JP2007057699A - ベルト駆動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カラー画像形成装置における無端ベルト(中間転写ベルト)の負荷あるいは張力変動による速度変動を抑制するベルト駆動制御装置において、ベルト張り緩みを強制的に発生させることで、ベルトの負荷あるいは張力変動による速度変動を低減する。
【解決手段】複数の回転体に張架されて回転駆動される無端ベルト1と、回転体のうち少なくとも一つを支持する弾性部材9と、前記弾性部材のうち前記回転体と接触していない部分で前記弾性部材を支持する支持部材11と、前記回転体のうち少なくとも一つが回転して前記無端ベルトを駆動するベルト駆動装置であって、前記支持部材を支持する支持手段と、前記支持手段の位置を移動する移動手段10と、前記移動手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記無端ベルトが前記回転体以外の外力を受けるときに、前記無端ベルトに前記弾性部材を押込むよう前記移動手段を制御すること。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式を用いたカラー複写機やカラープリンタ等のカラー画像形成装置に係り、特に転写材にトナー画像を転写するための中間転写ベルトの張力変動を吸収する加圧ローラの位置を制御する手段を有するベルト駆動制御装置、さらには、それを含む画像形成装置に関するもので、加圧ローラ支持部の位置を制御して、ベルトの張力変動に伴うベルト速度変動を、ベルトの伸び縮みによって緩和するベルト駆動制御装置について、中間転写ベルトの張力変動に伴うベルト速度変動を、ベルト伸び縮みに換算し、加圧ローラの支持部の位置を制御して緩和することで、安定した駆動ができるものである。
特開2004−109706号公報に「ベルト駆動装置・転写駆動システム・画像形成装置」が記載されている。このものは、2次転写部近傍に駆動ローラを設けることで、負荷変動に対する駆動制御の追従性を向上させ、負荷変動に伴う張力変動がベルトを介して関連する他の部位へ伝播することを防止できるものである。
また、特開平10−268595号公報に「ベルト駆動装置および画像形成装置」が記載されている。このものは、張力変動を吸収する加圧ローラを2個備えることで、張力変動によるベルトの張りと緩みをどちらも減少させ、外力による中間転写ベルトの衝撃的な振動を抑制し、これにより中間転写ベルトを安定的に駆動できるものである。
タンデム型のカラー画像形成装置に搭載されている転写駆動装置では、各色の画像を色ずれなく重ねて転写する機能が課題であり、中間転写ベルトを一定の速度で駆動することが重要である。各色の画像を色ずれなく重ねて転写する際の課題の一つとして、負荷変動発生下における、転写系の駆動安定化がある。
中間転写ベルトには、それぞれの転写部においてベルトを介して互いに強い力で当接している転写部材としてのローラが存在する。転写ベルトと転写紙の相対速度差をなくすために、各ローラの回転速度を一定に制御することが考えられるが、各ローラの偏心、径のばらつきのために難しく、常に速度差が生じ、その結果、負荷変動が発生する。さらに転写部に転写紙が進入すると、転写紙の表裏面の速度差が大きくなり、負荷変動もさらに大きくなる。この負荷変動は、中間転写ベルト上では張力変動となり、結果としてベルトに速度変動が発生する。
この課題を解決する構成として、中間転写ベルトに2次転写ローラを備えた方式において、2次転写部付近に中間転写ベルトの外側から加圧ローラを設置し、その押込み量を大きめに設定し、2次転写で負荷変動が発生して中間転写ベルトに張力変動が生じると、加圧ローラ支持のバネ力が変化して、張力が一定に保たれるようにした構成がある。つまり、ベルトの張力変動を2次転写部と加圧ローラ間でのみ生じさせ、他の区間に対してベルト張力変動を伝播させないものである。しかし、衝撃的あるいは過渡的な変動についてはその抑制が難しい。このため、特開2004−109706号公報の従来技術では、2次転写部近傍に駆動ローラを設けることで、負荷変動に対する駆動制御の追従性を向上させる構成にしている。しかし、その構成では、駆動ローラが1次転写部から離れた構成の場合、駆動伝達率の低下から1次転写部での速度変動が発生する。また、2次転写部だけでなく1次転写部にも駆動ローラが近傍にある構成の場合、駆動ローラで抑えきれない2次転写部での負荷変動による振動が、減衰せずに伝播する。そのため、1次転写部でのベルト速度変動が発生するという問題があった。
また、特開平10−268595号公報の従来技術では、張力変動を吸収する加圧ローラを2個備えることで、張力変動によるベルトの張りと緩みをどちらも減少させ、張力変動の吸収性を向上させる構成にしている。しかし、特開平10−268595号公報の従来技術では、加圧ローラを2個備えるものであるから、これが互いに干渉して共振したり、2次転写部以外からの振動に対する共振の調整も容易でなかったりするという問題がある。
特開2004−109706号公報 特開平10−268595号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、無端ベルト(中間転写ベルト)の負荷あるいは張力変動による当該ベルトの速度変動を抑制するベルト駆動制御装置およびそれらを用いた画像形成装置を提供することであり、そのために本発明が解決しようとする技術課題は、上記ベルト張り緩みを強制的に発生させることで、当該ベルトの負荷あるいは張力変動によるベルト速度変動を低減することである。
(1)上記課題を解決するために講じた手段は、
複数の回転体に張架されて回転駆動される無端ベルトと、前記回転体のうち少なくとも一つを支持する弾性部材と、前記弾性部材のうち前記回転体と接触していない部分で前記弾性部材を支持する支持部材と、前記回転体のうち少なくとも一つが回転して前記無端ベルトを駆動するベルト駆動装置であって、
前記支持部材を支持する支持手段と、前記支持手段の位置を移動する移動手段と、前記移動手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記無端ベルトが前記回転体以外の外力を受けるときに、前記無端ベルトに前記弾性部材を押込むよう前記移動手段を制御することを特徴とするものである。
(2)また、前記支持手段は、前記回転体幅方向の少なくとも2個所に取付けられ、互いに連結しているものとすることができる。
(3)また、前記制御手段は、前記張力変動が生じる動作プロフィールのタイミングに基づいて前記移動手段の制御を行なうものとすることができる。
(4)さらに、前記制御手段は、前記複数の回転体いずれかの回転速度データに基づいて前記移動手段の制御を行なうものとすることができる。
(5)さらに、前記制御手段は、前記無端ベルトの表面速度データに基づいて前記移動手段の制御を行なうものとすることができる。
(6)また、前記支持手段は、歯車機構を付装した回転カム機構で構成したものとすることができる。
(7)さらに、前記支持手段は、ゴム層を持つ回転カムによるカム機構で構成されたものにすることができる。
(8)また、前記無端ベルトは樹脂ベルトで構成することができる。
(9)さらに、前記無端ベルトは像担持体に形成されたトナー画像が1次転写される中間転写ベルトであるものとすることができる。
(10)また、前記無端ベルトを有するユニットは前記画像形成装置本体に対して、着脱自在に設けられたものとすることができる。
(11)また、前記移動手段は、スライドカムによるカム機構で構成することもでき、また、スライドカムを転動ローラと傾斜カムとを有するものにし、さらに、転動ローラをゴム層による緩衝作用を有するものにすることができる。
(12)さらに、前記移動手段は、電磁プランジャによる支持機構で構成することもできる。
この発明の画像形成装置におけるベルト駆動制御装置は、前記弾性部材のうち前記回転体と接触していない部分で前記弾性部材を支持する支持部材を支持する支持手段と、前記支持手段の位置を移動する移動手段と、前記移動手段を制御する制御手段とから構成され、無端の前記中間転写ベルトが前記回転体以外の外力を受けるときに、前記中間転写ベルトに前記弾性部材を押込むように前記移動手段を制御するため、衝撃的な負荷変動が中間転写ベルト上で発生しても、ベルト張り緩みを強制的に発生させることで、当該ベルトの負荷あるいは張力変動によるベルト速度変動を低減する。
以上の説明により明らかなように、本発明によれば、衝撃的な負荷変動が中間転写ベルト上で発生しても、ベルト張り緩みを強制的に発生させることで、ベルトの負荷あるいは張力変動によるベルト速度変動を低減し、高画質な画像の形成を可能とするベルト駆動制御装置および画像形成装置を提供できる。
〔請求項1の発明の効果〕
そして、請求項1の発明によれば、ベルト負荷あるいは張力変動で生じるベルト速度変動に対して、加圧ローラ支持位置を変えてベルト張り緩みを調整することで、ベルト速度変動を打ち消し、中間転写ベルトを安定して駆動することができる。
〔請求項2の発明の効果〕
請求項2の発明によれば、加圧ローラ支持機構をベルト幅方向に2箇所設けて幅方向の張力バランスを安定させることで、中間転写ベルトが幅方向に偏らず、これを安定して駆動することができる。
〔請求項3の発明の効果〕
請求項3の発明によれば、加圧ローラ支持位置を2次転写部に転写紙が進入するタイミングに合せて調整することで、転写紙の進入による中間転写ベルトの速度変動を打ち消し、これを安定して駆動することができる。
〔請求項4の発明の効果〕
請求項4の発明によれば、加圧ローラ支持位置を中間転写ベルトを張架したローラの回転速度変動に合せて調整することで、前記ローラ近傍での中間転写ベルトの速度変動を打ち消し、これを安定して駆動することができる。
〔請求項5の発明の効果〕
請求項5の発明によれば、加圧ローラ支持位置を中間転写ベルト表面の速度変動に合せて調整することで、前記速度変動を検出した領域での中間転写ベルトの速度変動を打ち消し、安定して駆動することができる。
〔請求項6の発明の効果〕
請求項6の発明によれば、減速機構で高トルクを発生させて、支持位置を安定して調整することで、ベルト張力が大きくてもベルト速度変動を打ち消し、これを安定して駆動することができる。
〔請求項7の発明の効果〕
請求項7の発明によれば、カムをゴム層で覆い振動に対する減衰性を高めることで、加圧ローラ支持機構部分での振動を抑制し、中間転写ベルトを安定して駆動できる。
上記ゴム層は最外層でよいが、緩衝作用を奏するものであるから最外層に限られるものではなく、中間層でも良い。この場合は、最外層を摩擦係数が小さく、耐摩耗性に優れた素材で形成することが可能である。
〔請求項8の発明の効果〕
請求項8の発明によれば、樹脂ベルトの伸縮を加圧ローラ支持位置を調整して制御することで、ベルト張力の変動に伴うベルト速度変動を打ち消し、中間転写ベルトを安定して駆動することができる。
〔請求項9の発明の効果〕
請求項9の発明によれば、中間転写ベルトの速度変動を低減することで、トナー画像の色ずれを防止し、高品質の画像を得ることができる。
〔請求項10の発明の効果〕
請求項10の発明によれば、加圧ローラ支持機構を調整して無端ベルトを着脱自在にすることで、当該無端ベルトの交換が容易になり、メンテナンス性を向上できる。
〔請求項11の発明の効果〕
請求項11の発明によれば、傾斜カムと転動ローラとを有するスライドカム機構で支持部材が支持されるので、カム駆動抵抗を小さくすることができ、支持位置を安定して調整することで、ベルト張力が大きくてもベルト速度変動を打ち消し、これを安定して駆動することができる。
〔請求項12の発明の効果〕
請求項12の発明によれば、電磁プランジャで支持部材が支持されるので、その駆動に対する摩擦抵抗が小さく、応答性も高いので、ベルト張力が大きくてもベルト速度変動を打ち消し、これを安定して駆動することができる。
この発明を、4連タンデム方式のカラー画像形成装置に適用した例を、図面を参照しつつ説明する。
従来、画像形成装置では、中間転写ベルトに無端ベルトを用いた転写駆動装置が実用化されており、特に、近年では、前記転写装置を搭載したタンデム型カラー画像形成装置が製品の主流となっている。
本発明が対象としている画像形成装置の基本的な構成について、一般的な4連タンデム方式(図1)を用いて説明する。モータ3と連結された駆動ローラ4と従動ローラ5が張架された、中間転写ベルト1の回転駆動と同期して感光体ドラム6を回転させ、この感光体ドラム6上に形成されたトナー画像を中間転写ベルト1上に1次転写する。この工程をトナー画像の色数分、イエロー、マゼンタ、シアン、そしてブラックの順で1次転写を順次行い、中間転写ベルト1上に4色のトナー画像を重ね合わせる。一方、中間転写ベルト1の回転と同期して、転写紙7が搬送される。そして、中間転写ベルト1上のトナー画像は、搬送されてきた転写紙7の表面に2次転写ローラ2と2次転写対向ローラ12によって圧接され、転写されていく。
以上が一般的な4連タンデム方式のカラー画像形成装置の基本的な構成であるが、次に、本発明に係るベルト駆動装置及び画像形成装置の実施形態について、図2を用いて説明する。
図2は、図1と同様の斜視図であり、本実施形態に係るカラー画像形成装置におけるベルト駆動装置を概略的に示している。モータ3と連結された駆動ローラ4と従動ローラ5とに張架された、中間転写ベルト1の回転駆動と同期して4つの感光体ドラム6を回転させ、この感光体ドラム6上に形成されたトナー画像を中間転写ベルト1上に1次転写する。この工程をトナー画像の色数分、イエロー、マゼンタ、シアン、そしてブラックの順で1次転写を順次行い、中間転写ベルト1上に4色のトナー画像を重ね合わせる。一方、中間転写ベルト1の回転と同期して、転写紙7が搬送される。そして、中間転写ベルト1上のトナー画像は、搬送されてきた転写紙7の表面に2次転写ローラ2と2次転写対向ローラ12によって圧接され、転写されていく。この構成では、中間転写ベルト1から記録媒体となる転写紙7にトナー画像を転写する2次転写部(2次転写ローラ2と2次転写対向ローラ12が圧接している付近)で発生する負荷変動が、中間転写ベルト1の速度に大きな影響を与える。
次に、本発明の特徴である、中間転写ベルト1に当接している加圧ローラ機構について説明する。前記加圧ローラ機構は、加圧ローラ8、加圧ローラ8の回転軸を支持する加圧バネ9、加圧バネ9を支える支持板11、当該支持板11の位置を調節するカム10で構成されている。加圧ローラ8は、加圧バネ9の支持方向に並進移動でき、かつ、回転軸に関して自由に回転もできる。加圧バネ9は、加圧ローラ回転軸の両端部を支持するように持設されている。図2には明示していないが、モータ配設側とは反対側の軸端部にも加圧バネ9があり、モータ配設側の加圧バネの支持方向と同一方向に、加圧ローラの回転軸を支持している。
支持板11は、加圧ローラ8の両端にある加圧バネ9のうち、加圧ローラ支持側とは反対側を支持している。支持板11は加圧バネ9の支持方向にのみ並進移動できる構成となっていて、これにより、加圧ローラ8の両端にある加圧バネ9は等しく影響を受ける構成になっている。この構成によって、ベルト幅方向に関してベルト張力やローラ上への荷重バランスが崩れることなしに、支持板11を移動できる。支持板11は、カム10が回転することで並進移動される。前記構成では、加圧ローラ8が中間転写ベルト1から離れるように移動すると、ベルト張力が低下するため、ベルトは緩む。逆に、加圧ローラ8が中間転写ベルト1を押込むように移動すると、ベルト張力が上昇するため、ベルトは張られる。以上の構成では、ベルトが緩むと、ベルトの搬送量が上昇するため、速度が上昇する。逆に、ベルトが張られると、ベルトの搬送量が低下するため、速度が低下する。これらは、加圧ローラ8を直接移動せずとも、加圧バネ9の剛性をベルト剛性よりも十分大きくすることで、加圧バネ9を介した支持板11を移動することで間接的に加圧ローラ8を移動させることができる。
続いて、負荷変動の要因である転写紙7の2次転写部への進入と、前記負荷変動によるベルト速度変動を低減するためのカム10の制御とを対応させる方法について図3を用いて説明する。
図3は、図2の構成を側面から見た状態と、転写紙7の進入を制御する指令信号19aとカム10の制御を指令する信号19bを発信する制御器18を併せて示している。転写紙7が2次転写ローラ2と2次転写対向ローラ12のニップ部に進入すると、2次転写ローラ2と2次転写対向ローラ12には互いに引き離す方向の力が働く。この力によって、中間転写ベルト1の走行に急激なブレーキ力が働く。一方、駆動ローラ4は、一定速度で回転し続けようとする。このため、ベルト駆動方向に沿って、2次転写ローラ2から駆動ローラ4までの区間では、ベルト張力は急激に増加する。逆に、駆動ローラ4から2次転写ローラ2までの区間ではベルト張力が急激に減少する。そして、ベルト張力の急激な増加現象に対して、ベルト全体では釣合いを持とうと、必ずどこかで方向を変えて次の瞬間には逆向きに大きな力が衝撃的に作用することになる。このベルト張りと緩みの振動現象によって、ベルト速度は低下と上昇を繰り返す。
上記のベルト速度変動を低減するためには、最初の衝撃によるベルトの張り、あるいは、緩みを解消することが必要であり、これでこの問題は解決される。なぜならば、この振動現象は、最初に発生する張りと緩みの反動が続いていくからであり、最初の衝撃を緩和することで以後の反動を確実に低減できるからである。そこで、制御器18は、転写紙7の侵入の指令信号19aによって、転写紙7の2次転写ローラ2と2次転写対向ローラ12のニップ部に進入するタイミングを見計らって、制御指令19bをカム駆動用モータ17に送信して、支持板11を中間転写ベルト1を押込む方向へ移動するようにカム10を動作させる。こうすることで、従来ではベルト張力が低下し、ベルトが緩んでいた区間(中間転写ベルトの走行方向における、2次転写ローラ2と2次転写対向ローラ12による2次転写部よりも下流側)でも張力を維持できるため、ベルトの張り緩みによるベルト速度変動を低減できる。
カム10による支持板11の押込み量は、設計段階あるいは製造工程において前記押込み量を変更して、画像品質が最も優れていた押込み量で出荷後も動作するように設定しておく。ただし、この設定では経時的な変化に対して、信頼性が低下する恐れがあるが、このことに対しては、図4あるいは図5に示すように、従動ローラ5あるいは中間転写ベルト1の速度を検出する機構、すなわちエンコーダ20を設けておくことで、解決できる。この場合は、出荷時に適正化した押込み量での従動ローラ回転速度あるいはベルト表面速度のプロファイルを記録しておき、エンコーダ20による検知速度から出荷後の前記プロファイルの変化を検出するようにする。そして、出荷後に前記プロファイルが変化した場合、押込み量を調整することで出荷時のプロファイルと一致させる。例えば、転写紙進入で従動ローラ5の速度低下が大きい場合は、押込み量をより大きくするように調整していく。
上述の通り、カム10は中間転写ベルト1の張力を調整する機能を有している。転写紙7の進入に関わらず、ベルト張力は数十Nを狙って設計されるため、カム10は高トルクで動作する必要がある。そのため、ステッピングモータで生じる脱調は、張力変動を引き起すだけでなく、画像品質にも悪影響を及ぼす。一方、カム機構自体は低コストで製作する必要があり、ステッピングモータでの使用が望ましい。そこで、図6で示すように、カム駆動用モータ17からカム駆動軸と同軸の歯車16を介して、カム10に駆動力を伝達する構成が考えられる。こうすることで、カム駆動用モータ17の駆動トルクを軽減しても、カム10自体を大きなトルクで駆動することができる。
図3の側面図で示す通り、カム10は接触による押圧力で支持板11を移動させる。機構上は、支持板11は加圧バネ9から力を常に受けているので、カム10と支持板11が離れることはない。しかし、転写紙7が2次転写ローラ2と2次転写対向ローラ12の間に進入する等、中間転写ベルト1あるいは当該ベルトが張架されたローラ4,5に振動が発生する場合、カム10と支持板11間において微少で高周波な振動による騒音が発生する可能性がある。そこで、図7で示すように、カム10の表面をゴム層21で覆って最外層をゴム層で形成することで、カム10と支持板11間の微妙な高周波な振動を緩和できるので、カム10と支持板11間に微少で高周波な振動が発生しても、騒音を引き起こすことが防止される。
これまで、本発明の主目的である、ベルト負荷あるいは張力変動で生じるベルト速度変動を、加圧ローラ支持板11の位置を変更して、ベルトの張りと緩みを調整することによって低減することを述べてきた。
最後に、カム10を前記機能に加えて、中間転写ベルト1の交換時にも利用できることについて、図8を用いて説明する。画像出力の稼動時には、カム10は中間転写ベルト1に張力を与えている。つまり、図8(a)に示す状態を維持している。一方、中間転写ベルト1の交換時には、カム10は中間転写ベルト1に張力を与えない状態、つまり、図8(b)の状態を維持する。こうすることで、ベルト張力を無くし、中間転写ベルト1を装置から取り出し易くすることができる。
また、図8(b)の状態は、ベルト交換時だけでなく、非稼動時にもベルトを緩めておくことで、ベルト張力を与えつづけることによるベルトの経時的劣化を防止することができる。
〔支持板駆動手段の例〕
以上の実施例は、支持板11をカム10(回転カム)で支持させていて、その回転量を制御することで、加圧バネによる加圧ローラ8に対する加圧力を加減しているが、このカムをスライドカムに変更することもできる。スライドカムによる一例が図9に示すものである。これは、傾斜カム板31と転動ローラ32とによる傾斜カム装置30で支持板11の両端を支持させている。そして、転動ローラ32を矢印方向に転動させることによって支持板11を昇降させるものである。
また、図10に示すように、カムの代わりに電磁プランジャを用いることもできる。その一例を図10に示している。この例は、電磁コイル36と円筒状のプランジャ37とによる電磁プランジャ35で支持板11の両端を支持させたものであり、電磁コイル36に対する通電強度を加減することによって支持板11を昇降させるものである。
は、タンデム型カラー画像形成装置の斜視図である。 は、この発明の実施例の画像形成装置の斜視図である。 は、この発明の実施例の画像形成装置の側面図である。 は、中間転写ベルトの従動ローラにエンコーダを設けた画像装置の説明図である。 は、中間転写ベルト表面速度検出のエンコーダを取り付けた画像形成装置の説明図である。 は、この発明の実施例のカム機構に減速機構を組み合わせた加圧機構の説明図である。 は、カム表層にゴム層を施した場合の説明図である。 は、本実施形態の無端ベルトを取り外す場合の説明図である。 は、支持板駆動手段の他の例の正面図である。 は、支持板駆動手段のさらに他の例の正面図である。
符号の説明
1:中間転写ベルト
2:2次転写ローラ
3:モータ
4:駆動ローラ
5:従動ローラ
6:感光体ドラム
7:転写紙
8:加圧ローラ
9:加圧バネ
10:カム
11:支持板
12:2次転写対向ローラ
17:カム駆動用モータ
18:制御器
19a:転写紙7の進入を制御する指令信号
19b:制御指令
20:エンコ−ダ
21:ゴム層
30:傾斜カム装置
31:傾斜カム板
32:転動ローラ
35:電磁プランジャ
36:電磁コイル
37:プランジャ

Claims (14)

  1. 複数の回転体に張架されて回転駆動される無端ベルトと、
    前記回転体のうち少なくとも一つを支持する弾性部材と、
    前記弾性部材のうち前記回転体と接触していない部分で前記弾性部材を支持する支持部材と、
    前記回転体のうち少なくとも一つが回転して前記無端ベルトを駆動するベルト駆動装置であって、
    前記支持部材を支持する支持手段と、
    前記支持手段の位置を移動する移動手段と、
    前記移動手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記無端ベルトが前記回転体以外の外力を受けるときに、前記無端ベルトに前記弾性部材を押込むよう前記移動手段を制御することを特徴とするベルト駆動制御装置。
  2. 前記支持手段は、前記回転体幅方向の少なくとも2個所に取付けられ、互いに連結していることを特徴とする請求項1に記載のベルト駆動制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記張力変動が生じる動作プロフィールのタイミングに基づいて前記移動手段の制御を行なうことを特徴とする請求項1〜2に記載のベルト駆動制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記複数の回転体のいずれかの回転速度データに基づいて前記移動手段の制御を行なうことを特徴とする請求項1〜3に記載のベルト駆動制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記無端ベルトの表面速度データに基づいて前記移動手段の制御を行なうことを特徴とする請求項1〜3に記載のベルト駆動制御装置。
  6. 前記支持手段は、歯車機構を付装した回転カム機構で構成されることを特徴とする請求項1〜5に記載のベルト駆動制御装置。
  7. 前記支持手段は、ゴム層を持つ回転カムによるカム機構で構成されることを特徴とする請求項1〜6に記載のベルト駆動制御装置。
  8. 前記無端ベルトは樹脂ベルトであることを特徴とする請求項1〜7に記載のベルト駆動制御装置。
  9. 前記無端ベルトは像担持体に形成されたトナー画像が1次転写される中間転写ベルトであることを特徴とした請求項1〜8に記載のベルト駆動制御装置を有する画像形成装置。
  10. 前記無端ベルトを有するユニットは前記画像形成装置本体に対して、着脱自在に設けられたことを特徴とした請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記支持手段は、傾斜カムと転動ローラとを有するスライドカム機構で構成されている請求項1〜6に記載のベルト駆動制御装置。
  12. 前記転動ローラがゴム層による緩衝作用を有するものである、請求項11のベルト駆動制御装置。
  13. 前記支持手段は、電磁プランジャによる支持機構で構成されている請求項1〜6に記載のベルト駆動制御装置。
  14. 請求項12,請求項13のベルト駆動制御装置を備えている画像形成装置。
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