JP2007055305A - 車軸支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 回転センサ周辺の間隔部に進入した水や異物が、車軸を回転可能に支持するベアリング周辺へ進入することを抑制する。
【解決手段】 ロータ30はドライブシャフト22と共に回転する。車輪速センサ28は、ロータ30の上方に配置され、ロータ30の回転を検出する。アクスルベアリング24は、ドライブシャフト22を回転可能に支持する。アクスルキャリア26は、車輪速センサ28が挿通される挿通孔26aを有する。アクスルキャリア26は、挿通孔内周面26bおよび車輪速センサ28のセンサ外周面28aによって形成される間隔部36のドライブシャフト22側において、挿通孔内周面26bから内向きであって且つベアリングから離れる方向に突出する突出部26eを有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車軸支持構造に関し、たとえば、車軸を回転可能に支持するベアリングを備える車軸支持構造に関する。
車両には、一般に車軸を回転可能に支持するベアリングが設けられている。このようなベアリングは通常車輪周辺に配置されるため、車両走行時に車輪から飛散する水や異物のベアリング周辺への進入が問題となる。ベアリング周辺へ水や異物が進入すると、ベアリング内部において錆や傷などが発生し、ベアリングのガタまたは異音が発生する事態が生じ得る。ベアリング周辺へ頻繁に水や異物が進入すると、ベアリングの交換時期を早めてしまう可能性がある。
ベアリング周辺への水や異物の進入に対して、たとえば特許文献1では、外周に突状孔部を形成したダストカバーをナックルに備えた車速センサの取付構造が提案されている。また、たとえば特許文献2では、横断面コ字形状のシール本体をベアリング隙間に挿入してアクスルシャフトと一体回転するように配置した車軸支持構造が提案されている。
特開平7−89419号公報 特開2003−120704号公報
上記特許文献に記載された技術では、いずれもベアリング周辺において、ベアリングの周方向全域にわたってシール部材などを設けなければならない。これらのシール部材は回転摺動部に設けられ、このような回転摺動部において水や異物の進入を抑制するため、構造が複雑となってしまう。また、ベアリングの近傍には、一般的に車輪の速度を検出するための回転センサが設けられている。車両が走行することなどにより、この回転センサ周辺に形成された間隔部に泥などの異物が蓄積される。異物が蓄積された状態でこの間隔部に水や異物が進入すると、ベアリング周辺へ水や異物が侵入しやすくなる。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、回転センサ周辺の間隔部に進入した水や異物が、車軸を回転可能に支持するベアリング周辺へ進入することを抑制することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の車軸支持構造は、車軸と共に回転するロータと、ロータの周辺に配置され、ロータの回転を検出する回転センサと、車軸を回転可能に支持するベアリングと、回転センサが挿通される挿通孔を有するセンサ取付手段と、を備える車軸支持構造において、センサ取付手段は、挿通孔の内周面および回転センサの外周面によって形成される間隔部の車軸側において、挿通孔の内周面から内向きであって且つベアリングから離れる方向に突出する突出部を有する。
この態様によれば、挿通孔の内周面と回転センサの外周面の間に形成された間隔部に水や異物が進入しても、それらをベアリングから遠い部分に落下するように誘導することが可能となり、車軸を回転可能に支持するベアリング周辺に水や異物が進入することを抑制することができる。
本発明の別の態様もまた、車軸支持構造である。この車軸支持構造は、車軸と共に回転するロータと、ロータの周辺に配置され、ロータの回転を検出する回転センサと、車軸を回転可能に支持するベアリングと、回転センサが挿通される挿通孔を有するセンサ取付手段と、挿通孔の内周面および回転センサの外周面によって形成される間隔部の車軸側において、挿通孔の内周面から内向きであって且つベアリングから離れる方向に突出する突出部材と、を備える。
この態様によれば、挿通孔の内周面と回転センサの外周面の間に形成された間隔部に水や異物が進入しても、それらをベアリングから遠い部分に落下するように誘導することが可能となり、車軸を回転可能に支持するベアリング周辺に水や異物が進入することを抑制することができる。
本発明のさらに別の態様もまた、車軸支持構造である。この車軸支持構造は、車軸と共に回転するロータと、ロータの周辺に配置され、ロータの回転を検出する回転センサと、車軸を回転可能に支持するベアリングと、回転センサが挿通される挿通孔を有するセンサ取付手段と、挿通孔の内周面および回転センサの外周面によって形成される間隔部を、少なくとも間隔部の車軸方向端部において遮蔽するシール部材と、を備える。この態様によれば、挿通孔の内周面と回転センサの外周面の間に形成された間隔部に水や異物が進入することが抑制されることから、この間隔部から車軸を回転可能に支持するベアリング周辺に水や異物が進入することを抑制することができる。
本発明の車軸支持構造によれば、回転センサ周辺の間隔部に進入した水や異物が、車軸を回転可能に支持するベアリング周辺へ進入することを抑制することができる。
図1は、車輪速センサ28およびアクスルキャリア26の構造の一例を示す図である。アクスルキャリア26およびアクスルベアリング24により、車軸としてのアクスルキャリア26を支持する車輪支持構造が構成される。本図は右後輪の車輪速センサ28およびアクスルキャリア26の構造を上方から見た図を示したものであり、本図において右側は車輪側を示し、左側は車体側を示す。
アクスルベアリング24は、外輪24a、内輪24b、ボール24c、シール24d、グリス部24eを有する。外輪24aおよび内輪24bは円筒形状に形成され、外輪24aと内輪24bの間にボール24cが配置されている。ボール24cは、単列または複数列で、外輪24aと内輪24bの間の間隔部の周方向全域にわたって複数設けられる。外輪24aと内輪24bの間には、グリスが充填されたグリス部24eが形成される。グリス部24eに充填されたグリスは、外輪24aの内周部、内輪24bの外周部、およびボール24cの摩耗を抑制し、外輪24aと内輪24bとの間の滑らかな回転を促進する。外輪24aと内輪24bの間の間隔部の両端部には、円環状のシール24dが取り付けられている。シール24dは、グリスがグリス部24eから排出されることを抑制し、また、アクスルベアリング24外部から水や異物が外輪24aと内輪24bの間の間隔部に進入することを抑制する。
ドライブシャフト22は、車輪に近づくにしたがって段階的に径が細くなるよう形成される。車輪側においてドライブシャフト22の径が細くなった部分に、アクスルハブ(図示せず)が取り付けられ、このアクスルハブに車輪(図示せず)が取り付けられる。ドライブシャフト22はアクスルハブを介して車輪に固定されるため、車輪はドライブシャフト22とともに回転可能となる。このように、ドライブシャフト22は、車輪を回転する車軸として機能する。
ドライブシャフト22には、アクスルハブを介してアクスルベアリング24の内輪24bが取り付けられる。このため、アクスルベアリング24の内輪24bはドライブシャフト22とともに回転可能となる。一方、アクスルベアリング24の外輪24aの外周には、アクスルキャリア26が嵌着されている。アクスルキャリア26は車体に取り付けられる。このように、アクスルキャリア26はアクスルベアリング24を介してドライブシャフト22を支持するため、車軸支持手段として機能する。アクスルベアリング24の外輪24aに対して内輪24bが回転することにより、ドライブシャフト22、アクスルハブを介して車輪が回転することが可能となる。このようにして、アクスルベアリング24は、ドライブシャフト22を回転可能に支持する。
アクスルキャリア26の外表面(図示せず)からドライブシャフト22の中心軸に向かって貫通する挿通孔26aがアクスルキャリア26に設けられる。挿通孔26aは、挿通孔内周面26bが円筒形状となるように形成される。挿通孔26aは、アクスルベアリング24近傍の車体側に設けられる。この挿通孔26aに、ロータ30の回転を検出する回転センサとして機能する、円柱形状の車輪速センサ28が挿通される。車輪速センサ28は本図上方のアクスルキャリア26の外表面から挿通孔26aに挿通され、車輪速センサ28の取付部がアクスルキャリア26の外周部に固定される。車輪速センサ28が挿通孔26aに挿通された状態で、車輪速センサ28のセンサ外周面28aと挿通孔26aの挿通孔内周面26bとの間に円筒状の間隔部36が形成される。車輪速センサ28の取付部は、アクスルキャリア26の外周部から間隔部36に水や異物などが侵入しないよう、挿通孔26aの上方を密閉して固定される。このように、アクスルキャリア26は、車輪速センサ28が挿通される挿通孔26aを有するセンサ取付手段として機能する。
アクスルキャリア26は、内周に第1キャリア内周面26cおよび第2キャリア内周面26dを有する。第1キャリア内周面26cは、ロータ30の外周に対向する部分を含む。第2キャリア内周面26dは、第1キャリア内周面26cより小さい径で、車輪側に形成される。
車輪速センサ28には、電磁ピックアップコイル方式のものが採用されている。車輪速センサ28は、ドライブシャフト22に対向する端部にセンサヘッド28cを有し、内部にヨーク、永久磁石、コイルなどを有する。ドライブシャフト22には、車輪速センサ28のセンサヘッド28cに対向する外周部に、ロータ30が設けられる。ロータ30は、ドライブシャフト22に固定されており、ドライブシャフト22とともに回転可能とされている。車輪速センサ28がロータ30の回転を効果的に検出することができるよう、ロータ30の軸方向の幅の中心は、挿通孔26aおよび車輪速センサ28の中心軸上に位置する。ロータ30は、軸方向の幅Wが挿通孔26aの直径Dよりも小さく形成される。ロータ30の幅Wは、間隔部36の直径である挿通孔26aの直径Dよりも小さいため、間隔部36のうち鉛直下方にロータ30がない部分が存在する。
ロータ30は、たとえば鉄系材料やステンレス系材料などにより、概ね円環状に形成される。ロータ30の外周部には、歯形状のパルサ30aが複数形成される。パルサ30aは、それぞれ同一の幅を有し均等間隔にロータ30の外周に形成される。パルサ30aの各々の周方向の長さは隣り合うパルサ30aの周方向の間隔と略同一の長さとされる。車両の走行中、車輪が回転することによりドライブシャフト22と共にロータ30が回転すると、センサヘッド28cに対しパルサ30aが近接と離間を交互に繰り返す。これによって、センサヘッド28cとパルサ30aとの間のクリアランスにおいて磁気抵抗が変動し、永久磁石からコイルの内部を通過する磁束が変化する。車輪速センサ28はこの磁束変化によりコイルに発生する誘導電圧を検出する。車輪速センサ28は、検出結果である出力電圧を電子制御ユニット(図示せず)に出力する。車輪速センサ28から出力電圧の入力を受けた電子制御ユニットは、入力を受けた出力電圧の周波数または周期に基づいて車輪速および車両速度を算出する。算出された車輪速および車両速度は、ABS(Antilock Brake System)の制御を始めとする各種車両制御に利用される。
本車軸支持構造において、アクスルベアリング24のシール24d、ドライブシャフト22、ロータ30、およびアクスルキャリア26によって囲まれた空間をベアリング周辺部38と呼ぶ。このベアリング周辺部38に水や異物が頻繁に進入すると、外輪24aまたは内輪24bとシール24dの隙間から水や異物がグリス部24e内に進入する可能性が高くなる。グリス部24eに水や異物が進入すると、外輪24aの内周部や内輪24bの外周部、またはボール24cにおける錆や傷などが発生し、アクスルベアリング24の外輪24aと内輪24bの間のガタ、またはアクスルベアリング24の異音の要因となり得る。このため、シール24d周辺へ頻繁に水や異物が進入すると、アクスルベアリング24の交換時期を早める可能性がある。本発明者は、このようなベアリング周辺への水や異物の進入を抑制するために、透明なアクスルキャリア26を使った可視化試験を実施し、以下のような知見を得た。
ドライブシャフト22とアクスルキャリア26の間には、本図左側の車体側からシール24d周辺へ通じる連通路が形成される。車両が停止中の場合は、水や異物が車輪によって飛散することがないので、ドライブシャフト22などに水や異物が付着する可能性は低い。しかし、車両の走行中の場合は、車輪の接地面などにおいて付着した水や異物が、車輪が回転することによって飛散し、ドライブシャフト22の車体側や、ドライブシャフト22に設けられたロータ30などに付着する可能性がある。車両の走行中はドライブシャフト22やロータ30は回転しているため、ドライブシャフト22やロータ30などに付着した水や異物は、それらの遠心力によってドライブシャフト22やロータ30から通常除去される。このため、車体側からこの連通路を通過して水や異物がベアリング周辺部38に進入することが抑制される。しかし、車輪速センサ28のセンサ外周面28aとアクスルキャリア26の挿通孔内周面26bとの間に形成される間隔部36に異物が堆積することにより、ベアリング周辺部38に水や異物が進入する場合がある。このような場合について、図2を使って詳細に説明する。
図2(a)は、アクスルキャリア26に設けられる挿通孔26aに車輪速センサ28が挿通され、車輪速センサ28のセンサ外周面28aとアクスルキャリア26の挿通孔内周面26bとの間に形成される間隔部36に異物が堆積していない状態を示すアクスルキャリア26の構造の一例を示す図である。本図は、図1の視点Vからアクスルキャリア26を見た図である。本図において、挿通孔26aの中心から右側は車輪側、左側は車体側を示す。ロータ30が回転することにより、車輪速センサ28周辺のパルサ30aは、本図において上方から下方に向かって移動する。本図の矢印は、車輪速センサ28に向かって飛ばされた水や異物の進む経路を示す。これらは図2(b)、図4、および図7においても同様である。
ドライブシャフト22に設けられたロータ30に付着した水や異物は、ロータ30の遠心力によってロータ30の径外側方向に飛ばされる。ロータ30の径外側方向に飛ばされたほとんどの水や異物は、周囲の部品などに付着し、ドライブシャフト22の回転の風圧によって車体側に排出されるため、ベアリング周辺部38に進入する可能性は低い。一方、ロータ30の径外側方向に飛ばされた一部の水や異物は、車輪速センサ28に向かって飛ばされる。このとき、ドライブシャフト22を伝わってパルサ30aの車体側の側面に水や異物が付着すると、すぐに車輪速センサ28に向かって飛ばされる。このため、水や異物は主に車輪速センサ28の中心から車体側に飛ばされる。
車輪速センサ28に飛ばされた水や異物は、センサ下面28bやセンサヘッド28cに付着し、または、センサ外周面28aと挿通孔内周面26bとの間に形成された間隔部36に進入する。センサ下面28bやセンサヘッド28cに付着した水や異物は、重力により再びロータ30に落下したり、ドライブシャフト22の回転による風圧によって、第1キャリア内周面26cを伝って車体側に排出される。間隔部36に進入した水や異物は、間隔部36の車輪側と車体側の2方向に分かれて間隔部36内を進行する。2方向に分かれて進行した水や異物は、間隔部36を半周ほど回った地点で間隔部36のロータ30進行方向最下流側近傍において合流し、再びロータ30に落下したり、ドライブシャフト22の回転による風圧によって、第1キャリア内周面26cを伝って車体側に排出される。このように、間隔部36に異物が堆積していない場合は、ロータ30の車体側から飛散した水や異物がベアリング周辺部38に進入する可能性は低い。
図2(b)は、アクスルキャリア26に設けられる挿通孔26aに車輪速センサ28が挿通され、車輪速センサ28のセンサ外周面28aとアクスルキャリア26の挿通孔内周面26bとの間に形成される間隔部36に異物が堆積した状態を示すアクスルキャリアの構造の一例を示す図である。本図は、図1の視点Vからアクスルキャリア26を見た図である。図2(a)に示すように、水や異物が繰り返し間隔部36に進入することにより、間隔部36のロータ30進行方向最下流側近傍に異物が堆積する場合がある。このような場合、間隔部36に2方向に分かれて進入した水や異物は、合流することができずに、堆積した異物の周方向端部において落下する。間隔部36の直径Dはロータ30の軸方向の幅Wよりも大きいため、異物の堆積が進行すると、ロータ30の軸方向の幅Wを越えて異物が堆積する場合がある。この場合、堆積した異物の周方向端部から落下する水や異物は、直接または第2キャリア内周面26dを伝わってベアリング周辺部38に進入することとなる。このようにベアリング周辺部38に進入する水や異物は、前述のように、アクスルベアリング24ののガタや異音の要因となる可能性があり、アクスルベアリング24の交換時期を早める要因と成り得る。
このような現象に鑑み、本発明者は、車軸を回転可能に支持するベアリング周辺への水や異物の進入を抑制するため鋭意研究を重ね、その結果、挿通孔内周面26bとセンサ外周面28aとの間に形成される間隔部36からベアリング周辺部38に水や異物が進入する経路に着目するに至った。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という。)について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図3は、第1の実施形態に係る車輪速センサ28およびアクスルキャリア26の構造を示す図である。なお、図1および図2と同様の箇所については説明を省略する。
アクスルキャリア26には、挿通孔26aより車輪側において、アクスルベアリング24の外周に嵌着される嵌着部40が形成される。車輪速センサ28が挿通孔26aに挿通され取り付けられた状態で、嵌着部40は車輪速センサ28のセンサヘッド28cやロータ30外周に設けられたパルサ30aよりもドライブシャフト22の中心に近い位置に形成される。
アクスルキャリア26の挿通孔26aには、間隔部36のうち車輪側の間隔部36のドライブシャフト22側に、挿通孔内周面26bの内向きかつアクスルベアリング24から離れる方向に突出する突出部26eが形成される。突出部26eは、車輪速センサ28のセンサ下面28bと嵌着部40の間に形成される。これによって、落下する水や異物が第1キャリア内周面26cを伝って排出されるように誘導することが可能となる。第1キャリア内周面26cよりも第2キャリア内周面26dの径が小さいため、嵌着部40の手前までドリルにより加工することによって、間隔部36の車輪側のドライブシャフト22側にのみ突出部26eが形成される。。
図4は、第1の実施形態に係るアクスルキャリアの構造を示す図である。本図は、図3の視点Vから見たアクスルキャリア26を示す図である。ロータ30から飛ばされた水や異物は、その一部が間隔部36に進入する。前述のように水や異物が繰り返し間隔部36に進入することによって間隔部36のロータ30進行方向最下流側に異物が堆積した場合、新たに進入した水や異物は、堆積した異物の周方向端部において落下する。
本実施形態のアクスルキャリア26の挿通孔26aには、間隔部36のドライブシャフト22側において、挿通孔内周面26bの内向きかつアクスルベアリング24から離れる方向に突出する突出部26eが形成される。このため、間隔部36の車輪側に落下した水や異物は、そのままベアリング周辺部38に落下せず、突出部26eの上面に落下する。突出部26eの上面に落下した水や異物は、突出部26e上面の傾斜部を通ってアクスルベアリング24から遠い位置に落下する。落下した水や異物は、第1キャリア内周面26cを伝って排出される。このように挿通孔内周面26bから車体側に突出する突出部26eが形成されることにより、水や異物がベアリング周辺部38に進入することが抑制され、水や異物がアクスルベアリング24のグリス部24eに進入することが抑制される。
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係る車輪速センサ28およびアクスルキャリア26の構造を示す図である。なお、第1の実施形態や、図1および図2と同様の箇所については説明を省略する。
アクスルキャリア26には、本図上方のアクスルキャリア26の外周部から嵌着部40まで貫通する挿通孔26aが形成される。挿通孔26aは、アクスルキャリア26の外周部から嵌着部40まで横断面が同じ径の円形または円弧となるように形成される。ドリルによる加工を嵌着部40の手前で止めることなく貫通して加工することにより、アクスルキャリア26がこのような形状に加工される。
アクスルキャリア26の挿通孔26aの挿通孔内周面26bには、間隔部36のうち車輪側の間隔部36のドライブシャフト22側において、挿通孔内周面26bの内向きかつアクスルベアリング24から離れる方向に突出する突出部材32が取り付けられる。突出部材32は、車輪速センサ28のセンサ下面28bと嵌着部40の間に取り付けられる。突出部材32はネジ止めや溶接などの固定方法によって挿通孔内周面26bへ固定される。
このように、挿通孔内周面26bの内向きかつアクスルベアリング24から離れる方向に突出する突出部材32がアクスルキャリア26に取り付けられることにより、間隔部36に異物が堆積しても、堆積した異物の周方向端部から落下する水や異物をアクスルベアリング24から遠い位置に落下するように誘導することが可能となる。これにより、水や異物がベアリング周辺部38に進入することが抑制され、水や異物がアクスルベアリング24のグリス部24eに進入することが抑制される。
(第3の実施形態)
図6は、第3の実施形態に係る車輪速センサ28およびアクスルキャリア26の構造を示す図である。なお、前述の実施形態や、図1および図2と同様の箇所については説明を省略する。
アクスルキャリア26には、外表面から嵌着部40まで貫通する挿通孔26aが形成される。挿通孔26aは、アクスルキャリア26の外周部から嵌着部40まで横断面が同じ径の円形または円弧となるように形成される。
挿通孔内周面26bと挿通孔26aに挿通された車輪速センサ28のセンサ外周面28aによって形成される間隔部36のドライブシャフト22側の端部近傍において、間隔部36の円周方向全域を間隔部36のドライブシャフト22側の空間から遮蔽するシール34が設けられる。シール34はゴムまたはウレタンなどの弾性を有する材料によって形成される。シール34は、車輪速センサ28が挿通孔26aに挿通される前に挿通孔26aに接着などにより取り付けられる。なお、シール34が車輪速センサ28に接着されていてもよく、また車輪速センサ28が挿通孔26aに挿通された後に間隔部36にシール34が挿入されてもよいことは勿論である。
図7は、第3の実施形態に係るアクスルキャリアの構造を示す図である。本図は、図6の視点Vから見たアクスルキャリア26の構造を示す図である。ロータ30に付着した水や異物は、ロータ30の遠心力によって車輪速センサ28に向かって飛ばされる。このとき、前述の通り、ロータ30に設けられたパルサ30aの車体側の側面に水や異物が付着するとすぐに車輪速センサ28に向かって飛ばされる。
このように飛ばされた水や異物は、センサ下面28bやシール34に付着する。本実施形態においては、間隔部36はシール34によって遮蔽されているため、間隔部36に水や異物が進入しない。このように間隔部36にシール34を設けることによって、間隔部36に異物が堆積することが抑制され、間隔部36に異物が堆積することによってアクスルベアリング24周辺に水や異物が進入する現象の発生を抑制することができる。
本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、各実施形態の各要素を適宜組み合わせたものも、本発明の実施形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。以下、そうした例をあげる。
車輪速センサ28は、アクスルキャリア26ではなくナックルに取り付けられてもよい。また、ナックルに車輪速センサ28が挿通される挿通孔26aが設けられてもよい。ナックルおよびアクスルベアリング24によって車軸としてのドライブシャフト22を支持する車軸支持構造が構成される。このため、ナックルは、車軸支持手段として機能する。この場合、ナックルが、車輪速センサ28が挿通される挿通孔26aを有するセンサ取付手段としても機能する。
車輪速センサ28は、電磁コイルピックアップ方式でなく、ホールIC方式でもよい。ホールIC方式の場合も、車輪速センサ28のセンサヘッド28cに対向するロータ30が設けられてもよい。これによって、電磁コイルピックアップ方式の車輪速センサ28の場合と同様に、ロータ30によって飛ばされた水や異物を再びロータ30に落下させるように誘導することができ、ベアリング周辺部38に水や異物が進入することを抑制することができる。
車輪速センサおよびアクスルキャリアの構造の一例を示す図である。 (a)は、アクスルキャリアに設けられる挿通孔に車輪速センサが挿通され、輪速センサのセンサ外周面とアクスルキャリアの挿通孔内周面との間に形成される間隔部に異物が堆積していない状態を示すアクスルキャリアの構造の一例を示す図であり、(b)は、アクスルキャリアに設けられる挿通孔に車輪速センサが挿通され、車輪速センサのセンサ外周面とアクスルキャリアの挿通孔内周面との間に形成される間隔部に異物が堆積した状態を示すアクスルキャリアの構造の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る車輪速センサおよびアクスルキャリアの構造を示す図である。 第1の実施形態に係るアクスルキャリアの構造を示す図である。 第2の実施形態に係る車輪速センサおよびアクスルキャリアの構造を示す図である。 第3の実施形態に係る車輪速センサおよびアクスルキャリアの構造を示す図である。 第3の実施形態に係るアクスルキャリアの構造を示す図である。
符号の説明
22 ドライブシャフト、 24 アクスルベアリング、 26 アクスルキャリア、 26a 挿通孔、 26b 挿通孔内周面、 26e 突出部、 28 車輪速センサ、 28a センサ外周面、 30 ロータ、 30a パルサ、 32 突出部材、 34 シール、 36 間隔部、 38 ベアリング周辺部。

Claims (3)

  1. 車軸と共に回転するロータと、
    前記ロータの周辺に配置され、前記ロータの回転を検出する回転センサと、
    車軸を回転可能に支持するベアリングと、
    前記回転センサが挿通される挿通孔を有するセンサ取付手段と、を備える車軸支持構造において、
    前記センサ取付手段は、前記挿通孔の内周面および前記回転センサの外周面によって形成される間隔部の車軸側において、前記挿通孔の内周面から内向きであって且つ前記ベアリングから離れる方向に突出する突出部を有することを特徴とする車軸支持構造。
  2. 車軸と共に回転するロータと、
    前記ロータの周辺に配置され、前記ロータの回転を検出する回転センサと、
    車軸を回転可能に支持するベアリングと、
    前記回転センサが挿通される挿通孔を有するセンサ取付手段と、
    前記挿通孔の内周面および前記回転センサの外周面によって形成される間隔部の車軸側において、前記挿通孔の内周面から内向きであって且つ前記ベアリングから離れる方向に突出する突出部材と、
    を備えることを特徴とする車軸支持構造。
  3. 車軸と共に回転するロータと、
    前記ロータの周辺に配置され、前記ロータの回転を検出する回転センサと、
    車軸を回転可能に支持するベアリングと、
    前記回転センサが挿通される挿通孔を有するセンサ取付手段と、
    前記挿通孔の内周面および前記回転センサの外周面によって形成される間隔部を、少なくとも前記間隔部の車軸方向端部近傍において遮蔽するシール部材と、
    を備えることを特徴とする車軸支持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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