JP2022054687A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2次転写ローラの離間時にも、中間転写ベルトと駆動ローラとの間の摩擦力を低下させない画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置10は、駆動ローラ21によって駆動される中間転写ベルト20を有しており、中間転写ベルト20上に1次転写されたトナー像を2次転写ローラ22によって記録用紙上に2次転写する。画像形成装置10は、2次転写ローラ22を中間転写ベルト20に対して離接させる移動機構40と、中間転写ベルト20に対して離接可能であり、中間転写ベルト20との圧接状態において中間転写ベルト20と駆動ローラ21との間の摩擦力を増加させる圧接機構50とを備えている。圧接機構50は、2次転写ローラ22が中間転写ベルト20に圧接しているときは中間転写ベルト20に対して離間し、2次転写ローラ22が中間転写ベルト20から離間しているときは中間転写ベルト20に対して圧接する。【選択図】図3

Description

本発明は、中間転写方式を採用する画像形成装置に関する。
画像形成装置には、中間転写方式を採用するものがある。中間転写方式の画像形成装置は、中間転写ベルトの周囲に複数のプロセスユニットを配置し、各プロセスユニットで形成されるトナー像を中間転写ベルト上に1次転写する。そして、中間転写ベルト上に1次転写されたトナー像を、中間転写ベルトから記録用紙に2次転写する。
中間転写ベルトから記録用紙への2次転写は、2次転写ローラなどによって行われる。中間転写ベルトは、駆動ローラを含む複数のローラに張架されており、2次転写ローラは、間に中間転写ベルトを挟み、駆動ローラに圧接されるようにして配置されている。これにより、駆動ローラに接触する中間転写ベルトと2次転写ローラとの間に転写ニップが形成され、転写ニップを通過する記録用紙に対してトナー像の転写が行われる。
また、画像形成装置では、プロセスコントロールや色ずれ補正などの画質調整が必要となる。中間転写方式の画像形成装置における画質調整では、中間転写ベルト上に形成したトナーパッチをセンサで読み取り、読み取ったトナーパッチ濃度に基づいてプロセス条件の調整(プロセスコントロール)を行ったり、トナーパッチの位置ずれ量に基づいて書込みタイミングの調整(色ずれ補正)を行ったりする。
センサを用いた画質調整時には、中間転写ベルト上に転写したトナーパッチを2次転写させずにセンサ読取位置まで運ぶ必要がある。このため、センサ読取位置が2次転写位置(中間転写ベルトと2次転写ローラとのニップ位置)よりも下流側にある場合、2次転写ローラを中間転写ベルトから離間させ、トナーパッチが2次転写ローラに接触しないようにしている(例えば、特許文献1)。
特開2019-35780号公報
画質調整時に2次転写ローラを中間転写ベルトから離間させると、2次転写ローラから中間転写ベルトへ加えられるニップ圧が無くなり、中間転写ベルトと駆動ローラとの間の摩擦力が低下する。この状態で中間転写ベルトを駆動すると、中間転写ベルトが駆動ローラに対してスリップしやすくなる。その結果、画質調整(特に色ずれ補正)が適切に行えず、画像形成に不具合を起こすことがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、2次転写ローラの離間時にも、中間転写ベルトと駆動ローラとの間の摩擦力を低下させない画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、画像形成部によって形成されたトナー像が1次転写される中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトを回転駆動する駆動ローラと、前記中間転写ベルトに対して離接可能であり、前記中間転写ベルト上に形成されたトナー像を記録用紙に2次転写させる2次転写手段と、前記2次転写手段を前記中間転写ベルトに対して離接させる移動手段と、前記中間転写ベルトに対して離接可能であり、前記中間転写ベルトとの圧接状態において前記中間転写ベルトと前記駆動ローラとの間の摩擦力を増加させる圧接手段とを備えており、前記圧接手段は、前記移動手段により前記2次転写手段が前記中間転写ベルトに圧接しているときに前記中間転写ベルトに対して離間し、前記2次転写手段が前記中間転写ベルトから離間しているときに前記中間転写ベルトに対して圧接することを特徴としている。
上記の構成によれば、画質調整時などに2次転写ローラを中間転写ベルトから離間させても、圧接手段によって中間転写ベルトと駆動ローラとの間の摩擦力を増加させることができ、中間転写ベルトが駆動ローラに対してスリップすることを防止できる。
また、上記画像形成装置では、前記移動手段および前記圧接手段は、前記中間転写ベルトに対する圧接状態および離間状態が、偏心カムの回転によって切り替えられる構成とすることができる。
また、上記画像形成装置では、前記移動手段における前記偏心カムと前記圧接手段における前記偏心カムとは、同一のカム駆動軸によって回転駆動される構成とすることができる。
上記の構成によれば、移動手段および圧接手段の駆動源を共通化することができ、さらには、移動手段および圧接手段の離接方向を略平行となることで移動手段および圧接手段の省スペース化を図ることもできる。
また、上記画像形成装置では、前記圧接手段は、前記中間転写ベルトに圧接される圧接面に、前記中間転写ベルトとの摺擦時に前記中間転写ベルトの表面を保護する保護部材が取り付けられている構成とすることができる。
上記の構成によれば、圧接部材が中間転写ベルトに圧接されて摺擦するときに中間転写ベルトの表面を保護し、中間転写ベルトに傷を付けないようにすることができる。
本発明の画像形成装置は、画質調整時などに2次転写ローラを中間転写ベルトから離間させたときに、圧接手段によって中間転写ベルトと駆動ローラとの間の摩擦力を増加させることができ、中間転写ベルトが駆動ローラに対してスリップすることを防止できるといった効果を奏する。
本発明が適用される画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 図1の画像形成装置において中間転写ベルトとその周辺の構成要素とを模式的に示した図である。 中間転写ベルトおよび2次転写ローラの幅方向における一端を図示した平面図である。 中間転写ベルトおよび2次転写ローラの幅方向における一端を図示した斜視図である。 2次転写ローラの移動機構を示す概略図であり、2次転写ローラが中間転写ベルトに圧接している状態を示す図である。 2次転写ローラの移動機構を示す概略図であり、2次転写ローラが中間転写ベルトから離間している状態を示す図である。 圧接機構を示す概略図であり、圧接機構が中間転写ベルトから離間している状態を示す図である。 圧接機構を示す概略図であり、圧接機構が中間転写ベルトに圧接している状態を示す図である。
〔実施の形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明が適用される画像形成装置10の一例を示す概略構成図である。図1に示す画像形成装置10は、複数のプロセスユニットを有するカラー画像形成装置であり、中間転写方式を採用している。
画像形成装置10は、図1に示すように、本体部11、原稿読取部12、原稿送り装置13および給紙装置14を具備して構成されている。本体部11は、記録用紙に画像を印字するための画像形成部を内部に有している。原稿読取部12は、本体部11の上方に配置され、原稿のコピーを行う際に原稿の読取を行う。原稿送り装置13は、自動読み取りモードにおいて、原稿セットトレイ上に載置された原稿を原稿読取部12の原稿載置台上に向かって順次搬送する。給紙装置14は、記録用紙をストックし、画像形成時に記録用紙を本体部11へ給送する。
画像形成装置10において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたもの、または単色(例えばブラック)を用いたモノクロ画像に応じたものである。このため、画像形成装置10は、ブラック、シアン、マゼンタ、およびイエローに対応付けられた4つのプロセスユニットPa~Pdを画像形成部として有している。各プロセスユニットPa~Pdは、電子写真技術を用いて画像データに応じたトナー像を形成する。
各プロセスユニットPa~Pdで形成された各トナー像は、中間転写ベルト20に順次転写(1次転写)して重ねられる。これにより、中間転写ベルト20上にカラーのトナー像を形成することができる。中間転写ベルト20上のトナー像は記録用紙上に2次転写され、定着装置15にて記録用紙を加熱および加圧し、記録用紙上のトナー像を定着させる。
図2は、画像形成装置10において中間転写ベルト20とその周辺の構成要素とを模式的に示した図である。図2に示すように、中間転写ベルト20は、駆動ローラ21を含む複数のローラに張架されており、駆動ローラ21によって回転駆動される。
画像形成装置10では、中間転写ベルト20から記録用紙への2次転写は、2次転写ローラ(2次転写手段)22によって行われる。2次転写ローラ22は、間に中間転写ベルト20を挟むようにして、駆動ローラ21に圧接可能に配置されている。これにより、駆動ローラ21に接触する中間転写ベルト20と2次転写ローラ22との間に転写ニップNが形成され、転写ニップNを通過する記録用紙に対してトナー像の転写が行われる。
また、画像形成装置10は、画質調整において使用するセンサ部30を有している。センサ部30は、画質調整時に、各プロセスユニットPa~Pdが中間転写ベルト20上に形成したトナーパッチを読み取るものである。センサ部30は、プロセスコントロール用にトナーパッチ濃度を読み取る濃度センサや、トナーパッチの位置ずれ量を読み取る光学センサなどである。図1では1つのセンサ部30のみを図示しているが、センサ部30は複数種類のセンサを含むものであってもよい。
画像形成装置10におけるセンサ部30の配置箇所(トナーパッチのセンサ読取位置)は、転写ニップNよりも中間転写ベルト20の回転方向における下流側とされている。ここでは、説明の便宜上、中間転写ベルト20の回転方向に沿って駆動ローラ21からテンションローラ23までの領域を転写ニップNの下流側とし、テンションローラ23から駆動ローラ21までの領域を転写ニップNの上流側とする。テンションローラ23は、中間転写ベルト20を張架する従動ローラのうち、駆動ローラ21のほぼ反対側に位置する従動ローラを指す。
各プロセスユニットPa~Pdは、転写ニップNの上流側に配置される。図2では、プロセスユニットPa~Pdの構成要素のうち、感光体ドラム16a~16dと1次転写ローラ17a~17dのみを図示している。画像形成装置10では、画質調整時にトナーパッチを2次転写ローラ22に接触させずにセンサ読取位置まで運べるように、2次転写ローラ22は中間転写ベルト20に対して離接可能とされている。このため、画像形成装置10は、2次転写ローラ22を中間転写ベルト20に対して離接させるための移動機構(移動手段)40(図3および図4参照)を有している。
移動機構40は、図3および図4に示すように、2次転写ローラ22の回転軸221をその両端で回転自在に支持し、かつ、支持している回転軸221を2次転写ローラ22の離接方向(圧接方向および離間方向)に対して平行に移動させるものである。尚、図3および図4は、中間転写ベルト20および2次転写ローラ22の幅方向における一端側のみを図示しているが、画像形成装置10は、図示していない他端側においても同様の構成を有している。
図5Aおよび図5Bは、2次転写ローラ22の移動機構40を示す概略図であり、図5Aは2次転写ローラ22が中間転写ベルト20に圧接している状態、図5Bは2次転写ローラ22が中間転写ベルト20から離間している状態を示している。尚、図5Aおよび図5Bでは、図面を簡略化するため、移動機構40の説明に関する構成のみを抽出して図示している(後述する圧接機構50は図示を省略している)。
図5Aおよび図5Bに示すように、移動機構40は、ローラ軸支持部材41、第1ケース部材42、第1圧縮バネ43、第1偏心カム44、およびカム駆動軸45を備えて構成されている。
ローラ軸支持部材41は、2次転写ローラ22の回転軸221の軸受222を保持し、かつ、第1ケース部材42の内部に摺動可能に収容されている。すなわち、ローラ軸支持部材41は、第1ケース部材42の内部で、2次転写ローラ22の圧接方向(図中の矢印A方向)および離間方向(図中の矢印B方向)に対して平行に移動可能となっている。
また、第1ケース部材42の内部では、ローラ軸支持部材41の後方側(離間方向側)に第1圧縮バネ43が配置されている。第1圧縮バネ43は、ローラ軸支持部材41の後端および第1ケース部材42の後端側の内壁面との間で弾性力を作用させ、ローラ軸支持部材41を第1ケース部材42に対して前方側(圧接方向側)に付勢する。
但し、第1圧縮バネ43によって付勢されるローラ軸支持部材41は、第1ケース部材42内での圧接方向側への移動が制限されるものであり、このため、移動機構40は、ローラ軸支持部材41の移動制限機構を有している。この移動制限機構は、図5Aおよび図5Bの例では、ローラ軸支持部材41に設けられた当接リブ411と、第1ケース部材42に設けられたガイド開口部421とによって構成されている。ガイド開口部421は、当接リブ411をガイドすることのできる幅を有している矩形状の開口部であり、当接リブ411はガイド開口部421の内部で離接方向に摺動可能となっている。そして、ローラ軸支持部材41の第1ケース部材42内での移動は、当接リブ411がガイド開口部421の前端側縁部に当接する位置までに制限される。
また、第1ケース部材42において、回転軸221を通す軸穴422は、完全な円ではなく、離接方向を長手方向とする長穴形状となっている。これにより、ローラ軸支持部材41が第1ケース部材42内で移動するとき、第1ケース部材42が回転軸221の移動を阻害することはない。
第1ケース部材42は、画像形成装置10の内部フレームの一部である第1ガイド部材101により、第1ケース部材42自体が離接方向に摺動可能となるように保持されている。また、第1ケース部材42は、その後方側が前方側より下がるように、水方向に対して傾斜して配置されている。このため、第1ケース部材42に掛かる重力は、第1ケース部材42を第1ガイド部材101に沿って離間方向に退避させるように作用する。
第1偏心カム44は、第1ケース部材42の後方側において、第1ケース部材42の後端部と接触するように配置されており、かつ、カム駆動軸45によって所定の角度範囲で回転駆動されるようになっている。そして、移動機構40は、第1偏心カム44の回転駆動によって、2次転写ローラ22の圧接状態および離間状態を切り替えるようになっている。以下、2次転写ローラ22の状態切替動作について説明する。
第1偏心カム44は、カム駆動軸45の軸中心からの距離が最も長くなる長径部441と、カム駆動軸45の軸中心からの距離が最も短くなる短径部442が、所定の角度を設けられている。図5Aおよび図5Bに示す例では、長径部441と短径部442とは、互いに180°の角度を設けて形成されているが、この角度は特に限定されるものではない。例えば、長径部441と短径部442とは、互いに任意の角度(例えば、90°)を設けて形成されていてもよい。
図5Aに示すように、第1偏心カム44が、長径部441において第1ケース部材42と接触する場合、2次転写ローラ22は中間転写ベルト20に対して圧接状態となる。すなわち、第1偏心カム44が第1ケース部材42を重力に抗して圧接方向側へ押し上げ、これに伴って、2次転写ローラ22は中間転写ベルト20に対して圧接させることができる。
尚、2次転写ローラ22が図5Aに示す圧接状態となるとき、第1ケース部材42の移動量(離間状態から圧接状態までの離接方向に沿った移動量)は、ローラ軸支持部材41の移動量よりも大きくなるように設定されている。すなわち、第1偏心カム44の回転駆動によって移動機構40が離間状態から圧接状態に変位するとき、2次転写ローラ22はこの変位の途中で中間転写ベルト20に接触する。そして、2次転写ローラ22が中間転写ベルト20に接触した後は、ローラ軸支持部材41の移動は停止し、第1ケース部材42のみが圧接方向に移動する。その結果、圧接状態において、ローラ軸支持部材41は第1ケース部材42に対して離間方向側に僅かに押し込まれた状態となる。このとき、2次転写ローラ22は、第1圧縮バネ43に付勢力によって中間転写ベルト20に圧接されるため、2次転写ローラ22が過剰な圧接力を受けて中間転写ベルト20に圧接されることはない。
一方、図5Bに示すように、第1偏心カム44が、短径部442において第1ケース部材42と接触する場合、2次転写ローラ22は中間転写ベルト20に対して離間状態となる。すなわち、第1偏心カム44における第1ケース部材42との接触箇所が、長径部441から短径部442に切り替わると、第1ケース部材42はその自重によって離間方向へ移動する。また、これに伴って、2次転写ローラ22も中間転写ベルト20に対して離間する。
尚、2次転写ローラ22が図5Bに示す離間状態となるとき、ローラ軸支持部材41は、第1ケース部材42に対して、移動制限機構によって圧接方向側への移動が制限された状態となっている。すなわち、当接リブ411が、ガイド開口部421の前端側縁部に当接した状態となっている。
画質調整時には、上述の移動機構40によって2次転写ローラ22を中間転写ベルト20から離間させることで、中間転写ベルト20上に形成されたトナーパッチを2次転写ローラ22に接触させずにセンサ読取位置まで運べるようになる。但し、2次転写ローラ22を中間転写ベルト20から離間させると、2次転写ローラ22から中間転写ベルト20へ加えられるニップ圧が無くなり、中間転写ベルト20と駆動ローラ21との間の摩擦力が低下する。
このため、画像形成装置10は、2次転写ローラ22を中間転写ベルト20から離間させたときに、中間転写ベルト20と駆動ローラ21との間の摩擦力を増加させる圧接機構(圧接手段)50を有している。すなわち、圧接機構50は、2次転写ローラ22が中間転写ベルト20に圧接しているときは中間転写ベルト20に対して離間しているが、2次転写ローラ22が中間転写ベルト20に離間しているときは中間転写ベルト20に対して圧接する。
圧接機構50は、図3および図4に示すように、中間転写ベルト20および2次転写ローラ22の幅方向において、中間転写ベルト20の両端において中間転写ベルト20と接触可能な位置に配置されている。また、中間転写ベルト20および2次転写ローラ22の幅方向において、圧接機構50の配置箇所は移動機構40の内側となっている。
図6Aおよび図6Bは、圧接機構50を示す概略図であり、図6Aは圧接機構50が中間転写ベルト20から離間している状態、図6Bは圧接機構50が中間転写ベルト20に圧接している状態を示している。尚、図6Aおよび図6Bでは、図面を簡略化するため、圧接機構50の説明に関する構成のみを抽出して図示している(前述の移動機構40は図示を省略している)。
図6Aおよび図6Bに示すように、圧接機構50は、圧接部材51、第2ケース部材52、第2圧縮バネ53、第2偏心カム54、およびカム駆動軸45を備えて構成されている。圧接機構50における構成および動作は、移動機構40における構成および動作とほぼ同様となる。すなわち、圧接機構50における圧接部材51、第2ケース部材52、第2圧縮バネ53および第2偏心カム54は、移動機構40におけるローラ軸支持部材41、第1ケース部材42、第1圧縮バネ43および第1偏心カム44と、構成および動作がほぼ類似する。尚、第2ケース部材52は、画像形成装置10の内部フレームの一部である第2ガイド部材102により、第2ケース部材52自体が離接方向に摺動可能となるように保持されている。また、カム駆動軸45は、移動機構40および圧接機構50において、共通して使用されている。
圧接機構50における移動制限機構は、図6Aおよび図6Bの例では、圧接部材51に設けられた当接リブ511と、第2ケース部材52に設けられた当接フランジ521とによって構成されている。すなわち、圧接部材51は後方側端部に当接リブ511を有しており、第2ケース部材52は前方側端部に当接フランジ521を有している。そして、圧接部材51の第2ケース部材52内での移動は、当接リブ511が当接フランジ521に対して後方側から当接する位置までに制限される。
また、圧接部材51には、2次転写ローラ22の回転軸221を通すための長穴512が設けられている。圧接機構50は、回転軸221を軸支する移動機構40よりも軸方向の内側に配置されており、かつ、圧接機構50における離接動作は、移動機構40による2次転写ローラ22の離接動作と逆のタイミングで生じる。このため、圧接機構50は、圧接部材51に離接方向に沿った長穴512を形成し、この長穴512回転軸221を通すことで、回転軸221の移動を阻害しない構成となる。
さらに、圧接部材51は、中間転写ベルト20に圧接される圧接面において、保護部材513が取り付けられている(例えば、貼付されている)ことが好ましい。保護部材513は、圧接部材51が中間転写ベルト20に圧接されて摺擦するときに中間転写ベルト20の表面を保護するために設けられる。すなわち、保護部材513には、摺動性があり、中間転写ベルト20に傷を付けない柔軟性のある材料(モケット生地、ライトロン、ポリスライダーなど)が使用される。
尚、図3および図4に示す例では、圧接機構50は、中間転写ベルト20の幅方向において圧接面の一部(軸方向の内側)を中間転写ベルト20に圧接させている。すなわち、圧接面の一部(軸方向の外側)は、中間転写ベルト20の端部よりも外側に位置している。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、中間転写ベルト20の幅方向において圧接面の全体が中間転写ベルト20に圧接されていてもよい。
また、圧接機構50が圧接状態にある場合に圧接部材51から中間転写ベルト20に作用する圧力は、2次転写ローラ20が圧接状態にある場合に2次転写ローラ20から中間転写ベルト20に作用する圧力よりも大きいことが好ましい。これは、圧接部材51における圧接面の面積が、2次転写ローラ22における圧接面の面積(ニップ部の面積)よりも小さくなるためである。中間転写ベルト20に作用する圧力を、2次転写ローラ22よりも圧接部材51の方を大きくすることで、圧接部材51による中間転写ベルト20への圧接力を、2次転写ローラ22による中間転写ベルト20への圧接力とほぼ等しく設定することができる。尚、圧接部材51および2次転写ローラ22の圧接力は、バネ(第1圧縮バネ43または第2圧縮バネ53)の付勢力で調整することもでき、あるいは、偏心カム(第1偏心カム44または第2偏心カム54)の変位量で調整することもできる。
また、中間転写ベルト20の周方向に関しては、圧接部材51による圧接領域内に、2次転写ローラ22の転写ニップ領域が存在することが好ましい。
このように、本実施の形態1に係る画像形成装置10は、画質調整時に2次転写ローラ22を中間転写ベルト20から離間させても、圧接機構50によって中間転写ベルト20と駆動ローラ21との間の摩擦力を増加させることができる。これにより、中間転写ベルト20が駆動ローラ21に対してスリップすることを防止でき、良好な画質調整を行うことができる。
また、圧接機構50による他の効果としては、以下の効果が挙げられる。
・圧接部材51が中間転写ベルト20を加圧することにより、中間転写ベルト20の蛇行抑制効果が得られる。
・中間転写ベルト20の端部には、中間転写ベルト20の端部を補強するために補強テープなどが周方向に沿って貼付されることがある。この場合、圧接部材51が補強テープの上から中間転写ベルト20を加圧することにより、補強テープの剥れ抑制効果が得られる。
〔実施の形態2〕
実施の形態1で説明した画像形成装置10では、移動機構40および圧接機構50共に、圧接状態時には偏心カム(第1偏心カム44および第2偏心カム54)によって圧接方向に移動させ、離間状態時には自重によって離間方向に移動させる構成となっている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものでない。
例えば、移動機構40および圧接機構50において、離間方向への移動は、自重によるものではなく、弾性部材(バネなど)の付勢力によるものであってもよい。また、偏心カムおよび弾性部材による力の作用方向は、上記説明と逆であってもよい。すなわち、弾性部材によって移動機構40または圧接機構50を圧接方向に付勢し、偏心カムは移動機構40または圧接機構50を離間方向に押圧する構成であってもよい。
また、偏心カム(第1偏心カム44および第2偏心カム54)に代えて、ソレノイドなどの使用によって移動機構40または圧接機構50における離接状態を切り替える構成とすることも可能である。例えば、移動機構40または圧接機構50は、弾性部材によって圧接方向に付勢され、離間状態にはソレノイド(ON状態)の吸引力によって離間方向に移動する構成であってもよい(ソレノイドをOFFすれば弾性部材の付勢力によって圧接状態となる)。上記の各構成において、弾性部材やソレノイドの配置は特に限定されるものではない。
〔実施の形態3〕
実施の形態1で説明した画像形成装置10では、画質調整時に2次転写ローラ22を中間転写ベルト20から離間させることを説明した。但し、2次転写ローラ22を中間転写ベルト20から離間させるタイミングは、画質調整時に限定されるものではなく、基本的には印字(転写)時以外の全てのタイミングにおいて、2次転写ローラ22を中間転写ベルト20から離間させることが好ましい。すなわち、画像形成装置10では、待機状態、出荷状態、および画質調整時などにおいて、2次転写ローラ22が中間転写ベルト20から離間され、圧接部材51が中間転写ベルト20に圧接する状態となる。
上記実施の形態1~3では、中間転写ベルト20からの2次転写を行う2次転写部材を2次転写ローラ22としているが、本発明はこれに限定されるものではない。画像形成装置の機種によっては、中間転写ベルトに対して2次転写ベルトを接触させて2次転写を行うものもある。本発明はそのような場合にも適用可能であり、すなわち、2次転写部材は2次転写ベルトであってもよい。
また、上記実施の形態1~3では、第1偏心カム44および第2偏心カム54を同一のカム駆動軸45によって駆動する構成を例示している。この場合、移動機構40および圧接機構50の駆動源を共通化できるだけでなく、移動機構40および圧接機構50の離接方向を略平行とすることができ、移動機構40および圧接機構50の省スペース化を図ることもできる。また、第1偏心カム44および第2偏心カム54を一体化することで可能であり、この場合は部品点数の削減を図ることもできる。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、第1偏心カム44および第2偏心カム54は、それぞれ異なるカム駆動軸によって駆動される構成であってもよい。
今回開示した実施形態は全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
10 画像形成装置
101 第1ガイド部材
102 第2ガイド部材
20 中間転写ベルト
21 駆動ローラ
22 2次転写ローラ(2次転写手段)
221 回転軸
222 軸受
23 テンションローラ
30 センサ部
40 移動機構(移動手段)
41 ローラ軸支持部材
411 当接リブ
42 第1ケース部材
421 ガイド開口部
422 軸穴
43 第1圧縮バネ
44 第1偏心カム
441 長径部
442 短径部
45 カム駆動軸
50 圧接機構(圧接手段)
51 圧接部材
511 当接リブ
512 長穴
513 保護部材
52 第2ケース部材
521 当接フランジ
53 第2圧縮バネ
54 第2偏心カム
Pa~Pd プロセスユニット(画像形成部)

Claims (4)

  1. 画像形成部によって形成されたトナー像が1次転写される中間転写ベルトと、
    前記中間転写ベルトを回転駆動する駆動ローラと、
    前記中間転写ベルトに対して離接可能であり、前記中間転写ベルト上に形成されたトナー像を記録用紙に2次転写させる2次転写手段と、
    前記2次転写手段を前記中間転写ベルトに対して離接させる移動手段と、
    前記中間転写ベルトに対して離接可能であり、前記中間転写ベルトとの圧接状態において前記中間転写ベルトと前記駆動ローラとの間の摩擦力を増加させる圧接手段とを備えており、
    前記圧接手段は、前記移動手段により前記2次転写手段が前記中間転写ベルトに圧接しているときに前記中間転写ベルトに対して離間し、前記2次転写手段が前記中間転写ベルトから離間しているときに前記中間転写ベルトに対して圧接することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置であって、
    前記移動手段および前記圧接手段は、前記中間転写ベルトに対する圧接状態および離間状態が、偏心カムの回転によって切り替えられることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置であって、
    前記移動手段における前記偏心カムと前記圧接手段における前記偏心カムとは、同一のカム駆動軸によって回転駆動される構成であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載の画像形成装置であって、
    前記圧接手段は、前記中間転写ベルトに圧接される圧接面に、前記中間転写ベルトとの摺擦時に前記中間転写ベルトの表面を保護する保護部材が取り付けられていることを特徴とする画像形成装置。
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