JP2007061768A - 使い捨て医療器具減容処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 体液で汚染された使い捨て医療器具の医療廃棄物を、その発生時に、簡便に減容して、第1次の保管収集装置を提供する。
【解決手段】 使い捨て医療器具を受け入れる分別タイプ第1ステージと、前記使い捨て医療器具に残存する感染性ヴィールスで汚染されている可能性のある液体を排出する分別タイプ第2ステージと、前記使い捨て医療器具から前記金属部分を分離する分別タイプ第3ステージと、前記使い捨て医療器具の硬質樹脂部分と軟質樹脂部分とを分離する分別タイプ第4ステージと、前記硬質樹脂部分および/または前記軟質樹脂部分を減容化し小片化する分別タイプ第5ステージとを含み、分離され必要に応じて減容化・小片化された部材を各別に分別収納保管することを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、病院、診療所等の医療機関で使用される注射器、カテーテル等の減容処理をして一時的に保管する装置に関し、特には、注射針の金属部分、注射器の注射筒・押し子の硬質樹脂部分、押し子先端部(ガスケット)やカテーテルに用いられる軟質樹脂ないしゴム部分に分離し、減容して一時的に保管する装置に関する。
B型肝炎、C型肝炎や、エイズ等、発症者ないし保菌者の体液を介したウィルスによる感染の問題から、注射器や、透析等に用いるカテーテル等、体液に触れる医療器具は、使い捨て(ディスポーザル)式のものが用いられている。そして、使用後の、体液が付着したそれらの使い捨て医療器具は、専用の容器に保管され、定期的に廃棄物処理業者に無害化処理を委託されるのが普通である。
通常、専用の容器は、使用済みの医療器具を投げ込みやすいように、蓋が開け放されており、ある程度専用容器が満たされると蓋がなされ、テープ等で密閉される。
専用容器は、体液の付着した使い捨て医療器具の発生場所、すなわち患者・被処置者への処置位置の近傍に置かれるので、大きな容器とすることができず、嵩張る注射器やカテーテルの収容数に限りがあり、廃棄医療器具が多量に出る医療機関では頻繁に密封措置や廃棄物処理業者が回収に来るまでの仮保管場所への運搬を要することになる。また、蓋も開け放たれているので、専用容器への投げ込み時や専用容器から突出している針先等に触れて体液汚染されることも希ではなかった。
一部では、誤って突き刺すことのある、一番危険な針部分だけを注射器から切除する装置が導入されているが、注射器を捨てるたびに針部分を切除するのに時間と手間が掛かり、忙しい看護師達の評判は、必ずしも芳しいものではなかった。
廃棄物の最終処理として、誘導加熱焼却システムが用いられる場合もある(特許文献1参照)が、この誘導加熱焼却システムに投入される被焼却物の容量も、嵩張るものは余り好まれない傾向にあり、この面からも、廃棄物の減容化が望まれている。
また、医療廃棄物の素材別に分別されるならば、今まで殆ど試みられてこなかったリサイクルの可能性も、今後の課題となり得る。
特開2002−340816号公報
本発明は、上述の事情に鑑みて、注射器やカテーテル等の、体液で汚染された使い捨て医療器具の医療廃棄物を、その発生時に、簡便に減容して、看護師等の医療器具取扱者にも安全な、第1次の保管収集装置を提供することを課題とする。
本発明の使い捨て医療器具減容処理装置は、注射針、カテーテル、流量調節器等の、金属・軟質樹脂・硬質樹脂が混在している感染性ヴィールスで汚染されている可能性のある使い捨て医療器具を受け入れる混在タイプ第1ステージと、加熱軟化された前記使い捨て医療器具を減容化し小片化する混在タイプ第2ステージと、減容化・小片化された前記使い捨て医療器具を混在タイプ保管容器に移送・保管する混在タイプ第3ステージとを備えたことを特徴とする。前記混在タイプ第3ステージが、減容化・小片化された前記使い捨て医療器具の移送途中で磁石吸着装置の作用で金属が分離され、金属保管容器と、樹脂保管容器に各別に移送・保管する混在タイプ第3’ステージとすることができる。
また、注射器を主体とする、感染性ヴィールスで汚染されている可能性のある使い捨て医療器具を受け入れる分別タイプ第1ステージと、前記使い捨て医療器具に残存する感染性ヴィールスで汚染されている可能性のある液体(注射液または体液)を排出する分別タイプ第2ステージと、前記使い捨て医療器具(注射器本体)から前記金属部分を分離する分別タイプ第3ステージと、前記使い捨て医療器具の硬質樹脂部分(注射器本体を構成する注射筒および押し子)と軟質樹脂部分(ガスケット)とを分離する分別タイプ第4ステージと、前記硬質樹脂部分および/または前記軟質樹脂部分を減容化し小片化する分別タイプ第5ステージとを含み、分離され必要に応じて減容化・小片化された前記金属部分・硬質樹脂部分・軟質樹脂部分を注射針保管容器・軟質樹脂等保管容器・硬質樹脂保管容器に各別に分別収納保管することを特徴とする。
前記分別タイプ第1ステージが、注射器受けを備え、注射器受けは、一般注射器・採血針用の注射器の太細のゲージにしたがって細分された複数の注射器受けを呼出機能方式を操作して投入口として選択されること、前記分別タイプ第3ステージにおける金属部分(注射針)を分離するに際して、前記硬質樹脂部分の閉鎖側端を加熱軟化させること、また、前記分別タイプ第5ステージにおける前記硬質樹脂部分および前記軟質樹脂部分の減容小片化が、食い違い状カムロール間を通過させることによってなされること、がそれぞれ好ましい。
前述の非分別タイプの使い捨て医療器具減容処理装置と、分別タイプの使い捨て医療器具減容処理装置とが一つの装置に合体されている総合タイプの使い捨て医療器具減容処理装置であることが好ましい。
本発明は、使い捨て医療器具を減容小片化して収納保管するので、収納保管スペースを節約できる。また、注射針の金属部分・注射器本体等の、特に嵩張る硬質樹脂部分・カテーテルを初めとする軟質樹脂部分をそれぞれ分別し、減容小片化してそれぞれの保管容器に収納保管するので、医療機関の処置室(措置室)内に設置しても場所を取らず、且つ、医療従事者を初めとして近くにいる者にとって、伝染性のヴィールスによる感染のおそれがない安全で、衛生的な使い捨て医療器具廃棄物の保管処理ができるという利点がある。
本発明は、注射器あるいはカテーテル等の感染性ヴィールスで汚染されている可能性のある使い捨て医療器具の中で大きなボリュームを占める合成樹脂部分を、装置の受け台に置くだけで、自動的に減容小片化処理を施した上で、仮保管することを基本とする。
使い捨て医療器具に含まれている、金属(主として注射針)、硬質樹脂(主として注射筒・押し子)、軟質樹脂(主として押し子のパッキング)を格別に分別されることはより望ましい。
使い捨て医療器具には、人工透析、献血(全血・成分)等のように、殆どが軟質樹脂で、針を構成する金属と、若干量の流量調節弁等の硬質樹脂が少量混在しているものと、注射器を中心とする、針を構成する金属と、注射筒や押し子等を構成する硬質樹脂と、押し子のパッキング等を構成する軟質樹脂とが、それぞれそれなりの割合で含まれているものとがある。
前者は、圧倒的な量が、不定形(それ自体では形状を固定的に保ち難い)の軟質樹脂(主としてカテーテル)で占められており、その軟質樹脂の中空部分を押し潰すだけで相当の減容が達成される。それと同時に、加熱軟化させた軟質樹脂が、少量の硬質樹脂を包み込むことにより、硬質樹脂に対する充分な軟化温度にまで加熱しなくとも、硬質樹脂の小片化に際して、砕くに充分な応力を掛けることによって、騒音を発したり、破片が飛散することも基本的に阻止することができる。
したがって、前者については、素材毎に非分別とすることを許容しさえすれば、実質的に有効な減容化が可能となる。
一方、後者については、それぞれが形状を保持する定形体であって、金属・硬質樹脂・軟質樹脂のそれぞれを分離することも比較的容易であり、各別に減容化・小片化することもできるので、各別に分離分別して処理することが望ましい。
医療機関によっては、あるいは医療機関における治療・処置の場所によっては、用いられる使い捨て医療器具が、前述の分類で、一方に殆ど偏っているところもあり、そのような医療機関には、それぞれのタイプのみを対象とする使い捨て医療器具減容処理装置とすることによって、各使い捨て医療器具減容処理装置の収容保管量が大きく採れる利点がある。
それに対して、医療機関によっては、あるいは医療機関における治療・処置の場所によっては、用いられる使い捨て医療器具が、前述の分類で、両方のタイプが混在して用いられているところもあり、そのような医療機関には、両方のタイプの使い捨て医療器具減容処理装置を併置することによって、複数の使い捨て医療器具減容処理装置を別途に用意することによる床面積の過大な占拠を避けることができる利点がある。
以下の説明では、両方のタイプの使い捨て医療器具減容処理装置を併置した総合タイプの使い捨て医療器具減容処理装置を例示するが、それぞれのタイプの使い捨て医療器具減容処理装置についてそれぞれの基本構造を説明することによって、各タイプ専用タイプの使い捨て医療器具減容処理装置の説明に換えることとする。
以下に、添付図面を参照して、本発明を詳細に説明する。
図1は、非分別タイプの使い捨て医療器具減容処理装置と、分別タイプの使い捨て医療器具減容処理装置とが一つの装置に合体されている総合タイプの使い捨て医療器具減容処理装置を示す平面説明図であり、図2は、総合タイプの使い捨て医療器具減容処理装置を示す立面説明図である。
図3は、移行治具の一例としての籠形スクリューを示す説明図である。
図4は、小片化治具の一例としての裁断用歯車様カム式ローラーカッターを示す説明図である。
図5は、順送り機構の一例を示す説明図である。
図6は、放電加工方式で注射針を切断する一例を示す説明図である。
図7は、硬質樹脂加熱具の一例を示す説明図である。
図1、図2においては、天板・シャッター・手摺り等の最上部の部材は省略して描かれている。
図1、図2において、Aは、非分別タイプの使い捨て医療器具減容処理装置部分であり、Bは、分別タイプの使い捨て医療器具減容処理装置部分である。
初めに、非分別タイプの使い捨て医療器具減容処理装置部分について説明する。
非分別タイプの使い捨て医療器具減容処理装置は、注射針、カテーテル、流量調節器等の、金属・軟質樹脂・硬質樹脂が混在している使い捨て医療器具を受け入れる混在タイプ第1ステージaと、加熱軟化された前記使い捨て医療器具を減容化し小片化する混在タイプ第2ステージbと、減容化・小片化された前記使い捨て医療器具を混在タイプ保管容器に移送・保管する混在タイプ第3ステージcとを備えている。
混在タイプ第1ステージaは、感染性ヴィールスで汚染されている可能性のある使い捨て医療器具を受け入れる混在タイプ使い捨て医療器具受け1からなる。混在タイプ使い捨て医療器具受け1には、開閉自在の底板2が備えられており、また、必ずしも必須なものではないが、廃棄すべき使い捨て医療器具を挿入するに際してワンタッチで開き、一定時間後に閉まる蓋体3が備えられることが望ましい。
混在タイプ使い捨て医療器具受け1は、適宜の形状・構造を採ることができるが、通常は、円筒体+ロート状円錐台の底部に底板2によって構成されている。
廃棄すべき使い捨て医療器具が挿入され終わると、あるいは、蓋体3が備えられている場合には蓋体3が閉まると、底板2が開き、廃棄処理に供された使い捨て医療器具が混在タイプ第2ステージbに移行する。混在タイプ使い捨て医療器具受け1内に、間隔開けて併置された引き込みローラ4が設けられていれば、使い捨て医療器具の混在タイプ第2ステージbへの移行はより確実になる。
混在タイプ第2ステージbは、加熱部位5と、小片化するカッター8と、(混在系)潰し具9と、混在系樹脂小片シューター11と、混在タイプ保管容器とから構成される。
加熱部位5における加熱手段としては、例えば、電熱加熱、赤外線放射加熱、等適宜のものが装備可能であるが、例えば、図2に示されような、断熱材7にバックアップされた面状のシリコンラバーフィルムヒーター6は簡便なものとして推奨できるものである。
加熱部位5では、廃棄処理に供された使い捨て医療器具の内の軟質樹脂が半溶融程度で、かつ、加熱部位5に粘着しない程度の温度、例えば75〜90℃程度に加熱する。加熱温度が高すぎると、使い捨て医療器具が加熱部位5に粘着して、その先に進行・移行し難くなったり、軟質樹脂が分解して分解ガスが発生することがあるので避ける必要がある。
加熱部位5には、使い捨て医療器具が加熱軟化される間加熱部位5に使い捨て医療器具を収容維持させるために、加熱部位位置保持シャッター12を設けておくことが好ましい。加熱部位位置保持シャッター12は、使い捨て医療器具が所望の温度に加熱軟化されたら、開かれる。
加熱部位5には、加熱部位位置保持シャッター12が開かれたときに、その先に進行・移行することをより確実にするために、移行治具を設けることができる。移行治具としては、例えば、図3に示すような、内部に断続する螺旋状に配置された突起13を有する籠形スクリュー14とすることができる。籠形スクリュー14を回転させることによって、内容物を確実に下方に移行させることができる。
カッター8は、加熱軟化された廃棄処理に供された使い捨て医療器具を小片化するもので、適宜のものが用いられ得るが、例えば、図4に示すような、裁断用歯車様カム式ローラーカッター15とすることができる。裁断用歯車様カム式ローラーカッター15を用いることによって、必ずしも十分に加熱軟化されていない硬質樹脂も、また、金属部分も、小片化され易い利点がある。
尤も、この場合に含まれる硬質樹脂、金属部分は、比較的小片のものであるので、それらをさらに小片化しなくとも、カッターを通過させ得るようにすることは可能である(例えば、比較的硬質のものがカッターを通過し得るように、カッターの通過間隔を可変にすることができる)。
カッター8に続いて、(混在系)潰し具9とマグネットローラー10を設けることが好ましい。(混在系)潰し具9によって、減容化をさらに徹底させると共に、比較的硬質のもの、特に金属質小片は表面に押し出され、引き続き設置されたマグネットローラー10によって、樹脂小片から分離され得るようになる。分離された金属質小片は、混在系金属シューター16を介して、金属保管容器(図示せず)内に収納保管する。
(混在系)潰し具9で小片化が徹底された混在系樹脂小片は、混在系樹脂小片シューター11を介して、混在系樹脂保管容器17内に収納保管する。
次に、図1、図2にBで示す分別タイプの使い捨て医療器具減容処理装置部分について説明する。
分別タイプの使い捨て医療器具減容処理装置は、注射器を主体とする使い捨て医療器具を受け入れる分別タイプ第1ステージdと、受け入れた使い捨て医療器具に残存する感染性ヴィールスで汚染されている可能性のある液体(注射液または体液)を排出しする分別タイプ第2ステージeと、前記使い捨て医療器具(注射器本体)から前記金属部分を分離する分別タイプ第3ステージfと、前記使い捨て医療器具の硬質樹脂部分(注射器本体を構成する注射筒および押し子)と軟質樹脂部分(押し子先端に取り付けられているガスケット)とを分離する分別タイプ第4ステージgと、前記硬質樹脂部分および/または前記軟質樹脂部分を減容化し小片化する分別タイプ第5ステージhと、分離され必要に応じて減容化・小片化された前記金属部分・硬質樹脂部分・軟質樹脂部分を注射針保管容器・軟質樹脂等保管容器・硬質樹脂保管容器に各別に分別収納保管する分別タイプ第6ステージiとからなる(図1、図2)。
分別タイプ第1ステージdは、感染性ヴィールスで汚染されている可能性のある使い捨て医療器具を受け入れる分別タイプ使い捨て医療器具受け21からなる。
分別タイプ使い捨て医療器具受け21は、基本的に一つとしておき、センサー等で注射器の種類・大小等を判別して、次のステージに移行する際に、それぞれの注射器の種類・大小に合わせた処理器具に選別するものでも差し支えないが、注射器に関してその種類・大小等を知り抜いている看護師等の医療従事者が、ボタン等の呼出機能方式を操作することで、適切な注射器受けを選択するようにすることもできる。
廃棄すべき使い捨て医療器具(注射器)が複数本持ち込まれる場合や、前に分別タイプ使い捨て医療器具受け21に投入された注射器がまだ次のステージに移行しない内に新たな注射器が投入される場合もあり得る。このような場合のために、分別タイプ第1ステージに、仮貯蔵部分(図示せず)を付属されることもできる。仮貯蔵部分では、投入された注射器を投入順に整列させて貯蔵し、その投入順序の情報と共に次のステージに送り出すようにすることが望ましい。
分別タイプ第1ステージから次のステージに送り出すには、適宜の機構、例えば図5に示すような、既知の、順送り機構が用いられ得る。このような順送り機構で、仮貯蔵部分を兼用することも可能である。
分別タイプ第2ステージeは、注射器に残る残液を排出する残液排出部22である。
残液排出部22では、注射筒の閉鎖側端の注射針が埋め込み固定されている部分または翼状針の翼部分を基準として、注射筒を固定し、押し子を押し込んで注射機内に残存する注射液や体液を排出する。排出された注射液や体液は、感染性のウィルスに汚染されている可能性があるので、オゾンで滅菌し、併せて脱臭する。排出ガスは、フィルターや吸着剤等を多段に設置して、無害化・浄化して排出する。
注射筒の固定には、注射筒の太さに対応させて、第2ステージの底部部分を上下させることによって対応させることもできる。また、注射筒の閉鎖側端の注射針固定部分をV字クランプで挟むことによって、注射針の軸中心を位置決めすることができる。
分別タイプ第3ステージfは、注射筒から突出する注射針を注射筒から分離する注射針分離部分23である。注射針の注射筒からの分離は、注射針の根元部分を、加熱切断し、あるいは機械的に切断するか、熱可塑性の注射筒の閉鎖側端を加熱軟化させて注射針を引き抜くことで行われる。
注射針を切断するための加熱には、火炎加熱・電磁誘導加熱・放電加熱等適宜の方式が採用され得るが、周辺の医療機器に影響を及ぼすような周波数の電磁波が放射されるものは避けられるべきである。機械的な切断には、回転砥石(グラインダー)、往復動切断刃(砥石タイプや硬質金属刃)等、適宜のものが用いられ得るが、切削液や切り粉が飛散しないようにする措置を講じることが好ましい。
注射筒の閉鎖側端を加熱軟化させるための加熱にも格別の制限はないが、例えば、シリコンラバーフィルムヒーターなどを用いるタイプのものが好ましいものとして推奨され得る。赤外線照射加熱方式なども有利に用いることができる。
また、放電加工方式で切断することもできる。放電加工方式で切断する一例を図6に示す。放電加工液カセット(図示せず)内に注射針を突き刺し、その中で、高速移動させている放電加工線材24の間を注射針25を通過させ、それらの間で発生する放電の作用で切断する。
注射筒から分離された注射針は、注射針シューター(図示せず)を介して、注射針保管容器(図示せず)に収納される。
分別タイプ第4ステージgは、注射筒から押し子を抜き出し、押し子先端部分からガスケットを分離する注射器本体分離ステージである。
分別タイプ第4ステージでは、先ず、注射筒から押し子を抜き出す。注射筒から押し子を抜き出すには、押し子末端の押圧板部分に刺股状器具をあてがって引き抜く。この際、注射筒を加熱軟化して注射針を引き抜いた場合には必ずしも必要ないが、注射筒の閉鎖端近傍に小孔を形成すると、押し子の引き抜きが楽に行える。この場合には、分別タイプ第3ステージfと分別タイプ第4ステージgとの中間に、分別タイプ付加ステージjを設ける。
続いて、押し子からガスケットを分離する。ガスケットを分離するには、刺股状(フォーク状)器具を押し子部分とガスケットとの間に差し込んで、離隔する。通常は、離隔力を加えることによって押し子部分とガスケットとの分離は、簡便に行い得るが、押し子先端のガスケット設置端側を加熱軟化させて、分離をより容易にさせることもできる。
押し子から分離されたガスケットは、発泡体状の場合には軟化半溶融状態として減容化し、発泡体状でない場合にも、必要であればその形状を不定形化するために軟化半溶融状態として中心取付孔部分を埋め、更に必要であれば小片化し、あるいはそのまま、軟質樹脂小片シューター(図示せず)を介して、軟質樹脂等保管容器(図示せず)に収納される。、
分別タイプ第5ステージhは、注射針部分とガスケット部分が分離除去された注射器本体部分(注射筒と押し子)を減容し、小片化する硬質樹脂減容小片化ステージであり、硬質樹脂加熱具26と、押し潰し裁断具29とからなる。
硬質樹脂加熱具26は、図7に示すような、十字骨組27の対角象限の2面の骨組み内に埋め込まれたシリコンラバーフィルムヒーター等のヒーター28を貼付したものが推奨され得る。ここでの加熱温度は、硬質樹脂が軟化する温度とし、通常、90〜120℃程度が推奨され得る。
押し潰し裁断具29は、裁断用歯車様カム式ローラーカッター15に準じるものとすることができる。
分別タイプ第4ステージgを経た注射筒と押し子は、硬質樹脂体シューター30を介して硬質樹脂加熱具26に移行され、加熱軟化された後に硬質樹脂加熱具26から回転排出されて押し潰し裁断具29で減容小片化され、硬質樹脂小片シューター31を介して、小片化硬質樹脂保管容器32に収納保管される。
押し潰し裁断具29を通過する際に軟化硬質樹脂から絞り出された注射針残渣小片を、押し潰し裁断具29の後工程で、マグネットローラー33を付加して除去・分離することが望ましい。
注射針保管容器・軟質樹脂等保管容器・硬質樹脂保管容器は、それぞれの容量を発生するそれぞれの物質の容量にほぼ比例するようにしておくことにより、廃棄物処理業者が回収に来るまでの仮保管場所への運搬を一時に行うことができる。更に、それぞれの容器の形状を、組み合わせる・積み重ねることによって、全体として持ち運び易い形状となす事ができるようにすることが好ましい。
総合タイプの使い捨て医療器具減容処理装置には、キャスタ−41を設けておくと、該装置の移動に便利である。
本発明によれば、使用済みの使い捨て医療器具を、針部分を安全に処理し、樹脂部分を減容小片化して収納保管できる。したがって、医療機関での過誤による使用済みでウィルスに汚染されている可能性のある針で傷つけたりすることを回避でき、仮保管のスペースを最小限にすることができるので、医療業界に裨益するところ大であり、ひいては医療廃棄物処理業界に裨益するところも大である。
総合タイプの使い捨て医療器具減容処理装置を示す平面説明図である。 総合タイプの使い捨て医療器具減容処理装置を示す立面説明図である。 移行治具の一例としての籠形スクリューを示す説明図である。 小片化治具の一例としての裁断用歯車様カム式ローラーカッターを示す説明図である。 順送り機構の一例を示す説明図である。 放電加工方式で注射針を切断する一例を示す説明図である。 硬質樹脂加熱具の一例を示す説明図である。
符号の説明
A:非分別タイプの使い捨て医療器具減容処理装置部分
B.分別タイプの使い捨て医療器具減容処理装置部分
a:混在タイプ第1ステージ
b:混在タイプ第2ステージ
c:混在タイプ第3ステージ
d:分別タイプ第1ステージ
e:分別タイプ第2ステージ
f:分別タイプ第3ステージ
g:分別タイプ第4ステージ
h:分別タイプ第5ステージ
i:分別タイプ第6ステージ
j:分別タイプ付加ステージ
1:混在タイプ使い捨て医療器具受け
2:(開閉自在の)底板
3:蓋体
4:引き込みローラ
5:加熱部位
6:シリコンラバーフィルムヒーター
7:断熱材
8:カッター
9:(混在系)潰し具
10:マグネットローラー
11:混在系樹脂小片シューター
12:加熱部位位置保持シャッター
13:(螺旋状に配置された)突起
14:籠形スクリュー
15:裁断用歯車様カム式ローラーカッター
16:混在系金属シューター
17:混在系樹脂保管容器
21:分別タイプ使い捨て医療器具受け
22:残液排出部
23:注射針分離部分
24:放電加工線材
25:注射針
26:硬質樹脂加熱具
27:十字骨組
28:ヒーター
29:押し潰し裁断具
30:硬質樹脂体シューター
31:硬質樹脂小片シューター
32:小片化硬質樹脂保管容器
33:マグネットローラー
41:キャスター

Claims (7)

  1. 注射針、カテーテル、流量調節器等の、金属・軟質樹脂・硬質樹脂が混在している感染性ヴィールスで汚染されている可能性のある使い捨て医療器具を受け入れる混在タイプ第1ステージと、加熱軟化された前記使い捨て医療器具を減容化し小片化する混在タイプ第2ステージと、減容化・小片化された前記使い捨て医療器具を混在タイプ保管容器に移送・保管する混在タイプ第3ステージとを備えたことを特徴とする使い捨て医療器具減容処理装置。
  2. 請求項1に記載の使い捨て医療器具減容処理装置において、混在タイプ第3ステージが、減容化・小片化された前記使い捨て医療器具の移送途中で磁石吸着装置の作用で金属が分離され、金属保管容器と、樹脂保管容器に各別に移送・保管する混在タイプ第3’ステージとなっている使い捨て医療器具減容処理装置。
  3. 注射器を主体とする、感染性ヴィールスで汚染されている可能性のある使い捨て医療器具を受け入れる分別タイプ第1ステージと、前記使い捨て医療器具に残存する感染性ヴィールスで汚染されている可能性のある液体(注射液または体液)を排出する分別タイプ第2ステージと、前記使い捨て医療器具(注射器本体)から前記金属部分を分離する分別タイプ第3ステージと、前記使い捨て医療器具にの硬質樹脂部分(注射器本体を構成する注射筒および押し子)と軟質樹脂部分(ガスケット)とを分離する分別タイプ第4ステージと、前記硬質樹脂部分および/または前記軟質樹脂部分を減容化し小片化する分別タイプ第5ステージとを含み、分離され必要に応じて減容化・小片化された前記金属部分・硬質樹脂部分・軟質樹脂部分を注射針保管容器・軟質樹脂等保管容器・硬質樹脂保管容器に各別に分別収納保管することを特徴とする使い捨て医療器具減容処理装置。
  4. 前記分別タイプ第1ステージが、注射器受けを備え、注射器受けは、一般注射器・採血針用の注射器の太・細のゲージにしたがって細分された複数の注射器受けを呼出機能方式を操作して投入口として選択される請求項3記載の使い捨て医療器具減容処理装置。
  5. 前記分別タイプ第3ステージにおける金属部分(注射針)を分離するに際して、前記硬質樹脂部分の閉鎖側端を加熱軟化させる請求項3または請求項4記載の使い捨て医療器具減容処理装置。
  6. 前記分別タイプ第5ステージにおける前記硬質樹脂部分および前記軟質樹脂部分の減容小片化が、食い違い状カムロール間を通過させることによってなされる請求項3ないし5のいずれかに記載の使い捨て医療器具減容処理装置。
  7. 請求項1または請求項2に記載の使い捨て医療器具減容処理装置と、請求項3〜請求項6のいずれかに記載の使い捨て医療器具減容処理装置とが一つの装置に合体されている総合タイプの使い捨て医療器具減容処理装置。
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