JP2007058806A - 製造条件計算方法、品質調整方法、鉄鋼製造方法、製造条件計算装置、品質調整システム、及びコンピュータプログラム - Google Patents

製造条件計算方法、品質調整方法、鉄鋼製造方法、製造条件計算装置、品質調整システム、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 鉄鋼製品等の製品を製造する際に、現実に得られる製造条件と製品の品質との関係を明らかにし、目標とする品質を実現するための適切な製造条件を求めることができる製造条件計算方法、品質調整方法、鉄鋼製造方法、製造条件計算装置、品質調整システム、及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】 製造条件計算装置1は、過去の製品に係る製造条件を示すp種類の条件データをr種類(r≦p)の主成分得点に変換し、過去の製品の品質を示す品質データと主成分得点との関係を回帰分析して、品質データと主成分得点との関係を示す回帰式を求め、回帰式中の主成分得点を元の条件データへ戻すことにより、現実に得られる製造条件と製品の品質との関係を明らかにする。更に製造条件計算装置1は、実際に製品を製造する際の設備上の各種の制約内で、目標とする鉄鋼製品の品質を実現するために最適な製造条件を一義的に決定する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、目標とする製品の品質を実現するために、鉄鋼製品等の製品を製造する際の適切な製造条件を計算する製造条件計算方法、品質調整方法、鉄鋼製造方法、製造条件計算装置、品質調整システム、及びコンピュータプログラムに関する。
鉄鋼製品等の製品を製造する製造業では、製造する製品の品質を良好な状態に保ちながら操業を行う必要がある。製品の品質を良好に保つためには、製品の製造に係る各種の製造条件の内、いずれの製造条件が品質への影響要因となっているかを解析しておき、解析結果に基づいて、品質への影響要因となっている製造条件を調整することにより、製品の品質を制御することが行われる。
特許文献1には、連続鋳造による鉄鋼鋳片の製造において鋳片の表面割れと鋳造前の溶鋼の成分の分析値との関係を解析し、溶鋼中のTi/N比のある値を境にして鋳片の表面割れが発生するとの知見を得、この知見に基づいて溶鋼中のTi/N比を調整して鋳片の品質を制御する技術が開示されている。また特許文献2には、鋼管の拡管時に鋼管の状態を監視し、鋼管の状態の変化と品質の異常との関係に基づいて鋼管の品質変化を検出する技術が開示されている。
前述の技術の如く、製品の品質を制御するためには、品質への影響要因を解析することと解析結果に基づいて品質の変化を予測することとが必要である。従来、品質への影響要因の解析は、過去に製品を製造した際に得られた製造条件のデータに基づいて技術者が現場以外の場所で行っていた。このような解析方法として、特許文献3には、製造条件のデータから相関行列を作成し、相関行列に対して主成分分析を行うことにより2つの主成分の固有ベクトルを求め、直交座標系の各軸に2つの主成分の固有ベクトルを対応させて品質への影響要因の解析を行う技術が開示されている。また品質の変化の予測は、解析によって解明された品質への影響要因を監視することで行っていた。
特開2002−283021号公報 特開2000−158066号公報 特開平8−118443号公報
従来の品質の予測方法では、解析によって解明された品質への影響要因を監視するのみであるので、新たな要因による品質の変化を予測することができないという問題がある。また、従来の解析方法では、新たな要因の発生毎に新たな解析が必要であるので、品質への影響要因を解析するために必要な時間と人手とが膨大であるという問題がある。
以上の問題を解決する方法としては、製品を製造する際の種々の製造条件を示すデータを用いた回帰分析を行い、製造の現場で品質への影響要因を解明する方法がある。しかし、鉄鋼製品などの製品の製造現場から得られるデータは数が多くしかもデータ間に相関関係があるので、多重共線性問題が発生し、誤った解析結果が得られる可能性が高い。従って、この方法を実用化することには問題が多い。
また特許文献3に開示された技術では、主成分分析により、種々の製造条件を示す互いに相関のある複数のデータを互いに無相関なより少数の主成分へ変換し、主成分の品質への影響度合いを解析するので、多重共線性問題を回避してより確からしい解析結果をえることはできる。しかし、各主成分と品質との関係が明らかになっても、現実に製造現場で得られる製造条件と品質との関係は明らかにならないので、目標とする品質を実現するための適切な製造条件を得ることは依然として困難である。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、現実に得られる製造条件と製品の品質との関係を明らかにし、目標とする品質を実現するための適切な製造条件を求めることができる製造条件計算方法、品質調整方法、鉄鋼製造方法、製造条件計算装置、品質調整システム、及びコンピュータプログラムを提供することにある。
第1発明に係る製造条件計算方法は、目標とする製品の品質を実現するために、製品を製造する際の適切な製造条件を計算する製造条件計算方法において、製品の製造に係る製造条件を示すp種類(pは自然数)の条件データ、及び該条件データが示す製造条件の下で製造された製品の品質を示すq種類(qは自然数)の品質データを、N回(Nは自然数)製造した製品の夫々について記憶するステップと、N回の製品の夫々に係るp種類の条件データの主成分分析により、r種類(rは自然数;r≦p)の主成分得点をN回の製品の夫々について求めるステップと、前記主成分分析により、p種類の条件データの線形結合でr種類の主成分得点の夫々を表現するための線形結合係数を求めるステップと、N回の製品の夫々に係るr種類の主成分得点及びq種類の品質データの対応関係を回帰分析することにより、r種類の主成分得点に対応するr個の変数の線形結合でq種類の品質データの推測値を表現する回帰式の回帰係数を求めるステップと、前記回帰式におけるr個の主成分得点の変数の夫々をp種類の条件データに対応するp個の変数の線形結合で置き換えた、p個の条件データの変数の線形結合でq個の品質データの推測値の夫々を表現する関係式を、前記線形結合係数及び前記回帰係数を用いて求めるステップと、前記関係式中の品質データの推測値に品質データの目標値を代入して、前記品質データの目標値を得ることが可能な適切な製造条件を示す条件データの組み合わせを求めるステップとを含むことを特徴とする。
第2発明に係る製造条件計算方法は、目標とする製品の品質を実現するために、記憶部及び演算部を備えるコンピュータを用いて、製品を製造する際の適切な製造条件を計算する製造条件計算方法において、N回(Nは自然数)の製品の製造に係る製造条件を示すp種類(pは自然数)の条件データを、各種類の条件データのN回の平均及び分散が夫々所定値になるように標準化した上で、N×pの行列Xとして記憶部で記憶するステップと、前記条件データが示す製造条件の下で製造されたN回の製品の品質を示すq種類(qは自然数)の品質データを、各種類の品質データのN回の平均及び分散が夫々所定値になるように標準化した上で、N×qの行列Yとして記憶部で記憶するステップと、行列Xを用いてN回の製品の夫々に係るp種類の条件データの主成分分析を行って、主成分数r(rは自然数;r≦p)、及びN回の製品の夫々に係るr種類の主成分得点を演算部で求めるステップと、前記主成分分析の結果により、N回の製品の夫々に係るr種類の主成分得点からなるN×rの行列Tを行列Xから求めるための関係式T=XBを満たすp×rの行列Bを演算部で求めるステップと、N回の製品の夫々に係るr種類の主成分得点及びq種類の品質データの対応関係を回帰分析することにより、r種類の主成分得点に対応するr個の変数からなるr×1のベクトルtを用いてq種類の品質データの推測値からなるq×1のベクトルyを表現する回帰式y=Ctを満たす回帰係数からなるq×rの行列Cを演算部で求めるステップと、A=CBT であるq×pの行列A及びp種類の条件データに対応するp個の変数からなるp×1のベクトルxを用いてベクトルyを表現する関係式y=Axを演算部で求めるステップと、標準化された品質データの目標値からなるq×1の目標値ベクトルYAIM をベクトルyに代入することにより得られる関係式YAIM =Axを満たすベクトルxを演算部で求めて、適切な製造条件を示す条件データを成分とするベクトルxを計算するステップとを含むことを特徴とする。
第3発明に係る製造条件計算方法は、各製造条件に対応する各対角成分が各製造条件に対する適宜の重みを表すp×pの対角行列である重み行列H、各製造条件の変更に要する操業コストを示す成分からなるp×1のベクトルw、及び標準化されたp種類の条件データの基準値からなる基準条件ベクトルxbaseを記憶部で記憶するステップと、関係式YAIM =Axを満たすベクトルxの内、下記の評価関数J(x)を最小にするベクトルxを演算部で求めて、適切な製造条件を示す条件データを成分とするベクトルxを計算する最適条件計算ステップと
Figure 2007058806
を更に含むことを特徴とする。
第4発明に係る製造条件計算方法は、製品を製造する設備上の制限に基づいたp種類の条件データの上限及び下限からなる上限ベクトルxu 及び下限ベクトルxL を記憶部で記憶するステップを更に含み、前記最適条件計算ステップでは、関係式YAIM =Axを満たすベクトルxの内、xL ≦x≦xu の範囲内で前記評価関数を最小にするベクトルxを演算部で求めるようにすることを特徴とする。
第5発明に係る製造条件計算方法は、目標値ベクトルYAIM を初期値とした仮想目標値ベクトルyMod を演算部で生成するステップと、前記最適条件計算ステップで求めたベクトルxに含まれる成分の内、変更を制限すべき成分の値を基準条件ベクトルxbaseの対応する成分の値に置き換えた制限ベクトルxlim を演算部で生成するステップと、関係式y=Axのベクトルxに制限ベクトルxlim を代入することにより、予測値ベクトルylimを演算部で求める予測値計算ステップと、目標値ベクトルYAIM から予測値ベクトルylim を差し引いた誤差ベクトルdyを演算部で求める誤差計算ステップと、誤差ベクトルdyが予め定められた許容範囲内であるか否かを判定する判定ステップと、誤差ベクトルdyが前記許容範囲外である場合は、0<G≦1であるゲインGを用いて、(yMod +G*dy)を演算部で新たな仮想目標値ベクトルyMod とする仮想目標値更新ステップと、目標値ベクトルYAIM を新たな仮想目標値ベクトルyMod で置き換えた上で前記最適条件計算ステップの計算を演算部で実行する再計算ステップと、該再計算ステップで求めたベクトルxに含まれる成分の内、変更を制限すべき成分の値を基準条件ベクトルxbaseの対応する成分の値に置き換えた新たな制限ベクトルxlim を演算部で生成する制限ベクトル更新ステップと、前記判定ステップで誤差ベクトルdyの大きさが予め定められた許容範囲内となるまで、前記予測値計算ステップ、前記誤差計算ステップ、前記判定ステップ、前記仮想目標値更新ステップ、前記再計算ステップ、及び前記制限ベクトル更新ステップを繰り返すステップと、前記判定ステップで誤差ベクトルdyの大きさが予め定められた許容範囲内である場合は、制限ベクトルxlim を、適切な製造条件を示す条件データを成分とするベクトルxとして演算部で決定するステップとを更に含むことを特徴とする。
第6発明に係る品質調整方法は、製品を製造する際の製造条件を制御することによって製品の品質を調整する品質調整方法において、製品の製造に係る製造条件を示すp種類(pは自然数)の条件データ、及び該条件データが示す製造条件の下で製造された製品の品質を示すq種類(qは自然数)の品質データを、N回(Nは自然数)製造した製品の夫々について取得するステップと、取得した条件データ及び品質データを用い、第1乃至第5発明のいずれか一つに係る製造条件計算方法によって、品質データの目標値を得ることが可能な条件データを計算するステップと、計算した条件データが示す製造条件に合うように製品を製造する際の製造条件を制御するステップとを含むことを特徴とする。
第7発明に係る鉄鋼製造方法は、製造条件を制御することによって鉄鋼製品の品質を調整しながら鉄鋼製品を製造する鉄鋼製造方法において、鉄鋼製品の製造に係る製造条件を示すp種類(pは自然数)の条件データ、及び該条件データが示す製造条件の下で製造された鉄鋼製品の品質を示すq種類(qは自然数)の品質データを、N回(Nは自然数)製造した製品の夫々について取得するステップと、取得した条件データ及び品質データを用い、第1乃至第5発明のいずれか一つに係る製造条件計算方法によって、品質データの目標値を得ることが可能な条件データを計算するステップと、計算した条件データが示す製造条件に合うように製造条件を制御しながら鉄鋼製品を製造するステップとを含むことを特徴とする。
第8発明に係る製造条件計算装置は、目標とする製品の品質を実現するために、製品を製造する際の適切な製造条件を計算する製造条件計算装置において、N回(Nは自然数)の製品の製造に係る製造条件を示すp種類(pは自然数)の条件データを、各種類の条件データのN回の平均及び分散が夫々所定値になるように標準化した上で、N×pの行列Xとして記憶する手段と、前記条件データが示す製造条件の下で製造されたN回の製品の品質を示すq種類(qは自然数)の品質データを、各種類の品質データのN回の平均及び分散が夫々所定値になるように標準化した上で、N×qの行列Yとして記憶する手段と、行列Xを用いてN回の製品の夫々に係るp種類の条件データの主成分分析を行って、r≦p(rは自然数)である主成分数r、及びN回の製品の夫々に係るr種類の主成分得点を求める手段と、前記主成分分析の結果により、N回の製品の夫々に係るr種類の主成分得点からなるN×rの行列Tを行列Xから求めるための関係式T=XBを満たすp×rの行列Bを求める手段と、N回の製品の夫々に係るr種類の主成分得点及びq種類の品質データの対応関係を回帰分析することにより、r種類の主成分得点に対応するr個の変数からなるr×1のベクトルtを用いてq種類の品質データの推測値からなるq×1のベクトルyを表現する回帰式y=Ctを満たす回帰係数からなるq×rの行列Cを求める手段と、A=CBT であるq×pの行列A及びp種類の条件データに対応するp個の変数からなるp×1のベクトルxを用いてベクトルyを表現する関係式y=Axを求める手段と、製品を製造する設備上の制限に基づいたp種類の条件データの上限及び下限からなる上限ベクトルxu 及び下限ベクトルxL 、各製造条件に対応する各対角成分が各製造条件に対する適宜の重みを表すp×pの対角行列である重み行列H、各製造条件の変更に要する操業コストを示す成分からなるp×1のベクトルw、並びに標準化されたp種類の条件データの基準値からなる基準条件ベクトルxbaseを記憶する手段と、標準化された品質データの目標値からなるq×1の目標値ベクトルYAIM をベクトルyに代入することにより得られる関係式YAIM =Axを満たすベクトルxの内、xL ≦x≦xu の範囲内で下記の評価関数J(x)を最小にするベクトルxを求めて、適切な製造条件を示す条件データを成分とするベクトルxを計算する手段と
Figure 2007058806
を備えることを特徴とする。
第9発明に係る品質調整システムは、製品を製造する際の製造条件を制御することによって製品の品質を調整する品質調整システムにおいて、第8発明に係る製造条件計算装置と、製品の製造に係る製造条件を示すp種類(pは自然数)の条件データ、及び該条件データが示す製造条件の下で製造された製品の品質を示すq種類(qは自然数)の品質データを取得する手段と、該手段が取得した前記条件データ及び前記品質データを前記製造条件計算装置へ入力する手段と、前記製造条件計算装置が計算した、品質データの目標値を得ることが可能な条件データを出力する手段と、該手段が出力した前記条件データが示す製造条件に合うように製品を製造する際の製造条件を制御する手段とを有することを特徴とする。
第10発明に係るコンピュータプログラムは、N回(Nは自然数)の製品の製造に係る製造条件を示すp種類(pは自然数)の条件データを各種類の条件データのN回の平均及び分散が夫々所定値になるように標準化したN×pの行列X、並びに前記条件データが示す製造条件の下で製造されたN回の製品の品質を示すq種類(qは自然数)の品質データを各種類の品質データのN回の平均及び分散が夫々所定値になるように標準化したN×qの行列Yを記憶するコンピュータに、目標とする製品の品質を実現するための適切な製品の製造条件を計算させるコンピュータプログラムであって、コンピュータに、行列Xを用いてN回の製品の夫々に係るp種類の条件データの主成分分析を行って、主成分数r(rは自然数;r≦p)、及びN回の製品の夫々に係るr種類の主成分得点を求めさせる手順と、コンピュータに、前記主成分分析の結果により、N回の製品の夫々に係るr種類の主成分得点からなるN×rの行列Tを行列Xから求めるための関係式T=XBを満たすp×rの行列Bを求めさせる手順と、コンピュータに、N回の製品の夫々に係るr種類の主成分得点及びq種類の品質データの対応関係を回帰分析することにより、r種類の主成分得点に対応するr個の変数からなるr×1のベクトルtを用いてq種類の品質データの推測値からなるq×1のベクトルyを表現する回帰式y=Ctを満たす回帰係数からなるq×rの行列Cを求めさせる手順と、コンピュータに、A=CBT であるq×pの行列A及びp種類の条件データに対応するp個の変数からなるp×1のベクトルxを用いてベクトルyを表現する関係式y=Axを求めさせる手順と、コンピュータに、製品を製造する設備上の制限に基づいたp種類の条件データの上限及び下限からなる上限ベクトルxu 及び下限ベクトルxL 、各製造条件に対応する各対角成分が各製造条件に対する適宜の重みを表すp×pの対角行列である重み行列H、各製造条件の変更に要する操業コストを示す成分からなるp×1のベクトルw、並びに標準化されたp種類の条件データの基準値からなる基準条件ベクトルxbaseを用いて、標準化された品質データの目標値からなるq×1の目標値ベクトルYAIM をベクトルyに代入することにより得られる関係式YAIM =Axを満たすベクトルxの内、xL ≦x≦xu の範囲内で下記の評価関数J(x)を最小にする、適切な製造条件を示す条件データを成分とするベクトルxを計算させる手順と
Figure 2007058806
を含むことを特徴とする。
第1及び第2発明においては、過去に製造した製品に係る製造条件を示す複数種類の条件データを互いに無相関な主成分得点に変換し、過去に製造した製品の品質を示す品質データと主成分得点との関係を回帰分析して、品質データと主成分得点との関係を示す回帰式を求め、回帰式中の主成分得点を元の条件データへ戻すことにより、現実に得られる製造条件と製品の品質との関係を明らかにする。
第3、第4、第8及び第10発明においては、目標とする品質を実現することができる製造条件の内、評価関数J(x)を最小にする製造条件を示す条件データを求めることにより、製品を製造する設備の能力及び操業コスト等、実際に製品を製造する際の各種の制約を考慮した上で、目標とする製品の品質を実現するために最適な製造条件を一義的に決定する。
第5発明においては、品質を調整するために一度に変更することが可能である製造条件の種類が数種類に限られている場合に、変更可能な数種類の製造条件の更新と変更できない製造条件をも含んだ全ての製造条件から得られる品質の計算とを繰り返し、目標とする品質が得られるような製造条件を求める。
第6及び第9発明においては、目標とする製品の品質を実現するための適切な製造条件を本発明により計算し、計算結果に従って製造条件を制御することにより、製品の品質を調整する。
第7発明においては、目標とする鉄鋼製品の品質を実現するための適切な製造条件を本発明により計算し、鉄鋼を製造する際の製造条件を計算結果に従って制御することにより、鉄鋼製品の品質を調整する。
第1及び第2発明にあっては、互いに相関関係のある条件データを互いに無相関な主成分得点に一度変換した上で品質データとの関係を回帰分析することによって多重共線性問題を回避し、更に、主成分得点を元の条件データへ戻すことによって、現実に製造現場で得られる製造条件の夫々が鉄鋼製品の品質に及ぼす影響の度合いを正確に求めることができる。
第3、第4、第8及び第10発明にあっては、実際に製品を製造する際の設備上の各種の制約を考慮した上で、目標とする鉄鋼製品の品質を実現するために最適な製造条件を一義的に決定するので、製品を製造する現実の設備での製造条件を制御することが可能となる。
第5発明にあっては、現実の設備では、製品を製造する際の製造条件の内で一度に変更することが可能である製造条件の種類は数種類に限定されることが多く、このような場合であっても、種類が限られた製造条件を適切に制御することにより、製品の品質を可及的に目標に近づけるための製造条件を得ることができるので、目標とする製品の品質を実現するためのより現実的な製造条件を求めることが可能となる。
第6及び第9発明にあっては、目標とする製品の品質を実現するための適切な製造条件を現実の設備に適用可能な形で求めることができるので、製品を製造する現実の設備での製造条件を最適化して製品の品質を良好な状態にさせることが可能となる。
第7発明にあっては、目標とする鉄鋼製品の品質を実現するための適切な製造条件を、鉄鋼を製造する現実の設備に適用可能な形で求めることができるので、鉄鋼を製造する現実の設備での製造条件を最適化して鉄鋼製品の品質を良好な状態にさせることが可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。本実施の形態では、製品として鉄鋼を製造する際に鉄鋼の品質を調整する形態を例として、本発明の製造条件計算方法及び品質調整方法を説明する。
(実施の形態1)
棒鋼又は線材等の鉄鋼の製造プロセスでは、成分を調整した溶鋼から連続鋳造又は造塊によって鋳片を製造し、製造した鋳片を加熱炉で適宜加熱した上で分塊圧延によって鋼片を製造し、磁粉探傷又は超音波探傷等の方法で鋼片の欠陥の有無を検査し、検査に合格した鋼片を適宜圧延して棒鋼又は線材等の鉄鋼製品とする。本実施の形態においては、連続鋳造から加熱炉での加熱を経て分塊圧延までの工程で製造される鋼片の品質を調整する例を用いて本発明の製造条件計算方法、品質調整方法及び鉄鋼製造方法を説明する。
図1は、本発明の品質調整システムの構成例を示すブロック図である。鉄鋼の製造プロセスに含まれる連続鋳造、加熱、及び分塊圧延の各工程を実行する連続鋳造機21、加熱炉22、及び分塊圧延機23が備えられている。連続鋳造機21には、鋳込速度等の連続鋳造の工程における製造条件を制御する制御装置31が接続されている。また加熱炉22には、加熱炉22の各燃焼帯での温度を測定する測定装置32と、加熱炉22内の炉内温度等の加熱の工程における製造条件を制御する制御装置33とが接続されている。また分塊圧延機23には、圧延時の圧下量等の分塊圧延の工程における製造条件を制御する制御装置34が接続されている。更に品質調整システムは、鉄鋼のサイズ又は欠陥の有無等、分塊圧延までの工程で製造された鉄鋼の品質を検査する検査装置35を備えている。
制御装置31、測定装置32、制御装置33、制御装置34、及び検査装置35は、鉄鋼の製造プロセスにおける適切な製造条件を計算する製造条件計算装置1に直接に又は通信ネットワーク経由で接続されている。製造条件計算装置1は、制御装置31、測定装置32、制御装置33及び制御装置34から、連続鋳造機21、加熱炉22、及び分塊圧延機23での各種の製造条件を示す条件データを取得する構成となっている。また製造条件計算装置1は、これらの製造条件以外に、材料に含まれる元素の比率等、材料に関する情報をも条件データとして取得する構成であってもよい。更に製造条件計算装置1は、検査装置35が検査した鉄鋼の品質を示す品質データを取得する構成となっている。
図2は、本発明の製造条件計算装置1の内部の機能構成を示す機能ブロック図である。製造条件計算装置1は、制御用コンピュータ又はサーバ装置などの汎用コンピュータを用いて構成されている。製造条件計算装置1は、演算を行うCPU(演算部)11と、演算に必要な情報を記憶するRAM(記憶部)12と、光ディスク等の記録媒体から情報を読み取るCD−ROMドライブ等の読み取り部13と、ハードディスク等の記憶装置14とを備えている。RAM12は、CPU11との間で直接にプログラム及びデータの交換ができる主記憶装置であり、読み取り部13及び記憶装置14は、必要時にRAM12へプログラム及びデータを受け渡すことができる外部記憶装置である。CPU11は、記録媒体10から本発明のコンピュータプログラム100を読み取り部13に読み取らせ、読み取ったコンピュータプログラム100を記憶装置14に記憶させる。コンピュータプログラム100は必要に応じて記憶装置14からRAM12へロードされ、ロードされたコンピュータプログラム100に基づいてCPU11は製造条件計算装置1に必要な処理を実行する。
また製造条件計算装置1は、制御装置31、測定装置32、制御装置33及び制御装置34に接続された入出力部15を備えている。製造条件計算装置1は、入出力部15を用いて、条件データ及び品質データを取得し、計算した最適な製造条件を示す条件データを出力する構成となっている。製造条件計算装置1は、鉄鋼の製造プロセスで製造した鉄鋼製品の夫々について、鉄鋼製品の製造に係る製造条件を示す条件データ、及び鉄鋼製品の品質を示す品質データを入出力部15で取得し、取得した条件データ及び品質データを記憶装置14で記憶する。更に製造条件計算装置1は、オペレータが操作することによって処理条件等の各種の条件を受け付ける受付部16を備えている。
なお、本発明のコンピュータプログラム100は、製造条件計算装置1に接続された図示しない外部のサーバ装置から製造条件計算装置1へロードされて記憶装置14に記憶される形態であってもよい。
製造条件計算装置1は、鉄鋼を製造するプロセスにおける適切な製造条件を計算する処理を行う前の段階で、過去にN回(Nは自然数)製造した製品の夫々に係る製造条件を示すp種類(pは自然数)の条件データ、及びN回の製品の夫々に係る品質を示すq種類(qは自然数)の品質データを記憶装置14で記憶している。条件データは、連続鋳造機21での鋳込速度及び加熱炉22の炉内温度等、種類に応じた単位及び分布範囲を有している。品質データが品質検査の合格・不合格を示すデータである場合は、合格を1、不合格を0とする等の、2値化されたデータが品質データとして記憶される。また品質データが鉄鋼のサイズ又は欠陥の数等の数値的なデータである場合は、種類に応じた単位及び分布範囲を有している。以下、記憶装置14で記憶しているN回の製品に係るp種類の条件データを下記の(1)式に示すN×pの行列Uとし、N回の製品に係るq種類の品質データを下記の(2)式に示すN×qの行列Vとして記述する。
Figure 2007058806
また製造条件計算装置1は、鉄鋼を製造する連続鋳造機21、加熱炉22及び分塊圧延機23での設備上の制限であるp種類の製造条件の上限及び下限を記憶装置14で記憶している。また製造条件計算装置1は、品質の目標であるq種類の品質データの目標値と、p種類の条件データの基準値とを記憶装置14で記憶している。条件データの基準値は、現在の製造条件を示す条件データ、又は所定期間における製造条件を示す各条件データの平均値である。
更に製造条件計算装置1は、各製造条件に対する重みを表した重み行列H、及び各製造条件の変更に係る操業コストを示すコストベクトルwを記憶装置14で記憶している。重み行列Hはp×pの対角行列であり、対角成分の夫々は製造条件の夫々に対応している。重み行列Hの対角成分の値は、変更が容易な製造条件に対応する対角成分の値は1であり、製造条件を変更することが実際上より困難であるほど、その製造条件に対応する対角成分の値がより大となっている。例えば、その製造条件を変更するためには設備の大幅な変更が必要となるような製造条件又は原材料の成分に係る製造条件等については、変更が困難であるので、その製造条件に対応する対角成分の値が大となる。またコストベクトルwはp×1のベクトルであり、成分の夫々は製造条件の夫々に対応している。コストベクトルwの成分の値は、変更に要する操業コストが殆どない製造条件に対応する成分の値は0であり、製造条件の変更に要する操業コストがより大であるほど、その製造条件に対応する成分の値がより大となる。例えば、製造条件が加熱炉22内の炉内温度である場合は、炉内温度を上昇させるために燃料等による操業コストの増大が必要であるので、この製造条件に対応する成分の値が大となる。
次に、フローチャートを用いて、本発明の製造条件計算方法を説明する。図3は、本発明の製造条件計算装置1が行う適切な製造条件を計算する処理の手順を示すフローチャートである。製造条件計算装置1のCPU11は、RAM12にロードした本発明のコンピュータプログラム100に従って以下の処理を実行する。適当な回数であるN回の製品の製造に係る条件データ及び品質データが蓄積された段階で、オペレータが受付部16を操作することにより、CPU11は、処理の開始指示を受付部16で受け付け、以下の処理を実行する。
CPU11は、夫々N個が記憶されている各種類の条件データの平均Xmj及び分散Xsj(j=1〜p)と、各種類の品質データ平均Ymj及び分散Ysj(j=1〜q)とを計算する(S101)。ここでCPU11は、(1)式に示す行列Uの成分ui,j (i=1〜N)を用いて、j=1〜pの夫々について下記の(3)式により平均Xmj及び分散Xsjを計算し、(2)式に示す行列Vの成分vi,j (i=1〜N)を用いて、j=1〜qの夫々について下記の(4)式により平均Ymj及び分散Ysjを計算する。
Figure 2007058806
Figure 2007058806
CPU11は、次に、j=1〜pの夫々について計算した条件データの平均Xmj及び分散Xsjと、j=1〜qの夫々について計算した品質データの平均Ymj及び分散Ysjとを記憶装置14に記憶させる(S102)。CPU11は、次に、各種類の条件データ及び品質データを平均0及び分散1のデータへ標準化した成分からなる行列X及び行列Yを生成する(S103)。ここでCPU11は、下記の(6)式を用いて行列Uから下記の(5)式に示す行列Xを計算し、下記の(8)式を用いて行列Uから下記の(7)式に示す行列Yを計算する。
Figure 2007058806
Figure 2007058806
CPU11は、次に、行列Xに含まれるN組のp種類の条件データについて主成分分析を行う(S104)。ここでCPU11は、主成分分析により、行列Xの各行のp種類の成分について、互いに無相関なp種類の主成分毎に主成分得点を計算する。CPU11は、次に、主成分分析により得られるp種類の主成分の内、条件データの主要な変動を要約する計算に用いる主成分の種類の数である主成分数rを決定する(S105)。ここでCPU11は、夫々にN個得られるp種類の主成分毎に主成分得点の分散を計算し、計算した分散が1を超える主成分の数を主成分数rとする。またCPU11は、主成分分析で得られる第1主成分からの累積寄与率を計算し、計算した累積寄与率が70%又は80%等の予め定められた所定の割合になるまでの主成分の数を主成分数rとする処理を行ってもよい。またCPU11は、主成分分析で得られる主成分の固有値の値が予め定められた所定の値以上である主成分の数を主成分数rとする処理を行ってもよい。
CPU11は、次に、N回の製品に係る第1主成分から第r主成分までのr種類の主成分得点からなるN×rの行列Tを生成し、また、主成分得点を条件データの線形結合で表現する関係式T=XBを満たすp×rの行列Bを生成する(S106)。行列Bは、主成分得点を表現する条件データの線形結合の係数を成分とする。行列Tを下記の(9)式に示し、行列Bを下記の(10)式に示す。
Figure 2007058806
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CPU11は、次に、品質データの行列Yと主成分得点の行列Tとの対応関係の回帰分析を行って、q種類の品質データの推定値の夫々をr種類の主成分得点の変数の線形結合で表現する回帰式y=Ctを生成する(S107)。ベクトルyはq種類の品質データの推定値からなるベクトルであり、ベクトルtはr種類の主成分得点に対応するr個の変数からなるベクトルであり、行列Cは回帰係数からなる行列である。ここで、ステップS107でCPU11が行う回帰分析の内容を説明する。j番目の品質データに係る回帰モデルは、行列Y及び行列Tの成分を用い、下記の(11)式のように書くことができる。
Figure 2007058806
(11)式におけるε(j)i はi個目の製品に係る残差であり、cj,1 ,cj,2,…,cj,r は全てのiで共通な回帰係数である。CPU11は、j番目の品質データについて、i=1〜Nの品質データ及び主成分得点を用いて、残差の2乗和{ε(j)1 2 +ε(j)2 2 +…+ε(j)N 2 }が最小となるように、(11)式中の回帰係数cj,1,cj,2 ,…,cj,r を決定する。更にCPU11は、同様にしてj=1〜qの夫々について回帰係数を決定し、回帰式y=Ctを生成する。ベクトルyはq種類の品質データの推定値チルダy1 ,チルダy2 ,…,チルダyq からなるq×1のベクトルであり、ベクトルtはr種類の主成分得点に対応するr個の変数t1 ,t2 ,…,tr からなるr×1のベクトルであり、行列Cは回帰係数からなるq×rの行列である。ベクトルy、ベクトルt及び行列Cを下記の(12)式に示す。
Figure 2007058806
CPU11は、次に、ベクトルyとp種類の条件データに対応するp個の変数からなるp×1のベクトルxとの関係式y=Axを生成する(S108)。ここで、ベクトルxは、p種類の条件データに対応するp個の変数x1 ,x2 ,…,xp からなるp×1のベクトルである。(10)式のT=XBより、ベクトルt及びベクトルxを用いて、t=BTxが成り立つ。従って、(12)式のy=Ctにt=BT xを代入することにより、A=CBT として、y=Axが成り立つ。ステップS108では、CPU11は、A=CBTによりq×pの行列Aを計算し、関係式y=Axを生成する。ベクトルx及び行列Aを下記の(13)式に示す。
Figure 2007058806
関係式y=Axは、品質データの推測値と条件データの変数との間を関係づけているので、各種類の条件データが示す製造条件が各種類の品質データに対して及ぼす影響の度合いが行列Aの各成分の値で明らかとなる。
CPU11は、次に、記憶装置14で記憶している記憶内容を用いて、製品を製造する設備上の制限に基づいたp種類の条件データの上限を示す上限ベクトルxu 、p種類の条件データの下限を示す下限ベクトルxL 、標準化されたq種類の品質データの目標値を成分とするq×1の目標値ベクトルYAIM 、及び標準化されたp種類の条件データの基準値からなる基準条件ベクトルxbaseを生成する(S109)。このステップS109では、CPU11は、記憶装置14で記憶している製造条件の上限及び下限と条件データの平均Xmj及び分散Xsjとを用いて、(6)式と同様の計算を行って、製造条件の上限及び下限を示す条件データから、上限ベクトルxu 及び下限ベクトルxL を計算する。またCPU11は、記憶装置14で記憶しているq種類の品質データの目標値と品質データの平均Ymj及び分散Ysjとを用いて、(8)式と同様の計算を行って目標値ベクトルYAIM を計算する。更にCPU11は、記憶装置14で記憶しているp種類の条件データの基準値と条件データの平均Xmj及び分散Xsjとを用いて、(6)式と同様の計算を行って基準条件ベクトルxbaseを計算する。
CPU11は、次に、関係式y=Axのベクトルyに目標値ベクトルYAIM を代入した関係式YAIM =Axを生成し、記憶装置14で記憶している重み行列H及びコストベクトルwを用いて下記の(14)式で示す評価関数J(x)を生成し、関係式YAIM =Axを満たすベクトルxの内、xL ≦x≦xu の範囲内で評価関数J(x)を最小にするベクトルxを計算する(S110)。
Figure 2007058806
関係式YAIM =Axを満たすベクトルxは、品質の目標値を実現するための製造条件を示す。行列Aに対して逆行列A-1が存在する場合は、YAIM =Axを満たすベクトルxはx=A-1AIM で与えられる。行列Aの逆行列が存在せずにYAIM ∈ImA(Aの値域)である場合は、YAIM =Axを満たすベクトルxは無数に存在する。また行列Aの逆行列が存在せず、しかもYAIM ∈ImAが成り立たない場合は、YAIM =Axを満たすベクトルxは存在しない。特にYAIM ∈ImAである場合について、行列Aの疑似逆行列A+ を用いてxs =A+AIM とすれば、p×1のベクトルでAxz =0であるベクトルxz を用いて、YAIM =Axを満たすベクトルxはx=xs +xz と表すことができる。このようにして評価関数J(x)を最小にするベクトルxを求めることにより、鉄鋼を製造する設備上の制約、製造条件の変更の容易さ、及び製造条件を変更する際の操業コストを考慮に入れた上での最適な製造条件を示すベクトルxを求めることができる。
CPU11は、ステップS110で計算したベクトルxを、目標品質を実現するための最適な製造条件を示す条件データとして記憶装置14に記憶して、適切な製造条件を計算する処理を終了する。
本発明の品質調整システムは、製造条件計算装置1での計算結果を用いて、本発明の品質調整方法及び鉄鋼製造方法を実行する。製造条件計算装置1は、計算したベクトルxの成分である標準化されたp種類の条件データの値を、各種類に応じた単位の値へ変換し、変換後の条件データを入出力部15から条件データの種類に応じて制御装置31,33,34のいずれかへ出力する。制御装置31,33,34は、製造条件計算装置1から出力された条件データを受け付け、受け付けた条件データが示す製造条件に合うように、連続鋳造機21、加熱炉22及び分塊圧延機23での製造条件を制御する。連続鋳造機21、加熱炉22及び分塊圧延機23は、制御された製造条件の下で連続鋳造、加熱及び分塊圧延の各工程を実行することにより、品質が調整された鉄鋼製品を製造する。
(実施の形態1の実施例)
次に、連続鋳造、加熱及び分塊圧延の各工程を経て製造される鉄鋼について、本発明を用いて実際に適切な製造条件を計算した実施例を示す。条件データ及び品質データとして、過去に製造した740回分の40種類の条件データと1種類の品質データを用いた。即ち、N=740、p=40及びq=1である。品質データの内容は、合格品について1、不合格品について0とした2値データである。この条件データ及び品質データを用いて、本発明の製造条件計算方法を実行した。
図4は、条件データの主成分分析により得られた各主成分得点の分散を示す特性図である。図中の横軸は第1主成分〜第40主成分までの主成分の番号を示し、縦軸は各主成分得点の分散を示す。図中に示す如く、主成分得点の分散が1以上である主成分は第12主成分までであるので、主成分数rをr=12とした。
図5は、ステップS108で生成した関係式y=Axにおいて、各条件データの変数に係る係数の値を示す特性図である。図中の横軸は40種類の条件データの番号を示し、縦軸は各条件データに係る係数の値を示している。q=1,p=40であるので、行列Aは1×40の行列となり、各条件データの変数に係る係数の値は1種類となる。図中に示す係数の値の絶対値が大であるほど、条件データが示す製造条件が品質に与える影響の度合いが大となる。
本実施例では、基準条件ベクトルxbaseとして740回分の平均のベクトルxを用いた。このとき、基準条件ベクトルxbaseは0となり、y=Axbaseを満たすベクトルyも0となる。
また目標値ベクトルYAIM の成分y1 の値として、目標とする良品率が得られるy1 の値を用いた。サンプルとなった740回分の製品では、良品率は72%であった。従って、y1 =0は良品率72%に対応する。740回分の条件データを関係式y=Axに代入することにより、ベクトルyの成分y1 の推測値を計算し、合格品についてのy1 の推測値の分布と不合格品についてのy1 の推測値の分布とを求め、同じy1 の推測値に対応する合格品と不合格品との比率を求め、目標とする良品率が得られるy1 の値を定めた。
図6は、計算に用いたy1 の値を示す図表である。No.5は基準となる製造条件の場合であり、前述の如くy1 の値は0であり、これに対応する良品率は72%である。この基準に対して、良品率を5%刻みで低下させたNo.1〜No.4の場合と、良品率を5%刻みで増加させたNo.6〜No.9の場合とについて図6に示す如くy1 の値を求め、評価関数J(x)を最小にするベクトルxを求めた。
図7は、本発明による、目標品質を実現するための最適な製造条件を示す条件データの計算結果を示す特性図である。図中の横軸は40種類の条件データの番号を示し、縦軸は各条件データの値を示している。図7中には、y1 の値を図6に示す如く定めたNo.1,No.3,No.5,No.7,No.9の場合の計算結果を示している。No.5の場合を基準として、目標とする良品率が基準からずれるのに従って条件データの絶対値が基準の値から大きくずれていくのがわかる。図8は、計算によって得られた条件データを関係式y=Axに代入することによって計算したy1 の計算値を示す図表である。条件データの計算に用いたy1 の目標値にほぼ一致するy1 の計算値が得られることがわかる。
以上詳述した如く、本発明においては、過去に製造した鉄鋼製品に係る製造条件を示す複数種類の条件データを主成分得点に変換し、過去に製造した鉄鋼製品の品質を示す品質データと主成分得点との関係を回帰分析して、品質データと主成分得点との関係を示す回帰式を求め、回帰式中の主成分得点を元の条件データへ戻すことにより、現実に得られる製造条件と製品の品質との関係を明らかにする。互いに相関関係のある条件データを互いに無相関な主成分得点に一度変換した上で品質データとの関係を回帰分析することによって多重共線性問題を回避し、更に、主成分得点を元の条件データへ戻すことによって、現実に製造現場で得られる製造条件の夫々が鉄鋼製品の品質に及ぼす影響の度合いを正確に求めることができる。従って、目標とする鉄鋼製品の品質を実現するために必要な製造条件を正確に決定することが可能となる。
また本発明においては、評価関数J(x)を最小にするベクトルxを求めることにより、鉄鋼製品を製造する設備の能力及び操業コスト等、実際に鉄鋼製品を製造する際の各種の制約を考慮した上で、目標とする鉄鋼製品の品質を実現するために最適な製造条件を一義的に決定することができる。得られる最適な製造条件が現実的な値であるので、現実に製造条件を最適化して鉄鋼製品の品質を良好にさせることが可能となる。
(実施の形態2)
実施の形態1においては、目標とする品質を実現するための適切な製造条件を示すp種類の条件データを求め、p種類の製造条件を一度に制御して鉄鋼製品の品質を調整する形態を示した。しかし、実施の形態1の実施例に示したような40種類もの製造条件を一度に変更して品質を調整することは実際には非常に困難であり、品質を調整するために一度に変更することが可能である製造条件の種類は数種類に限られるのが現実である。そこで、実施の形態2においては、本発明をより現実的な問題に適用できるように、変更することが可能である製造条件の数が限定されている状況で、目標とする品質に可及的に近づくように製品の品質を調整する本発明の形態を示す。
本実施の形態に係る本発明の品質調整システムの構成、及び製造条件計算装置1の内部の構成は、図1及び図2に示した実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。製造条件計算装置1のCPU11は、RAM12にロードした本発明のコンピュータプログラム100に従って、図3のフローチャートに示すステップS101〜S110の処理を実行する。更にCPU11は、引き続いて、変更可能な製造条件の種類を限定した上で製品の品質を目標へ可及的に近づける製造条件を求めるための処理を実行する。図9は、実施の形態2に係る製造条件計算装置1が図3のフローチャートに示す処理に引き続いて実行する処理の手順を示すフローチャートである。
CPU11は、目標値ベクトルYAIM を初期値として、仮想的な品質データの目標を示す仮想目標値ベクトルyMod を作成する(S21)。CPU11は、次に、ステップS110で計算したベクトルxに含まれる条件データの内、現実的に変更することができない製造条件に対応する条件データの成分を基準条件ベクトルxbaseの対応する成分の値に置き換えて固定した制限ベクトルxlim を生成する(S22)。CPU11は、次に、関係式y=Axのベクトルxに制限ベクトルxlim を代入してベクトルyを計算することにより、制限ベクトルxlim が示す製造条件の下での品質の予測値を示す予測値ベクトルylim を計算する(S23)。CPU11は、次に、目標値ベクトルYAIM から予測値ベクトルylim を差し引いた誤差ベクトルdy=(YAIM −ylim )を計算し(S24)、計算した誤差ベクトルdyの大きさが、十分小さい値に予め定めてある許容範囲内に含まれるか否かを判定する(S25)。
ステップS25で誤差ベクトルdyの大きさが許容範囲内よりも大きい場合は(S25:NO)、CPU11は、予め定めてある0<G≦1であるゲインGを用いて、(yMod +G*dy)を新たな仮想目標値ベクトルyMod とする(S26)。CPU11は、次に、関係式y=Axのベクトルyに仮想目標値ベクトルyMod を代入した関係式yMod=Axを生成し、関係式yMod =Axを満たすベクトルxの内、xL ≦x≦xu の範囲内で(14)式の評価関数J(x)を最小にするベクトルxを計算する(S27)。CPU11は、次に、計算したベクトルxに含まれる条件データの内、変更することができない条件データを基準条件ベクトルxbaseの値に置き換えて、新たな制限ベクトルxlim を生成し(S28)、処理をステップS23へ戻す。CPU11は、ステップS23〜S28の処理を繰り返し、誤差ベクトルが十分小さくなるまで制限ベクトルxlim の生成を繰り返す。
ステップS25で誤差ベクトルdyの大きさが許容範囲内である場合は(S25:YES)、CPU11は、この段階での制限ベクトルxlim を、最適な製造条件を示すベクトルxとして決定する(S29)。CPU11は、次に、計算したベクトルxを、目標品質を実現するための最適な製造条件を示す条件データとして記憶装置14に記憶して、処理を終了する。
製造条件計算装置1は、計算したベクトルxの成分である標準化されたp種類の条件データの内、変更することが可能である製造条件を示す条件データの値を、製造条件の種類に応じた単位の値へ変換し、変換後の条件データを入出力部15から条件データの種類に応じて制御装置31,33,34のいずれかへ出力する。制御装置31,33,34は、製造条件計算装置1から出力された条件データを受け付け、受け付けた条件データが示す製造条件に合うように、連続鋳造機21、加熱炉22又は分塊圧延機23で変更することが可能な製造条件を制御する。
(実施の形態2の実施例)
次に、本発明の実施の形態2を用いて実際に適切な製造条件を計算した実施例を示す。本実施例においても、実施の形態1の実施例で用いた条件データ及び品質データを用いた。また変更が可能な製造条件は、p種類の条件データの内、1番目及び5番目の条件データx1 及びx5 が示す製造条件とする。また目標値ベクトルYAIM の成分y1 の値は、目標とする良品率を77%として、それに対応する値であるy1 =0.1115とし、ゲインGの値はG=1とした。
図10は、変更が可能な製造条件を示す条件データx1 及びx5 の収束過程を示す特性図である。図中の横軸はステップS23〜S28の繰り返し計算回数を示し、縦軸は条件データの値を示す。図10(a)は条件データx1 の収束過程を示し、図10(b)は条件データx5 の収束過程を示している。x1 及びx5 以外の条件データが変更されないので、x1 及びx5 の値が大きく変化することによって品質の変化を可能としていることがわかる。
図11は、予測値ベクトルylim 及び仮想目標値ベクトルyMod の収束過程を示す特性図である。図中の横軸はステップS23〜S28の繰り返し計算回数を示し、縦軸はベクトルの成分y1 の値を示す。仮想目標値ベクトルyMod が大きく変化することによって、計算の上で条件データx1 及びx5 が大きく変化することを可能にしていることがわかる。また予測値ベクトルylim は、概ね10回程度の繰り返し計算で目標値のy1 =0.1115に到達できることが示されている。
以上詳述した如く、本発明においては、品質を調整するために一度に変更することが可能である製造条件の数が数種類に限られている場合であっても、限られた製造条件を適切に制御することにより、目標とする品質になるように鉄鋼製品の品質を調整することが可能である。従って、限られた製造条件を制御することで鉄鋼製品の品質を目標に近づけるように調整することが可能であるので、変更可能な製造条件が限られている現実の設備において、製造条件を最適化して鉄鋼製品の品質を良好にさせることが可能となる。
なお、以上の実施の形態1及び2においては、本発明の製造条件計算装置1は、本発明のコンピュータプログラム100を用いて本発明の製造条件計算方法を実行する方法を示したが、これに限るものではなく、コンピュータプログラム100に従ってCPU11が実行する処理の一部又は全部をハードウェアで実行する構成であってもよい。
また以上の実施の形態1及び2においては、本発明の製造条件計算装置1が制御装置31、測定装置32、制御装置33、制御装置34及び検査装置35に接続されて本発明の品質制御システムを構成している形態を示したが、これに限るものではなく、製造条件計算装置1は、他の装置に接続されておらず、各種のデータをオペレータの手入力等によって入力されて製造条件の計算を行い、制御装置31,33,34は、オペレータの手入力等によって最適な条件データを入力されて製造条件を制御することによって本発明の品質調整方法を実行する形態であってもよい。
更に、以上の実施の形態1及び2においては、連続鋳造、加熱、及び分塊圧延の各工程からなる鉄鋼の製造プロセスにて鉄鋼を製造する方法に製造条件計算方法及び品質調整方法を適用した例を示したが、これに限るものではなく、鉄鋼の製造に係るその他のプロセスにおいても本発明の製造条件計算方法及び品質調整方法を適用して本発明の鉄鋼製造方法を実現することが可能である。更に、本発明の製造条件計算方法及び品質調整方法は、鉄鋼の製造に限ることなく、他の金属製品、機械又は電子機器などのその他の製品の製造に関して適用することも可能である。
本発明の品質調整システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の製造条件計算装置の内部の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の製造条件計算装置が行う適切な製造条件を計算する処理の手順を示すフローチャートである。 条件データの主成分分析により得られた各主成分得点の分散を示す特性図である。 ステップS108で生成した関係式y=Axにおいて、各条件データの変数に係る係数の値を示す特性図である。 計算に用いたy1 の値を示す図表である。 本発明による、目標品質を実現するための最適な製造条件を示す条件データの計算結果を示す特性図である。 計算によって得られた条件データを関係式y=Axに代入することによって計算したy1 の計算値を示す図表である。 実施の形態2に係る製造条件計算装置が図3のフローチャートに示す処理に引き続いて実行する処理の手順を示すフローチャートである。 変更が可能な製造条件を示す条件データx1 及びx5 の収束過程を示す特性図である。 予測値ベクトルylim 及び仮想目標値ベクトルyMod の収束過程を示す特性図である。
符号の説明
1 製造条件計算装置
11 CPU(演算部)
12 RAM(記憶部)
14 記憶装置
15 入出力部
100 コンピュータプログラム
31、33、34 制御装置
35 検査装置

Claims (10)

  1. 目標とする製品の品質を実現するために、製品を製造する際の適切な製造条件を計算する製造条件計算方法において、
    製品の製造に係る製造条件を示すp種類(pは自然数)の条件データ、及び該条件データが示す製造条件の下で製造された製品の品質を示すq種類(qは自然数)の品質データを、N回(Nは自然数)製造した製品の夫々について記憶するステップと、
    N回の製品の夫々に係るp種類の条件データの主成分分析により、r種類(rは自然数;r≦p)の主成分得点をN回の製品の夫々について求めるステップと、
    前記主成分分析により、p種類の条件データの線形結合でr種類の主成分得点の夫々を表現するための線形結合係数を求めるステップと、
    N回の製品の夫々に係るr種類の主成分得点及びq種類の品質データの対応関係を回帰分析することにより、r種類の主成分得点に対応するr個の変数の線形結合でq種類の品質データの推測値を表現する回帰式の回帰係数を求めるステップと、
    前記回帰式におけるr個の主成分得点の変数の夫々をp種類の条件データに対応するp個の変数の線形結合で置き換えた、p個の条件データの変数の線形結合でq個の品質データの推測値の夫々を表現する関係式を、前記線形結合係数及び前記回帰係数を用いて求めるステップと、
    前記関係式中の品質データの推測値に品質データの目標値を代入して、前記品質データの目標値を得ることが可能な適切な製造条件を示す条件データの組み合わせを求めるステップと
    を含むことを特徴とする製造条件計算方法。
  2. 目標とする製品の品質を実現するために、記憶部及び演算部を備えるコンピュータを用いて、製品を製造する際の適切な製造条件を計算する製造条件計算方法において、
    N回(Nは自然数)の製品の製造に係る製造条件を示すp種類(pは自然数)の条件データを、各種類の条件データのN回の平均及び分散が夫々所定値になるように標準化した上で、N×pの行列Xとして記憶部で記憶するステップと、
    前記条件データが示す製造条件の下で製造されたN回の製品の品質を示すq種類(qは自然数)の品質データを、各種類の品質データのN回の平均及び分散が夫々所定値になるように標準化した上で、N×qの行列Yとして記憶部で記憶するステップと、
    行列Xを用いてN回の製品の夫々に係るp種類の条件データの主成分分析を行って、主成分数r(rは自然数;r≦p)、及びN回の製品の夫々に係るr種類の主成分得点を演算部で求めるステップと、
    前記主成分分析の結果により、N回の製品の夫々に係るr種類の主成分得点からなるN×rの行列Tを行列Xから求めるための関係式T=XBを満たすp×rの行列Bを演算部で求めるステップと、
    N回の製品の夫々に係るr種類の主成分得点及びq種類の品質データの対応関係を回帰分析することにより、r種類の主成分得点に対応するr個の変数からなるr×1のベクトルtを用いてq種類の品質データの推測値からなるq×1のベクトルyを表現する回帰式y=Ctを満たす回帰係数からなるq×rの行列Cを演算部で求めるステップと、
    A=CBT であるq×pの行列A及びp種類の条件データに対応するp個の変数からなるp×1のベクトルxを用いてベクトルyを表現する関係式y=Axを演算部で求めるステップと、
    標準化された品質データの目標値からなるq×1の目標値ベクトルYAIM をベクトルyに代入することにより得られる関係式YAIM =Axを満たすベクトルxを演算部で求めて、適切な製造条件を示す条件データを成分とするベクトルxを計算するステップと
    を含むことを特徴とする製造条件計算方法。
  3. 各製造条件に対応する各対角成分が各製造条件に対する適宜の重みを表すp×pの対角行列である重み行列H、各製造条件の変更に要する操業コストを示す成分からなるp×1のベクトルw、及び標準化されたp種類の条件データの基準値からなる基準条件ベクトルxbaseを記憶部で記憶するステップと、
    関係式YAIM =Axを満たすベクトルxの内、下記の評価関数J(x)を最小にするベクトルxを演算部で求めて、適切な製造条件を示す条件データを成分とするベクトルxを計算する最適条件計算ステップと
    Figure 2007058806
    を更に含むことを特徴とする請求項2に記載の製造条件計算方法。
  4. 製品を製造する設備上の制限に基づいたp種類の条件データの上限及び下限からなる上限ベクトルxu 及び下限ベクトルxL を記憶部で記憶するステップを更に含み、
    前記最適条件計算ステップでは、関係式YAIM =Axを満たすベクトルxの内、xL ≦x≦xu の範囲内で前記評価関数を最小にするベクトルxを演算部で求めるようにすること
    を特徴とする請求項3に記載の製造条件計算方法。
  5. 目標値ベクトルYAIM を初期値とした仮想目標値ベクトルyMod を演算部で生成するステップと、
    前記最適条件計算ステップで求めたベクトルxに含まれる成分の内、変更を制限すべき成分の値を基準条件ベクトルxbaseの対応する成分の値に置き換えた制限ベクトルxlim を演算部で生成するステップと、
    関係式y=Axのベクトルxに制限ベクトルxlim を代入することにより、予測値ベクトルylim を演算部で求める予測値計算ステップと、
    目標値ベクトルYAIM から予測値ベクトルylim を差し引いた誤差ベクトルdyを演算部で求める誤差計算ステップと、
    誤差ベクトルdyが予め定められた許容範囲内であるか否かを判定する判定ステップと、
    誤差ベクトルdyが前記許容範囲外である場合は、0<G≦1であるゲインGを用いて、(yMod +G*dy)を演算部で新たな仮想目標値ベクトルyMod とする仮想目標値更新ステップと、
    目標値ベクトルYAIM を新たな仮想目標値ベクトルyMod で置き換えた上で前記最適条件計算ステップの計算を演算部で実行する再計算ステップと、
    該再計算ステップで求めたベクトルxに含まれる成分の内、変更を制限すべき成分の値を基準条件ベクトルxbaseの対応する成分の値に置き換えた新たな制限ベクトルxlim を演算部で生成する制限ベクトル更新ステップと、
    前記判定ステップで誤差ベクトルdyの大きさが予め定められた許容範囲内となるまで、前記予測値計算ステップ、前記誤差計算ステップ、前記判定ステップ、前記仮想目標値更新ステップ、前記再計算ステップ、及び前記制限ベクトル更新ステップを繰り返すステップと、
    前記判定ステップで誤差ベクトルdyの大きさが予め定められた許容範囲内である場合は、制限ベクトルxlim を、適切な製造条件を示す条件データを成分とするベクトルxとして演算部で決定するステップと
    を更に含むことを特徴とする請求項3又は4に記載の製造条件計算方法。
  6. 製品を製造する際の製造条件を制御することによって製品の品質を調整する品質調整方法において、
    製品の製造に係る製造条件を示すp種類(pは自然数)の条件データ、及び該条件データが示す製造条件の下で製造された製品の品質を示すq種類(qは自然数)の品質データを、N回(Nは自然数)製造した製品の夫々について取得するステップと、
    取得した条件データ及び品質データを用い、請求項1乃至5のいずれか一つに記載の製造条件計算方法によって、品質データの目標値を得ることが可能な条件データを計算するステップと、
    計算した条件データが示す製造条件に合うように製品を製造する際の製造条件を制御するステップと
    を含むことを特徴とする品質調整方法。
  7. 製造条件を制御することによって鉄鋼製品の品質を調整しながら鉄鋼製品を製造する鉄鋼製造方法において、
    鉄鋼製品の製造に係る製造条件を示すp種類(pは自然数)の条件データ、及び該条件データが示す製造条件の下で製造された鉄鋼製品の品質を示すq種類(qは自然数)の品質データを、N回(Nは自然数)製造した製品の夫々について取得するステップと、
    取得した条件データ及び品質データを用い、請求項1乃至5のいずれか一つに記載の製造条件計算方法によって、品質データの目標値を得ることが可能な条件データを計算するステップと、
    計算した条件データが示す製造条件に合うように製造条件を制御しながら鉄鋼製品を製造するステップと
    を含むことを特徴とする鉄鋼製造方法。
  8. 目標とする製品の品質を実現するために、製品を製造する際の適切な製造条件を計算する製造条件計算装置において、
    N回(Nは自然数)の製品の製造に係る製造条件を示すp種類(pは自然数)の条件データを、各種類の条件データのN回の平均及び分散が夫々所定値になるように標準化した上で、N×pの行列Xとして記憶する手段と、
    前記条件データが示す製造条件の下で製造されたN回の製品の品質を示すq種類(qは自然数)の品質データを、各種類の品質データのN回の平均及び分散が夫々所定値になるように標準化した上で、N×qの行列Yとして記憶する手段と、
    行列Xを用いてN回の製品の夫々に係るp種類の条件データの主成分分析を行って、r≦p(rは自然数)である主成分数r、及びN回の製品の夫々に係るr種類の主成分得点を求める手段と、
    前記主成分分析の結果により、N回の製品の夫々に係るr種類の主成分得点からなるN×rの行列Tを行列Xから求めるための関係式T=XBを満たすp×rの行列Bを求める手段と、
    N回の製品の夫々に係るr種類の主成分得点及びq種類の品質データの対応関係を回帰分析することにより、r種類の主成分得点に対応するr個の変数からなるr×1のベクトルtを用いてq種類の品質データの推測値からなるq×1のベクトルyを表現する回帰式y=Ctを満たす回帰係数からなるq×rの行列Cを求める手段と、
    A=CBT であるq×pの行列A及びp種類の条件データに対応するp個の変数からなるp×1のベクトルxを用いてベクトルyを表現する関係式y=Axを求める手段と、
    製品を製造する設備上の制限に基づいたp種類の条件データの上限及び下限からなる上限ベクトルxu 及び下限ベクトルxL 、各製造条件に対応する各対角成分が各製造条件に対する適宜の重みを表すp×pの対角行列である重み行列H、各製造条件の変更に要する操業コストを示す成分からなるp×1のベクトルw、並びに標準化されたp種類の条件データの基準値からなる基準条件ベクトルxbaseを記憶する手段と、
    標準化された品質データの目標値からなるq×1の目標値ベクトルYAIM をベクトルyに代入することにより得られる関係式YAIM =Axを満たすベクトルxの内、xL ≦x≦xu の範囲内で下記の評価関数J(x)を最小にするベクトルxを求めて、適切な製造条件を示す条件データを成分とするベクトルxを計算する手段と
    Figure 2007058806
    を備えることを特徴とする製造条件計算装置。
  9. 製品を製造する際の製造条件を制御することによって製品の品質を調整する品質調整システムにおいて、
    請求項8に記載の製造条件計算装置と、
    製品の製造に係る製造条件を示すp種類(pは自然数)の条件データ、及び該条件データが示す製造条件の下で製造された製品の品質を示すq種類(qは自然数)の品質データを取得する手段と、
    該手段が取得した前記条件データ及び前記品質データを前記製造条件計算装置へ入力する手段と、
    前記製造条件計算装置が計算した、品質データの目標値を得ることが可能な条件データを出力する手段と、
    該手段が出力した前記条件データが示す製造条件に合うように製品を製造する際の製造条件を制御する手段と
    を有することを特徴とする品質調整システム。
  10. N回(Nは自然数)の製品の製造に係る製造条件を示すp種類(pは自然数)の条件データを各種類の条件データのN回の平均及び分散が夫々所定値になるように標準化したN×pの行列X、並びに前記条件データが示す製造条件の下で製造されたN回の製品の品質を示すq種類(qは自然数)の品質データを各種類の品質データのN回の平均及び分散が夫々所定値になるように標準化したN×qの行列Yを記憶するコンピュータに、目標とする製品の品質を実現するための適切な製品の製造条件を計算させるコンピュータプログラムであって、
    コンピュータに、行列Xを用いてN回の製品の夫々に係るp種類の条件データの主成分分析を行って、主成分数r(rは自然数;r≦p)、及びN回の製品の夫々に係るr種類の主成分得点を求めさせる手順と、
    コンピュータに、前記主成分分析の結果により、N回の製品の夫々に係るr種類の主成分得点からなるN×rの行列Tを行列Xから求めるための関係式T=XBを満たすp×rの行列Bを求めさせる手順と、
    コンピュータに、N回の製品の夫々に係るr種類の主成分得点及びq種類の品質データの対応関係を回帰分析することにより、r種類の主成分得点に対応するr個の変数からなるr×1のベクトルtを用いてq種類の品質データの推測値からなるq×1のベクトルyを表現する回帰式y=Ctを満たす回帰係数からなるq×rの行列Cを求めさせる手順と、
    コンピュータに、A=CBT であるq×pの行列A及びp種類の条件データに対応するp個の変数からなるp×1のベクトルxを用いてベクトルyを表現する関係式y=Axを求めさせる手順と、
    コンピュータに、製品を製造する設備上の制限に基づいたp種類の条件データの上限及び下限からなる上限ベクトルxu 及び下限ベクトルxL 、各製造条件に対応する各対角成分が各製造条件に対する適宜の重みを表すp×pの対角行列である重み行列H、各製造条件の変更に要する操業コストを示す成分からなるp×1のベクトルw、並びに標準化されたp種類の条件データの基準値からなる基準条件ベクトルxbaseを用いて、標準化された品質データの目標値からなるq×1の目標値ベクトルYAIM をベクトルyに代入することにより得られる関係式YAIM =Axを満たすベクトルxの内、xL ≦x≦xu の範囲内で下記の評価関数J(x)を最小にする、適切な製造条件を示す条件データを成分とするベクトルxを計算させる手順と
    Figure 2007058806
    を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
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