JP2007063828A - 建築用シャッター装置における錠装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 蟻溝状の凹部が形成されたシャッターカーテンのカーテン面に、ベースプレートを備えた錠装置を設けるに、ベースプレートを移動規制状態で固定する。
【解決手段】 シャッターカーテン1下端の座板6に、カーテン幅方向に長い蟻溝状の凹部6iを形成し、該凹部6iの開口端縁の折曲片6g、6hに、ラッチ錠Rのベースプレート7を突き当て、該ベースプレート7を挿通する止め螺子15の挿通端部に螺合する固定プレート16を前記凹部6iに収容し、止め螺子15の締結で折曲片6g、6hを固定プレート16とベースプレート7とのあいだに締め付け状に挟持する構成とし、矩形状の固定プレート16の少なくとも一つの角部に、折曲片6g、6h側に折曲し、止め螺子15の締結で折曲片6g、6hを塑性変形する突起16eを形成する構成とする。
【選択図】 図9

Description

本発明は、住宅の窓部等に配される建築用シャッター装置における錠装置の技術分野に属するものである。
一般に、建築物の開口部であって、例えば住宅の窓部の左右両側にガイドレールを配し、該ガイドレールに案内される状態でシャッターカーテンが開閉作動するよう構成した建築用シャッター装置のなかには、シャッターカーテンに、シャッターカーテンの幅方向に進退する左右一対のラッチバーと、ガイドレール側に設けたラッチ受けとを備えた錠装置を設けて、シャッターカーテンの全閉姿勢で、ラッチバーをラッチ受けに係合させることでシャッターカーテンを施錠するようにしたものがある。このようなものにおいて、ラッチバーに連繋され、ラッチバーの進退作動をさせるための操作機構が設けられる錠ユニットを、シャッターカーテンの屋内側のカーテン面に取り付ける場合、該取り付け状態がシャッターカーテンの屋外側に影響しないようにすることが要求される。
このような取り付け構成として、シャッターカーテンのカーテン面に、カーテン幅方向に長い蟻溝状の凹部を形成し、該凹部の長尺状の開口片部に、錠装置のベースプレートを突き当てるとともに、凹部に裏板(固定プレート)を収容し、ベースプレートと裏板とを止め螺子により緊締する(締め付ける)ことで、これらのあいだに開口片部を締め付け状に挟持し、これによって、錠装置をカーテン面に取り付けるようにしたものが提唱されている。
特開平9−317360
しかるに、前記従来のものでは、凹部に裏板を配設する場合に、開口片部が邪魔になるためシャッターカーテンの幅方向一端から挿し込み、スライドさせる状態で所定の取り付け位置に位置せしめ、ベースプレート側から配された止め螺子を裏板に螺合することで固定するようにしている。このため、裏板のセット作業が面倒になるうえ、ベースプレートを裏板にセットする場合に、裏板の位置を確認しながらの作業となって、作業性が悪く、取り付け時間が長くなってしまううえ、このものにおいて、開口片部は、裏板とベースプレートのあいだに、単に締め付け状に挟持されるだけの構成であるので、ベースプレートに大きな負荷が作用したりすると、裏板と一体となったままベースプレートが動いてしまう惧れもある。特に、錠装置がシャッターカーテンの下端部(座板)に設けられ、シャッターカーテンが閉鎖する毎に床面に当接して振動を受けるような部位に固定される場合では、ベースプレートの固定が短時間のあいだに緩んでしまうことが想定されて問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、躯体開口部を開閉するシャッターカーテンのカーテン面に、カーテン幅方向に長い蟻溝状の凹部を形成し、該凹部の開口端縁に形成される長尺状の開口片部に、シャッターカーテンを施錠する錠装置のベースプレートを突き当て、該ベースプレートを挿通する止め螺子の挿通端部に螺合する固定プレートを前記凹部に収容し、止め螺子の締結で凹部開口片部を固定プレートとベースプレートとのあいだに締め付け状に挟持して、錠装置をカーテン面に固定するにあたり、固定プレートを矩形状とし、少なくとも一つの角部には、凹部の開口片部側に折曲し、止め螺子の締結で開口片部を塑性変形する突起が形成されている建築用シャッター装置における錠装置である。
請求項2の発明は、請求項1において、突起は、先端尖鋭状に形成されている建築用シャッター装置における錠装置である。
請求項3の発明は、請求項1または2の何れか一項において、固定プレートは、対向する一対の側辺が開口片部の対向間より短い長さに設定されている建築用シャッター装置における錠装置である。
請求項4の発明は、請求項3において、固定プレートは、凹部において回転可能とし、一対の対角のうち、一方の第一対角は回転可能な長さとなるよう回転許容部が形成され、他方の第二対角は回転規制を受ける長さとなるよう回転規制部が形成されている建築用シャッター装置における錠装置である。
請求項5の発明は、請求項3または4の何れか一項において、突起は、第二対角の両角部に形成されている建築用シャッター装置における錠装置である。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れか一項において、ベースプレートには、凹部において回転規制を受ける固定プレートの突起形成部位に対向して変形許容孔が開設されている建築用シャッター装置における錠装置である。
請求項1の発明とすることにより、ベースプレートを座板に対して移動規制された状態で強固に固定できる。
請求項2の発明とすることにより、塑性変形を確実に行うことができて、移動規制が確実になる。
請求項3の発明とすることにより、ラッチ錠Rの取り付け作業を、作業性、操作性よく行うことができる。
請求項4の発明とすることにより、止め螺子による固定プレートの締め付けを容易に行うことができる。
請求項5の発明とすることにより、開口片部を複数箇所において塑性変形させることができて、座板へのベースプレートの移動規制を伴う固定が一層確実、かつ、強固に、しかもバランスよく行える。
請求項6の発明とすることにより、突起による開口片部の塑性変形が積極的になされ、ベースプレートの移動規制が確実になされる。
つぎに、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1はバランス式(手動式)の建築用シャッター装置を構成するシャッターカーテンであって、該シャッターカーテン1は、左右方向に長いスラット1aの複数枚を上下方向に連結して構成されており、上端部が躯体開口部の上方に配されたシャッターケース2に内装される巻き取りドラム3に連結されている。前記巻き取りドラム3は、固定軸3aと、該固定軸3aに対し所定間隔を存して回動自在に外嵌する複数のホイール3bと、これらホイール3bとを軸方向に連結して各ホイール3bが一体回転するように配されるステー3cとを備えて構成されている。さらに巻き取りドラム3には、一端が固定軸3aに固定され、他端がホイール3bに固定されるバランス弾機4が設けられているが、該バランス弾機4は、巻き取りドラム3に連結されたシャッターカーテン1を巻き出すことに伴い、該巻き出されたシャッターカーテン1の自重とバランスされる荷重に略相当する付勢力を蓄勢するように設定されている。また、躯体開口部の左右両側部には、躯体側部材となるガイドレール5が一体的に設けられており、シャッターカーテン1の左右両側縁部を移動案内するように設定されている。
そして、シャッターカーテン1は、下方へ引き下げる閉鎖操作をすることにより、巻き取りドラム3から巻き出されて開口部を閉鎖する閉鎖姿勢となるとともに、前述したように、バランス弾機4を蓄勢するように設定されており、これに対し、上方へ引き上げる開放操作をすることにより、シャッターカーテン1は、バランス弾機の付勢力を受ける状態で上動して巻き取りドラム3に巻き取られ、開口部を開放する開放姿勢となるように構成されるが、これらの構成は何れも従来通りの構成となっている。
前記シャッターカーテン1の最下端には、該シャッターカーテン1を構成する座板6が連結されており、座板6の屋内側面に、全閉姿勢のシャッターカーテン1が開放されないよう施錠する錠装置としてラッチ錠Rが設けられている。因みに、ラッチ錠は、シャッターカーテンの上下方向中間部位の操作しやすい部位に設けられていてもよい。
前記座板6は、上下方向を向く垂直面で構成されるスラット片部6aと、該スラット片部6aの下端縁から屋内外側に延出する水切り片部6b、6cと、スラット片部6aの上縁部に形成されるインターロック片部6dとを備えて構成されており、該インターロック片部6dを介して上側のスラット1aに連結されている。前記スラット片部6a屋内側面の上下方向中間部には、上下一対の突片6e、6fが屋内側に向けて突出形成され、これら突片6e、6fの長手方向両端縁部である屋内側先端部からは、凹部開口を覆うよう互いに近接するよう折曲されて開口片部となる折曲片6g、6hがそれぞれ形成され、これによって、座板6の屋内側に、開口が狭められた蟻溝状の凹部6iが形成されている。
前記ラッチ錠Rは、シャッターカーテン1下端の座板6に固定されてシャッターカーテン1側の部材となるベースプレート7に、後述する必要な部材が予め組み込まれた錠ユニットUと、左右のガイドレール5の下端部に溝底片5aから突出する状態で配されたラッチ受け5bと、前記錠ユニットUとともに座板6に組み込まれ、ラッチ受け5bに係脱自在に係合するよう配される左右一対のラッチバー8、9とを備えて構成されされている。
前記ベースプレート7は、座板スラット片部6aに沿う下側ベース7aと、該下側ベース7aの上縁部から屋内側に折曲する水平状の中間ベース7bと、該中間ベース7bの屋内側縁部から上方に起立して、下側ベース7aとは所定間隔を存してスラット片部6aと平行な位置関係となる上側ベース7cとを備えて構成されている。前記下側ベース7a屋内側面の左右方向中間部には枢軸10aが屋内側に突出状に配されており、該枢軸10cの突出先端部に、長尺状の回転アーム(回転体)10の中間部が回転自在に枢支されており、該部位が回転アーム10のカーテン枢支部となっている。そして、前記回転アーム10の枢軸10aから等間隔を存する一端部には、回転アーム10の長尺方向を向く長孔10bが形成され、他端部には連結ピン10cが屋外側(下側ベース7a側)に向けて一体的に植設されている。
さらに、前記下側ベース7aには、回転アーム10配設部位の左右に位置して一対の長孔7d、7eが形成されている。一方、11、12は、左右一対のラッチバー連結体であって、これら左右ラッチバー連結体11、12は、それぞれ下側ベース7aの屋内側面に沿って摺動自在に配される左右方向に長いリンク体で構成され、各ラッチバー連結体11、12の対向するガイドレール5側の端部には、それぞれ突片11a、12aが一体形成されている。これら各突片11a、12aには、屋外側に向けて突出するボス11b、12bがそれぞれ一体形成されており、これら各ボス11b、12bを、前記下側ベース7aの長孔7d、7eに嵌入することにより、左右ラッチバー連結体11、12は、下側ベース7aに対して前記長孔7d、7eのストロークに相当する左右方向の移動が自在となるように構成されている。さらに、左右ラッチバー連結体11、12の回転アーム10側の各端部には、左右方向に長い連結体長孔11c、12cが開設されている。そして、左側のラッチバー連結体11の長孔11cには、後述する解錠レバー13に植設され、回転アーム10の長孔10bを挿通した連結ピン13aの挿通先端部が嵌入する一方、右側のラッチバー連結体11の長孔12cには、前記回転アーム連結ピン10cが嵌入するよう構成され、これによって、ラッチバー連結体11、12と回転アーム10との連結、さらには、回転アーム10と解錠レバー13との連結がなされている。そしてこの連結状態において、ラッチバー連結体11、12は、回転アーム10に対して長孔11c、12cのストロークに相当する左右方向の相対移動が自在となるように設定されている。
そして、各左右ラッチバー連結体11、12のボス11b、12bは、下側ベース長孔7d、7eを貫通して下側ベース7aから屋外側に突出しており、これら突出端部に、前記ラッチバー8、9の基端部が連結するように設定されている。
一方、前記解錠レバー13は、先端部に前記連結ピン13aが屋外側に向けて植設され、該連結ピン13aを介して前記回転アーム10に枢支されており、該枢支部が解錠レバー13の回転アーム(回転体)枢支部となっている。前記解錠レバー13は、先端側と基端側とに相反する方向に膨出する第一、第二湾曲部13b、13cが形成された略S字形状に湾曲形成された本体部に対し、前記第二湾曲部13cの基端部に操作部13dが延出する形状となっている。前記操作部13dは、第一湾曲部13bと同方向に湾曲して形成されており、ここに屋内側部位を覆うようにして樹脂製のカバーが一体的に設けられ、操作しやすいように構成されている。そして、解錠レバー13は、解錠レバー13の中間部に相当する第一湾曲部13bを上側ベース7cにピン13eを用いて枢支され、該枢支部が解錠レバー13のシャッターカーテン1への枢支部(カーテン枢支部)になっている。さらに、解錠レバー13はベースプレート7の中間ベース7bに開設された貫通孔7fを貫通状に配され、下半部は下側ベース7aに、上半部は上側ベース7cに沿うように配設されており、これによって、解錠レバー13に作用する内外方向の負荷に対する強度が確保され、解錠レバー13に曲げが生じるのを回避するように構成されている。
さらに、各左右ラッチバー連結体11、12の突片11a、12aと下側ベース7aの左右端部とのあいだには付勢弾機11d、12dがそれぞれ設けられ、左右ラッチバー連結体11、12をそれぞれ対向する左右のガイドレール5側に向けて(左右方向外方に向けて)付勢するように設定されている。この付勢状態において、左ラッチバー連結体11のボス11bは下側ベース長孔7dの左端に、左ラッチバー連結体11の長孔11cの右端に解錠レバー13の連結ピン13aが弾圧状に係合し、右ラッチバー連結体12のボス12bは下側ベース長孔7eの右端に、右ラッチバー連結体12の長孔12cの左端に回転アーム連結ピン10cがそれぞれ弾圧状に係合するように設定されている。
そして、この付勢状態において、左右ラッチバー連結体11、12に連結される左右ラッチバー8、9は、ガイドレール5側に突出しており、先端部がガイドレール5下端部のラッチ受け5bに干渉可能な施錠位置に位置するように設定されている。
さらに、前記付勢状態において、回転アーム10は、左右方向外方に引っ張られる左右ラッチバー連結体11、12による付勢力を受けており、図4(A)に示すように、左ラッチバー連結体11との連結部が左下方位置で、右ラッチバー連結体12との連結部が右上方位置に位置する傾斜状態となっている。尚、回転アーム10は、左ラッチバー連結体11との連結部については、連結ピン13aを介して付勢力を受けて、連結ピン13aが長孔10bの一端側の孔縁に係合している。一方、解錠レバー13は、第二湾曲部13cと操作部13dとのあいだであって、本体部における基端部部位である第一係止片13fの下端面が、中間ベース7bの上面7fに上側から当接しており、操作部13dが左右方向に延出する施錠姿勢となっている。
これに対し、解錠レバー13の操作部13dをピン13eを支点とし上動作動せしめることにより、回転アーム10が付勢弾機11d、12dの付勢力に抗して反時計回り方向に強制回転せしめられ、図5に示すように、左ラッチバー連結体11との連結部が右下方位置で、右ラッチバー連結体12との連結部が左上方位置に位置する傾斜状態となる。この状態となると、左右ラッチバー連結体11、12と回転アーム10との連結状態については変ることがないが、左右ラッチバー連結体11、12が回転アーム10の回転作動により強制的な左右方向移動をすることにより、ベースプレート長孔7d、7eに対する連結位置が回転アーム10側に変位、即ち、左ラッチバー連結体11のボス11bは下側ベース長孔7dの右端に、右ラッチバー連結体12のボス12bは下側ベース長孔7eの左端側にそれぞれ位置するように設定されている。そして、この状態では、左右ラッチバー連結体11、12に連結される左右ラッチバー8、9は、ガイドレール5側から退避し、先端部がガイドレール5下端部のラッチ受け5bに干渉しない解錠位置に位置するように設定されている。
この状態において、解錠レバー13は、操作部13dが斜め上方を向く解錠姿勢となっている。このように、解錠レバー13は、施錠姿勢から解錠姿勢への姿勢変姿の過程で、カーテン枢支部(ピン13e)と操作部13とを結ぶ線(方向)、即ち、実際に把持されて解錠操作力が作用する操作点とカーテン枢支部とを結ぶ方向が、カーテン枢支部(ピン13e)を基準とするカーテン開閉方向となる基準線Mを越えるような揺動変位にならないように構成されている。そして、解錠姿勢となった解錠レバー13は、第一湾曲部13bと第二湾曲部13cとのあいだに位置し、上端面が平板状に形成された第二係止片13gが、上側ベース7cの上縁部から屋外側に向けて折曲形成されたベース上片7gの下面に下側から当接して上動規制される状態となるように設定されている。因みに、左右ラッチバー連結体11、12は、各ボス11b、12bが、下側ベース長孔7d、7eのそれぞれ回転アーム10側の端部に係合する以前の段階で、左右ラッチバー8、9を解錠位置に変位せしめる一方、解錠レバー13は第二係止片13gがベース上片7gにより上動規制を受ける状態になるように設定されている。しかも、この解錠姿勢において、操作部13dは、右端部が上位に位置しており、操作部13dの凹状の湾曲部13gが下方を向き、操作部13dを持ち上げる操作がしやすい姿勢となっている。これによって、解錠レバー13の操作部13dを上動させることで解錠姿勢とし、さらに、この状態から、解錠レバー13をさらに上動操作することにより、該上動操作力がベース上片7gを介してシャッターカーテン1側に作用し、シャッターカーテン1を開放作動せしめるように設定されている。
ここで、解錠レバー13のカーテン枢支部となるピン13eの配設位置は、回転アーム10の枢軸10aの直上位置となっている。これは、解錠レバー13の揺動操作で回転アーム10を強制回転させる際に、回転アーム10の揺動軌跡と解錠レバー13の揺動軌跡とのあいだに生じる差を吸収するべく開設される回転アーム10の長孔10bの孔長を最短にするための配慮である。
このように構成されたラッチ錠Rの錠ユニットUにおいて、左右ラッチバー8、9は、左右ラッチバー連結体11、12を介して連結される回転アーム10を強制回転させることに基づいて施錠位置から解錠位置に変位するが、回転アーム10の強制回転は、解錠レバー13の操作部13dを介して回転させる構成となっており、操作部13dの操作方向を、回転アーム10の回転方向とは異なる方向であって、本実施の形態では、操作部13dを上方に持ち上げるような操作(作動)によって回転させることができるように設定されている。
さらに、このものでは、図5に示すように、解錠レバー13の回転アーム枢支部(連結ピン13a)とカーテン枢支部(ピン13e)とのあいだの距離H1は、回転アーム10のカーテン枢支部(枢軸10a)とラッチバー連結部(長孔10b一端部、または、連結ピン10c)とのあいだの距離H2よりも長くなるように設定(H1>H2)されている。これによって、解錠レバー13の操作量(回転揺動角度)を、左右ラッチバー8、9の変位ストロークを確保するために必要となる回転アーム11の回転角度よりも小さく設定することが可能となり、回転アーム11のコンパクト化を図るべく回転アーム11の長尺方向長さを短縮して回転アーム11の回転量を大きくするように構成した場合であっても、解錠レバー13の操作量を回転アーム11の回転量よりも小さくすることが可能となるように構成されている。さらには、このように構成することにより、解錠レバー13を介して回転アーム10を回転させる場合に、回転アーム10の強制回転に必要な力を軽減した状態で解錠レバー13の操作ができるように構成されている。
さらに、解錠レバー13は、カーテン枢支部から操作部13d(後述する操作紐20連結部であり、解錠レバー13を操作する場合に力が作用する部位)迄の距離H3が、回転アーム枢支部(連結ピン13a)とカーテン枢支部(ピン13e)とのあいだの距離H1よりも長くなるように構成されているので、回転アーム10の強制回転に必要な力を一層軽減した状態で操作できるように構成されている。
また、前記ベースプレート7の下側ベース7aには、回転アーム10の左右に位置して、座板6への組み込みのための一対の取り付け貫通孔7hが開設されており、これら貫通孔7hの斜め左上方および斜め右下方には、矩形状の変形許容孔7i、7jがそれぞれ開設されている。
そして、必要な部材が組み込まれたベースプレート7は、カバー体14により屋内側面が覆蓋されるが、該カバー体14には、前記取り付け貫通孔7hに連通する一対の貫通孔14aが開設されており、これら各貫通孔7h、14aに止め螺子15をカバー体14側から挿通させ、該止め螺子15の挿通先端部に、それぞれ固定プレート16を仮螺着(軽螺合)させることで錠ユニットUが構成されている。
前記固定プレート16は、所定の板厚を有した矩形状(略長方形状)の板材で形成されており、中央部に、前記止め螺子15が螺合する螺子溝16aが形成されている。そして、固定プレート16の対向する一対の長辺16bの長さ寸法L1は、座板6に形成された凹部6iの溝長さ(凹部6iの溝底におけるカーテン作動方向の長さであって、上下の突片6e、6fの対向間隔)と略同長さに設定されており、対向する一対の短辺16cの長さ寸法L2は、折曲片6g、6h先端同志の対向間隔よりも僅かに短い長さ寸法に設定されている。
さらに、固定プレート16の対角のうち、一方の第一対角であって、長辺16bが起立する(凹部6i内においてカーテン作動方向を向く)回転規制姿勢において、止め螺子15の回転方向先側に位置する対角は、対角方向の長さ寸法L3が凹部6iの溝長さよりも短くなるようR状(湾曲状)に切り落とすことにより、凹部6iにおける回転が許容される回転許容部としての切り落とし部16dが形成されている。これに対し、他方の第二対角であって、前記回転規制姿勢において、止め螺子15の回転方向後側に位置する対角は、対角方向の長さ寸法L4が凹部6iの溝長さよりも長くなっており、凹部6iにおける回転が規制される回転規制部となっているが、さらに、第二対角の両角部には、先端が尖鋭状となり、屋内側(折曲片6g、6h側)に向けて切り起こされた突起16eがそれぞれ形成されている。
ここで、錠ユニットUに装着された止め螺子15とこれに仮螺着する固定プレート16とは、接着剤により接着され、固定プレート16への負荷が軽負荷である場合は相対回動しないようになっており、前記軽負荷状態では止め螺子15の回転に伴い固定プレート16が一体回転するように設定されている。そして、固定プレート16への負荷が大きくなって前記接着力を上回ることにより、止め螺子15が固定プレート16に対して相対回転するように設定されている。
このように組み込まれ、自然状態では解錠レバー13が施錠姿勢となっている錠ユニットUを、前記シャッターカーテン1の座板6にラッチバー8、9とともに組み込み装着することで、ラッチ錠Rの座板6への装着となるが、錠ユニットUの組み込みは次のようになされる。
まず、ラッチバー8、9を、図7(A)に示すように、座板6の凹部6iにスライド移動自在に収容し、基端部同志が近接する状態としてセットする。
一方、錠ユニットUは、図7(B)に示すように、固定プレート16を下側ベース7aから離間させ、かつ、止め螺子15先端に軽螺合されている固定プレート16を、長辺16bが左右方向を向く嵌入姿勢とする。そして、嵌入姿勢の固定プレート16を、座板6の所定の位置(略中央部)であって、ラッチバー8、9の近接する基端部同士のあいだに位置する凹部6i内に収容し、下側ベース7aを、上下の座板折曲片6g、6hに突き当てるようにセットする。このとき、固定プレート16を嵌入姿勢とすることで、固定プレート16は、折曲片6g、6h同士のあいだに形成される凹部6iに内外方向から直接嵌入させることができ、錠ユニットUの座板凹部6iへの組み込みが容易になされるように設定されている。
前記状態において、左右ラッチバー連結体11、12のボス11b、12bは凹部6iに嵌入しており、該ボス11b、12bは、先端面が凹部6i溝底となるスラット片部6aに近接する状態となっている。一方、左右ラッチバー8、9は、基端部にボス11b、12bに嵌入するための連結孔8a、9aが開設されており、前記セット状態において、連結孔8a、9aは、ボス11b、12bの左右方向内側に位置していて、ボス11b、12bの先端面は、左右ラッチバー8、9の基端部に突き当て状に配されている。さらに、この状態において、左右ラッチバー連結体11、12を付勢する付勢弾機11d、12dは、左右ラッチバー連結体11、12をガイドレール5側に向けて付勢するとともに、ボス11b、12b形成部位である突片11a、12aを下側ベース7aに向けて付勢している。これによって、ラッチバー8、9基端部に乗り上げている(突き当てられている)各ボス11b、12bは、左右ラッチバー8、9をそれぞれガイドレール5側に向けてスライド変位させ、連結孔8a、9aに対向させることに伴い、連結孔8a、9aにそれぞれ落ち込んで、左右ラッチバー8、9と左右ラッチバー連結体11、12との連結がなされるように設定されており、これによって、ラッチバー8、9の連結が容易に行えるようになっている。
そして、左右ラッチバー8、9を所定の連結状態とした後、錠ユニットUを座板6に固定するべく止め螺子15を回転させるが、この連結状態において、止め螺子15と固定プレート16とは、前述したように弱い接着状態であり、止め螺子15の回転とともに固定プレート16が一体回転する。そして、この場合に、固定プレート16は、回転方向先側となる切り落とし部16dが形成される第一対角の対角方向の長さ寸法L3が凹部6iの溝長さよりも短く設定されているため、固定プレート16は、嵌入姿勢から回転し、回転方向先側の切り落とし部16d形成部位側から次第に起立状態となり、図8に示すように、長辺16bが上下方向を向く回転規制姿勢となるように設定されている。そして、この固定プレート16の回転規制姿勢において、さらなる止め螺子15の螺合を継続するべく回転作動をすると、突起16e形成側の第二対角は、対角方向の長さ寸法L4が凹部6iの溝長さよりも長く設定されていることから、第二対角が凹部6iに係止する状態で回転規制を受けるように設定されている。そして、前記回転作動力が回転規制を受ける固定プレート16と止め螺子15との弱い接着力を上回ることにより、止め螺子15が回転規制姿勢となった固定プレート16に対して相対回転し、これによって、止め螺子15の固定プレート16への螺合がなされるように設定されている。
そして、固定プレート16に対して止め螺子15の螺合を行うことにより、固定プレート16が締め付けられて下側ベース7a側に次第に変位し、固定プレート16と下側ベース7aとのあいだに座板折曲片6g、6hを挟持状に締め付けて、錠ユニットUを座板6に固定するように設定されている。
さらに、前記錠ユニットUの締め付け固定状態において、固定プレート16の第二対角に形成されている突起16eは、前述したように、屋内側に先端尖鋭状に形成されている。このため、止め螺子15の緊締に基づいて固定プレート16が下側ベース7aとのあいだに座板折曲片6g、6hを挟持保持するように締め付けたとき、突起6eの屋内側を向く尖鋭状の先端が凹部6iの開口片部である折曲片6g、6hに強く押し付けられ、これによって、折曲片6g、6hを塑性変形させるように設定されている。このとき、折曲片6h、6gの屋内側に積層される下側ベース7aには、回転規制姿勢となった固定プレート16の突起16eに対向するよう、貫通孔7hの斜め左上方および斜め右下方に位置して変形許容孔7i、7jがそれぞれ開設されている。これによって、図9に示すように、固定プレート16の突起16eによる折曲片6g、6hの塑性変形を一層積極的に行うことができるように設定され、これによって、固定プレート16が凹部6i内において移動することなく、しかも、バランスよく固定することができ、もって、錠ユニットUを、座板6に対して移動規制される状態で強固な固定を実現できるように構成されている。
このように錠ユニットUを座板6に固定することにより、ラッチ錠Rが構成されるが、前記左右のラッチバー8、9は、座板凹部6iにおける左右移動が円滑になされ、しかも、ガイドレール5側のラッチ受け5bとの係脱が円滑になされるよう、金属材製のバー本体17の先端部に樹脂材で構成された係合片18を一体化したものに構成されている。
ここで、左右ラッチバー8、9はそれぞれ同様の構成のものを左右対称状に形成したものが用いられており、ここでは、図3において左側に設けられる左ラッチバー8について構成の詳細な説明をし、右ラッチバー9についての説明は省略する。
前記バー本体17は、スティール製の板材を曲げ加工(ロール成形)を施すことにより、上下方向に起立してシャッターカーテン1のカーテン面と平行となり、屋内側面を構成する長尺面となる起立面17aと、該起立面17aの上下縁部から湾曲状に折曲された上下湾曲片17b、17cとが形成されており、所定の板厚Tを有し、かつ、一方の起立面(長尺面)が切り欠かれた長尺状の中空状体に構成されている。そして、起立面17aの基端に、左ラッチバー連結体11のボス11bが嵌合する前記連結孔8aが形成されている。尚、バー本体17は、一方の起立面をなくすことにより、後述するように座板凹部6iにおける接触面積を低減する構成としているが、上下縁部に上下湾曲片17a、17cを形成することにより、起立面17aに直交方向に作用する負荷に対する強度的な問題を回避できるようにしている。
さらに、バー本体起立面17aの先端部(左端部)であって、係合部18連結部位には、先端側(左端側)に突出し、係合片18に積層される突出片17dが形成されている。
前記係合片18は、図12(D)に示すように、薄板状の樹脂材を一体型成形して構成されており、左側半部がラッチ受け5bに係合する係合部18aに形成され、右側半部がバー本体17に一体的に内嵌される連結部18bに構成されている。
前記係合部18aは、前記バー本体17の板厚Tと同様の板厚を有して構成され、上部をL字形に切り欠くことにより形成される上面が係合面18cとなって、ガイドレール5の溝底から開口側に膨出するラッチ受け5bの平板状の下面5cに対し下側から当接した場合に、前記下面5cによりラッチバー8(シャッターカーテン1)の上動が規制された施錠状態となるように設定されている。一方、連結部18bは、バー本体17が密着状に外嵌したとき、バー本体17の起立面17a、上下湾曲片17b、17cと面一状になるべく、係合部18aとのあいだにバー本体17を構成する板材の板厚分だけ退避する段差部18dが形成されている。さらに、係合部18aの基端側の屋内側面には、バー本体起立面17aから先端側に突出する突出片17dが面一状に積層する段差部18eが形成されている。
18fは、係合部18aに形成された係合面18cの下方に傾斜状に形成されたガイド面であって、該ガイド面18fは、後述するように、シャッターカーテン1の閉鎖作動の過程で、下端ほど突出する傾斜上面5dを有したラッチ受け5bとの当接により、ラッチバー8を付勢弾機11dの付勢力に抗して次第に基端側に押圧して解錠位置にまで変位させるように構成されるが、該ガイド面18fを樹脂製で構成することにより、前記ガイド作動が円滑になされるように設定されている。
このように構成されたバー本体17と係合片18とは、起立面17aの先端側に開設したカシメ孔17eと、該カシメ孔17eに連通状に開設された係合片連結部18bのカシメ孔18gとにヒンジピン19をカシメ固定することにより長尺状の左ラッチバー8が形成されている。
そして、樹脂製の係合部18aの屋内側面には、先端側に延出する金属製のバー本体17側の突出片17dが内外方向に積層されており、該突出片17d積層部位が、ラッチ受け5bとの係合部となるように設定されている。これによって、ラッチバー8の係合部18aを樹脂製として、ラッチ受け5bとの係脱操作を円滑なものになるよう構成したものでありながら、ラッチバー8、9が施錠位置に位置してラッチ受け5bと係合する状態では、金属材製の突出片17dがラッチ受け5b側に延出してラッチ受け5bとの掛かり代部位に配されて(図2(A)参照)、防火性能も確保できるように構成されている。
また、ラッチバー8は、左右方向に長い金属製のバー本体17と、その先端に一体化された樹脂製の係合片18とにより構成されるが、ラッチバー8は、バー本体17の起立面17aが屋内側に面し(対向し)、長尺面が切り欠かれた側の面が溝底面、即ち、座板スラット片部6aの屋内側面(シャッターカーテン1側)に面する(対向する)ようにして座板凹部6iに収容されている。これによって、ラッチバー8と凹部6iにおける接触面は、金属製のバー本体17にあっては、屋内側面である起立面17a側において、上端縁部が上側折曲片6gの下端側屋内側面に、下端縁部が下側折曲片6gの上端側屋内側面に接触するのみとなり、屋外側面において、上下湾曲片17b、17cの平板状となる先端側縁部17f、17gと凹部6iの溝底面に接触する構成となり、金属製の凹部6iと金属製のバー本体17との接触面積ができるだけ小さくなるように設定されている。これによって、金属材を用いて構成されるラッチバー8でありながら、金属製の座板6との摩擦抵抗を低減させることができるうえ、凹部6iの溝底面との接触部が少なく、しかも、上下方向中間部が開口しているため、浸入した雨水が溝底面とのあいだに入り込んで円滑な進退作動を損なうような不具合がないように設定されている。
このようにして配設されたラッチ錠Rにおいて、解錠レバー13の操作部13dが操作されない自然状態において、左右ラッチバー連結体11、12には付勢弾機11d、12dの付勢力が作用しており、左右ラッチバー8、9を、ラッチ受け5bに係合可能な施錠位置に位置せしめるとともに、解錠レバー13を、第一係止片13fが中間ベース7bの上面7fに上側から当接する施錠姿勢とするように設定されている。
この状態で、シャッターカーテン1を閉鎖作動した場合、シャッターカーテン1がほぼ全閉姿勢に近付いた状態となると、左右ラッチバー8、9の各係合片18に形成されたガイド面18fが、ラッチ受け5bの傾斜上面5dに当接し、シャッターカーテン1の閉鎖作動に伴い、左右ラッチバー8、9(係合片18)が付勢弾機11d、12dに抗して押圧されながら下動して、傾斜上面5dの下端に達することで、付勢弾機11d、12dの付勢力を受けて施錠位置に復帰するように設定されている。この状態となると、係合片18の係合面18cがラッチ受け5bの下面5cに当接する干渉(係合)状態となって、シャッターカーテン1の上動を規制する施錠状態となるように構成されており、このように、シャッターカーテン1は、全閉姿勢への変姿に伴い自動的な施錠がなされるように設定されている。
尚、巻き取りドラム3に配されるバランス弾機4は、シャッターカーテン1の全閉姿勢に置ける蓄勢力がシャッターカーテン1の自重よりも大きくなるように設定されている。このため、シャッターカーテン1の全閉姿勢では上り勝手となっており、前記施錠状態において、左右ラッチバー8、9は、ラッチ受け5bに弾圧状に当接して上動規制されている。
ここで、シャッターカーテン1を閉鎖作動してラッチ錠Rの施錠をする場合に、何らかの原因で左右一方のラッチバー8または9のみがラッチ受け5bと係合し、他方のラッチバー9または8はラッチ受け5bとの係合がなされなくなってしまうようなことがあるが、この場合に、本実施の形態の左右ラッチバー連結体11、12の回転アーム10との連結部には、長孔11c、12cが開設されているため、該係合がなされていない側のラッチバー9または8を押し下げるようにしてラッチ受け5bに沿って下動させることにより、該側のラッチバー9または8のみを、解錠レバー13を操作することなくラッチ受け5bと係合させて施錠状態とすることができる。
そして、前記施錠状態からシャッターカーテン1を開放する場合、左右方向に延出する解錠レバー13の操作部13dを、付勢弾機11d、12dに抗して上動操作(解錠操作)することにより、左右ラッチバー8、9が解錠位置に退避するとともに、上り勝手のシャッターカーテン1がバランス弾機の付勢力を受けて僅かに上動し、もって、シャッターカーテン1の解錠がなされる。そして、この場合に、本実施の形態のシャッター装置では、前述したように、解錠レバー13は、施錠姿勢から解錠姿勢への姿勢変姿の過程で、カーテン枢支部(ピン13e)と操作部13dとを結ぶ線が、カーテン枢支部(ピン13e)を基準とするカーテン開閉方向の基準線Mを越えるような揺動変位にならないように構成されていて、ラッチ錠Rを解錠するべく解錠レバー13の操作部13dを上方操作することに続いて、さらなる解錠レバー13の上動操作をした場合、解錠姿勢となった解錠レバー13は、第二係止片13gがシャッターカーテン1と一体に作動する上側ベース7cのベース上片7gに下側から当接することにより上動規制される構成となっていることから、前記上動力がシャッターカーテン1開放方向への負荷として、負荷受け面となる上片7gを介してシャッターカーテン1に作用して、シャッターカーテン1を上動作動させるように設定されている。これによって、解錠レバー13を上動操作することにより、ラッチ錠Rの解錠操作に続いてシャッターカーテン1の開放操作を行うことができ、もって、操作性の向上を図れるように構成されている。
ここで、前記上片7gと解錠レバー13とは、レバー長方向に長く当接することにより接触面積が大きくなるように構成されている。これによって、解錠レバー13からシャッターカーテン1への動力伝動経路を広い面積で受けることができて、解錠レバー13によるシャッターカーテン1の開放作動が安定した作動となるようにしているとともに、ベースプレート7、解錠レバー13との両者の耐久性の向上を図るようにしている。
尚、前記操作紐20は、一端が解錠レバー13の操作部13dの先端側に連結されていて、操作部13dを直接操作することなく解錠レバー13を操作するための操作具であり、該操作紐20の連結部位が操作部13dにおける解錠操作力が作用する操作点となっている。前記操作紐20は、シャッターカーテン1を全閉した状態で人の手の届きやすい位置に達する長さに適宜設定されており、遊端状の他端部には、矩形状の把持具21が連結されている。前記把持具21は、樹脂材を一体型成形することにより形成されており、把持具21の一方の長片21a側に操作紐20の他端が連結されている。さらに、把持具21の表裏一方の面には、操作紐20が連結される長片21aとは反対側の長辺21bに沿うようにして、一体化手段に相当する永久磁石21cが貼着されている。これによって、把持具21は、シャッターカーテン1の全閉姿勢において、カーテン屋内側面に磁着させることで所定の高さ位置に着脱自在に装着され、掃き出し状に設けられた窓部に配したシャッターカーテン1を開放する場合では、立ち姿勢のまま把持具21を把持できるように設定されている。
そして、操作紐20を指のあいだに挟むようにして把持具21を把持し、上方に引き上げるようにすることで解錠レバー13の操作部13dを上動させることができるが、把持具21は矩形状に形成されていることにより、指のあいだから把持具21が抜け出すような不具合がないように配慮されている。そして、解錠レバー13の操作部13dを直接操作することなく、把持具21を持って、シャッターカーテン1を開放させるような持ち上げ作動(上動作動)を行った場合に、解錠レバー13のカーテン枢支部(ピン13e)と、操作部13dにおける操作紐20が連結される部位であり、実際に解錠操作力が作用する操作点とを結ぶ線(方向)が、カーテン枢支部(ピン13e)を基準とするカーテン開閉方向となる基準線Mを越えることがなく、この場合でもラッチ錠Rの解錠操作に続いてシャッターカーテン1の開放作動ができるように設定されている。
さらに、前記把持具21に固定されている永久磁石21cは、横長形状に形成されている。このため、左右方向には長いが、上下方向には曲面となって上下方向のフラット面が少ないスラット1a面に対し、永久磁石21cの磁着面積を大きく確保することができ、把持具21をスラット1aの何れの箇所に時着させることができるうえ、スラット1aへの磁着力を高めることも可能となる。
また、シャッターカーテン1が全開姿勢となった状態において、把持具21を解錠レバー操作部13dから下方に垂下せしめて操作しやすい位置に配しておくことで、シャッターカーテン1を閉鎖作動するときに、前記把持具21を持って下動させることができ、このとき、解錠レバー操作部13dへの操作力は、ベースプレート7の中間ベース上面7fを介してシャッターカーテン1に伝動され、把持具21を用いた閉鎖操作を行うことができ、持って、シャッターカーテン1の開閉操作を一層操作性よく行うことができるように構成されている。
尚、前記ラッチ錠Rを構成するカバー体14は、ベースプレート7を覆蓋し、前記貫通孔14aが開設される矩形状の本体部14bを備えて構成されているが、該本体部14bの解錠レバー13覆蓋部位には、上方に向けて突出する突片14cが延設されており、解錠姿勢となって斜め上方に傾斜する解錠レバー13の第一係止片13f部位の下方を覆い、該部位に指などが入り込むのを防止するように設定されている。
叙述の如く構成された本形態において、シャッターカーテン1は、下端部に設けられたラッチ錠Rのラッチバー8、9が、ガイドレール5側に設けたラッチ受け5bに係合することにより施錠される。この場合に、錠装置としてのラッチ錠Rを構成するベースプレート7は、ベースプレート7を挿通する止め螺子15を、座板6の蟻溝状の凹部6iに収容した固定プレート16に螺合せしめ、これらのあいだに、シャッターカーテン1下端部の座板6の屋内側の折曲片6g、6hを締め付け状に挟持することにより座板6への固定がなされるが、このものでは、固定プレート16は、予め止め螺子15の挿通先端に仮螺合されており、錠ユニットUとともに、内外方向から座板凹部6iの所定位置に対しセットすることができるので、正確な位置決めを容易に行うことが可能となる。そのうえ、このものでは、固定プレート16の第二対角に、屋内側(折曲片6g、6h側)を向く先端が尖鋭状となった突起16eが形成されていて、止め螺子15を緊締することで突起16eを折曲片6g、6hに強く押し付ける(締め付ける)ことで、凹部6iを構成する折曲片6g、6hを塑性変形する構成となっている。このため、固定プレート16が凹部6i内において移動規制を受けることになり、もって、錠ユニットUを移動規制された状態で座板6に固定することができる。
さらに、本実施の形態において、突起16eの屋内側を向く先端は尖鋭状に形成されているため、座板折曲片6g、6hの塑性変形を促進することが可能となり、組み付け性が向上し、ラッチ錠Rの移動規制も確実になる。
そのうえ、このものにおいて、固定プレート16の短辺16cが、折曲片16g、16hの対向間隔よりも短い長さに設定されているため、固定プレート16を凹部16iに収容する際に、予め止め螺子15に固定プレート16を仮螺合させた状態のものを、固定プレート16を嵌入姿勢として折曲片6g、6h同士のあいだの空隙から凹部6iに嵌入させることができるので、凹部16iの左右方向両端部から挿入して所定位置にスライドさせるのではなく、目的とするセット位置に対して直接セットすることができて、ラッチ錠Rの取り付け作業を、作業性、操作性よく行うことができる。
しかも、このものでは、一方の第一対角に切り落とし部16dを形成し、該対角方向の長さL3を凹部6iの溝長さよりも短く設定された回転許容部に構成し、他方の第二対角に突起16eを形成するとともに、対角方向の長さL4を凹部6iの溝長さよりも長く形成し、第二対角が凹部6iにより回転規制を受けるように構成したので、凹部6i内において、予め止め螺子15に仮螺合された固定プレート16が、止め螺子15とともに回転し、折曲片6g、6hのあいだから嵌入する嵌入姿勢から、長片16bが次第に起立して回転規制姿勢に一体回転することで回転規制を受け、その後の止め螺子15の螺合操作で、止め螺子15を固定プレート16に締め付けることができる。
さらに、このものでは、突起16eは第二対角の両方の角部にそれぞれ形成されているので、折曲片6g、6hの塑性変形が複数箇所にわたって形成されることになり、ラッチ錠R(ベースプレート7)の座板6への固定を一層確実、かつ、強固とし、しかも、バランスよく行うことができる。
また、このものにおいて、ベースプレート7の下側ベース7aには、回転規制姿勢に変姿した固定プレート16の突起16e形成部位に対向して変形許容孔77i、7jがそれぞれ形成されているため、突起16eによる折曲片6g、6hの塑性変形が積極的になされ、ラッチ錠Rを構成する錠ユニットUの移動規制を確実に行うことができる。
シャッター装置の概略を説明する屋内側からの正面図である。 図2(A)、(B)はそれぞれラッチ錠の施錠状態を示す正面図、解錠状態を示す正面図である。 座板部における一部断面側面図である。 図4(A)、(B)はそれぞれ施錠状態のラッチ錠ユニットの正面図、背面図である。 解錠状態のラッチ錠ユニットの正面図である。 図6(A)、(B)はそれぞれラッチ錠ユニットの座板への取り付け状態を説明する分解説明図、正面図である。 図7(A)、(B)はそれぞれラッチ錠ユニットの座板への取り付け状態を説明する正面図、図7(A)におけるX−X断面図である。 図8(A)、(B)はそれぞれラッチ錠ユニットの座板への取り付け状態を説明する正面図、図8(A)におけるX−X断面図である。 図9(A)、(B)はそれぞれラッチ錠ユニットの座板への取り付け状態を説明する正面図、図9(A)におけるX−X断面図である。 図10(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれラッチバーの平面図、正面図、左側面図、右側面図である。 図11(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれバー本体の平面図、正面図、左側面図、右側面図である。 図12(A)、(B)、(C)、(D)、(E)、(F)、(G)はそれぞれ係合片の底面図、背面図、平面図、正面図、図12(D)におけるX−X断面図、右側面図、図12(B)におけるX−X断面図である。 図13(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ把持具の正面図、図13(A)におけるX−X断面図、Y−Y断面図、Z−Z断面図である。
符号の説明
1 シャッターカーテン
4 バランス弾機
5 ガイドレール
5b ラッチ受け
6 座板
6i 凹部
7 ベースプレート
8 左ラッチバー
10 回転アーム
12 右ラッチバー連結体
13 解錠レバー
13d 操作部
13g 第二係止片
14 カバー体
15 止め螺子
16 固定プレート
16e 突起
17 バー本体
18 係合片
20 操作紐
21 把持具
21c 永久磁石

Claims (6)

  1. 躯体開口部を開閉するシャッターカーテンのカーテン面に、カーテン幅方向に長い蟻溝状の凹部を形成し、該凹部の開口端縁に形成される長尺状の開口片部に、シャッターカーテンを施錠する錠装置のベースプレートを突き当て、該ベースプレートを挿通する止め螺子の挿通端部に螺合する固定プレートを前記凹部に収容し、止め螺子の締結で凹部開口片部を固定プレートとベースプレートとのあいだに締め付け状に挟持して、錠装置をカーテン面に固定するにあたり、固定プレートを矩形状とし、少なくとも一つの角部には、凹部の開口片部側に折曲し、止め螺子の締結で開口片部を塑性変形する突起が形成されている建築用シャッター装置における錠装置。
  2. 請求項1において、突起は、先端尖鋭状に形成されている建築用シャッター装置における錠装置。
  3. 請求項1または2の何れか一項において、固定プレートは、対向する一対の側辺が開口片部の対向間より短い長さに設定されている建築用シャッター装置における錠装置。
  4. 請求項3において、固定プレートは、凹部において回転可能とし、一対の対角のうち、一方の第一対角は回転可能な長さとなるよう回転許容部が形成され、他方の第二対角は回転規制を受ける長さとなるよう回転規制部が形成されている建築用シャッター装置における錠装置。
  5. 請求項3または4の何れか一項において、突起は、第二対角の両角部に形成されている建築用シャッター装置における錠装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項において、ベースプレートには、凹部において回転規制を受ける固定プレートの突起形成部位に対向して変形許容孔が開設されている建築用シャッター装置における錠装置。
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