;16.00〜20.20μm未満;20.20〜25.40μm未満;25.40〜32.00μm未満;32.00〜40.30μm未満の13チャンネルを使用し、粒径2.00μm以上乃至40.30μm未満の粒子を対象とする。
結晶性を有するポリエステル樹脂(A)はガラス転移温度(Tg)において結晶転移を起こすと同時に、固体状態から急激に溶融粘度が低下し、紙などの記録媒体への定着機能を発現する。一方、通常トナー用樹脂として用いられる非晶性樹脂は、Tgから徐々に溶融粘度が低下し、Tgと定着機能を発現するほど溶融粘度が低下する温度(たとえば軟化温度T(F1/2))との間には数10℃の差がある。したがって、非晶性樹脂のみを用いたトナーを低温定着にするためには、樹脂Tgを低くしたり、分子量を低くするなどして、T(F1/2)を下げる必要があるが、副作用として耐熱保存性や耐ホットオフセット性が不十分になりやすい。
そこで、結晶性を有するポリエステル樹脂(A)と非晶性樹脂とを組み合わせることにより、非晶性樹脂だけではできなかった、耐熱保存性や耐ホットオフセット性の悪化を伴なわない溶融粘度の低下による低温定着化を達成できる。
本発明の定着条件、すなわち定着圧が0.5〜4kgf/cm2、ニップ時間定着30〜100msecという低定着圧、長定着ニップ時間で記録媒体である紙繊維に浸透し、かつトナーが融解して紙上で十分に広がりを持ち高い画像濃度を得ると同時に、耐熱保存性に優れたトナーとするための結晶性ポリエステル樹脂(A)の含有量は、低温定着性への効果を発現するために、トナー用結着樹脂全体量に対して3〜75重量部である必要があり、好ましくは5〜50重量部である。この量が多くなると低温定着化への効果が大きいが、多すぎると結晶性を有する樹脂が耐ホットオフセット性が悪化する。したがって、多くても75重量%以下であることが好ましい。好ましくは50重量%以下であり、より好ましくは40重量%以下である。
(1)トナーのDSC1回目の昇温による吸熱ピーク測定により相分離構造の形成の有無を確認できる。DSC吸熱ピーク測定において、少なくとも非晶質樹脂(B’)、離型剤及び結晶性ポリエステル樹脂(A)にそれぞれ帰属される3つの吸熱ピーク(a)、(b)、(c)が存在し、樹脂(B’)に帰属される吸熱ピーク(a)が40〜70℃の範囲にピークトップを有するものであり、離型剤に帰属される吸熱ピーク(b)が70〜90℃の範囲にピークトップを有するものであり、ポリエステル樹脂(A)に帰属される吸熱ピーク(c)が80〜130℃の範囲にピークトップを有するものである。
(2)トナーの粉末X線回折装置によるX線回折パターン測定により、相分離構造の形成の有無を確認できる。これは、本発明のトナーの場合、結晶性を有するポリエステル樹脂(A)が結晶性を保持した状態で非晶質の樹脂(B’)と相分離した状態でトナー中に存在することから、ポリエステル樹脂(A)に帰属される回折ピークが少なくとも2θ=20°〜25°の位置に存在する。相分離構造が形成されていない場合は、結晶性ポリエステル樹脂(A)の結晶構造が維持されずに非晶質樹脂(B’)と相溶するために結晶性ポリエステル樹脂(A)に帰属する回折ピークが現れない。
《測定条件》
サンプル容器:アルミニウム製サンプルパン(フタあり)
サンプル量:5mg
リファレンス:アルミニウム製サンプルパン(アルミナ10mg)
雰囲気:窒素(流量50ml/min)
温度条件
開始温度:20℃
昇温速度:10℃/min
終了温度:150℃
保持時間:なし
降温温度:10℃/min
終了温度:20℃
保持時間:なし
昇温速度:10℃/min
終了温度:150℃
測定した結果は前記島津製作所製データ解析ソフト(TA-60、バージョン1.52)を用いて解析を行った。解析方法は2度目の昇温のDSC微分曲線であるDrDSC曲線のもっとも低温側に最大ピークを示す点を中心として±5℃の範囲を指定し、解析ソフトのピーク解析機能を用いてピーク温度を求める。次にDSC曲線で前記ピーク温度+5℃、及び−5℃の範囲で解析ソフトのピーク解析機能をもちいてDSC曲線の最大吸熱温度を求める。ここで示された温度がトナーのTgに相当する。
《測定条件》
荷重:30kg/cm2、
昇温速度:3.0℃/min、
ダイ口径:0.50mm、
ダイ長さ:1.0mm
トナーのLogRが10.5LogΩ・cmより小さい場合は、導電性が高くなり、これにより帯電不良が生じ、地汚れやトナー飛散等が増加する傾向が見られる。また、静電オフセット等による異常画像の発生も生じる、高品位の画像が安定して得られない。また、トナーのLogRが11.2LogΩ・cm以上の場合は、抵抗が高くなるため帯電量が上昇し、画像濃度が低下する傾向が見られる。
試料として、トナー3gを自動ペレット成型器(Type M No.50 BRP−E;MAEKAWA TESTING MACHINE CO.製)で6tの荷重で1分間プレスして40mmφ(厚さ約2mm)ペレットを作製した。
これをSE−70形固体用電極(安藤電気(株)製))にセットし、そして上記電極間に1kHzの交流を印加したときのLogRをTR−10C型誘電体損測定器、WBG−9発振器、BDA−9平衡点検出器(いずれも安藤電気(株)製)から構成される測定器によって測定し、これによりトナーの体積固有抵抗値LogRを求めた。RATIOは1×10-9である。測定環境は室温25℃湿度50%である。
本発明で用いる結晶性を有するポリエステル樹脂(A)は、その分子主鎖中に下記一般式(1)で表わされるエステル結合を含有する結晶性脂肪族ポリエステル樹脂からなることを特徴とする。
−OCOC−R−COO−(CH2)n− (1)
前記式中、Rは直鎖状不飽和脂肪族2価カルボン酸残基を示し、炭素数2〜20、好ましくは2〜4の直鎖状不飽和脂肪族基である。nは2〜20、好ましくは2〜6の整数である。
前記直鎖状不飽和脂肪族基の具体例としては、マレイン酸、フマル酸、1,3−n−プロペンジカルボン酸、1,4−n−ブテンジカルボン酸等の直鎖状不飽和2価カルボン酸由来の直鎖状不飽和脂肪族基を挙げることができる。
前記一般式(1)において、(CH2)nは直鎖状脂肪族2価アルコール残基を示す。この場合の直鎖状脂肪族2価アルコール残基の具体例としては、エチレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等の直鎖状脂肪族2価アルコールから誘導されたものを示すことができる。ポリエステル樹脂(A)は、その酸成分として、直鎖状不飽和脂肪族ジカルボン酸を用いたことから、芳香族ジカルボン酸を用いた場合に比べて結晶構造を形成し易いという作用効果を示す。
つまり、使用されるアルコール成分、酸成分の組み合わせで結晶性が左右されるが、脂肪族のアルコール成分、酸成分の組み合わせで結晶性のものを形成することができ、これに対して、芳香族ヒドロキシ化合物、酸はかさ高く、分子の規則的配列が困難なため結晶性部位を形成し難い。ここで云う10モル%以下及び30モル%以上という値についてさらに説明すると、合成した樹脂の結晶性を確認する手法において、一般的に、10モル%以下では確認が容易、30モル%以上では、樹脂の結晶性を認めることが難しくなる。
前記多価アルコール成分には、必要に応じ、少量の脂肪族系の分岐鎖2価アルコールや環状2価アルコールの他、3価以上の多価アルコールを添加することができる。その添加量は、全アルコールに対して、30モル%以下、好ましくは10モル%以下であり、得られるポリエステルが結晶性を有する範囲内で適宜添加される。
必要に応じて添加される多価アルコールを例示すると、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、ポリエチレングリコール、ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物、グリセリン等が挙げられる。
ポリエステル樹脂(A)についての前記分子量分布は、横軸をlog(M:分子量)とし、縦軸を重量%とする分子量分布図に基づくものである。本発明で用いるポリエステル樹脂(A)の場合、この分子量分布図において、3.5〜4.0(重量%)の範囲に分子量ピークを有することが好ましく、また、そのピークの半値幅が1.5以下であることが好ましい。
本発明における樹脂微粒子が結晶性を有するか否かは、粉末X線回折装置によるX線回折パターンにピークが存在するかどうかで確認できる。本発明で用いる結晶性を有するポリエステル樹脂Aは、その回折パターンにおいて、その2θが20°〜25°の位置に少なくとも1つの回折ピークが存在すること、好ましくはその2θが、少なくとも(i)19°〜20°、(ii)21°〜22°、(iii)23°〜25°及び(iv)29°〜31°の位置に回折ピークが存在することを特徴とする。
粉末X線回折測定は、スライドガラス上に粉体サンプルを載せ理学電機RINT1100を用い、管球をCu、管電圧−電流を50kV−30mAの条件で広角ゴニオメーターを用いて測定した。
結晶性を有するポリエステル樹脂(A)と併用する結着樹脂は非晶性(非結晶性)樹脂(B’)であり、これには従来公知の樹脂が使用可能である。例えば、スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体などのスチレン系樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、ロジン変成マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、キシレン樹脂、石油系樹脂、水素添加された石油系樹脂などがある。これら樹脂(B’)の中でも芳香族化合物を成分として含有するスチレン系樹脂やポリエステル樹脂が好ましい。特に好ましいものはポリエステル樹脂(B)である。
これらの樹脂は単独使用に限らず、2種以上併用することも可能である。
ポリエステル樹脂(A)およびポリエステル樹脂(B)の酸成分が炭素間の不飽和二重結合を有する場合には、トナー製造における溶融混練工程においてポリエステル(A)の炭素間の不飽和二重結合とポリエステル樹脂(B)の炭素間の不飽和二重結合とが相互作用を生じ、ポリエステル(A)およびポリエステル樹脂(B)が微分散されて混合される.これは両樹脂のドメインの界面で部分的に可塑化が生じているためである.これに対して、ポリエステル樹脂(A)およびポリエステル樹脂(B)のいずれかに炭素間の不飽和二重結合が無い場合には、微分酸化が行われず、ポリエステル樹脂(A)ドメインのオフセット(ホットオフセット現象として発生)およびポリエステル樹脂(B)ドメインのオフセット(コールドオフセット現象として発生)が発生し易いという問題がある。
結晶性を有さないポリエステル樹脂(ポリエステル樹脂(B))の分子量分布の測定法は下記のとおりである。装置としてGPC-150C(ウォーターズ社製)を用い、40℃のヒートチャンバー中でカラムを安定させ、この温度におけるカラムに、溶媒としてTHFを毎分1mlの流速で流し、樹脂のTHF試料溶液(試料濃度0.05〜0.6%)を0.1mlを注入して測定する。
樹脂のTHF試料溶液は、樹脂濃度0.5重量%のTHF溶液を室温にてボールミルで24時間攪拌後、東洋濾紙(株)製0.2μm穴径メンブランフィルターにてろ過して作成したものである。測定機としてWaters製GPC−150C、カラムとしてShodex KF801〜807を用いることが出来る。試料の分子量測定にあたっては、試料の有する分子量分布を数種の単分散ポリスチレン標準試料により作成された検量線の対数値とカウント数との関係から算出する。検量線作成用の標準ポリスチレン試料としては、例えばPressure Chemical Co.或いは東洋ソーダ工業社製の分子量が6×102、2.1×103、4×103、1.75×104、5.1×104、1.1×105、3.9×105、8.6×105、2×106、4.48×106のものを用い、少なくとも10点程度の標準ポリスチレン試料を用いるのが適当である。検出器にはRI(屈折率)検出器を用いる。
本発明においてトナーに使用される離型剤としては公知のものが使用できるが、特に脱遊離脂肪酸型カルナウバワックス、ポリエチレンワックス、モンタンワックス及び酸化ライスワックスを単独又は組み合わせて使用することができる。カルナウバワックスとしては、微結晶のものが良く、酸価が5以下であり、トナーバインダー中に分散した時の粒子径が1μm以下の粒径であるものが好ましい。モンタンワックスについては、一般に鉱物より精製されたモンタン系ワックスを指し、カルナウバワックス同様、微結晶であり、酸価が5〜14であることが好ましい。酸化ライスワックスは、米ぬかワックスを空気酸化したものであり、その酸価は10〜30が好ましい。その理由は本発明のトナー結着樹脂に対してこれらのワックスは適度に微分散するため後述するようにオフセット防止性と転写性・耐久性ともに優れたトナーとすることが容易なためである。これらワックス類は1種又は2種以上を併用して用いることができる。
その他の離型剤としては、固形シリコーンワックス、高級脂肪酸高級アルコール、モンタン系エステルワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス等、従来公知のいかなる離型剤をも混合して使用できる。
本発明のカラートナーに用いられる着色剤としては、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色のトナーを得ることが可能な公知の顔料や染料が使用できる。
例えば、黄色顔料としては、カドミウムイエロー、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキが挙げられる。
また、橙色顔料としては、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGKが挙げられる。
赤色顔料としては、ベンガラ、カドミウムレッド、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3Bが挙げられる。
紫色顔料としては、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキが挙げられる。
青色顔料としては、コバルトブルー、アルカリブルー、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBCが挙げられる。
緑色顔料としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキが挙げられる。
黒色顔料としては、カーボンブラック、オイルファーネスブラック、チャンネルブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、アニリンブラック等のアジン系色素、金属塩アゾ色素、金属酸化物、複合金属酸化物が挙げられる。
これらは、1種または2種以上を使用することができる。
本発明のカラートナーは必要に応じ荷電制御剤をトナー中に含有させることができる。
例えば、ニグロシン、炭素数2〜16のアルキル基を含むアジン系染料(特公昭42−1627号公報に記載)、塩基性染料、例えばC.I.Basic Yello 2(C.I.41000)、C.I.Basic Yello 3、C.I.Basic Red 1(C.I.45160)、C.I.Basic Red 9(C.I.42500)、C.I.Basic Violet 1(C.I.42535)、C.I.Basic Violet 3(C.I.42555)、C.I.Basic Violet 10(C.I.45170)、C.I.Basic Violet 14(C.I.42510)、C.I.Basic Blue 1(C.I.42025)、C.I.Basic Blue3(C.I.51005)、C.I.Basic Blue 5(C.I.42140)、C.I.Basic Blue 7(C.I.42595)、C.I.Basic Blue 9(C.I.52015)、C.I.Basic Blue 24(C.I.52030)、C.I.Basic Blue 25(C.I.52025)、C.I.Basic Blue 26(C.I.44045)、C.I.Basic Green 1(C.I.42040)、C.I.Basic Green 4(C.I.42000)など及びこれらの塩基性染料のレーキ顔料、C.I.Solvent Black 8(C.I.26150)、ベンゾイルメチルヘキサデシルアンモニウムクロライド、デシルトリメチルクロライド等の4級アンモニウム塩、或いはジブチル又はジオクチルなどのジアルキルスズ化合物、ジアルキルスズボレート化合物、グアニジン誘導体、アミノ基を含有するビニル系ポリマー、アミノ基を含有する縮合系ポリマー等のポリアミン樹脂、特公昭41−20153号公報、特公昭43−27596号公報、特公昭44−6397号公報、特公昭45−26478号公報に記載されているモノアゾ染料の金属錯塩、特公昭55−42752号公報、特公昭59−7385号公報に記載されているサルチル酸、ジアルキルサルチル酸、ナフトエ酸、ジカルボン酸のZn、Al、Co、Cr、Fe等の金属錯体、スルホン化した銅フタロシアニン顔料、有機ホウ素塩類、含フッ素四級アンモニウム塩、カリックスアレン系化合物等が挙げられる。ブラック以外のカラートナーは、当然目的の色を損なう荷電制御剤の使用は避けるべきであり、白色のサリチル酸誘導体の金属塩等が好適に使用される。
本発明のトナーにおいては、シリカや酸化チタン、アルミナ、炭化珪素、窒化珪素、窒化ホウ素等の無機微粒子や樹脂微粒子を母体トナー粒子に外添することにより転写性、耐久性をさらに向上させることができる。
転写性や耐久性を低下させるワックスをこれらの外添剤で覆い隠すこととトナー表面が微粒子で覆われることによる接触面積が低下することによりこの効果が得られる。これらの無機微粒子はその表面が疎水化処理されていることが好ましく、疎水化処理されたシリカや酸化チタン、といった金属酸化物微粒子が好適に用いられる。樹脂微粒子としては、ソープフリー乳化重合法により得られた平均粒径0.05〜1μm程度のポリメチルメタクリレートやポリスチレン微粒子が好適に用いられる。さらに、疎水化処理されたシリカ及び疎水化処理された酸化チタンを併用し、疎水化処理されたシリカの外添量より疎水化処理された酸化チタンの外添量を多くすることにより湿度に対する帯電の安定性にも優れたトナーとすることができる。上記の無機微粒子と併用して、比表面積20〜50m2/gのシリカや平均粒径がトナーの平均粒径の1/100〜1/8である樹脂微粒子のように従来用いられていた外添剤より大きな粒径の外添剤をトナーに外添することにより耐久性を向上させることができる。これはトナーが現像装置内でキャリアと混合・攪拌され帯電し現像に供される過程でトナーに外添された金属酸化物微粒子は母体トナー粒子に埋め込まれていく傾向にあるが、これらの金属酸化物微粒子より大きな粒径の外添剤をトナーに外添することにより金属酸化物微粒子が埋め込まれることを抑制することができるためである。
また、上記した無機微粒子や樹脂微粒子はトナー中に含有(内添)させることにより外添した場合より効果は減少するが転写性や耐久性を向上させる効果が得られるとともにトナーの粉砕性を向上させることができる。また、外添と内添を併用することにより外添した微粒子が埋め込まれることを抑制することができるため優れた転写性が安定して得られるとともに耐久性も向上する。
ジメチルジクロルシラン、トリメチルクロルシラン、メチルトリクロルシラン、アリルジメチルジクロルシラン、アリルフェニルジクロルシラン、ベンジルジメチルクロルシラン、ブロムメチルジメチルクロルシラン、α−クロルエチルトリクロルシラン、p−クロルエチルトリクロルシラン、クロルメチルジメチルクロルシラン、クロルメチルトリクロルシラン、p−クロルフェニルトリクロルシラン、3−クロルプロピルトリクロルシラン、3−クロルプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルメトキシシラン、ビニル−トリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ジビニルジクロルシラン、ジメチルビニルクロルシラン、オクチル−トリクロルシラン、デシル−トリクロルシラン、ノニル−トリクロルシラン、(4−t−プロピルフェニル)−トリクロルシラン、(4−t−ブチルフェニル)−トリクロルシラン、ジベンチル−ジクロルシラン、ジヘキシル−ジクロルシラン、ジオクチル−ジクロルシラン、ジノニル−ジクロルシラン、ジデシル−ジクロルシラン、ジドデシル−ジクロルシラン、ジヘキサデシル−ジクロルシラン、(4−t−ブチルフェニル)−オクチル−ジクロルシラン、ジオクチル−ジクロルシラン、ジデセニル−ジクロルシラン、ジノネニル−ジクロルシラン、ジ−2−エチルヘキシル−ジクロルシラン、ジ−3,3−ジメチルベンチル−ジクロルシラン、トリヘキシル−クロルシラン、トリオクチル−クロルシラン、トリデシル−クロルシラン、ジオクチル−メチル−クロルシラン、オクチル−ジメチル−クロルシラン、(4−t−プロピルフェニル)−ジエチル−クロルシラン、オクチルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、ヘキサエチルジシラザン、ジエチルテトラメチルジシラザン、ヘキサフェニルジシラザン、ヘキサトリルジシラザン等。この他チタネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤も使用可能である。この他クリーニング性の向上等を目的とした外添剤として、脂肪属金属塩やポリフッ化ビニリデンの微粒子等の滑剤等も併用可能である。
本発明のトナーの製造法は溶融混練−粉砕法、重合法など従来公知の方法が適用できる。重合法としては懸濁重合法、乳化重合法、分散重合法、の他重合法とは異なるが溶解懸濁法、ポリマー懸濁法等の他、伸長反応法等が使用可能である。
結晶性ポリエステル樹脂A1 15部
非結晶性ポリエステル樹脂B−H1 55部
非結晶性ポリエステル樹脂B−L1 30部
サリチル酸Zr塩(保土ヶ谷化学TN−105) 1部
脱遊離脂肪酸型カルナウバワックス(Tg:83℃) 5部
カーボンブラック(三菱化学 #44) 10部
上記のトナー構成材料をヘンシェルミキサー中で十分撹拌混合した後、2軸押出し機にて溶融混練した。混錬条件については、混練物を低温(混練物が溶融状態になる範囲での最低温度)の状態で混錬を行うべく、混錬機の温度設定を行った結果、混練機出口での混錬品の温度が120℃となるよう混錬機の温度設定を行った。次にこの混練物をホソカワミクロン社製APパルペライザーを用いて粒経1mm以下に粗粉砕し、続いてターボ工業社製ターボミルを用いて微粉砕し重量平均粒径6.5μmのトナー母体を得た。得られたトナー母体を分級し疎水性シリカ(平均一次粒径20nm、かさ密度0.15mg/cm2)0.5wt%と酸化チタン0.3wt%を添加混合し、最終的なトナーとした。トナーのLogRは10.9LogΩ・cm、SF1は159、SF2は160、D4/D1は1.21である。
トナーの製造例1でポリエステルA1をポリエステルA2に変更した以外はトナーの製造例1と同様にトナーを作成した。トナーのLogRは11.15LogΩ・cm、SF1は156、SF2は159、D4/D1は1.22である。
<トナーの製造例3>
トナーの製造例1でポリエステルA1をポリエステルA3に変更した以外はトナーの製造例1と同様にトナーを作成した。トナーのLogRは10.9LogΩ・cmSF1は157、SF2は158、D4/D1は1.20である。
<トナーの製造例4>
トナーの製造例1でポリエステルA1をポリエステルA4に変更した以外はトナーの製造例1と同様にトナーを作成した。トナーのLogRは10.9LogΩ・cm、SF1は160、SF2は163、D4/D1は1.22である。
<トナーの製造例5>
トナーの製造例1の脱遊離脂肪酸型カルナウバワックスを、ポリエチレンワックス(Tg110℃)に変更した以外は、トナーの製造例1と同様な方法によってトナーを得た。トナーのLogRは10.89LogΩ・cmSF1は159、SF2は160、D4/D1は1.21である。
<トナーの製造例6>
トナーの製造例1の脱遊離脂肪酸型カルナウバワックスをポリエチレンワックス(Tg58℃)に変更した以外は、トナーの製造例1と同様な方法によってトナーを得た。トナーのLogRは10.89LogΩ・cmSF1は158、SF2は161、D4/D1は1.19である。
<トナーの製造例7>
トナーの製造例1で、微粉砕後のトナー母体の重量平均粒径を2.7μmとした以外はトナーの製造例1と同様にトナーを作成した。トナーのLogRは10.9LogΩ・cm、SF1は149、SF2は154、D4/D1は1.42である。
<トナーの製造例8>
トナーの製造例1で、微粉砕後のトナー母体の重量平均粒径を9.0μmとした以外はトナーの製造例1と同様にトナーを作成した。トナーのLogRは10.9LogΩ・cm、SF1は163、SF2は166、D4/D1は1.10である。
処方を下記のものに変更した以外はトナーの製造例1と同様にトナーを作成した。
結晶性ポリエステル樹脂A1 77部
非結晶性ポリエステル樹脂B−H1 15部
非結晶性ポリエステル樹脂B−L1 8部
サリチル酸Zr塩(保土ヶ谷化学TN−105) 1部
脱遊離脂肪酸型カルナウバワックス(Tg:83℃) 5部
カーボンブラック(三菱化学 #44) 10部
トナーのLogRは10.2LogΩ・cm、SF1は154、SF2は159、D4/D1は1.22である。
処方を下記のものに変更した以外はトナーの製造例1と同様にトナーを作成した。
結晶性ポリエステル樹脂A1 2.5部
非結晶性ポリエステル樹脂B−H1 67.5部
非結晶性ポリエステル樹脂B−L1 30部
サリチル酸Zr塩(保土ヶ谷化学TN−105) 1部
脱遊離脂肪酸型カルナウバワックス(Tg:83℃) 5部
カーボンブラック(三菱化学 #44) 10部
トナーのLogRは11.1LogΩ・cmSF1は158、SF2は160、D4/D1は1.20である。
ポリエステルA1〜A4は表1に示した組成物4000gとハイドロキノン4gを、温度計、攪拌器、コンデンサー及び窒素ガス導入管を備えた容量5Lの4つ口丸底フラスコ内に入れ、このフラスコをマントルヒーターにセットし、窒素ガス導入管より窒素ガスを導入してフラスコ内を不活性雰囲気下に保った状態で昇温し160℃に保って5時間、続いて200℃で1時間反応させたのち、8.3kPaにて1時間反応させ各ポリエステルを得た。
表1に各ポリエステルA1〜A4の成分を示し、表2に各ポリエステルA1〜A4の物性値を示す。
なお、表1に示したBPA/EOは、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物(2.2モル付加物)を示し、BPA/POは、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物(2.2モル付加物)を示す。
ポリエステルB−H1およびB−L1は、表3に示した組成物4000gを、温度計、攪拌器、コンデンサーを備えた容量5Lの4つ口丸底フラスコ内に入れ、このフラスコをマントルヒーターにセットし、4gのジブチルスズオキシドを加えて昇温し、温度を220℃に保って8時間反応させたのち、8.3kPaにて所定の軟化点に達するまで反応させ各ポリエステルを得た。
表3に各ポリエステルB−H1およびB−L1の成分を示し、表4にそれらの物性値を示す。
なお、表3に示したBPA/EOは、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物(2.2モル付加物)を示し、BPA/POは、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物(2.2モル付加物)を示す。
(i)芯材:Cu−Znフェライト粒子(体積平均径:45μm) 5000部
(ii)コート材
トルエン 450部
シリコーン樹脂SR2400
(東レ・ダウコーニング・シリコーン製、不揮発分50%) 450部
アミノシランSH6020
(東レ・ダウコーニング・シリコーン製) 10部
カーボンブラック 10部
上記コート材を10分間スターラーで分散してコート液を調製し、このコート液と芯材を流動床内に回転式底板ディスクと攪拌羽根を設けた、旋回流を形成させながらコートを行うコーティング装置に投入して、当該コート液を芯材上に塗布した。
次いで、得られたキャリアを電気炉で250℃で2時間焼成を行い、製造例のキャリア粒子(3kOe印加時の飽和磁化65emu/g、3kOe印加時の残留磁化0emu/g、比抵抗3.2×108Ω・cm、体積平均径45μm)を得た。
上記製造例1〜10のトナー2.5部と、上記製造例のキャリア97.5部をターブラーミキサーで混合し、トナー製造例1〜10に対応する各トナーに対応する現像剤(1)〜(10)を得た。
○GPCによる分子量の測定
(1)ポリエステルB−H1およびB−L1、ポリエステルA2のGPCによる分子量の測定
分子量分布の測定法は下記のとおりである。装置としてGPC-150C(ウォーターズ社製)を用い、40℃のヒートチャンバー中でカラムを安定させ、この温度におけるカラムに、溶媒としてTHFを毎分1mlの流速で流し、樹脂のTHF試料溶液(試料濃度0.05〜0.6%)を0.1mlを注入して測定する。
樹脂のTHF試料溶液は、樹脂濃度0.5重量%のTHF溶液を室温にてボールミルで24時間攪拌後、東洋濾紙(株)製0.2μm穴径メンブランフィルターにてろ過して作成したものである。測定機としてWaters製GPC−150C、カラムとしてShodex KF801〜807を用いることが出来る。試料の分子量測定にあたっては、試料の有する分子量分布を数種の単分散ポリスチレン標準試料により作成された検量線の対数値とカウント数との関係から算出する。検量線作成用の標準ポリスチレン試料としては、例えばPressure Chemical Co.或いは東洋ソーダ工業社製の分子量が6×102、2.1×103、4×103、1.75×104、5.1×104、1.1×105、3.9×105、8.6×105、2×106、4.48×106のものを用い、少なくとも10点程度の標準ポリスチレン試料を用いるのが適当である。検出器にはRI(屈折率)検出器を用いる。
GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)は次のようにして測定される。
145℃のヒートチャンバー中でカラムを安定させ、この温度におけるカラムに、溶離液として0.3%BHT入りのO−ジクロロベンゼンを毎分1mlの流速で流し、試料濃度として0.3重量%に調製した樹脂の140℃O−ジクロロベンゼン溶解液を50〜200μl注入して測定する。測定機としてWaters製150CV型、カラムとしてShodex AT−G+AT−806MS(2本)を用いることができる。
固体C13−NMR(日本電子製のFT−NMR SYSTEM JNM−α400)を用い、観測核C13、基準物質アダマンタン、積算回数8192回、パルス系列CPMAS。IRMOD:IRLEV、観測周波数100.4MHz、OBSET:134500Hz、POINT:4096、PD:7.0sec、SPIN6088Hzの条件で行い、分子構造推定はソフトウエアとしてChem Draw Pro Ver.4.5を用いて行った。
固体C13−NMRでの分子構造解析結果を裏つける測定として、次の二つの測定を併用した。
(a)フーリエ変換赤外線分光光度(FT−IR)透過法にて試料を測定し、標準スペクトル比較から構造を推定する。
測定機:Nicolet Magna 850
測定範囲:4000〜400cm−1
標準試料:KBr
(B)熱分解ガスクロマトグラム質量分析計による熱分解性生物の構造推定
測定機:島津製作所 GC−17A、島津 CR−4A
熱分解温度:日本分析工業 JHB−3S
熱分解温度:試料加熱温度×時間を590℃×4秒
カラム:DB−5(JアンドW Co.)L=30m、I.D=0.2
5mm、Film=0.25mm
カラム温度:50℃(保持時間1分)から10℃/分で300℃まで昇温
インジェクション温度:320℃
キャリアガス圧力:90kPr(保持時間2分)から2kPa/分で150
kPaまで昇圧
検出器:FID
定着機として下記構成の定着機1〜定着機6を使用した。
[定着機1]
定着機1の定着ベルトは次のようにして作製した。ポリイミドからなる厚さ90μmの円筒状のエンドレスフィルム基体の外周に、プライマー(東レ・ダウコーニングシリコーン社製DY39−067)をスプレーコートにて厚さ4μmで成膜し、室温乾燥した。その後、2液付加型液状シリコーンゴム(東レ・ダウコーニングシリコーン社製DY35−2083)を2液混合後、トルエンにて適量希釈した。この溶液をスプレーコートにて厚さ200μmで塗布、120℃10分硬化後、さらに200℃4時間2次硬化して弾性層を形成した。次に、プライマー(三井・デュポンフロロケミカル社製PR−990CL)を4μm厚でスプレーコートした後、150℃30分乾燥した。その後、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60以上で平均粒子径10μmのPFA(三井・デュポンフロロケミカル社製PFA−950HPPlus)と、平均粒子径が0.1μmの同PFAの混合ディスパージョンにカーボンブラックを2%添加し、30μm厚でスプレーコートした。その後340℃で30分間焼成(PFA粒子を融かして)して離型層を形成し、定着機1の定着ベルトを得た。この定着ベルトを定着装置(40)に組み込み定着機1として使用した。
定着機2の定着ベルトは、定着機1の弾性層と作成した弾性層上に、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60以上で平均粒子径10μmのPFA(三井・デュポンフロロケミカル社製PFA−950HP Plus)と、平均粒子径が0.1μmの同PFAの混合ディスパージョンをスプレーコート後、焼成し、定着機2の定着ベルトを得た。離型層の厚みなど、その他の条件は、定着機1と同じである。この定着ベルトを定着装置(40)に組み込み定着機2として使用した。
定着機3の定着ベルトは、定着機1の弾性層と同様に作成した弾性層上に、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60以上で平均粒子径10μmのPFA(三井・デュポンフロロケミカル社製PFA−950HP Plus)と、平均粒子径が0.1μmの同PFAの混合ディスパージョンにカーボンブラックを4%添加し、スプレーコート後、焼成し、定着機3の定着ベルトを得た。離型層の厚みなど、その他の条件は、定着機1と同じである。この定着ベルトを定着装置(40)に組み込み定着機3として使用した。
定着機4の定着ベルトは、定着機1の弾性層と同様に作成した弾性層上に、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/100以下で平均粒子径10μmのPFA(三井・デュポンフロロケミカル社製PFA−350J)と、平均粒子径が0.1μmの同PFAの混合ディスパージョンにカーボンブラックを2%添加し、スプレーコート後、焼成し、定着機4の定着ベルトを得た。離型層の厚みなど、その他の条件は、定着機1と同じである。この定着ベルトを定着装置(40)に組み込み定着機4として使用した。
定着機5の定着ベルトは、定着機1の弾性層と同様に作成した弾性層上に、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60以上で平均粒子径10μmのPFA(三井・デュポンフロロケミカル社製PFA−950HP Plus)と、平均粒子径が0.1μmの同PFAの混合ディスパージョンにカーボンブラックを4.7%添加し、スプレーコート後、焼成し、定着機5の定着ベルトを得た。離型層の厚みなど、その他の条件は、定着機1と同じである。この定着ベルトを定着装置(40)に組み込み定着機5として使用した。
定着機6の定着ベルトは、定着機1の弾性層と同様に作成した弾性層上に、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60以上で平均粒子径10μmのPFA(三井・デュポンフロロケミカル社製PFA−950HP Plus)と、平均粒子径が0.1μmの同PFAの混合ディスパージョンにカーボンブラックを2.7%添加し、スプレーコート後、焼成し、定着機6の定着ベルトを得た。離型層の厚みなど、その他の条件は、定着機1と同じである。この定着ベルトを定着装置(40)に組み込み定着機6として使用した。
1.0±0.1mg/cm2のトナーが現像される様に調整を行ない、定着ローラ表面温度が160℃の時のベタ画像サンプルの光沢度を、日本電色工業株式会社製のグロスメーターを用いて、入射角度60°の条件で計測した。
なお、転写紙はリコーフルカラーPPC用紙タイプ6000<70Wを用いた。この光沢度は、値の高い程、光沢があり、鮮明で色再現性に優れた画像を得るには、約10%以上の光沢度が必要である。
定着ローラの温度を5℃ずつ変化させ、オフセットの発生し始める温度を測定した。なお、定着ローラには、オイルを塗布しない条件で評価を行ない、転写紙はリコーフルカラーPPC用紙タイプ6000<70Wを用いた。評価結果は以下のように表した。
オフセット性の評価と同様の方法にて定着温度を変え、マクベス濃度計による画像濃度が1.2となるようなコピー画像を得た。
各温度のコピー画像を、砂消しゴムを装着したクロックメーターにより10回擦り、その前後の画像濃度を測定し、下記式にて定着率を求めた。
定着率(%)=(砂消しゴム10回後の画像濃度)/(前の画像濃度)×100
定着率70%以上を達成する温度を、定着下限温度とした。
なお、定着ローラーには、オイルを塗布しない条件で評価を行ない、転写紙はリコーフルカラーPPC用紙タイプ6000<70Wを用いた。
耐屈曲性は、次のように評価した。実施例および比較例の定着ベルトをそれぞれ上述した定着装置(40)に組み込み、300,000枚出力後の離型層のクラックを目視で確認することで評価した。クラックのないものを「○」、異常画像にならないレベルの軽微なクラックのあるものを「△」、異常画像になるレベルのクラックが出たものを「×」とした。
また、転写材上のトナー画像のチリ、静電オフセットについては、実施例および比較例の定着ベルトをそれぞれ上述した定着装置(40)に組み込み、10℃15%RHの低温低湿環境において画像を出力し、出力画像を目視で確認することで評価した。チリ、オフセットのないものを「○」とし、チリ、オフセットが確認されたものを「×」とした。
実施例および比較例のトナーおよび定着条件を表5に示す。
1Y イエロー感光体ドラム
1M マゼンタ感光体ドラム
1C シアン感光体ドラム
1Bk ブラック感光体ドラム
2Y イエロー帯電器
2M マゼンタ帯電器
2C シアン帯電器
2Bk ブラック帯電器
3Y イエロー露光器
3M マゼンタ露光器
3C シアン露光器
3Bk ブラック露光器
4Y イエロー現像器
4M マゼンタ現像器
4C シアン現像器
4Bk ブラック現像器
5Y イエロー転写器
5M マゼンタ転写器
5C シアン転写器
5Bk ブラック転写器
6Y イエロー感光体クリーナー
6M マゼンタ感光体クリーナー
6C シアン感光体クリーナー
6Bk ブラック感光体クリーナー
7 駆動ローラ
8 従動ローラ
10Y イエロー画像形成ユニット
10M マゼンタ画像形成ユニット
10C シアン画像形成ユニット
10Bk ブラック画像形成ユニット
20 搬送ベルト
30 給紙手段
40 定着装置
41 定着ローラ
42 加圧ローラ
43 バネ
44 加熱ローラ
45 定着ベルト
46 ハロゲンランプ
47 テンションローラ
48 バネ
49 サーミスタ
50 給紙トレイ
451 フィルム基体
452 弾性層
453 離型層
Claims (23)
- 熱及び圧力によってトナー画像を記録媒体上に定着させる定着部を有する画像形成装置であって、前記トナー画像を形成するトナーが、結晶性ポリエステル(A)を含有するものであり、前記定着部が、定着回転体と加圧回転体を有し、定着回転体のトナー画像と接する表面層の表面抵抗率が1×108〜1×1011Ω/□であることを特徴とする画像形成装置。
- 前記定着部の定着ニップ時間が30〜100msecであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記定着部の定着圧が0.5〜4kgf/cm2であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記トナーの重量平均粒径が3〜8μmで、重量平均粒径(D4)と個数平均粒径(D1)との比(D4/D1)が1.00〜1.40の範囲にあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 異なる色のトナー像を重ね合わせることにより多色像を形成する画像形成方法に用いられる装置であり、かつ前記トナーがフルカラートナーであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記定着回転体のトナー画像と接する表面層がフッ素樹脂からなる部材であり、該表面層は、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60以上のテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)を主成分とするものであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記定着回転体のトナー画像と接する表面層は、粒子径の互いに異なる複数種のPFAと、カーボンブラックまたは金属、金属酸化物から選択される少なくとも1つ以上の導電フィラーからなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記ポリエステル樹脂(A)のガラス転移点が80〜130℃の範囲にあることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記トナーの結着樹脂における該ポリエステル樹脂(A)の含有率が3〜75重量%、かつトナーの体積固有抵抗値LogRが10.5〜11.2LogΩ・cmであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記トナーが離型剤を含有する静電荷現像用トナーであって、該離型剤が70〜90℃のガラス転移点を有するものであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記離型剤が、脱遊離脂肪酸型カルナウバワックス、ポリエチレンワックス、モンタンワックス及び酸化ライスワックスから選ばれた1種または2種以上であることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
- 熱及び圧力によってトナー画像を記録媒体上に定着させる画像形成用定着装置であって、前記トナー画像を形成するトナーが、結晶性ポリエステル(A)を含有するものであり、定着回転体と加圧回転体を有し、該定着回転体のトナー画像と接する表面層の表面抵抗率が1×108〜1×1011Ω/□であることを特徴とする定着装置。
- 前記定着装置の定着ニップ時間が30〜100msecであることを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
- 前記定着装置の定着圧が0.5〜4kgf/cm2であることを特徴とする請求項12又は13に記載の画像形成装置。
- 前記トナーの重量平均粒径が3〜8μmで、重量平均粒径(D4)と個数平均粒径(D1)との比(D4/D1)が1.00〜1.40の範囲にあることを特徴とする請求項12乃至14のいずれかに記載の定着装置。
- 異なる色のトナー像を重ね合わせることにより多色像を形成する画像形成に用いられる定着装置であり、かつ前記トナーがフルカラートナーであることを特徴とする請求項12乃至15のいずれかに記載の定着装置。
- 前記定着回転体のトナー画像と接する表面層がフッ素樹脂からなる部材であり、該表面層は、分子鎖中の酸素原子数/炭素原子数の比率が1/60以上のテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)を主成分とするものであることを特徴とする請求項12乃至16のいずれかに記載の定着装置。
- 前記定着回転体のトナー画像と接する表面層は、粒子径の互いに異なる複数種のPFAと、カーボンブラックまたは金属、金属酸化物から選択される少なくとも1つ以上の導電フィラーからなることを特徴とする請求項12乃至17のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記ポリエステル樹脂(A)のガラス転移点が80〜130℃の範囲にあることを特徴とする請求項12乃至18のいずれかに記載の定着装置。
- 前記結着樹脂における該ポリエステル樹脂(A)の含有率が3〜75重量%、かつトナーの体積固有抵抗値LogRが10.5〜11.2LogΩ・cmであることを特徴とする請求項12乃至19のいずれかに記載の定着装置。
- 前記トナーが離型剤を含有する静電荷現像用トナーであって、該離型剤が70〜90℃のガラス転移点を有するものであることを特徴とする請求項12乃至20のいずれかに記載の定着装置。
- 前記離型剤が、脱遊離脂肪酸型カルナウバワックス、ポリエチレンワックス、モンタンワックス及び酸化ライスワックスから選ばれた1種または2種以上であることを特徴とする請求項21に記載の定着装置。
- 定着回転体と加圧回転体を有し、定着回転体のトナー画像と接する表面層の表面抵抗率が1×108〜1×1011Ω/□であり、熱及び圧力によってトナー画像を記録媒体上に定着させる定着部を有する画像形成装置で用いられるトナーであって、結晶性ポリエステル(A)を含有するものであり、該画像形成装置が請求項1乃至11のいずれかに記載の画像形成装置であることを特徴とする電子写真用トナー。
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