JP2022059369A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2次転写ローラの離間時にも、中間転写ベルトと駆動ローラとの間の摩擦力を低下させない画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置における画質調整時には、リンク機構40によって2次転写ローラが中間転写ベルト20から離間されるが、同時に、第2移動軸46を軸受とするバックアップローラが中間転写ベルト20に圧接される。バックアップローラを中間転写ベルト20に圧接させることで、中間転写ベルト20の張力を増加させ、中間転写ベルト20と駆動ローラ21との間の摩擦力の低下を回避する。【選択図】図5

Description

本発明は、中間転写方式を採用する画像形成装置に関する。
画像形成装置には、中間転写方式を採用するものがある。中間転写方式の画像形成装置は、中間転写ベルトの周囲に複数のプロセスユニットを配置し、各プロセスユニットで形成されるトナー像を中間転写ベルト上に1次転写する。そして、中間転写ベルト上に1次転写されたトナー像を、中間転写ベルトから記録用紙に2次転写する。
中間転写ベルトから記録用紙への2次転写は、2次転写ローラなどによって行われる。中間転写ベルトは、駆動ローラを含む複数のローラに張架されており、2次転写ローラは、間に中間転写ベルトを挟み、駆動ローラに圧接されるようにして配置されている。これにより、駆動ローラに接触する中間転写ベルトと2次転写ローラとの間に転写ニップが形成され、転写ニップを通過する記録用紙に対してトナー像の転写が行われる。
また、画像形成装置では、プロセスコントロールや色ずれ補正などの画質調整が必要となる。中間転写方式の画像形成装置における画質調整では、中間転写ベルト上に形成したトナーパッチをセンサで読み取り、読み取ったトナーパッチ濃度に基づいてプロセス条件の調整(プロセスコントロール)を行ったり、トナーパッチの位置ずれ量に基づいて書込みタイミングの調整(色ずれ補正)を行ったりする。
センサを用いた画質調整時には、中間転写ベルト上に転写したトナーパッチを2次転写させずにセンサ読取位置まで運ぶ必要がある。このため、センサ読取位置が2次転写位置(中間転写ベルトと2次転写ローラとのニップ位置)よりも下流側にある場合、2次転写ローラを中間転写ベルトから離間させ、トナーパッチが2次転写ローラに接触しないようにしている。
特許文献1,2には、画像形成装置が印字動作を行っていないときに、2次転写ローラを中間転写ベルトから離間させることが開示されている。また、特許文献2には、2次転写ローラを中間転写ベルトから離間させるときに、テンションローラを移動させて中間転写ベルトに掛かる張力を弱めることが記載されている。
特開2015-210411号公報 特開2001-296716号公報
画質調整時に2次転写ローラを中間転写ベルトから離間させると、2次転写ローラから中間転写ベルトへ加えられるニップ圧が無くなり、中間転写ベルトと駆動ローラとの間の摩擦力が低下する。この状態で中間転写ベルトを駆動すると、中間転写ベルトが駆動ローラに対してスリップしやすくなる。その結果、画質調整(特に色ずれ補正)が適切に行えず、画像形成に不具合を起こすことがある。
特許文献1,2では、2次転写ローラを中間転写ベルトから離間させることが記載されているが、2次転写ローラを中間転写ベルトから離間させることによる中間転写ベルトと駆動ローラとの間の摩擦力の低下を想定しておらず、これに対する解決策も提示されていない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、2次転写ローラの離間時にも、中間転写ベルトと駆動ローラとの間の摩擦力を低下させない画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、画像形成部によって形成されたトナー像が1次転写される中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトを回転駆動する駆動ローラと、前記中間転写ベルトに対して離接可能であり、前記中間転写ベルト上に形成されたトナー像を記録用紙に2次転写させる2次転写手段と、前記中間転写ベルトに対して相対的に変位可能であり、前記中間転写ベルトに対する変位によって前記中間転写ベルトの張力を付与させるベルト張力付与部材とを備えており、前記ベルト張力付与部材は、前記駆動ローラによって前記中間転写ベルトが回転駆動され、前記2次転写手段が前記中間転写ベルトから離間されるときには、前記中間転写ベルトの張力を増加させる位置に変位可能であり、前記駆動ローラによって前記中間転写ベルトが回転駆動され、前記2次転写手段が前記中間転写ベルトに圧接されるときには、前記中間転写ベルトの張力を増加させない位置に変位可能であることを特徴としている。
上記の構成によれば、中間転写ベルトが回転駆動され、2次転写手段が中間転写ベルトから離間されるとき(画質調整時など)に、ベルト張力付与部材によって中間転写ベルトの張力を増加させることで、中間転写ベルトが駆動ローラに対してスリップすることを防止できる。また、中間転写ベルトが回転駆動され、2次転写手段が中間転写ベルトに圧接されるとき(印刷時など)には、中間転写ベルトの張力を増加させないため、中間転写ベルトの劣化が促進することを防止できる。
また、上記画像形成装置では、前記ベルト張力付与部材は、前記駆動ローラによって前記中間転写ベルトが回転駆動されることなく、前記2次転写手段が前記中間転写ベルトから離間されるときには、前記中間転写ベルトの張力を増加させない位置に変位可能である構成とすることができる。
上記の構成によれば、2次転写手段が中間転写ベルトから離間される場合であっても、中間転写ベルトが回転駆動されないとき(待機時など)には、中間転写ベルトの張力を増加させないことで、中間転写ベルトの劣化が促進することを防止できる。
また、上記画像形成装置は、前記中間転写ベルトに対する前記2次転写手段の離接動作と、前記ベルト張力付与部材の変位動作とが、同一の駆動機構によって行われる構成とすることができる。
上記の構成によれば、2次転写手段の離接動作とベルト張力付与部材の変位動作とを同一の駆動機構によって行うことで、画像形成装置の装置構成を簡略化することができる。
また、上記画像形成装置では、前記ベルト張力付与部材は、前記中間転写ベルトに対して離接可能であり、前記中間転写ベルトに対して圧接されるときに前記中間転写ベルトの張力を増加させる構成とすることができる。
また、上記画像形成装置では、前記ベルト張力付与部材は、前記中間転写ベルトへの圧接時に、前記中間転写ベルトの回転駆動に伴って従動回転するローラ部材である構成とすることができる。
上記の構成によれば、ローラ部材が中間転写ベルトの駆動に伴って従動回転することで、中間転写ベルトのベルト表面に対して過度の摩擦を与えることがなく、摩擦による中間転写ベルトのベルト表面の劣化を抑制することができる。
また、上記画像形成装置では、前記ベルト張力付与部材は、前記中間転写ベルトの幅方向を長手方向とする板状部材であり、少なくとも1箇所の天板部と、前記長手方向において前記天板部の両側に形成され、前記天板部よりも低い位置となる底板部とを有している構成とすることができる。
上記の構成によれば、板状部材を中間転写ベルトへ圧接させたときに、底板部のみを中間転写ベルトに接触させることで、天板部の直下領域では中間転写ベルトの幅方向(板状部材の長手方向)に対しても張力を付与することができる。その結果、中間転写ベルトのベルト皺(ベルト周方向に延びる皺)を伸ばすことができる。これにより、例えば、天板部の直下領域でセンサ部によるトナーパッチの読み取りを行う場合などに、その読み取りを安定化することができる。
また、上記画像形成装置では、前記ベルト張力付与部材は、前記駆動ローラと共に前記中間転写ベルトを張架するテンションローラであり、前記中間転写ベルトを引き延ばす方向に変位することで前記中間転写ベルトの張力を増加させる構成とすることができる。
上記の構成によれば、テンションローラの変位によって中間転写ベルトの張力を増加させるため、中間転写ベルトの張力を増加させるために中間転写ベルトに圧接させるような部材を必要としない。中間転写ベルトにおける張力の増加は、例えば、中間転写ベルトに形成されたトナーパッチをセンサ部によって読み取る画質調整時において必要となるが、中間転写ベルトに圧接させるような部材を用いないことで、センサ部の配置の自由度が高くなる。
本発明の画像形成装置は、2次転写手段が中間転写ベルトから離間されるとき(画質調整時など)に、ベルト張力付与部材によって中間転写ベルトの張力を増加させることで、中間転写ベルトと駆動ローラとの間の摩擦力の低下を防止できる。これにより、中間転写ベルトが駆動ローラに対してスリップすることを防止できるといった効果を奏する。
本発明が適用される画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 実施の形態1に係る画像形成装置において、中間転写ベルトとその周辺の構成要素とを模式的に示した図である。 実施の形態1に係る構成において、画像形成装置の待機時におけるリンク機構の状態を示す模式図である。 実施の形態1に係る構成において、画像形成装置の印刷時におけるリンク機構の状態を示す模式図である。 実施の形態1に係る構成において、画像形成装置の画質調整時におけるリンク機構の状態を示す模式図である。 実施の形態1に係る中間転写ベルト、2次転写ローラおよびリンク機構の上面図である。 実施の形態1に係るバックアップローラの変形例を示す平面図である。 実施の形態2に係る構成において、中間転写ベルト上にバックアップステーおよびセンサ部を配置した状態を示す上面図である。 図8のa-a断面図である。 実施の形態2に係る構成において、バックアップステー付近の構成を正面側から見た場合の模式図である。 実施の形態2に係る構成において、バックアップステー付近の構成を正面側から見た場合の模式図である。 実施の形態2に係る構成において、バックアップステー付近の構成を正面側から見た場合の模式図である。 実施の形態3に係る構成において、テンションローラを変位させるリンク機構を正面側から見た場合の模式図である。 実施の形態3に係る構成において、テンションローラを変位させるリンク機構を正面側から見た場合の模式図である。
〔実施の形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明が適用される画像形成装置10の一例を示す概略構成図である。図1に示す画像形成装置10は、複数のプロセスユニットを有するカラー画像形成装置であり、中間転写方式を採用している。
画像形成装置10は、図1に示すように、本体部11、原稿読取部12、原稿送り装置13および給紙装置14を具備して構成されている。本体部11は、記録用紙に画像を印字するための画像形成部を内部に有している。原稿読取部12は、本体部11の上方に配置され、原稿のコピーを行う際に原稿の読取を行う。原稿送り装置13は、自動読み取りモードにおいて、原稿セットトレイ上に載置された原稿を原稿読取部12の原稿載置台上に向かって順次搬送する。給紙装置14は、記録用紙をストックし、画像形成時に記録用紙を本体部11へ給送する。
画像形成装置10において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたもの、または単色(例えばブラック)を用いたモノクロ画像に応じたものである。このため、画像形成装置10は、ブラック、シアン、マゼンタ、およびイエローに対応付けられた4つのプロセスユニットPa~Pdを画像形成部として有している。各プロセスユニットPa~Pdは、電子写真技術を用いて画像データに応じたトナー像を形成する。
各プロセスユニットPa~Pdで形成された各トナー像は、中間転写ベルト20に順次転写(1次転写)して重ねられる。これにより、中間転写ベルト20上にカラーのトナー像を形成することができる。中間転写ベルト20上のトナー像は記録用紙上に2次転写され、定着装置15にて記録用紙を加熱および加圧し、記録用紙上のトナー像を定着させる。
図2は、画像形成装置10において中間転写ベルト20とその周辺の構成要素とを模式的に示した図である。図2に示すように、中間転写ベルト20は、駆動ローラ21およびテンションローラ23を含む複数のローラに張架されており、駆動ローラ21によって回転駆動される。
画像形成装置10では、中間転写ベルト20から記録用紙への2次転写は、2次転写ローラ(2次転写手段)22によって行われる。2次転写ローラ22は、間に中間転写ベルト20を挟むようにして、駆動ローラ21に圧接可能に配置されている。これにより、駆動ローラ21に接触する中間転写ベルト20と2次転写ローラ22との間に転写ニップNが形成され、転写ニップNを通過する記録用紙に対してトナー像の転写が行われる。
また、画像形成装置10は、画質調整において使用するセンサ部30を有している。センサ部30は、画質調整時に、各プロセスユニットPa~Pdが中間転写ベルト20上に形成したトナーパッチを読み取るものである。センサ部30は、プロセスコントロール用にトナーパッチ濃度を読み取る濃度センサや、トナーパッチの位置ずれ量を読み取る光学センサなどである。図1では1つのセンサ部30のみを図示しているが、センサ部30は複数設けられていてもよい。センサ部30を複数設ける場合は、中間転写ベルト20の幅方向に沿って並べて配置することが好ましい。
画像形成装置10におけるセンサ部30の配置箇所(トナーパッチのセンサ読取位置)は、転写ニップNよりも中間転写ベルト20の回転方向における下流側とされている。ここでは、説明の便宜上、中間転写ベルト20の回転方向に沿って駆動ローラ21からテンションローラ23までの領域を転写ニップNの下流側とし、テンションローラ23から駆動ローラ21までの領域を転写ニップNの上流側とする。テンションローラ23は、中間転写ベルト20を張架する従動ローラのうち、駆動ローラ21のほぼ反対側に位置する従動ローラを指す。
さらに、画像形成装置10は、中間転写ベルト20に対して離接可能なバックアップローラ(ローラ部材)24を有している。すなわち、画像形成装置10では、中間転写ベルト20にバックアップローラ24を圧接させた場合に、中間転写ベルト20の張力を増加させることができるようになっており、バックアップローラ24がベルト張力付与部材として使用されている。図2の例では、バックアップローラ24は、転写ニップNの下流側において、センサ部30よりもさらに下流側に配置されている。
各プロセスユニットPa~Pdは、転写ニップNの上流側に配置される。図2では、プロセスユニットPa~Pdの構成要素のうち、感光体ドラム16a~16dと1次転写ローラ17a~17dのみを図示している。画像形成装置10では、画質調整時にトナーパッチを2次転写ローラ22に接触させずにセンサ読取位置まで運べるように、2次転写ローラ22は中間転写ベルト20に対して離接可能とされている。2次転写ローラ22を中間転写ベルト20に対して離接させるための駆動機構については後述する。
画像形成装置10の画質調整時において、単に2次転写ローラ22を離間させるのみでは、中間転写ベルト20と駆動ローラ21との間の摩擦力が低下し、中間転写ベルト20が駆動ローラ21に対してスリップしやすくなる。このため、画像形成装置10では、画質調整時において、2次転写ローラ22を離間させると同時にバックアップローラ24を中間転写ベルト20に圧接させ、中間転写ベルト20の張力を増加させることで摩擦力を増加させる。これにより、中間転写ベルト20のスリップを防止することができる。
本実施の形態1に係る画像形成装置10では、中間転写ベルト20に対する2次転写ローラ22の離接とバックアップローラ24の離接とを、同一のリンク機構(駆動機構)40によって行えるようになっている。以下、本実施の形態1に係るリンク機構40の構成および動作を図3~図6を参照して説明する。ここで、図3~図5は、リンク機構40を画像形成装置の正面側から見た場合の模式図であり、図3は画像形成装置10における待機時の状態、図4は画像形成装置10における印刷時の状態、図5は画像形成装置10における画質調整時の状態を示している。また、図6は、中間転写ベルト20、2次転写ローラ22およびリンク機構40の上面図である。
図3~図5に示すように、本実施の形態1に係るリンク機構40は、離接カム41、カムホルダー42、第1リンク部材43、第2リンク部材44、第1移動軸45、第2移動軸46、当接部材47および付勢部材48によって構成されている。尚、第2移動軸46としては、他の回転軸の軸受となる軸受部材が使用される。
離接カム41は、駆動軸411によって回転駆動されるものであり、駆動軸411を介して図示しない駆動源(モータなど)から駆動力が伝達される。ここでは、離接カム41は楕円形状のカムとされている。
カムホルダー42は、離接カム41の回転に応じて変位する部材である。カムホルダー42は、図3~図5に示す例では、断面コの字形状の壁面を有する部材とされており、離接カム41の左側に配置される当接壁421に離接カム41を当接させるようになっている。また、離接カム41は、図示しないガイド部によって移動がガイドされるものであり、移動時の姿勢および移動方向が制限されるようになっている。ここでは、離接カム41は、図中の矢印A方向に沿った平行移動のみが可能となっている。
第1リンク部材43および第2リンク部材44は、カムホルダー42の移動を受けて変位する部材である。第1リンク部材43の一端は、第1移動軸45を介してカムホルダー42に回転自在に取り付けられている。第1リンク部材43の他端は、第2移動軸46を介して第2リンク部材44の一端に回転自在に取り付けられている。第2リンク部材44の他端は、駆動ローラ21の軸受である駆動ローラ軸受211に回転自在に取り付けられている。図6に示すように、第1リンク部材43、第2リンク部材44、第1移動軸45、第2移動軸46のセットは、中間転写ベルト20に対して軸方向の両側(画像形成装置10のフロント側およびリア側)にそれぞれ1セットずつ設けられている。また、第2移動軸46は、バックアップローラ24の回転軸に対する軸受としても使用されている。
当接部材47は、第2リンク部材44の他端から、第2リンク部材44の長手方向外方に延設して設けられている。当接部材47は、2次転写ローラ22の軸受である転写ローラ軸受221に当接することで、2次転写ローラ22を中間転写ベルト20から離間させるものである。尚、ここでは、当接部材47と第2リンク部材44とをそれぞれ別部材として説明しているが、これらは一体化された1つの部材とされていてもよい。
付勢部材48は、リンク機構40において、バックアップローラ24を中間転写ベルト20から離間させる作用方向に付勢力を与える部材である。図3~図6に示す例では、付勢部材48は、カムホルダー42の左側に配置された圧縮バネとされており、カムホルダー42を右側(すなわち離接カム41側)へ押圧する付勢力を与えている。但し、付勢部材48の種類および配置は特に限定されるものではない。例えば、付勢部材48は、第1移動軸45に付勢力を与えるものであって、第1移動軸45を右側に引っ張る引張バネであってもよい。あるいは、付勢部材48は、第2移動軸46に付勢力を与えるものであって、第2移動軸46を上側に引っ張る引張バネであってもよい。
続いて、リンク機構40による2次転写ローラ22およびバックアップローラ24の離接動作を説明する。
図3に示すように、画像形成装置の待機時には、離接カム41は、カムホルダー42の移動方向Aに対して長径を直交させ、短径を移動方向Aに対して平行としている。この状態では、カムホルダー42の当接壁421は離接カム41の短径部分に当接しており、カムホルダー42は付勢部材48の付勢力を受けて最も右側に移動している。このとき、第2移動軸46(すなわち、バックアップローラ24の軸受)は、第1リンク部材43および第2リンク部材44によってバックアップローラ24を中間転写ベルト20から離間させる位置で保持される。
同時に、当接部材47は、転写ローラ軸受221との当接により、2次転写ローラ22を中間転写ベルト20から離間させる。ここで、2次転写ローラ22は、転写ローラ軸受221を第1ガイド壁61および第2ガイド壁62に挟まれる範囲内で移動可能とすることで、中間転写ベルト20に対して離接可能となっている。第1ガイド壁61および第2ガイド壁62は、画像形成装置10のフレーム部材などによって形成されるものであるが、図3~図5では、図面を簡略化するため第1ガイド壁61および第2ガイド壁62の壁面のみを模式的に図示している。また、転写ローラ軸受221は、図示しない付勢部材(バネなど)によって付勢力を受けており、この付勢力によって2次転写ローラ22を中間転写ベルト20に接触させる方向に付勢している。
当接部材47は、その先端が2股に分かれた形状をしており、この2股の間に転写ローラ軸受221を配置させている。また、当接部材47は、2股部分の内側に第1当接面471および第2当接面472を有しており、第1当接面471および第2当接面472の何れか一方を転写ローラ軸受221に当接させ、転写ローラ軸受221を押圧することで、2次転写ローラ22を中間転写ベルト20から離間させることができる。図3に示す状態では、当接部材47は、第1当接面471を転写ローラ軸受221に当接させ、転写ローラ軸受221を第1ガイド壁61から離間させるように押圧している。これにより、画像形成装置の待機時においては、2次転写ローラ22が中間転写ベルト20から離間させられる。
このように、画像形成装置の待機時には、リンク機構40は、2次転写ローラ22およびバックアップローラ24を共に中間転写ベルト20から離間させる。すなわち、2次転写ローラ22を中間転写ベルト20から離間させることで、中間転写ベルト20が駆動ローラ21と2次転写ローラ22とに挟まれたままとなり中間転写ベルト20に塑性変形が生じることを防止できる。また、バックアップローラ24を中間転写ベルト20から離間させることで、中間転写ベルト20に過剰な張力が掛けられて中間転写ベルト20の劣化が促進することを防止できる。
次に、図4に示すように、画像形成装置の印刷時には、離接カム41は、図3の状態から所定角度回転し、離接カム41の長径部分をカムホルダー42の当接壁421に接触させながら、カムホルダー42を左側に移動させる。このとき、第2移動軸46(すなわち、バックアップローラ24の軸受)は、図3の状態に比べてバックアップローラ24を中間転写ベルト20に近づけた位置で保持される。但し、この状態でも、バックアップローラ24は中間転写ベルト20に接触しておらず離間している。
同時に、当接部材47は、第2リンク部材44の変位に伴って移動し、第1当接面471および第2当接面472の両方を転写ローラ軸受221に対して接触させない状態となる。このとき、転写ローラ軸受221は、図示しない付勢部材からの付勢力により、第1ガイド壁61および第2ガイド壁62の両方に当接した状態となる。その結果、2次転写ローラ22が中間転写ベルト20に圧接される。
このように、画像形成装置の印刷時には、リンク機構40は、2次転写ローラ22を中間転写ベルト20に圧接させ、バックアップローラ24を中間転写ベルト20から離間させる。すなわち、2次転写ローラ22を中間転写ベルト20に圧接させることで、印刷工程における2次転写が可能となる。また、バックアップローラ24を中間転写ベルト20から離間させることで、中間転写ベルト20に過剰な張力が掛けられ中間転写ベルト20の劣化が促進することを防止できる。尚、印刷時には、2次転写ローラ22から中間転写ベルト20へ加えられるニップ圧によって、中間転写ベルト20と駆動ローラ21との間の摩擦力が増加するため、中間転写ベルト20が駆動ローラ21に対してスリップすることはない。
次に、図5に示すように、画像形成装置の画質調整時には、離接カム41は、図4の状態からさらに回転し、カムホルダー42の移動方向Aに対して短径を直交させ、長径を移動方向Aに対して平行としている。この状態では、カムホルダー42の当接壁421は離接カム41の長径部分に当接しており、カムホルダー42は付勢部材48の付勢力に抗して最も左側に移動している。このとき、第2移動軸46(すなわち、バックアップローラ24の軸受)は、第1リンク部材43および第2リンク部材44によってバックアップローラ24を中間転写ベルト20に圧接させる位置で保持される。
同時に、当接部材47は、転写ローラ軸受221との当接により、2次転写ローラ22を中間転写ベルト20から離間させる。図5に示す状態では、当接部材47は、第2当接面472を転写ローラ軸受221に当接させ、転写ローラ軸受221を第2ガイド壁621から離間させるように押圧している。これにより、画像形成装置の画質調整時においては、2次転写ローラ22が中間転写ベルト20から離間させられる。
このように、画像形成装置の画質調整時には、リンク機構40は、2次転写ローラ22を中間転写ベルト20から離間させ、バックアップローラ24を中間転写ベルト20に圧接させる。すなわち、2次転写ローラ22を中間転写ベルト20から離間させることで、中間転写ベルト20上に形成されたトナーパッチを2次転写ローラ22に接触させることなく、センサ部30の配置箇所(トナーパッチのセンサ読取位置)まで運ぶことができる。また、バックアップローラ24を中間転写ベルト20に圧接させることで、中間転写ベルト20に適度な張力を与えて駆動ローラ21との間の摩擦力を増加させ、駆動ローラ21に対する中間転写ベルト20のスリップを防止できる。
また、バックアップローラ24は、中間転写ベルト20への圧接時に、中間転写ベルト20の駆動に伴って従動回転するため、中間転写ベルト20のベルト表面に対して過度の摩擦を与えることがなく、摩擦による中間転写ベルト20のベルト表面の劣化を抑制できる。
本実施の形態1に係るバックアップローラ24は、図6に示す例では、その直径が軸方向(中間転写ベルト20の幅方向)において全て同じとなる形状とされている。この場合、画質調整時には、センサ部30によって読み取られるトナーパッチが、2次転写ローラ22だけでなくバックアップローラ24にも接触しないように、バックアップローラ24はセンサ部30の下流側に配置される必要がある。
しかしながら、バックアップローラ24の形状については、図6に示す例に限定されるものではない。例えば、バックアップローラ24は、図7に示すように、軸方向に沿った一部に、その直径が他の部分よりも細くなる小径部241が設けられた形状とされていてもよい。この場合、バックアップローラ24の小径部241は、中間転写ベルト20の回転方向に沿ってセンサ部30の配置箇所に対応して設けられる。図7に示す形状のバックアップローラ24を用いる場合、中間転写ベルト20で運ばれるトナーパッチを、バックアップローラ24の小径部241に対応する領域において通過させることができる。このため、トナーパッチがバックアップローラ24に接触することはなく、バックアップローラ24とセンサ部30との配置順序についての制約が無くなり、画像形成装置10における設計の自由度が向上する。
尚、バックアップローラ24をセンサ部30よりも上流側で配置する場合、バックアップローラ24を駆動ローラ21に対してより近い位置に配置しやすくなる。バックアップローラ24を駆動ローラ21に対して近い位置に配置すると、バックアップローラ24を中間転写ベルト20に圧接させた場合に、駆動ローラ21に対する中間転写ベルト20の巻き付き量が増加するため、中間転写ベルト20のスリップをより効果的に防止できるといったメリットもある。
〔実施の形態2〕
上記実施の形態1では、画質調整時に中間転写ベルト20に適度な張力を与えるベルト張力付与部材としてバックアップローラ24を用いる構成を例示した。しかしながら、本発明において、ベルト張力付与部材はバックアップローラ24に限定されるものではない。本実施の形態2では、バックアップローラ24以外のベルト張力付与部材として、バックアップステー(板状部材)25を用いる変形例について説明する。
図8は、中間転写ベルト20上にバックアップステー25およびセンサ部30を配置した状態を示す上面図である。図9は、図8のa-a断面図である。図8においては、中間転写ベルト20の回転方向を矢印B方向にて示している。
バックアップステー25は、中間転写ベルト20の幅方向を長手方向とする略平板状の部材であり、少なくとも1箇所の天板部251と、バックアップステー25の長手方向において天板部251の両側に形成される底板部252とを有している。すなわち、バックアップステー25では、長手方向に沿って底板部252と天板部251とが交互に形成される。天板部251および底板部252は、何れも中間転写ベルト20の表面(トナー像搬送面)と略平行に配置され、天板部251が底板部252よりも高い位置となっている。
バックアップステー25における天板部251は、センサ部30に対向する箇所に形成される。図8および図9に示す例では、センサ部30が2つ設けられているため、バックアップステー25において天板部251は2箇所設けられている(底板部252は3箇所設けられている)。また、天板部251には開口253が設けられ、センサ部30は上から見て開口253内の領域に配置される。さらに、バックアップステー25の長手方向に沿った両端には支持軸254が設けられている。
本実施の形態2に係るバックアップステー25は、実施の形態1に係るバックアップローラ24と同様に、中間転写ベルト20に対して離接可能とされている。また、バックアップステー25の離接動作は、実施の形態1で説明したリンク機構40によって行うことができる。この場合、リンク機構40における第2移動軸46を、バックアップステー25における支持軸254の軸受とすればよい。尚、支持軸254は第2移動軸46に対して回転自在に軸支されるが、バックアップステー25はその重量バランスによって天板部251が底板部252よりも高い位置となる姿勢に保持される。
続いて、画像形成装置10の状態とバックアップステー25の離接動作の関係について、図10~図12を参照して説明する。図10~図12は、バックアップステー25付近の構成を正面側から見た場合の模式図であり、図10は画像形成装置10における待機時の状態、図11は画像形成装置10における印刷時の状態、図12は画像形成装置10における画質調整時の状態を示している。尚、上述したように、バックアップステー25の離接動作はリンク機構40によって行われるものであるが、リンク機構40については実施の形態1にて既に説明済みであるため、ここではリンク機構40の図示および説明を省略する。また、図10~図12では、バックアップステー25における支持軸254の図示を省略している。
画像形成装置の待機時には、図10に示すように、バックアップステー25は中間転写ベルト20から離間させた位置で保持される。画像形成装置の印刷時には、図11に示すように、バックアップステー25は待機時よりも中間転写ベルト20に近づくものの、やはりバックアップステー25は中間転写ベルト20から離間させた位置で保持される。画像形成装置の画質調整時には、図12に示すように、バックアップステー25は中間転写ベルト20に圧接させた位置で保持される。また、2次転写ローラ22に関しては、実施の形態1と同様に、待機時および画質調整時には中間転写ベルト20から離間し、印刷時には中間転写ベルト20に接触する。
画質調整時において、バックアップステー25は、天板部251を中間転写ベルト20に接触させず、底板部252のみを中間転写ベルト20に接触させる。このとき、中間転写ベルト20上に形成されるトナーパッチは、天板部251の直下を通過することでバックアップステー25に接触することを回避できる。また、センサ部30は、バックアップステー25に設けられた開口253を通してトナーパッチを読み取ることができる。
また、バックアップステー25は、中間転写ベルト20への圧接時に、底板部252のみを中間転写ベルト20に接触させることで、天板部251の直下領域では中間転写ベルト20の幅方向(バックアップステー25の長手方向)に対しても張力を付与することができる。その結果、中間転写ベルト20のベルト皺(ベルト周方向に延びる皺)を伸ばすことができ、センサ部30によるトナーパッチの読み取りを安定化することができる。また、本実施の形態2に係る構成では、中間転写ベルト20の回転方向において、センサ部30をバックアップステー25とずらして配置する必要はなく、センサ部30をバックアップステー25の真上に配置することができる。
〔実施の形態3〕
上記実施の形態1では、画質調整時に中間転写ベルト20に適度な張力を与えるため、中間転写ベルト20に対して離接可能なベルト張力付与部材(バックアップローラ24またはバックアップステー25)を用いる構成を例示した。しかしながら、本発明において、ベルト張力付与部材は、中間転写ベルト20に対して離接可能な構成に限定されるものではない。本実施の形態3では、ベルト張力付与部材として、テンションローラ23(図2参照)を用いる変形例について説明する。
本実施の形態3に係る画像形成装置10では、テンションローラ23を変位可能な構成とし、テンションローラ23の変位によって中間転写ベルト20の張力を調整可能としている。また、テンションローラ23の変位動作は、リンク機構50によって行えるようになっている。以下、本実施の形態3に係るリンク機構50の構成および動作を図13および図14を参照して説明する。ここで、図13および図14は、リンク機構50を画像形成装置の正面側から見た場合の模式図であり、図13は画像形成装置10における待機時の状態、図14は画像形成装置10における画質調整時の状態を示している。
図13および図14に示すように、本実施の形態3に係るリンク機構50は、離接カム41、カムホルダー42、第3リンク部材51、第4リンク部材52、テンションカム53、第3移動軸54、第4移動軸55、バネホルダー56、テンションローラホルダ57および圧縮バネ58によって構成されている。尚、離接カム41およびカムホルダー42は、上述したリンク機構40と共通に用いられている。
第3リンク部材51の一端は、カムホルダー42に対して当接壁421の外側に接続されている。すなわち、第3リンク部材51は、カムホルダー42と一体的に移動(矢印A方向に沿った平行移動)するようになっている。尚、ここでは、第3リンク部材51とカムホルダー42とをそれぞれ別部材として説明しているが、これらは一体化された1つの部材とされていてもよい。また、第3リンク部材51は、カムホルダー42に接続される構成に限定されるものではなく、後述する圧縮バネ58の付勢力を受けてカムホルダー42の当接壁421に押し当てられているだけでもよい。
第4リンク部材52は、その一端が第3リンク部材51の他端と第3移動軸54を介し回転自在に接続されており、他端がテンションカム53の一端と第4移動軸55を介し回転自在に接続されている。テンションカム53は、回転軸531回りに回転可能な楕円形状のカムとされており、第4移動軸55はテンションカム53における長径方向の一端に設けられている。
バネホルダー56は、テンションカム53に対して、テンションローラ23の設けられている側(図中では左側)から当接するように配置されている。尚、バネホルダー56は、図示しないガイド部によって移動がガイドされるものであり、移動時の姿勢および移動方向が制限されるようになっている。ここでは、バネホルダー56は、図中の矢印A方向に沿った平行移動のみが可能となっている。
テンションローラホルダ57は、テンションローラ23の回転軸231を回転自在に軸支する軸受とされている。また、テンションローラホルダ57は、画像形成装置10のフレーム部材に対して完全に固定されているものではなく、フレーム部材との間に図示しない弾性部材(例えばゴム)を介在させた状態で取り付けられている。これにより、テンションローラホルダ57は、画像形成装置10内部でのある程度の変位が可能となっている。
圧縮バネ58は、バネホルダー56とテンションローラホルダ57との間に配置され、バネホルダー56およびテンションローラホルダ57の両方に付勢力を与えている。すなわち、圧縮バネ58は、バネホルダー56に対してはテンションカム53に押し当てる方向の付勢力を与え、テンションローラホルダ57に対しては中間転写ベルト20を引き延ばす(中間転写ベルト20の張力を増加させる)方向の付勢力を与える。
画像形成装置の待機時には、図13に示すように、カムホルダー42は最も右側(テンションローラ23から遠ざかる方向)に移動している。このとき、テンションカム53は、第3リンク部材51および第4リンク部材52の変位の作用を受け、カムホルダー42の移動方向Aに対して長径を直交させ、短径を移動方向Aに対して平行とする向きとなる。これにより、圧縮バネ58は、バネホルダー56とテンションローラホルダ57との間の距離を拡げるように伸び、テンションローラホルダ57に与えられる付勢力(圧縮バネ58のバネ力)が低下する。
一方、画像形成装置の画質調整時には、図14に示すように、カムホルダー42は最も左側(テンションローラ23に近づく方向)に移動している。このとき、テンションカム53は、第3リンク部材51および第4リンク部材52の変位の作用を受け、カムホルダー42の移動方向Aに対して短径を直交させ、長径を移動方向Aに対して平行とする向きとなる。これにより、圧縮バネ58は、バネホルダー56とテンションローラホルダ57との間の距離を狭めるように縮み、テンションローラホルダ57に与えられる付勢力(圧縮バネ58のバネ力)が増加する。圧縮バネ58からテンションローラホルダ57に与えられる付勢力が増加することで、中間転写ベルト20を引き延ばす方向にテンションローラ23が変位し、中間転写ベルト20の張力を増加させることができる。
このように、本実施の形態3に係る構成では、テンションローラ23の変位によって中間転写ベルト20の張力を増加させるため、バックアップローラ24やバックアップステー25は使用しない。このため、センサ部30の配置の自由度が、実施の形態1,2に比べて高くなる。すなわち、実施の形態1,2の構成では、センサ部30の配置は、バックアップローラ24やバックアップステー25による位置の制約、ひいては、リンク機構40の位置の制約を受けることになり、センサ部30を駆動ローラ21から離れた位置に配置することは難しい。これに対し、本実施の形態3に係る構成では、センサ部30の配置に関してリンク機構40による位置の制約は生じないため、センサ部30は、転写ニップNの下流側であれば、駆動ローラ21とテンションローラ23との間の任意の位置に配置することができ、設計の自由度が向上する。
また、本実施の形態3に係る構成では、バックアップローラ24やバックアップステー25を使用しないことで以下のメリットも得られる。
・バックアップローラ24やバックアップステー25の圧接による中間転写ベルト20の変形が防止できる。
・例えば、バックアップローラ24の表面をゴム部材とした場合のオイルブリードの問題を回避できる。
・バックアップローラ24やバックアップステー25と中間転写ベルト20との摩擦による中間転写ベルト20のベルト表面の劣化を防止できる。
尚、本実施の形態3の構成においても、実施の形態1および2と同様に、上述したリンク機構40によって中間転写ベルト20に対する2次転写ローラ22の離接動作を行うことができる。但し、本実施の形態3では、テンションローラ23の変位によって中間転写ベルト20の張力を増加させるため、バックアップローラ24やバックアップステー25は不要である。このため、リンク機構40における第2移動軸46は軸受部材である必要はなく、単に第1リンク部材43および第2リンク部材44を連結する軸部材であってもよい。
また、本実施の形態3の構成において、リンク機構40によって2次転写ローラ22の離接動作を行う場合、画像形成装置の印刷時には、カムホルダー42が、図13に示す位置と図14に示す位置との間に位置する。すなわち、画像形成装置の印刷時において、圧縮バネ58からテンションローラホルダ57に与えられる付勢力は、待機時よりも大きくなる。これは、待機時における中間転写ベルト20の張力を印刷時よりも小さくできることを意味する。但し、待機時において中間転写ベルト20の張力が小さくなることは特に問題なく、むしろ、中間転写ベルト20の劣化を抑制する上で有利となる。
また、上記実施の形態1~3では、2次転写ローラ22の離接動作をリンク機構40によって行っている。これによって、中間転写ベルト20の張力を変化させる動作と2次転写ローラ22の離接動作とを同一の駆動機構で行え、装置構成を簡略化できるといったメリットが得られる。しかしながら、2次転写ローラ22の離接動作は、必ずしもリンク機構40によって行わなくてもよく、他の公知の離接機構を用いて行ってもよい。
すなわち、実施の形態1,2の例では、リンク機構40はバックアップローラ24またはバックアップステー25の離接動作のみを行うものであってもよい。この場合、リンク機構40においては、当接部材47が省略される。
また、実施の形態3の例では、リンク機構40自体が省略可能である。また、リンク機構50においては、離接カム41、カムホルダー42、第3リンク部材51、第4リンク部材52、第3移動軸54および第4移動軸55を省略し、テンションカム53の回転軸531を駆動源によって駆動される駆動軸とすればよい。
また、上記実施の形態1~3では、中間転写ベルト20からの2次転写を行う2次転写部材を2次転写ローラ22としているが、本発明はこれに限定されるものではない。画像形成装置の機種によっては、中間転写ベルトに対して2次転写ベルトを接触させて2次転写を行うものもある。本発明はそのような場合にも適用可能であり、すなわち、2次転写部材は2次転写ベルトであってもよい。
今回開示した実施形態は全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
10 画像形成装置
20 中間転写ベルト
21 駆動ローラ
211 駆動ローラ軸受
22 2次転写ローラ(2次転写手段)
221 転写ローラ軸受
23 テンションローラ(ベルト張力付与部材)
231 回転軸
24 バックアップローラ(ベルト張力付与部材、ローラ部材)
241 小径部
25 バックアップステー(ベルト張力付与部材、板状部材)
251 天板部
252 底板部
253 開口
254 支持軸
30 センサ部
40 リンク機構(駆動機構)
41 離接カム
411 駆動軸
42 カムホルダー
421 当接壁
43 第1リンク部材
44 第2リンク部材
45 第1移動軸
46 第2移動軸
47 当接部材
471 第1当接面
472 第2当接面
48 付勢部材
61 第1ガイド壁
62 第2ガイド壁
50 リンク機構
51 第3リンク部材
52 第4リンク部材
53 テンションカム
531 回転軸
54 第3移動軸
55 第4移動軸
56 バネホルダー
57 テンションローラホルダ
58 圧縮バネ
Pa~Pd プロセスユニット(画像形成部)

Claims (7)

  1. 画像形成部によって形成されたトナー像が1次転写される中間転写ベルトと、
    前記中間転写ベルトを回転駆動する駆動ローラと、
    前記中間転写ベルトに対して離接可能であり、前記中間転写ベルト上に形成されたトナー像を記録用紙に2次転写させる2次転写手段と、
    前記中間転写ベルトに対して相対的に変位可能であり、前記中間転写ベルトに対する変位によって前記中間転写ベルトの張力を付与させるベルト張力付与部材とを備えており、
    前記ベルト張力付与部材は、前記駆動ローラによって前記中間転写ベルトが回転駆動され、前記2次転写手段が前記中間転写ベルトから離間されるときには、前記中間転写ベルトの張力を増加させる位置に変位可能であり、前記駆動ローラによって前記中間転写ベルトが回転駆動され、前記2次転写手段が前記中間転写ベルトに圧接されるときには、前記中間転写ベルトの張力を増加させない位置に変位可能であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置であって、
    前記ベルト張力付与部材は、前記駆動ローラによって前記中間転写ベルトが回転駆動されることなく、前記2次転写手段が前記中間転写ベルトから離間されるときには、前記中間転写ベルトの張力を増加させない位置に変位可能であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置であって、
    前記中間転写ベルトに対する前記2次転写手段の離接動作と、前記ベルト張力付与部材の変位動作とが、同一の駆動機構によって行われることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載の画像形成装置であって、
    前記ベルト張力付与部材は、前記中間転写ベルトに対して離接可能であり、前記中間転写ベルトに対して圧接されるときに前記中間転写ベルトの張力を増加させることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置であって、
    前記ベルト張力付与部材は、前記中間転写ベルトへの圧接時に、前記中間転写ベルトの回転駆動に伴って従動回転するローラ部材であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項4に記載の画像形成装置であって、
    前記ベルト張力付与部材は、前記中間転写ベルトの幅方向を長手方向とする板状部材であり、少なくとも1箇所の天板部と、前記長手方向において前記天板部の両側に形成され、前記天板部よりも低い位置となる底板部とを有していることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1から3の何れか1項に記載の画像形成装置であって、
    前記ベルト張力付与部材は、前記駆動ローラと共に前記中間転写ベルトを張架するテンションローラであり、前記中間転写ベルトを引き延ばす方向に変位することで前記中間転写ベルトの張力を増加させることを特徴とする画像形成装置。
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