JP2010153572A - 積層配線基板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の積層配線基板10は、第一基板11と第二基板21が積層されてなり、第一基板11は一端から内側に向かって延在する1つのスリットを境界とする第一領域α1と第二領域β1を有し、第一基板11のスリットに、第二基板21の一端部が挿入され、スリットを境界として、第一基板11と第二基板21が交差されて重ね合わせられ、第一基板11における第一領域α1の一方の面11aに設けられた第一導電部12と、第二基板21の他方の面21bに設けられた第二導電部23とが接続され、第一基板11における第二領域β1の他方の面11bに設けられた第二導電部13と、第二基板21の一方の面21aに設けられた第一導電部22が接続されたことを特徴とする。
【選択図】図2
Description
このような非接触型データ受送信体では、例えば、紙材やフィルムなどをベース基材としたインレットにおいて通信のためにアンテナパターンを複数巻き回してループ状あるいはスパイラル状に形成するのが一般的であり、アンテナパターンの両端の接点間に、アンテナパターンを跨いで設けられた絶縁層を介してジャンパ配線を交差させてICチップを搭載することが知られている(例えば、特許文献1参照)。ここで、絶縁層は、アンテナパターンとジャンパ配線との短絡を防止するために設けられる。
また、特許文献2に開示されている非接触型データ受送信体は、スルーホールを介して、アンテナパターンとジャンパ配線が接続されているため、アンテナパターンとジャンパ配線の導通の確保が難しいという問題があった。また、この非接触型データ受送信体を製造するにも、スルーホールを形成する必要があるため、製造工程が多く、製造コストが高いという問題があった。
また、スルーホールを形成する必要がないので、製造工程を簡略化し、製造コストを低減することができる。
さらに、本発明の積層配線基板は、スルーホールが設けられていないので、2つの基板を積層しても、薄型で可撓性に優れている。
なお、この形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
図1は、本発明の積層配線基板の一実施形態を示す概略分解斜視図である。図2は、本発明の積層配線基板の一実施形態を示す概略図であり、(a)は斜視図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。
この実施形態の積層配線基板10は、第一導電部12および第二導電部13を有する第一基板11と、第一導電部22および第二導電部23を有する第二基板21とから概略構成されている。
そして、このスリット14は、第一基板11に設けられた線状の切り込みであり、第一基板11は、このスリット14を境界とする第一領域α1と第二領域β1を有し、第一領域α1と第二領域β1はスリット14にて接している。
また、これら第一領域α1および第二領域β1は、スリット14を境界として、第一基板11の長手方向に撓むようになっている。
さらに、第一基板11の他方の面11bには、長手方向に沿って、第一基板11の他端11dを基端とし、第二領域β1まで延在する第二導電部13が設けられている。また、この第二導電部13の接続部13aが、第二領域β1の中央部に配設されている。
すなわち、第一基板11では、第一導電部12と第二導電部13が互いに重なり合わない位置に設けられている。
さらに、第二基板21の他方の面21bにおいて、第二基板21の中央部を境界として他方の長辺側の領域には、長手方向に沿って、第二基板21の他端21dを基端とし、一端21c側(第二基板21の一端部近傍)まで延在する第二導電部23が設けられている。また、この第二導電部23の接続部23aが、第二基板21の一端部に配設されている。
すなわち、第二基板21では、第一導電部22と第二導電部23が互いに重なり合わない位置に設けられている。
一方、第一基板11のスリット14に、第二基板21の一端部(一端21c側の端部)が挿入されることにより、第一基板11における第二領域β1の他方の面11bと、第二基板21の一方の面21aが重ね合わせられて、第一基板11の第二導電部13の接続部13aと、第二基板21の第一導電部22の接続部22aが接続される。
これにより、第一基板11と第二基板21が、それぞれの一端部で積層されてなる積層配線基板10が構成される。
その接着剤としては、一般に配線基板などの接着に用いられる接着剤であれば特に限定されないが、異方性導電接着フィルム(Anisotropic Conductive Film、ACF)、非導電性フィルム(Non−conductive Film、NCF)、異方性導電ペースト(Anisotropic Conductive Paste、ACP)、無導電粒子ペースト(Non Conductive ResinPaste、NCP)などが用いられる。
このような非剥離性感圧接着剤としては、従来の感圧接着剤として慣用されているものが用いられ、これらの中でも220gf/25mm以上の剥離力を有する接着剤が挙げられる。このような非剥離性感圧接着剤としては、例えば、天然ゴムに、スチレンとメタクリル酸メチルとをグラフト共重合させて得られた天然ゴムラテックスが挙げられる。この天然ゴムラテックスは、耐ブロッキング性、耐熱性、耐磨耗性などの点で、積層配線基板10に好適な接着剤である。
このような樹脂層を形成する樹脂としては、熱可塑性樹脂が用いられるが、これらの中でも、比較的融点の低い熱可塑性樹脂が好ましい。
また、第二導電部13は、第一基材11の他方の面11bに、第一導電部12と同様に形成されたものである。
また、第一導電部22は、第二基材21の一方の面21aに、第一導電部12と同様に形成されたものである。
さらに、第二導電部23は、第二基材21の他方の面21bに、第一導電部12と同様に形成されたものである。
また、本発明におけるポリマー型導電インクとしては、熱硬化型の他にも、光硬化型、浸透乾燥型、溶剤揮発型といった公知のものが用いられる。
さらに、第一導電部12、第二導電部13、第一導電部22および第二導電部23をなす金属メッキとしては、銅メッキ、銀メッキ、金メッキ、白金メッキなどが挙げられる。
また、第一基板11と第二基板21が重なり合っている第一領域α2内において、第一基板11の第一導電部12の接続部12aと、第二基板21の第二導電部23の接続部23aが接続されるとともに、第一基板11と第二基板21が重なり合っている第二領域β2内において、第一基板11の第二導電部13の接続部13aと、第二基板21の第一導電部22の接続部22aが接続されているので、積層配線基板10を撓ませても、これらの接続部において剥離するのを防止することができる。
また、この実施形態では、第二基板21の長手方向に沿って、第一導電部22と第二導電部23が設けられた積層配線基板10を例示したが、本発明の積層配線基板はこれに限定されない。本発明の積層配線基板にあっては、第二基板の一方の面および他方の面に設けられた導電部は、第二基板の長手方向に沿って延在していなくてもよい。
さらに、この実施形態では、第一導電部12および第二導電部13のみを有する第一基板11と、第一導電部22および第二導電部23のみを有する第二基板21と、を備えた積層配線基板10を例示したが、本発明の積層配線基板はこれに限定されない。本発明の積層配線基板にあっては、第一基板および/または第二基板は、ICチップなどの電子部品、各種表示素子、各種受光素子などを備えたものであってもよい。
図3は、本発明の積層配線基板を構成する第一基板の第二の実施形態を示す概略斜視図である。
この実施形態の第一基板31は、第一基板31の中央部に、長手方向に沿って、第一基板31の一端31cを基端とし、内側(第一基板31の中央部近傍)まで延在する1つのスリット34が設けられている。
そして、このスリット34は、平面視長方形状の切れ込みであり、第一基板31は、このスリット34を境界とする第一領域α2と第二領域β2を有し、第一領域α2と第二領域β2はスリット34にて離隔している。
また、これら第一領域α2および第二領域β2は、スリット34を境界として、第一基板31の長手方向に撓むようになっている。
さらに、第一基板31の他方の面には、長手方向に沿って、第一基板31の他端31dを基端とし、第二領域β2まで延在する第二導電部33が設けられている。また、この第二導電部33の接続部33aが、第二領域β2の中央部に配設されている。
第一導電部32および第二導電部33としては、上述の第一の実施形態と同様のものが用いられる。
また、このような第一基板31を用いた積層配線基板は、上述の積層配線基板10と同様の効果を奏する。
図4は、本発明の積層配線基板を構成する第一基板の第三の実施形態を示す概略斜視図である。
この実施形態の第一基板41は、第一基板41の中央部に、長手方向に沿って、第一基板41の一端41cを基端とし、内側(第一基板41の中央部近傍)まで延在する1つのスリット44が設けられている。
そして、このスリット44は、平面視三角形状の切れ込みであり、第一基板41は、このスリット44を境界とする第一領域α3と第二領域β3を有し、第一領域α3と第二領域β3はスリット44にて離隔している。なお、スリット44は、第一基板41の一端41cに三角形の底面を配置し、第一基板41の内側に三角形の頂点を配置する形状をなしている。
また、これら第一領域α3および第二領域β3は、スリット44を境界として、第一基板41の長手方向に撓むようになっている。
さらに、第一基板41の他方の面には、長手方向に沿って、第一基板41の他端41dを基端とし、第二領域β3まで延在する第二導電部43が設けられている。また、この第二導電部43の接続部43aが、第二領域β3の中央部に配設されている。
第一導電部42および第二導電部43としては、上述の第一の実施形態と同様のものが用いられる。
また、このような第一基板41を用いた積層配線基板は、上述の積層配線基板10と同様の効果を奏する。
Claims (1)
- 第一基板と第二基板が、少なくともそれぞれの一部で積層されてなる積層配線基板であって、
前記第一基板は、一端から内側に向かって延在する1つのスリットを境界とする第一領域と第二領域を有し、
前記第一基板の前記スリットに、前記第二基板の一端部が挿入され、前記スリットを境界として、前記第一基板と前記第二基板が交差されて重ね合わせられ、
前記第一基板の前記第二基板に対向する面に設けられた少なくとも1つの導電部と、前記第二基板の前記第一基板に対向する面に設けられた少なくとも1つの導電部とが接続されたことを特徴とする積層配線基板。
Priority Applications (1)
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JP2008329785A JP2010153572A (ja) | 2008-12-25 | 2008-12-25 | 積層配線基板 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015079801A (ja) * | 2013-10-15 | 2015-04-23 | 日本メクトロン株式会社 | フレキシブルプリント基板の製造方法およびフレキシブルプリント基板の製造に用いられる中間生成物 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002270978A (ja) * | 2001-03-06 | 2002-09-20 | Aiwa Co Ltd | 導電部材の取付構造および取付方法 |
JP2008225959A (ja) * | 2007-03-14 | 2008-09-25 | Sato Corp | 情報記録担体 |
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