JP2004358036A - 医療廃棄物処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】医療用廃棄物を安全に処理することができ、廃棄物のリサイクルが容易であり、廃棄物の臭気を低減することができる医療用廃棄物処理システムを提供する。
【解決手段】投入装置10(投入手段)と、マイクロ波滅菌装置20(滅菌手段)と、破砕装置30(破砕手段)と、磁力選別装置40(金属性廃棄物除去手段)と、洗浄脱水装置50(洗浄手段及び脱水手段)と、計量装置60(計量手段)と、各装置間における所要箇所に配置される搬送装置70(搬送手段)と、これらを制御・管理する制御装置80と、を備えて医療廃棄物処理システム1を構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療廃棄物の処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、病院等の医療機関において発生する医療廃棄物は、感染症等の病原体に汚染されていることがあるため、医療機関内に医療廃棄物の処理施設を設けて滅菌処理した後、通常の廃棄物として処分することが行われていた。このような医療廃棄物処理システムとしては、例えば特許文献1に掲載されているものがある。
【0003】
図6は、従来の医療廃棄物処理システムの構成を示す概略構成図である。
従来の医療廃棄物処理システム100においては、病院の各階において発生した医療廃棄物W(以下、単に「廃棄物W」という。)を回収カート120で回収・運搬し、この回収カート120を持ち上げて廃棄物Wを滅菌装置110に投入する。廃棄物Wが投入されると、滅菌装置110は廃棄物Wを滅菌処理したのちに排出口から排出する。排出された処理済みの廃棄物Wは搬出用コンテナ130に収容され、搬出時まで保管される。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−314847号公報(第2頁−第3頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の医療廃棄物処理システム100は、廃棄物Wの投入、滅菌処理後の廃棄物Wの保管において人手作業が伴うことがあり、作業員が汚染された医療廃棄物によって受傷して病原菌に感染してしまう危険性が高かった。
【0006】
また、近年、廃棄物を積極的にリサイクルすることによって環境負荷を軽減することが求められているが、処理後の廃棄物Wは、注射針等の金属性廃棄物が混在しているため、リサイクルの促進を図ることが困難であった。
【0007】
また、廃棄物の滅菌処理は、加熱処理が多いため、処理後の廃棄物は温度が高く、蒸気によって臭気を発しており、廃棄物処理施設周辺の環境を害していた。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、医療用廃棄物を安全に処理することができ、廃棄物のリサイクルが容易であり、廃棄物の臭気を低減することができる医療用廃棄物処理システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る医療廃棄物処理システムは、廃棄物を滅菌処理する滅菌手段と、前記滅菌手段に廃棄物を搬入する搬入手段と、前記滅菌手段で滅菌された廃棄物を計量する計量手段と、を備える医療廃棄物処理システムにおいて、さらに、前記滅菌手段で滅菌された廃棄物を破砕する破砕手段と、前記破砕手段で破砕された廃棄物から金属性廃棄物を除去する金属性廃棄物除去手段と、前記金属性廃棄物除去手段によって金属性廃棄物が除去された廃棄物を洗浄する洗浄手段と、前記洗浄手段で洗浄された廃棄物を脱水する脱水手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
かかる医療廃棄物処理システムによれば、廃棄物を破砕する破砕手段と、破砕した廃棄物から金属性廃棄物を取り除く金属性廃棄物除去手段を設けたことにより、人手作業を必要とせずに、廃棄物の中から金属性の廃棄物を取り除くことができる。また、廃棄物を洗浄する洗浄手段と、洗浄後の廃棄物を脱水する脱水手段を設けたことにより、廃棄物の臭気を低減することができる。
【0011】
また、本発明に係る医療廃棄物処理システムにおいては、滅菌手段から洗浄手段の間には廃棄物を搬送する搬送手段を備えると共に、この搬送手段が密閉されているように構成するのが好適である。
【0012】
滅菌後の廃棄物は加熱されているため、蒸気により臭気を発生するが、このようにすると、廃棄物が滅菌手段から洗浄手段まで搬送される間に廃棄物から発生する臭気を封じ込めることができるので、臭気によって廃棄物処理システム周辺の環境が悪化することを防止できる。
【0013】
また、本発明に係る医療廃棄物処理システムにおける計量手段は、廃棄物を収容する容器と、この容器に収容された廃棄物の上面を平坦に均す均し装置と、この容器に収容された廃棄物を計量する計量器と、を備えるようにするのが好適である。
【0014】
このようにすると、容器に収容された処理済の廃棄物を手作業で均す必要がなく、作業の安全性を高めることができる。
【0015】
また、一連の手段(工程)が機械化されているため、これら一連の手段(工程)をコンピュータにより制御・管理するとすれば、廃棄物処理に専門の人員を配置しておく必要がなくなり、安全性の向上、作業効率の向上、人件費の削減等を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明に係る医療廃棄物処理システムの好適な実施形態の一つについて図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、本実施形態に係る医療廃棄物処理システムの構成を示す概略構成図である。
医療廃棄物処理システム1は、医療機関から発生する廃棄物Wを滅菌処理するシステムである。医療廃棄物処理システム1は、図1に示すように、投入装置10と、マイクロ波滅菌装置20と、破砕装置30と、磁力選別装置40と、洗浄脱水装置50と、計量装置60と、各装置間における所要箇所に配置される搬送装置70と、これらを制御・管理する制御装置80と、を備えて構成されている。以下、各構成装置について説明する。
【0018】
(投入装置10)
投入装置10は、廃棄物Wをマイクロ波滅菌装置20の投入口21まで運搬し、投入する手段を備えている(図2参照)。本実施形態においては、投入装置10は、投入コンベア11と投入リフト12から構成されている。
【0019】
投入コンベア11は、公知のベルトコンベアによって構成されており、ベルトコンベアの上に載置された廃棄物Wを投入リフト12まで運搬するようになっている。
【0020】
投入コンベア11は、その終端部が投入リフト12の籠12aの上部付近に位置するように配置されており、投入コンベアによって運搬されてきた廃棄物Wは、籠12aの中に落下するようになっている(図2(a))。
【0021】
投入リフト12は、図2に示すように、廃棄物Wを入れる籠12aを有している。また、籠12aは、その下部に設けられた昇降機構12cによって昇降可能となっている(図2(b))。さらに、籠12aと昇降機構12cの接続部にはスライド機構12bが設けられており、籠12aをマイクロ波滅菌装置20の投入口21に向けて水平にスライドさせることができるようになっている(図2(c))。また、籠12aの底面は、開閉自在に構成されており、廃棄物Wをマイクロ波滅菌装置20の中に投入することができるようになっている。
【0022】
(マイクロ波滅菌装置20)
マイクロ波滅菌装置20は、図2(c)に示すように、躯体の一端側の上部に投入口21が設けられている。この投入口21の直下には、廃棄物Wを大まかに破砕する破砕機構22が設置されており、さらにその下部には破砕された廃棄物Wを他端部の下部に設けられた排出口24(図3参照)まで運搬する運搬機構23が設置されている。また、マイクロ波滅菌装置20は、図示しないマイクロ波照射機構を備えており、マイクロ波を照射して廃棄物Wを滅菌できるようになっている。
【0023】
投入口21は、開閉機構付きの蓋21aを備えており、後記する制御装置80によって、投入リフト12の動作に合わせて開閉可能となっている。
【0024】
破砕機構22は、図2(c)に示すように、上部及び底部が開口しているホッパー22aと、このホッパー22aの底部の上方に設置された破砕ローラ22bとから構成されている。この破砕ローラ22bは、投入された廃棄物Wを滅菌可能な大きさに破砕できるものであればよい。
【0025】
排出口24には、図3に示すように、滅菌済の廃棄物Wを搬送するための第1スクリューコンベア71が接続されている。第1スクリューコンベア71は、密閉されたケーシング71aの内部に回転翼を供えたスクリュー軸71bを備えて構成されている。また、排出口24には、廃棄物Wの臭気が外部に漏れないように、カバー24aが取り付けられている。
【0026】
(破砕装置30)
破砕装置30は、マイクロ波滅菌装置20から排出された処理済みの廃棄物Wを更に細かく破砕する装置である。破砕装置30は、図3に示すように、内部に破砕ローラ31を備えており、これにより滅菌処理が済んだ廃棄物Wをさらに細かく破砕することができるようになっている。
【0027】
また、破砕装置30の上部には第1スクリューコンベア71が接続されている。両者の接続部は、カバー32で覆われており、臭気が外部に漏れないようになっている。また、破砕装置30と後記する磁力選別装置40との接続部も、カバー41で覆われており、臭気が漏れないようになっている。
【0028】
(磁力選別装置40)
磁力選別装置40は、破砕装置30で破砕された廃棄物Wを金属性廃棄物Wmと非金属性廃棄物Wnとに選別する装置である。本実施形態では、磁力選別装置40は、図3に示すように、前記破砕装置30の下部に配置されている。磁力選別装置40の内部には電磁石(図示せず)が備えられており、廃棄物Wの中から金属性廃棄物Wmを選択して側面に設けられた第1排出口42から排出できるようになっている。
【0029】
また、磁力選別装置40は、その下面に第2排出口43を備えており、ここから非金属性廃棄物Wnを排出するようになっている。第2排出口43には、第2スクリューコンベア72が取り付けられており、両者の接続部はカバー44に覆われて密閉されている。
なお、かかる「磁力選別装置40」が、請求項にいう金属性廃棄物除去手段に相当する。
【0030】
(洗浄脱水装置50)
洗浄脱水装置50は、非金属性廃棄物Wnを洗浄して、さらに脱水する装置である。本実施形態では、洗浄脱水装置50は、図4に示すように、塔状の洗浄室51と、脱水コンベア52とが組み合わされて構成されている。なお、かかる「洗浄室51」が、請求項にいう「洗浄手段」に相当し、「脱水コンベア52」が、請求項にいう「脱水手段」に相当する。
【0031】
洗浄室51は、脱水コンベア52の磁力選別装置40側に設置されている。洗浄室51の上部には第2スクリューコンベア72が接続されている。かかる接続部はカバー51aで覆われており、臭気が漏れないようになっている。
また、図4に示すように、洗浄室51の内壁面には、洗浄水を噴射する通水管51bが配管されており、第2スクリューコンベア72から落下してきた非金属性廃棄物Wnに洗浄水を噴きつけることができるようになっている。
【0032】
脱水コンベア52は、いわゆるスクリューコンベアと略同様の構造となっている。すなわち、脱水コンベア52は、図4に示すように、所定角度で傾斜したケーシング52aを有しており、この内部には、撹拌翼を備えたスクリュー軸52bが設置されている。このケーシング52aは、磁力選別装置40側よりも計量装置60側の方が高くなるように所定角度で傾斜しており、また、ケーシング52aの磁力選別装置40側の端部にはスクリュー軸52bを回転させる駆動機構52fが設置されている。
【0033】
また、ケーシング52aの底面の所定位置には、フィルタ52c、52c、・・・が設けられており、非金属性廃棄物Wnを洗浄した洗浄水のみを透過させるようになっている。そして、このフィルタ52c、52c、・・・の下部には集水槽52d、52d、・・・と、これらを結ぶ集水パイプ52eが設けられている。
スクリュー軸52bは、フィルタ52cが設けられている位置において、撹拌翼のピッチが短く(密に)なっている。これにより、非金属性廃棄物Wnが脱水される。
【0034】
(計量装置60)
計量装置60は、非金属性廃棄物Wnの排出量を計量する装置である。計量装置60は、図5に示すように、計量器本体61と、非金属性廃棄物Wnを収容するコンテナ62と、このコンテナ62に収容された非金属性廃棄物Wnを平坦に均す均し装置63を備えている。
【0035】
コンテナ62は、上面が開口した直方体形状の容器であり、計量器本体61の上部に載置されている。洗浄脱水装置50の脱水コンベア52から排出された非金属性廃棄物Wnは、このコンテナ62に収容されるようになっている。
【0036】
均し装置63は、コンテナ62に収容された非金属性廃棄物Wnを平坦に均す装置である。均し装置63は、図5に示すように、コンテナ62の上部の両脇に並設されたレール63a、63aと、このレール63a、63a間に架け渡された梁状部材63bと、この梁状部材63bのほぼ中央部にブラケットを介して取り付けられた昇降ジャッキ63cと、昇降ジャッキ63cの下端部に取り付けられたブレード63dと、梁状部材63bの両端に設置された走行機構63e、63eとを備えて構成されている。
【0037】
レール63a、63aは、長尺の水平部材であり、この水平部材の下部に設けられた脚等によって、コンテナ62の側壁よりも高い位置にそれぞれ設置されている。梁状部材63bの両端に設置された走行機構63e、63eは、内装された駆動手段によってレール63a、63a上を走行できるようになっている。また、ブレード63dは、コンテナ62の幅よりも若干短い長さ寸法をした板状部材であり、コンテナ62の底面と平行になるように昇降ジャッキ63cに支持されている。
【0038】
(制御装置80)
制御装置80は、前記各装置10〜70の動作を管理・制御する装置である(図1参照)。制御装置80は、例えば、予め決められた手順及びタイミングで前記各装置10〜70を制御する制御プログラムと、この制御プログラムが組み込まれたコンピュータ等から構成されている。前記各装置10〜70の所要位置には、所定のセンサが取り付けられており、制御装置80は、かかるセンサからの信号に基づいて前記各装置10〜70の動作を制御することができるようになっている。
【0039】
次に、本実施形態に係る医療廃棄物処理システム1の動作について説明する。
【0040】
(廃棄物の投入)
廃棄物Wを投入コンベア11に載せて医療廃棄物処理システム1を稼動させると、廃棄物Wは投入リフト12まで運搬され、籠12aの中に落下する(図2(a))。そして、籠12aは、昇降機構12cによってマイクロ波滅菌装置20の投入口21の高さまで持ち上げられる(図2(b))。つぎに、籠12aは、スライド機構12bによって投入口21の上部にスライドされる。そして、籠12aの底面が開いて廃棄物Wがマイクロ波滅菌装置20の中へ落下する(図2(c))。
【0041】
(廃棄物の滅菌)
廃棄物Wは、破砕機構22によって滅菌可能な寸法に破砕され、所定時間マイクロ波を照射されて滅菌される。滅菌された廃棄物Wは、第1スクリューコンベア71によって搬出口24から搬出され、破砕装置30に搬入される(図3)。
このとき、廃棄物Wの搬送経路は密閉されており、臭気が外部に漏れることはない。
【0042】
(廃棄物の破砕)
破砕装置30に搬入された廃棄物Wは、破砕ローラ31によって更に細かく破砕される(図3)。これにより、後記する磁力選別装置40において、廃棄物Wを金属性廃棄物Wmと非金属性廃棄物Wnとに選別することが容易となる。破砕装置30で破砕された廃棄物Wは、磁力選別装置40へ落下する。
【0043】
(廃棄物の選別)
磁力選別装置40の内部には電磁石(図示せず)が備えられており、廃棄物Wの中から金属性廃棄物Wmを選別する。そして、選別した金属性廃棄物Wmを側面に設けられた第1排出口42から排出する(図3)。一方、非金属性廃棄物Wnは、下部に設けられた第2排出口43から排出され、第2スクリューコンベア72によって洗浄脱水装置50に搬送される。
【0044】
(廃棄物の洗浄)
洗浄室51の内壁面には、洗浄水を噴射する通水管51bが配管されており、第2スクリューコンベア72から落下してきた非金属性廃棄物Wnに洗浄水を噴きつけて非金属性廃棄物Wnの臭気を洗い落とす(図4)。
【0045】
(廃棄物の脱水)
洗浄室51で洗浄された廃棄物Wは、ケーシング52aの磁力選別装置40側に堆積する(図4)。ケーシング52aの磁力選別装置40側の底面には、洗浄水を通過させるフィルタ52cが設置されており、洗浄水はフィルタ52cを通過して集水槽52dに排出される。また、スクリュー軸52bが回転すると、非金属性廃棄物Wnはケーシング52a内を計量装置60側へ移動する。計量装置60側におけるケーシング52aの底面の所定位置には、前記フィルタ52cと同様のフィルタ52cが設置されており、さらにこの位置において、スクリュー軸52bの撹拌翼は、ピッチが短く(密に)なっている。これにより非金属性廃棄物Wnはさらに脱水される。
【0046】
なお、各集水槽52dに集まった汚水は、集水パイプ52eによって集められて排水パイプを通って図示しない廃水処理施設に送られ、浄化された後、再び洗浄水として利用される。
【0047】
(廃棄物の計量)
洗浄脱水装置50の脱水コンベア52から排出された非金属性廃棄物Wnは、このコンテナ62に収容される(図5)。この段階では、非金属性廃棄物Wnの臭気は洗い流されており、また非金属性廃棄物Wn自体の温度も下がっているため臭気はほとんど発生していない。そして、コンテナ62の下部に設置された計量器本体61により、非金属性廃棄物Wnが計量される。
【0048】
ここで、脱水コンベア52から排出された非金属性廃棄物Wnが山状に堆積してしまう場合には、均し装置63を使用して非金属性廃棄物Wnを平らに均すことができる。具体的には、まず、均し装置63のブレード63dを、昇降ジャッキ63cによって昇降させて非金属性廃棄物Wnの表面に当接させる。そして、走行機構63eを駆動させてブレード63dを水平方向に動かすことにより、非金属性廃棄物Wnを平らに均すことができる(図5)。
【0049】
以上、本発明の実施の形態について一例を挙げて説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更が可能である。
【0050】
例えば、本実施形態においては、搬入手段として投入装置10(投入コンベア11及び投入リフト12)を用いているが、廃棄物Wを滅菌手段に搬入可能な装置であれば、これに限られるものではない。
【0051】
また、本実施形態においては、滅菌手段としてマイクロ波滅菌装置20を用いているが、これに限られるものではなく、例えば、焼却処理、高圧蒸気滅菌処理、薬液処理等を用いた他の滅菌手段を使用してもよい。
【0052】
また、本実施形態においては、洗浄手段及び脱水手段として、洗浄脱水装置50を用いているが、これに限られるものではなく、例えば、洗浄手段と脱水手段を別々に設けてもよい。
【0053】
また、本実施形態では、各装置間における廃棄物Wの搬送手段70としてスクリューコンベアを用いているが、これに限られるものではなく、臭気が漏洩することを防止できるものであれば、例えばベルトコンベアにカバーを覆設して臭気が漏れないようにしたもの等を用いることもできる。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、医療用廃棄物を安全に処理することができ、廃棄物のリサイクルが容易であり、廃棄物の臭気を低減することができる医療用廃棄物処理システムを提供することができる。
【0055】
すなわち、本発明に係る医療廃棄物処理システムは、人手作業を伴うことなく、搬入、滅菌、破砕(減容)、選別、洗浄、保管の一連の処理を行うことができることから、医療用廃棄物を安全に処理することができる。
【0056】
また、本発明に係る医療廃棄物処理システムは、金属性廃棄物除去手段を備えていることから、金属性廃棄物と非金属性廃棄物を選別して、廃棄物のリサイクルを促進することができる。
【0057】
また、本発明に係る医療廃棄物処理システムは、滅菌手段から洗浄手段の間に配置された搬送手段を密閉したことから、廃棄物の臭気を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る医療廃棄物処理システムの構成を示す概略構成図である。
【図2】投入手段の構成と動作を示す説明図であり、(a)は投入リフトが降下している状態、(b)は投入リフトが上昇している状態、(c)は投入リフトからマイクロ波滅菌手段に廃棄物を投入する状態を示す。
【図3】マイクロ波滅菌装置と破砕装置と磁力選別装置の接続状態を示した一部切り欠き斜視図である。
【図4】洗浄脱水装置の構成を示す概略断面図である。
【図5】計量装置に備えられた均し装置の構成を示す概略構成図である。
【図6】従来の医療廃棄物処理システムの構成を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 医療廃棄物処理システム
10 投入装置
20 マイクロ波滅菌装置
30 破砕装置
40 磁力選別装置
50 洗浄脱水装置
60 計量装置
70 搬送装置
80 制御装置

Claims (3)

  1. 廃棄物を滅菌処理する滅菌手段と、
    前記滅菌手段に廃棄物を搬入する搬入手段と、
    前記滅菌手段で滅菌された廃棄物を計量する計量手段と、を備える医療廃棄物処理システムにおいて、
    前記滅菌手段で滅菌された廃棄物を破砕する破砕手段と、
    前記破砕手段で破砕された廃棄物から金属性廃棄物を除去する金属性廃棄物除去手段と、
    前記金属性廃棄物除去手段によって金属性廃棄物が除去された廃棄物を洗浄する洗浄手段と、
    前記洗浄手段で洗浄された廃棄物を脱水する脱水手段と、を備えることを特徴とする医療廃棄物処理システム。
  2. 前記滅菌手段から前記洗浄手段の間には、廃棄物を搬送するための搬送手段を備えると共に、この搬送手段が密閉されていることを特徴とする請求項1に記載の医療廃棄物処理システム。
  3. 前記計量手段は、廃棄物を収容する容器と、
    この容器に収容された廃棄物の上面を平坦に均す均し装置と、
    この容器に収容された廃棄物を計量する計量器と、を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の医療廃棄物処理システム。
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