JP2007058399A - 共振タグ - Google Patents

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Yoshiaki Minami
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Abstract

【課題】 製造が容易な共振タグを提供する。
【解決手段】 第一基材11、第一接着部材12、第二接着部材13、および、第二基材14を順に重ねてなる構造体15、第一基材11の外側の面11aに配した通信機能を有する回路16、回路16の接点16aに電気的に接続され、第一基材11、第一接着部材12、第二接着部材13、および、第二基材14を貫通する導電体17、並びに、第二基材14の外側の面14aにおいて導電体17に電気的に接続される短絡部18、を少なくとも備えた共振タグ10を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、検知装置から発信される特定周波数の電波に共振する共振回路を基板上に設けた共振タグに関する。
近年、各種商店において商品を販売する際に、存在感知型の非接触型IDタグ(以下、「共振タグ」と称する。)を、その商品に取り付け、万引き防止や在庫管理に利用するシステムが用いられている。
例えば、このような共振タグは、レジにて代金決済の際に取り外されるが、客が代金を支払わずに、これらの共振タグを商品に付けたまま、特定周波数の電波を発信する検知装置を備えたゲートを通過すると、音や光などを発する警報装置により警告が発令されるシステムにて利用される。
図10は、従来の共振タグの一例を示す概略構成図である。
図10に示す共振タグ100は、誘電体としてポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂やその他の合成樹脂からなる樹脂フィルム101と、この樹脂フィルム101の両面に、押し出しまたは熱圧着などの方法により貼り合わせたアルミニウム箔などの金属箔102、103とから概略構成されている(例えば、特許文献1参照)。
樹脂フィルム101の両面に貼り合わされる金属箔102、103のうち、一方の金属箔102は、螺旋状パターンの回路であって、この螺旋状パターンによりコイルを形成するとともに、コンデンサ電極板部102Aと回路端子部102Bとを両端に有する回路として使用される。他方の金属箔103は、コンデンサ電極板103Aと回路端子部103Bとを有する回路として使用される。
そして、ある特定の共振周波数を得るため、樹脂フィルム101の両面、すなわち、金属箔102、103上に各種印刷方法により耐エッチング性を有するインクを用いて「共振周波数回路」を印刷し、その後、酸またはアルカリなどの薬液を用いて化学的にエッチング処理を施し、共振回路を形成する。
共振回路を形成するためには、金属箔102の螺旋状パターンの回路における回路端子部102Bと、金属箔103の回路端子部103Bとを接続する必要がある。
この接続方法は、両方の金属箔102、103を表面が凸凹状を呈している固い物質で上下に押し潰すようにした、所謂圧接法などが好適に用いられる。この圧接法により、金属箔102、103の間にある樹脂フィルム101が破壊され、樹脂フィルム101の両面にある金属箔102、103が導通する。
特開平1−129396号公報
しかしながら、共振タグ100では、金属箔からなるコンデンサ電極板部102Aと、コンデンサ電極板103Aとをそれぞれ、樹脂フィルム101の異なる面に配置している。そのため、共振タグ100を製造する際には、樹脂フィルム101の両面にそれぞれ、印刷とエッチング処理を施す必要があるから、工程数が多く、製造コストが高いという問題があった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、製造が容易な共振タグを提供することを目的とする。
本発明は、第一基材、第一接着部材、第二接着部材、および、第二基材を順に重ねてなる構造体、前記第一基材の外側の面に配した通信機能を有する回路、前記回路の接点に電気的に接続され、前記第一基材、前記第一接着部材、前記第二基材、および、前記第二接着部材を貫通する導電体、並びに、前記第二基材の外側の面において前記導電体に電気的に接続される短絡部、を少なくとも備えた共振タグを提供する。
かかる構成によれば、連接した一枚の基材からなり、回路が配置された第一基材と、短絡部が配置された第二基材とを折り重ねて、圧着することにより、容易に共振タグを得ることができる。
本発明は、第一基材、第一接着部材、第二基材、第二接着部材、第三接着部材、および、第三基材を順に重ねてなる構造体、前記第一接着部材と前記第二基材との間に配した通信機能を有する回路、前記回路の接点に電気的に接続され、前記第二基材および前記第二接着部材を貫通する導電体、並びに、前記第二接着部材と前記第三接着部材との間に配し、前記導電体に電気的に接続される短絡部、を少なくとも備えた共振タグを提供する。
かかる構成によれば、第二基材を介して、連接した一枚の基材からなり、回路が配置された第一基材と、短絡部が配置された第三基材とを折り重ねて、圧着することにより、容易に共振タグを得ることができる。
本発明の共振タグによれば、第一基材、第一接着部材、第二接着部材、および、第二基材を順に重ねてなる構造体、前記第一基材の外側の面に配した通信機能を有する回路、前記回路の接点に電気的に接続され、前記第一基材、前記第一接着部材、前記第二基材、および、前記第二接着部材を貫通する導電体、並びに、前記第二基材の外側の面において前記導電体に電気的に接続される短絡部、を少なくとも備えたので、連接した一枚の基材からなり、回路が配置された第一基材と、短絡部が配置された第二基材とを折り重ねて、圧着することにより、容易に共振タグを得ることができる。したがって、製造工程を簡略化し、製造コストを低減することができる。
また、本発明の共振タグによれば、第一基材、第一接着部材、第二基材、第二接着部材、第三接着部材、および、第三基材を順に重ねてなる構造体、前記第一接着部材と前記第二基材との間に配した通信機能を有する回路、前記回路の接点に電気的に接続され、前記第二基材および前記第二接着部材を貫通する導電体、並びに、前記第二接着部材と前記第三接着部材との間に配し、前記導電体に電気的に接続される短絡部、を少なくとも備えたので、第二基材を介して、連接した一枚の基材からなり、回路が配置された第一基材と、短絡部が配置された第三基材とを折り重ねて、圧着することにより、容易に共振タグを得ることができる。したがって、製造工程を簡略化し、製造コストを低減することができる。
以下、本発明を実施した共振タグ、およびその製造方法について詳細に説明する。これらの共振タグ、およびその製造方法によって、本発明は限定されるものではない。
(1)第一の実施形態
図1は、本発明に係る共振タグの第一の実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。
この実施形態の共振タグ10は、第一基材11、第一接着部材12、第二接着部材13、および、第二基材14を順に重ねてなる構造体15と、第一基材11の外側の面11aに配した通信機能を有するコイル状の回路16と、回路16の接点16aに電気的に接続され、構造体15を貫通する導電体17と、第二基材14の外側の面14aにおいて導電体17に電気的に接続される短絡部18とから概略構成されている。
この共振タグ10では、第一基材11と第二基材14は、折線19を境にして連接した一枚の基材から構成されている。
第一基材11、第二基材14としては、少なくとも表層部には、ガラス繊維、アルミナ繊維などの無機繊維からなる織布、不織布、マット、紙などまたはこれらを組み合わせたもの、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維などの有機繊維からなる織布、不織布、マット、紙などまたはこれらを組み合わせたものや、あるいはこれらに樹脂ワニスを含浸させて成形した複合基材や、ポリアミド系樹脂基材、ポリエステル系樹脂基材、ポリオレフィン系樹脂基材、ポリイミド系樹脂基材、エチレン−ビニルアルコール共重合体基材、ポリビニルアルコール系樹脂基材、ポリ塩化ビニル系樹脂基材、ポリ塩化ビニリデン系樹脂基材、ポリスチレン系樹脂基材、ポリカーボネート系樹脂基材、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合系樹脂基材、ポリエーテルスルホン系樹脂基材などのプラスチック基材や、あるいはこれらにマット処理、コロナ放電処理、プラズマ処理、紫外線照射処理、電子線照射処理、フレームプラズマ処理、オゾン処理、または各種易接着処理などの表面処理を施したものなどの公知のものから選択して用いられる。これらの中でも、ポリエチレンテレフタレートまたはポリイミドからなる電気絶縁性のフィルムまたはシートが好適に用いられる。
第一接着部材12、第二接着部材13としては、貼着後は剥離困難または剥離不可な接着剤で形成されている。このような接着剤としては、220gf/25mm〜340gf/25mmの剥離力を有する接着剤が用いられる。これらの中でも透明なものが望ましい。
回路16は、第一基材11の外側の面11aにポリマー型導電インクを用いて所定のパターン状にスクリーン印刷により形成されてなるものか、もしくは、導電性箔をエッチングしてなるものである。
本発明におけるポリマー型導電インクとしては、例えば、銀粉末、金粉末、白金粉末、アルミニウム粉末、パラジウム粉末、ロジウム粉末、カーボン粉末(カーボンブラック、カーボンナノチューブなど)などの導電微粒子が樹脂組成物に配合されたものが挙げられる。
樹脂組成物として熱硬化型樹脂を用いれば、ポリマー型導電インクは、200℃以下、例えば100〜150℃程度で回路16をなす塗膜を形成することができる熱硬化型となる。回路16をなす塗膜の電気の流れる経路は、塗膜をなす導電微粒子が互いに接触することによる形成され、この塗膜の抵抗値は10-5Ω・cmオーダーである。
また、本発明におけるポリマー型導電インクとしては、熱硬化型の他にも、光硬化型、浸透乾燥型、溶剤揮発型といった公知のものが用いられる。
光硬化型のポリマー型導電インクは、光硬化性樹脂を樹脂組成物に含むものであり、硬化時間が短いので、製造効率を向上させることができる。光硬化型のポリマー型導電インクとしては、例えば、熱可塑性樹脂のみ、あるいは熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特にポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物に、導電微粒子が60質量%以上配合され、ポリエステル樹脂が10質量%以上配合されたもの、すなわち、溶剤揮発型かあるいは架橋/熱可塑併用型(ただし熱可塑型が50質量%以上である)のものや、熱可塑性樹脂のみ、あるいは熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特にポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物に、ポリエステル樹脂が10質量%以上配合されたもの、すなわち、架橋型かあるいは架橋/熱可塑併用型のものなどが好適に用いられる。
また、共振タグ10に対して、より可撓性が要求され、その結果として、回路16において耐折り曲げ性がさらに要求される場合には、このポリマー型導電インクに可撓性付与剤を配合してもよい。
可撓性付与剤としては、例えば、ポリエステル系可撓性付与剤、アクリル系可撓性付与剤、ウレタン系可撓性付与剤、ポリ酢酸ビニル系可撓性付与剤、熱可塑性エラストマー系可撓性付与剤、天然ゴム系可撓性付与剤、合成ゴム系可撓性付与剤およびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
一方、回路16をなす導電性箔としては、銅箔、銀箔、金箔、白金箔、アルミニウム箔などが挙げられる。
導電体17は、共振タグの製造方法に関して後述するように、回路16をなすポリマー型導電インクまたは導電性箔と同一の材料で形成されてなるものである。
短絡部18は、回路16と同一の材料で形成されてなるものである。
この実施形態の共振タグ10によれば、連接した一枚の基材からなり、回路16が配置された第一基材11と、短絡部18が配置された第二基材18とを折り重ねて、圧着することにより、容易に共振タグ10を得ることができる。したがって、製造工程を簡略化し、製造コストを低減することができる。
なお、この実施形態では、第一基材11と第二基材14が折線19を境にして連接した一枚の基材からなる場合を例示したが、本発明の共振タグはこれに限定されない。本発明の共振タグにあっては、第一基材と第二基材は、それぞれ独立した一枚の基材であってもよい。
また、この実施形態では、回路16として、コイル状のものを例示したが、本発明の共振タグはこれに限定されない。本発明の共振タグにあっては、電磁誘導、マイクロ波電波方式を採用しているものであれば、ポール状、折り曲げポール状、ループ状などの方式を採用しても、起電力が得られれば、回路の形状において違いがあってもよい。
また、この実施形態では、第一基材11の外側の面11a、第二基材14の外側の面14aに印刷情報が設けられていない共振タグ10を例示したが、本発明の共振タグはこれに限定されない。本発明の共振タグにあっては、第一基材の外側の面あるいは第二基材の外側の面のいずれか一方、または、第一基材の外側の面および第二基材の外側の面の両方に、文字、模様または画像などの各種印刷情報が設けられていてもよい。
また、この共振タグ10では、第一接着部材12または第二接着部材13を再剥離可能に構成することができ、この際には、第一基材11と第二基材14とを分離すれば、導電体17の長手方向において導通性を阻害することもできる。
なお、共振タグ10において、「第一基材11と第二基材14との分離により、導電体17の長手方向において導通性を阻害する」とは、第一基材11と第二基材14を分離すると、第一接着部材12と第二接着部材13の界面またはその近傍にて、導電体17が分裂して、その導通性が損なわれるか、あるいは、第一基材11と第二基材14を分離すると、第一接着部材12と第二接着部材13の界面またはその近傍にて、導電体17がその長手方向と交わる方向にずれて、その導通性が損なわれることを示している。
(2)第一の実施形態における製造方法
次に、図1〜図6を参照して、第一の実施形態の共振タグの製造方法の一例を説明する。
図2は、この実施形態の共振タグの製造方法の一例を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。図3は、この実施形態の共振タグの製造方法の他の例を示す概略断面図である。図4は、この実施形態の共振タグの製造方法の他の例を示す概略断面図である。図5は、この実施形態の共振タグの製造方法を示す概略断面図である。図6は、この実施形態の共振タグの製造方法の他の例を示す概略断面図である。
図2〜図6において、図1に示した共振タグ10と同一の構成要素には同一符号を付して、その説明を省略する。
まず、第一基材11と第二基材14が折線19を境にして連接してなる基材20を用意する。この基材20は、あらかじめ第一基材11の一面11bに第一接着部材12が設けられ、第二基材14の一面14bに第二接着部材13が設けられたものである。
次いで、第一基材11の所定の位置に、第一基材11を厚み方向に貫通する貫通部21、21を形成するとともに、第二基材14の所定の位置に、第二基材14を厚み方向に貫通する貫通部22、22を形成する。
次いで、第一基材11の外側の面11aに、所定の厚み、所定のパターンをなす回路16を、その接点16a、16aが貫通部21、21に重なるように設けるとともに、第二基材14の外側の面14aに、貫通部22、22に重なるように短絡部18を設ける。
この工程では、スクリーン印刷法により、第一基材11の外側の面11aに、所定の厚み、所定の回路パターンとなるようにポリマー型導電インクを印刷し、引き続いて、ポリマー型導電インクを乾燥・硬化させて、所定の厚み、所定のパターンをなす回路16を形成する。同様に、スクリーン印刷法により、第二基材14外側の面14aに、所定の厚み、所定の短絡部のパターンとなるようにポリマー型導電インクを印刷し、引き続いてポリマー型導電インクを乾燥・硬化させて、所定の厚み、所定のパターンをなす短絡部18を形成する。
次いで、折線19に沿って、基材20を折り曲げて、第一接着部材12と第二接着部材13を介して、第一基材11と第二基材14を重ね合わせる。
この工程では、貫通部21と貫通部22が連通して、第一基材11、第一接着部材12、第二接着部材13、および、第二基材14を順に重ねてなる構造体15を貫通する一つの貫通部をなすように、第一基材11と第二基材14を重ね合わせる。
次いで、第一基材11と第二基材14を重ね合わせた状態で、これらに所定の圧力を加えることにより、回路16および短絡部18をなすポリマー型導電インクを、貫通部21と貫通部22が連通してなる貫通部内に充満することによって、導電体17を介して、回路16(接点16a)と短絡部18を電気的に接続するとともに、第一基材11と第二基材14を、第一接着部材12と第二接着部材13を介して接着し、共振タグ10を得る。
なお、この実施形態では、導電体17を介する回路16と短絡部18の電気的な接続を確実なものとするために、回路16をなすポリマー型導電インクを第一基材11の貫通部21内に充填するとともに、短絡部18をなすポリマー型導電インクを第二基材14の貫通部22内に充填する必要がある。そこで、本発明では、以下のような方法を用いてもよい。
なお、ここでは、説明を簡略にするために、主に、回路16をなすポリマー型導電インクを第一基材11の貫通部21内に充填する場合を例示するが、短絡部18をなすポリマー型導電インクを第二基材14の貫通部22内に充填する場合についても同様の方法を適用することができる。
また、本発明では、回路16と短絡部18を電気的に接続する方法としては、以下の方法も適用することができる。
例えば、図3に示すように、回路16が設けられている側を上面として、第一基材11を固定台23上に載置する。このとき、固定台23の厚み方向に沿在し、第一基材11の貫通部21よりも内径が大きい貫通部23aに、貫通部21を重ねるように、第一基材11を固定台23上に載置する。
そして、この貫通部23aを介して、貫通部21内を真空ポンプなどにより吸引して、回路16をなすポリマー型導電インクを貫通部21内に引き込むことにより、このポリマー型導電インクを貫通部21内に充満させる。なお、この方法は、ポリマー型導電インクが硬化する前、あるいは、硬化してからも適用可能であるが、ポリマー型導電インクが貫通部21内に流入し易いことから、ポリマー型導電インクが硬化する前に適用することが望ましい。
また、短絡部18をなすポリマー型導電インクを貫通部22に充満する場合にも適用できる。
また、図4に示すように、第一基材11の貫通部21の断面形状を、外側の面11aから反対側の面に向かって次第に内径が小さくなるテーパ状としてもよい。このようにすれば、回路16をなすポリマー型導電インクが貫通部21内に流入し易くなる。
また、図5に示すように、第一基材11の貫通部21の内径を、第二基材14の貫通部22の内径よりも大きくしておけば、第一基材11と第二基材14を重ね合わせた状態で、所定の圧力を加えた際に、回路16をなすポリマー型導電インクが貫通部22内にも流入し易くなる。なお、本発明にあっては、第二基材の貫通部の内径を、第一基材の貫通部の内径よりも大きくしてもよい。
さらに、図6に示すように、短絡部18をなすポリマー型導電インクを、第二基材14の外側の面14aだけでなく、その反対側の面にも塗布してもよい。このとき、貫通部22内には、必ずしもポリマー型導電インクが充填されていなくてもよく、第一基材11と第二基材14を重ね合わせた状態で、これらに所定の圧力を加えたときに、貫通部22内が充たされる程度に、第二基材14の外側の面14aと、その反対側の面にポリマー型導電インクが塗布されていればよい。
このように、短絡部18をなすポリマー型導電インクを、第二基材14の外側の面14aと、その反対側の面にも塗布して、図1に示す共振タグ10を作製した場合、第一基材11の貫通部21または第二基材14の貫通部22内に収まらなかったポリマー型導電インクが僅かに、第一接着部材12と第二接着部材13の界面またはその近傍に溢れ出る。
(3)第二の実施形態
図7は、本発明に係る共振タグの第二の実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C線に沿う断面図である。
この実施形態の共振タグ30は、第一基材31、第一接着部材32、第二基材33、第二接着部材34、第三接着部材35、および、第三基材36を順に重ねてなる構造体37と、第一接着部材32と第二基材との間に配した通信機能を有するコイル状の回路38と、回路38の接点38aに電気的に接続され、第二基材33および第二接着部材34を貫通する導電体39と、第二接着部材34と第三接着部材35との間に配し、導電体39に電気的に接続される短絡部40とから概略構成されている。
この共振タグ30では、第一基材31、第二基材33、および、第三基材36は、折線41、42を境にして連接した一枚の基材から構成されている。
第一基材31、第二基材33、第三基材36としては、上記の第一基材11、第二基材14と同様のものが用いられる。
第一接着部材32、第二接着部材34、第三接着部材35としては、上記の第一接着部材12、第二接着部材13と同様のものが用いられる。
回路38をなす材料としては、上記の回路16をなす材料と同様のものが用いられる。
導電体39は、回路38をなすポリマー型導電インクまたは導電性箔と同一の材料で形成されてなるものである。
短絡部40は、回路38と同一の材料で形成されてなるものである。
この実施形態の共振タグ30によれば、第二基材33を介して、連接した一枚の基材からなり、回路38が配置された第一基材31と、短絡部40が配置された第三基材36とを折り重ねて、圧着することにより、容易に共振タグ30を得ることができる。したがって、製造工程を簡略化し、製造コストを低減することができる。
なお、この実施形態では、第一基材31、第二基材33、および、第三基材36は、折線41、42を境にして連接した一枚の基材からなる場合を例示したが、本発明の共振タグはこれに限定されない。本発明の共振タグにあっては、第一基材、第二基材、第三基材は、それぞれ独立した一枚の基材であってもよい。
また、この実施形態では、回路38として、コイル状のものを例示したが、本発明の共振タグはこれに限定されない。本発明の共振タグにあっては、電磁誘導、マイクロ波電波方式を採用しているものであれば、ポール状、折り曲げポール状、ループ状などの方式を採用しても、起電力が得られれば、回路の形状において違いがあってもよい。
また、この実施形態では、第一基材31の外側の面31a、第三基材36の外側の面36aに印刷情報が設けられていない共振タグ30を例示したが、本発明の共振タグはこれに限定されない。本発明の共振タグにあっては、第一基材の外側の面あるいは第三基材の外側の面のいずれか一方、または、第一基材の外側の面および第三基材の外側の面の両方に、文字、模様または画像などの各種印刷情報が設けられていてもよい。
また、この共振タグ30では、第一接着部材32、第二接着部材34または第三接着部材35を再剥離可能に構成することができ、この際には、第一基材31と第二基材33とを分離すれば、導電体39の長手方向において導通性を阻害することもできる。
なお、共振タグ30において、「第一基材31と第二基材33との分離により、導電体39の長手方向において導通性を阻害する」とは、第一基材31と第二基材33を分離すると、第一接着部材32と第二基材33の界面またはその近傍にて、回路38と導電体39が分裂して、これらの間の導通性が損なわれるか、あるいは、第一基材31と第二基材33を分離すると、第一接着部材32と第二基材33の界面またはその近傍にて、回路38と導電体39の間でずれが生じて、これらの間の導通性が損なわれることを示している。
(4)第二の実施形態における製造方法
次に、図7〜図9を参照して、第二の実施形態の共振タグの製造方法の一例を説明する。
図8は、この実施形態の共振タグの製造方法の一例を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のD−D線に沿う断面図である。図9は、この実施形態の共振タグの製造方法の一例を示す概略断面図である。
図8および図9において、図7に示した共振タグ30と同一の構成要素には同一符号を付して、その説明を省略する。
まず、第一基材31、第二基材33、および、第三基材36が、折線41、42を境にして連接してなる基材43を用意する。この基材43は、あらかじめ第一基材31の一面31bに第一接着部材32が設けられ、第二基材33の一面33bに第二接着部材34が設けられ、第三基材36の一面36bに第三接着部材35が設けられたものである。
次いで、第二基材33の所定の位置に、第二基材33および第二接着部材34を厚み方向に貫通する貫通部44、44を形成する。
次いで、第一接着部材32上に、所定の厚み、所定のパターンをなす回路38を設けるとともに、第二接着部材34上に、貫通部44、44に重なるように短絡部40を設ける。
この工程では、スクリーン印刷法により、第一接着部材32上に、所定の厚み、所定の回路パターンとなるようにポリマー型導電インクを印刷し、引き続いて、ポリマー型導電インクを乾燥・硬化させて、所定の厚み、所定のパターンをなす回路38を形成する。同様にして、スクリーン印刷法により、第二接着部材34上に、所定の厚み、所定の短絡部のパターンとなるようにポリマー型導電インクを印刷し、引き続いてポリマー型導電インクを乾燥・硬化させて、所定の厚み、所定のパターンをなす短絡部40を形成する。
次いで、図9に示すように、折線42に沿って、基材43を折り曲げて、第二接着部材34と第三接着部材35を介して、第二基材33と第三基材36を重ね合わせた後、折線41に沿って、基材43を折り曲げて、第一接着部材32を介して、第一基材31と第二基材33を重ね合わせる。
この工程では、回路38の接点38a、38aが、第二基材33の貫通部44、44に重なるように、第一基材31と第二基材33を重ね合わせる。
次いで、第一基材31と第二基材33と第三基材36を重ね合わせた状態で、これらに所定の圧力を加えることにより、回路38、短絡部40をなすポリマー型導電インクを、貫通部44内に充満することによって、貫通部44内に導電体39を形成して、この導電体39を介して、回路38(接点38a)と短絡部40を電気的に接続するとともに、第一接着部材32を介して第一基材31と第二基材33を接着し、かつ、第二接着部材34と第三接着部材35を介して第二基材33と第三基材36を接着して、共振タグ30を得る。
この実施形態の共振タグ30の製造方法によれば、第一基材31と第二基材33と第三基材36を重ね合わせた状態で、これらに所定の圧力を加えることにより、回路38、短絡部40をなすポリマー型導電インクを貫通部44内に充満させることができるので、導電体39を介する回路38と短絡部40の電気的な接続を確実なものとすることができる。
なお、この実施形態にあっても、導電体39を介する回路38と短絡部40の電気的な接続を確実なものとするために、上述の第一の実施形態と同様の方法を用いることができる。
上述したように、2つ以上の接着面が生ずるように、接着部材を介して複数の基材同士を重ねて設ける際には、以下に示す3通りの方法が挙げられる。
1.各接着部材を異なる接着材料で構成する
剥離困難または剥離不可とする場合は、強接着可能な接着材料を用いる。
再剥離可能にする場合は、弱接着可能な接着材料を用いる。
2.各接着部材を同一の接着材料で形成し、厚みを異ならせる。
剥離困難または剥離不可とする場合は、接着材料を厚く形成する。
再剥離可能にする場合は、接着材料を薄く形成する。
3.各接着部材を同一の接着材料で形成し、貼着時の押圧力を異ならせる。
剥離困難または剥離不可とする場合は、貼着時の押圧力を強くして貼着する。
再剥離可能にする場合は、貼着時の押圧力を弱くして貼着する。
特に、各接着部材を同一の接着材料で形成し、貼着時の押圧力を変えることによって、貼着後に剥離困難または剥離不可な接着部材と、貼着後に再剥離可能な接着部材とを形成する場合、
(1)まず、同一の接着部材を同じ厚みで形成する。
(2)次に、貼着後に再剥離可能にする接着部材同士を、強い押圧力で押し付けて貼り合わせる。
(3)そして、貼着後に再剥離可能にする接着部材同士を、弱い押圧力で押し付けて貼り合わせる。
この手順により、例えば、3つの基材A,B,Cを順に重ねた場合、基材A−基材B間を再剥離可能とし、基材B−基材C間を剥離困難または剥離不可とすることができる。
本発明の共振タグは、小売業などにおいて、商品の万引き防止や在庫管理に好適である。
本発明に係る共振タグの第一の実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。 本発明に係る共振タグの第一の実施形態の製造方法の一例を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 本発明に係る共振タグの第一の実施形態の製造方法の他の例を示す概略断面図である。 本発明に係る共振タグの第一の実施形態の製造方法の他の例を示す概略断面図である。 本発明に係る共振タグの第一の実施形態の製造方法を示す概略断面図である。 本発明に係る共振タグの第一の実施形態の製造方法の他の例を示す概略断面図である。 本発明に係る共振タグの第二の実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C線に沿う断面図である。 本発明に係る共振タグの第二の実施形態の製造方法の一例を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のD−D線に沿う断面図である。 本発明に係る共振タグの第二の実施形態の製造方法の一例を示す概略断面図である。 従来の共振タグの一例を示す概略構成図である。
符号の説明
10,30・・・共振タグ、11,31・・・第一基材、12,32・・・第一接着部材、13,34・・・第二接着部材、14,33・・・第二基材、15,37・・・構造体、16,38・・・回路、16a,38a・・・接点、17,39・・・導電体、18,40・・・短絡部、19,41,42・・・折線、20・・・基材、21,22,44・・・貫通部、35・・・第三接着部材、36・・・第三基材。

Claims (2)

  1. 第一基材、第一接着部材、第二接着部材、および、第二基材を順に重ねてなる構造体、
    前記第一基材の外側の面に配した通信機能を有する回路、
    前記回路の接点に電気的に接続され、前記第一基材、前記第一接着部材、前記第二基材、および、前記第二接着部材を貫通する導電体、
    並びに、
    前記第二基材の外側の面において前記導電体に電気的に接続される短絡部、
    を少なくとも備えたことを特徴とする共振タグ。
  2. 第一基材、第一接着部材、第二基材、第二接着部材、第三接着部材、および、第三基材を順に重ねてなる構造体、
    前記第一接着部材と前記第二基材との間に配した通信機能を有する回路、
    前記回路の接点に電気的に接続され、前記第二基材および前記第二接着部材を貫通する導電体、
    並びに、
    前記第二接着部材と前記第三接着部材との間に配し、前記導電体に電気的に接続される短絡部、
    を少なくとも備えたことを特徴とする共振タグ。
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