JPH11165217A - 電解還元法による導電性金属酸化物の微細加工方法及びその加工装置 - Google Patents

電解還元法による導電性金属酸化物の微細加工方法及びその加工装置

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JPH11165217A
JPH11165217A JP24036598A JP24036598A JPH11165217A JP H11165217 A JPH11165217 A JP H11165217A JP 24036598 A JP24036598 A JP 24036598A JP 24036598 A JP24036598 A JP 24036598A JP H11165217 A JPH11165217 A JP H11165217A
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城治 角田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性金属酸化物の微細加工を少ない加工工
程で、かつ、加工工程の管理も容易に、しかも、速い加
工速度でできるようにする。 【解決手段】 電解液を満たした電解加工槽21に、ネ
サ膜2を形成した基板1を膜面2を上にして沈める。ま
た、そのネサ膜2の上方に陽電極4を移動自在に配置す
る。その陽電極4とネサ膜2とを、それぞれ、定電流源
装置8の+と−端子と接続し、陽電極4を並行に移動さ
せる。そして、このように電解還元により加工すること
によって導電性金属酸化物の微細加工を少ない加工工程
で、かつ、加工工程の管理も容易に、しかも、速い加工
速度でできるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】この発明は、例えば、表示素
子、表示パネル、センサ、ICなどの薄膜加工に用いら
れる電解還元法による導電性金属酸化物の微細加工方法
及びこの方法を実施するための加工装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば、表示素子、表示パネル、セン
サ、ICなどの電子装置には、導電性金属酸化物などの
薄膜を用いたものが多々ある。
【0003】中でも透明導電膜は、PDP(プラズマ・
ディスプレイ・パネル)などのフラットディスプレイで
透明電極として用いられるため、その加工技術は非常に
重要なものとなっている。
【0004】これまで、この種の透明電極には、湿式エ
ッチングで広範囲に電極(例えば、40インチのPDP
では980mm×570mm程度の大きさの基板に数百
万個の電極を形成する必要がある)を生成できるITO
(Indium Tin Oxide)膜が使われてい
た。
【0005】ところが、ITO膜は高価な金属インジウ
ムを原料としているため、経済的デメリットが大きく、
PDPなどのフラットディスプレイの普及を妨げる大き
な要因となっていた。
【0006】そのため、ITO膜に代わる透明導電膜と
して安価なネサ膜(SnO2 :酸化スズ)の使用が検討
されている。
【0007】ネサ膜は、ITO膜と光透過性がほぼ同じ
で、耐熱性、耐薬品性に優れ、膜も硬いという特長があ
る。反面、耐熱性、耐薬品性に富むため通常の湿式エッ
チングによる微細加工が困難であった。
【0008】これを解決する一つの方法として、リフト
オフ法が考えられている。この方法は、予めシリカコー
トされたガラス基板にホトレジストを塗布し、露光、現
像によるパターニング処理を行ったのち、CVD法によ
りネサ膜を形成するというものである。すなわち、パタ
ーニング処理によるエッチングを行ったのち、基板をC
VDチェンバーに入れ、二塩化ジメチルスズとドーピン
グ剤である三塩化アンチモンなどの混合ガスを送り込む
ことにより、ネサ膜を形成するというものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法は、反応性ガス雰囲気下で化学蒸着を行わなければな
らないので、CVDチェンバーなどの特殊な装置を必要
とすること。また、前記処理で形成されたネサ膜を傷つ
けずにホトレジストを除去するのが難しい。さらに、複
雑な加工工程とネサ膜生成の際などに精密な管理が必要
なため、生産性が低く、コストがかかるという問題が考
えられる。
【0010】そこで、この発明の課題は、CVDチェン
バーなどの特殊な装置を必要とせず、ホトレジストの除
去も容易に行え、しかも、速い加工速度と少ない加工工
程により、その管理も容易にできる微細加工方法とこの
方法を実施するための加工装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1では、陽電極と基板上に形成された導電性
金属酸化物膜とをそれぞれ電流源のプラス端子とマイナ
ス端子に接続し、前記電流源に接続した陽電極と基板上
の酸化物膜とを電解液を介して対向させ、対向させた陽
電極に近接した基板上のみに電流が流れるように制限す
ることにより、加工を行うという方法を採用したのであ
る。
【0012】このような構成を採用することにより、基
板上の酸化物膜は電流源から電子を受け取って還元反応
が進行し、金属イオンとして溶液中に溶け出す。このた
め、対向させた陽電極の反転形状が基板上に転写され
る。このとき、流れる電流密度や極間距離を変えれば、
酸化物膜の加工幅や加工深さの調整もできる。
【0013】その際、請求項2では、上記基板上に形成
された導電性金属酸化膜にレジスト処理を施し、電流源
に接続した陽電極と基板上の酸化膜とを電解液を介して
対向させ、加工を行うという方法を採用することによ
り、レジスト処理を施したところ以外は加工されないよ
うにして高精度の加工が行える。
【0014】請求項3では、上記電流源と接続し、対向
させた陽電極と基板のいずれか一方を固定し、他方を並
行に移動させることにより、移動経路上の酸化膜に微細
加工を行うことができる。
【0015】請求項4では、上記陽電極に電解液の流れ
を規制する遮断板を設け、対向させた陽電極と基板のい
ずれか一方を固定し、他方を並行に移動させ、加工を行
うという方法を採用することにより、遮断板が電解液の
流れを規制して陽電極と基板の導電性金属酸化膜間の酸
化還元反応に伴なって発生する気泡を対向面以外に広が
らないようにするので、電流分布の不均一化を防止でき
る。また、同時に、遮断板で電解液の流れを規制したこ
とで、対向面以外の基板の酸化還元反応を防ぐことがで
きるので、該対向面以外からの気泡の発生を防いで、導
電性金属酸化膜への気泡の吸着を防止することができ
る。これらのことから加工精度の向上と処理速度の向上
が図れる。
【0016】請求項5では、上記電解液の濃度と温度及
び純度のいずれか一つあるいは二つまたは全部を保ちな
がら加工を行うという方法を採用することにより、一定
条件下で加工を行うことで、精度の高い均一な加工を連
続して行うことができる。
【0017】また、請求項6では、導電性金属酸化膜の
形成された基板を収容する加工槽と、前記加工槽に満た
される電解液と、その電解液を満たした加工槽に収容さ
れた基板の導電性金属酸化膜と対向させて配置される陽
電極と、前記陽電極と基板の導電性金属酸化膜とに接続
される定電流電源装置とからなる構成を採用することに
より、対向させた陽電極の反転形状を基板上に転写して
微細加工を行うことができる。
【0018】請求項7では、上記対向させた陽電極と基
板のいずれか一方を固定し、他方を並行に移動させる移
動手段を設けた構成を採用することにより、移動経路上
の酸化膜に微細加工を行うことができる。
【0019】請求項8では、上記陽電極に電解液の流れ
を規制する遮断板を設けた構成を採用することにより、
遮断板で酸化還元反応に伴う気泡の流れと気泡の発生を
規制して加工精度の向上と処理速度の向上を図ることが
できる。
【0020】請求項9では、上記加工装置に、電解液を
循環させる循環機構、電解液の濃度を一定に保つ電解液
定濃度化装置、電解液の温度を一定に保つ恒温装置及び
電解液中の不純物を除去する不純物除去装置のいずれか
一つあるいは二つまたは三つあるいは全部を備えた構成
を採用することにより、一定条件下で精度の高い加工を
連続して行うようにできる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0022】まず、予備実験として電解還元の可能性を
探るために以下に示すような実験を行った。
【0023】すなわち、第1の実験では、試料として図
1に示すようなソーダガラスに200〜400Åの厚さ
でシリカコートをした基板1上に、膜厚2000ÅのS
nO2 膜(ネサ膜)2をCVD法により形成したセル3
を準備した。
【0024】そして、このセル3を図2に示すように、
容器5にクリップ6で挟み付け、陽電極4に対向させ
た。次に、容器5に電解液7を満たし、陽電極4とクリ
ップ6とを定電流電源装置8と接続した。
【0025】このとき、陽電極4には、不溶性金属であ
るPt線を使用した。すなわち、直径0.5mmのPt
線をガラス管9に通して先端から突出させ、ガスバーナ
で溶かして封止した。そして、封止端を鏡面研磨するこ
とにより、直径0.5mmの円板電極とした。
【0026】一方、電解液7には、濃度0.01mol
/l,0.1mol/l,1mol/lの三種類のHC
l溶液を準備し、溶液を入替えられるようにした。ま
た、温度は室温とした。
【0027】さらに、定電流電源装置8は、20mAの
定電流とした。この電流値については、SnO2 の還元
反応、 SnO2 + 4H+ + 2e- → Sn2+
2H2 O から導き出した。すなわち、上記還元反応は、Pour
baixの電位−pH図から、pH=1以下、電位0〜
0.2Vのあたりで起こるとされている。そのため、ま
ず、溶液を1N−HClとし、0.1Vの定電圧を30
分間印加して、そのとき、流れた電流とセル3の溶解状
態を観察した。この場合、流れた電流が少ないこともあ
って膜の溶解に時間がかかり、精度も悪かった。そこ
で、20mAの定電流による反応を検討したところ、通
電後1秒程度で陽電極4に面した付近のみ溶解するのが
観察できた。よって、20mAの定電流で実験を行うこ
とにした。
【0028】また、電解液7の濃度をパラメータとして
極間距離を変えて、図3に示すように、形成される溶解
径aとbとを測定した。
【0029】このとき、ネサ膜2と陽電極4間の距離は
ゲージを用いて0.1mm,0.2mm,0.3mmに
調整した。
【0030】そして、電流値と通電時間は、定電流電源
装置8の任意関数発生器で設定し、5A/cm2 ,7.
5A/cm2 ,10A/cm2 の5つの電流密度とし
て、そのときの電解時間は全て1秒にした。
【0031】この結果を図4に示す。この結果から濃度
が増すにつれて溶解範囲も大きくなることが分かった。
これは図5に示すように、導電率の違いから差が出たの
である。
【0032】また、濃度が、0.1mol/l,1mo
l/lのときは、極間距離が増加するにつれて溶解範囲
も増加する。これは電流分布の広がりは極間が広い程大
きくなるためである。しかし、0.01mol/lの濃
度では、逆に減少するという結果になった。本来なら
ば、極間距離と溶解範囲は比例するのが普通である。そ
のため、実験ミス、あるいは、誤差によるものとも考え
られる。しかし、推測として次のことを考えた。すなわ
ち、0.01mol/lの溶液は図5に示すように導電
率が低く、陽電極4から離れた部分における電流密度は
小さな値になる。一方、極間が広くなり電流分布が広く
なると、溶解が不可能な極めて小さな電流しか流れない
部分が多くなり、結果として溶解範囲が小さくなると考
えられる。
【0033】次に、図6を基に断面形状を考察した。図
6は縦軸に図3のエッジの傾斜部分の長さ(b−a)を
とり、横軸に極間距離を取ったもので、この値が小さい
ほど傾斜は急峻になり形状はシャープになる。
【0034】この溶解断面形状の測定は、触針式の「粗
さ計」によって測定した。このとき、「粗さ計」は、触
針の軌道が円形溶解面の直径となるように針を走査し
た。測定条件は以下の通りである。 測定力(stylus force)・・・20mg 測定速度 ・・・0.03mm/s 縦倍率 ・・・10万倍 また、光学顕微鏡を用いて溶解表面の観察、撮影を行っ
て比較を行った。
【0035】その結果、極間距離について検討すれば、
図6から分かるように、その値が小さく狭いほど傾斜は
急峻になり形状がシャープになって精度は良くなる。こ
れは、前述したように極間が狭いほど電流分布が小さく
なるためと考えられる。
【0036】また、溶液濃度について見ると、濃度が薄
いほど形状がシャープになって精度が良くなるという結
果になった。これは、濃度の減少とともに、導電率が低
くなるため、陽電極4から離れた領域では、還元電解を
引き起こす電流密度に達していないためである。しか
し、0.01mol/l程度の低濃度では導電率が低す
ぎるために、底に膜2の残留が見られた。これは、膜2
が薄くなる過程で抵抗率が増していき、中央部に電流が
流れ難くなり、島状に残留するのが原因ではないかと考
えられる。
【0037】これを解決する一つの方法として例えば、
陽電極4を図7(a)に示すように先鋭にすれば、電流
が中央部に集中するので、図7(b)に示すように電解
が起こり、膜2が島状に残留するのを防止できると考え
られる。
【0038】一方、外周部の輪郭も上記の低濃度では、
崩れて精度が悪くなることが分かった。そのため、0.
1mol/lを最適濃度として以下の実験を進めた。
【0039】すなわち、電流密度との関係を調べるた
め、極間距離を一定にして電流を変化させ、aとbの直
径を測定した。
【0040】この結果、図8に示すように、電流密度が
増加すると加工範囲が広くなり、陽電極4面積に対する
溶解面積の増加分(オーバーカット)が大きくなること
が分かった。
【0041】ところで、上記形態では電解液7としてH
Clについてのみ検討してきたが、電解液7が異なる
と、導電率、pH、含まれるイオンの種類の違いから、
それぞれ異なった結果となることが分かっている。
【0042】よって、実験2として、異なった電解液7
による溶解面積と溶解精度の比較を行った。
【0043】このとき、電解液7には、HCl,H2
4 ,HNO3 の3種類の酸性溶液と、NaCl,Na
NO3 の2種類の中性溶液及び、NaOHのアルカリ性
溶液を準備した。また、溶液の濃度は6種類とも0.1
mol/lとした。
【0044】そして、極間距離0.1mm、電解時間1
秒の一定条件とし、電流密度5A/cm2 〜15A/c
2 の各場合について溶解特性を検討した。加えて、表
面粗さ計、光学顕微鏡、EPMA(X線マイクロアナラ
イザ)を用いて表面性状の解析も行った。
【0045】なお、その他、実験装置や試料について
は、図1と図2に示すものと同じものを使用した。
【0046】図9に種々の電解液7における電流密度と
溶解面積(この場合溶解径の直径bをパラメータとして
いる)の結果を示す。この結果から、どの電解液7にお
いても電流密度が増加するほど溶解範囲が広く大きくな
ることが分かった。
【0047】また、図10に種々の電解液7における電
流密度と断面精度(b−a)との結果を示す。この場
合、酸性溶液よりもアルカリ性溶液、中性溶液の方が断
面精度がよくなるという結果となった。
【0048】底面の滑らかさは、H2 SO4 が最もよい
精度を示した。これは、他の酸性液に比べてpHの低い
ことが原因の一つだと考えられる。また、陰イオンに塩
化物イオンを含む電解液7を使用した場合、陽電極4に
おける気泡の発生原因が酸素イオンだけでなく塩素イオ
ンも関わってくるため、その気泡が電流分布の不均一化
を導くと考えられる。
【0049】ちなみに、気泡の発生状況は、電解液7の
種類によって異なり、例えば、HClであれば、陽電極
4から酸化反応により、Cl2 が発生し、セル3側から
はH2 及びO2 などの気泡が発生する。
【0050】一方、溶解断面のエッジの精度について
は、中性、アルカリ性溶液の方がよく、これは、陰極
(ネサ膜2)における水素発生量が酸性溶液と異なる事
が原因だと考えられる。
【0051】なお、参考として、図11(a)〜(c)
に、一部溶液7に於ける溶解断面形状の測定結果を示
す。また、図12に、各溶液7の伝導率を示す。
【0052】以上、電極間距離を変化させた場合につい
て、電流密度、電解液7及び電解濃度がSnO2 の溶解
特性に及ぼす影響を調べた。
【0053】次に、それらの結果に基づいて、実験3と
して、パターン加工への応用を検討した。すなわち、 (1) これまで使用してきた陽電極4を固定し、セル
3側をモータによって並行移動させる。 (2) 上記(1)の方法において、ネサ膜2をレジス
トによってパターニングしておく。 (3) 上記(1)の方法において、陽電極4側をレジ
ストによってパターニングしておく。 の各方法により溶解断面の精度について検討した。
【0054】まず、上記(1)に対する実験として、図
13に示すように、定電流電源装置8と接続した陽電極
4を固定した。そして、陽電極4に対してセル3側をモ
ータ10によって並行に移動し、ネサ膜2に線条加工を
行った。
【0055】その際、陽電極4とネサ膜2間の距離をマ
イクロメータで計測して、0.1mmに調整した。電解
液7は、これまでの結果から、0.1mol/lのNa
NO3 溶液とした。さらに、電流密度は5A/cm2
なるように電源8を調整し、矢印方向に移動した。この
とき、移動速度を1.5〜5.5mm/secで変化さ
せ、移動速度に対する溶解範囲の関係を測定した。その
結果を図14に示す。
【0056】次に、上記(2)に対する実験として、ネ
サ膜2にレジスト処理を行い、図15に示すように、線
幅0.02mm,0.04mm,0.06mm,0.0
8mm,0.10mmのパターニング26を行った。ま
た、陽電極4には表面積2cm2 の白金板を使用し、
0.1mol/lのHCl溶液中、500mA/cm2
で定電流電解した。
【0057】さらに、上記(3)に対する実験として、
上記と同様の線幅0.02mm,0.04mm,0.0
6mm,0.08mm,0.10mmのパターニング2
6部分を除く、レジスト処理を陽電極4に行って0.1
mol/lのHCl溶液中、500mA/cm2 で定電
流電解した。
【0058】これらの場合、幅が広い所にネサ膜2の残
留量が多かった。これは、加工幅が広いほどネサ膜2の
抵抗が大きくなり、溶解がスムースでなくなることが原
因と考えられる。さらに、電流密度を高くした場合、レ
ジストの剥離が認められた。
【0059】以上の結果を考慮して、次に、第1実施形
態として、図16に示すような電解加工装置20につい
て述べる。
【0060】すなわち、加工装置20は、加工槽21、
加工台22、陰電極支持体23、陽電極支持体24、走
査機構と定電流電源装置8とで構成されている。
【0061】加工槽21は、基板固定用の加工台22を
収容する大きさで、前記加工台22が中央に配置され
る。また、前記加工台22の上面には、セル3が水平に
載置されるようになっており、この加工台22の端に
は、陰電極支持体23の取り付け部が設けられている。
【0062】前記取り付け部は、図16に示すように、
加工台22の一辺に沿って形成されており、長尺状の陰
電極支持体23を取り付けるようになっている。すなわ
ち、陰電極支持体23は、セル3の基板1の厚さに合わ
せて一側をL型の断面形状に切欠し、その切欠部に白金
による陰電極25を設けたもので、図16に示すよう
に、L型部分を下方にして取り付けることにより、セル
3上面のネサ膜2に陰電極25を圧接するようになって
いる。
【0063】そのため、切欠をセル3の厚さに合わせて
準備し、セル3に合わせて取り替えるようにすれば、厚
さの異なるセル3に対処できるようになっている。
【0064】一方、陽電極支持体24は、先端に白金に
よる電極を形成したもので、走査機構によりセル3の上
方に支持される。
【0065】走査機構は、図16では示していないが、
スライダー機構を有し、加工槽21の上方に支持され
て、陽電極支持体24をセル3と並行に移動する。ま
た、前記スライダーは、パルスモータやサーボモータを
備えることにより、コントローラによって定速度で移動
させるようになっている。さらに、昇降機構を設け、陽
電極支持体24を上下に移動できるようにすることによ
って、陽電極4とセル3間の距離を調整できるようにな
っている。
【0066】定電流電源装置8は、出力電流を調整でき
るもので、図16に示すように、+端子が陽電極4と−
端子が陰電極25と接続される。
【0067】この形態は、上記のように形成されてお
り、いま、この装置を用いてネサ膜2を形成したセル3
に対して、まず、レジストを用いた加工を行った。
【0068】すなわち、セル3は、陰電極25の固定位
置(接触面)を除いてネサ膜2にレジストを塗布し、そ
のレジストに図15で示すような幅50μm〜250μ
mのパターニング26によるスリットを設けた。そし
て、前記セル3を加工台22に載置し、陰電極支持体2
3を取り付け、加工槽21に0.01〜1mol/lの
HCl溶液を満たしてセル3が浸るようにした。このと
き、HCL溶液の温度は15〜35°Cの一定温度にし
ておいた。次に、陽電極支持体24をセル3のネサ膜2
に対して垂直に降下させ、ネサ膜2と陽電極4との極間
距離を1〜5mmの一定距離に調整した。そして、電流
密度が5〜30A/cm2 の定電流になるように定電流
電源装置8を調整し、陽電極支持体24を毎分10〜1
000mmの定速でセル3と並行に走査した。その結
果、ネサ膜2が還元されると同時に、生成したSnはセ
ル3から速やかに離脱し、パターニング26の加工を瞬
時に、しかも、高細精度に行うことができた。
【0069】このようにレジストを用いれば、陽電極4
を適当な間隔で走査させてもスリット以外の所は加工さ
れないので、陽電極4の位置決めを高精度で行わなくと
も、高精細で高精度の加工を行うことができる。
【0070】また、加工後のレジストの除去も従来のC
VD法のように、ネサ膜2が出っ張らないのでただ剥ぎ
取ればよく、ネサ膜2を傷つけずに簡単にレジストを除
去できる。
【0071】次に、第2実施形態として、図17
(a),(b)に示すように、陽電極4を櫛の歯状の電
極に形成したものを示す。
【0072】すなわち、櫛の歯状の陽電極4は、それぞ
れ、加工幅に対応させてあり、その電極4で直接セル3
のネサ膜2上を並行に走査した。このとき、セル3のネ
サ膜2には、レジストを施さなかった。
【0073】その結果、高細精度で複数の線条加工が一
度にできた。この加工の精度は、櫛の歯の精度に依存す
るため、複数の線条加工の際に陽電極4の位置決めを高
精度で行わなくてもよい。なお、この形態では、前記陽
電極4を櫛の歯としたが、これに限定されるものではな
く、例えば、幅の広い電極を形成する場合は、図17
(c)のようにすることもできる。
【0074】次に、第3実施形態として遮断板29を用
いたものについて述べる。
【0075】遮断板29は、例えば、ガラス、樹脂、ゴ
ム、セラミックなど耐腐食性の材料で形成されたもの
で、この形態の場合、図18(a),(b)に示すよう
に、陽電極支持体24の進行方向側に、陽電極4と並行
に、かつ、陽電極支持体24から突出させて取り付けら
れている。
【0076】また、遮断板29は、図19に示すよう
に、陽電極4と同じ長さか少し長い長尺状に形成され、
例えば、図18(b)に示すように、陽電極4に接する
ように取り付けたり、図18(a)のように陽電極4か
ら少し離して取り付けることにより、遮断板29が進行
方向側の電解液7と陽電極4側の電解液とを分離するよ
うになっている(図20(a),(b)に、図18
(a)と図18(b)の底面側から見た図を示す)。
【0077】こうして、遮断板29で電解液7を隔てる
ことにより、前述したように陽電極4及び導電性金属酸
化膜(陰極)で発生した気泡が進行側に回り込むことを
阻止し、電解液流を陽電極4と対向する基板面にのみ流
れるようにすることで、電流分布の不均一化を防止す
る。また、同時に、遮断板29は、陽電極4の進行方向
側への電解液7の流れを遮断するので、陽電極4の進行
方向側の基板面上での還元反応を防止し、反応に伴う導
電性金属酸化膜(陰極)からの気泡の発生を防ぐことが
できる。そのため、陽電極4の進行方向側の導電性金属
酸化膜上での気泡の吸着を防止する。このように、気泡
の流れと気泡の発生を防止するので、加工精度の向上と
処理速度の向上が図れる。
【0078】図21に第4実施形態として第3実施形態
の遮断板29を用いた加工装置の一形態を示す。
【0079】この形態の加工装置は、電解液循環機構3
6、定濃度化装置39、恒温装置42、不純物除去装置
38と走査機構を備え、走査機構は第1実施形態と逆
に、電解加工槽21を移動させるようになっている。
【0080】電解加工槽21は、図21に示すように、
電解加工槽固定台32に固定され、ガイド31に移動自
在に載置されている。このガイド31にはモータ30が
備えられており、モータ30と接続されたネジ軸33に
よって電解加工槽固定台32を矢印のように左右に移動
できるようになっている。
【0081】また、電解加工槽21には電解液循環機構
36が取り付けられている。電解液循環機構36は、両
端を電解加工槽21に接続したパイプの途中に循環ポン
プ37を設けた構成となっており、循環ポンプ37を作
動させると、電解液7を循環できるようになっている。
【0082】この循環機構36のパイプには、不純物除
去装置38と電解液定濃度化装置39が設けられてい
る。不純物除去装置38は、フィルタ装置で加工時に発
生する電解液7の不純物を取り除く。
【0083】電解液定濃度化装置39は、電解液タンク
とpHセンサ40を備えたもので、pHセンサ40でパ
イプを流れる電解液7のpHを測定し、その測定値に基
づいて電解液タンクから電解液7をパイプに注入する。
そして、電解液濃度を常に決められた値にできるように
なっている。
【0084】一方、電解加工槽21には加工台22が設
けられている。加工台22はセル3を載置するためのも
ので、セル3は加工面である導電性金属酸化膜を上にし
て加工台22に載置され、陰電極支持体23によって固
定される。陰電極支持体23はL字型で、第1実施形態
と同様に、ネジによって電極25を基板1に圧接するよ
うになっている。
【0085】また、この加工槽21の上方には加工槽2
1を被う天板34が設けられ、陽電極4を支持するよう
になっている。陽電極4は、第2実施形態と同じ長尺状
のもので、陽電極支持体24によって天板34に取り付
けられている。この陽電極支持体24には、モータによ
る昇降機構30が設けられており、陽電極4を上下に移
動できるようになっている。
【0086】一方、陽電極4には、第3実施形態と同様
な遮断板29が取り付けられている。すなわち、遮断板
29は、陽電極支持体24から突出させ、この形態の場
合、陽電極4に接するように設けられている。
【0087】恒温装置42は、ヒータと液温センサ43
を備え、前記センサ43で電解液7の温度を測定し、測
定した電解液7の温度を予め定められた設定温度と比較
して所定の温度に保持できるようになっている。符号4
4はヒータ用の電源及び制御装置である。
【0088】この形態は以上のように構成されており、
加工台22にセル3を載置し、載置したセル3を陰電極
支持体23で固定して電極25を圧接する。
【0089】取り付けた前記陰電極25は導線28でも
って定電流電源装置8のマイナス端子と接続する。一
方、陽電極支持体24に取り付けられた陽電極4は、導
線27でもって定電流電源装置8のプラス端子と接続す
る。
【0090】電解加工槽21に電解液7を満たし、陽電
極支持体24によって陽電極4をセル3上に下降させ
る。そして、定電流電源装置8から電流を流しながら、
モータ30を駆動して電解加工槽固定台32を陰電極2
5方向、または、その逆方向へ移動させる。
【0091】このとき、恒温装置42により電解液7の
温度を一定に保つ。また、循環装置36で電解液7を循
環させ、不純物除去装置38で加工中の還元反応に伴う
不純物を除去する。さらに、電解液定濃度化装置39で
電解液7の濃度を一定に保つ。このような方法を用いる
ことにより、電解液7の状態を常に加工に適した状態に
保てる。この結果、連続して精度の高い加工を行うこと
ができる。
【0092】また、このとき、陽電極4に設けた遮断板
29は、前述したように気泡の発生を防止し、かつ、加
工中に発生した気泡が進行側に回り込むことを阻止する
ので、電流分布の不均一化を防止することができる。し
たがって、加工精度の向上と処理速度の向上が図れる。
【0093】なお、図22(a)に第1実施形態のレジ
ストを用いた際の処理工程を示し、図22(b)にレジ
ストを用いない第1及び第4実施形態の処理工程を示
す。
【0094】また、実施形態では、薄膜にネサ膜を用い
たものを示したが、薄膜はネサ膜に限定されるものでは
ない。例えは、ITO膜など、他の種類の薄膜にも利用
できることは言うまでもない。
【0095】
【発明の効果】この発明は、上記のように構成したの
で、CVDチェンバーなどの特殊な装置を必要とせず、
少ない加工工程で微細な加工が容易にできる。
【0096】このため、例えば、導電性金属酸化物が用
いられている表示素子、表示パネル、センサ、ICなど
の薄膜加工に用いるのに適しており、中でも数百万個の
電極加工を行うPDP(プラズマ・ディスプレイ・パネ
ル)などのフラットディスプレイの透明電極加工に用い
るのに最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実験1の試料の断面図
【図2】実験1の実験装置の模式図
【図3】実験1の作用説明図
【図4】実験1の実験結果を示すグラフの図
【図5】実験1の実験結果を示す表の図
【図6】実験1の実験結果を示すグラフの図
【図7】(a)実験1の他の態様を示す図 (b)実験1の他の態様の作用説明図
【図8】実験1の実験結果を示すグラフの図
【図9】実験2の実験結果を示すグラフの図
【図10】実験2の実験結果を示すグラフの図
【図11】(a)実験2の測定結果を示す図 (b)実験2の測定結果を示す図 (c)実験2の測定結果を示す図
【図12】実験2の伝導度を示す表の図
【図13】実験3の実験装置を示す図
【図14】実験3の実験結果を示す図
【図15】実験3に用いられるパターンを示す図
【図16】第1実施形態のブロック図
【図17】(a)第2実施形態の断面図 (b)第2実施形態の断面図 (c)第2実施形態の断面図
【図18】(a)第3実施形態の側面の縦断面図 (b)第3実施形態の側面の縦断面図
【図19】第3実施形態の正面図
【図20】(a)第3実施形態の底面図 (b)第3実施形態の底面図
【図21】第4実施形態のブロック図
【図22】(a)第1実施形態のレジストを用いた処理
工程図 (b)レジストを用いない第1及び第4実施形態の処理
工程図
【符号の説明】
1 基板 2 ネサ膜 3 セル 4 陽電極 7 電解液 8 定電流電源装置 20 加工装置 21 電解加工槽 22 加工台 23 陰電極支持体 24 陽電極支持体 25 電極 29 遮断板 30 モータ 31 ガイド 32 電解加工槽固定台 33 ネジ軸 36 電解液循環機構 37 ポンプ 38 不純物除去装置 39 電解液定濃度化装置 40 pHセンサ 42 恒温装置 43 液温センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01B 13/00 503 H01B 13/00 503D H01J 9/02 H01J 9/02 F (72)発明者 梶本 武利 姫路市白浜町丙484番地の33 株式会社城 洋内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽電極と基板上に形成された導電性金属
    酸化膜とをそれぞれ電流源のプラス端子とマイナス端子
    に接続し、前記電流源に接続した陽電極と基板上の酸化
    膜とを電解液を介して対向させ、加工を行う電解還元法
    による導電性金属酸化物の微細加工方法。
  2. 【請求項2】 上記基板上に形成された導電性金属酸化
    膜にレジスト処理を施し、電流源に接続した陽電極と基
    板上の酸化膜とを電解液を介して対向させ、加工を行う
    請求項1に記載の電解還元法による導電性金属酸化物の
    微細加工方法。
  3. 【請求項3】 上記電流源と接続し、対向させた陽電極
    と基板のいずれか一方を固定し、他方を並行に移動さ
    せ、加工を行う請求項1または2に記載の電解還元法に
    よる導電性金属酸化物の微細加工方法。
  4. 【請求項4】 上記陽電極に電解液の流れを規制する遮
    断板を設け、対向させた陽電極と基板のいずれか一方を
    固定し、他方を並行に移動させ、加工を行う請求項1乃
    至3のいずれか一つに記載の電解還元法による導電性金
    属酸化物の微細加工方法。
  5. 【請求項5】 上記電解液の濃度と温度及び純度のいず
    れか一つあるいは二つまたは全部を保ちながら加工を行
    う請求項1乃至4のいずれか1つに記載の電解還元法に
    よる導電性金属酸化物の微細加工方法。
  6. 【請求項6】 導電性金属酸化膜の形成された基板を収
    容する加工槽と、前記加工槽に満たされる電解液と、そ
    の電解液を満たした加工槽に収容された基板の導電性金
    属酸化膜と対向させて配置される陽電極と、前記陽電極
    と基板の導電性金属酸化膜とに接続される定電流電源装
    置とからなる請求項1に記載の電解還元法による導電性
    金属酸化物の微細加工方法を用いた加工装置装置。
  7. 【請求項7】 上記請求項6の対向させた陽電極と基板
    のいずれか一方を固定し、他方を並行に移動させる走査
    機構を設けた請求項3に記載の電解還元法による導電性
    金属酸化物の微細加工方法を用いた加工装置装置。
  8. 【請求項8】 上記請求項6または7の陽電極に、電解
    液の流れを規制する遮断板を設けたことを特徴とする請
    求項4に記載の電解還元法による導電性金属酸化物の微
    細加工方法を用いた加工装置装置。
  9. 【請求項9】 上記請求項6乃至8のいずれか一つの加
    工装置に、電解液を循環させる循環機構、電解液の濃度
    を一定に保つ電解液定濃度化装置、電解液の温度を一定
    に保つ恒温装置及び電解液中の不純物を除去する不純物
    除去装置のいずれか一つあるいは二つまたは三つあるい
    は全部を備えたことを特徴とする請求項5に記載の電解
    還元法による導電性金属酸化物の微細加工方法を用いた
    加工装置装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100888244B1 (ko) * 2001-03-07 2009-03-11 쌩-고벵 글래스 프랑스 유리 기판과 같은 투명 기판 상에 증착된 층의 에칭 방법, 상기 방법으로 에칭된 투명 기판, 상기 기판을 병합한 디스플레이 스크린 및 에칭 디바이스
JP2010110722A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Hitachi Zosen Corp 導電性金属酸化物からの還元金属回収、液晶用基板の再生方法及び設備
JP2015098064A (ja) * 2013-11-18 2015-05-28 国立研究開発法人理化学研究所 微細工具のリコンディショニング装置と方法およびリコンディショニング機能付き加工装置

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