JP3483281B2 - 感染性医療廃棄物粉砕処理装置 - Google Patents

感染性医療廃棄物粉砕処理装置

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JP3483281B2 JP29971293A JP29971293A JP3483281B2 JP 3483281 B2 JP3483281 B2 JP 3483281B2 JP 29971293 A JP29971293 A JP 29971293A JP 29971293 A JP29971293 A JP 29971293A JP 3483281 B2 JP3483281 B2 JP 3483281B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感染性医療廃棄物、例
えば使用済みの注射器、輸血セットなどの感染性医療廃
棄物を滅菌粉砕処理する感染性医療廃棄物粉砕処理装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、医療分野における医療用廃棄物処
理装置としては、例えば特開平3ー131261号に開
示された装置がある。この医療用廃棄物処理機は、軽金
属・紙・ガラス・プラスチック・ゴム等の被滅菌粉砕材
を投入するための開閉天蓋6と滅菌済み後の被滅菌粉砕
材を投下するための開閉底蓋8とを有し、且つ内面前面
に被滅菌粉砕材の高温による溶解時の付着を防止する加
工が施される加熱滅菌槽5と、この加熱滅菌槽5から投
下される滅菌済み後の被滅菌粉砕材を粉砕する粉砕装置
30とを備えた構成からなるものである。そして、さら
にこの医療用廃棄物処理機は、加熱滅菌槽5において、
その上半部に設けた入口10及び出口17を利用して槽
5内に熱風を循環させて槽内の温度を所定時間160℃
〜200℃に保つようにしたことを特徴としている。こ
のような構成と特徴をもったこの医療用廃棄物処理機
は、消毒液を使わず加熱滅菌することにより医療用廃棄
物などを安全に処理して投棄できるとしている。
【0003】さらに、医療用廃棄物処理装置として、例
えば、特公平4−50020号公報に開示された装置が
ある。この処理装置は、密閉可能な外殻容器30と、こ
の外殻容器30の上方で逆転可能に軸支された消毒容器
1と、この消毒容器1の下方に設置され第1のガイド板
11を介して逆転された消毒容器1から落下する消毒済
み廃棄物を粉砕するための破砕手段2と、この破砕手段
2の下方に設けられ第2のガイド板22を介して破砕手
段2から落下する粉砕廃棄物を金属と非金属とに分別す
るための遠心分離機3と、この遠心分離機3から落下す
る金属粉砕物及び非金属粉砕物をそれぞれの送出管3
a,3b,3cを介して各別に密封するための袋充填機
4とを備えており、さらに破砕手段2は、図示しない廃
棄物を前処理するカッター機構と超鋼材で形成され互い
に噛み合う一対以上の有刃ローラR1,R2とで構成す
るとともに、図示しないカッター機構は、外筒と、この
外筒内で高速回転し内周面に多数のカッターおよびそれ
ぞれのカッター下部に設けた貫通孔を有する内筒とを備
えた構成からなることを特徴としている。
【0004】このような構成と特徴をもったこの医療用
廃棄物処理機は、細菌、ヴィールス等で汚染された注射
器その他の医療廃棄物を消毒して二次感染の虞をなくし
た上で、これらを粉砕し、次いで金属とその他の破砕物
に分別し、それぞれを樹脂製の袋に密閉することによ
り、医療廃棄物の安全迅速な処理を低コストで行え、医
療廃棄物から生じる感染事故を確実に防止できるとして
いる。
【0005】ところで、例示したこれら公報における医
療用廃棄物処理装置は、ゴミ処理経路における細菌,ヴ
ィールス等で汚染された注射器その他の医療廃棄物によ
る二次感染の完全防止と、最終的に排出されるゴミとし
ての医療用廃棄物を専用の袋などに効率的に収納可能な
ように減容化して廃棄コストの低減につながるように医
療用廃棄物を小粒化し、しかもゴミとしての医療用廃棄
物が安全な一般的なゴミと同様に扱えることが肝要であ
る。
【0006】
【発明の解決しようとする課題】ところが、例示したこ
れら従来装置は、粉砕前の原型の医療用廃棄物に滅菌処
理を施すので、ややもすれば医療廃棄物の隠れた部分な
ど細部に至っては完全に滅菌処理が施されるとは限らな
い不安が残った。また、これら従来装置は、滅菌時の高
温で小粒化された医療廃棄物同士が溶融したり、医療廃
棄物の粉砕時に刃から発生する摩擦熱で小粒化された医
療廃棄物が溶けて刃に付着したり、粉砕される際に粘り
けのある医療廃棄物片などが刃に噛み込んで粉砕効率を
阻害したりする問題が生じた。その結果、医療廃棄物を
小粒化できず、廃棄コストの低減につながる効率的に収
容可能な減容化ができなかった。
【0007】そこで、本発明は上記従来の技術的課題を
解消するべくなされたもので、その目的とするところ
は、感染性医療廃棄物を小粒化するとともに、小粒化す
ることによって滅菌効果を高め、且つ廃棄物として収容
効率を高めるべく減容化して廃棄コストを低減し得る感
染性医療廃棄物粉砕処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、その要旨は、上部に感染性
医療廃棄物投入口を設けた密閉構造の装置本体内に、そ
の装置本体下方に向かって集束するように形成されたホ
ッパーと、そのホッパー内に投入口より投下された感染
性医療廃棄物を圧潰しながら下方に圧送する第1の荒破
砕機と、上記ホッパー下部に設けられ、上記第1の荒破
砕機より圧送された感染性医療廃棄物を下方に向かって
細かく砕きながら排出する第2の細粉砕機と、その第2
の細粉砕機の下方に横たわるように設けられ、上流側に
第2の細粉砕機から供給される感染性医療廃棄物の供給
口を有するとともに下流側に非感染性医療廃棄物の排出
口を有する滅菌混練槽とを設け、上記滅菌混練槽内の上
流側から下流側にあって滅菌混練槽内を一定温度に保持
するように滅菌加熱手段を設けるとともに、滅菌混練槽
の感染性医療廃棄物供給口近傍から非感染性医療廃棄物
排出口近傍に当該感染性医療廃棄物を混練滅菌しながら
給送する混練搬送手段とを設けてなることを特徴とする
感染性医療廃棄物粉砕処理装置にある。
【0009】滅菌混練槽の上流端に乾燥・脱臭・滅菌用
媒体投入口を設けたことを特徴とする感染性医療廃棄物
粉砕処理装置にある。混練搬送手段が回転可能な混練搬
送螺旋羽根からなることを特徴とする感染性医療廃棄物
粉砕処理装置にある。滅菌混練槽に一体的に滅菌加熱手
段が施されてなることを特徴とする感染性医療廃棄物粉
砕処理装置。
【0010】混練搬送螺旋羽根に滅菌加熱手段が施され
てなることを特徴とする感染性医療廃棄物粉砕処理装置
にある。
【0011】
【作用】上記構成の感染性医療用廃棄物粉砕処理装置に
よれば、上部に感染性医療廃棄物投入口を設けた密閉構
造の装置本体内に、その装置本体下方に向かって集束す
るように形成されたホッパーと、そのホッパー内に投入
口より投下された感染性医療廃棄物を圧潰しながら下方
に圧送する第1の荒破砕機と、上記ホッパー下部に設け
られ、上記第1の荒破砕機より圧送された感染性医療廃
棄物を下方に向かって細かく砕きながら排出する第2の
細粉砕機と、その第2の細粉砕機の下方に横たわるよう
に設けられ、上流側に第2の細粉砕機から供給される感
染性医療廃棄物の供給口を有するとともに下流側に非感
染性医療廃棄物の排出口を有する滅菌混練槽とを設け、
上記滅菌混練槽内の上流側から下流側にあって滅菌混練
槽内を一定温度に保持するように滅菌加熱手段を設ける
とともに、滅菌混練槽の感染性医療廃棄物供給口近傍か
ら非感染性医療廃棄物排出口近傍に当該感染性医療廃棄
物を混練滅菌しながら給送する混練搬送手段とを設けて
いるので、装置本体内に投入された感染性医療廃棄物
は、ホッパーによって集束されながら、第1の荒破砕機
によって圧送され且つ圧潰される。荒破砕されて圧送さ
れる感染性医療廃棄物は、第2の細粉砕機によって細か
く切断され切削粉にされる。切断され切削粉にされた感
染性医療廃棄物は、滅菌混練槽の上流から供給され、滅
菌混練槽の滅菌加熱手段と混練搬送手段によって混練し
滅菌されながらその下流に至り、小粒化された非感染性
医療廃棄物として排出される。従って、小粒化された感
染性医療用廃棄物が滅菌混練槽によって上流から下流へ
と混練されながら滅菌されるので、滅菌効果が小粒化さ
れた感染性医療廃棄物にあまねく行き渡って完全滅菌さ
れた非感染性医療廃棄物を得る。
【0012】また、上記請求項2〜5の感染性医療用廃
棄物粉砕処理装置によれば、滅菌混練槽の上流端に乾燥
・脱臭・滅菌用媒体投入口を設け、混練搬送手段が回転
可能な混練搬送螺旋羽根からなり、滅菌混練槽に一体的
に滅菌加熱手段が施され、混練搬送螺旋羽根に滅菌加熱
手段が施されてなるので、滅菌槽内で小粒化される感染
性医療廃棄物は、乾燥・脱臭・滅菌用媒体によって乾燥
・脱臭・滅菌され、さらに混練搬送螺旋羽根によって非
感染性医療廃棄物排出口に効率的に混練され、且つ給送
され、さらに滅菌混練槽内に一体的に施された滅菌化熱
手段、或いは混練搬送螺旋羽根に施された滅菌加熱手段
によって一定温度に保持された雰囲気下で効率的に滅菌
加熱され、さらにこのような滅菌効果はもとより、乾燥
・脱臭・滅菌用媒体との混練によって乾熱による感染性
医療廃棄物の溶融を防止し、滅菌混練槽の混練効果を向
上して小粒化を助長し得ることから、感染性医療廃棄物
の滅菌処理効率を向上することができ、しかも小粒化さ
れた非感染性医療廃棄物を得ることから廃棄物として減
容化でき廃棄コストを一層低減し得る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について添付図
面を参照して詳細に説明する。図1から図7は、本発明
に係る感染性医療廃棄物粉砕処理装置の一実施例を示し
ており、図8,9は従来例を示している。図1に示す本
発明の感染性医療廃棄物粉砕処理装置は、その要部構成
として、装置本体20と、ホッパー30と、第1の荒破
壊機40と、第2の細粉砕機50と、滅菌混練槽60と
から構成され密閉構造になっている。
【0014】上記装置本体20は、その上部側面に感染
性医療廃棄物投入口21が設けられ、図中符号22に見
られるようにその中途部側面に滅菌混練槽60の乾燥・
脱臭・滅菌用媒体投入口61に接続される乾燥・脱臭・
滅菌用媒体供給管23を介して乾燥・脱臭・滅菌用媒体
タンクが設けられている。この乾燥・脱臭・滅菌用媒体
タンク22は乾燥・脱臭・滅菌用媒体としての石灰など
溶剤が備蓄されている。また、この投入口21に図中符
号25に示す感染性医療廃棄物が投入される。
【0015】感染性医療廃棄物25は、例えば使用済み
の注射器、輸血セットなどが入れられたダストボックス
である。感染性医療廃棄物投入口21を開けた内部に
は、上記ホッパー30が装置本体20の下方に向かって
縮径し集束するように形設されている。このホッパー3
0には、上記投入口21から投入された感染性医療廃棄
物25が集積され、下方の上記第2の細粉砕機50に向
かって感染性医療廃棄物25が供給されるようにガイド
をなしている。また、このホッパー30内面の一側面に
は、上記第1の荒破砕機40が固定されている。
【0016】上記第1の荒破砕機40は、無端環状ベル
トに破壊爪41を設けたプレスフィーダからなるもの
で、破壊爪41が時計方向に回転駆動し、ホッパー30
の内面と破壊爪41で感染性医療廃棄物25を挟みなが
ら圧潰するような構造をなしている。感染性医療廃棄物
25は、この第1の荒破砕機40によって下方の第2の
細粉砕機50に供給し易い形に破砕されて供給される。
【0017】上記第2の細粉砕機50は、図6,7に見
られるように、上部にホッパー51を有するとともにそ
のホッパー51の下部に一対の回転カッター52,52
を配設し、さらにその回転カッター52,52の下部に
滅菌混練槽60の感染性医療廃棄物供給口62に連通す
る連通管53を設けて構成されていて、これら回転カッ
ター51,51が図 に見られるように、軸方向に互い
違いに噛み合うように形成され、装置本体20に固定さ
れている。
【0018】上記滅菌混練槽60は、第2の細粉砕機5
0の下方にあって装置本体20の横長手方向に横たわる
ように固設されている。滅菌混練槽60は密閉された筒
体形状をなしており、その筒体にあっては、上流端たる
その一方端部に乾燥・脱臭・滅菌用媒体供給管23が接
続する乾燥・脱臭・滅菌用媒体投入口61が設けられ、
第2の細粉砕機50の連通管53の真下部に連通管53
と連通し接続する感染性医療廃棄物供給口62が設けら
れており、さらに、下流端たるその他方端部に非感染性
医療廃棄物排出口63が設けられている。
【0019】また、滅菌混練槽60の筒体内には、乾燥
・脱臭・滅菌用媒体投入口61から非感染性医療廃棄物
排出口63にかけて感染性医療廃棄物を混練滅菌しなが
ら給送する混練搬送手段64が設けられている。この混
練搬送手段64は、混練搬送螺旋羽根65と混練搬送螺
旋羽根軸66から構成されており、その混練搬送螺旋羽
根軸66には、螺旋羽根65が螺旋状に配設され固設さ
れ、回転可能に滅菌混練槽60に支承されている。即
ち、この螺旋羽根65は、図3,4に見られるように軸
66を中心に四方に放射状に配設され、しかも図2に見
られるように感染性医療廃棄物25が上流から下流方向
に向かって混練搬送可能なように螺旋状になるように軸
66に固設されている。
【0020】さらに、滅菌混練槽60には、滅菌混練槽
内を上流から下流にかけて一定温度、例えば約180℃
に加熱維持可能な滅菌加熱手段67が設けられ、この滅
菌加熱手段67は図5に見られるようにその筒体部外周
にヒータ部68が巻装され手いる。このように構成され
た感染性医療廃棄物粉砕処理装置は次のように動作す
る。
【0021】先ず、ダストボックスからなる感染性医療
廃棄物25を投入口21から装置本体20内に投入す
る。装置本体20内に投下された感染性医療廃棄物25
は、ホッパー30によって第1の荒破壊機40に到達
し、ホッパー30と第1の荒破壊機40に挟まれながら
第1の荒破砕機40の破壊爪41によって圧潰され且つ
破砕されて下方に圧送される。
【0022】第1の荒破砕機40によって破砕された感
染性医療廃棄物25は、下方の第2の細粉砕機50に圧
送され、第2の細粉砕機50のホッパー51に到達し、
ホッパー51下部の互いに噛み合う一対の回転カッター
52,52の剪断作用によって細かく切断されながら下
方に排出される。第2の細粉砕機50によって細かく切
断された感染性医療廃棄物25は、第2の細粉砕機50
の連通管53、そしてその真下の滅菌混練槽60の感染
性医療廃棄物供給口62を介して滅菌混練槽60内に落
下され供給される。
【0023】滅菌混練槽60に投下された感染性医療廃
棄物25は、混練搬送手段64によって滅菌混練槽60
の感染性医療廃棄物供給口62から非感染性医療廃棄物
排出口63に向かって混練搬送されるが、その前に、滅
菌混練槽60内では、混練搬送手段64の混練搬送羽根
付き軸65が回転していて、予め乾燥・脱臭・滅菌用媒
体タンク22の供給管23を経て乾燥・脱臭・滅菌用媒
体投入口61から供給される石灰など溶剤を下流方向に
搬送し始めている。
【0024】即ち、滅菌混練槽60内の感染性医療廃棄
物25は、第2の細粉砕機50の連通管53から供給さ
れて、回転する混練搬送羽根付き軸65の螺旋状の複数
羽根66によって混練される際に、既に上流より搬送さ
れている乾燥・脱臭・滅菌用媒体と一緒に合流して混練
されながら、下流の非感染性医療廃棄物排出口63に向
かって搬送される。しかも、この時、滅菌混練槽60内
で混練される感染医療廃棄物25は、滅菌混練槽60の
筒体部外周に一体的に巻装された滅菌加熱手段67のヒ
ータ部68によって滅菌混練槽60内の温度が例えば約
180℃に維持された雰囲気で滅菌される。さらに、滅
菌混練槽60内の感染性医療廃棄物25は、滅菌加熱手
段67による加熱滅菌だけでなく、乾燥・脱臭・滅菌用
媒体によっても滅菌化される。また、感染性医療廃棄物
25は、混練搬送手段64の螺旋状の複数羽根66によ
って、下流に向かって押されながら細かくなった或いは
小粒状になった感染性医療廃棄物25同士を練るように
かき混ぜられて、さらに細かく小粒化されるばかりでな
く、乾燥・脱臭・滅菌用媒体によっても乾燥化されるこ
とから、小粒化が促進させる。また、感染性医療廃棄物
25は、乾燥・脱臭・滅菌用媒体によって感染性医療廃
棄物25の滅菌時の乾燥、加熱に伴う臭気を脱臭する。
【0025】なお、本実施例では混練搬送手段64を、
混練搬送螺旋羽根65及び羽根65を螺旋状に配設した
混練搬送螺旋羽根軸66とし、この軸66を回転するよ
うにしたが、これに限らず、例えば滅菌混練槽の筒体内
側に一体的に螺旋鰭を設け、この筒体を回転するように
しても実施可能である。また、本実施例におけるヒータ
部68は、滅菌混練槽60の筒体部外周に巻装されると
は限らず、混練搬送手段64の混練搬送螺旋羽根軸66
にヒータ部が棒状に嵌入するも可能である。さらには滅
菌混練槽60の筒体部外周のヒータ部と混練搬送螺旋羽
根軸66のヒータ部とによる使用も可能である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、上部に感
染性医療廃棄物投入口を設けた密閉構造の装置本体内
に、その装置本体下方に向かって集束するように形成さ
れたホッパーと、そのホッパー内に投入口より投下され
た感染性医療廃棄物を圧潰しながら下方に圧送する第1
の荒破砕機と、上記ホッパー下部に設けられ、上記第1
の荒破砕機より圧送された感染性医療廃棄物を下方に向
かって細かく砕きながら排出する第2の細粉砕機と、そ
の第2の細粉砕機の下方に横たわるように設けられ、上
流側に第2の細粉砕機から供給される感染性医療廃棄物
の供給口を有するとともに下流側に非感染性医療廃棄物
の排出口を有する滅菌混練槽とを設け、上記滅菌混練槽
内の上流側から下流側にあって滅菌混練槽内を一定温度
に保持するように滅菌加熱手段を設けるとともに、滅菌
混練槽の感染性医療廃棄物供給口近傍から非感染性医療
廃棄物排出口近傍に当該感染性医療廃棄物を混練滅菌し
ながら給送する混練搬送手段とを設けたことによって、
感染性医療廃棄物を小粒化するとともに、小粒化するこ
とによって滅菌効果を高め、且つ廃棄物として収容効率
を高めるべく減容化して廃棄コストを低減し得る。
【0027】また、滅菌混練槽の上流端に乾燥・脱臭・
滅菌用媒体投入口を設け、混練搬送手段が回転可能な混
練搬送螺旋羽根をなし、滅菌混練槽に一体的に滅菌加熱
手段が施され、さらに混練搬送螺旋羽根に滅菌加熱手段
が施されてなるので、滅菌槽内で小粒化される感染性医
療廃棄物は、乾燥・脱臭・滅菌用媒体によって乾燥・脱
臭・滅菌され、さらに混練搬送螺旋羽根によって非感染
性医療廃棄物排出口に効率的に混練され、且つ給送さ
れ、さらに滅菌混練槽内に一体的に施された滅菌化熱手
段、或いは混練搬送螺旋羽根に施された滅菌加熱手段に
よって一定温度に保持された雰囲気下で効率的に滅菌加
熱され、さらにこのような滅菌効果はもとより、乾燥・
脱臭・滅菌用媒体との混練によって乾熱による感染性医
療廃棄物の溶融を防止し、滅菌混練槽の混練効果を向上
して小粒化を助長し得ることから、感染性医療廃棄物の
滅菌処理効率を向上することができ、しかも小粒化され
た非感染性医療廃棄物を得ることから廃棄物として減容
化でき廃棄コストを一層低減し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の感染性医療廃棄物粉砕処理装置の概
略構造を示す側面図。
【図2】図1の混練搬送手段の混練搬送螺旋羽根軸を示
す拡大側面図。
【図3】図2の混練搬送螺旋羽根軸の正面図。
【図4】図2の混練搬送螺旋羽根を示す拡大正面図
【図5】図1の滅菌混練槽の一部拡大断面図。
【図6】図1の第2の細粉砕機の平面図。
【図7】図6の一対の回転カッターを示す側面図。
【図8】従来例の装置を示す正面図
【図9】従来例の装置概略を示す側面図
【符号の説明】
20 装置本体 21 投入口 22 乾燥・脱臭・滅菌用媒体タンク 23 乾燥・脱臭・滅菌用媒体供給管 25 感染性医療廃棄物 40 第1の荒破砕機 41 破砕爪 50 第2の細粉砕機 51 ホッパー 52,52 一対の回転カッター 53 連通管 60 滅菌混練槽 61 乾燥・脱臭・滅菌用媒体投入口 62 感染性医療廃棄物供給口 63 非感染性医療廃棄物排出口 64 混練搬送手段 65 混練搬送螺旋羽根 66 混練搬送螺旋羽根軸 67 滅菌加熱手段 68 ヒータ部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に感染性医療廃棄物投入口を設けた
    密閉構造の装置本体内に、その装置本体下方に向かって
    集束するように形成されたホッパーと、そのホッパー内
    に投入口より投下された感染性医療廃棄物を圧潰しなが
    ら下方に圧送する第1の荒破砕機と、上記ホッパー下部
    に設けられ、上記第1の荒破砕機より圧送された感染性
    医療廃棄物を下方に向かって細かく砕きながら排出する
    第2の細粉砕機と、その第2の細粉砕機の下方に横たわ
    るように設けられ、上流側に第2の細粉砕機から供給さ
    れる感染性医療廃棄物の供給口を有するとともに下流側
    に非感染性医療廃棄物の排出口を有する滅菌混練槽とを
    設け、上記滅菌混練槽内の上流側から下流側にあって滅
    菌混練槽内を一定温度に保持するように滅菌加熱手段を
    設けるとともに、滅菌混練槽の感染性医療廃棄物供給口
    近傍から非感染性医療廃棄物排出口近傍に当該感染性医
    療廃棄物を混練滅菌しながら給送する混練搬送手段とを
    設けてなることを特徴とする感染性医療廃棄物粉砕処理
    装置。
  2. 【請求項2】 滅菌混練槽の上流端に乾燥・脱臭・滅菌
    用媒体投入口を設けたことを特徴とする請求項1に記載
    の感染性医療廃棄物粉砕処理装置。
  3. 【請求項3】 混練搬送手段が回転可能な混練搬送螺旋
    羽根からなることを特徴とする請求項1に記載の感染性
    医療廃棄物粉砕処理装置。
  4. 【請求項4】 滅菌混練槽に一体的に滅菌加熱手段が施
    されてなることを特徴とする請求項1に記載の感染性医
    療廃棄物粉砕処理装置。
  5. 【請求項5】 混練搬送螺旋羽根に滅菌加熱手段が施さ
    れてなることを特徴とする請求項3に記載の感染性医療
    廃棄物粉砕処理装置。
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