JP2007062056A - 熱収縮性積層フィルム、並びに該フィルムを用いた成形品、熱収縮性ラベル及びこれらを装着した容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ポリエステル系樹脂を主成分とする(I)層と、スチレン系モノマーと(メタ)アクリル酸エステル系モノマーからなる共重合体の連続相中にゴム状弾性体を分散させてなるゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂を主成分とする(III)層との間に、スチレン系炭化水素の含有率が5〜50質量%であるスチレン系熱可塑性樹脂を主成分とする(II)層を有する少なくとも3層からなる積層フィルムを形成し、80℃の温水中に10秒間浸漬させたときの熱収縮率を少なくとも一方向において20%以上とする。
【選択図】 なし
Description
すなわち、本発明の目的は、以下の熱収縮性積層フィルムにより達成される。
(1)(I)層と(III)層との間に(II)層を有する少なくとも3層からなる積層フィルムであって、各層が下記成分を主成分とする樹脂からなるとともに、80℃の温水中に10秒間浸漬させたときの熱収縮率が少なくとも一方向において20%以上であることを特徴とする熱収縮性積層フィルム。
(I)層:ポリエステル系樹脂
(II)層:スチレン系炭化水素の含有率が5質量%以上50質量%以下であるスチレン系熱可塑性樹脂
(III)層:スチレン系モノマーと(メタ)アクリル酸エステル系モノマーtからなる共重合体の連続相中にゴム状弾性体を分散させてなり、前記ゴム状弾性体と前記共重合体との混合比が質量比で1/99乃至20/80であるゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂
(2)前記ポリエステル系樹脂が、芳香族ジカルボン酸成分とジオール成分とからなり、全ジオール成分中に1,4−シクロヘキサンジメタノールを15モル%以上50モル%以下含有する非晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂を主成分とする樹脂である(1)に記載の熱収縮性積層フィルム。
(3)前記ゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂の連続相中に含まれるスチレン系モノマーがスチレンであり、(メタ)アクリル酸エステル系モノマーがメチルメタクリレートとブチル(メタ)アクリレートとからなる2種のモノマーである(1)又は(2)に記載の熱収縮性積層フィルム。
(4)前記ゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂に含まれるゴム状弾性体がスチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、及びそれらの水素添加誘導体からなる群より選ばれる少なくとも1種である(1)乃至(3)のいずれかに記載の熱収縮性積層フィルム。
(5)JIS K7127に準拠して測定される主収縮方向と直交する方向の引張弾性率が1,400MPa以上である(1)乃至(4)のいずれかに記載の熱収縮性積層フィルム
(6)フィルム全体の厚みに対する前記(I)層の厚み比が10%以上70%以下である(1)乃至(5)のいずれかに記載の熱収縮性積層フィルム
(7) 前記(III)層がリサイクルされた前記フィルムを含有し、該フィルムの含有量がフィルム全体の質量に対して1質量%以上50質量%以下であり、かつJIS K7105に準拠して測定されるフィルムのヘーズ値が10%以下である(1)乃至(6)のいずれかに記載の熱収縮性積層フィルム。
(8)前記(1)乃至(7)のいずれかに記載の熱収縮性積層フィルムを基材として用いた成形品。
(9)前記(1)乃至(7)のいずれかに記載の熱収縮性積層フィルムを基材として用いた熱収縮性ラベル。
(10)(8)に記載の成形品又は(9)に記載の熱収縮性ラベルを装着した容器。
本発明の熱収縮性積層フィルム(以下「本発明のフィルム」ともいう。)は、ポリエステル系樹脂を主成分とする(I)層と、ゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂を主成分とする(III)層との間に、接着性を持たせる目的で、所定のスチレン系炭化水素含有率を有するスチレン系熱可塑性樹脂を主成分とする(II)層を形成してなる少なくとも3層構造を有するフィルムである。
本発明のフィルムの(I)層は、多価カルボン酸成分と多価アルコール成分とを含む少なくとも1種の熱可塑性ポリエステル樹脂を主成分とするポリエステル系樹脂を主成分として構成される。
本発明のフィルムにおける(III)層は、スチレン系モノマーと(メタ)アクリル酸エステル系モノマーとからなる共重合体の連続相中にゴム状弾性体を分散させたゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂により構成される。
なお、上記ゴム状弾性体の分散粒子の粒子径は、原料ペレットから超薄切片法により調製した試料を、透過型電子顕微鏡を用いて撮影した写真から求められる数平均粒子径である。
本発明における(II)層は、スチレン系炭化水素の含有率が5質量%以上50質量%以下であるスチレン系熱可塑性樹脂を主成分として構成される。
本発明のフィルムは、(I)層と(III)層との間に(II)層を有する少なくとも3層構成のものであれば、層構成は特に限定されるものではない。例として、(I)層/(II)層/(III)層、(I)層/(II)層/(III)層/(II)層/(III)層、(I)層/(II)層/(III)層/(II)層/(I)層、又は(III)層/(II)層/(I)層/(II)層/(III)層などの構成が挙げられるが、この中でもより効果的な積層構成は(I)層/(II)層/(III)層/(II)層/(I)層である。この層構成を採用することにより、本発明の目的であるフィルムの腰(常温での剛性)と収縮特性に優れ、耐自然収縮性があり、かつ層間剥離が十分に抑制され、再生添加時の透明性に優れた、収縮包装、収縮結束包装や収縮ラベル等の用途に適した熱収縮性積層フィルムを生産性、経済性よく得ることができる。
各層の厚み比は、上述した作用効果を考慮して設定すればよく、特に限定されるものではない。(I)層のフィルム全体の厚みに対する厚み比は10%以上、好ましくは15%以上、さらに好ましくは20%であり、前記厚み比の上限は70%、好ましくは60%、さらに好ましくは50%である。また中間層(III)層のフィルム全体の厚みに対する厚み比は、20%以上、好ましくは25%以上、さらに好ましくは30%以上であり、上限は80%、好ましくは75%、さらに好ましくは70%である。さらに接着層(II)層はその機能から0.5μm以上、好ましくは0.75μm以上、さらに好ましくは1μm以上であり、上限は5μm、好ましくは4μmの範囲であることが望ましい。各層の厚み比が上記範囲内であれば、フィルムの腰(常温での剛性)、収縮仕上がり性、再生添加時の透明性、自然収縮に優れ、かつフィルムの層間剥離が抑制された、収縮包装、収縮結束包装や収縮ラベル等の用途に適した熱収縮性積層フィルムがバランスよく得ることができる。
本発明のフィルムの腰(常温での剛性)は、フィルムの主収縮方向と直交する方向の引張弾性率が1,400MPa以上であることが好ましく、1,500MPaであることがより好ましく、1600MPa以上であることがさらに好ましい。また、通常使用される熱収縮性フィルムの引張弾性率の上限値は3,000MPa程度であり、好ましくは2,900MPa程度であり、さらに好ましは2,800MPa程度である。フィルムの主収縮方向と直交する方向の引張弾性率が1,400MPa以上あれば、フィルム全体としての腰(常温での剛性)を高くすることができ、特にフィルムの厚みを薄くした場合においても、ペットボトルなどの容器に製袋したフィルムをラベリングマシン等で被せる際に、斜めに被ったり、フィルムの腰折れなどで歩留まりが低下したりしやすいなどの問題点が発生し難く、好ましい。上記引張弾性率は、JIS K7127に準じて、23℃の条件で測定することができる。本発明のフィルムの引張弾性率を調整する手段としては、各層の樹脂組成を本発明で規定する範囲とすることが重要であると同時に、(I)層のフィルム全体の厚みに対する厚み比を10%以上にし、かつ(II)層の厚みを5μm以下とするとよい。
なお、本明細において「主収縮方向」とは、縦方向と横方向のうち延伸方向の大きい方を意味し、例えば、ボトルに装着する場合にはその外周方向に相当する方向である。
本発明のフィルムは、フィルムの低温収縮性、収縮仕上がり性、透明性、自然収縮等に優れているため、その用途が特に制限されるものではないが、必要に応じて印刷層、蒸着層その他機能層を形成することにより、ボトル(ブローボトル)、トレー、弁当箱、総菜容器、乳製品容器等の様々な成形品として用いることができる。特に本発明のフィルムを食品容器(例えば清涼飲料水用又は食品用のPETボトル、ガラス瓶、好ましくはPETボトル)用熱収縮性ラベルとして用いる場合、複雑な形状(例えば、中心がくびれた円柱、角のある四角柱、五角柱、六角柱など)であっても該形状に密着可能であり、シワやアバタ等のない美麗なラベルが装着された容器が得られる。本発明の成形品及び容器は、通常の成形法を用いることにより作製することができる。
なお、実施例に示す測定値及び評価は次のように行った。実施例では、積層フィルムの引き取り(流れ)方向を「縦」方向、その直角方向を「横」方向と記載する。
JIS K7127に準じて、温度23℃の条件でフィルムの主収縮方向と直交する方向(縦方向)について測定した。また、下記の基準で評価した結果も併記した。
◎:引張弾性率が1600MPa以上
○:引張弾性率が1400MPa以上1600MPa未満
×:引張弾性率が1400MPa未満
フィルムを縦100mm、横100mmの大きさに切り取り、70℃、80℃及び90℃の温水バスに10秒間それぞれ浸漬し、収縮量を測定した。熱収縮率は横方向について、収縮前の原寸に対する収縮量の比率を%値で表示した。
JIS K7105に準拠してフィルム厚み50μmでフィルムのヘーズ値を測定した。
JIS K7127に準じて、温度−10℃、試験速度100mm/分の条件でフィルムの主収縮方向と直交する方向(縦方向)について測定した。
フィルムの横方向の両端より10mmの位置で、THF90質量%、n−ヘキサン10質量%からなる混合溶剤を用いて接着し、筒状ラベルを製造した。シール部分を円周と直角方向に5mm幅に切り取り、それを恒温槽付引張試験機((株)インテスコ製「201X」)を使用し、剥離試験を行った。層間剥離強度を以下の数値で評価した。
◎:層間剥離強度が6N/15mm幅以上
○:層間剥離強度が4N/15mm幅以上6N/15mm幅未満
×:層間剥離強度が2N/15mm幅未満
10mm間隔の格子目を印刷したフィルムをMD100mm×TD298mmの大きさに切り取り、TDの両端を10mm重ねてテトロヒドロフラン(THF)溶剤で接着し、円筒状フィルムを作製した。この円筒状フィルムを、容量1.5Lの円筒型ペットボトルに装着し、蒸気加熱方式の長さ3.2m(3ゾーン)の収縮トンネル中を回転させずに、約4秒間で通過させた。各ゾーンでのトンネル内雰囲気温度は、蒸気量を蒸気バルブで調整し、70〜85℃の範囲とした。フィルム被覆後は下記基準で評価した。
◎:収縮が十分でシワ、アバタ、格子目の歪みが全く生じない。
○:収縮が十分でシワ、アバタ、格子目の歪みがごく僅かに生じる。
×:収縮は十分だがシワ、アバタ、格子目の歪みが顕著に生じる 。
得られたフィルムを粉砕器を用いて粉砕し、再生ペレット化した後、フィルム総量に対して30質量%に相当する量を中間層(III)層に再生添加して、各実施例と同様、再生添加フィルムを得た。得られた厚み50μmのフィルムを用いて、JIS K7105に準拠してヘーズ値を測定した。また、下記の基準で評価した結果も併記した。
◎:ヘーズ値が7%未満
○:ヘーズ値が7%以上10%未満
×:ヘーズ値が10%以上
表1に示すように、(I)層を構成する樹脂として、イーストマンケミカル社製ポリエステル樹脂 商品名『coplyester6763』(以下「S1」と略称する。)を、中間層(III)層として、スチレン−ブタジエン共重合体7質量%、スチレン47質量%、メチルメタクリレート38質量%、及びブチルアクリレート8質量%からなる共重合体が連続相となったゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂(以下「M1」と略称する。)を、接着層(II)として、JSRクレイトンポリマー社製SIS 商品名『クレイトンD1124』(スチレン含有率30質量%)(以下「AD1」と略称する。)を用い、それぞれの樹脂を別個の三菱重工業株式会社製単軸押出機に投入し、設定温度230℃で溶融混合後、各層の厚みが(I)層/(II)層/(III)層/(II)層/(I)層=40μm/10μm/150μm/10μm/40μmとなるよう3種5層ダイスより共押出し、50℃のキャストロールで引き取り、冷却固化させて幅300mm、厚さ250μmの未延伸積層シートを得た。次いで、三菱重工株式会社製フィルムテンターにて、予熱温度100℃、延伸温度95℃で横一軸方向に5.0倍延伸した後、冷風で急冷して、厚さ50μmの熱収縮性積層フィルムを得た。評価項目の全てが◎であったフィルムを(◎)、○が含まれるフィルムを(○)、1つでも×があったフィルムを(×)として総合評価した。評価した結果を表2に示す。
表1に示すように、(I)層を構成する樹脂をS1樹脂90質量%と三菱エンジニアリングプラスチックス社製PBT樹脂 商品名『ノバデュラン5008』10質量%の混合樹脂とし、(III)層にM1の100質量部に対し、大日本インキ化学工業(株)社製 ポリエステル系可塑剤 商品名『ポリサイザーW2610』(以下「M2」と略称する。)を3質量部添加したこと以外は、実施例1と同様に熱収縮性積層フィルムを得た。得られたフィルムを評価した結果を表2に示す。
表1に示すように、(II)層を構成する樹脂をクラレ社製SEPS樹脂 商品名『セプトン2004』(スチレン含有率18%)(以下「AD2」と略称する)とし、未延伸積層シートでの各層の厚み(I)層/(II)層/(III)層/(II)層/(I)層=20μm/5μm/200μm/5μm/20μmとした以外は、実施例1と同様に熱収縮性積層フィルムを得た。得られたフィルムを評価した結果を表2に示す。
表1に示すように、(III)層にM2を2質量部添加し、未延伸積層シートでの各層の厚み(I)層/(II)層/(III)層/(II)層/(I)層=70μm/5μm/100μm/5μm/70μmとした以外は、実施例1と同様に熱収縮性積層フィルムを得た。得られたフィルムを評価した結果を表2に示す。
表1に示すように、(II)層を構成する樹脂をクラレ社製SEBS樹脂 商品名『クレイトン G1657』(スチレン含有率13%)(以下「AD3」と略称する。)とした以外は、実施例4と同様に熱収縮性積層フィルムを得た。得られたフィルムを評価した結果を表2に示す。
表1に示すように、(II)層を構成する樹脂をクラレ社製SEP樹脂 商品名『セプトン 1001』(スチレン含有率35%)(以下「AD4」と略称する。)とした以外は、実施例4と同様に熱収縮性積層フィルムを得た。得られたフィルムを評価した結果を表2に示す。
表1に示すように、(III)層を構成する樹脂をスチレン−ブタジエン共重合体10質量%、スチレン47質量%、メチルメタクリレート32質量%、及びブチルアクリレート11質量%からなる共重合体が連続相となったゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂(以下「M3」と略称する。)とした以外は、実施例1と同様に熱収縮性積層フィルムを得た。得られたフィルムを評価した結果を表2に示す。
表1に示すように、(I)層と(III)層で用いた樹脂を別個の三菱重工業株式会社製単軸押出機に投入し、設定温度230℃で溶融混合後、各層の厚みが(I)層/(III)層/(I)層=40μm/170μm/40μmとなるよう2種3層ダイスより共押出し、50℃のキャストロールで引き取り、冷却固化させて幅300mm、厚さ250μmの未延伸積層シートを得た。次いで、三菱重工株式会社製フィルムテンターにて、予熱温度100℃、延伸温度95℃で横一軸方向に5.0倍延伸した後、冷風で急冷して、厚さ50μmの熱収縮性積層フィルムを得た。得られたフィルムを評価した結果を表2に示す。
表1に示すように、(II)層で用いたAD1をクラレ(株)製SEPS共重合体商品名『セプトン 2104』(スチレン含有率65%)(以下「AD5」と略称する。)に変更した以外は、実施例1と同様に熱収縮性積層フィルムを得た。得られたフィルムを評価した結果を表2に示す。
表1に示すように、(II)層で用いたAD1を三井・デュポンポリケミカル(株)製エチレン−酢酸ビニル共重合体商品名『エバフレックス EV560』(VA含有率14%)(以下「AD6」と略称する。)に変更した以外は、実施例1と同様に熱収縮性積層フィルムを得た。得られたフィルムを評価した結果を表2に示す。
表1に示すように、(III)層をゴム成分を含まない、スチレン47質量%、メチルメタクリレート38質量%、及びブチルアクリレート8質量%からなる共重合体(以下「M4」と略称する。)とした以外は、実施例1と同様に熱収縮性積層フィルムを得た。得られたフィルムを評価した結果を表2に示す。
これに対し、接着層を有しない場合(比較例1)、本発明の規定する範囲外のスチレン系熱可塑性樹脂を(II)層として設けた場合(比較例2)には充分な層間剥離強度が得られず試験の途中で層間剥離が起こった。(II)層を構成する樹脂としてエチレン−酢酸ビニル共重合体を用いた場合(比較例3)には、再生添加後のヘーズ値が低下した。また、(III)層を本発明以外の樹脂で構成した場合(比較例4)には、フィルムの耐破断性が低下する結果となった。
これより、本発明のフィルムは、フィルムの腰(常温での剛性)、加熱収縮特性に優れ、自然収縮が小さく、かつ層間剥離が十分に抑制され、再生添加時の透明性に優れた、収縮包装、収縮結束包装や熱収縮性ラベル等の用途に適した熱収縮性積層フィルムであることが分かる。
Claims (10)
- (I)層と(III)層との間に(II)層を有する少なくとも3層からなる積層フィルムであって、各層が下記成分を主成分とする樹脂からなるとともに、80℃の温水中に10秒間浸漬したときの熱収縮率が少なくとも一方向において20%以上であることを特徴とする熱収縮性積層フィルム。
(I)層:ポリエステル系樹脂
(II)層:スチレン系炭化水素の含有率が5質量%以上50質量%以下であるスチレン系熱可塑性樹脂
(III)層:スチレン系モノマーと(メタ)アクリル酸エステル系モノマーとからなる共重合体の連続相中にゴム状弾性体を分散させてなり、前記ゴム状弾性体と前記共重合体との混合比が質量比で1/99乃至20/80であるゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂 - 前記ポリエステル系樹脂が、芳香族ジカルボン酸成分とジオール成分とからなり、全ジオール成分中に1,4−シクロヘキサンジメタノールを15モル%以上50モル%以下含有する非晶性ポリエチレンテレフタレート系樹脂を主成分とする樹脂である請求項1に記載の熱収縮性積層フィルム。
- 前記ゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂の連続相中に含まれるスチレン系モノマーがスチレンであり、(メタ)アクリル酸エステル系モノマーがメチルメタクリレートとブチル(メタ)アクリレートとからなる2種のモノマーである請求項1又は2に記載の熱収縮性積層フィルム。
- 前記ゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂に含まれるゴム状弾性体がスチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、及びそれらの水素添加誘導体からなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1乃至3のいずれかに記載の熱収縮性積層フィルム。
- JIS K7127に準拠して測定される主収縮方向と直交する方向の引張弾性率が1,400MPa以上である請求項1乃至4のいずれかに記載の熱収縮性積層フィルム。
- フィルム全体の厚みに対する前記(I)層の厚み比が10%以上70%以下である請求項1乃至5のいずれかに記載の熱収縮性積層フィルム。
- 前記(III)層がリサイクルされた前記フィルムを含有し、該フィルムの含有量がフィルム全体の質量に対して1質量%以上50質量%以下であり、かつJIS K7105に準拠して測定されるフィルムのヘーズ値が10%以下である請求項1乃至6のいずれかに記載の熱収縮性積層フィルム。
- 請求項1乃至7のいずれかに記載の熱収縮性積層フィルムを基材として用いた成形品。
- 請求項1乃至7のいずれかに記載の熱収縮性積層フィルムを基材として用いた熱収縮性ラベル。
- 請求項8に記載の成形品又は請求項9に記載の熱収縮性ラベルを装着した容器。
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