JP2007059138A - 電源制御装置 - Google Patents

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直樹 石川
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Abstract

【課題】 起動時に迅速かつ個別にリレーの溶着を判定可能な電源制御装置を提供する。
【解決手段】 制御装置30は、Hレベルに信号SEPを生成してシステムリレーSMRPのみをオンしたときの抵抗Rを流れるプリチャージ電流Ipが基準値Istd以上であるとき、システムリレーSMRBが溶着していると判定する。また、制御装置30は、Hレベルの信号SEP,SEBを生成してシステムリレーSMRP,SMRBをオンしたときのプリチャージ電流が基準値Istdを下回るとき、システムリレーSMRGが溶着していると判定する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、リレーの溶着判定が可能な電源制御装置に関する。
最近、環境に配慮した自動車として、ハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle)および電気自動車(Electric Vehicle)が注目されている。ハイブリッド自動車は、従来のエンジンに加え、直流電源とインバータとインバータによって駆動されるモータとを動力源とする自動車である。つまり、エンジンを駆動することにより動力源を得るとともに、直流電源からの直流電圧をインバータによって交流電圧に変換し、その変換した交流電圧によりモータを回転することによって動力源を得るものである。
また、電気自動車は、直流電源とインバータとインバータによって駆動されるモータとを動力源とする自動車である。
すなわち、ハイブリッド自動車および電気自動車は、直流電源とインバータとを備えるモータ駆動装置を搭載している。そして、ノイズを除去した直流電圧をインバータに供給するために、コンデンサがインバータの入力側に設けられる。また、直流電源とインバータとの間には、システムリレーが設けられる(たとえば特許文献1〜4参照)。
詳細には、特許文献1は、直流電源の正極に直列に接続された抵抗RおよびシステムリレーSMR1と、直流電源の正極に、抵抗RおよびシステムリレーSMR1と並列に接続されたシステムリレーSMR2と、直流電源の負極に接続されたシステムリレーSMR3とを開示する。そして、システムリレーSMR1,SMR3を独立にオン/オフしたときのコンデンサの両端の電圧に基づいて、システムリレーSMR1〜SMR3の個々の溶着が判定される。
特開2000−134707号公報 特開2002−175750号公報 特開2000−270561号公報 WO01/060652
しかしながら、特許文献1に開示された方法は、コンデンサの両端の電圧に基づいてシステムリレーSMR1〜SMR3の溶着を判定するため、溶着を迅速に判定することが困難であるという問題がある。そのため、イグニッションキーがオンされてから起動が完了するまでの時間を短縮することが困難である。
また、特許文献1によれば、イグニッション(IG)がオンされ、車両システムが起動されると、最初に、抵抗Rが直列接続されたシステムリレーSMR1のみをオンしたときのコンデンサの両端の電圧に基づいて、負極側のシステムリレーSMR3の溶着が判定される。続いて、負極側のシステムリレーSMR3のみをオンしたときのコンデンサの両端の電圧に基づいて、正極側のシステムリレーSMR1またはSMR2の溶着が判定される。
すなわち、特許文献1に係る方法では、正極側のシステムリレーSMR1およびSMR2については、いずれか一方が溶着していると判定されるに留まり、個別に溶着を判定することが出来ないという問題が生じていた。
このような問題への方策としては、正極側のシステムリレーSMR1およびSMR2のうち、システムリレーSMR2の溶着判定を、車両システムの終了時に行なう構成とすることが挙げられる。すなわち、車両システムの終了時において、負極側のシステムリレーSMR3のみをオンしたときにコンデンサの両端の電圧が低下するか否かに基づいて、正極側のシステムリレーSMR2の溶着を判定する構成とする。これによれば、次回の車両システム起動時には、負極側のシステムリレーSMR3のみをオンしたときのコンデンサの両端の電圧に基づいて、正極側の他方のシステムリレーSMR1について溶着を判定することができる。
しかしながら、このような方法では、直流電源の正極に直接的に接続されるシステムリレーSMR2の溶着判定は、必然的に車両システムの終了時に行なわれることになる。そのため、車両システムの起動時において、判定対象とされないシステムリレーSMR2に溶着の可能性があれば、負極側のシステムリレーSMR3のみをオンしたことに応じて、瞬時的な大電流(突入電流)が負荷となるインバータに流れることとなり、これを損傷するという問題が起こり得る。したがって、フェイルセーフの観点からは、正極側のシステムリレーSMR2についても、車両システムの起動時に溶着を判定できることが望ましい。
さらに、特許文献1に係る方法では、抵抗Rに直列接続されるシステムリレーSMR1において、正常にオンされない、いわゆるオフ故障については、それを検出する手段を有しない。そのため、実際にコンデンサのプリチャージを開始し、正常にプリチャージが行なわれないときに初めてシステムリレーSMR1のオフ故障の検討がなされることになる。しかしながら、コンデンサのプリチャージが不能となる要因としては、システムリレーSMR1のオフ故障以外にも、数多く電気部品の故障が関与し得ることから、その特定が困難であり、多くの時間と労力とが費やされるのが現状であった。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、起動時に迅速かつ個別にリレーの溶着を判定可能な電源制御装置を提供することである。
また、この発明の目的は、リレーのオフ故障を診断可能な電源制御装置を提供することである。
この発明によれば、電源制御装置は、直流電源の一方極に接続された第1のリレーと、直流電源の他方極に接続された第2のリレーと、直流電源の他方極に、第2のリレーと並列に接続された第3のリレーおよび抵抗と、抵抗を流れる電流を検出する電流センサと、電流センサによって検出された電流に基づいて第1および第2のリレーの溶着を判定する判定手段とを備える。
上記の電源制御装置によれば、起動時に第1および第2のリレーの溶着を判定することができる。結果として、フェイルセーフ機能が確保され、信頼性の改善を図ることができる。
好ましくは、判定手段は、第3のリレーのみをオンしたときに所定の基準値以上の電流が電流センサによって検出されると、第1のリレーが溶着していると判定する。
好ましくは、判定手段は、第1および第3のリレーをオンしたときに所定の基準値を下回る電流が電流センサによって検出されると、第2のリレーが溶着していると判定する。
上記の電源制御装置によれば、起動時において、第1および第2のリレーの溶着を迅速に判定することができる。
この発明によれば、電源制御装置は、直流電源の一方極に接続された第1のリレーと、直流電源の他方極に接続された第2のリレーと、直流電源の他方極に、第2のリレーと並列に接続された第3のリレーおよび抵抗と、抵抗を流れる電流を検出する電流センサと、一方端子が第1のリレーを介して直流電源の一方極側に接続され、他方端子が第2のリレーと第3のリレーおよび抵抗とを介して直流電源の他方極側に接続された容量素子と、容量素子の両端の電圧を検出する電圧センサと、電流センサによって検出された電流に基づいて第1のリレーの溶着を判定し、電圧センサによって検出された電圧に基づいて第2および第3のリレーの溶着を判定する判定手段とを備える。
上記の電源制御装置によれば、起動時において、第1〜第3のリレーの全てについて、溶着しているか否かを個別に判定することができる。
好ましくは、判定手段は、第3のリレーのみをオンしたときに所定の基準値以上の電流が電流センサによって検出されると、第1のリレーが溶着していると判定する。
好ましくは、判定手段は、第1のリレーのみをオンしたときに、電圧センサによって検出された電圧の昇圧レートが第1の基準値以上であると、第2のリレーが溶着していると判定する。
好ましくは、判定手段は、第1のリレーのみをオンしたときに、電圧センサによって検出された電圧の昇圧レートが第1の基準値よりも低い第2の基準値以上であり、かつ第1の基準値よりも小さいとき、第3のリレーが溶着していると判定する。
上記の電源制御装置によれば、抵抗を流れる電流および容量素子の両端の電圧の昇圧レートに基づいて、第1〜第3のリレーの全てについて、迅速に溶着を判定することができる。
この発明によれば、電源制御装置は、直流電源の一方極に接続された第1のリレーと、直流電源の他方極に接続された第2のリレーと、直流電源の他方極に、第2のリレーと並列に接続された第3のリレーおよび抵抗と、抵抗を流れる電流を検出する第1の電流センサと、直流電源から流れ出る直流電流を検出する第2の電流センサと、第1の電流センサによって検出された電流に基づいて第1のリレーの溶着を判定し、第2の電流センサによって検出された電流に基づいて第2および第3のリレーの溶着を判定する判定手段とを備える。
上記の電源制御装置によれば、起動時において、第1〜第3のリレーの全てについて、溶着しているか否かを個別に判定することができる。
好ましくは、判定手段は、第3のリレーのみをオンしたときに、所定の基準値以上の電流が電流センサによって検出されると、第1のリレーが溶着していると判定する。
好ましくは、判定手段は、第1のリレーのみをオンしたときに第1の基準値以上の直流電流が第2の電流センサによって検出されると、第2のリレーが溶着していると判定する。
好ましくは、判定手段は、第1のリレーのみをオンしたときに、第2の電流センサで検出された直流電流が第1の基準値よりも低い第2の基準値以上であり、かつ第1の基準値よりも小さいとき、第3のリレーが溶着していると判定する。
上記の電源制御装置によれば、抵抗を流れる電流および直流電源を流れる直流電流に基づいて、第1〜第3のリレーの全てについて、迅速に溶着を判定することができる。
この発明によれば、電源制御装置は、直流電源の一方極に接続された第1のリレーと、前記直流電源の他方極に接続された第2のリレーと、直流電源の他方極に、第2のリレーと並列に接続された第3のリレーおよび抵抗と、直流電源と前記第3のリレーおよび前記抵抗とからなる閉回路を形成するための第4のリレーと、抵抗を流れる電流を検出する電流センサと、第4のリレーをオンしたときに電流センサによって検出された電流に基づいて第3のリレーのオフ故障を診断する故障診断手段とを備える。
上記の電源制御装置によれば、起動時において、第3のリレーのオフ故障を診断することができる。その結果、第1および第3のリレーを介して直流電源に接続されるコンデンサがプリチャージ不能となった場合の要因の特定を容易化させることができる。また、第3のリレーのオフ故障時には、コンデンサのプリチャージが禁止されるため、突入電流の発生を未然に防止することができる。
好ましくは、電源制御装置は、故障診断手段により第3のリレーが正常と診断されたときに、電流センサによって検出された電流に基づいて第1および第2のリレーの溶着を判定する判定手段をさらに備える。
上記の電源制御装置によれば、第3のリレーのオフ故障に起因して、第1および第2のリレーについて誤った溶着判定がなされるのを回避することができる。
好ましくは、故障診断手段は、第3および第4のリレーをオンしたときに所定のしきい値を下回る電流が前記電流センサによって検出されると、前記第3のリレーがオフ故障していると診断する。
上記の電源制御装置によれば、起動時において、第3のリレーのオフ故障を容易に診断することができる。
この発明によれば、起動時において、第1および第2のリレーの溶着を迅速に判定することができる。その結果、フェイルセーフ機能が確保され、信頼性の改善を図ることができる。
さらに、この発明によれば、起動時において、第1〜第3のリレーの全てについて、溶着しているか否かを迅速に判定することができる。
また、この発明によれば、起動時において、第3のリレーのオフ故障を診断できる。その結果、コンデンサがプリチャージ不能となった場合の要因特定が容易化される。また、第3のリレーのオフ故障に起因して生じ得る突入電流を未然に防止することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による電源制御装置を備えるモータ駆動装置の概略ブロック図である。
図1を参照して、モータ駆動装置100は、直流電源10と、システムリレーSMRB,SMRP,SMRGと、抵抗Rと、電流センサ12,24と、コンデンサ13と、電圧センサ14と、インバータ20と、制御装置30とを備える。
交流モータM1は、ハイブリッド自動車または電気自動車の駆動輪を駆動するためのトルクを発生するための駆動モータである。また、交流モータM1は、エンジンにて駆動される発電機の機能を持つように、そして、エンジンに対して電動機として動作し、たとえばエンジンを始動し得るようなモータである。
システムリレーSMRBは、直流電源10の正極とコンデンサ13の正極との間に直列に接続される。システムリレーSMRGは、直流電源10の負極とコンデンサ13の負極との間に直列に接続される。システムリレーSMRPおよび抵抗Rは、直流電源10の負極とコンデンサ13の負極との間に、システムリレーSMRGに並列に接続される。
コンデンサ13は、インバータ20の入力側に設けられる。インバータ20は、U相アーム21と、V相アーム22と、W相アーム23とからなる。U相アーム21、V相アーム22およびW相アーム23は、電源ラインとアースラインとの間に並列に設けられる。
U相アーム21は、直列接続されたNPNトランジスタQ1,Q2からなる。V相アーム22は、直列接続されたNPNトランジスタQ3,Q4からなる。W相アーム23は、直列接続されたNPNトランジスタQ5,Q6からなる。また、各NPNトランジスタQ1〜Q6のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダイオードD1〜D6がそれぞれ接続されている。
各相アームの中間点は、交流モータM1の各相コイルの各相端に接続されている。すなわち、交流モータM1は、3相の永久磁石モータであり、U,V,W相の3つのコイルの一端が中点に共通に接続されて構成される。U相コイルの他端がNPNトランジスタQ1,Q2の中間点に、V相コイルの他端がNPNトランジスタQ3,Q4の中間点に、W相コイルの他端がNPNトランジスタQ5,Q6の中間点にそれぞれ接続されている。
直流電源10は、ニッケル水素またはリチウムイオンなどの二次電池からなる。
システムリレーSMRB,SMRP,SMRGは、それぞれ、制御装置30からの信号SEB,SEP,SEGによってオン/オフされる。より具体的には、システムリレーSMRB,SMRP,SMRGは、それぞれ、H(論理ハイ)の信号SEB,SEP,SEGによってオンされ、L(論理ロー)の信号SEB,SEP,SEGによってオフされる。
電流センサ12は、システムリレーSMRPと直列接続される抵抗Rを流れる直流電流Ip(以下、「プリチャージ電流Ip」とも称する)を検出し、その検出したプリチャージ電流Ipを制御装置30へ出力する。
コンデンサ13は、直流電源10から供給された直流電圧を平滑化してインバータ20に供給する。電圧センサ14は、コンデンサ13の両端の電圧Vmを検出し、その検出した電圧Vmを制御装置30へ出力する。
インバータ20は、制御装置20からの信号PWMに応じて、コンデンサ13からの直流電圧を交流電圧に変換して交流モータM1を駆動するとともに、交流モータM1が発電した交流電圧を直流電圧に変換し、その変換した直流電圧をコンデンサ13を介して直流電源10に供給する。
電流センサ24は、交流モータM1に流れるモータ電流MCRTを検出し、その検出したモータ電流MCRTを制御装置30へ出力する。
制御装置30は、電流センサ12からプリチャージ電流Ipを受け、電圧センサ14から電圧Vmを受け、モータ駆動装置100の外部に設けられた外部ECU(Electrical Control Unit)からトルク指令値TRを受け、イグニッションキー(図示せず)から信号IGを受け、電流センサ24からモータ電流MCRTを受ける。
制御装置30は、イグニッションキーからHレベルの信号IGを受けると、後述する方法によって、電流センサ12から受けたプリチャージ電流Ipに基づいて、システムリレーSMRB,SMRGの溶着を判定する。そして、制御装置30は、システムリレーSMRB,SMRGの少なくとも1つが溶着していると判定したとき、警告ランプ40を点灯するための信号EMGを生成して警告ランプ40へ出力する。警告ランプ40は、制御装置30からの信号EMGに応じて点灯する。
一方、制御装置30は、システムリレーSMRB,SMRGが溶着してないと判定したとき、コンデンサ13をプリチャージするように、システムリレーSMRB,SMRP,SMRGを制御する。
さらに、制御装置30は、コンデンサ13のプリチャージ完了後、電圧Vm、トルク指令値TRおよびモータ電流MCRTに基づいて信号PWMを生成し、その生成した信号PWMをインバータ20のNPNトランジスタQ1〜Q6へ出力する。
より具体的には、制御装置30は、電圧Vm、トルク指令値TRおよびモータ電流MCRTに基づいて、交流モータM1の各相のコイルに印加する電圧を演算し、その演算結果に基づいて、NPNトランジスタQ1〜Q6を実際にオン/オフする信号PWMを生成する。
図2は、図1に示すシステムリレーSMRB,SMRGの溶着を判定する動作を説明するためのタイミングチャートである。
図2を参照して、外部ECUからの信号IGがタイミングt1でLレベルからHレベルに切換えられてイグニッションキーがオンされると、制御装置30は、タイミングt2でHレベルの信号SEPのみを生成してシステムリレーSMRPへ出力する。これにより、システムリレーSMRPのみがオン(導通状態に相当)される。なお、信号SEPは、タイミングt3でLレベルに切換えられる。すなわち、制御装置30は、タイミングt2からタイミングt3までの期間T1の間、システムリレーSMRPのみをオンする。
ここで、制御装置30は、タイミングt2からタイミングt3までの期間T1において、電流センサ12からのプリチャージ電流Ipに基づいて、システムリレーSMRBが溶着しているか否かを判定する。詳細には、システムリレーSMRPのみがタイミングt2でオンされた後、曲線k1で示すように、基準値Istdを超えて急峻に上昇し、その後、減少するように変化するプリチャージ電流Ipが電流センサ12によって検出されたとき、制御装置30は、システムリレーSMRBが溶着していると判定する。また、この期間T1において、直線k2で示すように略零のプリチャージ電流Ipが電流センサ12によって検出されたとき、制御装置30は、システムリレーSMRBは溶着していないと判定する。
次に、制御装置30は、システムリレーSMRBが溶着していないと判定したとき、タイミングt4でHレベルの信号SEBを生成してシステムリレーSMRBへ出力する。さらに、制御装置30は、続くタイミングt5でHレベルの信号SEPを生成してシステムリレーSMRPへ出力する。これにより、直流電源10は、システムリレーSMRBと、システムリレーSMRPおよび抵抗Rとを介して、コンデンサ13に接続される。そして、直流電源10は、コンデンサ13のプリチャージを開始する。
ここで、タイミングt5でコンデンサ13のプリチャージが開始されると、制御装置30は、電流センサ12からのプリチャージ電流Ipに基づいて、システムリレーSMRGが溶着しているか否かを判定する。
詳細には、タイミングt5でシステムリレーSMRBと、システムリレーSMRPおよび抵抗Rとを介して、直流電源10からコンデンサ13に直流電圧が供給されると、プリチャージ電流Ipは、曲線k4で示すように、急峻に上昇し、その後、徐々に減少する。なお、タイミングt5におけるプリチャージ電流Ipの瞬時値は、抵抗Rの抵抗値と直流電源10の電源電圧との関係から一義的に決まる電流値となる。
しかしながら、システムリレーSMRGが溶着していれば、コンデンサ13は、システムリレーSMRBと、システムリレーSMRPおよび抵抗Rと、システムリレーSMRGとを介して直流電源10と接続され、直流電源10から電力の供給を受けて充電されることになる。この場合、直流電流は、直流電源10〜システムリレーSMRB〜コンデンサ13〜システムリレーSMRG〜直流電源10からなる経路を主経路として流れることから、プリチャージ電流Ipは、波形k5で示すように、波形k4で示す電流レベルよりも著しく低い電流値となる。
そこで、制御装置30は、車両システムの起動時に行なわれるコンデンサ13のプリチャージにおいて、抵抗Rを流れるプリチャージ電流Ipに基づいて、システムリレーSMRGの溶着を判定する。詳細には、制御装置30は、タイミングt5以降の期間T3において、電流センサ12からのプリチャージ電流Ipに基づいて、システムリレーSMRGが溶着しているか否かを判定する。
具体的には、タイミングt4でシステムリレーSMRBがオンされたことに続いて、タイミングt5でシステムリレーSMRPがオンされた後、曲線k5で示すように、基準値Istdを下回るプリチャージ電流Ipが電流センサ12によって検出されたとき、制御装置30は、システムリレーSMRGが溶着していると判定する。また、この期間T3において、曲線k4で示すように、基準値Istdを超えて急峻に上昇し、その後、減少するように変化するプリチャージ電流Ipが電流センサ12によって検出されたとき、制御装置30は、システムリレーSMRBが溶着していないと判定する。
そして、期間T3において、システムリレーSMRGが溶着していないと判定されると、制御装置30は、さらに、電圧センサ14からの電圧Vmがコンデンサ13における所定のプリチャージ電圧に到達したか否かを判定する。このとき、電圧Vmがプリチャージ電圧に達したと判定されると、制御装置30は、タイミングt6でHレベルの信号SEGを生成してシステムリレーSMRGへ出力し、タイミングt7でLレベルの信号SEPを生成してシステムリレーSMRPへ出力する。
なお、制御装置30は、電圧Vmがプリチャージ電圧に到達し得る期間が経過したと判断されたことに応じて、Hレベルの信号SEGを生成しても良い。
Hレベルの信号SEGがタイミングt6でシステムリレーSMRGへ出力されると、直流電源10は、システムリレーSMRB,SMRGを介してコンデンサ13に直流電圧を供給するので、コンデンサ13のプリチャージが終了する。
以上のような構成とすることにより、システムリレーSMRGがオンされた後にシステムリレーSMRPがオフされ、コンデンサ13への突入電流を防止して直流電源10からコンデンサ13へ直流電圧を供給できる。そして、コンデンサ13は、直流電源10からの直流電圧を平滑化してインバータ20へ供給する。
以上のように、この発明の電源制御装置によれば、車両システムの起動時において、システムリレーSMRB,SMRGの溶着を個別に判定することができ、信頼性を確保できる。なお、システムリレーSMRPについては、たとえ溶着していても突入電流の発生を招くことにはならないため、フェイルセーフの点からは溶着判定の必然性が低いと言える。
また、制御装置30は抵抗Rを流れるプリチャージ電流Ipに基づいて溶着を判定することから、コンデンサ12の両端の電圧Vmに基づいて溶着判定を行なう従来の溶着判定方法に対して、より迅速に判定を行なうことができる。
図3は、図1に示すシステムリレーSMRB,SMRGの溶着を判定するための動作を説明するためのフローチャートである。
図3を参照して、イグニッションキーがオンされると(ステップS01)、制御装置30は、Hレベルの信号SERPを生成してシステムリレーSMRPへ出力し、システムリレーSMRPのみをオンする(ステップS02)。その後、制御装置30は、電流センサ12からプリチャージ電流Ipを受け、その受けたプリチャージ電流Ipが基準値Istd以上であるか否かを判定する(ステップS03)。
ステップS03において、プリチャージ電流Ipが基準値Istd以上であるとき、制御装置30は、システムリレーSMRBが溶着していると判定する(ステップS04)。
一方、ステップS03において、プリチャージ電流Ipが基準値Istdよりも小さいとき、制御装置30は、システムリレーSMRBは正常である(溶着していない)と判定し、Lレベルの信号SEPを生成してシステムリレーSMRPへ出力し、システムリレーSMRPをオフする(ステップS05)。さらに、制御装置30は、Hレベルの信号SEBを生成して、システムリレーSMRBのみをオンすると(ステップS06)、続いて、Hレベルの信号SEPを生成してシステムリレーSMRPへ出力し、システムリレーSMRPをもオンする(ステップS07)。これにより、直流電源Bは、システムリレーSMRBとシステムリレーSMRPおよび抵抗Rとを介して、コンデンサ13の両端に接続され、コンデンサ13のプリチャージを開始する。
ここで、制御装置30は、プリチャージ開始後のプリチャージ電流Ipを電流センサ12から受けると、その受けたプリチャージ電流Ipが基準値Istdよりも小さいか否かを判定する(ステップS08)。そして、プリチャージ電流Ipが基準値Istdよりも小さいとき、制御装置30は、システムリレーSMRGが溶着していると判定する(ステップS09)。
一方、ステップS09において、プリチャージ電流Ipが基準値Istd以上のとき、制御装置30は、システムリレーSMRPは正常である(溶着していない)と判定する(ステップS11)。
そして、制御装置30は、ステップS04,S09の後、信号EMGを生成して警告ランプ40へ出力する。警告ランプ40は、信号EMGに応じて点灯する(ステップS10)。この場合、モータ駆動装置100は起動されない。
なお、制御装置30によるシステムリレーSMRB,SMRGの溶着判定は、実際にはCPUにより実行され、CPUは、図3に示す各ステップを備えるプログラムをROMから読出し、図3に示す各ステップを実行してシステムリレーSMRB,SMRGの溶着を判定する。
したがって、ROMは、システムリレーSMRB,SMRGの溶着を判定する制御をコンピュータ(CPU)に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ(CPU)読取り可能な記録媒体に相当する。
以上のように、この発明の実施の形態1によれば、モータ駆動装置100の起動時において、システムリレーSMRB,SMRGが個別に溶着判定されることから、フェイルセーフ機能が保証される。
また、抵抗Rを流れるプリチャージ電流Ipに基づいてシステムリレーSMRB,SMRGの溶着を判定することから、モータ駆動装置100の起動時において、迅速にシステムリレーの溶着を判定できる。
[実施の形態2]
図4は、図1に示すシステムリレーSMRB,SMRG,SMRPの溶着を判定する動作を説明するための他のタイミングチャートである。
図4を参照して、タイミングt4からタイミングt5までの期間T2においては、システムリレーSMRBのみをオンしてシステムリレーSMRPおよびSMRGの溶着が判定される。すなわち、図2に示す溶着判定方法は、システムリレーSMRB,SMRGを判定対象としたが、図4に示す溶着判定方法は、システムリレーSMRB,SMRG,SMRPの全てを個別に溶着判定することを特徴とする。
詳細には、イグニッションスイッチがオンされると、上述したように、タイミングt2からタイミングt3までの期間T1において、抵抗Rを流れるプリチャージ電流Ipに基づいて、システムリレーSMRBの溶着が判定される。そして、システムリレーSMRBが溶着していないと判定されると、タイミングt4でHレベルの信号SEBを生成してシステムリレーSMRBへ出力する。
タイミングt4においてシステムリレーSMRBのみがオンされたとき、システムリレーSMRGが溶着していると、コンデンサ13の両端の電圧Vmは、曲線k6で示すように変化する。すなわち、電圧Vmは、タイミングt4以降、所定の昇圧レート(=dVm/dt)Rstd1で急峻に増加し、その後、一定値を保持するように変化する。なお、昇圧レートは、図4に示すように、曲線k6に対する接線の傾きに相当する。システムリレーSMRGが溶着している場合、直流電源10は、システムリレーSMRB,SMRGを介してコンデンサ13に直流電圧を供給するので、電圧Vmは、急峻に上昇し、その後、一定値を保持することになる。
一方、システムリレーSMRPが溶着していた場合、電圧Vmは、曲線k7で示すように所定の昇圧レートRstd1よりも低速の昇圧レートRstd2で徐々に増加し、その後、一定値を保持する。なお、システムリレーSMRPが溶着時の電圧Vmの昇圧レートが、システムリレーSMRGが溶着時の電圧Vmの昇圧レートに対して低いことは、システムリレーSMRPが溶着している場合、直流電源10は、システムリレーSMRBとシステムリレーSMRPおよび抵抗Rとを介してコンデンサ13の直流電圧を供給することから、上記のシステムリレーSMRGが溶着していた場合に対して、電圧Vmの昇圧レートが相対的に低くなることによる。
また、システムリレーSMRG,SMRPのいずれもが溶着していない場合は、電圧Vmは、曲線k8で示すように、タイミングt5でHレベルの信号SEPを受けてシステムリレーSMRPがオンされたことに応じて、徐々に増加する。
したがって、曲線k6で示される電圧Vmの昇圧レートRtsd1と、曲線k7で示される電圧Vmの昇圧レートRstd2とを第1および第2の基準値としてそれぞれ設定し、電圧Vmの昇圧レートが第1の基準値Rstd1以上であるか否かを判定することによって、システムリレーSMRGが溶着しているか否かを判定できる。さらに、電圧Vmの昇圧レートが第2の基準値Rstd2以上であって、かつ第1の基準値Rstd1よりも小さいか否かを判定することによって、システムリレーSMRPが溶着しているか否かを判定できる。
そこで、制御装置30は、タイミングt4以降、電圧センサ14からの電圧Vmの昇圧レートを検出し、その検出した電圧Vmの昇圧レートと第1および第2の基準値Rstd1,Rstd2との大小を比較して、システムリレーSMRG,SMRPが溶着しているか否かを判定する。
そして、制御装置30は、システムリレーSMRG,SMRPのいずれも溶着していないとき、すなわち、システムリレーSMRB,SMRG,SMRPの全てが溶着していないとき、期間T3においてコンデンサ13をプリチャージするようにシステムリレーSMRB,SMRG,SMRPを制御する。また、システムリレーSMRB,SMRG,SMRPの少なくとも1つが溶着しているとき、信号EMGを生成して警告ランプ40へ出力する。この場合、コンデンサ13のプリチャージは行なわれない。
その他は、図2において説明したとおりである。
図5は、図1に示すシステムリレーSMRB,SMRP,SMRGの溶着を判定する動作を説明するための他のフローチャートである。図5に示すフローチャートは、図3に示すフローチャートのステップS08〜S11を、ステップS20〜S25に置換したものであり、その他は、図3に示すフローチャートと同じである。
図5を参照して、ステップS03において、プリチャージ電流Ipが基準値Istdよりも小さいと判定されたとき、すなわち、システムリレーSMRBが正常である(溶着していない)と判定されたとき、制御装置30は、Hレベルの信号SMRBを生成してシステムリレーSMRBのみをオンする(ステップS06)。そして、制御装置30は、以下の手順により、電圧センサ14からの電圧Vmの昇圧レートに基づいて、残りのシステムリレーSMRP,SMRGの溶着を判定する。
詳細には、制御装置30は、電圧Vmの昇圧レートが第1の基準値Rstd1以上であるか否かを判定する(ステップS20)。そして、電圧Vmの昇圧レートが第1の基準値Rstd1以上であるとき、制御装置30は、システムリレーSMRGが溶着していると判定する(ステップS22)。
一方、電圧Vmの昇圧レートが第1の基準値Rstd1よりも小さいとき、制御装置30は、さらに、電圧Vmの昇圧レートが第2の基準値Rstd2以上であるか否かを判定する(ステップS21)。そして、電圧Vmの昇圧レートが第2の基準値Rstd2以上であるとき、すなわち、昇圧レートが第2の基準値Rstd2以上であって、かつ第1の基準値Rstd1よりも小さいとき、制御装置30は、システムリレーSMRPが溶着していると判定する(ステップS23)。また、制御装置30は、電圧Vmの昇圧レートが第2の基準値Rstd2よりも小さいとき、システムリレーSMRG,SMRPが正常である(溶着していない)、すなわち、システムリレーSMRB,SMRG,SMRPの全てが正常であると判定する。
そして、ステップS04,S22,S23のいずれかの後、制御装置30は、信号EMGを生成して警告ランプ40へ出力し、警告ランプ40は点灯する(ステップS24)。
以上のように、この発明の実施の形態2によれば、制御装置30は、抵抗Rを流れるプリチャージ電流Ipおよびコンデンサ13の両端の電圧Vmに基づいて、システムリレーSMRB,SMRG,SMRPの全てについて、溶着しているか否かを判定する。したがって、モータ駆動装置100の起動時において、システムリレーSMRB,SMRG,SMRPの全てについて、個別に溶着を判定することが可能となる。
また、制御装置30は、プリチャージ電流Ipに加えて、電圧Vmの昇圧レートに基づいてシステムリレーSMRB,SMRG,SMRPの溶着を判定することから、電圧Vmの大きさに基づいて溶着を判定する従来の溶着判定方法に対して、システムリレーSMRB,SMRG,SMRPの溶着を迅速に判定できる。
[実施の形態3]
図6は、この発明の実施の形態3による電源制御装置を備えるモータ駆動装置の概略ブロック図である。
図6を参照して、モータ駆動装置100Aは、直流電源10と、システムリレーSMRB,SMRP,SMRGと、抵抗Rと、電流センサ11,12,24と、コンデンサ13と、電圧センサ14と、インバータ20と、制御装置30とを備える。なお、図6のモータ駆動装置100Aは、図1のモータ駆動装置100に対して、直流電源10を流れる直流電流Ibを検出するための電流センサ11を追加したものである。よって、図1と重複する部位についての詳細な説明は省略する。
電流センサ11は、直流電源10に流れる直流電流Ibを検出し、その検出した直流電流Ibを制御装置30へ出力する。
制御装置30は、電流センサ11から直流電流Ibを受け、電流センサ12からプリチャージ電流Ipを受け、電圧センサ14から電圧Vmを受け、モータ駆動装置100の外部に設けられた外部ECUからトルク指令値TRを受け、イグニッションキー(図示せず)から信号IGを受け、電流センサ24からモータ電流MCRTを受ける。
制御装置30は、イグニッションキーからHレベルの信号IGを受けると、後述する方法によって、電流センサ11,12の各々から受けた直流電流Ibおよびプリチャージ電流Ipに基づいて、システムリレーSMRB,SMRG,SMRPの溶着を判定する。そして、制御装置30は、システムリレーSMRB,SMRG,SMRPの少なくとも1つが溶着していると判定したとき、信号EMGを生成して警告ランプ40へ出力する。警告ランプ40は、制御装置30からの信号EMGに応じて点灯する。
一方、制御装置30は、システムリレーSMRB,SMRG,SMRPが溶着してないと判定したとき、コンデンサ13をプリチャージするように、システムリレーSMRB,SMRP,SMRGを制御する。
図7は、図6に示すシステムリレーSMRB,SMRG,SMRPの溶着を判定する動作を説明するためのタイミングチャートである。
図7を参照して、タイミングt4からタイミングt5までの期間T2においては、システムリレーSMRBのみをオンしてシステムリレーSMRPおよびSMRGの溶着が判定される。すなわち、図2に示す溶着判定方法は、システムリレーSMRB,SMRGを判定対象としたが、図7に示す溶着判定方法は、システムリレーSMRB,SMRG,SMRPの全てを判定対象とし、個々の溶着を判定することを特徴とする。
詳細には、イグニッションスイッチがオンされると、上述したように、タイミングt2からタイミングt3までの期間T1において、抵抗Rを流れるプリチャージ電流Ipに基づいて、システムリレーSMRBの溶着が判定される。そして、システムリレーSMRBが溶着していないと判定されると、タイミングt4でHレベルの信号SEBを生成してシステムリレーSMRBへ出力する。
タイミングt4においてシステムリレーSMRBのみがオンされたとき、システムリレーSMRGが溶着していると、直流電源10を流れる直流電流Ibは、曲線k11で示すように変化する。すなわち、直流電流Ibは、タイミングt4以降、第1の基準値Ibstd1を超えて急峻に上昇し、その後、減少するように変化する。システムリレーSMRGが溶着している場合、直流電流Ibは、直流電源10〜システムリレーSMRB〜コンデンサ13〜システムリレーSMRG〜直流電源10を径路として流れることから、当該径路の抵抗値で決まる電流値まで急峻に上昇することになる。
一方、システムリレーSMRPが溶着していた場合、直流電流Ibは、曲線k12で示すように第1の基準値Ibstd1よりも低電流である第2の基準値Ibstd2を超えて上昇し、その後、減少するように変化する。これは、システムリレーSMRPが溶着している場合、直流電流Ibは、直流電源10〜システムリレーSMRB〜コンデンサ13〜システムリレーSMRPおよび抵抗R〜直流電源10を径路として流れることから、上記のシステムリレーSMRGが溶着していた場合に対して、そのピークが相対的に低くなることに起因する。
なお、システムリレーSMRG,SMRPのいずれもが溶着していない場合は、直流電流Ibは、曲線k13で示すように、タイミングt5でHレベルの信号SEPを受けてシステムリレーSMRPがオンされたことに応じて、急峻に増加し、その後、減少する波形となる。
したがって、曲線k11で示される直流電流Ibおよび曲線k12で示される直流電流Ibの値から第1および第2の基準値Ibstd1,Ibstd2をそれぞれ設定し、直流電流Ibが第1の基準値Ibstd1以上であるか否かを判定することによって、システムリレーSMRGが溶着しているか否かを判定できる。さらに、直流電流Ibが第2の基準値Ibstd2以上であって、かつ第1の基準値Ibstd1よりも小さいか否かを判定することによって、システムリレーSMRPが溶着しているか否かを判定できる。
そこで、制御装置30は、タイミングt4以降、電流センサ11からの直流電流Ibを検出し、その検出した直流電流Ibと第1および第2の基準値Ibstd1,Ibstd2との大小を比較して、システムリレーSMRG,SMRPが溶着しているか否かを判定する。
そして、制御装置30は、システムリレーSMRG,SMRPのいずれも溶着していないとき、すなわち、システムリレーSMRB,SMRG,SMRPの全てが溶着していないとき、期間T3においてコンデンサ13をプリチャージするようにシステムリレーSMRB,SMRG,SMRPを制御する。また、システムリレーSMRB,SMRG,SMRPの少なくとも1つが溶着しているとき、信号EMGを生成して警告ランプ40へ出力する。この場合、コンデンサ13のプリチャージは行なわれない。
その他は、図2において説明したとおりである。
図8は、図6に示すシステムリレーSMRB,SMRP,SMRGの溶着を判定する動作を説明するためのフローチャートである。図8に示すフローチャートは、図3に示すフローチャートのステップS08〜S11を、ステップS30〜S35に置換したものであり、その他は、図3に示すフローチャートと同じである。
図8を参照して、ステップS03において、プリチャージ電流Ipが基準値Istdよりも小さいと判定されたとき、すなわち、システムリレーSMRBが正常である(溶着していない)と判定されたとき、制御装置30は、Hレベルの信号SMRBを生成してシステムリレーSMRBのみをオンする(ステップS06)。そして、制御装置30は、以下の手順により、電流センサ11からの直流電流Ibに基づいて、残りのシステムリレーSMRP,SMRGの溶着を判定する。
詳細には、制御装置30は、直流電流Ibが第1の基準値Ibstd1以上であるか否かを判定する(ステップS30)。そして、直流電流Ibが第1の基準値Ibstd1以上であるとき、制御装置30は、システムリレーSMRGが溶着していると判定する(ステップS32)。
一方、直流電流Ibが第1の基準値Ibstd1よりも小さいとき、制御装置30は、さらに、直流電流Ibが第2の基準値Ibstd2以上であるか否かを判定する(ステップS31)。そして、直流電流Ibが第2の基準値Ibstd2以上であるとき、すなわち、直流電流Ibが第2の基準値Ibstd2以上であって、かつ第1の基準値Ibstd1よりも小さいとき、制御装置30は、システムリレーSMRPが溶着していると判定する(ステップS33)。また、制御装置30は、直流電流Ibが第2の基準値Ibstd2よりも小さいとき、システムリレーSMRG,SMRPが正常である(溶着していない)、すなわち、システムリレーSMRB,SMRG,SMRPの全てが正常であると判定する(ステップS35)。
そして、ステップS04,S32,S33のいずれかの後、制御装置30は、信号EMGを生成して警告ランプ40へ出力し、警告ランプ40は点灯する(ステップS34)。
以上のように、この発明の実施の形態3によれば、制御装置30は、抵抗Rを流れるプリチャージ電流Ipおよび直流電源Bを流れる直流電流Ibに基づいて、システムリレーSMRB,SMRG,SMRPの全てについて、溶着しているか否かを判定する。したがって、モータ駆動装置100の起動時において、システムリレーSMRB,SMRG,SMRPの全てについて、個別に溶着を判定することが可能となる。
また、制御装置30は、プリチャージ電流Ipに加えて、直流電流Ibに基づいてシステムリレーSMRB,SMRG,SMRPの溶着を判定することから、コンデンサ13の両端の電圧Vmの大きさに基づいて溶着を判定する従来の溶着判定方法に対して、システムリレーSMRB,SMRG,SMRPの溶着を迅速に判定できる。
[実施の形態4]
図9は、この発明の実施の形態4による電源制御装置を備えるモータ駆動装置の概略ブロック図である。
図9を参照して、モータ駆動装置100Bは、直流電源10と、システムリレーSMRB,SMRP,SMRGと、抵抗Rと、自己診断リレーSDRと、電流センサ12,24と、コンデンサ13と、電圧センサ14と、インバータ20と、制御装置30とを備える。なお、図9のモータ駆動装置100Bは、図1のモータ駆動装置100に対して、自己診断リレーSDRを追加したものである。よって、図1と重複する部位についての詳細な説明は省略する。
自己診断リレーSDRは、半導体リレーからなり、コレクタ電極が直流電源10の正極に接続され、エミッタ電極が抵抗RおよびシステムリレーSMRPとを介して直流電源10の負極に接続される。
なお、自己診断リレーSDRのコレクタ電極は、図9に示すように、直流電源10を構成する複数個の二次電池のうちの1個の二次電池の正極に接続される。これにより、後述するシステムリレーSMRPの故障診断において、自己診断リレーSDRに流れる電流を低電流に抑えられるため、自己診断リレーSDRを小型の半導体リレーで構成することができる。その結果、自己診断リレーSDRを付加したことによって装置の規模およびコストが増加するのを抑えることができる。なお、自己診断リレーSDRとして機械式リレーを用いた場合においても、小型化させることができる。
自己診断リレーSDRは、制御装置30からの信号SDをゲートに受けると、その信号SDによってオン/オフされる。より具体的には、自己診断リレーSDRは、Hレベルの信号SDによってオンされ、Lレベルの信号SDによってオフされる。
そして、自己診断リレーSDRがオンされると、1個の二次電池、抵抗R、システムリレーSMRPおよび自己診断リレーSDRからなる閉回路が形成される。本実施の形態による電源制御装置は、この閉回路において、システムリレーSMRPをオンしたときに電流センサ12から受けたプリチャージ電流Ipに基づいて、システムリレーSMRPのオフ故障を自己診断する故障診断手段をさらに備えることを特徴とする。
なお、システムリレーSMRPのオフ故障とは、システムリレーSMRPが断線等によってオンされない(すなわち、導通状態とならない)故障を意味する。なお、これに対して、上述したようなシステムリレーが溶着によってオフされない(すなわち、非導通状態とならない)故障は、オン故障とも称される。
制御装置30は、イグニッションキーからHレベルの信号IGを受けると、最初に、後述する方法によって、電流センサ12から受けたプリチャージ電流Ipに基づいて、システムリレーSMRPの故障診断を行なう。そして、システムリレーSMRPがオフ故障していないと診断されると、プリチャージ電流Ipに基づいて、システムリレーSMRB,SMRGの溶着を判定する。そして、制御装置30は、システムリレーSMRPがオフ故障していない、かつ、システムリレーSMRB,SMRGのいずれもが溶着してないと判定したとき、期間T3においてコンデンサ13をプリチャージするように、システムリレーSMRB,SMRP,SMRGを制御する。
一方、制御装置30は、システムリレーSMRPがオフ故障している、あるいは、システムリレーSMRB,SMRGの少なくとも1つが溶着していると判定したとき、信号EMGを生成して警告ランプ40へ出力する。警告ランプ40は、制御装置30からの信号EMGに応じて点灯する。この場合、コンデンサ13のプリチャージは行なわれない。
図10は、図9に示すシステムリレーSMRPの故障診断と、システムリレーSMRB,SMRGの溶着判定とを説明するためのタイミングチャートである。
図10を参照して、本実施の形態による溶着判定方法は、図2に示す溶着判定方法に対して、タイミングt2以前のタイミングt10からタイミングt11の期間Tdにおいて、システムリレーSMRPのオフ故障が診断される点が相違する。すなわち、図10に示す溶着判定方法では、システムリレーSMRB,SMRGの溶着判定が行なわれるのに先立って、システムリレーSMRPのオフ故障が診断される。
詳細には、外部ECUからの信号IGがタイミングt1でLレベルからHレベルに切換えられてイグニッションキーがオンされると、制御装置30は、タイミングt10でHレベルの信号SD,SEPを生成し、その生成した信号SD,SEPを自己診断リレーSDRおよびシステムリレーSMRPへそれぞれ出力する。これにより、自己診断リレーSDRとシステムリレーSMRPとがオンされる。そして、1個の二次電池〜自己診断リレーSD〜システムリレーSMRP〜抵抗Rを電流経路とする閉回路が形成される。
なお、信号SD,SEPは、タイミングt11でLレベルに切換えられる。すなわち、制御装置30は、タイミングt10からタイミングt11までの期間Tdの間、自己診断リレーSDとシステムリレーSMRPとをオンする。
ここで、制御装置30は、タイミングt10からタイミングt11までの期間Tdにおいて、電流センサ12からのプリチャージ電流Ipに基づいて、システムリレーSMRPがオフ故障しているか否かを診断する。詳細には、自己診断リレーSDRとシステムリレーSMRPとがタイミングt10でオンされた後、直線k16で示すように、しきい値Istd0を下回るプリチャージ電流Ipが電流センサ12によって検出されたとき、制御装置30は、システムリレーSMRPがオフ故障していると診断する。これは、システムリレーSMRPが断線等によってオフ故障していれば、上述した閉回路において電流経路が遮断され、抵抗Rを流れるプリチャージ電流Ipが略零レベルとなることに基づくものである。
また、この期間Tdにおいて、曲線k16で示すように、しきい値Istd0以上となるプリチャージ電流Ipが電流センサ12によって検出されたとき、制御装置30は、システムリレーSMRPがオフ故障していないと診断する。
以上のように、本実施の形態による電源制御装置にシステムリレーSMRPの故障診断手段を設けた理由としては、コンデンサ13がプリチャージ不能となる異常が生じたときに、その要因の特定を容易化することが挙げられる。
詳細には、コンデンサ13がシステムリレーSMRBとシステムリレーSMRPおよび抵抗Rとを介して直流電源10に電気的に接続されることにより、コンデンサ13のプリチャージが開始される。ここで、システムリレーSMRPがオフ故障していた場合には、コンデンサ13と直流電源10とが電気的に非接続となるため、コンデンサ13のプリチャージを行なうことが出来なくなる。
しかしながら、現状の電源制御装置では、プリチャージを行なう前にシステムリレーSMRPのオフ故障を検出することができない。そのため、実際にコンデンサのプリチャージを開始し、正常にプリチャージが行なわれないときに初めてシステムリレーSMR1のオフ故障が検討されることになる。ところが、コンデンサのプリチャージが不能となる要因としては、システムリレーSMR1のオフ故障以外にも、数多く電気部品の故障が関与し得ることから、その特定が困難であり、多くの時間と労力とが費やされることとなる。
これに対して、この発明は、システムリレーSMRPのオフ故障を診断し、オフ故障していないことに応じて、コンデンサ13のプリチャージを行なう構成とする。そのため、万一コンデンサ13がプリチャージ不能となった場合においても、その要因の特定が容易化される。また、オフ故障が診断されたときにはプリチャージを禁止することにより、突入電流の発生を未然に防止することができる。
そして、タイミングt10からタイミングt11までの期間Tdにおいて、システムリレーSMRPがオフ故障していないと診断されると、制御装置30は、タイミングt2以降において、電流センサ12からのプリチャージ電流Ipに基づいて、システムリレーSMRB,SMRGの溶着判定を行なう。この溶着判定の詳細については、図2において説明したとおりである。そして、システムリレーSMRB,SMRGのいずれもが溶着していないと判定されると、制御装置30は、期間T3において、システムリレーSMRB,SMRP,SMRGを制御してコンデンサ13のプリチャージを開始する。
なお、図10の溶着判定方法において、システムリレーSMRPの故障診断を、システムリレーSMRB,SMRPの溶着判定に先立って行なうこととしたのは、システムリレーSMRPがオフ故障したときに、プリチャージ電流Ipに基づくシステムリレーSMRB,SMRGの溶着判定に誤判定が生じるのを回避するためである。
図11は、図9に示すシステムリレーSMRPの故障診断およびシステムリレーSMRB,SMRGの溶着判定を説明するためのフローチャートである。図11に示すフローチャートは、図3に示すフローチャートのステップS01とステップS02との間に、ステップS100〜S102を付加したものであり、その他は、図3に示すフローチャートと同じである。
図11を参照して、イグニッションキーがオンされると(ステップS01)、制御装置30は、Hレベルの信号SD,SEPを生成して自己診断リレーSDRおよびシステムリレーSMRPへそれぞれ出力し、自己診断リレーSDRとシステムリレーSMRPとをオンする(ステップS100)。その後、制御装置30は、電流センサ12からプリチャージ電流Ipを受け、その受けたプリチャージ電流Ipがしきい値Istd0以上であるか否かを判定する(ステップS101)。
ステップS101において、プリチャージ電流Ipがしきい値Istd0よりも小さいとき、制御装置30は、システムリレーSMRPがオフ故障していると判定する(ステップS102)。
一方、ステップS101において、プリチャージ電流Ipがしきい値Istd0以上であるとき、制御装置30は、システムリレーSMRPはオフ故障していないと判定されると、ステップS02〜S11に示す一連の動作を実行してシステムリレーSMRB,SMRGの溶着を判定する。
そして、ステップS102,S04,S09のいずれかの後、制御装置30は、信号EMGを生成して警告ランプ40へ出力し、警告ランプ40は点灯する(ステップS10)。
以上のように、この発明の実施の形態4によれば、制御装置30は、起動時において、抵抗Rを流れるプリチャージ電流Ipに基づいてシステムリレーSMRPがオフ故障しているか否かを診断する。したがって、モータ駆動装置100Bにおいてコンデンサ13がプリチャージ不能となった場合に、その要因特定を容易化することができる。また、システムリレーSMRPのオフ故障に起因して発生し得る突入電流を未然に防止することができる。
なお、この発明において、システムリレーSMRB,SMRG,SMRP、自己診断リレーSDR、電流センサ11,12、コンデンサ13、電圧センサ14および制御装置30は、この発明による「電源制御装置」を構成する。
また、システムリレーSMRB,SMRG,SMRPの溶着を判定する制御装置30は、「判定手段」を構成する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、起動時に迅速にリレーの溶着を判定可能な電源制御装置に適用される。
この発明の実施の形態1による電源制御装置を備えるモータ駆動装置の概略ブロック図である。 図1に示すシステムリレーSMRB,SMRGの溶着を判定する動作を説明するためのタイミングチャートである。 図1に示すシステムリレーSMRB,SMRGの溶着を判定するための動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示すシステムリレーSMRB,SMRG,SMRPの溶着を判定する動作を説明するための他のタイミングチャートである。 図1に示すシステムリレーSMRB,SMRP,SMRGの溶着を判定する動作を説明するための他のフローチャートである。 この発明の実施の形態3による電源制御装置を備えるモータ駆動装置の概略ブロック図である。 図6に示すシステムリレーSMRB,SMRG,SMRPの溶着を判定する動作を説明するためのタイミングチャートである。 図6に示すシステムリレーSMRB,SMRP,SMRGの溶着を判定する動作を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態4による電源制御装置を備えるモータ駆動装置の概略ブロック図である。 図9に示すシステムリレーSMRPの故障診断と、システムリレーSMRB,SMRGの溶着判定とを説明するためのタイミングチャートである。 図9に示すシステムリレーSMRPの故障診断と、システムリレーSMRB,SMRGの溶着判定とを説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10 直流電源、12,24 電流センサ、14 電圧センサ、20 インバータ、21 U相アーム、22 V相アーム、23 W相アーム、30 制御装置、40 警告ランプ、100,100A,100B モータ駆動装置、SMRB,SMRP,SMRG システムリレー、SDR 自己診断リレー、R 抵抗、Q1〜Q6 NPNトランジスタ、D1〜D6 ダイオード、M1 交流モータ。

Claims (14)

  1. 直流電源の一方極に接続された第1のリレーと、
    前記直流電源の他方極に接続された第2のリレーと、
    前記直流電源の他方極に、前記第2のリレーと並列に接続された第3のリレーおよび抵抗と、
    前記抵抗を流れる電流を検出する電流センサと、
    前記電流センサによって検出された電流に基づいて前記第1および第2のリレーの溶着を判定する判定手段とを備える、電源制御装置。
  2. 前記判定手段は、前記第3のリレーのみをオンしたときに所定の基準値以上の電流が前記電流センサによって検出されると、前記第1のリレーが溶着していると判定する、請求項1に記載の電源制御装置。
  3. 前記判定手段は、前記第1および第3のリレーをオンしたときに前記所定の基準値を下回る電流が前記電流センサによって検出されると、前記第2のリレーが溶着していると判定する、請求項2に記載の電源制御装置。
  4. 直流電源の一方極に接続された第1のリレーと、
    前記直流電源の他方極に接続された第2のリレーと、
    前記直流電源の他方極に、前記第2のリレーと並列に接続された第3のリレーおよび抵抗と、
    前記抵抗を流れる電流を検出する電流センサと、
    一方端子が前記第1のリレーを介して前記直流電源の一方極側に接続され、他方端子が前記第2のリレーと前記第3のリレーおよび抵抗とを介して前記直流電源の他方極側に接続された容量素子と、
    前記容量素子の両端の電圧を検出する電圧センサと、
    前記電流センサによって検出された電流に基づいて前記第1のリレーの溶着を判定し、前記電圧センサによって検出された電圧に基づいて前記第2および第3のリレーの溶着を判定する判定手段とを備える、電源制御装置。
  5. 前記判定手段は、前記第3のリレーのみをオンしたときに所定の基準値以上の電流が前記電流センサによって検出されると、前記第1のリレーが溶着していると判定する、請求項4に記載の電源制御装置。
  6. 前記判定手段は、前記第1のリレーのみをオンしたときに、前記電圧センサによって検出された電圧の昇圧レートが第1の基準値以上であると、前記第2のリレーが溶着していると判定する、請求項5に記載の電源制御装置。
  7. 前記判定手段は、前記第1のリレーのみをオンしたときに、前記電圧センサによって検出された電圧の昇圧レートが前記第1の基準値よりも低い第2の基準値以上であり、かつ前記第1の基準値よりも小さいとき、前記第3のリレーが溶着していると判定する、請求項6に記載の電源制御装置。
  8. 直流電源の一方極に接続された第1のリレーと、
    前記直流電源の他方極に接続された第2のリレーと、
    前記直流電源の他方極に、前記第2のリレーと並列に接続された第3のリレーおよび抵抗と、
    前記抵抗を流れる電流を検出する第1の電流センサと、
    前記直流電源から流れ出る直流電流を検出する第2の電流センサと、
    前記第1の電流センサによって検出された電流に基づいて前記第1のリレーの溶着を判定し、前記第2の電流センサによって検出された電流に基づいて前記第2および第3のリレーの溶着を判定する判定手段とを備える、電源制御装置。
  9. 前記判定手段は、前記第3のリレーのみをオンしたときに、所定の基準値以上の電流が前記電流センサによって検出されると、前記第1のリレーが溶着していると判定する、請求項8に記載の電源制御装置。
  10. 前記判定手段は、前記第1のリレーのみをオンしたときに、第1の基準値以上の直流電流が前記第2の電流センサによって検出されると、前記第2のリレーが溶着していると判定する、請求項9に記載の電源制御装置。
  11. 前記判定手段は、前記第1のリレーのみをオンしたときに、前記第2の電流センサによって検出された前記直流電流が前記第1の基準値よりも低い第2の基準値以上であり、かつ前記第1の基準値よりも小さいとき、前記第3のリレーが溶着していると判定する、請求項9に記載の電源制御装置。
  12. 直流電源の一方極に接続された第1のリレーと、
    前記直流電源の他方極に接続された第2のリレーと、
    前記直流電源の他方極に、前記第2のリレーと並列に接続された第3のリレーおよび抵抗と、
    前記直流電源と前記第3のリレーおよび前記抵抗とからなる閉回路を形成するための第4のリレーと、
    前記抵抗を流れる電流を検出する電流センサと、
    前記第4のリレーをオンしたときに前記電流センサによって検出された電流に基づいて前記第3のリレーのオフ故障を診断する故障診断手段とを備える、電源制御装置。
  13. 前記故障診断手段により前記第3のリレーが正常と診断されたときに、前記電流センサによって検出された電流に基づいて前記第1および第2のリレーの溶着を判定する判定手段をさらに備える、請求項12に記載の電源制御装置。
  14. 前記故障診断手段は、前記第3および第4のリレーをオンしたときに所定のしきい値を下回る電流が前記電流センサによって検出されると、前記第3のリレーがオフ故障していると診断する、請求項12または請求項13に記載の電源制御装置。
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