JP2007065566A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 搬送される記録媒体に作像手段によって画像を形成する画像形成装置であって、記録媒体の搬送方向に対して直交する方向の記録媒体の位置ずれを検出して、その検出結果に基づいて、作像手段を、記録媒体の搬送方向に直交する方向に移動させ、記録媒体に対する画像の位置精度を高めることのできる画像形成装置において、画像形成の生産性低下を防止する。
【解決手段】 画像形成動作時に記録媒体の位置ずれを検出し、その検出結果に基づいて、作像手段3を移動させる調整モードと、かかる動作を実行しないベースモードを選択可能とした。
【選択図】 図1
【解決手段】 画像形成動作時に記録媒体の位置ずれを検出し、その検出結果に基づいて、作像手段3を移動させる調整モードと、かかる動作を実行しないベースモードを選択可能とした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、各種プリンタ、複写機、ファクシミリ、印刷機又はその複合機などとして構成される画像形成装置に関するものである。
上記形式の画像形成装置は、搬送される記録媒体に画像を形成して記録画像を得るように構成されているが、その画像形成時に、記録媒体の搬送方向に対して直交する方向の記録媒体位置が大きくずれていると、記録媒体上の片寄った位置に画像が形成されてしまう。そこで、記録媒体の搬送方向に直交する方向の記録媒体の位置ずれを検出し、その検出結果に基づいて、作像手段を記録媒体の搬送方向に直交する方向に移動させ、記録媒体上の正しい位置に画像を形成できるように構成した画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上述の画像形成装置によれば、記録媒体上の片寄った位置に画像が形成されることを防止でき、記録媒体に対する画像位置精度を高めることができる。ところが、この画像形成装置によると、記録媒体の位置ずれを検出すると共に、その検出結果に基づいて記録媒体の位置ずれ量を算出し、次いで作像手段を、記録媒体の位置ずれ量に応じた距離だけ移動させ、しかる後、記録媒体上に画像を形成するので、記録媒体を給送し始めてから、その記録媒体に画像を形成し終えるまでの時間が長くなり、画像形成の生産性が低下する欠点を免れない。
ユーザが、記録媒体上の正しい位置に画像を形成することを望む場合には、画像形成の生産性が多少低下しても、当該ユーザは、これを納得するであろうが、このような高い画像位置精度を望まず、逆に画像形成の生産性を重視したいユーザにとっては、かかる画像形成動作に対して不満が残る結果となる。
本発明の目的は、記録媒体に対する高い画像形成位置精度を望むユーザと、画像形成の生産性を重視したいユーザのそれぞれの要望に応えることのできる画像形成装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、搬送される記録媒体に画像を形成する作像手段と、記録媒体の搬送方向に直交する方向の記録媒体の位置ずれを検出する記録媒体位置ずれ検出手段と、該記録媒体位置ずれ検出手段の検出結果に基づいて記録媒体の位置ずれ量を算出する算出手段と、前記作像手段を、記録媒体の位置ずれ量に応じた距離だけ、記録媒体の搬送方向に直交する方向に移動させる移動手段と、前記記録媒体の位置ずれ検出、その検出結果に基づく記録媒体の位置ずれ量の算出、及びその位置ずれ量に応じた作像手段の移動を実行するか否かを選択する選択手段とを具備して成る画像形成装置を提案する(請求項1)。
また、上記請求項1に記載の画像形成装置において、前記記録媒体の位置ずれ量が基準値以上であるときにだけ、前記作像手段を移動させるように構成すると共に、ユーザが前記基準値を設定する入力手段を設けると有利である(請求項2)。
本発明によれば、記録媒体に対する高い画像形成位置精度を望むユーザと、画像形成の生産性を重視したいユーザのそれぞれの要望に応えることのできる画像形成装置を供することができる。
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
図1は画像形成装置の一例を示す概略断面図である。ここに示した画像形成装置は、作像ユニット1と光書き込み装置2とから成る作像手段3を具備している。作像ユニット1は、ケース4と、このケース4に収容された像担持体5と、帯電装置6と、現像装置7と、クリーニング装置8とを有し、像担持体5は複数の支持ローラ9,10,11に巻き掛けられて回転駆動されるベルト状の感光体によって構成されている。ケース4は上部が開口している。また、光書き込み装置2は、ケース12と、そのケース12内に配置された図示していないレーザ装置及び光学素子とから成り、そのケース12の窓孔からレーザビームLが出射するように構成されている。
画像形成動作時に、像担持体5は矢印A方向に回転駆動される。このとき帯電装置6によって像担持体5が所定の極性に帯電され、その帯電面に、光書き込み装置2から出射した光変調されたレーザビームLが照射され、これによって像担持体5に静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置7によってトナー像として可視像化される。
一方、作像手段3の下方には、給紙装置13が配置され、本例の給紙装置13は、転写紙や樹脂フィルムなどから成る記録媒体Pをそれぞれ収容した上側給紙カセット14と、下側給紙カセット15を有し、各給紙カセット14,15に収容された記録媒体Pは、給紙ローラ16,17の回転によって1枚ずつ給送されるように構成されている。
上述した給紙装置13のいずれかの給紙カセット14又は15から矢印Bで示すように送り出された記録媒体Pは、レジストローラ対18に搬送され、そのレジストローラ対18の回転によって、所定のタイミングで、像担持体5と、これに対置された転写装置19との間に給送される。このとき、転写装置19に転写電圧が印加され、これによって像担持体5上のトナー像が記録媒体に転写される。次いで、その記録媒体は、定着装置20を通り、このとき熱と圧力の作用によって記録媒体上のトナー像がその記録媒体に定着される。定着装置20を通過した記録媒体は、矢印Cで示すように図示していない排紙トレイに排出される。
上述のようにしてトナー像が転写される記録媒体の面を第1面とし、これとは反対の面を第2面と称することにすると、第2面にも画像を形成するときは、定着装置20を出た記録媒体は、矢印Dで示すように、記録媒体反転装置21に送り込まれ、ここで矢印E,Fで示すようにスイッチバックされて表裏を反転され、再びレジストローラ対18に搬送される。後は、前述したところと同様にして、この記録媒体は、所定のタイミングで像担持体5と転写装置19の間に送り込まれ、その記録媒体の第2面に像担持体5上のトナー像が転写される。引き続き、その記録媒体は定着装置20を通り、ここで第2面に転写されたトナー像が定着され、次いでその記録媒体は図示していない排紙トレイ上に排出される。
上述のように、本例の画像形成装置は、搬送される記録媒体に画像を形成する作像手段3を有している。しかも、本例の画像形成装置には、その記録媒体に対する画像位置精度を高めることができるように、記録媒体の搬送方向に直交する方向の記録媒体の位置ずれを検出する第1及び第2の記録媒体位置ずれ検出手段22,23が設けられている。第1の記録媒体位置ずれ検出手段22は、記録媒体搬送方向に関して給紙装置13よりも下流側であって、レジストローラ対18よりも上流側に配置され、第2の記録媒体位置ずれ検出手段23は、記録媒体搬送方向に関して、記録媒体反転装置21よりも下流側であって、レジストローラ対18よりも上流側に配置されている。
上述した第1の記録媒体位置ずれ検出手段22は、給紙装置13からレジストローラ対18へ搬送される記録媒体の搬送方向に直交する方向の位置ずれを検出する用をなす。一方、図示していない算出手段は、第1の記録媒体位置ずれ検出手段22の検出結果に基づいて、記録媒体の位置ずれ量を算出する。さらに、後述する移動手段が、作像手段3を、算出された記録媒体の位置ずれ量に応じた距離だけ、記録媒体の搬送方向に直交する方向に移動させる。この状態で、前述のように像担持体5上にトナー像を形成し、そのトナー像を記録媒体の第1面に転写するので、記録媒体上の正しい位置に画像を形成することができる。
同様に、第2の記録媒体位置ずれ検出手段23は、記録媒体反転装置21からレジストローラ対18へ搬送される記録媒体の搬送方向に直交する方向の位置ずれを検出する用をなす。一方、図示していない算出手段が、第2の記録媒体位置ずれ検出手段23の検出結果に基づいて、記録媒体の位置ずれ量を算出し、さらに後述する移動手段が、作像手段3を、算出された記録媒体の位置ずれ量に応じた距離だけ、記録媒体の搬送方向に直交する方向に移動させる。この状態で、像担持体5上にトナー像を形成し、そのトナー像を記録媒体の第2面に転写するので、記録媒体上の正しい位置に画像を形成することができる。
上述のようにして、記録媒体の第1面と第2面の正しい位置に画像を形成することができる。第1及び第2の記録媒体位置ずれ検出手段22,23の構成は従来より公知であるので、ここではその説明を省略する(例えば特開2002−292960号公報参照)。
次に、上述した移動手段の一例を説明する。図2は、図1に示した作像ユニット1の斜視図である。図2においては、図1に示した像担持体5、帯電装置6、現像装置7及びクリーニング装置8の図示は省略し、かつケース4の上部開口の図示も省略し、ケース4を単なる箱状に示してある。このケース4に形成されたガイド孔32が、画像形成装置本体に設けられたガイドロッド33に摺動自在に嵌合し、作像ユニット1はこのガイドロッド33に案内されて、記録媒体の搬送方向Xに対し直交する方向Yに移動することができる。また、画像形成装置本体には、ステッピングモータ24が配置され、その出力ギア25には、画像形成装置本体に対して回転自在に支持されたギア26が噛み合っている。このギア26に同心状に固定されたプーリ27と、画像形成装置本体に回転自在に支持された他のプーリ28には、ワイヤ29が掛け渡されている。ワイヤ29の各端部は、作像ユニット1のケース4に係止されている。一方、画像形成装置本体には、ホームポジションセンサ30が配置され、作像ユニット1のケース4にはフィーラ31が固定されている。ステッピングモータ24の作動によってギア26とプーリ27が回転し、その回転がワイヤ29を介して他のプーリ28に伝えられ、該プーリ28が回転する。このようにワイヤ29が作動することによって、作像ユニット1は、ガイドロッド33に案内されながら記録媒体の搬送方向Xに対して直交する方向Yに移動する。このときホームポジションセンサ30をフィーラ31が遮蔽することにより生ぜしめられる信号によって、ステッピングモータ24が作動を停止し、作像ユニット1がホームポジションに停止することができる。一方、図1に示した光書き込み装置2も、図2に示した作像ユニット1を移動させる移動手段と全く同様な構成によって、記録媒体の搬送方向に直交する方向に移動し、そのホームポジションに停止することができる。
前述の第1又は第2の記録媒体位置ずれ検出手段22,23によって記録媒体の位置ずれが検出され、その検出結果に基づいて記録媒体の位置ずれ量が算出されると、ステッピングモータ24が回転し、位置ずれ量に応じた距離だけ、作像ユニット1と光書き込み装置2より成る作像手段3が、そのホームポジションから記録媒体の搬送方向に直交する方向に移動する。そして、前述のように、その移動した状態で、記録媒体にトナー像が転写される。
上述のようにして、記録媒体に対する画像位置精度を高めることができるが、このように記録媒体に画像を形成する動作を行うと、画像形成の生産性が低下する。そこで、本例の画像形成装置には、前述の記録媒体の位置ずれの検出と、その検出結果に基づく記録媒体の位置ずれ量の算出と、その位置ずれ量に応じた作像手段3の移動を実行するか否かを選択する選択手段が設けられている。かかる一連の動作を実行する作像モードを調整モードと称し、その一連の動作を実行しない作像モードをベースモードと称することにすると、ユーザが調整モードとベースモードを自由に選択できるように構成されているのである。より具体的には、画像形成装置本体の操作部(図示せず)に、選択手段の一例である調整モードキーが設けられ、ユーザがこのキーを押下しないときは、ベースモードが実行され、ユーザが調整モードキーを押下したときだけ、調整モードが実行されるように構成されるのである。かかる動作の一例を、以下に、図3及び図4を参照して説明する。
図3において、調整モードが選択された否かがチェックされ(S1)、この調整モードが選択されたときは、図1に示した給紙装置13のいずれの段の給紙カセット14,15が選択されたかが認識され(S2)、給紙装置13からの給紙が開始される(S3)。次いで、第1の記録媒体位置ずれ検出手段22によって記録媒体の位置ずれが検出され(S4)、その検出結果に基づいて記録媒体の位置ずれ量が算出される(S5)。さらに、その算出された位置ずれ量が基準値以上であるか否かがチェックされ(S6)、基準値以上でないときは、記録媒体の位置ずれがないか又はこれが極くわずかであるとして、像担持体5上のトナー像を記録媒体の第1面へ転写する作像動作を開始する(S7)。算出された位置ずれ量が基準値以上であったときは、作像ユニット1と光書き込み装置2より成る作像手段3を、ホームポジションに位置させた後、記録媒体の位置ずれ量分だけ作像手段3を記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に移動させ(S8,S9)、この状態で作像を開始する(S7)。次に、第2の記録媒体位置ずれ検出手段23によって記録媒体の位置ずれが検出され(S10)、その検出結果に基づいて記録媒体の位置ずれ量が算出される(S11)。さらに、その算出された位置ずれ量が基準値以上であるか否かがチェックされ(S12)、基準値以上でないときは、記録媒体の位置ずれがないか又はこれが極くわずかであるとして、像担持体5上のトナー像を記録媒体の第2面へ転写する作像動作を開始する(S13)。算出された位置ずれ量が基準値以上であったときは、作像ユニット1と光書き込み装置2より成る作像手段3を、ホームポジションに位置させた後、記録媒体の位置ずれ量分だけ作像手段3を記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に移動させ(S14,S15)、この状態で作像を開始する(S13)。
一方、ステップS1において、ベースモードが選択されたことがチェックされたときは、図4に示すように、第1及び第2の記録媒体位置ずれ検出手段22,23により記録媒体の位置ずれ検出と、位置ずれ量の算出と、作像手段3の移動動作が行われることなく作像が開始される(S16乃至S19)。
図3及び図4に示した例では、調整モードが選択された場合に、記録媒体の位置ずれ量が基準値以上であるときにだけ、作像手段3を移動させるように構成されているが、その際、ユーザ自身がその基準値を設定できる入力手段を設けると有利である。例えば、前述の操作部に設けられたテンキーより成る入力手段をユーザが操作して、基準値を設定するのである。このように構成すれば、ユーザ自身が記録媒体に対する画像位置精度と、画像形成の生産性の高低を自由に選択することができる。例えば、ユーザが基準値を大きな値に設定すれば、画像位置精度は低下するが、画像形成の生産性を高めることができ、逆に基準値を小さな値に設定すれば、画像位置精度は高まるが、画像形成の生産性は低くなる。
以上、記録媒体位置ずれ検出手段を2つ設けた画像形成装置の例を説明したが、画像形成装置の形態によっては、1つの記録媒体位置ずれ検出手段を設けるだけであってもよい。
3 作像手段
22,23 記録媒体位置ずれ検出手段
P 記録媒体
X,Y 方向
22,23 記録媒体位置ずれ検出手段
P 記録媒体
X,Y 方向
Claims (2)
- 搬送される記録媒体に画像を形成する作像手段と、記録媒体の搬送方向に直交する方向の記録媒体の位置ずれを検出する記録媒体位置ずれ検出手段と、該記録媒体位置ずれ検出手段の検出結果に基づいて記録媒体の位置ずれ量を算出する算出手段と、前記作像手段を、記録媒体の位置ずれ量に応じた距離だけ、記録媒体の搬送方向に直交する方向に移動させる移動手段と、前記記録媒体の位置ずれ検出、その検出結果に基づく記録媒体の位置ずれ量の算出、及びその位置ずれ量に応じた作像手段の移動を実行するか否かを選択する選択手段とを具備して成る画像形成装置。
- 前記記録媒体の位置ずれ量が基準値以上であるときにだけ、前記作像手段を移動させるように構成すると共に、ユーザが前記基準値を設定する入力手段を設けた請求項1に記載の画像形成装置。
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JP2005254735A JP2007065566A (ja) | 2005-09-02 | 2005-09-02 | 画像形成装置 |
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Cited By (2)
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JP2012123113A (ja) * | 2010-12-07 | 2012-06-28 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2013011684A (ja) * | 2011-06-28 | 2013-01-17 | Sharp Corp | 画像形成装置及びそのオフセンター補正方法 |
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2005
- 2005-09-02 JP JP2005254735A patent/JP2007065566A/ja active Pending
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