JP2010153572A - 積層配線基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】スルーホールを介することなく、積層された2つの基板の間にて、それぞれの配線基板の導電部を安定に接続することができる積層配線基板を提供する。
【解決手段】本発明の積層配線基板10は、第一基板11と第二基板21が積層されてなり、第一基板11は一端から内側に向かって延在する1つのスリットを境界とする第一領域αと第二領域βを有し、第一基板11のスリットに、第二基板21の一端部が挿入され、スリットを境界として、第一基板11と第二基板21が交差されて重ね合わせられ、第一基板11における第一領域αの一方の面11aに設けられた第一導電部12と、第二基板21の他方の面21bに設けられた第二導電部23とが接続され、第一基板11における第二領域βの他方の面11bに設けられた第二導電部13と、第二基板21の一方の面21aに設けられた第一導電部22が接続されたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、導電部を有する基板を2つ積層してなる積層配線基板に関し、さらに詳しくは、積層しても、薄型で可撓性に優れた積層配線基板に関するものである。
従来、複数の配線基板を積層してなる積層配線基板では、基板を貫通するスルーホールを設け、このスルーホールを介して配線基板同士を接続していた。
また、RFID(Radio Frequency Identification)と称される非接触型データ受送信体(非接触型ICカードなど)は、基材にアンテナをパターン形成して、ICチップを搭載したインレットと称されるものを他の基材に貼着して作製される。
このような非接触型データ受送信体では、例えば、紙材やフィルムなどをベース基材としたインレットにおいて通信のためにアンテナパターンを複数巻き回してループ状あるいはスパイラル状に形成するのが一般的であり、アンテナパターンの両端の接点間に、アンテナパターンを跨いで設けられた絶縁層を介してジャンパ配線を交差させてICチップを搭載することが知られている(例えば、特許文献1参照)。ここで、絶縁層は、アンテナパターンとジャンパ配線との短絡を防止するために設けられる。
また、非接触型データ受送信体において、アンテナパターンとジャンパ配線との短絡を防止するために、アンテナパターンを跨いで絶縁層を設けるのではなく、基材に設けられたスルーホールを経由して、基材のアンテナパターンが形成されている面とは反対側の面に、スルーホールに接続したジャンパ配線を設けることが知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、連接する3つの領域を有する基材と、その第一領域に配置されたアンテナパターン、および、第三領域に配置されたジャンパ配線とを備えた通信用回路保持体であり、基材を折り曲げることにより、3つの領域を重ね合わせた際に、アンテナパターンの両端部とジャンパ配線の両端部とが電気的に接続するように配設されてなるものが開示されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−074310号公報 特開2003−006589号公報 特開2005−241011号公報
しかしながら、従来の積層配線基板は、スルーホールを介して、複数の配線基板が積層されているため、配線基板同士の導通の確保が難しいという問題があった。また、積層配線基板を製造するには、スルーホールを形成する必要があるため、製造工程が多く、製造コストが高いという問題があった。
また、特許文献1に開示されている非接触型データ受送信体は、アンテナパターンを跨いで絶縁層が設けられ、さらに、この絶縁層上にジャンパ配線が設けられているため、製造工程が多く、製造コストが高いという問題があった。
また、特許文献2に開示されている非接触型データ受送信体は、スルーホールを介して、アンテナパターンとジャンパ配線が接続されているため、アンテナパターンとジャンパ配線の導通の確保が難しいという問題があった。また、この非接触型データ受送信体を製造するにも、スルーホールを形成する必要があるため、製造工程が多く、製造コストが高いという問題があった。
さらに、特許文献3に開示されている通信用回路保持体は、基材を折り曲げた後、第一領域のアンテナパターンと、第三領域のジャンパ配線との導通を確保するために、重ね合わせた基材を圧着する必要があり、圧着時の力の加減によっては、前記の導通を十分に確保できないことがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、スルーホールを介することなく、積層された2つの基板の間にて、それぞれの基板の導電部を安定に接続することができる積層配線基板を提供することを目的とする。
本発明の積層配線基板は、第一基板と第二基板が、少なくともそれぞれの一部で積層されてなる積層配線基板であって、前記第一基板は、一端から内側に向かって延在する1つのスリットを境界とする第一領域と第二領域を有し、前記第一基板の前記スリットに、前記第二基板の一端部が挿入され、前記スリットを境界として、前記第一基板と前記第二基板が交差されて重ね合わせられ、前記第一基板の前記第二基板に対向する面に設けられた少なくとも1つの導電部と、前記第二基板の前記第一基板に対向する面に設けられた少なくとも1つの導電部とが接続されたことを特徴とする。
本発明の積層配線基板によれば、第一基板と第二基板が、少なくともそれぞれの一部で積層されてなる積層配線基板であって、前記第一基板は、一端から内側に向かって延在する1つのスリットを境界とする第一領域と第二領域を有し、前記第一基板の前記スリットに、前記第二基板の一端部が挿入され、前記スリットを境界として、前記第一基板と前記第二基板が交差されて重ね合わせられ、前記第一基板の前記第二基板に対向する面に設けられた少なくとも1つの導電部と、前記第二基板の前記第一基板に対向する面に設けられた少なくとも1つの導電部とが接続されたので、従来の積層配線基板のようにスルーホールを介することなく、積層された第一基板の一端部と第二基板の一端部の間にて、第一基板の一方の面に設けられた導電部の接続部と、第二基板の他方の面に設けられた導電部の接続部が同一面上で当接するから、第一基板の導電部と第二基板の導電部を電気的に接続することができるとともに、第一基板の他方の面に設けられた導電部の接続部と、第二基板の一方の面に設けられた導電部の接続部が同一面上で当接するから、第一基板の導電部と第二基板の導電部を電気的に接続することができる。また、スリットを境界として、第一基板の一端部と第二基板の一端部が交差し、第一領域において第一基板の一方の面と第二基板の他方の面が重なり合うとともに、第二領域において第一基板の他方の面と第二基板の一方の面が重なり合っているので、第一基板の導電部の接続部と第二基板の導電部の接続部の間にて、接続が安定して、位置ずれを防止できる。
また、スルーホールを形成する必要がないので、製造工程を簡略化し、製造コストを低減することができる。
さらに、本発明の積層配線基板は、スルーホールが設けられていないので、2つの基板を積層しても、薄型で可撓性に優れている。
本発明の積層配線基板の最良の形態について説明する。
なお、この形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
(1)第一の実施形態
図1は、本発明の積層配線基板の一実施形態を示す概略分解斜視図である。図2は、本発明の積層配線基板の一実施形態を示す概略図であり、(a)は斜視図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。
この実施形態の積層配線基板10は、第一導電部12および第二導電部13を有する第一基板11と、第一導電部22および第二導電部23を有する第二基板21とから概略構成されている。
第一基板11の中央部には、長手方向に沿って、第一基板11の一端11cを基端とし、内側(第一基板11の中央部近傍)まで延在する1つのスリット14が設けられている。
そして、このスリット14は、第一基板11に設けられた線状の切り込みであり、第一基板11は、このスリット14を境界とする第一領域αと第二領域βを有し、第一領域αと第二領域βはスリット14にて接している。
また、これら第一領域αおよび第二領域βは、スリット14を境界として、第一基板11の長手方向に撓むようになっている。
また、第一基板11の一方の面11aには、長手方向に沿って、第一基板11の他端11dを基端とし、第一領域αまで延在する第一導電部12が設けられている。また、この第一導電部12の接続部12aが、第一領域αの中央部に配設されている。
さらに、第一基板11の他方の面11bには、長手方向に沿って、第一基板11の他端11dを基端とし、第二領域βまで延在する第二導電部13が設けられている。また、この第二導電部13の接続部13aが、第二領域βの中央部に配設されている。
すなわち、第一基板11では、第一導電部12と第二導電部13が互いに重なり合わない位置に設けられている。
一方、第二基板21の一方の面21aにおいて、第二基板21の中央部を境界として一方の長辺側の領域には、長手方向に沿って、第二基板21の他端21dを基端とし、一端21c側(第二基板21の一端部近傍)まで延在する第一導電部22が設けられている。また、この第一導電部22の接続部22aが、第二基板21の一端部に配設されている。
さらに、第二基板21の他方の面21bにおいて、第二基板21の中央部を境界として他方の長辺側の領域には、長手方向に沿って、第二基板21の他端21dを基端とし、一端21c側(第二基板21の一端部近傍)まで延在する第二導電部23が設けられている。また、この第二導電部23の接続部23aが、第二基板21の一端部に配設されている。
すなわち、第二基板21では、第一導電部22と第二導電部23が互いに重なり合わない位置に設けられている。
このような第一基板11と第二基板21を構成部材とし、第一基板11のスリット14に、第二基板21の一端部(一端21c側の端部)が挿入され、第一基板11における第一領域αの一方の面11aと、第二基板21の他方の面21bが重ね合わせられて、第一基板11の第一導電部12の接続部12aと、第二基板21の第二導電部23の接続部23aが接続される。
一方、第一基板11のスリット14に、第二基板21の一端部(一端21c側の端部)が挿入されることにより、第一基板11における第二領域βの他方の面11bと、第二基板21の一方の面21aが重ね合わせられて、第一基板11の第二導電部13の接続部13aと、第二基板21の第一導電部22の接続部22aが接続される。
これにより、第一基板11と第二基板21が、それぞれの一端部で積層されてなる積層配線基板10が構成される。
さらに、図2に示すように、第一基板11と第二基板21が重なり合っている第一領域α内において、第一基板11の第一導電部12の接続部12aと、第二基板21の第二導電部23の接続部23aが接続されている。また、第一基板11と第二基板21が重なり合っている第二領域β内において、第一基板11の第二導電部13の接続部13aと、第二基板21の第一導電部22の接続部22aが接続されている。
また、第一基板11の第一導電部12の接続部12aと、第二基板21の第二導電部23の接続部23aは、接着剤を介して接続されている。同様に、第一基板11の第二導電部13の接続部13aと、第二基板21の第一導電部22の接続部22aは、接着剤を介して接続されている。
その接着剤としては、一般に配線基板などの接着に用いられる接着剤であれば特に限定されないが、異方性導電接着フィルム(Anisotropic Conductive Film、ACF)、非導電性フィルム(Non−conductive Film、NCF)、異方性導電ペースト(Anisotropic Conductive Paste、ACP)、無導電粒子ペースト(Non Conductive ResinPaste、NCP)などが用いられる。
また、第一基板11と第二基板21を積層、固定する手段(以下、「固定手段」と略す。)としては、特に限定されないが、第一基板11と第二基板21を一緒に挟み込むような機械的手段、第一基板11と第二基板21を接着する接着剤、第一基板11および/または第二基板21の表面に設けられた樹脂層などが挙げられる。
固定手段として接着剤を用いる場合、第一基板11における第一領域αの一方の面11a、および/または、第一領域αに対向する第二基板21の他方の面21bに、接着剤が設けられるとともに、第一基板11における第二領域βの他方の面11b、および/または、第二領域βに対向する第二基板21の一方の面21aに、接着剤が設けられる。
このような接着剤としては、特に限定されないが、貼着後は剥離困難または剥離不可な非剥離性感圧接着剤が好適に用いられる。
このような非剥離性感圧接着剤としては、従来の感圧接着剤として慣用されているものが用いられ、これらの中でも220gf/25mm以上の剥離力を有する接着剤が挙げられる。このような非剥離性感圧接着剤としては、例えば、天然ゴムに、スチレンとメタクリル酸メチルとをグラフト共重合させて得られた天然ゴムラテックスが挙げられる。この天然ゴムラテックスは、耐ブロッキング性、耐熱性、耐磨耗性などの点で、積層配線基板10に好適な接着剤である。
固定手段として樹脂層を用いる場合、第一基板11における第一領域αの一方の面11a、および/または、第一領域αに対向する第二基板21の他方の面21bに、樹脂層が設けられるとともに、第一基板11における第二領域βの他方の面11b、および/または、第二領域βに対向する第二基板21の一方の面21aに、樹脂層が設けられる。そして、加熱により樹脂層を溶融して、第一基板11と第二基板21を融着する。
このような樹脂層を形成する樹脂としては、熱可塑性樹脂が用いられるが、これらの中でも、比較的融点の低い熱可塑性樹脂が好ましい。
第一基材11および第二基材21としては、少なくとも表層部には、ガラス繊維、アルミナ繊維などの無機繊維からなる織布、不織布、マット、紙などまたはこれらを組み合わせたもの、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維などの有機繊維からなる織布、不織布、マット、紙などまたはこれらを組み合わせたものや、あるいはこれらに樹脂ワニスを含浸させて成形した被覆部材や、ポリアミド系樹脂基材、ポリエステル系樹脂基材、ポリオレフィン系樹脂基材、ポリイミド系樹脂基材、エチレン−ビニルアルコール共重合体基材、ポリビニルアルコール系樹脂基材、ポリ塩化ビニル系樹脂基材、ポリ塩化ビニリデン系樹脂基材、ポリスチレン系樹脂基材、ポリカーボネート系樹脂基材、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合系樹脂基材、ポリエーテルスルホン系樹脂基材、(ガラス)エポキシ樹脂基材などのプラスチック基材や、あるいはこれらにマット処理、コロナ放電処理、プラズマ処理、紫外線照射処理、電子線照射処理、フレームプラズマ処理、オゾン処理、または各種易接着処理などの表面処理を施したものなどの公知のものから選択して用いられる。
第一導電部12は、第一基材11の一方の面11aに、ポリマー型導電インクを用いて所定のパターンにスクリーン印刷により形成してなるもの、溶剤揮発型導電インクを用いてインクジェット印刷により所定のパターンを形成した後、焼成してなるもの、もしくは、導電性箔を所定のパターンにエッチングしてなるもの、金属メッキにより所定のパターンを形成してなるものである。
また、第二導電部13は、第一基材11の他方の面11bに、第一導電部12と同様に形成されたものである。
また、第一導電部22は、第二基材21の一方の面21aに、第一導電部12と同様に形成されたものである。
さらに、第二導電部23は、第二基材21の他方の面21bに、第一導電部12と同様に形成されたものである。
ポリマー型導電インクとしては、例えば、銀粉末、金粉末、白金粉末、アルミニウム粉末、パラジウム粉末、ロジウム粉末、カーボン粉末(カーボンブラック、カーボンナノチューブなど)などの導電微粒子が樹脂組成物に配合されたものが用いられる。
樹脂組成物として熱硬化型樹脂を用いれば、ポリマー型導電インクは、200℃以下、例えば、100〜150℃程度で第一導電部12、第二導電部13、第一導電部22および第二導電部23をなす塗膜を形成することができる熱硬化型となる。第一導電部12、第二導電部13、第一導電部22および第二導電部23をなす塗膜の電気の流れる経路は、塗膜をなす導電微粒子が互いに接触することによる形成され、この塗膜の抵抗値は10-5Ω・cmオーダーである。
また、本発明におけるポリマー型導電インクとしては、熱硬化型の他にも、光硬化型、浸透乾燥型、溶剤揮発型といった公知のものが用いられる。
光硬化型のポリマー型導電インクは、光硬化性樹脂を樹脂組成物に含むものであり、硬化時間が短いので、製造効率を向上させることができる。光硬化型のポリマー型導電インクとしては、例えば、熱可塑性樹脂のみ、あるいは、熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特にポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物に、導電微粒子が60質量%以上配合され、ポリエステル樹脂が10質量%以上配合されたもの、すなわち、溶剤揮発型かあるいは架橋/熱可塑併用型(ただし熱可塑型が50質量%以上である)のものや、熱可塑性樹脂のみ、あるいは熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特にポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物に、ポリエステル樹脂が10質量%以上配合されたもの、すなわち、架橋型かあるいは架橋/熱可塑併用型のものなどが好適に用いられる。
溶剤揮発型導電インクとしては、例えば、揮発溶剤に平均粒子径1〜10nmの金属ナノ粒子を50〜80質量%配合されたものや熱分解型金属塩が10〜50質量%配合されたものなどが用いられる。
また、第一導電部12、第二導電部13、第一導電部22および第二導電部23をなす導電性箔としては、銅箔、銀箔、金箔、白金箔、アルミニウム箔などが挙げられる。
さらに、第一導電部12、第二導電部13、第一導電部22および第二導電部23をなす金属メッキとしては、銅メッキ、銀メッキ、金メッキ、白金メッキなどが挙げられる。
この積層配線基板10によれば、第一基板11のスリット14に、第二基板21の一端部が挿入されて、スリット14を境界として、第一基板11の一端部(一端11c側の端部)と第二基板21の一端部が交差されて重ね合わせられており、第一基板11における第一領域αの一方の面11aに設けられた第一導電部12の接続部12aと、第二基板21の他方の面21bに設けられた第二導電部23の接続部23aとが同一面上で当接され、かつ、第一基板11における第二領域βの他方の面11bに設けられた第二導電部13の接続部13aと、第二基板21の一方の面21aに設けられた第一導電部22の接続部22aが同一面上で当接されているので、従来の積層配線基板のようにスルーホールを介することなく、積層された第一基板11の一端部と第二基板21の一端部の間にて、第一基板11の第一導電部12と第二基板21の第二導電部23を電気的に接続することができるとともに、第一基板11の第二導電部13と第二基板21の第一導電部22を電気的に接続することができる。また、スリット14を境界として、第一基板11の一端部と第二基板21の一端部が交差し、第一領域αにおいて第一基板11の一方の面11aと第二基板21の他方の面21bが重なり合うとともに、第二領域βにおいて第一基板11の他方の面11bと第二基板21の一方の面21aが重なり合っているので、単に、例えば、第一基板11の一方の面11aと第二基板21の一方の面21aが重ね合わせられた場合よりも、第一基板11の第一導電部12の接続部12aと第二基板21の第二導電部23の接続部23aの間にて、接続が安定して、位置ずれを防止できるともに、第一基板11の第二導電部13の接続部13aと第二基板21の第一導電部22の接続部22aの間にて、接続が安定して、位置ずれを防止できる。
また、スルーホールを形成する必要がないので、製造工程を簡略化し、製造コストを低減することができる。さらに、積層配線基板10は、スルーホールが設けられていないので、2つの基板を積層しても、薄型で可撓性に優れている。
また、第一基板11と第二基板21が重なり合っている第一領域α内において、第一基板11の第一導電部12の接続部12aと、第二基板21の第二導電部23の接続部23aが接続されるとともに、第一基板11と第二基板21が重なり合っている第二領域β内において、第一基板11の第二導電部13の接続部13aと、第二基板21の第一導電部22の接続部22aが接続されているので、積層配線基板10を撓ませても、これらの接続部において剥離するのを防止することができる。
なお、この実施形態では、第一基板11は、一方の面11aに第一導電部12が設けられ、他方の面11bに第二導電部13が設けられた積層配線基板10を例示したが、本発明の積層配線基板はこれに限定されない。本発明の積層配線基板にあっては、第一基板における第一領域の一方の面に2つ以上の導電部が設けられるか、または、第一基板における第二領域の他方の面に2つ以上の導電部が設けられていてもよい。また、これに対応して、第二基板の一方の面に2つ以上の導電部が設けられるか、または、第二基板の他方の面に2つ以上の導電部が設けられていてもよい。
また、この実施形態では、第一基板11の長手方向に沿って、第一導電部12と第二導電部13が設けられた積層配線基板10を例示したが、本発明の積層配線基板はこれに限定されない。本発明の積層配線基板にあっては、第一基板の一方の面および他方の面に設けられた導電部は、第一基板の長手方向に沿って延在していなくてもよい。
また、この実施形態では、第二基板21の長手方向に沿って、第一導電部22と第二導電部23が設けられた積層配線基板10を例示したが、本発明の積層配線基板はこれに限定されない。本発明の積層配線基板にあっては、第二基板の一方の面および他方の面に設けられた導電部は、第二基板の長手方向に沿って延在していなくてもよい。
また、この実施形態では、第一基板11の一端11cを基端とし、第一基板11の中央部近傍まで延在するスリット14が設けられた積層配線基板10を例示したが、本発明の積層配線基板はこれに限定されない。本発明の積層配線基板にあっては、スリットの長さは、それぞれの基板に設けられた導電部の接続部の位置などに応じて、適宜調整される。
さらに、この実施形態では、第一導電部12および第二導電部13のみを有する第一基板11と、第一導電部22および第二導電部23のみを有する第二基板21と、を備えた積層配線基板10を例示したが、本発明の積層配線基板はこれに限定されない。本発明の積層配線基板にあっては、第一基板および/または第二基板は、ICチップなどの電子部品、各種表示素子、各種受光素子などを備えたものであってもよい。
(2)第二の実施形態
図3は、本発明の積層配線基板を構成する第一基板の第二の実施形態を示す概略斜視図である。
この実施形態の第一基板31は、第一基板31の中央部に、長手方向に沿って、第一基板31の一端31cを基端とし、内側(第一基板31の中央部近傍)まで延在する1つのスリット34が設けられている。
そして、このスリット34は、平面視長方形状の切れ込みであり、第一基板31は、このスリット34を境界とする第一領域αと第二領域βを有し、第一領域αと第二領域βはスリット34にて離隔している。
また、これら第一領域αおよび第二領域βは、スリット34を境界として、第一基板31の長手方向に撓むようになっている。
また、第一基板31の一方の面31aには、長手方向に沿って、第一基板31の他端31dを基端とし、第一領域αまで延在する第一導電部32が設けられている。また、この第一導電部32の接続部32aが、第一領域αの中央部に配設されている。
さらに、第一基板31の他方の面には、長手方向に沿って、第一基板31の他端31dを基端とし、第二領域βまで延在する第二導電部33が設けられている。また、この第二導電部33の接続部33aが、第二領域βの中央部に配設されている。
第一基板31としては、上述の第一の実施形態と同様のものが用いられる。
第一導電部32および第二導電部33としては、上述の第一の実施形態と同様のものが用いられる。
このような第一基板31を用いた積層配線基板によれば、第一基板31のスリット34は平面視長方形状であるから、第一基板31のスリット34に上記の第二基板21の一端部が挿入された場合、積層配線基板10よりもさらに、スリット34において、第一基板31および第二基板21の屈曲度合いが少なく、第一基板31の第一導電部32の接続部32aと第二基板21の第二導電部23の接続部23aの間にて、両者の接触を離隔する方向に力が作用し難くなり、接続が安定して、位置ずれを防止できるともに、第一基板31の第二導電部33の接続部33aと第二基板21の第一導電部22の接続部22aの間にて、両者の接触を離隔する方向に力が作用し難くなり、接続が安定して、位置ずれを防止できる。
また、このような第一基板31を用いた積層配線基板は、上述の積層配線基板10と同様の効果を奏する。
(3)第三の実施形態
図4は、本発明の積層配線基板を構成する第一基板の第三の実施形態を示す概略斜視図である。
この実施形態の第一基板41は、第一基板41の中央部に、長手方向に沿って、第一基板41の一端41cを基端とし、内側(第一基板41の中央部近傍)まで延在する1つのスリット44が設けられている。
そして、このスリット44は、平面視三角形状の切れ込みであり、第一基板41は、このスリット44を境界とする第一領域αと第二領域βを有し、第一領域αと第二領域βはスリット44にて離隔している。なお、スリット44は、第一基板41の一端41cに三角形の底面を配置し、第一基板41の内側に三角形の頂点を配置する形状をなしている。
また、これら第一領域αおよび第二領域βは、スリット44を境界として、第一基板41の長手方向に撓むようになっている。
また、第一基板41の一方の面41aには、長手方向に沿って、第一基板41の他端41dを基端とし、第一領域αまで延在する第一導電部42が設けられている。また、この第一導電部42の接続部42aが、第一領域αの中央部に配設されている。
さらに、第一基板41の他方の面には、長手方向に沿って、第一基板41の他端41dを基端とし、第二領域βまで延在する第二導電部43が設けられている。また、この第二導電部43の接続部43aが、第二領域βの中央部に配設されている。
第一基板41としては、上述の第一の実施形態と同様のものが用いられる。
第一導電部42および第二導電部43としては、上述の第一の実施形態と同様のものが用いられる。
このような第一基板41を用いた積層配線基板によれば、第一基板41のスリット44は平面視三角形状であるから、第一基板41のスリット44に上記の第二基板21の一端部が挿入された場合、積層配線基板10よりもさらに、スリット44において、第一基板41および第二基板21の屈曲度合いが少なく、第一基板41の第一導電部42の接続部42aと第二基板21の第二導電部23の接続部23aの間にて、両者の接触を離隔する方向に力が作用し難くなり、接続が安定して、位置ずれを防止できるともに、第一基板41の第二導電部43の接続部43aと第二基板21の第一導電部22の接続部22aの間にて、両者の接触を離隔する方向に力が作用し難くなり、接続が安定して、位置ずれを防止できる。
また、このような第一基板41を用いた積層配線基板は、上述の積層配線基板10と同様の効果を奏する。
なお、第一〜第三の実施形態では、スリットの形状を、線状、平面視長方形状あるいは平面視三角形状としたが、本発明の積層配線基板はこれに限定されない。本発明の積層配線基板にあっては、スリットの形状が平面視円形状、平面視半円形状、平面視楕円形状などであってもよい。
本発明の積層配線基板の一実施形態を示す概略分解斜視図である。 本発明の積層配線基板の一実施形態を示す概略図であり、(a)は斜視図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。 本発明の積層配線基板を構成する第一基板の第二の実施形態を示す概略斜視図である。 本発明の積層配線基板を構成する第一基板の第三の実施形態を示す概略斜視図である。
符号の説明
10・・・積層配線基板、11,31,41・・・第一基板、21・・・第二基板、12,22,32,42・・・第一導電部、12a,13a,22a,23a,32a,33a,42a,43a・・・接続部、13,23,33,43・・・第二導電部、14,34,44・・・スリット。

Claims (1)

  1. 第一基板と第二基板が、少なくともそれぞれの一部で積層されてなる積層配線基板であって、
    前記第一基板は、一端から内側に向かって延在する1つのスリットを境界とする第一領域と第二領域を有し、
    前記第一基板の前記スリットに、前記第二基板の一端部が挿入され、前記スリットを境界として、前記第一基板と前記第二基板が交差されて重ね合わせられ、
    前記第一基板の前記第二基板に対向する面に設けられた少なくとも1つの導電部と、前記第二基板の前記第一基板に対向する面に設けられた少なくとも1つの導電部とが接続されたことを特徴とする積層配線基板。
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