JP4874678B2 - 半導体製造装置の制御方法、および半導体製造装置の制御システム - Google Patents

半導体製造装置の制御方法、および半導体製造装置の制御システム Download PDF

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Description

本発明は、ウェーハを処理する半導体製造装置の制御方法、およびこの半導体製造装置の制御システムに関する。
従来、半導体製造工程においては様々なモニタリングが行われている。その一つがQC(Quality Control:品質管理)値と呼ばれるもので、工程途中の物理量が測定されている。
例えば、リソグラフィ工程においては、レジストや仕上がりの寸法値が測定されている。QC値データは測定に時間が掛かるため、全ウェーハに対し測定を行うと生産性が低下する。そのため、例えば、ロット内1ウェーハをサンプルとしてQC値データを測定し、そのロットの代表値とする場合がある。
ここで、リソグラフィ工程のQC値データは、例えば、リソグラフィ工程のやり直し(リワーク)の判断に用いられる。すなわち、QC値データが、測定されたレジスト寸法値が規定値を外れていた場合、そのロットのパターン露光は失敗であると判断され、もう一度工程をやり直すこととなる。
しかし、この場合においても、QC値データを測定しないウェーハで寸法異常が発生していると、該ウェーハの異常を見逃すことになる。
また、QC値データを測定したウェーハで寸法異常があっても、QCを測定しないウェーハの寸法は正常の可能性があり、その場合、不要なリワークが行われることになる。
したがって、製造工程コストの増大、あるいは不要なリワークにより、本来正常であったウェーハにまで新たな異常が発生するリスクがある。
一方、半導体製造装置で処理されるウェーハの品質は、装置の様々な内部状態の影響を受ける。例えば、リソグラフィ工程においては、露光装置のフォーカス制御や露光量の状態、あるいはレジスト塗布の温度等様々な装置の内部状態が、最終的なレジスト寸法値に影響を与える。
また、このような装置の内部状態と寸法の関係は明確でなく、内部状態の変動が寸法の予期せぬ変動として現れ得る。しかし、この寸法に影響を与える要因が装置のどの部分か特定することは困難であった。
ここで、従来の半導体製造装置の制御システムには、プロセスを構成する各プロセスステップが実行されている期間中に時系列に取得されるプロセスの状態に関連する情報であるプロセス状態情報と、そのプロセスで処理された対象品についての検査結果情報とを入力し、該プロセス状態情報から抽出されるプロセス特徴量と検査結果情報との関係を表すプロセス−品質モデルを作成するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
上記半導体製造装置の制御システムは、作成したプロセス−品質モデルにより、対象品の品質を予測するものである。
しかし、この半導体製造装置の制御システムによっては、例えば、プロセス−品質モデルのベースとなるプロセス特徴量が経時的に変化した場合、作成されたプロセス−品質モデルにより予測された品質と実際に測定された品質との乖離が生じるという問題があった。
特開平2005−197323号公報
本発明は、上記課題を解決するものであり、直近のロットのEESパラメータからQC値データを予測する予測式をロット毎に更新することで、装置の内部状態の変化に対応して、高精度にウェーハのQC値データを予測することが可能な半導体製造装置の制御方法、および半導体製造装置の制御システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る半導体製造装置の制御方法は、
ロット毎に分けられたウェーハを処理する半導体製造装置の制御方法であって、
過去に前記半導体製造装置により処理された複数のロット内のウェーハの品質管理値データが含まれた品質管理値データ群、および前記複数のロット内のウェーハに対応する装置エンジニアリングシステムパラメータを含む装置エンジニアリングシステムパラメータ群を取得し、
前記品質管理値データ群および前記装置エンジニアリングシステムパラメータ群に基づいてPLS回帰によりPLS回帰式である品質管理値データの予測式を作成し、
最後に処理された前記ロットの次に新たに処理された第1のロット内のウェーハに対応する第1の装置エンジニアリングシステムパラメータを取得し、
前記予測式に前記第1の装置エンジニアリングシステムパラメータを入力して演算し前記第1のロット内のウェーハの第1の品質管理値データを予測し、
この予測された第1の品質管理値データに基づいて、この第1の品質管理値データに対応する前記ウェーハの前記半導体製造装置による処理を決定し、
前記第1のロット内のウェーハの測定された第1の品質管理値データを取得し、
前記品質管理値データ群のうち初めに処理されたロット内のウェーハに対応する品質管理値データと前記第1の品質管理値データとを置換するとともに前記装置エンジニアリングシステムパラメータ群のうち初めに処理された前記ロット内のウェーハに対応する装置エンジニアリングシステムパラメータと前記第1の装置エンジニアリングシステムパラメータとを置換し、
置換により得られた前記品質管理値データ群と前記装置エンジニアリングシステムパラメータ群とに基づいてPLS回帰により前記予測式を更新し、
前記第1のロットの次に処理される第2のロットがある場合には、この第2のロット内のウェーハに対応する第2の装置エンジニアリングシステムパラメータを取得し、前記更新された予測式に前記第2の装置エンジニアリングシステムパラメータを入力して演算し前記第2のロット内のウェーハの第2の品質管理値データを予測することを特徴とする。
本発明の一態様に係る半導体製造装置の制御システムは、
半導体製造装置により処理された複数のロット内のウェーハに対応する装置エンジニアリングシステムパラメータが含まれた装置エンジニアリングシステムパラメータ群、および測定装置により測定された前記複数のロット内のウェーハの品質管理値データが含まれた品質管理値データ群、に基づいて、PLS回帰によりPLS回帰式である品質管理値データの予測式を作成し、後に処理されるロット内のウェーハの品質管理値データを予測する半導体製造装置の制御システムであって、
前記品質管理値データ群、および前記装置エンジニアリングシステムパラメータ群が入力されるデータ収集サーバと、
前記データ収集サーバに入力された前記装置エンジニアリングシステムパラメータ群および品質管理値データ群を格納するデータベースと、
前記データベースに格納された前記装置エンジニアリングシステムパラメータ群および前記品質管理値データ群に基づいてPLS回帰を用いて品質管理値データの予測式を作成し、前記半導体製造装置により最後に処理された前記ロットの次に新たに処理された第1のロット内のウェーハに対応する第1の装置エンジニアリングシステムパラメータを前記予測式に入力し、この第1のロット内のウェーハの第1の品質管理値データを予測する予測式作成計算部と、
この予測された第1の品質管理値データに基づいて前記半導体製造装置にこのウェーハの処理を命令するコンピュータと、を備え、
前記データ収集サーバに前記第1のロット内のウェーハの前記測定装置により測定された第1の品質管理値データが入力され、
前記データベースに前記第1の品質管理値データが格納され、
前記予測式作成計算部は、前記品質管理値データ群のうち初めに処理されたロット内のウェーハの品質管理値データと前記測定装置により測定された前記第1の品質管理値データとを置換した前記品質管理値データ群、および、前記装置エンジニアリングシステムパラメータ群のうち初めに処理された前記ロット内のウェーハに対応する装置エンジニアリングシステムパラメータと前記第1の装置エンジニアリングシステムパラメータとを置換した前記装置エンジニアリングシステムパラメータ群、に基づいてPLS回帰により前記予測式を更新し、
前記第1のロットの次に処理される第2のロットがある場合には、前記データ収集サーバにこの第2のロット内のウェーハに対応する第2の装置エンジニアリングシステムパラメータに入力され、
前記データベースが前記第2の装置エンジニアリングシステムパラメータを格納し、
前記予測式作成計算部が、前記更新された予測式に前記第2の装置エンジニアリングシステムパラメータを入力して演算し、前記第2のロット内のウェーハの第2の品質管理値データを予測することを特徴とする。
本発明の一態様に係る半導体製造装置の制御方法、および半導体製造装置の制御システムによれば、装置の内部状態の変化に対応して、高精度にウェーハのQC値データを予測することができる。
本発明の一態様に係る半導体製造装置の制御システムは、半導体集積回路の製造工程において測定されるQC値データを、PLS(Partial Least Square)回帰を用いた予測式により予測する。この予測は、直近のロットのQC値データおよびEES(Equipment Engineering System:装置エンジニアリングシステム)データを用いて、1ロットのQC値データを予測する予測式を構築することで行う。
この予測式は、新たに得られたEESパラメータ、QC値データを用いて、毎ロット更新する。さらに、予測式に用いるEESパラメータも毎ロット更新する。そして、この予測されたQC値データに基づいて製造工程の制御を行う。
さらに、予測式に用いられたEESパラメータにより、製造装置の変動要因を抽出し、その安定化を図る。
なお、以下の各実施例においては、製造工程として、リソグラフィ工程に適用した場合について説明するが、他の製造工程についても同様に適用することができる。
以下、本発明を適用した各実施例について図面を参照しながら説明する。
既述のように、本実施例では、リソグラフィ工程において露光装置のEESパラメータからQC値データであるレジスト寸法を予測し、このQC値データに基づいて製造工程を制御する場合について述べる。例えば、この製造工程がトランジスタのゲート加工工程である場合、ゲートの寸法はトランジスタの特性に大きな影響を与えるため特に正確な制御が必要となる。
図1は、本発明の実施例1に係る半導体製造装置の制御システムを含む構成を示すブロック図である。
図1に示すように、ロット毎に分けられたウェーハを処理する半導体製造装置100は、ウェーハにレジストを塗布し、露光された該レジストを現像するレジスト塗布・現像装置1と、ウェーハに塗布されたレジストを露光する露光装置2と、ウェーハを搬送する搬送装置3と、を備えている。
EESパラメータは、上記半導体製造装置100により各ウェーハを処理する際に、レジスト塗布・現像装置1、露光装置2、および搬送装置3において、各ウェーハの処理毎に取得される。
例えば、露光装置2に取り付けられたセンサにより、露光装置の内部状態を表すEESパラメータが300種類程度取得されている。このEESパラメータには、例えば、フォーカスの追従性、露光量、ウェーハとレチクルの同期、レジスト塗布、レーザ等に関するものがある。
ここでは、EESパラメータは各処理中の時系列波形データとして取得され、さらにウェーハ単位の平均値に変換される。EESパラメータはロット内全ウェーハで取得される。
また、測定装置である測長SEM(走査型電子顕微鏡)4は、搬送装置3により搬送されたウェーハの現像されたレジストの寸法を測定し、QC値データとしてレジスト寸法値を出力する。
ここで、測長SEM4による測定は、ロット内のウェーハに対し、レジスト寸法値を測定する。ここでは、ウェーハ1枚に対し5箇所測定し、ウェーハ単位の平均値に変換され、この工程のQC値データとなる。なお、各データをそのまま用いてもよい。
ここで、半導体製造装置の制御システム200は、半導体製造装置100により処理された複数のロット内のウェーハに対応するEESパラメータが含まれたEESパラメータ群、および測長SEM4により測定された複数のロット内のウェーハのQC値データが含まれたQC値データ群、に基づいて、PLS回帰によりPLS回帰式であるQC値データの予測式を作成し、後に処理されるロット内のウェーハのQC値データを予測する。
この半導体製造装置の制御システム200は、QC値データ群、およびEESパラメータ群が入力されるデータ収集サーバ5と、このデータ収集サーバ5に入力された前記EESパラメータ群およびQC値データ群を格納するデータベース6と、このデータベース6に格納されたEESパラメータ群およびQC値データ群に基づいてPLS回帰を用いてQC値データの予測式を作成し、半導体製造装置100により最後に処理されたロットの次に新たに処理された第1のロット内のウェーハに対応する第1のEESパラメータを該予測式に入力し、この第1のロット内のウェーハの第1のQC値データを予測する予測式作成計算部7と、この予測された第1のQC値データに基づいて前記半導体製造装置にこのウェーハの処理を命令するコンピュータと、を備える。
なお、データベース6では、EESパラメータとQC値データとは、処理されたロットのロット番号とウェーハ番号によって互いに関連付けて格納される。
ここで、予測式の作成にPLS回帰を用いた理由について説明する。
例えば、QC値データを予測するための予測式を、重回帰を用いて求めるものがある。この重回帰とは、ある変数(目的変数)と、それに影響すると考えられる2つ以上の変数(説明変数)の間の関係式を求め、説明変数から目的変数を予測し、また、その際の変数の関与の大きさを評価するものである。
この重回帰により予測式を得るため、QC値データと個々のEESパラメータについて相関解析を行い、レジスト寸法に影響を与えている可能性のあるEESパラメータを抽出した。
このEESパラメータとして、例えば、フォーカス追従性Xを選択した場合について検討する。図2にEESパラメータである「フォーカス追従性X」とレジスト寸法との関係を示す。
ここで、フォーカス追従性とは、露光装置がウエーハステージとレチクルステージを走査しながら露光処理を行う際のフォーカス制御において、制御目標とする傾斜角と実際の傾斜角の追従ずれの平均値を表すものである。そして、「フォーカス追従性X」はそのX方向の成分を表しており、単位はμradである。
「フォーカス追従性X」とレジスト寸法の相関係数は0.82となり、「フォーカス追従性X」はレジスト寸法に影響を与えているEESパラメータと考えられる。
上記相関解析の結果、このようなレジスト寸法と相関のあるEESパラメータを30個抽出した。次に抽出されたEESパラメータ間で、互いに線形な関係にあるEESパラメータ群を抽出した。互いに相関関係にあるEESパラメータ群は、その内1つだけを採用した。これは多重共線性による予測式の精度低下を防ぐためである。
この多重共線性とは、説明変数間に強い線形な関係が存在する場合、重回帰式が一意に定まらず、回帰精度が低下することを言う。これを防ぐためには、重回帰を実施する前に、説明変数間の関係を調べ、互いに線形な関係にある説明変数群を検知して、その変数群からは一つを除いて重回帰には用いないようにする操作が必要である。
多重共線性を除く操作を行い、最終的に採用されたEESパラメータとQC測定値で重回帰分析を行い、EESパラメータからQC測定値を予測する重回帰式を作成した。
図3に、露光工程処理時間とこの予測式により予測したレジスト寸法(QC値データ)および実測されたレジスト寸法との関係を示す。
図3に示すように、この作成した重回帰式により、その後4ロット先まではレジスト寸法をほぼ正確に予測されている。しかし、露光処理時間の経過とともに予測値と実測値は乖離している。特に、10ロット先以降では、予測値は実測値と全くことなる。この原因として、露光装置の内部状態が変化し、作成した予測式が現実とずれてきたことが考えられる。
このように、寸法変動要因の変動に、予測式を対応させることが必要であることが分かる。すなわち、寸法予測モデルを逐次更新する仕組みを構成する必要がある。
この仕組みは、直近に払い出されたロット群のデータから予測式を作成し、1ロット先を予測する。次のロットが払い出されたら、同様に直近のロット群より予測式を更新し、次の1ロットを予測する。これを繰り返すものである。
そこで、この仕組みを自動化するために、本実施例においては予測式の作成にPLS回帰を用いた。
既述のように、重回帰の場合は、多重共線性を回避するため、互いに線形な関係にある説明変数を除く操作が必要であった。この時どの範囲まで除くか、例えば説明変数間の相関係数にしきい値を設定して、しきい値以上の相関係数を有する変数群を除去の対象とする等の判断が必要になる。しきい値設定には解析者の恣意的な判断が加わり、本来被説明変数の予測に不可欠な説明変数を、多重共線性を理由に誤って除去してしまう問題があった。
一方、このPLS回帰は、データ群の主成分分析を行い、主成分を用いた予測式を作成する。主成分は互いに直交しているため、データ間の多重共線性の影響を受けない。そのため取得されたEESパラメータは、人間系による多重共線性のチェックを行う必要がなく、予測式の作成処理を自動的に実施することができる。
ここで、PLS回帰のアルゴリズムは、例えば、JOURNAL OF CHEMOMETRICS、 VOL.2 (PP211-228) (1998)、あるいは、既述の特開平2005−197323号公報に記載されている。以下、PLS回帰のアルゴリズムについて説明する。
説明変数(ここではEESパラメータに相当する)Xと被説明変数(ここではQC値データに相当する)Yの関係が、
Y=BX (1)
で表されるとする。X、 Yは複数の成分から成るベクトルであり、Bは説明変数の係数から成る行列で回帰行列(以下モデルと称する)である。
Y行列に対してi番目の固有値に対応する第i主成分はtiで表される。行列Xはこの第i主成分の得点tiとベクトルpiを用いると下記の(2)式で表され、行列Yはこの第i主成分の得点tiとベクトルciを用いると下記の(3)式で表される。
なお、下記の(2)式、(3)式において、Xi+1、Yi+1はX、Yの残差行列であり、Xは行列Xの転置行列である。以下では指数Tは転置行列を意味する。
X=t1p1+t2p2+t3p3+・・+tipi+Xi+1 (2)
Y=t1c1+t2c2+t3c3+・・+tici+Yi+1 (3)
本実施例で用いられるPLS回帰は、上記(2)式、(3)式を相関させた場合の複数の固有値及びそれぞれの固有ベクトルを少ない計算量で算出する手法である。
PLS回帰は以下の手順で実施される。先ず第1段階では、行列X、Yのセンタリング及びスケーリングの操作を行う。そして、i=1を設定し、X1=X、Y1=Yとする。
また、u1として行列Y1の第1列を設定する。センタリングとは各行の個々の値からそれぞれの行の平均値を差し引く操作であり、スケーリングとは各行の個々の値をそれぞれの行の標準偏差で除する操作である。
第2段階では、wi=Xiui/(uiui)を求めた後、wiの行列式を正規化し、ti=Xiwiを求める。また、行列Yについても同様の処理を行って、ci=Yiti/(titi)を求めた後、ciの行列式を正規化し、ui=Yici/(cici)を求める。
第3段階ではXローディング(負荷量)pi=Xiti/(titi)、Y負荷量qi=Yiui/(uiui)を求める。そして、uをtに回帰させたbi=uiti/(titi)を求める。次いで、残差行列Xi=Xi−tipi、残差行列Yi=Yi−biticiを求める。そして、iをインクリメントしてi=i+1を設定し、第2段階からの処理を繰返す。これら一連の処理を所定の停止条件を満たすまで、あるいは残差行列Xi+1がゼロに収束するまで繰り返し、残差行列の最大固有値及びその固有ベクトルを求める。
PLS回帰は、残差行列Xi+1の停止条件またはゼロへの収束が速く、10回程度の計算の繰返すだけで残差行列が停止条件またはゼロに収束する。一般的には4〜5回の計算の繰り返しで残差行列が停止条件またはゼロへ収束する。この計算処理によって求められた最大固有値及びその固有ベクトルを用いてXY行列の第1主成分を求め、X行列とY行列の最大の相関関係を知ることができる。
このようなPLS回帰を行うことで、(1)式で示すモデル(予測式)を求めることができる。
以上のような検討により、QC値データの変動要因の変動に予測式を対応させるため、予測式の作成にPLS回帰を選択した。
次に、既述のような構成を有する半導体製造装置100および制御システム200の動作について説明する。図4に、本実施例に係る半導体製造装置の制御方法のフローチャートを示す。
図4に示すように、先ず、過去に半導体製造装置100により処理された複数のロット内のウェーハのQC値データが含まれたQC値データ群、およびこの複数のロット内のウェーハに対応するEESパラメータを含むEESパラメータ群を取得する(ステップS1)。
すなわち、データ収集サーバ5を介して、上記複数のロット内のウェーハの測定装置4により測定されたQC値データ群、半導体製造装置100から出力されたEESパラメータ群がデータベース6に格納される。
次に、予測式作成計算部7が上記QC値データ群およびEESパラメータ群に基づいてPLS回帰によりPLS回帰式であるQC値データの予測式を作成する(ステップS2)。
次に、搬送装置3により最後に処理された上記ロットの次に新たに処理され第1のロットが搬送される(ステップS3)。
次に、レジスト塗布・現像装置1により第1のロット内のウェーハにレジストが塗布される(ステップS4)。
次に、露光装置2により上記ウェーハに塗布されたレジストを所望のパターンで露光される(ステップS5)。
次に、レジスト塗布・現像装置1により露光されたレジストが現像される(ステップS6)。
次に、上記第1のロット内のウェーハに対応する第1のEESパラメータを取得する(ステップS7)。すなわち、半導体製造装置100から出力された第1のEESパラメータがデータ収集サーバ5を介してデータベース6に格納される。この第1のEESパラメータは、すべてのウェーハに対応したものが含まれる。
ここで、第1のEESパラメータには、例えば、ステップS4ないしステップS6で得られたフォーカスの追従性、露光量、ウェーハとレチクルの同期、レジスト塗布、レーザ等に関するものが含まれる。
次に、予測式作成計算部7は、上記予測式に第1のEESパラメータを入力して演算し第1のロット内のウェーハの第1のQC値データを予測する(ステップS8)。
次に、コンピュータ8は、この予測された第1のQC値データに基づいて、この第1のQC値データに対応するウェーハの半導体製造装置100による処理を決定する(ステップS9)。すなわち、コンピュータ8は、予測されたQC値データであるレジストの寸法と規定値とを比較し、寸法異常であるか否かを判断し、該ウェーハについて半導体製造装置100によりリワークするかを決定する。
このステップS9において、寸法異常があると判断された場合には、ステップ10に進む。
このステップS10では、コンピュータ8により該ウェーハのリワーク回数が制限回数を超えたか否かが判断される。
このステップS10において、リワーク回数が制限回数を超えていないと判断された場合には、ステップS11に進み、寸法異常があると判断された該ウェーハのレジストを剥離し、ステップS4に戻ってレジスト塗布・現像装置1によりレジストを再度塗布する工程が実施される。
一方、ステップS10において、リワーク回数が制限回数を超えていると判断された場合には、ステップS12に進み、搬送装置3により第1のロットを搬出(ステップS12)した後、半導体製造装置100に異常があるとして、コンピュータ8が装置異常警告を表示し、半導体製造装置100による処理を終了させる。そして、例えば、この装置異常警告を認識したエンジニアにより、半導体製造装置100のメンテナンスが実施される。
また、ステップS9において、寸法異常が無いと判断された場合には、ステップS14に進み、第1のロットが搬送装置3により測長SEM4に搬送される。
次に、測長SEM4により搬送された第1のロット内のウェーハのQC値データであるレジスト寸法が測定される(ステップS15)。このステップS15では、既述のように、生産性の向上のため、レジスト寸法の測長SEM4による測定は、第1のロット内の1枚のウェーハについて実施される。なお、装置の仕様、条件等によりロット内の複数のウェーハについて測定を実施してもよい。
次に、データ収集サーバ5を介してこの測定された第1のQC値データがデータベース6に格納される(ステップS16)。
次に、データベース6は、既述のQC値データ群のうち初めに処理されたロット内のウェーハに対応するQC値データと上記第1のQC値データとを置換するとともに、EESパラメータ群のうち初めに処理された前記ロット内のウェーハに対応するEESパラメータと前記第1のEESパラメータとを置換する。そして、予測式作成計算部7は、上記置換により得られた、QC値データ群とEESパラメータ群とに基づいて、PLS回帰により予測式を更新する(ステップS17)。
次に、コンピュータ8が、例えば、搬送装置3から出力される情報に基づいて、第1のロットの次に処理される第2のロットがあるか否かが判断される(ステップS18)。
第1のロットの次に処理される第2のロットがある場合には、ステップS3に戻り、ステップS3からステップS6の工程を経て、ステップS7で第2のロット内のウェーハに対応する第2のEESパラメータを取得する。すなわち、データ収集サーバ5にこの第2のロット内のウェーハに対応する第2のEESパラメータに入力され、データベース6が第2のEESパラメータを格納する。
そして、予測式作成計算部7が、ステップS8で上記更新された予測式に第2のEESパラメータを入力して演算し第2のロット内のウェーハの第2のQC値データを予測する。
このようにして、第2のロットの次に処理される第3のロット以降も同様にQC値データの予測が実施されることとなる。
一方、第1のロットの次に処理される第2のロットがない場合、すなわち、次に処理されるべきロットが無くなった場合には、半導体製造装置100および半導体製造装置の制御システム200による動作を終了する。
ここで、試験的に、過去8ロットのEESパラメータ群およびQC値データ群からPLS回帰により予測式を作成した。
まず、入力された過去8ロット分のEESパラメータの主成分分析を行い、複数の主成分が抽出される。次にEESパラメータに対応する過去8ロット分のQC値データを予測する回帰式を、PLS回帰を用いて抽出された主成分より作成する。作成した予測式により次の1ロットのレジスト寸法を予測した。
この操作は多重共線性のチェックを行うことなく、取得された全EESパラメータを用いて自動的に行うことができた。QC値データは、1ロット中1ウェーハしか測定されていないが、本実施例で作成した予測式によりロット内の全ウェーハのレジスト寸法を予測することができた。
図5に露光工程処理時間とPLS回帰を用いた予測式により予測したレジスト寸法(QC値データ)および実測されたレジスト寸法との関係を示す。
図5に示すように、予測対象の全期間に渡って実測値と予測値がほぼ一致していることが分かる。これは装置の内部状態の変化に対応して予測式が更新されているためと考えられる。なお、QC値データは、測定時間および生産性の観点より、ロット内の一部のウェーハでしか行っていない。
本実施例の半導体製造装置の制御方法により、装置の内部状態を表すEESパラメータを用いて、ロット内全ウェーハのQC値データであるレジスト寸法値を瞬時に予測することができる。
また、従来は、例えば、一部ウェーハの測定されたQC値データであるレジスト寸法値に基づいて寸法異常を検知し、リワークの判断を行っていた。また1枚のウェーハについて測定されたQC値データに異常が見つかれば、そのロットの全ウェーハをリワークせざるを得なかった。
しかし、本実施例の半導体製造装置の制御方法を適用することにより、寸法異常ウェーハを個別に予測できるので、寸法異常が予測されるウェーハだけをリワークに回すことができる。またロット内全ウェーハの寸法値が分かるので、寸法異常の発生の見逃しを防止することができる。
さらに、リソグラフィ工程でのレジスト寸法値の測定値に基づいて、後のエッチング工程での加工量を変化させることで、最終的な仕上がり寸法を精密に制御することもできる。
また、従来は、例えば、一部のウェーハのQC値データに基づいて、ロット全体のエッチング工程での加工量を決定していた。
しかし、本実施例の半導体製造装置の制御方法を適用することにより、全ウェーハのレジスト寸法値を予測できるので、ウェーハ1枚ごとにエッチング工程での加工量を制御し、より高精度な仕上がり寸法を得ることができる。
以上のように、本実施例に係る半導体製造装置の制御方法および半導体製造装置の制御システムによれば、直近のロットのEESパラメータからQC値データを予測する予測式をロット毎に更新することで、装置の内部状態の変化に対応して、高精度にウェーハのQC値データを予測することができる。
実施例1では、過去に処理されたQC値データ群、EESパラメータ群を用いてPLS回帰により予測式を作成し、この予測式に新たに処理されるロットのEESパラメータを入力してQC値データを予測する構成について述べたが、本実施例では、該予測式を用いて、QC値データを顕著に変動させている要因を特定する構成について述べる。
先ず、PLS回帰により得られた予測式から、QC値データを顕著に変動させている要因(EESパラメータ)を特定する考え方について説明する。
ここで、実施例1で求められたPLS回帰による予測式では、回帰係数が求められている。説明変数x1、 x2、 ・・・xnと被説明変数yとの関係が、次式で与えられたとする。
y=a1x1+a2x2+・・・anxn(4)
一般的に、回帰係数ai (i=1、2、 ・・・n)が大きいほどその変数xiの予測値yへの寄与が大きいと考えられる。
しかし、個々の変数の単位が異なるため、そのまま回帰係数の値を比較することはできない。例えば、mmの単位の変数の回帰係数と、cmの単位の変数の回帰係数では、変数の予測値への寄与が同じならば、10倍異なる。
そこで、各変数を平均ゼロ、標準偏差1に正規化してPLS回帰を実施し、回帰係数を求める。
このように求められた回帰係数を標準回帰係数と呼ぶ。標準回帰係数の大小を比較することで、各変数の予測値への寄与の大小を正しく求めることができると考えられる。
次に、本実施例に係る半導体製造装置の制御方法により、標準回帰係数を用いた各EESパラメータのQC測定値への寄与を求めるフローについて説明する。
図6は、本実施例2に係る半導体製造装置の制御方法のフローチャートを示す。なお、本実施例2に係る半導体製造装置の制御方法は、実施例1と同様の半導体製造装置の制御システムで実施される。
図6に示すように、先ず、実施例1と同様に、過去に半導体製造装置100により処理された複数のロット内のウェーハのQC値データが含まれたQC値データ群、およびこの複数のロット内のウェーハに対応するEESパラメータを含むEESパラメータ群を取得する(ステップS21)。
すなわち、データ収集サーバ5を介して、上記複数のロット内のウェーハの測定装置4により測定されたQC値データ群、半導体製造装置100から出力されたEESパラメータ群がデータベース6に格納される。
次に、予測式作成計算部7が上記QC値データ群およびEESパラメータ群に基づいてPLS回帰によりPLS回帰式であるQC値データの予測式を作成する(ステップS22)。
次に、予測式作成計算部7は、得られた予測式の変数である各回帰係数を平均ゼロ、標準偏差1に正規化して標準回帰係数を算出する(ステップS23)。
次に、実施例1と同様に、予測式作成計算部7は、上記予測式に新たに取得されたEESパラメータを入力して演算し新たに処理されたロット内のウェーハのQC値データを予測する(ステップS24)。
次に、予測式作成計算部7は、ステップS23でそれぞれ得られた各標準回帰係数の絶対値の大小を比較し、予測されるQC値データに影響の大きいEESパラメータを抽出する(ステップS25)。ここで、例えば、コンピュータ8は、抽出されたEESパラメータに基づいて、半導体製造装置100の管理すべき構成を特定する。また、コンピュータ8がこの抽出されたEESパラメータに基づいて、半導体製造装置100を自動的に管理するようにしてもよい。
以上のフローにより、本実施例に係る半導体製造装置の制御方法が終了する。なお、連続してロットを処理する場合には、上記ステップS22で実施例1(ステップS15からステップS18)と同様に予測式を更新し、以下ステップS23からステップS25のフローを繰り返し実施すればよい。
次に、図7に露光装置のEESパラメータに対する標準回帰係数の出力結果の一例を示す。
図7において、標準回帰係数は、絶対値の順に並び替えて示している。標準回帰係数の絶対値が大きいほど、QC値データであるレジスト寸法値への寄与が大きいことを示している。プラス側に絶対値が大きいEESパラメータはレジスト寸法値に対し正の寄与を、マイナス側に絶対値が大きいEESパラメータはレジスト寸法値に対し負の寄与をする。これらのプラス側、マイナス側で標準回帰係数の絶対値が大きいEESパラメータを特定することにより、レジスト寸法値に大きく影響している露光装置の構成を特定することができる。
図7に示されたEESパラメータでは、露光エネルギーがマイナス側で大きな変動要因であり、フォーカス値がプラス側で大きな変動要因であることが分かる。
ここで、図8に、予測式を更新しつつ各EESパラメータの標準回帰係数の時系列変化をプロットした結果を示す。
図8に示すように、露光工程処理時間の経過とともに、レジスト寸法の変動要因が入れ替わっているのが分かる。例えば、エンジニアはこの結果を見て、露光装置の安定化のための作業を、装置の特定の構成に集中して行うことができる。
なお、本実施例に係る半導体製造装置の制御方法は、他の装置、製造工程についても同様に適用することができる。
以上のように、本実施例に係る半導体製造装置の制御方法および半導体製造装置の制御システムによれば、予測式のEESパラメータの標準回帰係数を求めることで、QC値データに影響の大きい変動要因を自動抽出し、装置安定化のための作業を効率よく行うことができる。
発明の一態様である本発明の実施例1に係る半導体製造装置の制御システムを含む構成を示すブロック図である。 EESパラメータであるフォーカス追従性Xとレジスト寸法との関係を示す図である。 露光工程処理時間と重回帰を用いた予測式により予測したレジスト寸法(QC値データ)および実測されたレジスト寸法との関係を示す図である。 本発明の一態様である実施例1に係る半導体製造装置の制御方法のフローチャートを示す。 露光工程処理時間とPLS回帰を用いた予測式により予測したレジスト寸法(QC値データ)および実測されたレジスト寸法との関係を示す図である。 本発明の一態様である実施例2に係る半導体製造装置の制御方法のフローチャートを示す。 露光装置のEESパラメータに対する標準回帰係数の出力結果の一例を示す図である。 予測式を更新しつつ各EESパラメータの標準回帰係数の時系列変化を示す図である。
符号の説明
1 レジスト塗布・現像装置
2 露光装置
3 搬送装置
4 測長SEM
5 データ収集サーバ
6 データベース
7 予測式作成計算部
8 コンピュータ
100 半導体製造装置
200 制御システム

Claims (5)

  1. ロット毎に分けられたウェーハを処理する半導体製造装置の制御方法であって、
    過去に前記半導体製造装置により処理された複数のロット内のウェーハの品質管理値データが含まれた品質管理値データ群、および前記複数のロット内のウェーハに対応する装置エンジニアリングシステムパラメータを含む装置エンジニアリングシステムパラメータ群を取得し、
    前記品質管理値データ群および前記装置エンジニアリングシステムパラメータ群に基づいてPLS回帰によりPLS回帰式である品質管理値データの予測式を作成し、
    最後に処理された前記ロットの次に新たに処理された第1のロット内のウェーハに対応する第1の装置エンジニアリングシステムパラメータを取得し、
    前記予測式に前記第1の装置エンジニアリングシステムパラメータを入力して演算し前記第1のロット内のウェーハの第1の品質管理値データを予測し、
    この予測された第1の品質管理値データに基づいて、この第1の品質管理値データに対応する前記ウェーハの前記半導体製造装置による処理を決定し、
    前記第1のロット内のウェーハの測定された第1の品質管理値データを取得し、
    前記品質管理値データ群のうち初めに処理されたロット内のウェーハに対応する品質管理値データと前記第1の品質管理値データとを置換するとともに前記装置エンジニアリングシステムパラメータ群のうち初めに処理された前記ロット内のウェーハに対応する装置エンジニアリングシステムパラメータと前記第1の装置エンジニアリングシステムパラメータとを置換し、
    置換により得られた前記品質管理値データ群と前記装置エンジニアリングシステムパラメータ群とに基づいてPLS回帰により前記予測式を更新し、
    前記第1のロットの次に処理される第2のロットがある場合には、この第2のロット内のウェーハに対応する第2の装置エンジニアリングシステムパラメータを取得し、前記更新された予測式に前記第2の装置エンジニアリングシステムパラメータを入力して演算し前記第2のロット内のウェーハの第2の品質管理値データを予測する
    ことを特徴とする半導体製造装置の制御方法。
  2. 前記予測式の変数である各回帰係数を平均ゼロ、標準偏差1に正規化してそれぞれ得られた各標準回帰係数の絶対値の大小の比較により、予測される品質管理値データに影響の大きい装置エンジニアリングシステムパラメータを抽出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体製造装置の制御方法。
  3. 抽出された前記装置エンジニアリングシステムパラメータに基づいて、前記半導体製造装置の管理すべき構成を特定することを特徴とする請求項に記載の半導体製造装置の制御方法。
  4. 半導体製造装置により処理された複数のロット内のウェーハに対応する装置エンジニアリングシステムパラメータが含まれた装置エンジニアリングシステムパラメータ群、および測定装置により測定された前記複数のロット内のウェーハの品質管理値データが含まれた品質管理値データ群、に基づいて、PLS回帰によりPLS回帰式である品質管理値データの予測式を作成し、後に処理されるロット内のウェーハの品質管理値データを予測する半導体製造装置の制御システムであって、
    前記品質管理値データ群、および前記装置エンジニアリングシステムパラメータ群が入力されるデータ収集サーバと、
    前記データ収集サーバに入力された前記装置エンジニアリングシステムパラメータ群および品質管理値データ群を格納するデータベースと、
    前記データベースに格納された前記装置エンジニアリングシステムパラメータ群および前記品質管理値データ群に基づいてPLS回帰を用いて品質管理値データの予測式を作成し、前記半導体製造装置により最後に処理された前記ロットの次に新たに処理された第1のロット内のウェーハに対応する第1の装置エンジニアリングシステムパラメータを前記予測式に入力し、この第1のロット内のウェーハの第1の品質管理値データを予測する予測式作成計算部と、
    この予測された第1の品質管理値データに基づいて前記半導体製造装置にこのウェーハの処理を命令するコンピュータと、を備え、
    前記データ収集サーバに前記第1のロット内のウェーハの前記測定装置により測定された第1の品質管理値データが入力され、
    前記データベースに前記第1の品質管理値データが格納され、
    前記予測式作成計算部は、前記品質管理値データ群のうち初めに処理されたロット内のウェーハの品質管理値データと前記測定装置により測定された前記第1の品質管理値データとを置換した前記品質管理値データ群、および、前記装置エンジニアリングシステムパラメータ群のうち初めに処理された前記ロット内のウェーハに対応する装置エンジニアリングシステムパラメータと前記第1の装置エンジニアリングシステムパラメータとを置換した前記装置エンジニアリングシステムパラメータ群、に基づいてPLS回帰により前記予測式を更新し、
    前記第1のロットの次に処理される第2のロットがある場合には、前記データ収集サーバにこの第2のロット内のウェーハに対応する第2の装置エンジニアリングシステムパラメータに入力され、
    前記データベースが前記第2の装置エンジニアリングシステムパラメータを格納し、
    前記予測式作成計算部が、前記更新された予測式に前記第2の装置エンジニアリングシステムパラメータを入力して演算し、前記第2のロット内のウェーハの第2の品質管理値データを予測する
    ことを特徴とする半導体製造装置の制御システム。
  5. 前記予測式作成計算部は、前記予測式の変数である各回帰係数を平均ゼロ、標準偏差1に正規化してそれぞれ得られた各標準回帰係数の絶対値の大小の比較により、予測される品質管理値データに影響の大きい装置エンジニアリングシステムパラメータを抽出する
    ことを特徴とする請求項4に記載の半導体製造装置の制御システム。
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