JP2007062227A - 基板分断方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 平滑で高品質の分断面を確実に得ることのできる基板分断方法を提供する。
【解決手段】 被分断基板1を分断する前に、被分断基板1のスクライブラインSL形成位置の少なくとも両端部に、押圧部材により被分断基板1を分断するに際し、スクライブラインSLから進行するクラックCが被分断基板1の厚さ方向に進行するようにクラックCの進行方向を拘束するクラック進行方向拘束手段4を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被分断基板をその少なくとも一面に形成されているスクライブラインで分断するのに好適な基板分断方法に関する。
従来から、被分断基板をその少なくとも一面に形成されているスクライブラインで分断するスクライブ法と称される基板分断方法が知られている。
例えば、近年の液晶パネル、ELパネルなどの電気光学パネルの製造においては、被分断基板としての多面取り用の大きな面積を有するガラスなどからなる大判の平板状の基板(マザー基板)の状態で複数の光学パネルを一体に作り込み、ある程度工程が進んだ段階で、大判の基板を分断して、最終的に個々の光学パネルもしくは光学パネルに対応する部分に分けることが、製造の効率化および低コスト化を容易に図ることができるなどの理由により多用されている。
この種の被分断基板の分断は、超硬チップ、ダイヤモンドチップ、切断ホイールなどを用いて被分断基板の少なくとも一面に予め切断予定線に沿って所定パターンの線状の傷であるスクライブラインを形成した後、被分断基板におけるスクライブラインに対向する反対側箇所に、スキージ、ブレイクバー、分断ヘッドなどと称される押圧部材を当接させることで行われている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、近年においては、被分断基板の分断形状として、直線状だけでなく、円弧状、半楕円状、S字状などの各種の曲線状をはじめ多種多様の形状が求められている。
例えば、図8に示すように、平面矩形の平板状に形成された被分断基板101に、右方に凸の円弧状のスクライブラインSLAを形成し、この円弧状のスクライブラインSLAに沿って被分断基板101を分断することにより、平面D字状の製品として用いられる分断品102を得ることが求められている。このような被分断基板101の分断に用いるスクライブラインSLAの両端は、被分断基板101の図8の上下に示す端面101aに接続されている。なお、図9の右方に示すスクライブラインSLAの右側の部位は、一般的には廃棄処理される破材としての余剰部分103とされている。
そして、このような被分断基板101の円弧状のスクライブラインSLAに沿った曲線状の分断には、長さの短い直線状の押圧部材を用いてスクライブラインSLAの一端から他端に向けて部分的に順次押圧力を加えて徐々に分割する方法や、スクライブラインSLAの形状と同一形状に形成した押圧部材を用いてスクライブラインSLAの全体に一括して押圧力を加えて分割する方法などが用いられている。
特開2001−235733号公報
しかしながら、従来の基板分断方法においては、被分断基板101を曲線状のスクライブラインSLAに沿って分断する時、スクライブラインSLAから進行するクラックが、被分断基板101の厚さ方向へ進行するだけでなく、斜め方向、すなわち、スクライブラインSLAの接線方向へも進行することになる。さらに、スクライブラインSLAのライン形成方向の両端部においては、スクライブラインSLAが被分断基板101の端面101aに接続しており、この被分断基板101の端面101aは、外部に開放された自由面とされているので、クラックの進行方向の自由度が大きくなる。
すなわち、被分断基板101の直線状に形成されている端面101aに接続するスクライブラインSLAの両端部が曲線状に形成されている場合、スクライブラインSLAの両端部分においては、スクライブラインSLAから進行するクラックの進行方向の自由度が大きく、このクラックの進行方向の自由度が大きいことに起因して、スクライブラインSLAの両端部分におけるクラックの進行方向を被分断基板101の厚さ方向へ集中させるように拘束することが困難となっている。
その結果、分断品102におけるスクライブラインSLAに沿った分断面102aの両端部において、例えば、図10に誇張して示すバリ(膨れ)104や図示しない欠け(えぐれ)などの分断不良が発生し易く、平滑で高品質の分断面102aを確実に得ることができないという問題点があった。
なお、このような分断不良は、被分断基板として、一対の基板を接合部材を介して貼り合わせた構成、例えば、液晶パネル、ELパネルなどの電気光学パネルの製造に用いられている一対の基板を接合部材を兼ねたシール材により貼り合わした構成とし、この被分断基板の少なくとも一面に曲線状のスクライブラインを形成して分断する場合にも発生している。
そこで、平滑で高品質の分断面を確実に得ることのできる基板分断方法が求められている。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、平滑で高品質の分断面を確実に得ることのできる基板分断方法を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、本発明に係る基板分断方法の特徴は、被分断基板の少なくとも一面にスクライブラインを形成し、前記スクライブラインに沿って押圧部材を押圧して前記被分断基板を分断する基板分断方法において、前記被分断基板を分断する前に、前記被分断基板のスクライブライン形成位置の少なくとも両端部に、前記押圧部材により前記被分断基板を分断するに際し前記スクライブラインから進行するクラックが前記被分断基板の厚さ方向に進行するようにクラックの進行方向を拘束するクラック進行方向拘束手段を形成する点にある。前記クラック進行方向拘束手段は前記スクライブラインを跨ぐ第1の接合部材であり、前記第1の接合部材は前記スクライブラインを挟んだ前記分断基板の両側を接続するようにして形成されていることが好ましい。
本発明に係る他の基板分断方法の特徴は、一対の基板を第2の接合部材を介して貼り合わせて被分断基板を形成し、前記被分断基板の少なくとも一面の前記第2の接合部材の形成領域の外側にスクライブラインを形成し、前記スクライブラインに沿って押圧部材を押圧して前記被分断基板を分断する基板分断方法において、前記一対の基板を貼り合わせる前に、前記被分断基板のスクライブライン形成位置の少なくとも両端部に、前記押圧部材により前記被分断基板を分断するに際し前記スクライブラインから進行するクラックが前記被分断基板の厚さ方向に進行するようにクラックの進行方向を拘束するクラック進行方向拘束手段を形成する点にある。前記クラック進行方向拘束手段を前記第2の接合部材と同一素材により形成し、前記クラック進行方向拘束手段は前記スクライブラインを跨ぐように形成されていることが好ましい。さらに、前記クラック進行方向拘束手段は、前記第2の接合部材から延出形成されていることが好ましく、また、前記クラック進行方向拘束手段の幅方向のサイズは、前記第2の接合部材の幅方向のサイズより小さく形成されていることが好ましい。さらにまた、前記スクライブラインの外側の領域で、かつ、前記クラック進行方向拘束手段の形成位置の外側の領域に、押圧部材による押圧力を前記第2の接合部材と協働して受ける押圧力受部が形成されていることが好ましい。また、前記被分断基板が、電気光学パネルを形成するためのものであり、前記スクライブラインが曲線状であることが好ましい。
本発明に係る基板分断方法によれば、クラック進行方向拘束手段により、曲線状のスクライブラインの両端部においてスクライブラインから進行するクラックを被分断基板の厚さ方向に進行するようにクラックの進行方向を拘束することができるので、スクライブラインを曲線状としても、平滑で高品質の分断面を容易かつ確実に得ることができるなどの極めて優れた効果を奏する。
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。
図1から図3は本発明に係る基板分断方法の第1実施形態に用いる被分断基板を示すものであり、図1は要部の構成を示す概略平面図、図2は概略下面図、図3は分断状態におけるクラック進行方向拘束手段の近傍を誇張して示す拡大断面図である。また、図4は被分断基板の分断後の状態を示す概略平面図である。
図1から図3に示すように、本実施形態の被分断基板1は、平面矩形の平板状に形成されている。この被分断基板1の素材としては、従来のスクライブ法により分断することのできるものであればよく、ガラス、半導体ウエハ、セラミックス、樹脂などの各種の素材から選択使用することができる。
前記被分断基板1の一面の右側には、被分断基板1の上下の端面1aを結ぶように曲線状、本実施形態においては中央部が図1の右方に凸の円弧状のスクライブラインSLが形成されている。そして、被分断基板1のスクライブラインSLより内側である左方の領域は、被分断基板1をスクライブラインSLで分断した後に、図4に示すように、製品として用いられる分断品2となる部分とされている。また、被分断基板1のスクライブラインSLより外側である右方の領域は、被分断基板1をスクライブラインSLで分断した後に、図4に示すように、使用に供されない余剰部分3とされ、この余剰部分3は、一般的には廃棄処理されるようになっている。
前記スクライブラインSLの形状としては、円弧状に限らず、半楕円状、S字状などの曲線や、直線と曲線とを複合した複合線により形成される各種の形状から選択することができる。また、スクライブラインSLの両端の位置としては、一端を上の端面1aに接続し、他端を右の端面1aに接続する構成や、一端を下の端面1aに接続し、他端を右の端面1aに接続する構成としてもよい。なお、スクライブラインSLは、従来と同様に、超硬チップ、ダイヤモンドチップ、切断ホイールなどを用いて形成されている。また、被分断基板1の両面にスクライブラインSLを設けてもよい。
図1から図3に示すように、被分断基板1のスクライブラインSLの形成位置であって、被分断基板1のスクライブラインSLの形成された面とは反対側の面のスクライブラインSLと対向する位置には、図示しない押圧部材により被分断基板1を分断するに際し、スクライブラインSLから進行するクラックの進行方向が被分断基板1の厚さ方向に集中するようにクラックC(図3参照)の進行方向を拘束、すなわち、スクライブラインSLから進行するクラックCが被分断基板1の厚さ方向に進行するようにクラックCの進行方向を拘束するためのクラック進行方向拘束手段4が形成されている。
本実施形態のクラック進行方向拘束手段4は、被分断基板1のスクライブラインSLの形成された面とは反対側の面のスクライブラインSLのライン形成方向の両端部と対向する位置において、スクライブラインSLが接続する端面1aと平行に延在する短い線状に形成されている。また、本実施形態のクラック進行方向拘束手段4は、被分断基板1に接合する接合部材により、被分断基板1のスクライブラインSLの形成された面とは反対側の面のスクライブラインSLの両端部と対向する位置において、スクライブラインSLを挟んだ両側を接続するように形成されている。すなわち、クラック進行方向拘束手段4は、スクライブラインSLを跨ぐように配置されている。
前記接合部材の素材としては、被分断基板1に対する接合性(接着性)を有する素材、例えば、エポキシ樹脂、メタクリル樹脂などの樹脂や、接着テープなどから単独もしくは複数を組み合わせて使用することができる。そして、接合部材の素材として樹脂を用いる場合には、熱硬化型、熱可塑型および紫外線硬化型などから選択使用することができる。さらに、このような素材の接合部材は、フォトリソ法、ディスペンサ法、スクリーン印刷法などを用いることにより、予め設定された位置に所定のパターンで形成することができる。
なお、クラック進行方向拘束手段4は、スクライブラインSLが形成されている位置の少なくとも両端部に形成されていればよく、スクライブラインSL上にスクライブラインSLと同一形状の線状に形成してもよいし、スクライブラインSLに沿って複数に分割形成してもよい。
また、クラック進行方向拘束手段4の形状や、幅、長さおよび厚さなどのサイズは、仕様、設計コンセプトなどの必要に応じて設定することができる。
具体的に説明すると、クラック進行方向拘束手段4の形状としては、直線、矩形、多角形、円形、楕円形などの各種の形状から選択仕様することができる。
そして、クラック進行方向拘束手段4のスクライブラインSLを横断する長さ方向に沿った長さ方向のサイズとしては、できるだけ短く、例えば、樹脂を素材とする直線状の構成の場合には、1mm以下、具体的には0.3mm程度とすることが、被分断基板1の分断にともなってクラック進行方向拘束手段4をスクライブラインSLを境にして確実かつ容易に分断することができるという意味で好ましい。
さらに、クラック進行方向拘束手段4のスクライブラインSLを横断する長さ方向に対して直交する幅方向のサイズとしては、できるだけ小さく、例えば、樹脂を素材とする直線状の構成の場合には、1mm以下、具体的には0.3mm程度とすることが、被分断基板1の分断にともなってクラック進行方向拘束手段4をスクライブラインSLを境にして確実かつ容易に分断することができるという意味で好ましい。
また、クラック進行方向拘束手段4の厚さとしては、できるだけ薄く、例えば、樹脂を素材とする場合には、1.0mm以下、具体的には0.1mm程度とすることが、被分断基板1の分断時に、被分断基板1の分断にともなってクラック進行方向拘束手段4をスクライブラインSLを境にして確実かつ容易に分断することができるという意味で好ましい。
すなわち、クラック進行方向拘束手段4のサイズとしては、スクライブラインSLを境にして確実かつ容易に分断することができるように設定することが生産性の向上および低コスト化を容易に図ることができるという意味で好ましい。
なお、被分断基板1は、個別に形成しても、多面取り用の大きな面積を有するマザー基板から分割形成してもよい。
一方の被分断基板1を個別に形成する場合には、被分断基板1の端面1aに接続するようにクラック進行方向拘束手段4を設けることができる。また、クラック進行方向拘束手段4の形成は、スクライブラインSLの形成前でも形成後でもどちらでもよい。
他方の被分断基板1を多面取り用の大きな面積を有するマザー基板から切り離して形成する場合には、一般的に、マザー基板に複数の被分断基板1を得るための基板領域を例えばマトリックス状に設け、これらの基板領域の外側に直線状のスクライブラインSLを例えば碁盤目状に設けた後、マザー基板を例えば縦方向に形成されている直線状のスクライブラインSLで短冊状に分断し、その後短冊状のものを横方向に形成されている直線状のスクライブラインSLで分断することにより、矩形状の被分断基板1を得るようになっている。
したがって、被分断基板1の端面1aは、マザー基板の分断面(直線状のスクライブラインの形成位置)とされるので、マザー基板の段階で、各基板領域のそれぞれにクラック進行方向拘束手段4を形成する場合には、マザー基板用のスクライブライン上に重ならないように、本実施形態の如く、被分断基板1の端面1aから離れた位置に形成することが好ましい。また、マザー基板の段階でクラック進行方向拘束手段4を形成することができる。この場合、クラック進行方向拘束手段4とスクライブラインSLとの形成順序は、どちらが先であってもよい。なお、マザー基板の平面形状としては、矩形、円形などのものから選択使用することができる。
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について本発明の基板分断方法の実施形態とともに説明する。
本実施形態の基板分断方法は、前述した本実施形態の被分断基板1と、図示しない従来公知の押圧部材を備えた分断装置とを用いて実施する。
すなわち、本実施形態の基板分断方法は、被分断基板1をスクライブラインSLで分断する前に、図1から図3に示すように、被分断基板1の曲線状に形成されたスクライブラインSL形成位置の少なくとも両端部に、クラック進行方向拘束手段4を形成する。
ついで、クラック進行方向拘束手段4を形成した被分断基板1を、図3に示すように、基板分断装置のテーブルT上に、スクライブラインSLを下方に向けて載置する。そして、図3に示すように、スクライブラインSLの形成面と対向する面の側からスクライブラインSLに向かって図示しない押圧部材により図3の太矢印にて示すように荷重(押圧力)を付与する。すると、スクライブラインSLから図3の上向き矢印にて示す被分断基板1の厚さ方向にクラックCが進行し、クラックCがスクライブラインSLの形成面とは反対側の面に到達すると、図4に示す分断品2と余剰部分3とに分断される。
この時、クラック進行方向拘束手段4の形成位置およびその近傍において、スクライブラインSLから進行するクラックCは、クラック進行方向拘束手段4により、被分断基板1の厚さ方向に進行するように進行方向の自由度が拘束される。
すなわち、スクライブラインSLの形成面と対向する面のスクライブラインSLを境にした両側がクラック進行方向拘束手段4によって接続されているので、被分断基板1の分断にともなって、スクライブラインSLを境にして被分断基板1を開くように発生する力を抑えることができる。これにより、クラックCの進行方向の自由度を、被分断基板1に対する押圧部材による押圧力の付与方向に沿って被分断基板1の厚さ方向に集中させるように拘束することができるので、分断品2における曲線状のスクライブラインSLの両端部分にバリ(図9の符号104参照)あるいは欠けのない平滑で高品質な曲線状の分断面2aを確実に得ることができる。つまり、被分断基板1の直線状に形成されている端面1aに、曲線状に形成されているスクライブラインSLのライン形成方向の両端部が接続されている場合、クラック進行方向拘束手段4を設けることにより、従来の基板分断方法とは異なり、曲線状のスクライブラインSLの両端部分におけるクラックCの進行方向の自由度を小さくすることが容易かつ確実にできるし、クラックCの進行方向を被分断基板1の厚さ方向へ集中させるように拘束することが容易かつ確実にできる。
このことは、本実施形態のクラック進行方向拘束手段4を有する被分断基板1の分断においてはバリが発生しない、あるいは、0.1mm以下の実質上無視しうる極小さなバリが発生するのに対し、従来の被分断基板101の分断においては0.5〜1.0mmの後工程で面取りなどの後加工が必要なバリ104が発生するという実験結果により確認することができた。
このように、本実施形態の被分断基板1の分断方法によれば、被分断基板1を分断する前に、被分断基板1のスクライブラインSL形成位置の少なくとも両端部に、クラック進行方向拘束手段4を形成する構成とされているから、被分断基板1をスクライブラインSLで分断する際に、クラック進行方向拘束手段4により、曲線状のスクライブラインSLの両端部においてスクライブラインSLから進行するクラックCが被分断基板1の厚さ方向に進行するようにクラックCの進行方向を拘束することができるので、曲線状のスクライブラインSLの両端部分における分断面2aに分断不良と称されるバリあるいは欠けなどが発生するのを防止することができる。
すなわち、本実施形態の被分断基板1の分断方法によれば、平滑な分断面2aを持つ分断品2を容易かつ確実に得ることができるし、分断不良の発生による歩留まりの低減を防止することができる。
したがって、本実施形態の被分断基板1の分断方法によれば、高品質で生産性に優れた低価格の分断品2を容易かつ確実に得ることができる。
また、本実施形態の基板分断方法によれば、クラック進行方向拘束手段4が被分断基板1に接合する接合部材により形成されているので、被分断基板1にクラック進行方向拘束手段4を容易に形成することができる。
図5および図6は、本発明に係る基板分断方法の第2実施形態に用いる被分断基板を示すものであり、図5は要部の構成を示す概略一部切断平面図、図6は分断状態におけるクラック進行方向拘束手段の近傍を誇張して示す拡大断面図である。また、図7は被分断基板の分断後の状態を示す概略平面図である。
本実施形態の基板分断方法に用いる被分断基板1は、液晶パネル、ELパネルなどの電気光学パネルの製造に用いるものを例示している。
図5および図6に示すように、本実施形態の被分断基板1Aは、ほぼ平行に配置されて相対向するように配設されている平面矩形の平板状に形成されている一対の基板1AAを有している。そして、一対の基板1AAの対向面間の周囲には、両基板1AAを貼り合わせて一体化するためのシール材5が全体としてほぼD字枠状に配設されている。すなわち、一対の基板1AAは、被分断基板1Aに接合する接合部材を兼ねたシール材5によって貼り合わされている。そして、シール材5により囲まれた部位には、被分断基板1Aを、例えば電気光学パネルとして用いる場合に情報の表示に用いる画素が形成されている表示領域が設けられている。
前記被分断基板1Aの両面、すなわち、各基板1AAの外面には、被分断基板1Aの上下の端面1Aaを結ぶように曲線状、本実施形態においては中央部が図1の右方に凸の円弧状のスクライブラインSLがそれぞれ形成されている。これらのスクライブラインSLは、シール材5の形成領域の外側にシール材5の曲線部分5aに沿うように形成されている。そして、被分断基板1AのスクライブラインSLより内側である左方の領域は、被分断基板1AをスクライブラインSLで分断した後に、図7に示すように、製品として用いられる分断品2Aとなる部分とされている。また、被分断基板1AのスクライブラインSLより外側である右方の領域は、被分断基板1AをスクライブラインSLで分断した後に、図7に示すように、使用に供されない余剰部分3Aとされ、この余剰部分3Aは、一般的には廃棄処理されるようになっている。
前記スクライブラインSLの形状としては、円弧状に限らず、半楕円状、S字状などの曲線や、直線と曲線とを複合した複合線により形成される各種の形状から選択することができるが、スクライブラインSLの両端が被分断基板1Aの端面1Aaと交わる個所において、直線と曲線が交わる場合に本発明を採用することが好ましい。また、スクライブラインSLの両端の位置としては、一端を上の端面1Aaに接続し、他端を右の端面1Aaに接続する構成や、一端を下の端面1Aaに接続し、他端を右の端面1Aaに接続する構成としてもよい。なお、スクライブラインSLは、前述したように、超硬チップ、ダイヤモンドチップ、切断ホイールなどを用いて形成されている。
前記スクライブラインSLの形状は、シール材5の曲線部分5aの形状に合わせてほぼ相似形をなすように設定することが好ましい。
図5および図6に示すように、被分断基板1AのスクライブラインSLの形成位置であって、各基板1AAのスクライブラインSLの形成された面とは反対側のシール材5の形成されている面のスクライブラインSLと対向する位置のそれぞれには、図示しない押圧部材により被分断基板1Aを分断するに際し、スクライブラインSLから進行するクラックCの進行方向が被分断基板1Aの厚さ方向に集中するようにクラックC(図6参照)の進行方向を拘束、すなわち、スクライブラインSLから進行するクラックCが被分断基板1Aの厚さ方向に進行するようにクラックCの進行方向を拘束するためのクラック進行方向拘束手段4Aが形成されている。これらのクラック進行方向拘束手段4Aは、スクライブラインSLのライン形成方向の両端部に、隣位する端面1Aaに平行な短い線状として形成されている。
本実施形態のクラック進行方向拘束手段4Aは、シール材5と同一の素材によりシール材5の形成と同時に、スクライブラインSLを跨ぐように形成され、換言すると、スクライブラインSLを挟んだ両側を接続するようにスクライブラインSLが接続する端面1Aaと平行に延在する短い線状に形成されている。
すなわち、本実施形態のクラック進行方向拘束手段4Aは、被分断基板1Aに接合する接合部材であるとともに、一対の基板1AAを貼り合わせるための接着剤としての機能を併せ持つシール材5により、一対の基板1AAをシール材5で貼り合わせる前に、スクライブラインSLの形成される面とは反対側のシール材5の形成されている面のスクライブラインSLの両端部と対向する位置におけるスクライブラインSLを挟んだ両側を接続するように、スクライブラインSLが接続する端面1Aaと平行に延在する短い線状に形成されている。本実施形態のクラック進行方向拘束手段4Aは、シール材5と同様に、一対の基板1AAの対向面間を接続するように配置されているとともに、被分断基板1Aの端面1Aaから離れた位置に形成されている。また、本実施形態のクラック進行方向拘束手段4Aは、シール材5の図5の上下に示す左右方向に長い直線部分5bの右端から延出形成されている。すなわち、クラック進行方向拘束手段4Aの基端部は、シール材5に接続されており、先端部は、スクライブラインSLを越えてスクライブラインSLの外側(図5の右方)の領域に配置されている。
したがって、本実施形態のクラック進行方向拘束手段4Aは、シール材5の直線部分5bと曲線部分5aとの接続点に位置する右上角部および右下角部のそれぞれからシール材5の直線部分5bの延長線上に角状をなすように直線状に延出形成されている。
なお、クラック進行方向拘束手段4Aとしては、シール材5から独立して設けてもよい。この場合、クラック進行方向拘束手段4Aをシール材5と異なる素材により形成することができる。但し、被分断基板1Aに接合する接合部材により形成することが肝要である。さらに、クラック進行方向拘束手段4Aをシール材5から独立して設ける場合、一対の基板1AAの対向面間を接続するように配置しなくてもよい。すなわち、一対の基板1AAの対向面のそれぞれに個別にクラック進行方向拘束手段4Aを設けることができる。
前記クラック進行方向拘束手段4Aは、前述した第1実施形態のクラック進行方向拘束手段4と同様に、被分断基板1AのスクライブラインSL形成位置の少なくとも両端部に形成されていればよく、スクライブラインSL上にスクライブラインSLと同一形状の線状に形成してもよいし、スクライブラインSLに沿って複数に分割形成してもよい。
また、クラック進行方向拘束手段4Aの形状や、幅、長さおよび厚さなどのサイズは、前述した第1実施形態のクラック進行方向拘束手段4と同様に、仕様、設計コンセプトなどの必要に応じて設定することができる。例えば、シール材5の直線部分5bおよび曲線部分5aの幅方向のサイズを1.2mm程度とした場合、クラック進行方向拘束手段4Aの幅方向のサイズを0.24mm程度とするとよい。但し、被分断基板1Aの分断時に、被分断基板1Aの分断にともなってクラック進行方向拘束手段4AをスクライブラインSLを境にして確実かつ容易に分断することができるように設定することが肝要である。
前記被分断基板1AのスクライブラインSLより外側の領域、すなわち、分断後に余剰部分3Aとなる領域で、かつ、クラック進行方向拘束手段4Aの形成位置の外側の領域には、被分断基板1Aを図示しない押圧部材による押圧力を前記シール材5と協働して受ける押圧力受部6が形成されている。
本実施形態の押圧力受部6は、シール材5と同一の素材によりシール材5の形成と同時に形成されている。すなわち、本実施形態の押圧力受部6は、被分断基板1Aに接合する接合部材であるとともに、一対の基板1AAを貼り合わせるための接着剤としての機能を併せ持つシール材5により形成されている。そして、押圧力受部6は、シール材5と同様に、一対の基板1AAの対向面間を接続するように配置されている。また、本実施形態の押圧力受部6は、シール材5とほぼ同一の幅で、シール材5とほぼ相似形をなす円弧を長さ方向に沿って4分割するように形成されており、全体としてシール材5の曲線部分5a、すなわち、スクライブラインSLとほぼ相似形をなすように、シール材5の曲線部分5aと対向するように形成されている。
なお、本実施形態しい形態における各押圧力受部6の隣位する相互間の間隔は、図示しない押圧部材の長さより短くすることが押圧部材による押圧力をシール材5の曲線部分5aと協働してスクライブラインSLの両側で均等に受けることができるという意味で好ましい。勿論、押圧力受部6を1本の線状に形成してもよいし、押圧力受部6の配列方向の両端部をクラック進行方向拘束手段4Aの先端部に接続するように形成してもよい。
また、押圧力受部6を、シール材5と異なる素材により形成することができる。但し、被分断基板1Aに接合する接合部材により形成するとともに、一対の基板1AAの対向面間を接続するように配置することが肝要である。
なお、被分断基板1Aは、個別に形成しても、多面取り用の大きな面積を有する大判基板をシール材5により貼り合わせたマザー基板から形成してもよい。
一方の被分断基板1Aを個別に形成する場合には、被分断基板1Aの端面1Aaに接続するようにクラック進行方向拘束手段4Aを設けることができる。
他方の被分断基板1Aを多面取り用の大きな面積を有するマザー基板から切り離して形成する場合には、一般的に、マザー基板に複数の被分断基板1Aを得るための基板領域を例えばマトリックス状に設け、これらの基板領域の外側に直線状のスクライブラインSLを例えば碁盤目状に設けた後、マザー基板を例えば縦方向に形成されている直線状のスクライブラインSLで短冊状に分断し、その後短冊状のものを横方向に形成されている直線状のスクライブラインSLで分断することにより、矩形状の被分断基板1Aを得るようになっている。
したがって、被分断基板1Aの端面1Aaは、マザー基板の分断面(直線状のスクライブラインの形成位置)とされるので、マザー基板の段階で、各基板領域のそれぞれにクラック進行方向拘束手段4Aを形成することになるので、マザー基板用のスクライブライン上に重ならないように、被分断基板1Aの端面1Aaから離れた位置にクラック進行方向拘束手段4Aを形成することが好ましい。
前記クラック進行方向拘束手段4Aの形状およびサイズなどのその他の構成については、前述した第1実施形態の被分断基板1と同様とされているので、その詳しい説明については省略する。
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について本発明の基板分断方法の実施形態とともに説明する。
本実施形態の基板分断方法は、前述した本実施形態の被分断基板1Aと、図示しない従来公知の押圧部材を備えた分断装置を用いて実施する。
すなわち、本実施形態の基板分断方法は、一対の基板1AAを貼り合わせる前に、一方の基板1AAにシール材5の形成と同時に、クラック進行方向拘束手段4Aおよび押圧力受部6をスクリーン印刷などにより形成する。この時、クラック進行方向拘束手段4AをスクライブラインSL形成位置の両端部となる位置に形成することが肝要である。
ついで、シール材5、クラック進行方向拘束手段4Aおよび押圧力受部6を形成した一方の基板1AAと、他方の基板1AAとを貼り合わせて被分断基板1Aを形成する。なお、被分断基板1Aは、前述したように、マザー基板から分断したものを用いてもよい。この場合、一対の大判基板を各シール材5で貼り合わせる前に、一方の大判基板にシール材5、クラック進行方向拘束手段4Aおよび押圧力受部6を形成するとよい。
ついで、被分断基板1Aの両面に円弧状のスクライブラインSLを形成する。なお、被分断基板1Aをマザー基板から分断したものを用いる場合には、マザー基板の段階で円弧状のスクライブラインSLを形成することもできる。
ついで、被分断基板1Aを、図6に示すように、基板分断装置のテーブルT上に、一方の基板1AAのスクライブラインSLを下方に向けて載置する。そして、図6に示すように、他方の基板1AAのスクライブラインSL、あるいは、その両側に向かって図示しない押圧部材により図6の太矢印にて示すように荷重(押圧力)を付与する。すると、テーブルTに接している基板1AAのスクライブラインSLから図6の上向き矢印にて示す被分断基板1Aの厚さ方向にクラックCが進行し、少なくともテーブルTに接している基板1AAが分断される。
この時、クラック進行方向拘束手段4Aの形成位置およびその近傍において、スクライブラインSLから進行するクラックCは、クラック進行方向拘束手段4Aにより、被分断基板1Aの厚さ方向に進行するように進行方向の自由度が拘束される。
すなわち、スクライブラインSLの形成面と対向する面のスクライブラインSLを境にした両側がクラック進行方向拘束手段4Aによって接続されているので、被分断基板1Aの分断にともなって、スクライブラインSLを境にして被分断基板1Aを開くように発生する力を抑えることができる。これにより、クラックCの進行方向の自由度を、被分断基板1Aに対する押圧部材による押圧力の付与方向に沿って被分断基板1Aの厚さ方向に集中させるように拘束することができるので、分断品2Aにおける曲線状のスクライブラインSLの両端部分にバリ(図9の符号104参照)あるいは欠けのない平滑で高品質な曲線状の分断面2Aaを確実に得ることができる。つまり、被分断基板1Aの直線状に形成されている端面1Aaに、曲線状に形成されているスクライブラインSLのライン形成方向の両端部が接続されている場合、クラック進行方向拘束手段4Aを設けることにより、従来の基板分断方法とは異なり、曲線状のスクライブラインSLの両端部分におけるクラックCの進行方向の自由度を小さくすることが容易かつ確実にできるし、クラックCの進行方向を被分断基板1の厚さ方向へ集中させるように拘束することが容易かつ確実にできる。
このことは、本実施形態のクラック進行方向拘束手段4Aを有する被分断基板1Aの分断においてはバリが発生しない、あるいは、0.1mm以下の実質上無視しうる極小さなバリが発生するのに対し、従来の被分断基板101の分断においては0.5〜1.0mmの後工程で面取りなどの後加工が必要なバリ104が発生するという実験結果により確認することができた。
また、押圧部材による押圧力をシール材5と押圧力受部6との協働により両側から受けることができるので、押圧力を基板1AAの厚さ方向に確実に働かせることができる。これにより、より平滑で高品質な分断面2Aaを得ることができる。
ついで、被分断基板1Aの上下面を反転して他方の基板1AAの分断を行うことにより、図7に示す分断品2Aと余剰部分3Aとに分断される。
なお、クラック進行方向拘束手段4Aを線状に形成した場合には、クラック進行方向拘束手段4Aを介してクラックCが図6の下方の基板1AAから上方の基板1AAに伝達するので、被分断基板1Aの上下面を反転せずに分断品2Aと余剰部分3Aとに分断することができる。
このように、本実施形態の被分断基板1Aの分断方法によれば、前述した第1実施形態の基板分断方法と同様の効果を奏することができる。
すなわち、本実施形態の被分断基板1Aの分断方法によれば、一対の基板1AAを貼り合わせる前に、被分断基板1AのスクライブラインSL形成位置の少なくとも両端部に、クラック進行方向拘束手段4Aを形成するから、被分断基板1AをスクライブラインSLで分断する際に、クラック進行方向拘束手段4Aにより、曲線状のスクライブラインSLの両端部においてスクライブラインSLから進行するクラックCが被分断基板1Aの厚さ方向に進行するようにクラックCの進行方向を拘束することができるので、曲線状のスクライブラインSLの両端部分における分断面2Aaに分断不良と称される欠けなどが発生するのを防止することができる。
すなわち、本実施形態の被分断基板1Aの分断方法によれば、平滑な分断面2Aaを持つ分断品2Aを容易かつ確実に得ることができるし、分断不良の発生による歩留まりの低減を防止することができる。
したがって、本実施形態の被分断基板1Aの分断方法によれば、高品質で生産性に優れた低価格の分断品2を容易かつ確実に得ることができる。
また、本実施形態の基板分断方法によれば、クラック進行方向拘束手段4Aが、一対の基板1AAを貼り合わせる接合部材と同一素材により形成されているので、被分断基板1Aにクラック進行方向拘束手段4Aをより容易かつ効率的に形成することができる。
さらにまた、本実施形態の基板分断方法によれば、クラック進行方向拘束手段4Aが、接合部材としてのシール材5から延出形成されているので、単独に形成した場合に比べて、基板1AAから脱落する確立を低減することができる。
また、本実施形態の基板分断方法によれば、クラック進行方向拘束手段4Aの幅方向のサイズが、接合部材としてのシール材5の幅方向のサイズより小さく形成されているので、クラック進行方向拘束手段4AをスクライブラインSLを境にして確実かつ容易に分断することができる。
またさらに、本実施形態の基板分断方法によれば、スクライブラインSLの外側の領域で、かつ、クラック進行方向拘束手段4Aの形成位置の外側の領域に、押圧部材による押圧力を接合部材としてのシール材5と協働して受ける押圧力受部6が形成されているので、押圧部材による押圧力をシール材5と押圧力受部6との協働により両側から受けることができる。その結果、押圧力を基板1AAの厚さ方向に確実に働かせることができるので、より平滑で高品質な分断面2Aaを得ることができる。
また、本実施形態の基板分断方法によれば、被分断基板1Aが、電気光学パネルを形成するためのものであるから、曲線を有する電気光学パネルを容易に製造することができる。
なお、本発明は、電気光学パネル、半導体基板などの各種の被分断基板の分断に用いることができる。
また、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
本発明に係る基板分断方法の第1実施形態に用いる被分断基板の要部の構成を示す概略平面図 図1の概略下面図 図1の被分断基板の分断状態におけるクラック進行方向拘束手段の近傍を誇張して示す拡大断面図 図1の被分断基板の分断後の状態を示す概略平面図 本発明に係る基板分断方法の第2実施形態に用いる被分断基板の要部の構成を示す概略一部切断平面図 図5の被分断基板の分断状態におけるクラック進行方向拘束手段の近傍を誇張して示す拡大断面図 図5の被分断基板の分断後の状態を示す概略平面図 従来の基板分断方法に用いる被分断基板の要部の構成を示す概略平面図 図8の被分断基板の分断後の状態を示す概略平面図 従来の基板分断方法により分断された被分断基板の分断品の分断面に形成される分断不良であるバリを説明する拡大図
符号の説明
1、1A、 被分断基板
1a、1Aa 端面
1AA 基板
2、2A 分断品
2a、2Aa 分断面
3、3A 余剰部分
4、4A クラック進行方向拘束手段
5 シール材
5a 曲線部分
5b 直線部分
6 押圧力受部
SL スクライブライン
C クラック

Claims (8)

  1. 被分断基板の少なくとも一面にスクライブラインを形成し、前記スクライブラインに沿って押圧部材を押圧して前記被分断基板を分断する基板分断方法において、
    前記被分断基板を分断する前に、前記被分断基板のスクライブライン形成位置の少なくとも両端部に、前記押圧部材により前記被分断基板を分断するに際し前記スクライブラインから進行するクラックが前記被分断基板の厚さ方向に進行するようにクラックの進行方向を拘束するクラック進行方向拘束手段を形成することを特徴とする基板分断方法。
  2. 前記クラック進行方向拘束手段が前記スクライブラインを跨ぐ第1の接合部材であり、前記第1の接合部材は、前記スクライブラインを挟んだ前記分断基板の両側を接続している請求項1に記載の基板分断方法。
  3. 一対の基板を第2の接合部材を介して貼り合わせて被分断基板を形成し、前記被分断基板の少なくとも一面の前記第2の接合部材の形成領域の外側にスクライブラインを形成し、前記スクライブラインに沿って押圧部材を押圧して前記被分断基板を分断する基板分断方法において、
    前記一対の基板を貼り合わせる前に、前記被分断基板のスクライブライン形成位置の少なくとも両端部に、前記押圧部材により前記被分断基板を分断するに際し前記スクライブラインから進行するクラックが前記被分断基板の厚さ方向に進行するようにクラックの進行方向を拘束するクラック進行方向拘束手段を形成することを特徴とする基板分断方法。
  4. 前記クラック進行方向拘束手段を前記第2の接合部材と同一素材により形成し、前記クラック進行方向拘束手段は前記スクライブラインを跨ぐように形成されている請求項3に記載の基板分断方法。
  5. 前記クラック進行方向拘束手段を、前記第2の接合部材から延出形成する請求項4に記載の基板分断方法。
  6. 前記クラック進行方向拘束手段の幅方向のサイズを、前記第2の接合部材の幅方向のサイズより小さく形成する請求項4または5に記載の基板分断方法。
  7. 前記スクライブラインの外側の領域で、かつ、前記クラック進行方向拘束手段の形成位置の外側の領域に、押圧部材による押圧力を前記第2の接合部材と協働して受ける押圧力受部を形成する請求項3ないし6のいずれか1項に記載の基板分断方法。
  8. 前記被分断基板が電気光学パネルを形成するためのものであり、前記スクライブラインが曲線状である請求項3ないし7のいずれか1項に記載の基板分断方法。
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