JP2007056335A - 導電性金属酸化物除去方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 保持手段17によって導電性金属酸化物薄膜12を有する基材13を電解液11の界面近傍に位置させる。電解液11に第1電極14の一端側を浸漬させる。基材13の導電性金属酸化物薄膜12と対向状に、第2電極15の一端を電解液11の界面と間隔を存して配置する。電解液供給手段18により第2電極15に沿わせて電解液11を供給しつつ、第1電極14が負極、第2電極15が正極となるように電源16より電圧を印加し、第2電極15の一端側と、供給する電解液11の界面との間に発生させる放電現象によって導電性金属酸化物薄膜12を除去する。
【効果】 基材に形成された導電性金属酸化物薄膜を効率良く除去でき、半導体分野で用いられる高価な機能性ガラス基板などの再生利用が可能になる。
【選択図】 図3
Description
基材に擦過痕や応力変形などを残さず、かつ、強酸や強アルカリの化学液を使用しないで、基材に形成された導電性金属酸化物薄膜を除去するために、
1)導電性金属酸化物薄膜を有する基材を電解液に浸漬した状態で、
前記電解液に少なくとも一端側を浸漬した第1電極と、前記基材の導電性金属酸化物薄膜と対向状に、少なくとも一端側を前記電解液に浸漬すべく配備した第2電極とに、前記第1電極が負極、前記第2電極が正極となるように電圧を印加することによる、還元反応及び前記第2電極の一端側と、この一端側を浸漬させた電解液の界面との間における放電現象により、前記基材の導電性金属酸化物を除去するか、
或いは、
2)導電性金属酸化物薄膜を有する基材を電解液の界面近傍に位置させた状態で、
前記電解液に少なくとも一端側を浸漬した第1電極と、前記基材の導電性金属酸化物薄膜と対向状に、少なくとも一端側を、前記電解液の界面と間隔を存して配置した第2電極とに、この第2電極に沿わせて電解液を供給しつつ、前記第1電極が負極、前記第2電極が正極となるように電圧を印加することによる、還元反応及び、前記第2電極の一端側と、供給する電解液の界面との間における放電現象により、前記基材の導電性金属酸化物を除去する、
ことを最も主要な特徴としている。
導電性金属酸化物薄膜を有する基材を電解液に浸漬した状態で位置させる保持手段と、
前記電解液に少なくとも一端側を浸漬させた第1電極と、
前記基材の導電性金属酸化物薄膜と対向状に、少なくとも一端側を前記電解液に浸漬すべく配備した第2電極と、
前記第1電極が負極、前記第2電極が正極となるように電圧を印加する電源を備えた第1の本発明装置を使用することによって実施できる。
導電性金属酸化物薄膜を有する基材を電解液の界面近傍に位置させる保持手段と、
前記電解液に少なくとも一端側を浸漬させた第1電極と、
前記基材の導電性金属酸化物薄膜と対向状に、一端を前記電解液の界面と間隔を存して配置した第2電極と、
この第2電極に沿わせて電解液を供給する電解液供給手段と、
前記第1電極が負極、前記第2電極が正極となるように電圧を印加する電源を備えた第2の本発明装置を使用することによって実施できる。
前記水の電気分解により、導電性金属酸化物薄膜は、水素による還元反応で、酸素が取り除かれる。酸素を取り除かれた導電性金属酸化物薄膜12は、金属元素のみ(導電性金属薄膜12)となり、基板13との結合力が低下する。
さらに、電圧を上げ、第2電極15の一端側とこの一端側を浸漬させた電解液11の界面との間で放電現象を発生させることにより、第2電極15の近傍(周辺)の電解液11が瞬間的に蒸発することによる蒸発圧力が発生する(以下、瞬時蒸発作用と呼ぶ。)。
17は導電性金属酸化物薄膜12を有する基材13を電解液11の界面近傍に位置させる保持手段で、図3では複数の回転ローラで、図3(a)の紙面左右方向に基材13を移動できるものを示している。
すなわち、図4は第2電極15を長さの異なる2枚の導電性板15a,15bで構成し、これら2枚の導電性板15a,15bの間に、電解液供給手段18によって電解液11を供給するようにしたものである。この図4では、長さの長い方の導電性板15aが放電現象発生用の電極として用いられる。
12 導電性金属酸化物薄膜(還元後は導電性金属薄膜)
13 基材
14 第1電極
15 第2電極
15a,15b 導電性板
16 電源
17 保持手段
18 電解液供給手段
20 金属体
Claims (7)
- 導電性金属酸化物薄膜を有する基材を電解液に浸漬した状態で、
前記電解液に少なくとも一端側を浸漬した第1電極と、前記基材の導電性金属酸化物薄膜と対向状に、少なくとも一端側を前記電解液に浸漬すべく配備した第2電極とに、前記第1電極が負極、前記第2電極が正極となるように電圧を印加することによる、還元反応及び前記第2電極の一端側と、この一端側を浸漬させた電解液の界面との間における放電現象により、前記基材の導電性金属酸化物を除去することを特徴とする導電性金属酸化物の除去方法。 - 電解液に浸漬した前記基材を電解液の界面近傍に位置させると共に、
前記第2電極の一端側を、電解液に浸漬することに代えて、電解液の界面と間隔を存して配置し、
この第2電極に沿わせて電解液を供給することにより、供給電解液が液面と接触することで前記放電現象を誘発し、この放電現象の剥離作用を与えることを特徴とする請求項1に記載の導電性金属酸化物の除去方法。 - 前記電解液の抵抗率が、10Ω・cmから103Ω・cmであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の導電性金属酸化物の除去方法。
- 請求項1に記載の導電性金属酸化物の除去方法を実施する装置であって、
導電性金属酸化物薄膜を有する基材を電解液に浸漬した状態で位置させる保持手段と、
前記電解液に少なくとも一端側を浸漬させた第1電極と、
前記基材の導電性金属酸化物薄膜と対向状に、少なくとも一端側を前記電解液に浸漬すべく配備した第2電極と、
前記第1電極が負極、前記第2電極が正極となるように電圧を印加する電源を備えたことを特徴とする導電性金属酸化物の除去装置。 - 請求項2に記載の導電性金属酸化物の除去方法を実施する装置であって、
導電性金属酸化物薄膜を有する基材を電解液の界面近傍に位置させる保持手段と、
前記電解液に少なくとも一端側を浸漬させた第1電極と、
前記基材の導電性金属酸化物薄膜と対向状に、一端を前記電解液の界面と間隔を存して配置した第2電極と、
この第2電極に沿わせて電解液を供給する電解液供給手段と、
前記第1電極が負極、前記第2電極が正極となるように電圧を印加する電源を備えたことを特徴とする導電性金属酸化物の除去装置。 - 前記基材又は前記第2電極、或いは、前記基材及び前記第2電極の移動手段を設けたことを特徴とする請求項4又は5に記載の導電性金属酸化物の除去装置。
- 前記基材が金属又は半導体である場合、この基材を前記第1電極となすことを特徴とする請求項4〜6の何れかに記載の導電性金属酸化物の除去装置。
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JPH06210520A (ja) * | 1993-01-14 | 1994-08-02 | Hitachi Zosen Corp | 難削材のベベリング加工方法 |
JPH11165217A (ja) * | 1997-08-29 | 1999-06-22 | Jouyou:Kk | 電解還元法による導電性金属酸化物の微細加工方法及びその加工装置 |
JP2004531641A (ja) * | 2001-03-07 | 2004-10-14 | サン−ゴバン グラス フランス | ガラス基材タイプの透明基材上に堆積させた層をエッチングする方法 |
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