JP2007062529A - ステアリングロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構造にてロックリンクを小型化することができるステアリングロック装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 ロックリンク50の中間部に回転体18の外周面32と対向する中間軸支部54と、一端側に中間軸支部54を支点として移動可能な回転軸51と、他端側にロック部材80の係合受部86に係合可能な係合部52とを設けるとともに、ロックリンク50の回転軸51と中間軸支部54との間を回転体18側に付勢する付勢部材55を設け、回転体18の外周面32に、ロックリンク50の中間軸支部54に当接してロックリンク50をロック部材80の係合受部86に係合状態に保持する保持面32を設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車等の車両に用いられるステアリングロック装置に関する。
従来の一般的なステアリングロック装置では、一旦、キーをLOCK位置からACC位置に回動してステアリングシャフトをロックするロックボルトを移動させて、ステアリングシャフトのロックを解除した後は、ロックリンクが退避位置にあるロックボルトに係合し、キーを抜くまでステアリングシャフトのアンロック状態が保持されるようになっている(例えば特許文献1)。
特開2004−58880号公報
このロックリンクは、およそ中央に設けられた軸部を中心として揺動するように構成されており、一端がキーの挿入口近辺、他端がロックボルトまで延設されている。そして、ステアリングロック装置がロック状態の時には、ロックリンクの一端側は、軸部と一端側との間に設けられた付勢部材によってキーシリンダ側に付勢されており、他端側は反対に持ち上がって、ロックボルトとは係合不能な位置にある。そして、キーシリンダにキーが挿入されると、キーの挿入によって作動するキー検知部材によってロックリンクの一端側がキーシリンダの径方向外側に持ち上げられ、以後、このロックリンクの一端側が軸部となり、付勢部材の付勢力によってロックリンクの他端側がロックボルト側に付勢される。この状態で、キーをACC位置まで回転すると、ロックボルトが退避位置に移動して、ステアリングシャフトのロックが解除され、ロックリンクの他端側がロックボルトに係合することによって、キーが抜かれるまでロックボルトをロック位置に保持するようになっている。
しかし、このロックリンクは一端がキーの挿入を検知するキー検知部材があるキーの挿入口近辺、他端がロックボルトまで延設されているため、ロックリンクが大型のものとなってしまい、そのロックリンクを収納するステアリングロック装置まで大きくなってしまうという問題があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構造にてロックリンクを小型化することができるステアリングロック装置を提供することを課題とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、ボディ内に回動可能に保持される回転体と、該回転体のロック位置からアンロック位置への回転に応じて、ステアリングシャフトに係合してステアリングシャフトの回転を阻止する突出位置からステアリングシャフトとの係合が解除される退避位置まで移動するロック部材と、前記ロック部材に設けられた係合受部に係合して前記ロック部材を前記退避位置に保持するロックリンクとを備えたステアリングロック装置において、前記ロックリンクの中間部に前記回転体の外周面と対向する中間軸支部と、一端側に前記中間軸支部を支点として移動可能な回転軸と、他端側に前記ロック部材の係合受部に係合可能な係合部とを設けるとともに、前記ロックリンクの前記回転軸と前記中間軸支部との間を前記回転体側に付勢する付勢部材を設け、前記回転体の外周面に、前記ロックリンクの中間軸支部に当接して前記ロックリンクを前記ロック部材の係合受部に係合状態に保持する保持面を設けたことを特徴とする。
このような構成では、ロックリンクの回転軸を端部に設けているため、ロックリンクの配置位置の自由度が向上し、ロックリンクを回転体の後方側に配置することも可能となる。その結果、ロックリンクの小型化が可能になる。
また、前記回転体に前記ロックリンクの中間軸支部を受け入れて前記ロックリンクの係合部を前記ロック部材の係合受部との係合を解除した状態に保持する受入凹部を設けるとともに、前記保持面を前記回転体の外周面とし、前記回転体をボディ内に軸方向に移動可能に配設して、前記回転体の軸方向後方側への移動によって前記ロックリンクの中間軸支部が前記受入凹部から前記保持面である前記外周面に移動するように構成してもよい。
このような構成では、ロックリンクを作動させる部材を回転部材に一体的に形成しているため、例えば、回転体への所定の操作によってロックリンクを作動させる別部材が不要となる。その結果、部品点数を削減でき、安価にステアリングロック装置を製造することができる。
さらに、前記回転体は、正規キーの挿入によって内部に没入する複数のタンブラを備えた筒状のシリンダであり、該シリンダは、内周面に前記タンブラと係合する係合溝と、外周側にアクチュエータによって作動するロック部材が係合する回転阻止係合部とが形成されたロータの内部に回転可能に配置されようにしてもよい。
この構成によれば、正規キー及びアクチュエータによってステアリングシャフトのロックを解除できるステアリングロック装置において、それぞれの解錠動作に応じて、ロックリンクを作動させる機構をそれぞれ設ける必要がないため、少ない部品点数にて構成することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明のステアリングロック装置によれば、簡単な構造にてロックリンクを小型化することができ、その結果、ステアリングロック装置を小型化することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
本実施形態のステアリングロック装置10はメカニカルキーと携帯機との両方で施解錠が可能なものであり、図1は本発明の一実施形態であるステアリングロック装置10の長手方向断面を示し、図2は図1のA−A線断面を示す。なお、ステアリングロック装置10の長手方向断面において、便宜上、右側を「前」、左側を「後」という。
ステアリングロック装置10は、例えば亜鉛等の金属で形成されたボディ12を備えている。ボディ12の前端部には、略円筒状のシリンダアウタ14が収容固定されている。シリンダアウタ14内には、略円筒状のロータ16が回動可能に保持されている。そして、ロータ16内には、略円柱状のシリンダ18が回動可能および前後移動可能に保持されている。そして、ロータ16及びシリンダ18はボディ12の前端に固定されたキャップ22によって抜け出し不能に収納されている。
シリンダ18の前端部には内部空間25を有するノブ24が固定され、キャップ22の開口部から前方に突出している。また、図2に示すように、シリンダ18は、その中心部に、前端面から軸方向に延びて穿孔されたキー孔19を有している。シリンダ18のキー孔19には、ノブ24の内部空間25を介してキーを挿入できるようになっている。
さらに、シリンダ18の前端部には鍔状部18aが形成され、この鍔状部18aの外周には1つの係合凸部20が形成されている。一方、キャップ22の内周には、シリンダ18の係合凸部20を受け入れ可能な凹部23が形成されている。シリンダ18が図1に示す前方位置にあって係合凸部20がキャップ22の凹部23に係合しているときには、シリンダ18は回動不能な状態にある。一方、シリンダ18が前方位置から後方へ一旦押し込まれた状態では、シリンダ18の係合凸部20とキャップ22の凹部23との係合が解除されて、シリンダ18は後方位置において回動可能になる。
シリンダ18の内部には、複数の板状のタンブラ21がキー孔19と直交する方向にスライド移動可能にそれぞれ配置されている。各タンブラ21は、キー未挿入時には、その端部がシリンダ18の外周から突出してロータ16の内面に形成された係合溝17に係合し、これによりロータ16内でのシリンダ18の回動が阻止されている。一方、シリンダ18のキー孔19にキーが挿入されると、各タンブラ21はシリンダ18の内側へ移動してその端部がシリンダ18内に没入する。これにより、各タンブラ21とロータ16の係合溝17との係合が解除され、ロータ16内においてシリンダ18が回動可能になる。
シリンダ18の後端側外周部には、図3に示すように、後述するロックリンク50を受け入れる受入凹部30が設けられている。この受入凹部30の前方側の壁は前方側へ傾斜する案内面31となっている。
この受入凹部30近傍のシリンダアウタ14の一側部には、シリンダ18の軸方向に沿って保持溝部41を設けてロックリンク50を収納し、この保持溝部41内にはシリンダ18に向けて軸溝42が所定の長さで端部42aまで設けられている。また、シリンダ18の外周面32はロックリンク50を保持する保持面としての役割をなす。
ロックリンク50は、板状の部材であり、その一端側には軸溝42内を移動可能な回転軸51が突設され、他端側には、鉤状に形成された係合部52が形成されている。また、係合部52にはロックリンク50の端部が細くなるように傾斜面53が設けられている。さらに、このロックリンク50のおよそ中央には、シリンダ18側に向けて突出してシリンダ18の受入凹部30内に進入し、先端が丸みを帯びた中間軸支部54が形成されている。ロックリンク50とボディ12との間にはロックリンク用スプリング55が設けられ、ロックリンク用スプリング55の付勢力によってロックリンク50の回転軸51と中間軸支部54の間の部位がシリンダ18側に向けて付勢されている。
図1を再び参照すると、ボディ12の外壁上には、アクチュエータとしての電磁ソレノイド60がカバー部12aで覆われて固定されている。電磁ソレノイド60のプランジャ61の先端には、回転阻止部材62が固定されている。回転阻止部材62は、一端を軸によって回転可能に軸支されており、プランジャ61の前後方向の動きに応動して回転するようになっている。この回転阻止部材62の他端側の係合端部63は、ボディ12外壁の貫通孔を介してロータ16の後方側に突出した延設部に設けられた溝状の回転阻止係合部46に係合し、電磁ソレノイド60が作動してプランジャ61が後方側に移動すると、一緒に回転阻止部材62の係合端部63も移動して、係合端部63と回転阻止係合部46との係合が解除され、ロータ16の回動が許容されるようになっている。
尚、本実施形態においては、回転阻止部材62を作動させるアクチュエータとして電磁ソレノイド60を用いたが、電動モータなどによって回転阻止部材62を作動させるようにしてもよい。
シリンダ18の後端から後方側に突出した連結軸47は、カム部材70に対して前後移動可能で、かつ、回転力を伝達可能に連結されている。
カム部材70は、略円柱状に形成されてボディ12の保持突部12bの先端によって軸支されてボディ12内に回動可能に配置されている。また、カム部材70の外周には後述するスライダ82のカム受段部84に係合するカム部72が形成されている。また、カム部材70の後方側外周縁にはギヤ部73が形成されている。
カム部材70の後方には、図示しないステアリングシャフトの凹部に係合してステアリングシャフトの回動を阻止するロックボルト80と、ロックボルト80の側面に設けられた連結凹部81に係合して、ロックボルト80と一緒にスライド移動するスライダ82とによってロック部材が構成されている。
ロックボルト80は、ボディ12内においてステアリングシャフトの凹部に係合してステアリングシャフトの回動を阻止する突出位置と、ステアリングシャフトの凹部との係合が解除される退避位置との間でシリンダ18の軸方向と平行な方向にスライド移動可能に設けられている。
スライダ82には、ロックボルト80側に突出して連結凹部81に係合する連結部83と、カム部材70のカム部72と係合するカム受段部84と、ロックリンク50の係合部52が進入可能な挿入孔85と、該挿入孔85の下側に懸架されてロックリンク50の係合部52に係合する係合受部86と、ロック用スプリング88を保持するスプリング保持部87とが設けられている。このスライダ82はスプリング保持部87とシリンダアウタ14の後端との間に設けられたロック用スプリング88によって後方側(ステアリングシャフト側)に付勢されており、スライダ82に連結されたロックボルト80もまた、ステアリングシャフト側に付勢されている。これにより、図1に示す突出位置にあるロックボルト80は、その先端がボディ12から突出して図示しないステアリングシャフトの凹部に係合することによりステアリングシャフトの回動が阻止されてステアリングがロックされた状態となる。
一方、図1中、ロックボルト80の上方のボディ12の保持穴12cには、前記カム部材70のギヤ部73と噛合するギヤ部91を備えたギヤ90が前記シリンダ18の軸方向とおよそ直交する方向をギヤ軸92としてボディ12内で回転可能に収納されている。また、このギヤ90の上方側にはスペーサ93を挟んでロータリースイッチ94がボディ12内に嵌入して固定されている。このロータリースイッチ94の内部には図示しない回転子が設けられおり、ギヤ90のギヤ軸92の上端部がこのロータリースイッチ94の回転子に連結されている。これにより、ノブ24の回動操作によってシリンダ18及びカム部材70が回転し、ギヤ部73、91の噛み合いによってギヤ90も一緒に回動することで、ギヤ軸92がロータリースイッチ94の回転子を回動させ、エンジン始動などの所定のスイッチの開閉操作が行われる。
本実施形態ステアリングロック装置10は、さらに、図4に示すように、制御部100と、シリンダ18の後方側への移動を検出する移動検出スイッチ101を備えている。制御部100は、携帯機2から発信される電子信号や移動検出スイッチ101およびロータリースイッチ94から入力される検知信号等に応じて、電磁ソレノイド60の作動を制御するものである。
次に、上述した構成からなるステアリングロック装置10において、メカニカルキーを用いずに携帯機2における電子認証でロック解除操作および再ロック操作を行う場合の動作について説明する。図1に示される初期状態において、シリンダ18は、回動位置がLOCK位置(ロック位置)で、前後位置については前方位置にある。この前方位置では、シリンダ18の係合凸部20はキャップ22の凹部23と係合しており、シリンダ18は回動不能な状態である。また、シリンダ18からはタンブラ21が突出した状態となっており、タンブラ21がロータ16の係合溝17に係合しているため、ロータ16内でのシリンダ18の回動が阻止されている。さらに、回転阻止部材62の係合端部63がロータ16の回転阻止係合部46に係合しているためにシリンダアウタ14内でのロータ16の回動も阻止されている。
この状態で、携帯機2を所持したユーザが車両に乗り込む等により接近すると、制御部100は、携帯機2から発信される電子信号を受信して電子認証を行い、認証が確認できたら移動検出スイッチ101からの検知信号を受けることを条件に電磁ソレノイド60を作動させ得る状態になる。
続いて、図5に示すように、ユーザがノブ24をつかんで後方へ押し込むと、シリンダ18は後方位置へ移動する。このとき、シリンダ18の受入凹部30内に進入していたロックリンク50の中間軸支部54がロックリンク用スプリング55の付勢力に抗して案内面31に沿って移動してシリンダ18の外周面32に当接し、ロックリンク50の係合部52がスライダ82の係合受部86に係合可能な位置へ移動する。
シリンダ18の後方移動を検知した移動検出スイッチ101は、制御部100に対して検知信号を出力する。制御部100は、この検知信号の入力を受けて、電磁ソレノイド60を通電して作動させる。電磁ソレノイド60が作動すると、プランジャ61が後方側に突出し、これにより回転阻止部材62が反時計回りに回転する。このように回転阻止部材62が回転すると、回転阻止部材62の係合端部63が回転阻止係合部46から脱出し、これによりタンブラ21によって連結されたロータ16およびシリンダ18が一緒にシリンダアウタ14内で回動可能となる。
この状態で、ユーザはノブ24を回すことによってシリンダ18およびロータ16をLOCK位置から他の回動位置(例えばACC位置、ON位置、START位置等のアンロック位置)に回動させる。これにより、カム部材70が回動することで、カム部72がスライダ82を前方側へと移動させる。このとき、ロックリンク50の中間軸支部54は、シリンダ18の外周面32に当接した状態となっており、また、ロックリンク50の回転軸51はシリンダアウタ14の軸溝42内を移動可能である。そのため、スライダ82の前方側への移動によりスライダ82の係合受部86の縁にロックリンク50の先端傾斜面53が当接することで、中間軸支部54を支点とし、ロックリンク用スプリング55の付勢力に抗してロックリンク50が時計回りに回転する。そして、ロックリンク50の係合部52がスライダ82の係合受部86の縁部を乗り越えると、今度は逆にロックリンク用スプリング55の付勢力によって、ロックリンク50が中間軸支部54を支点として反時計回りに回動して係合部52と係合受部86とが係合して、図6に示す係合状態となる。一方、スライダ82の前方側への移動によりロックボルト80も一緒に移動してステアリングシャフトとロックボルト80との係合が外れ、その結果、ステアリングロックが解除される。
このステアリングロックが解除された状態においては、ロックボルト80に連結されたスライダ82の係合受部86にロックリンク50の係合部52が係合しているため、ロックボルト80は退避位置に保持される。また、ロックリンク50の中間軸支部54がシリンダ18の外周面32に保持されるとともに、係合部52がロックリンク用スプリング55の付勢力によって中間軸支部54を支点として係合方向に付勢されているため、振動等により係合が解除されることもない。
そして、ユーザはさらにノブ24を回してシリンダ18およびロータ16をSTART位置へと回動させ、カム部材70及びギヤ90を介してロータリースイッチ94を作動させることによりエンジンを始動することができる。
一方、アンロック位置からLOCK位置までノブ24及びシリンダ18を戻し回動させた場合には、カム部材70のカム部72とスライダ82のカム受段部84との係合が解除されてスライダ82及びロックボルト80が後方側へ移動可能な状態となっている。しかし、スライダ82の係合受部86とロックリンク50の係合部52とが係合し、また、ロックリンク50の中間軸支部54がシリンダ18の外周面32に当接した状態であるため、ロックリンク50は係合状態に保持されたままである。これにより、スライダ82及びロックボルト80はロックリンク50によりロック用スプリング88の付勢力に抗して退避位置に保持される。
そして、ユーザがノブ24を持ってシリンダ18を前方位置まで引っ張ると、シリンダ18の受入凹部30がロックリンク50の中間軸支部54に対応する位置に移動する。このとき、ロックリンク用スプリング55の付勢力によりロックリンク50がシリンダ18側に付勢されているが、ロックリンク50の回転軸51は軸溝42の端部42aに当接してそれ以上移動することはできず、ロックリンク50は回転軸51を軸として時計回りに回動して、中間軸支部54がシリンダ18の受入凹部30内に進入する。これにより、ロックリンク50の係合部52が係合不能位置へと移動して、係合部52とスライダ82の係合受部86との係合が解除され、スライダ82及びロックボルト80はロック用スプリング88の付勢力によって突出位置に移動する。これにより、ロックボルト80がステアリングシャフトの凹部に係合してステアリングシャフトの回動が阻止される。
そして、ロータリースイッチ94及び移動検出スイッチ101によってシリンダ18及びノブ24がLOCK位置で且つ前方位置にあることが検出されると、電磁ソレノイド60のプランジャ61が前方側へと移動し、回転阻止部材62が反時計回りに回動して回転阻止部材62の係合端部63がロータ16の回転阻止係合部46内に進入して係合し、ロータ16の回動が阻止される。これにより、シリンダ18及びノブ24が回動不能となり、ステアリングロック装置10がロック状態となる。
次に、図1、7、8を参照して、ステアリングロック装置10においてメカニカルキー1を用いてロック解除操作および再ロック操作を行う場合の動作について説明する。図1に示す状態にあるステアリングロック装置10において、ノブ24の内部空間25を介してシリンダ18のキー孔19にキー1を挿入すると、図7に示すように、各タンブラ21がシリンダ18内に没入してロータ16の内面の係合溝17との係合が解除され、ロータ16内でのシリンダ18の回動が許容される。また、ロータ16は、回転阻止係合部46に回転阻止部材62の係合端部63が係合しているため、シリンダアウタ14内での回動が阻止されている。
ユーザがキー1をシリンダ18に挿入してから後方へ押し込むと、シリンダ18が後方位置へ移動し、シリンダ18の係合凸部20とキャップ22の凹部23との係合が解除され、シリンダ18が回動可能となる。このとき、図7に示すように、シリンダ18の受入凹部30内に進入していたロックリンク50の中間軸支部54がロックリンク用スプリング55の付勢力に抗して案内面31に沿って移動してシリンダ18の外周面32に当接し、ロックリンク50の係合部52がスライダ82の係合受部86に係合可能な位置に移動する。
この状態で、ユーザがキー1およびノブ24を回すことによってシリンダ18をLOCK位置から他の回動位置(例えばACC位置、ON位置、START位置等)に回動させる。このとき、前記携帯機2におけるロック解除操作時と同様に、ロックリンク50の中間軸支部54はシリンダ18の外周面32に当接した状態となっており、また、ロックリンク50の回転軸51はシリンダアウタ14の軸溝42内を移動可能である。そのため、スライダ82の前方側への移動によりスライダ82の係合受部86の縁にロックリンク50の傾斜面53が当接することで、中間軸支部54を支点とし、ロックリンク用スプリング55の付勢力に抗してロックリンク50が時計回りに回転する。そして、ロックリンク50の係合部52がスライダ82の係合受部86の縁部を乗り越えると、今度は逆にロックリンク用スプリング55の付勢力によって、ロックリンク50が中間軸支部54を支点として反時計回りに回動して係合部52と係合受部86とが係合して、図8に示す係合状態となる。一方、スライダ82の前方側への移動によりロックボルト80も一緒に移動してステアリングシャフトとロックボルト80との係合が外れ、その結果、ステアリングロックが解除される。
このステアリングロックが解除された状態においては、ロックボルト80に連結されたスライダ82の係合受部86にロックリンク50の係合部52が係合しているため、ロックボルト80は退避位置に保持される。また、ロックリンク50の中間軸支部54がシリンダ18の外周面32に保持されるとともに、係合部52がロックリンク用スプリング55の付勢力によって中間軸支部54を支点として係合方向に付勢されているため、振動等により係合が解除されることもない。
そして、ユーザはさらにキー1およびノブ24を回してシリンダ18をSTART位置へと回動させ、カム部材70及びギヤ90を介してロータリースイッチ94を作動させることによりエンジンを始動することができる。
一方、アンロック位置からLOCK位置までキー1、ノブ24及びシリンダ18を戻し回動させた場合には、カム部材70のカム部72とスライダ82のカム受段部84との係合が解除されてスライダ82及びロックボルト80が後方側へ移動可能な状態となっている。しかし、スライダ82の係合受部86とロックリンク50の係合部52とが係合し、また、ロックリンク50の中間軸支部54がシリンダ18の外周面32に当接した状態であるため、ロックリンク50は係合状態に保持されたままである。これにより、スライダ82及びロックボルト80はロックリンク50によりロック用スプリング88の付勢力に抗して退避位置に保持される。
そして、ユーザがキー1及びノブ24を持ってシリンダ18を前方位置まで引っ張ると、シリンダ18の受入凹部30がロックリンク50の中間軸支部54に対応する位置に移動する。このとき、ロックリンク用スプリング55の付勢力によりロックリンク50がシリンダ18側に付勢されているが、ロックリンク50の回転軸51は軸溝42の端部42aに当接してそれ以上移動することはできず、ロックリンク50は回転軸51を軸として時計回りに回動して、中間軸支部54がシリンダ18の受入凹部30内に進入する。これにより、ロックリンク50の係合部52が係合不能位置へと移動して、係合部52とスライダ82の係合受部86との係合が解除され、スライダ82及びロックボルト80はロック用スプリング88の付勢力によって突出位置に移動する。これにより、ロックボルト80がステアリングシャフトの凹部に係合してステアリングシャフトの回動が阻止される。
そして、シリンダ18からキー1を引き抜くと、タンブラ21がシリンダ18から突出してロータ16の係合溝17に係合して、シリンダ18及びノブ24が回動不能となりステアリングロック装置10がロック状態となる。
このように、メカニカルなキーと携帯機との両方で施解錠が可能なステアリングロック装置であっても、それぞれの解錠動作に応じてロックリンクを作動させる機構をそれぞれ設ける必要がないため、少ない部品点数にて構成することが可能である。
なお、本実施形態においては、ロックリンク50をロック可能な位置に保持する保持面をシリンダ18の外周面32としたが、これに限定されるものではなく、例えば、ロータ16をシリンダ18と一緒に後方位置まで移動するように構成し、ロータ16の外周面を保持面としてもよい。
また、本実施形態においては、メカニカルなキーと携帯機との両方で施解錠が可能なステアリングロック装置に本発明を採用し、ロックリンク50をロック可能な位置に保持する保持面をシリンダ18の外周面32としたが、これに限定されるものではなく、例えば、メカニカルなキーのみで解錠可能なステアリングロック装置において、キーの挿入によってスライダの係合受部と係合不能な位置から係合可能な状態までロックリンクの中間軸支部を押し上げるキー検知部材をシリンダの後方側に設けるようにしてもよい。
本発明の実施の形態に係るステアリングロック装置の側面断面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1の要部拡大図である。 制御系のブロック図である。 図1のノブを押込んだ状態を示す側面断面図である。 図5のアンロック状態を示す側面断面図である。 図1のキーを挿入して押込んだ状態を示す側面断面図である。 図7のアンロック状態を示す側面断面図である。
符号の説明
10…ステアリングロック装置、12…ボディ、18…シリンダ(回転体)、32…外周面(保持面)、50…ロックリンク、51…回転軸、52…係合部、54…中間軸支部、55…ロックリンク用スプリング(付勢部材)、80…ロックボルト(ロック部材)、82…スライダ(ロック部材)、86…係合受部。

Claims (3)

  1. ボディ内に回動可能に保持される回転体と、該回転体のロック位置からアンロック位置への回転に応じて、ステアリングシャフトに係合してステアリングシャフトの回転を阻止する突出位置からステアリングシャフトとの係合が解除される退避位置まで移動するロック部材と、前記ロック部材に設けられた係合受部に係合して前記ロック部材を前記退避位置に保持するロックリンクとを備えたステアリングロック装置において、前記ロックリンクの中間部に前記回転体の外周面と対向する中間軸支部と、一端側に前記中間軸支部を支点として移動可能な回転軸と、他端側に前記ロック部材の係合受部に係合可能な係合部とを設けるとともに、前記ロックリンクの前記回転軸と前記中間軸支部との間を前記回転体側に付勢する付勢部材を設け、前記回転体の外周面に、前記ロックリンクの中間軸支部に当接して前記ロックリンクを前記ロック部材の係合受部に係合状態に保持する保持面を設けたことを特徴とするステアリングロック装置。
  2. 前記回転体に前記ロックリンクの中間軸支部を受け入れて前記ロックリンクの係合部を前記ロック部材の係合受部との係合を解除した状態に保持する受入凹部を設けるとともに、前記保持面を前記回転体の外周面とし、前記回転体をボディ内に軸方向に移動可能に配設して、前記回転体の軸方向後方側への移動によって前記ロックリンクの中間軸支部が前記受入凹部から前記保持面である前記外周面に移動するように構成したことを特徴とする請求項1に記載のステアリングロック装置。
  3. 前記回転体は、正規キーの挿入によって内部に没入する複数のタンブラを備えた筒状のシリンダであり、該シリンダは、内周面に前記タンブラと係合する係合溝と、外周側にアクチュエータによって作動するロック部材が係合する回転阻止係合部とが形成されたロータの内部に回転可能に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のステアリングロック装置。
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