JP2007052299A - 投影型映像表示装置用照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源の発光量をリアルタイムで所定値に制御できると共に、光学素子を光軸方向に加振可能で、かつ所定位置に自動的に位置決めできて、組み立てが容易で、空間光変調素子に常に所望の光量の照明光束を均一に入射でき、高品質の映像を投影し得る投影型映像表示装置用照明装置を提供する。
【解決手段】光源5を点灯させた際に、第2レンズアレイ12および偏光板13を保持するホルダ51の駆動を停止させた状態で、受光手段73からの発光量検出信号に基づいて光源5を所定の発光量に制御し、光源5が所定の発光量に達した状態で、ホルダ51の駆動を開始して、受光手段74からの位置検出信号に基づいて、第1レンズアレイ11で分割された複数の光束が第2レンズアレイ12上に集光するように、ホルダ51を光軸方向の所定位置に位置決めする。
【選択図】図7

Description

本発明は、プロジェクタ等の投影型映像表示装置に用いる照明装置に関するものである。
従来、スクリーンに映像を投射して表示する投影型映像表示装置として、水銀ランプ等を有する光源からの白色光をダイクロイックミラー等の色分離光学系によりR(赤)、G(緑)、B(青)の三原色光に分光し、各原色光を液晶ライトバルブやDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)等の空間光変調素子で変調した後、ダイクロイックプリズム等の色合成プリズムにより合成して、投射光学系を経てスクリーンに拡大投射するようにしたものが知られている。
このような投射型映像表示装置では、スクリーン上に投射される映像の光量を適正に調整する必要がある。その調整方法として、例えば、分光された各原色光の光路中に位相差板および偏光板を配置し、位相差板を光軸中心に回動させて偏光板との相対的な角度を変更することにより透過光量を調整したり、光源への供給電力を変更して発光量を調整したり、投射光学系にモータ等により開閉駆動可能に絞りを配置して透過光量を調整したり、する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、投射型映像表示装置では、空間光変調素子に偏光面の揃った均一強度の光を入射させる必要があることから、光源と空間光変調素子との間には複数のレンズアレイや偏光板等の各種の光学素子が配置されている。このため、これらの光学素子に塵埃が付着すると光量低下を引き起こしたり、付着した塵埃がスクリーンに拡大表示されて投影画像の品質を低下させたりする恐れがある。
一方、投射型映像表示装置における塵埃除去機構として、例えば、液晶ライトバルブ、その入射側および出射側にそれぞれ配置された偏光板の少なくとも一つをピエゾ素子により加振させて、付着した塵埃を表面から離脱させると共に、その離脱した塵埃粒子を送風ファンにより外部に吹き飛ばすようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−258063号公報 特開2004−219852号公報
上記の特許文献1に開示の光量調整方法は、ユーザが、スクリーンに表示される映像を観察しながら、ユーザ入力部のタッチパネルを介して調整指示を与えることにより、その調整指示に応じて位相差板や絞りの駆動および光源への供給電力を制御して光量を調整するようになっているので、ユーザの所望する光量に調整することが可能となる。
しかしながら、光量調整がユーザによる指示によって行われるため、調整後に、電源電圧が変動して光源からの発光量が変化した場合には、その変化に追従できず、映像品質が低下することが懸念される。
また、特許文献2に開示の塵埃除去機構を、光源からの照明光束を複数の光束に分割して空間光変調素子に重畳して入射させるための第1レンズアレイおよび第2レンズアレイを有する照明光学系に適用し、例えば第2レンズアレイを弾性支持部材を介して光軸方向を含む方向に変位可能に支持して加振させることにより、第2レンズアレイに付着した塵埃を除去して、光量低下や投影画像の品質低下を防止することも考えられる。
しかし、弾性支持部材を介して第2レンズアレイを光軸方向を含む方向に変位可能に支持して加振させる場合には、非加振時において第2レンズアレイを光軸方向の所定位置に位置決めして組み立てるのは、非常に困難である。しかも、上記の特許文献2には加振される光学素子の光軸方向の位置検出については何ら言及されていない。
このため、特許文献2に開示の塵埃除去機構を、照明光学系に単に適用して第2レンズアレイを加振可能にしても、第2レンズアレイの光軸方向位置が不確実となって、映像表示の際に第1レンズアレイで分割した複数の光束を空間光変調素子に正確に重畳して入射できない場合が生じ、これにより照明ムラが生じて映像品質の低下を招くことが懸念される。
したがって、かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、光源の発光量をリアルタイムで所定値に制御できると共に、照明光学系を構成する光学素子を光軸方向を含む方向に加振可能に支持した場合において、その光学素子を光軸方向の所定位置に自動的に位置決めでき、これにより容易に組み立てできて、空間光変調素子に対して常に所望の光量の照明光束を均一に入射でき、高品質の映像を投影し得るように適切に構成した投影型映像表示装置用照明装置を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に係る投影型映像表示装置用照明装置の発明は、
照明光束を映像に応じて空間光変調素子で空間変調して投影表示する投影型映像表示装置に用いる照明装置において、
照明光束を出射する光源と、
上記光源の発光量を制御する発光量制御手段と、
上記光源からの照明光束を複数の光束に分割する第1レンズアレイと、
上記第1レンズアレイで分割された複数の光束を受ける第2レンズアレイと、
上記第2レンズアレイを経た照明光束を受けて所定の偏光成分を出射させる偏光板と、
上記偏光板を経た照明光束を収束する収束レンズと、
上記第2レンズアレイおよび上記偏光板を保持するホルダと、
上記ホルダを固定部材に対して少なくとも光軸方向に変位可能に支持する弾性支持部材と、
上記ホルダを少なくとも光軸方向に駆動するホルダ駆動手段と、
上記第2レンズアレイを経た照明光束の一部を分離する光束分離素子と、
上記光束分離素子で分離された光束を受光して上記光源の発光量検出信号および上記ホルダの光軸方向の位置検出信号を出力する受光手段と、
上記受光手段の出力に基づいて上記発光量制御手段および上記ホルダ駆動手段の駆動を制御する制御手段とを有し、
上記制御手段は、上記光源を点灯させた際に、上記ホルダ駆動手段の駆動を停止させた状態で、上記受光手段からの発光量検出信号に基づいて上記光源を所定の発光量に制御し、上記光源が所定の発光量に達した状態で、上記ホルダ駆動手段の駆動を開始して、上記受光手段からの位置検出信号に基づいて、上記第1レンズアレイで分割された複数の光束が上記第2レンズアレイ上に集光するように、上記ホルダを光軸方向の所定位置に位置決めすることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の投影型映像表示装置用照明装置において、
上記偏光板は、偏光分離膜と波長板とを有する偏光ビームスプリッタアレイからなることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の投影型映像表示装置用照明装置において、
上記光束分離素子は上記偏光ビームスプリッタアレイの入射側に配置したホログラム素子からなり、
上記受光手段には上記発光量検出信号を得るための第1光検出器と上記位置検出信号を得るための第2光検出器とを設け、
上記ホログラム素子の0次光を上記偏光ビームスプリッタアレイにより所定の偏光状態に揃えて上記収束レンズを経て上記空間光変調素子に入射させるようにし、
上記ホログラム素子の所定回折光のうち、上記偏光ビームスプリッタアレイの上記偏光分離膜を透過する光と、上記偏光分離膜で反射されて上記波長板を透過する光とをそれぞれ上記収束レンズを経て収束して、一方の光を上記第1光検出器で受光し、他方の光を上記第2光検出器で受光するように構成したことを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項2に記載の投影型映像表示装置用照明装置において、
上記光束分離素子は上記偏光ビームスプリッタアレイの出射側に配置したホログラム素子からなり、
上記受光手段には上記発光量検出信号を得るための第1光検出器と上記位置検出信号を得るための第2光検出器とを設け、
上記ホログラム素子の0次光を上記収束レンズを経て上記空間光変調素子に入射させるようにし、
上記ホログラム素子の±1次回折光を上記収束レンズを経て収束して、一方の回折光を上記第1光検出器で受光し、他方の回折光を上記第2光検出器で受光するように構成したことを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項3または4に記載の投影型映像表示装置用照明装置において、
上記第2光検出器は4分割された受光領域を有して構成し、上記ホログラム素子は少なくとも上記第2光検出器に入射する回折光に非点収差を与えるように構成したことを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項1または2に記載の投影型映像表示装置用照明装置において、
上記光束分離素子は上記偏光板の入射側または出射側に配置したホログラム素子からなり、
上記受光手段には4分割された受光領域を有する光検出器を設け、
上記ホログラム素子の0次光は上記収束レンズを経て上記空間光変調素子に入射させるようにし、
上記ホログラム素子で回折される所定の回折光は非点収差を与えて上記収束レンズを経て上記光検出器に入射させ、
上記光検出器の4つの受光領域の出力総和に基づいて上記発光量検出信号を生成し、上記光検出器の対角線同士の受光領域の出力和の差に基づいて上記位置検出信号を生成するように構成したことを特徴とするものである。
請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の投影型映像表示装置用照明装置において、
上記制御手段は、上記光源の非点灯状態において、上記ホルダ駆動手段を選択的に制御して上記ホルダを加振させることを特徴とするものである。
請求項8に係る発明は、請求項7に記載の投影型映像表示装置用照明装置において、
上記ホルダ駆動手段は、永久磁石およびコイルを有し、上記ホルダ側に上記永久磁石または上記コイルを、上記固定部材側に上記コイルまたは上記永久磁石を配置した電磁駆動手段からなることを特徴とするものである。
請求項9に係る発明は、請求項8に記載の投影型映像表示装置用照明装置において、
上記永久磁石は光軸方向に2分割して厚さ方向の磁極面を逆極性にして配置し、
上記コイルを配置した側には上記永久磁石の分割境界線に対向するようにホール素子を設けて、
上記ホール素子の出力に基づいて上記ホルダの加振動作を検出するように構成したことを特徴とするものである。
請求項10に係る発明は、請求項7または8に記載の投影型映像表示装置用照明装置において、
上記固定部材側または上記ホルダ側にフォトリフレクタを設け、
上記ホルダ側または上記固定部材側には光軸方向に傾斜して上記フォトリフレクタからの光を反射させる反射部材を設けて、
上記フォトリフレクタの出力に基づいて上記ホルダの加振動作を検出するように構成したことを特徴とするものである。
請求項11に係る発明は、請求項7〜10のいずれか一項に記載の投影型映像表示装置用照明装置において、
上記ホルダ駆動手段は、上記ホルダを含む可動部の共振周波数で上記ホルダを加振するよう構成したことを特徴とするものである。
本発明によれば、照明光学系を構成する第2レンズアレイおよび偏光板をホルダに保持して弾性支持部材により少なくとも光軸方向に変位可能に支持してホルダ駆動手段により駆動可能としたので、第2レンズアレイおよび偏光板を光軸方向を含む方向に加振させて塵埃を除去することができる。また、光源の発光量を発光量制御手段により制御可能にすると共に、第2レンズアレイを透過した照明光束の一部を光束分離素子で分離して受光手段で受光して光源の発光量検出信号およびホルダの光軸方向の位置検出信号を得るようにし、光源を点灯させた際に、ホルダ駆動手段の駆動を停止させた状態で発光量検出信号に基づいて発光量制御手段により光源を所定の発光量に制御し、光源が所定の発光量に達した状態で、ホルダ駆動手段の駆動を開始して、第1レンズアレイで分割された複数の光束が第2レンズアレイ上に集光するように、位置検出信号に基づいてホルダを光軸方向の所定位置に自動的に位置決めするようにしたので、映像を投影表示する際に、光源の発光量をリアルタイムで所定値に制御できると共に、第1レンズアレイで分割された複数の光束を空間光変調素子に常に正確に重畳して入射させることができる。したがって、容易に組み立てできると共に、常に所望の光量の照明光束を空間光変調素子に入射して高品質の映像を投影することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係る照明装置を搭載した投影型映像表示装置の概略構成を示すものである。
この投影型映像表示装置は、R,G,B用の液晶ライトバルブを有する三板式の液晶プロジェクタを示すもので、筐体1に装填された光学ボックス2および投射レンズ3を有している。
光学ボックス2には、水銀ランプ等のランプ5およびこれを装着する楕円リフレクタ6を有する光源7が配置されており、ランプ5から発せられた光は、楕円リフレクタ6によって反射された後、照明光束として収束され、UV/IR(紫外/赤外光)除去フィルタ8を経て凹レンズまたはトーリックレンズからなるレンズ9により平行光束に変換されてシリンドリカルレンズアレイからなる第1レンズアレイ11に入射し、ここで複数の光束に分割されて、同様にシリンドリカルレンズアレイからなる第2レンズアレイ12上に集光され、この第2レンズアレイ12から出射される複数の光束が偏光板13に入射する。
偏光板13は、公知のPS変換素子で、偏光分離膜と波長板とを有する偏光ビームスプリッタアレイからなり、ここで複数の光束はP偏光またはS偏光の直線偏光とされる。
偏光板13から出射される直線偏光の複数の光束は、収束レンズであるトーリック機能を有するコンデンサレンズ16および反射ミラー17を経てダイクロイックミラー18に入射し、ここでR光が反射、その他の光が透過されて、R光が分離される。
このダイクロイックミラー18で分離された複数のR光束は、反射ミラー19で反射された後、フィールドレンズ20aおよび入射側の偏光板21を経て液晶ライトバルブ(液晶パネル)22に重畳して入射され、この液晶ライトバルブ22で変調されたR光(R光の分光画像)が出射側の偏光板23を経てダイクロイックプリズム24に入射される。
ダイクロイックミラー18を透過した複数の光束は、ダイクロイックミラー25に入射し、ここでG光が反射、B光が透過されて、G光とB光とが分離される。このダイクロイックミラー25で分離された複数のG光束は、フィールドレンズ20bおよび入射側の偏光板27を経て液晶ライトバルブ28に重畳して入射され、この液晶ライトバルブ28で変調されたG光(G光の分光画像)が出射側の偏光板29を経てダイクロイックプリズム24に入射される。
また、ダイクロイックミラー25で分離された複数のB光束は、リレーレンズ30、反射ミラー31、リレーレンズ32、反射ミラー33、フィールドレンズ20cおよび入射側の偏光板34を経て液晶ライトバルブ35に重畳して入射され、この液晶ライトバルブ35で変調されたB光(B光の分光画像)が出射側の偏光板36を経てダイクロイックプリズム24に入射される。
ダイクロイックプリズム24に入射したR,G,B光の分光画像は、該ダイクロイックプリズム24で合成され、その合成像が投射レンズ3により図示しないスクリーンに投影される。
さらに、ランプ5や液晶ライトバルブ22,28,35等を冷却すると共に、後述する加振動作によって照明装置の第2レンズアレイ12および偏光板13から離脱した塵埃粒子を外部に吹き飛ばすため、光学ブロック2内への外気導入用のファン37と排気用のファン38が設けられている。なお、図1では、ファン37によって導入された外気が光学ブロック2内にこもることなく、ファン38からスムーズに排気されるように、光学ブロック2内に排気ダクト39を設けて、導入された外気が光学ブロック2内の適宜の箇所から排気ダクト39に逃げるようにしてある。
本実施の形態では、光源7、UV/IR除去フィルタ8、レンズ9、第1レンズアレイ11、第2レンズアレイ12、偏光板13、コンデンサレンズ16および反射ミラー17を含んで照明装置40を構成している。
以下、本実施の形態の照明装置40について、図2〜図6を参照して説明する。
図2は、照明装置40の全体構成を示す断面図である。この照明装置40は、第1固定部材41、第2固定部材42および第3固定部材43を有している。第1固定部材41には、UV/IR除去フィルタ8、レンズ9、第1レンズアレイ11が支持されていると共に、UV/IR除去フィルタ8側の端面に、光源7を構成する楕円リフレクタ6の開口端部が取り付けられている。
第2固定部材42は、磁性材で形成されている。この第2固定部材42には、第2レンズアレイ12および偏光板13が支持されている。本実施の形態では、第2レンズアレイ12および偏光板13を、光軸方向を含む方向に加振可能にして塵埃を除去するため、これらをホルダ51に保持し、このホルダ51を第2固定部材42に対して、光軸方向を含む方向に変位可能に支持している。このため、図3に光軸方向から見た正面図を示すように、ホルダ51には、その対向する両側面の中央部(重心付近)に、弾性支持部材である2枚の板バネ52a,52bのそれぞれの一端部が固定されており、これら板バネ52a,52bのそれぞれの他端部が、第2固定部材42に形成された折り曲げ部42a,42bおよび間座56a,56bを貫通してプリント基板53aに半田付けされている。
板バネ52a,52bは、ホルダ51を光軸方向にスムーズに変位可能とすると共に、ホルダ51への板バネ52a,52bの取り付け部を結ぶ直線を中心にホルダ51を回動可能とするため、図4に詳細に示すように、幅方向中央部が長さ方向に亘って開口していると共に、ホルダ51側の取り付け端部は、U字状にくびれており、このくびれ部分にシリコンゲル等のダンパ材54が保持されている。また、折り曲げ部42a,42bには、板バネ52a,52bが貫通する補助筒55a,55bが取り付けられ、これら補助筒55a,55bの内部にも、シリコンゲル等のダンパ材54が充填されている。
なお、ホルダ51への板バネ52a,52bの取り付け部は、それらの取り付け部を結ぶ直線が、シリンドリカルレンズからなる第2レンズアレイ12の母線方向と平行となっており、ホルダ51は第2レンズアレイ12の母線方向を中心に回動可能となっている。
プリント基板53aには、ホルダ51側の表面で、折り曲げ部42a,42bの間に位置して、光軸方向に延在し、かつ光軸方向に2分割された2つの空芯のコイル61a,61bが装着されている。これらコイル61a,61bは、それらのコアが第2固定部材42に形成された折り曲げ部42cに進入して接着されている。これにより、プリント基板53aおよびコイル61a,61bは第2固定部材42に固定されている。
一方、コイル61a,61bと対向するホルダ51の側面には、厚さ方向に磁化された永久磁石62a,62bが極性を反転して取り付けられ、コイル61a,61bにフレキシブル配線基板63を介して互いに逆方向の電流を流すことにより、永久磁石62a,62bとの電磁作用によって、ホルダ51に光軸方向の駆動力を作用させるようになっている。
また、プリント基板53aには、ホルダ51の加振動作を検出するため、永久磁石62a,62bの境界と対向するようにホール素子64が取り付けられている。
第2固定部材42には、さらに、ホルダ51を挟んで折り曲げ部42cと反対側にも折り曲げ部42dが形成されており、この折り曲げ部42dには、プリント基板53bに装填された空芯のコイル65が光軸方向に延在するように挿入されて接着固定されている。また、コイル65と対向するホルダ51の側面には、厚さ方向に磁化された永久磁石66が取り付けられ、コイル65にフレキシブル配線基板63を介して電流を流すことにより、永久磁石66との電磁作用によって、ホルダ51に光軸方向の駆動力を作用させるようになっており、これらコイル65と永久磁石66および上記のコイル61a,61bおよび永久磁石62a,62bによって、ホルダ51を第2固定部材42に対して光軸方向を含む方向に変位させるムービングマグネット方式の電磁駆動手段が構成されている。
上記の第2固定部材42は、第1固定部材41との間にコイルバネや皿バネ等の弾性部材、あるいは厚さの異なるスペーサを介して、複数の取り付けネジ67により第1固定部材41に対して光軸方向の傾きが調整され、調整後は接着剤で第1固定部材41に固定されるようになっている。
さらに、本実施の形態では、ランプ5の発光量およびホルダ51の光軸方向の位置を検出するため、偏光板13の入射側表面に光束分離素子であるホログラム素子71を一体に設けている。このホログラム素子71は、透明基板の中央部にホログラムを形成して、このホログラムで回折される1次光にレンズパワーおよび非点収差を与えるようにしたもので、このホログラム素子71に入射した照明光束のうち、中央部のホログラムに入射した照明光束は、図5に示すように0次光と1次光とに回折され、周辺部に入射した光束はそのまま透過して、偏光板13の各偏光ビームスプリッタ13aでP偏光が透過して出射され、S偏光は反射されて、さらに対応する反射ミラー13bで反射された後、1/2波長板13cでP偏光に変換されて出射される。なお、図5において、符号13dは、偏光板13に形成した遮光マスクを示している。
本実施の形態では、偏光板13から出射されるホログラム素子71の中央部のホログラムにおける0次光および周辺部の透過光を、コンデンサレンズ16および反射ミラー17を経て液晶ライトバルブ22,28,35側に導く。また、中央部の各偏光ビームスプリッタ13aを透過するホログラムの1次回折光は、コンデンサレンズ16および反射ミラー17を経て集光して受光手段を構成する第1光検出器73で受光し、各偏光ビームスプリッタ13aで反射されて対応する1/2波長板13cを透過する1次回折光は、コンデンサレンズ16および反射ミラー17を経て集光して受光手段を構成する第2光検出器74で受光する。なお、図5では、反射ミラー17の図示を省略してある。また、ホログラム素子71は、照明光束が入射する全体の領域にホログラムを形成して構成することも可能である。
第3固定部材43には、コンデンサレンズ16および反射ミラー17が支持されていると共に、上述した第1光検出器73および第2光検出器73が支持されている。ここで、コンデンサレンズ16は、第3固定部材43の入射側開口43aを覆うように取り付けられている。また、第1光検出器73および第2光検出器73は、第3固定部材43の出射側端面に取り付けられたプリント基板75に装填されて、出射側開口43bの近傍に配置されている。プリント基板75には、出射側開口43bに対応する位置に開口75aが形成されていると共に、この開口75aを覆うようにカバーガラス76が設けられている。
第3固定部材43は、上記のコンデンサレンズ16、反射ミラー17、プリント基板75およびカバーガラス76によって密封される構造となっており、これにより内部への塵埃の侵入を防止して、コンデンサレンズ16および反射ミラー17の表面、並びに第1光検出器73および第2光検出器73の受光面に塵埃が付着しないようになっている。
この第3固定部材43は、図示しない取り付けネジにより第1固定部材41に固定される。
本実施の形態では、第1光検出器73の出力に基づいて光源7の発光量検出信号を得、第2光検出器74の出力に基づいてホルダ51の光軸方向の位置検出信号、すなわち第1レンズアレイ11に対する第2レンズアレイ12の位置検出信号を得るようにする。
このため、図6に第1光検出器73および第2光検出器74の平面図を示すように、第1光検出器73は一つの受光領域をもって構成して、その出力から発光量検出信号を得るようにする。また、第2光検出器74は、入射する光ビームの非点収差によるビーム形状の変化を検出できるように4分割された受光領域74a〜74dを有して構成し、第2レンズアレイ12が第1レンズアレイ11の集光位置に位置するフォーカス状態では、領域分割線の交点を中心とする円形のスポットS(0)が形成され、第2レンズアレイ12が第1レンズアレイの集光位置に対して前または後に位置するデフォーカス状態では、ずれの方向に応じて長軸の向きが異なる楕円形のスポットS(−)またはS(+)が形成されるようにして、これら4つの受光領域74a〜74dの対角線同士の受光領域の出力和の差に基づいてホルダ51の光軸方向の位置検出信号であるフォーカスエラー信号を得るようにする。すなわち、フォーカスエラー信号をF、受光領域74a〜74dの出力をIa〜Idとするとき、F=(Ia+Ic)−(Ib+Id)を演算し、そのフォーカスエラー信号Fに基づいて、第2レンズアレイ12が第1レンズアレイ11の集光位置に位置するようにホルダ51をフォーカス制御する。
次に、本実施の形態に係る投影型映像表示装置の制御回路の概略構成について、図7に示すブロック図を参照して説明する。
制御回路は、モード選択スイッチ101、制御手段であるCPU102、発振回路(OSC)103、塵埃除去用共振駆動回路105、判別回路106、アナログ/デジタル(A/D)変換回路107、サーボ回路108、温度センサ109、ファン駆動回路110、光源駆動回路111、オートパワーコントロール(APC)回路112、表示回路113および記憶部(ROM)114を有している。
モード選択スイッチ101は、赤外線式のリモコンや手動操作によって投影型映像表示装置の動作モード、本実施の形態では第2レンズアレイ12および偏光板13を保持するホルダ51を加振する塵埃除去モードか、映像を投影表示する映像表示モードかを選択するもので、その選択された動作モードはCPU102で検出される。
OSC103は、CPU102の制御のもとに塵埃除去モード時に駆動され、これにより塵埃除去用共振駆動回路105を介してコイル61a,61b,65に給電して、ホルダ51を板バネ52a,52bの取り付け部を結ぶ直線を中心に、ホルダ51を含む可動部の共振周波数で正逆方向に回動駆動して加振させるようになっている。
判別回路106は、例えばウインドコンパレータにより構成され、第2固定部材42に設けられたホール素子64の出力に基づいて加振動作の良否を判別するもので、その判別結果はCPU102に供給される。
A/D変換回路107は、第2光検出器74の受光領域74a〜74dからのアナログ出力信号をデジタル信号に変換するもので、その出力はCPU102に供給されて、CPU102においてホルダ51の位置検出信号であるフォーカスエラー信号が演算されるようになっている。
サーボ回路108は、ゲイン回路や位相補償回路等を有しており、映像表示モードにおいて、CPU102の制御のもとにコイル61a,61b,65に給電してホルダ51を光軸と平行な方向に駆動し、これにより第2レンズアレイ12を第1レンズアレイ11の集光位置に位置させるフォーカス制御を行うようになっている。
温度センサ109は、例えば光学ボックス2内の温度を検出するもので、その出力はCPU102に供給される。
ファン駆動回路110は、外気導入用のファン37および排気用のファン38を駆動するもので、動作モードおよび温度センサ109の出力に基づいてCPU102により制御されるようになっている。
光源駆動回路111は、CPU102の制御のもとにランプ5を駆動するようになっている。また、APC回路112は、CPU102の制御のもとに、第1光検出器73から出力される発光量検出信号に基づいて光源駆動回路111を介してランプ5の発光量を制御するようになっている。また、第1光検出器73から出力される発光量検出信号は、CPU102にも供給されて、ランプ5の発光量が監視されるようになっている。
表示回路113は、CPU102によって制御されるもので、メッセージ等を表示する表示素子や、ホルダ51の加振動作状態や、ファン37,38の動作状態を表示する複数のLEDを有している。
記憶部114は、ホルダ51のフォーカス制御の際に用いる温度パラメータであるゲインおよびオフセットデータを予め格納するもので、温度センサ109の出力に対応してCPU102により読み出されて、フォーカス制御に供されるようになっている。
なお、CPU102は、モード選択スイッチ101の状態、第1光検出器73の出力、第2光検出器74の出力、ホール素子64の出力および温度センサ109の出力に基づいて所定のプログラムに従って各部の動作を制御するもので、このCPU102には、塵埃除去モード時に、ホルダ51の加振時間やファン37,38の駆動時間等をプログラムに従った各種の設定時間駆動するための複数のタイマ等を内蔵している。
以下、モード選択スイッチ101によって映像表示モードが選択された場合の要部の動作について、図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
モード選択スイッチ101によって映像表示モードがオンになったのをCPU102が検出したら(ステップS1)、先ず、OSC103の駆動を停止させた状態で、光源駆動回路111を介してランプ5を点灯させ(ステップS2)、その発光量を第1光検出器73からの発光量検出信号により検出して、APC回路112および光源駆動回路111を介して発光量が予め設定した表示用の所定発光量となるように発光量をフィードバック制御する(ステップS3)。
その後、CPU102において、ランプ5の発光量が所定発光量に達したのを検知したら、温度センサ109の出力を取り込んで温度を検出し(ステップS4)、その検出した温度に対応するフォーカス制御における温度パラメータを記憶部114から読み出して(ステップS5)、その読み出した温度パラメータと第2光検出器74の出力から算出されるフォーカスエラー信号とに基づいてサーボ回路108からコイル61a,61b,65に給電してホルダ51を光軸方向に平行移動させるフォーカス制御を行う(ステップS6)。
このフォーカス制御によって、ホルダ51が光軸方向の所定位置、すなわち第2レンズアレイ12が第1レンズアレイ11の集光位置に位置決めされてフォーカスオンになったら(ステップS7)、表示回路113に例えば「プロジェクタ準備完了」等のメッセージを表示する(ステップS8)。
その後、所望の映像の表示が行われ(ステップS9)、モード選択スイッチ101によって映像表示モードがオフになったのをCPU102が検出したら(ステップS10)、ランプ5を消灯させると共に、サーボ回路108の駆動を停止して映像表示モードの処理を終了する。
なお、ステップS9の映像表示中は、ステップS3と同様の発光量制御を実行すると共に、ステップS6と同様のフォーカス制御を実行して、ランプ5の発光量をリアルタイムで制御して所定発光量に維持すると共に、ホルダ51の光軸方向位置をリアルタイムで制御して第2レンズアレイ12を第1レンズアレイ11の集光位置に維持させる。また、映像表示中は、CPU102において温度センサ109の出力を監視し、検出温度が設定温度を超えたときはファン駆動回路110を介してファン37,38を駆動して、光学ボックス2内を設定温度以下に維持する。
次に、モード選択スイッチ101によって塵埃除去モードが選択された場合の要部の動作について、図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。
モード選択スイッチ101によって塵埃除去モードがオンとなったのをCPU102が検出したら(ステップS31)、先ず、光源駆動回路111によりランプ5を点灯させることなく、ホルダ51の加振動作(ステップS32)および外気導入用・排気用ファン37,38の駆動(ステップS33)を並行して開始させる。
すなわち、ステップS32では、OSC103を駆動し、その出力に基づいて塵埃除去用共振駆動回路105を介してコイル61a,61b,65に所要の交番電流を供給してホルダ51を加振させて、第2レンズアレイ12および偏光板13の表面に付着した塵埃を除去し、ステップS33では、ファン駆動回路110を介してファン37,38を駆動して、除去した塵埃を装置外部に排出する。
ここで、ステップS32でのホルダ51の加振動作においては、コイル61a,61bによる駆動力の方向と、コイル65による駆動力の方向とを反対方向として、ホルダ51を板バネ52a,52bによる支持点を結ぶ直線を中心に、ホルダ51を含む可動部の共振周波数で正逆方向に回動振動させる。
ホルダ51の加振動作を開始したら、表示回路113における加振動作表示用の例えば緑色LEDを点灯させる(ステップS34)と共に、CPU102の内蔵タイマをリセットして(ステップS35)、第1設定時間(例えば、15秒)が経過したか否かを監視する(ステップS36)。また、この第1設定時間中、CPU102は、ホール素子64の出力による判別回路106での判定結果を監視して、ホルダ51が正常に加振されているか否か、すなわちコイル61a,61b,65に断線等の異常があるか否かを判断し(ステップS37)、異常がある場合には、塵埃除去用共振駆動回路105からのコイル61a,61b,65への電流の供給を遮断して、ホルダ51の加振動作を中止する(ステップS38)と共に、表示回路113における緑色LEDを点滅させる(ステップS39)。
これに対し、ホルダ51が正常に加振され、かつ第1設定時間が経過したら、引き続き第2設定時間(第1設定時間経過時点から例えば15秒)が経過するまで加振動作を継続させ(ステップS40)、その時間が経過した時点で加振動作を終了させる(ステップS41)と共に、緑色LEDを消灯させる(ステップS42)。
一方、ステップS33での外気導入用・排気用のファン37,38の駆動においては、その駆動開始により表示回路113におけるファン動作表示用の例えば黄色LEDを点灯させる(ステップS43)と共に、該表示回路113の表示素子に例えば「塵埃除去動作中」のメッセージを表示させ(ステップS44)、さらにCPU102の内蔵タイマをリセットして(ステップS45)、第3設定時間(例えば、30秒〜60秒の任意の時間)が経過したか否かを監視する(ステップS46)。
また、この第3設定時間中、CPU102は、ステップS37の判断結果が正常か否か、すなわちホルダ51の加振動作が正常であったか否かを判断し(ステップS47)、異常があった場合には、表示回路113の表示素子にその旨のメッセージ、例えば「加振異常」を表示して(ステップS48)、全ての動作を終了する。
これに対し、加振動作が正常で、かつ第3設定時間が経過したら、黄色LEDを消灯させる(ステップS49)と共に、表示素子に例えば「塵埃除去終了」等のメッセージを表示して(ステップS50)、塵埃除去モードにおける処理を終了する。
以上のように、本実施の形態によれば、照明装置40を構成する偏光板13の入射面側にホログラム素子71を設け、その回折光を第1光検出器73で受光してランプ5の発光量をリアルタイムで制御するようにしたので、電源電圧の変動による光量変化にも迅速に対応することができる。したがって、投影映像の品質低下を招くことなく、常に所望の光量で映像を投影することができる。
また、第2レンズアレイ12および偏光板13をホルダ51に保持し、このホルダ51を板バネ52a,52bを介して変位可能に第2固定部材42に支持してムービングマグネット方式の電磁駆動手段により駆動するようにしたので、簡単な構成で第2レンズアレイ12および偏光板13を加振して塵埃を除去することができる。
しかも、ホルダ51の位置を検出する第2光検出器74を設け、その出力に基づいてホルダ51を光軸方向の所定位置に自動的に位置決めするようにサーボ制御するようにしたので、照明装置40の組み立てを容易にできると共に、外部振動に影響されることなく、映像を常に最適状態で投影表示することができる。特に、本実施の形態では、コンデンサレンズ16を、トーリック機能を有して構成したので、第1レンズアレイ11と第2レンズアレイ12との拡大率を下げることができ、これによりサーボ回路108によるホルダ51の位置制御が容易になる。
また、ホルダ51の位置を検出するホール素子64を設け、加振動作中にその出力をCPU102で監視して加振動作が正常に行われたか否かを確認するようにしたので、装置の信頼性を向上することができる。
さらに、映像表示の際は、第1光検出器73の出力をCPU102で監視してランプ5が表示用の所定発光量に達してから、ホルダ51を光軸方向の所定位置に位置決めするサーボ制御を開始するようにしたので、第2光検出器74の出力からフォーカスエラー信号を高精度で検出でき、第2レンズアレイ12を第1レンズアレイ11の集光位置に確実に位置決めすることができる。
(第2実施の形態)
図10は、本発明の第2実施の形態における照明装置の要部の構成を示す図で、第1実施の形態の図3に相当するものである。
本実施の形態は、ホルダ51を変位可能に支持する弾性支持部材として、片側2本ずつの合計4本のL字型の板バネや、断面が円形または矩形のワイヤからなるバネ80a〜80d(80c,80dは図示せず)を用いて、ホルダ51をその重心付近で支持している。バネ80a;80b,80c;80dは、それぞれ折り曲げ部42a,42bおよび間座56a;56b,56c,56d(56c,56dは図示せず)を貫通してプリント基板53aに半田付けされている。なお、折り曲げ部42a,42bのバネ80a;80b,80c;80dがそれぞれ貫通する部分は、ホルダ51側に向けてテーパ状に拡開されており、その内部にはダンピング材としてシリコンゲル81が充填されている。
また、コイル61aおよび/または61b(図2参照)の光軸と直交する両側部分には、永久磁石62aおよび/または62b(図2参照)と対向して、ホルダ51を光軸と直交する方向に駆動するためのコイル82a,82bが装着されており、これらコイル82a,82bのコア内には、ヨーク83a,83bが接着固定されている。同様に、コイル61a,61bとはホルダ51を介して反対側に配置されるコイル65(図2参照)の光軸と直交する両側部分にも、ホルダ51を光軸と直交する方向に駆動するためのコイル82c,82d(図示せず)が装着されていると共に、それらのコイルのコア内にはヨークが接着固定されている。その他の構成は、第1実施の形態と同様である。
本実施の形態では、ホルダ51の加振動作として、コイル61a,61bとコイル65とを用い、それらの駆動力の発生方向を反対方向とする第1実施の形態と同様の回動加振に加えて、コイル82a〜82dを用い、それらの駆動力の発生方向を同一方向とする光軸と直交する方向への平行加振や、コイル82a〜82dを用い、コイル82a,82bとコイル82c,82dとの駆動力の発生方向を反対方向とする光軸を中心とする回動加振させる。
このように、本実施の形態では、第2レンズアレイ12および偏光板13を保持するホルダ51を、4本のバネ80a〜80dを介して第2固定部材42に変位可能に支持すると共に、ホルダ51を光軸と直交する方向に加振させるコイル82a〜82dを付加したので、ホルダ51を種々の加振態様で加振することができる。したがって、投影型映像表示装置の使用環境に応じた加振態様でホルダ51を加振させることができるので、塵埃を効率よく除去することが可能となり、装置の信頼性をより向上することができる。また、ホルダ51が光軸と直交する方向に変位可能であることから、後段の液晶ライトバルブの変調領域に対する照明光束の位置制御も行うことができ、これにより液晶ライトバルブの変調領域全体に照明光束を確実に入射させることができ、良好な品質で映像を投影表示することができる。
なお、映像表示モード時のランプ5の発光量制御やホルダ51の光軸方向の位置制御については、第1実施の形態と同様である。
本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、映像表示モードと塵埃除去モードとを独立させたが、映像表示モードの終了時に自動的に塵埃除去動作を実行させることもできる。
また、ホログラム素子71は、偏光板13の入射面側に一体に設ける場合に限らず、第2レンズアレイ12の出射面、コンデンサレンズ16の出射面、反射ミラー17の表面、或いはカバーガラス76の入射面に一体に形成することもでき、それに応じて第1光検出器73および第2光検出器74の配置を変更すればよい。また、ホログラム素子71を別体に形成して、第2レンズアレイ12以降の光路中に配置してもよい。なお、ホログラム素子71を偏光板13の出射側に配置する場合には、例えばその+1次回折光を第1光検出器73で受光し、−1次回折光を第2光検出器74で受光し、0次光を空間光変調素子に入射させるようにすればよい。
さらに、図11に示すように、例えば偏光板13を表面レリーフ型や液晶にホログラムを形成してなる偏光依存性ホログラム素子をもって構成して、P偏光を透過、S偏光を回折させ、ホログラム素子71も同様の光学作用を有する偏光依存性ホログラム素子をもって構成して、ホログラム素子71を偏光板13の入射側または出射側(図11では入射側)に配置し、入射側および出射側の偏光依存性ホログラム素子を透過したP偏光をコンデンサレンズ16を経て液晶ライトバルブ22,28,35側に導き、入射側の偏光依存性ホログラム素子で回折されたS偏光の例えば1次回折光を、更に出射側の偏光依存性ホログラム素子で回折させて、その±1次回折光をそれぞれコンデンサレンズ16を経て、一方を第1光検出器73で、他方を第2光検出器74で受光するように構成することもできる。なお、図11では、反射ミラー17等の図示を省略してある。
また、ホール素子64による加振動作検出に代えて、フォトリフレクタを用いてホルダ51の加振による変位を検出するように構成することもできる。さらに、上記実施の形態では、収束レンズとしてコンデンサレンズ16を用いたが、これをリレーレンズに置き換えることも可能である。
また、上記実施の形態では、ランプ5の発光量を検出するための第1光検出器73と、ホルダ51の光軸方向位置を検出するための第2光検出器74とを別々に設けたが、第2光検出器74の4分割受光領域の出力の総和から発光量検出信号を得るようにして、第1光検出器73を省略することもできる。
さらに、ホルダ51の駆動手段は、ムービングマグネット方式の電磁駆動手段に限らず、ムービングコイル方式の電磁駆動手段とすることもできる。また、第1レンズアレイ11および第2レンズアレイ12は、レンズ面を互いに向かい合わせて配置する場合に限らず、逆に平坦面を互いに向かい合わせて配置したり、それぞれのレンズ面を光源7側に向けて配置したりすることもできる。また、ホログラム素子71は、第1レンズアレイ11または第2レンズアレイ12の平坦面に形成することもできる。
また、上記第2実施の形態では、ホルダ51を光軸と直交する方向に駆動するコイルを、光軸方向へ駆動するコイル上に重ねて設けたが、例えば図12に示すように、光軸方向駆動用のコイル85と光軸直交方向駆動用のコイル86とを同一平面に並べて配置するように、それぞれのコイルのコア内にプリント基板(図示せず)に結合された磁性体(ヨーク)87,88を進入させて接着固定することもできる。
本発明の第1実施の形態に係る投影型映像表示装置の概略構成を示す図である。 図1に示す照明装置の全体構成を示す断面図である。 図2に示す第2固定部材を光軸方向から見た正面図である。 図3に示す弾性支持部材および補助筒の部分斜視図である。 照明光学系の概略構成を示す図である。 図5に示す第1光検出器および第2光検出器の構成を示す平面図である。 第1実施の形態に係る投影型映像表示装置の制御回路の概略構成を示すブロック図である。 第1実施の形態による映像表示モードの要部の動作を示すフローチャートである。 同じく、塵埃除去モードの要部の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施の形態に係る照明装置の要部の構成を示す図である。 照明光学系の変形例を示す図である。 第2実施の形態の変形例を説明するための図である。
符号の説明
1 筐体
2 光学ボックス
3 投射レンズ
5 ランプ
6 リフレクタ
7 光源
8 UV/IR除去フィルタ
9 レンズ
11 第1レンズアレイ
12 第2レンズアレイ
13 偏光板
13a 偏光ビームスプリッタ
13b 反射ミラー
13c 1/2波長板
13d 遮光マスク
16 コンデンサレンズ
17,19,31,33 反射ミラー
18,25 ダイクロイックミラー
20a,20b,20c フィールドレンズ
21,23,27,29,34,36 偏光板
22,28,35 液晶ライトバルブ(液晶パネル)
24 ダイクロイックプリズム
30,32 リレーレンズ
37,38 ファン
39 排気ダクト
40 照明装置
41 第1固定部材
42 第2固定部材
43 第3固定部材
51 ホルダ
52a,52b 板バネ
53a,53b プリント基板
54 ダンパ材
55a,55b 補助筒
61a,61b,65 コイル
62a,62b,66 永久磁石
63 フレキシブル配線基板
64 ホール素子
71 ホログラム素子
71a,71b 回折領域
73 第1光検出器
74 第2光検出器
74a〜74d 受光領域
75 プリント基板
76 カバーガラス
80a,80b バネ
81 シリコンゲル
82a,82b,85,86 コイル
83a,83b ヨーク
85,86 コイル
87,88 ヨーク
101 モード選択スイッチ
102 CPU
103 発振回路(OSC)
105 塵埃除去用共振駆動回路
106 判別回路
107 アナログ/デジタル(A/D)変換回路
108 サーボ回路
109 温度センサ
110 ファン駆動回路
111 光源駆動回路
112 オートパワーコントロール(APC)回路
113 表示回路
114 記憶部

Claims (11)

  1. 照明光束を映像に応じて空間光変調素子で空間変調して投影表示する投影型映像表示装置に用いる照明装置において、
    照明光束を出射する光源と、
    上記光源の発光量を制御する発光量制御手段と、
    上記光源からの照明光束を複数の光束に分割する第1レンズアレイと、
    上記第1レンズアレイで分割された複数の光束を受ける第2レンズアレイと、
    上記第2レンズアレイを経た照明光束を受けて所定の偏光成分を出射させる偏光板と、
    上記偏光板を経た照明光束を収束する収束レンズと、
    上記第2レンズアレイおよび上記偏光板を保持するホルダと、
    上記ホルダを固定部材に対して少なくとも光軸方向に変位可能に支持する弾性支持部材と、
    上記ホルダを少なくとも光軸方向に駆動するホルダ駆動手段と、
    上記第2レンズアレイを経た照明光束の一部を分離する光束分離素子と、
    上記光束分離素子で分離された光束を受光して上記光源の発光量検出信号および上記ホルダの光軸方向の位置検出信号を出力する受光手段と、
    上記受光手段の出力に基づいて上記発光量制御手段および上記ホルダ駆動手段の駆動を制御する制御手段とを有し、
    上記制御手段は、上記光源を点灯させた際に、上記ホルダ駆動手段の駆動を停止させた状態で、上記受光手段からの発光量検出信号に基づいて上記光源を所定の発光量に制御し、上記光源が所定の発光量に達した状態で、上記ホルダ駆動手段の駆動を開始して、上記受光手段からの位置検出信号に基づいて、上記第1レンズアレイで分割された複数の光束が上記第2レンズアレイ上に集光するように、上記ホルダを光軸方向の所定位置に位置決めすることを特徴とする投影型映像表示装置用照明装置。
  2. 上記偏光板は、偏光分離膜と波長板とを有する偏光ビームスプリッタアレイからなることを特徴とする請求項1に記載の投影型映像表示装置用照明装置。
  3. 上記光束分離素子は上記偏光ビームスプリッタアレイの入射側に配置したホログラム素子からなり、
    上記受光手段には上記発光量検出信号を得るための第1光検出器と上記位置検出信号を得るための第2光検出器とを設け、
    上記ホログラム素子の0次光を上記偏光ビームスプリッタアレイにより所定の偏光状態に揃えて上記収束レンズを経て上記空間光変調素子に入射させるようにし、
    上記ホログラム素子の所定回折光のうち、上記偏光ビームスプリッタアレイの上記偏光分離膜を透過する光と、上記偏光分離膜で反射されて上記波長板を透過する光とをそれぞれ上記収束レンズを経て収束して、一方の光を上記第1光検出器で受光し、他方の光を上記第2光検出器で受光するように構成したことを特徴とする請求項2に記載の投影型映像表示装置用照明装置。
  4. 上記光束分離素子は上記偏光ビームスプリッタアレイの出射側に配置したホログラム素子からなり、
    上記受光手段には上記発光量検出信号を得るための第1光検出器と上記位置検出信号を得るための第2光検出器とを設け、
    上記ホログラム素子の0次光を上記収束レンズを経て上記空間光変調素子に入射させるようにし、
    上記ホログラム素子の±1次回折光を上記収束レンズを経て収束して、一方の回折光を上記第1光検出器で受光し、他方の回折光を上記第2光検出器で受光するように構成したことを特徴とする請求項2に記載の投影型映像表示装置用照明装置。
  5. 上記第2光検出器は4分割された受光領域を有して構成し、上記ホログラム素子は少なくとも上記第2光検出器に入射する回折光に非点収差を与えるように構成したことを特徴とする請求項3または4に記載の投影型映像表示装置用照明装置。
  6. 上記光束分離素子は上記偏光板の入射側または出射側に配置したホログラム素子からなり、
    上記受光手段には4分割された受光領域を有する光検出器を設け、
    上記ホログラム素子の0次光は上記収束レンズを経て上記空間光変調素子に入射させるようにし、
    上記ホログラム素子で回折される所定の回折光は非点収差を与えて上記収束レンズを経て上記光検出器に入射させ、
    上記光検出器の4つの受光領域の出力総和に基づいて上記発光量検出信号を生成し、上記光検出器の対角線同士の受光領域の出力和の差に基づいて上記位置検出信号を生成するように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の投影型映像表示装置用照明装置。
  7. 上記制御手段は、上記光源の非点灯状態において、上記ホルダ駆動手段を選択的に制御して上記ホルダを加振させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の投影型映像表示装置用照明装置。
  8. 上記ホルダ駆動手段は、永久磁石およびコイルを有し、上記ホルダ側に上記永久磁石または上記コイルを、上記固定部材側に上記コイルまたは上記永久磁石を配置した電磁駆動手段からなることを特徴とする請求項7に記載の投影型映像表示装置用照明装置。
  9. 上記永久磁石は光軸方向に2分割して厚さ方向の磁極面を逆極性にして配置し、
    上記コイルを配置した側には上記永久磁石の分割境界線に対向するようにホール素子を設けて、
    上記ホール素子の出力に基づいて上記ホルダの加振動作を検出するように構成したことを特徴とする請求項8に記載の投影型映像表示装置用照明装置。
  10. 上記固定部材側または上記ホルダ側にフォトリフレクタを設け、
    上記ホルダ側または上記固定部材側には光軸方向に傾斜して上記フォトリフレクタからの光を反射させる反射部材を設けて、
    上記フォトリフレクタの出力に基づいて上記ホルダの加振動作を検出するように構成したことを特徴とする請求項7または8に記載の投影型映像表示装置用照明装置。
  11. 上記ホルダ駆動手段は、上記ホルダを含む可動部の共振周波数で上記ホルダを加振するよう構成したことを特徴とする請求項7〜10のいずれか一項に記載の投影型映像表示装置用照明装置。

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EP1965496A2 (en) 2007-03-02 2008-09-03 Yamaha Corporation Delta-sigma type ad converter, class-d amplifier, and dc-dc coverter
JP2010250077A (ja) * 2009-04-16 2010-11-04 Hitachi Ltd 投写型映像表示装置
EP3518034A1 (en) 2018-01-26 2019-07-31 Canon Kabushiki Kaisha Illumination apparatus and image projection apparatus

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