JP2007059417A - 基板処理装置 - Google Patents
基板処理装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007059417A JP2007059417A JP2005239294A JP2005239294A JP2007059417A JP 2007059417 A JP2007059417 A JP 2007059417A JP 2005239294 A JP2005239294 A JP 2005239294A JP 2005239294 A JP2005239294 A JP 2005239294A JP 2007059417 A JP2007059417 A JP 2007059417A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- droplet ejection
- processing apparatus
- processing liquid
- nozzle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
- Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
- Nozzles (AREA)
Abstract
【課題】処理液の液滴の飛散を抑制するとともに処理液を効率良く回収する。
【解決手段】基板処理装置1は、処理液の液滴をキャリアガスと共に基板9に向けて噴出する液滴噴出ノズル2、基板9の移動方向に関して液滴噴出ノズル2の両側に配置されるとともに液滴噴出ノズル2から基板9に噴射された処理液の液滴を周囲のガスと共に吸引する2つの処理液吸引ノズル3、および、液滴噴出ノズル2の下端部に形成された液滴噴出口21よりも基板9側において基板9に沿って液滴噴出ノズル2の周囲に広がる平板状の遮蔽板4を備える。基板処理装置1では、液滴噴出ノズル2から噴出された処理液の液滴が、遮蔽板4と基板9との間の処理空間から外側に飛散することが抑制されるとともに処理液吸引ノズル3により、処理空間内の処理液の液滴を効率良く吸引して回収することができる。
【選択図】図2
【解決手段】基板処理装置1は、処理液の液滴をキャリアガスと共に基板9に向けて噴出する液滴噴出ノズル2、基板9の移動方向に関して液滴噴出ノズル2の両側に配置されるとともに液滴噴出ノズル2から基板9に噴射された処理液の液滴を周囲のガスと共に吸引する2つの処理液吸引ノズル3、および、液滴噴出ノズル2の下端部に形成された液滴噴出口21よりも基板9側において基板9に沿って液滴噴出ノズル2の周囲に広がる平板状の遮蔽板4を備える。基板処理装置1では、液滴噴出ノズル2から噴出された処理液の液滴が、遮蔽板4と基板9との間の処理空間から外側に飛散することが抑制されるとともに処理液吸引ノズル3により、処理空間内の処理液の液滴を効率良く吸引して回収することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、処理液を基板に供給して基板を処理する基板処理装置に関する。
従来より、半導体基板や液晶表示装置用のガラス基板(以下、単に「基板」という。)の製造工程では、基板に対して処理液を供給して様々な処理が行われている。例えば、基板の洗浄処理では、基板に対して純水等の洗浄液を噴射することにより、基板の表面に付着したパーティクル等が除去される。
このような洗浄処理を行う洗浄装置では、基板に向けて噴射されて基板に衝突した後の洗浄液の液滴が周囲に飛散してしまい、パーティクル等を包含する洗浄後の液滴が基板に再付着してしまう恐れがある。
特許文献1の基板洗浄装置では、基板に洗浄液を上方から吹き付ける洗浄ノズルの側方および上方に洗浄ノズルを囲むノズルカバーを設け、ノズルカバーの開口している底部から内部の空間に飛散した洗浄液のミストを、ノズルカバーの側壁下部に設けられた排気口から吸引して排出する技術が開示されている。これにより、洗浄後の液滴の基板への再付着が抑制される。また、特許文献1の基板洗浄装置では、ノズルカバーの内側面から斜め上方に突出するトラップ板を上下方向に複数設け、ノズルカバー内に飛散した液滴をトラップ板に付着させて集めた後、ドレイン口を介して排出する技術も開示されている。
一方、特許文献2では、洗浄後の基板に付着している水を空気により吹き飛ばす乾燥装置において、基板の上下両側に設けられたスリットノズルから基板に向けて高圧空気を吹き付け、吹き飛ばされて飛散した水を、基板の上下両側においてスリットノズルに対向して設けられたバキュームノズルにより吸引することにより、飛散した水が基板の反対側に回り込むことを防止する技術が開示されている。
特開2001−196295号公報
特開平7−127974号公報
ところで、特許文献1の基板洗浄装置では、ノズルカバー上部の内面に付着した処理液の液滴を回収することはできず、凝集した液滴がノズルカバーから基板上に落下して基板に再付着する恐れがある。また、複数のトラップ板をノズルカバー内部に設ける必要があり、装置が大型化するとともに装置構成が複雑なものとなってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、基板処理装置において、処理液の液滴の飛散を抑制するとともに処理液を効率良く回収することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、処理液を基板に供給して前記基板を処理する基板処理装置であって、処理液の液滴をキャリアガスと共に基板に向けて噴出する液滴噴出ノズルと、前記液滴噴出ノズルの液滴噴出口よりも前記基板側において前記基板に沿って前記液滴噴出ノズルの周囲に広がる平板状の遮蔽板と、前記遮蔽板に設けられた開口に取り付けられるとともに前記液滴噴出ノズルから前記基板に噴射された前記処理液の液滴を前記基板に対して非接触の状態にて周囲のガスと共に吸引する処理液吸引ノズルとを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の基板処理装置であって、前記処理液吸引ノズルが、前記基板上において前記液滴噴出ノズルからの前記処理液の液滴の噴射領域を囲む。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の基板処理装置であって、前記基板を主面に平行な所定の移動方向に前記液滴噴出ノズルに対して相対的に移動する基板移動機構をさらに備える。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の基板処理装置であって、前記液滴噴出ノズルの前記液滴噴出口が、前記基板に平行であり、かつ、前記移動方向に垂直な幅方向に伸びるスリット状である。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の基板処理装置であって、前記処理液吸引ノズルが、前記移動方向に関して前記液滴噴出口の両側に配置されるとともに前記液滴噴出口に平行に伸びるスリット状の2つの処理液吸引口を備える。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の基板処理装置であって、前記液滴噴出ノズルの前記移動方向の一方側において、前記遮蔽板の前記幅方向に平行に伸びるエッジと処理液吸引口の前記一方側のエッジとの間の距離が、前記処理液吸引口の前記移動方向の開口幅の5倍以上35倍以下である。
請求項7に記載の発明は、請求項3ないし6のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記遮蔽板の前記移動方向に垂直な幅方向の両端から前記基板に向かって突出するとともに前記移動方向に伸びる一対の遮蔽側板をさらに備える。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記遮蔽板の前記基板側の表面に撥水処理が施されている。
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記処理液が純水である。
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記基板が、平面表示装置用のガラス基板である。
本発明では、処理液の液滴の飛散を抑制するとともに処理液を効率良く回収することができる。請求項3ないし7の発明では、基板全体に対する処理を容易に行うことができる。請求項4の発明では、幅方向において基板に対する均一な処理を実現することができる。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る基板処理装置1を備える基板処理システム70の構成を示す正面図である。図1に示すように、基板処理システム70は、基板9に対して現像液を供給して現像処理を行う現像装置71、現像処理された基板9に処理液である純水を供給して基板9を洗浄処理する基板処理装置1、洗浄処理された基板9の表面に圧縮空気(または、窒素ガス)を吹き付けて乾燥させる乾燥装置72、並びに、現像装置71、基板処理装置1および乾燥装置72から回収された現像液を現像装置71へと循環させる循環装置73を備える。本実施の形態では、基板9は平面表示装置の1つである液晶表示装置用のガラス基板である。
現像装置71は、処理チャンバ711、処理チャンバ711の内部に設けられるとともに基板9に向けて現像液を噴出する現像液噴出ノズル712、現像液噴出ノズル712の下方(すなわち、図1中の(−Z)側)において基板9を(+X)方向に搬送する基板移動機構713、および、基板移動機構713の下方において基板9に供給された現像液を回収する回収部714を備える。現像液としては、例えば、TMAH(テトラメチルアンモニウムヒドロキシド)水溶液が用いられる。
乾燥装置72は、処理チャンバ721、処理チャンバ721の内部に設けられるとともに基板9に向けて圧縮空気を吹き付けて基板9上に残留している洗浄後の処理液(純水)を液切りするエアナイフヘッド722、エアナイフヘッド722の下方において基板9を(+X)方向に搬送する基板移動機構723、並びに、基板移動機構723および基板処理装置1の基板移動機構5(図2参照)の下方において基板9上から落下する現像液を回収する回収部724を備える。現像装置71の回収部714、乾燥装置72の回収部724、および、基板処理装置1の処理液吸引ノズル3(図2参照)は、循環装置73の回収液貯溜槽731と接続されている。なお、基板処理装置1の構成は後述する。
循環装置73は、現像装置71、基板処理装置1および乾燥装置72から回収された回収液(すなわち、現像液および基板処理装置1における処理液である純水)を貯溜する回収液貯溜槽731、回収液貯溜槽731から送られてくる回収液から気体(気泡)を除去する減圧脱泡機構732、脱泡された回収液を貯溜する脱泡液貯溜槽733、並びに、現像液を貯溜する現像液貯溜槽734を備える。
基板処理システム70では、循環装置73の脱泡液貯溜槽733から現像装置71の現像液噴出ノズル712へと回収液が送られ、現像液噴出ノズル712から基板9に向けて噴出されることにより基板9上に形成されたレジスト膜が現像される。ところで、回収液貯溜槽731では、基板処理装置1からの純水の混入により、回収液中におけるTMAHの濃度が低下している。循環装置73では、脱泡液貯溜槽733において、回収液中におけるTMAHの濃度が濃度センサにより管理されており、濃度センサからの出力に基づいて現像液貯溜槽734から現像液が脱泡液貯溜槽733に適宜供給され、回収液の濃度が所定の濃度範囲に維持される。
次に、基板処理装置1について説明する。図2は、基板処理装置1を示す正面図であり、図3は、基板処理装置1を示す側面図である。図2および図3では、図示の都合上、遮蔽板4を断面にて描いている(図10においても同様)。
図2に示すように、基板処理装置1は、処理液(すなわち、洗浄液)の液滴をキャリアガスと共に基板9に向けて噴出する液滴噴出ノズル2、液滴噴出ノズル2の図2中の(+X)側および(−X)側に配置される2つの処理液吸引ノズル3、並びに、液滴噴出ノズル2の下端部(すなわち、基板9側の端部であり、図2中の(−Z)側の端部)に形成された液滴噴出口21よりも基板9側において基板9に沿って液滴噴出ノズル2の周囲に広がる平板状の遮蔽板4を備える。
基板処理装置1は、また、遮蔽板4の下方において基板9を保持するとともに基板9を基板9の主面に平行な所定の移動方向(すなわち、図2中の(+X)方向)に移動する基板移動機構5を備える。基板9は略矩形状であり、基板9の移動方向の長さ(すなわち、X方向の長さ)、および、移動方向に垂直な幅方向の長さ(すなわち、Y方向の長さ)は約2mである。基板移動機構5では、基板9の下面(すなわち、(−Z)側の主面)に当接する複数のローラ51が、図2中において時計回りに回転することにより、基板9が(+X)方向に移動する。
図2および図3に示すように、遮蔽板4は基板9の上面(すなわち、(+Z)側の主面)に平行であり、遮蔽板4のY方向の長さは基板9のY方向の長さよりも長い。基板処理装置1は、遮蔽板4のY方向(すなわち、基板9の幅方向)の両端から基板9に向かって突出するとともに基板9の移動方向に伸びる一対の遮蔽側板6をさらに備える。
図4は、遮蔽板4および遮蔽側板6を示す斜視図である。図4に示すように、遮蔽板4には、液滴噴出ノズル2(図2参照)が取り付けられる側壁部104が周囲に設けられた開口102、および、2つの処理液吸引ノズル3(図2参照)が取り付けられる2つの開口103が形成されている。開口102および開口103は、Y方向に伸びるスリット状とされる。
図2に示すように、液滴噴出ノズル2の下端部は、遮蔽板4の開口102および処理液吸引ノズル3の下端部よりも上側(すなわち、基板9から離れる(+Z)側)に位置する。液滴噴出ノズル2は、液滴噴出口21から噴出される処理液の液滴の噴射範囲と側壁部104とが干渉しない位置にて遮蔽板4の側壁部104に取り付けられている。
遮蔽板4の基板9側の表面(すなわち、(−Z)側の表面であり、以下、「下面」という。)には、テフロン(登録商標)による撥水処理が施されており、接触角は約110°とされる。また、図3に示す一対の遮蔽側板6の基板9側の表面(すなわち、(+Y)側の遮蔽側板6の(−Y)側の表面、および、(−Y)側の遮蔽側板6の(+Y)側の表面)も同様の撥水処理が施されており、接触角が約110°とされる。
液滴噴出ノズル2は、処理液とキャリアガスとを内部において混合して処理液の液滴を生成し、生成された液滴を噴出する内部混合型の二流体ノズルである。液滴噴出ノズル2の内部構造については後述する。図2および図3に示すように、液滴噴出ノズル2は、Y方向の長さがX方向の長さよりも長い略直方体であり、下端部に形成された液滴噴出口21(図2参照)は、基板9に平行であり、かつ、Y方向(すなわち、幅方向)に伸びるスリット状である。液滴噴出口21のY方向の長さは基板9のY方向の長さとほぼ等しくされ、液滴噴出口21のY方向の両端は基板9のY方向の両側のエッジとおよそ重なる。また、本実施の形態では、液滴噴出口21のX方向(すなわち、基板9の移動方向)の開口幅は0.1mm〜0.2mmとされる。
図2に示すように、液滴噴出ノズル2は、基板9に対して垂直となるように遮蔽板4に取り付けられており、遮蔽板4の開口102を介して処理液の液滴を基板9に向けて噴出する。液滴噴出ノズル2から基板9に向けて噴出される液滴の噴流の中心の面は、基板9に対して垂直とされる。図5は基板9を示す平面図であり、図5では、基板9上における液滴噴出ノズル2からの処理液の液滴の噴射領域(以下、「液滴噴射領域」という。)901に平行斜線を付して示す。また、図5では、液滴噴出ノズル2の液滴噴出口21を二点鎖線にて描いている(後述の処理液吸引口31についても同様)。図5では、図示の都合上、液滴噴出口21の開口幅を実際よりも大きく描いている。
図2に示す2つの処理液吸引ノズル3は、遮蔽板4に設けられた開口103に取り付けられるとともに装置外の吸引装置(図示省略)に接続されており、液滴噴出ノズル2から基板9に噴射された処理液の液滴を、基板9に対して非接触の状態にて開口103を介して周囲のガスと共に吸引する。既述のように、処理液吸引ノズル3は回収液貯溜槽731(図1参照)に接続されており、吸引された処理液は回収液貯溜槽731へと送られる。
処理液吸引ノズル3の下端部と基板9の上面との間の距離は、好ましくは、5mm以上20mm以下(本実施の形態では、5mm)とされる。処理液吸引ノズル3と基板9との間の距離が5mm以上とされることにより、基板9が撓んでいる場合や基板9が搬送中に万一上下に振動した場合であっても、処理液吸引ノズル3と基板9とが接触することを確実に防止することができる。また、処理液吸引ノズル3と基板9との間の距離が20mm以下とされることにより、処理液吸引ノズル3に接続される吸引装置の出力を現実的な範囲としつつ処理液の液滴を確実に吸引することができる。
図2および図3に示すように、2つの処理液吸引ノズル3はそれぞれ、Y方向の長さがX方向の長さよりも長い略直方体である。各処理液吸引ノズル3は、図2に示すように、基板9に平行であり、かつ、Y方向に伸びるスリット状の処理液吸引口31を下端部に備える。換言すれば、2つの処理液吸引ノズル3は、基板9の移動方向に関して液滴噴出口21の両側に配置されるとともに液滴噴出口21に平行に伸びる2つの処理液吸引口31を備える。
図5に示すように、2つの処理液吸引口31のY方向の長さは基板9のY方向の長さとほぼ等しくされ、処理液吸引口31のY方向の両端は、基板9のY方向の両側のエッジとおよそ重なる。このため、平面視において、基板9上の液滴噴射領域901は、2つの処理液吸引口31と基板9の幅方向の両側のエッジとによりほぼ囲まれる。換言すれば、基板処理装置1では、2つの処理液吸引ノズル3が、(基板9の外部を除く)基板9上において液滴噴出ノズル2からの処理液の液滴噴射領域901の周囲を囲む。本実施の形態では、各処理液吸引口31のX方向(すなわち、基板9の移動方向)の開口幅は3mmとされる。図2および図5では、図示の都合上、処理液吸引口31の開口幅、および、遮蔽板4のX方向の長さ(図2のみ)を実際よりも大きく描いている。
遮蔽板4では、液滴噴出ノズル2の(+X)側(すなわち、基板9の移動方向の一方側)において、遮蔽板4のY方向(すなわち、幅方向)に平行に伸びるエッジと処理液吸引口31の(+X)側のエッジとの間の距離D1が、15mm以上105mm以下とされる。換言すれば、液滴噴出ノズル2の(+X)側において、遮蔽板4のY方向に平行に伸びる(+X)側のエッジと処理液吸引口31の(+X)側のエッジとの間の距離D1が、処理液吸引口31のX方向の開口幅の5倍以上35倍以下とされる。液滴噴出ノズル2の(−X)側においても同様に、遮蔽板4のY方向に伸びる(−X)側のエッジと処理液吸引口31の(−X)側のエッジとの間の距離D1が、処理液吸引口31のX方向の開口幅の5倍以上35倍以下とされる。
遮蔽板4では、また、液滴噴出ノズル2の(+X)側および(−X)側において、各処理液吸引口31の液滴噴出口21側のエッジと液滴噴出口21の各処理液吸引口31側のエッジとの間の距離D2が、15mm(すなわち、処理液吸引口31の開口幅の5倍)とされる。各処理液吸引口31の(+Y)側のエッジと遮蔽板4の(+Y)側のエッジとの間の距離D3も、15mm(すなわち、処理液吸引口31の開口幅の5倍)とされ、各処理液吸引口31の(−Y)側のエッジと遮蔽板4の(−Y)側のエッジとの間の距離D3も、15mm(すなわち、処理液吸引口31の開口幅の5倍)とされる。
次に、液滴噴出ノズル2の内部構造について説明する。図6は液滴噴出ノズル2の縦断面図であり、図7は液滴噴出ノズル2の(+X)側を示す図である。液滴噴出ノズル2は、図6に示すように、オリフィス板242を第1スリット板241と第2スリット板243とで挟み込んだ構造となっており、Y方向に関して液滴噴出ノズル2の両側には、図7に示すように、端面板244が図示省略のシール部材を介して取り付けられる。
第2スリット板243には、Y方向に一定のピッチで複数のガス供給ポート245が設けられ、第1スリット板241には、ガス供給ポート245と同様の位置に処理液供給ポート246(図6参照)が設けられる。処理液供給ポート246およびガス供給ポート245は、図示省略の処理液供給部およびキャリアガス供給部にそれぞれ接続されており、処理液供給部およびキャリアガス供給部が制御されることにより、液滴噴出ノズル2からの処理液の液滴の噴出が制御される。
液滴噴出ノズル2の内部には、図6および図7に示すように、処理液とキャリアガスとを混合する気液混合室2411、処理液に与えられる圧を均一にするための分配室2421、および、気液混合室2411と分配室2421とを連通させる複数の連通管2422が設けられる。また、オリフィス板242と第2スリット板243との間にもスリット状の微小な隙間が設けられ、この隙間が、ガス供給ポート245からのキャリアガスが供給されるガス路2431とされる。第1スリット板241と第2スリット板243との間のスリット状の隙間は、処理液の液滴の流路とされ、流路の下端の開口が1つの液滴噴出口21となる。
図8は、図7に示す液滴噴出ノズル2のA−A断面の一部を(+Z)側から見た図である。液滴噴出ノズル2の分配室2421および複数の連通管2422は、第1スリット板241とオリフィス板242とを重ね合わせることにより形成される。分配室2421は、図6ないし図8に示すように、断面形状が矩形でY方向に連続的に伸びており、分配室2421により処理液の圧がY方向に均一に分散されて複数の連通管2422に均等に処理液が分配される。複数の連通管2422は、Y方向に一定のピッチで配列され、各連通管2422は上下方向に伸び、水平面による断面形状は矩形とされる。
図9は、図6に示す気液混合室2411を拡大して示す図である。気液混合室2411は図9に示すように、第1スリット板241、オリフィス板242および第2スリット板243の間に形成され、連通管2422の開口の下方にて他の領域よりも少し高くなった衝突面2412を有し、図7に示すようにY方向に連続的に伸びている。複数の連通管2422から気液混合室2411へ供給された処理液は、衝突面2412に勢いよく衝突して粉砕され気液混合室2411の第2スリット板243側へと導かれ、ガス路2431から供給される高速のキャリアガスと衝突することにより処理液の液滴が生成される。すなわち、液滴噴出ノズル2はいわゆる内部混合型の二流体ノズルとなっている。生成された処理液の液滴はスリット状の液滴噴出口21から基板9に向けて噴出される。
液滴噴出ノズル2では、処理液とキャリアガスとを衝突させることにより処理液の微小な液滴を生成することができ、さらに、微小な液滴をキャリアガスと共に噴出することにより液滴を高速に噴出することができ、処理効率を向上することができる。また、衝突面2412の大きさを処理液やキャリアガスの供給圧力などに合わせて変更することにより、液滴の粒径を変化させることができ、基板9に対する最適な処理を行うことができる。
図2に示すように、基板処理装置1では、処理液の液滴を連続的に噴出する液滴噴出ノズル2の下方を基板9が(+X)方向に搬送されることにより、処理液の液滴が基板9の上面の液滴噴射領域901(図5参照)に衝突し、当該主面に付着したパーティクル等の異物が除去される(すなわち、液滴噴射領域901が洗浄される)。そして、液滴噴出ノズル2のX方向の両側において遮蔽板4に取り付けられた処理液吸引ノズル3により、基板9の洗浄に利用された使用済みの処理液の液滴(すなわち、基板9に衝突して跳ね返った後の液滴であり、パーティクル等の異物を包含している可能性がある液滴)が周囲のガスと共に直接吸引され、あるいは、遮蔽板4の下面に一旦付着した後に当該下面に沿って周囲のガスと共に吸引されて回収される。
基板処理装置1では、液滴噴出ノズル2として二流体ノズルを利用し、液滴の粒径や分布密度、噴出速度等を適切なものとすることにより、基板9に対する適切な洗浄圧を実現することができる。これにより、基板9の表面に設けられた微細なパターン等が損傷することを防止しつつ基板9に対する適切な洗浄処理を行うことができる。
基板処理装置1では、液滴噴出ノズル2の液滴噴出口21よりも基板9側において、基板9に沿って液滴噴出ノズル2の周囲に広がる遮蔽板4が設けられることにより、液滴噴出ノズル2から噴出された処理液の液滴が、基板9に近接する遮蔽板4と基板9との間の空間(以下、「処理空間」という。)から上方に飛散することが防止され、遮蔽板4の下面や基板9の上面に沿って整流されつつ(すなわち、遮蔽板4の下面および基板9の上面により気流の乱れが抑制されつつ)基板9の上面に略平行な方向にのみ飛散する。そして、遮蔽板4に取り付けられた処理液吸引ノズル3により、処理空間内において整流されつつ飛散する処理液の液滴を効率良く吸引することができるため、処理液の液滴が処理空間から外側に飛散することを抑制することができるとともに使用済みの処理液(の液滴)を効率良く回収することができる。その結果、使用済みの処理液の液滴が、基板9の処理空間外の領域に再付着して基板9が再汚染されることを防止することができる。
特に、遮蔽板4と基板9との間の距離が20mm以下とされ、処理空間が基板9の上面に沿って広がるとともにZ方向に薄い平坦な空間となっているため、液滴噴出ノズル2から噴出されたキャリアガスや周囲のガスが、より一層整流されつつ処理液吸引ノズル3により吸引される。これにより、処理空間から飛散することが抑制されている使用済みの処理液をより効率良く回収することができる。
基板処理装置1では、処理液吸引ノズル3により吸引される気流の乱れが抑制されているため、ほぼ一定の速度で処理液の液滴を吸引することができ、単位時間当たりの処理液の回収量の変動を抑制することができる。換言すれば、処理液吸引ノズル3による処理液の液滴の捕捉速度をほぼ一定とすることができる。また、遮蔽板4の下面に付着した処理液の液滴も吸引して回収することができるため、遮蔽板4の下面に固着した異物(すなわち、遮蔽板4に付着した処理液が乾燥した後に遮蔽板4上に残る残留物)を除去するためのメンテナンス作業(すなわち、遮蔽板4の洗浄作業)の頻度を低減(あるいは、省略)して基板9の洗浄処理を効率良く行うことができる。
基板処理装置1では、2つの処理液吸引ノズル3が、基板9上において液滴噴出ノズル2からの処理液の液滴噴射領域901を囲むように配置されているため、使用済みの処理液の液滴をより効率良く吸引して回収することができる。また、処理液吸引ノズル3が基板9に非接触の状態にて処理液の液滴を吸引するため、基板9を傷つける恐れなく処理液を回収することができる。
基板処理装置1では、遮蔽板4のY方向の両側に遮蔽側板6を設けることにより、処理空間の(+Y)側および(−Y)側を閉塞し、処理液の液滴の飛散をより一層抑制することができる。その結果、処理液の回収率を向上することができる。
遮蔽板4では、既述のように、液滴噴出ノズル2の(+X)側において、遮蔽板4の(+X)側のエッジと処理液吸引口31の(+X)側のエッジとの間の距離D1が、処理液吸引口31の開口幅の5倍以上35倍以下とされる。基板処理装置1では、距離D1が処理液吸引口31の開口幅の5倍以上とされることにより、処理液の液滴の飛散をより確実に抑制することができる。一方、距離D1が処理液吸引口31の開口幅の35倍以下とされることにより、処理空間の(+X)側の端部近傍まで飛散した液滴を吸引する際に、吸引距離が過剰に大きくなって吸引抵抗が過大となることを防止し、現実的な吸引力により処理空間内の液滴を効率良く吸引して回収することができる。また、遮蔽板4の製造コストを低減するとともに基板処理装置1を小型化することもできる。遮蔽板4の形状は、液滴噴出ノズル2の(−X)側においても上記形状と同様とされるため、処理液の液滴の飛散をより一層抑制することができるとともに処理液の回収率をより向上することができる。
遮蔽板4の下面には撥水処理が施されているため、当該下面に付着した処理液の液滴と遮蔽板4との間の摩擦が低減される。その結果、処理液吸引ノズル3により、遮蔽板4の下面に付着した処理液を容易に(すなわち、撥水処理が施されていない場合に比べて小さい吸引力にて)吸引することができ、使用済みの処理液をさらに効率良く回収することができる。
基板処理装置1では、基板移動機構5により基板9を液滴噴出ノズル2に対して相対的に移動することにより、上述のように処理液の液滴が基板9上において処理空間よりも外側に飛散することを抑制しつつ、基板9全体に対する洗浄処理を容易に行うことができる。また、液滴噴出ノズル2の液滴噴出口21が、基板9の移動方向(X方向)に垂直な幅方向(Y方向)に伸びるスリット状とされることにより、処理液の液滴の粒径や分布密度、噴出速度等の幅方向における均一性を向上することができる。これにより、幅方向において基板9に処理ムラが生じることを防止して基板9に対する均一な洗浄処理を実現することができる。
また、処理液吸引ノズル3では、処理液吸引口31が、基板9の移動方向に関して液滴噴出口21の両側に配置されるとともに液滴噴出口21に平行に伸びるスリット状とされることにより、処理空間内において飛散する処理液の液滴や遮蔽板4の下面に付着した処理液を基板9の幅方向のほぼ全幅において吸引することができるため、使用済みの処理液をより効率良く回収することができる。
液滴噴出ノズル2は、処理液の液滴を高速のキャリアガスと共に噴出する二流体ノズルであるため、処理液のみを吐出する通常の一流体ノズルに比べて処理液(の液滴)の噴出速度が大きく、基板9に衝突後の処理液の放射流速(すなわち、使用済みの処理液の液滴が基板9の上面に沿って飛散する速度)も大きい。さらに、液滴噴出ノズル2は内部混合型の二流体ノズルであるため、ノズルの外部において処理液をキャリアガスと衝突させることにより処理液の液滴が生成される通常の外部混合型の二流体ノズルよりも、処理液の液滴の噴出速度が大きい。したがって、効率良く基板9の洗浄処理を行うことができる反面、処理液の液滴の放射流速が大きくなり、飛散も激しくなる。
これに対し、基板処理装置1では、使用済みの処理液の液滴が基板9上において処理空間よりも外側に飛散することを抑制することができ、さらに、飛散が防止された処理液の液滴を効率良く吸引して回収することができる。したがって、基板処理装置1の構成は、処理液の液滴の放射流速が大きく飛散も激しい二流体ノズル(特に、内部混合型の二流体ノズル)が基板9への処理液の供給機構として利用される場合に特に適している。
図10は、他の好ましい基板処理装置1aを示す正面図である。図10に示すように、液滴噴出ノズル2は、必ずしも基板9に対して垂直とされる必要はなく、基板9に対して傾斜した状態で遮蔽板4に取り付けられてもよい。図10に示す基板処理装置1aでは、液滴噴出ノズル2の上側の部位が、液滴噴出口21よりも(+X)側(すなわち、基板9の移動方向の下流側)に傾斜した状態とされる。基板処理装置1aでは、液滴噴出ノズル2の中心の面22と基板9の上面とのなす角度は30°とされる。この場合、液滴噴出ノズル2からの処理液の液滴は、遮蔽板4の開口102よりも(−X)側(基板9の移動方向の上流側)に噴射され、開口102よりも(−X)側の遮蔽板4と基板9との間の空間に飛散し、さらに、飛散した液滴の一部が開口102よりも(−X)側において遮蔽板4の下面に付着する。基板処理装置1aでは、開口102よりも(+X)側には処理液の液滴はほとんど飛散せず、処理液の液滴の大部分は液滴噴出ノズル2の(−X)側の処理液吸引ノズル3により吸引されることとなる。したがって、液滴噴出ノズル2の(+X)側の処理液吸引ノズル3は省略されてもよい。
なお、基板処理装置1aでは、液滴噴出ノズル2は、(+X)側および(−X)側のいずれに傾斜した状態とされてもよいが、基板9に処理液の液滴を衝突させて洗浄処理を効率良く行うという観点からは、液滴噴出ノズル2の中心の面22と基板9の上面とのなす角度は、30°以上90°以下(ただし、90°の場合は液滴噴出ノズル2は基板9に対して垂直である。)とされることが好ましい。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
液滴噴出ノズル2の内部の構造は、上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、分配室2421は、断面形状が矩形である必要はなく、半月形であってもよく、連通管2422の断面形状も矩形である必要はなく、円形であってもよい。また、衝突面2412も、ガス路2431に向かって広がっていくような扇状かつ凹状の傾斜した面とされてもよい。
液滴噴出ノズル2は、必ずしも内部混合型の二流体ノズルである必要はなく、例えば、外部混合型の二流体ノズルであってもよく、また、他の液滴生成装置により生成された処理液の液滴を受け取って、キャリアガスと共に基板9に向けて噴出する構造とされてもよい。
遮蔽板4は、基板9の上面に対して僅かに傾斜して設けられてもよい。例えば、遮蔽板4は、処理液吸引ノズル3が取り付けられる開口103近傍を基板9に最も近接させ、開口103から離れるに従って基板9からの距離が漸増する形状とされてもよい。この場合、遮蔽板4の下面に付着した処理液の液滴が、重力により処理液吸引ノズル3の処理液吸引口31に向かって移動し易くなるため、使用済みの処理液の液滴をより効率良く回収することができる。
処理液吸引ノズル3の処理液吸引口31も、必ずしも液滴噴出口21に平行に伸びるスリット状とされる必要はなく、例えば、基板9の移動方向に関する液滴噴出口21の両側のそれぞれに、複数の処理液吸引口が液滴噴出口21に沿って配列されてもよい。複数の処理液吸引口は、密に配列されてもよく、基板9の幅方向に関して互いに隙間を空けて配列されてもよい。複数の処理液吸引口が隙間を空けて配列される場合であっても、複数の処理液吸引口が基板9の幅方向の全長に亘って配列されることにより、液滴噴出ノズル2が処理液吸引ノズルにより基板9上において囲まれることとなり、液滴噴出ノズル2からの処理液を効率良く回収することができる。複数の処理液吸引口の形状は、例えば、円形や矩形状とされる。また、複数の処理液吸引口は、液滴噴出口21に平行に配列されてもよく、液滴噴出口21に沿って千鳥状に配列されてもよい。
基板処理装置1では、例えば、円形の液滴噴出口を有する液滴噴出ノズルを中心として、当該液滴噴出口の全周を囲む円環状の処理液吸引口を有する処理液吸引ノズル、並びに、液滴噴出ノズルおよび処理液吸引ノズルが取り付けられる略円板状の遮蔽板が設けられてもよい。また、円環状の処理液吸引口に代えて、液滴噴出口を中心とする周方向に配列されて液滴噴出口の周囲を囲む複数の処理液吸引口が設けられてもよい。なお、処理液の液滴が処理空間よりも外側に飛散することを抑制して処理液を効率良く回収するという観点のみからは、処理液吸引ノズルは、遮蔽板に設けられた開口に取り付けられていればよく、必ずしも液滴噴出ノズルからの処理液の液滴噴射領域の周囲を囲むように設けられる必要はない。
上記実施の形態に係る基板処理装置では、液滴噴出ノズル2の両側に2つの処理液吸引ノズル3が設けられるが、1つの処理液吸引ノズルに2つの処理液吸引口31が設けられて液滴噴出口21の両側に配置されてもよい。このように、処理液吸引ノズルの個数は1つであっても複数であってもよく、装置の設計上、適宜定められてよい。
基板処理装置では、基板移動機構5により、基板9が液滴噴出ノズル2に対して相対的に移動すればよく、例えば、基板9の上方において、液滴噴出ノズル2および処理液吸引ノズル3が取り付けられた遮蔽板4が、基板9の(+X)側から(−X)方向に移動してもよい。また、液滴噴出ノズルからの処理液の液滴噴射領域が円形や矩形であって、基板9上の洗浄処理すべき領域が基板9の相対移動なしで当該液滴噴射領域に含まれている場合等、洗浄時に基板9の液滴噴出ノズル2に対する相対移動が不要とされる場合には、基板移動機構5は省略されてもよい。
上記実施の形態に係る基板処理装置では、液晶表示装置用のガラス基板以外に、例えば、プラズマ表示装置等の他の平面表示装置用のガラス基板の洗浄処理が行われてもよく、半導体基板やプリント配線基板、磁気ディスク用のガラス基板等、様々な基板の洗浄処理が行われてもよい。また、基板処理装置では、洗浄する基板9の種類や洗浄目的等に合わせて、純水以外の様々な液体が洗浄液として用いられてもよい。
基板処理装置は、基板9の洗浄処理以外の処理に利用されてもよい。例えば、基板処理装置により、基板表面の露光済みのレジスト膜を現像する現像液の塗布が行われる場合、現像液の液滴がキャリアガスと共に基板9に噴射されて基板9の現像が行われる。現像後の基板に対してエッチング液の液滴を噴射することにより、基板9のエッチングが行われてもよい。また、レジスト除去用の薬液が基板9に供給されることにより、レジストの剥膜処理が行われてもよい。
1,1a 基板処理装置
2 液滴噴出ノズル
3 処理液吸引ノズル
4 遮蔽板
5 基板移動機構
6 遮蔽側板
9 基板
21 液滴噴出口
31 処理液吸引口
103 開口
901 液滴噴射領域
2 液滴噴出ノズル
3 処理液吸引ノズル
4 遮蔽板
5 基板移動機構
6 遮蔽側板
9 基板
21 液滴噴出口
31 処理液吸引口
103 開口
901 液滴噴射領域
Claims (10)
- 処理液を基板に供給して前記基板を処理する基板処理装置であって、
処理液の液滴をキャリアガスと共に基板に向けて噴出する液滴噴出ノズルと、
前記液滴噴出ノズルの液滴噴出口よりも前記基板側において前記基板に沿って前記液滴噴出ノズルの周囲に広がる平板状の遮蔽板と、
前記遮蔽板に設けられた開口に取り付けられるとともに前記液滴噴出ノズルから前記基板に噴射された前記処理液の液滴を前記基板に対して非接触の状態にて周囲のガスと共に吸引する処理液吸引ノズルと、
を備えることを特徴とする基板処理装置。 - 請求項1に記載の基板処理装置であって、
前記処理液吸引ノズルが、前記基板上において前記液滴噴出ノズルからの前記処理液の液滴の噴射領域を囲むことを特徴とする基板処理装置。 - 請求項1または2に記載の基板処理装置であって、
前記基板を主面に平行な所定の移動方向に前記液滴噴出ノズルに対して相対的に移動する基板移動機構をさらに備えることを特徴とする基板処理装置。 - 請求項3に記載の基板処理装置であって、
前記液滴噴出ノズルの前記液滴噴出口が、前記基板に平行であり、かつ、前記移動方向に垂直な幅方向に伸びるスリット状であることを特徴とする基板処理装置。 - 請求項4に記載の基板処理装置であって、
前記処理液吸引ノズルが、前記移動方向に関して前記液滴噴出口の両側に配置されるとともに前記液滴噴出口に平行に伸びるスリット状の2つの処理液吸引口を備えることを特徴とする基板処理装置。 - 請求項5に記載の基板処理装置であって、
前記液滴噴出ノズルの前記移動方向の一方側において、前記遮蔽板の前記幅方向に平行に伸びるエッジと処理液吸引口の前記一方側のエッジとの間の距離が、前記処理液吸引口の前記移動方向の開口幅の5倍以上35倍以下であることを特徴とする基板処理装置。 - 請求項3ないし6のいずれかに記載の基板処理装置であって、
前記遮蔽板の前記移動方向に垂直な幅方向の両端から前記基板に向かって突出するとともに前記移動方向に伸びる一対の遮蔽側板をさらに備えることを特徴とする基板処理装置。 - 請求項1ないし7のいずれかに記載の基板処理装置であって、
前記遮蔽板の前記基板側の表面に撥水処理が施されていることを特徴とする基板処理装置。 - 請求項1ないし8のいずれかに記載の基板処理装置であって、
前記処理液が純水であることを特徴とする基板処理装置。 - 請求項1ないし9のいずれかに記載の基板処理装置であって、
前記基板が、平面表示装置用のガラス基板であることを特徴とする基板処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005239294A JP2007059417A (ja) | 2005-08-22 | 2005-08-22 | 基板処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005239294A JP2007059417A (ja) | 2005-08-22 | 2005-08-22 | 基板処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007059417A true JP2007059417A (ja) | 2007-03-08 |
Family
ID=37922675
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005239294A Pending JP2007059417A (ja) | 2005-08-22 | 2005-08-22 | 基板処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007059417A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009016464A (ja) * | 2007-07-03 | 2009-01-22 | Tokyo Electron Ltd | 基板洗浄装置及び基板洗浄方法 |
CN102891094A (zh) * | 2011-07-22 | 2013-01-23 | 东京毅力科创株式会社 | 基板处理装置 |
KR200477433Y1 (ko) * | 2013-12-27 | 2015-06-09 | 엔티피 주식회사 | 효율적인 기판 반송을 위한 진공 흡인 장치 |
JP2017133078A (ja) * | 2016-01-29 | 2017-08-03 | 株式会社ケミトロン | エッチング装置 |
JP2021158376A (ja) * | 2016-03-31 | 2021-10-07 | 芝浦メカトロニクス株式会社 | 基板処理装置 |
-
2005
- 2005-08-22 JP JP2005239294A patent/JP2007059417A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009016464A (ja) * | 2007-07-03 | 2009-01-22 | Tokyo Electron Ltd | 基板洗浄装置及び基板洗浄方法 |
CN102891094A (zh) * | 2011-07-22 | 2013-01-23 | 东京毅力科创株式会社 | 基板处理装置 |
JP2013026490A (ja) * | 2011-07-22 | 2013-02-04 | Tokyo Electron Ltd | 基板処理装置 |
KR200477433Y1 (ko) * | 2013-12-27 | 2015-06-09 | 엔티피 주식회사 | 효율적인 기판 반송을 위한 진공 흡인 장치 |
JP2017133078A (ja) * | 2016-01-29 | 2017-08-03 | 株式会社ケミトロン | エッチング装置 |
JP2021158376A (ja) * | 2016-03-31 | 2021-10-07 | 芝浦メカトロニクス株式会社 | 基板処理装置 |
JP7106723B2 (ja) | 2016-03-31 | 2022-07-26 | 芝浦メカトロニクス株式会社 | 基板処理装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4494269B2 (ja) | 基板処理装置 | |
KR100629767B1 (ko) | 기판 처리장치 및 기판 세정유닛 | |
KR100212074B1 (ko) | 기판의 액제거장치 | |
JP5273534B2 (ja) | 乾式洗浄装置と洗浄方法及び洗浄された洗浄物 | |
KR100982492B1 (ko) | 기판 세정용 이류체 분사 노즐 | |
JP6173404B2 (ja) | 除塵ノズル及び除塵装置 | |
JP2003145062A (ja) | 洗浄用2流体ジェットノズル、洗浄装置およびこれらを用いた半導体装置の製造方法 | |
JP2007059417A (ja) | 基板処理装置 | |
JP2007059416A (ja) | 基板処理装置 | |
TWI227035B (en) | Substrate processing device of transporting type | |
JP2006247618A (ja) | 二流体ノズルおよび該二流体ノズルを用いた基板処理装置 | |
JP2003282525A (ja) | 基板処理装置 | |
JP4932897B2 (ja) | ノズル、ドライクリーナ及びドライクリーナシステム | |
JP2013115232A (ja) | レジスト塗布装置およびそれに具備される吐出ノズル | |
KR20190075687A (ko) | 이물질 제거장치 | |
JP2006272199A (ja) | 基板乾燥装置 | |
JP2005169356A (ja) | エアナイフ乾燥装置 | |
JP7237670B2 (ja) | 基板処理装置および基板処理方法 | |
JP4652040B2 (ja) | 流体吐出ノズルおよびこれを用いた基板処理装置 | |
JP2004074104A (ja) | 搬送除塵装置 | |
KR20190027517A (ko) | 균일한 액적을 이용하는 기판용 초음파 세정장치 및 세정시스템 | |
TWI541076B (zh) | Coating apparatus and coating method | |
JP2003224101A (ja) | 基板の洗浄装置及び洗浄方法 | |
JP2019117952A (ja) | 被洗浄体の異物除去装置およびその異物除去方法 | |
JP2005079569A (ja) | 基板処理装置および基板処理方法 |