JP2007121890A - 投影型映像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で、空間光変調素子を選択的に加振できるとともに、非加振時においては空間光変調素子を所定の位置に正確に位置決めでき、常に高品質の映像を投影できる投影型映像表示装置を提供する。
【解決手段】複数の空間光変調素子7R,7G,7Bで形成した複数の分光画像を画像合成手段8で合成して投影表示する投影型映像表示装置において、少なくとも一つの空間光変調素子7Rを光軸方向に変位可能に支持手段32により固定部35,44に支持して駆動手段(34a,34b,41,36,42)により光軸方向に駆動可能とし、この駆動手段を制御して空間光変調素子7Rを光軸方向に加振させる加振制御手段53と、空間光変調素子7Rの光軸方向の位置を制御する位置制御手段54Rとを設けて、加振制御手段53による加振動作および位置制御手段54Rによる位置制御動作を動作選択手段51,52により選択する。
【選択図】図1
【解決手段】複数の空間光変調素子7R,7G,7Bで形成した複数の分光画像を画像合成手段8で合成して投影表示する投影型映像表示装置において、少なくとも一つの空間光変調素子7Rを光軸方向に変位可能に支持手段32により固定部35,44に支持して駆動手段(34a,34b,41,36,42)により光軸方向に駆動可能とし、この駆動手段を制御して空間光変調素子7Rを光軸方向に加振させる加振制御手段53と、空間光変調素子7Rの光軸方向の位置を制御する位置制御手段54Rとを設けて、加振制御手段53による加振動作および位置制御手段54Rによる位置制御動作を動作選択手段51,52により選択する。
【選択図】図1
Description
本発明は、プロジェクタ等の投影型映像表示装置に関するものである。
従来、スクリーンに映像を投射して表示する投影型映像表示装置として、水銀ランプ等を有する光源からの白色光をダイクロイックミラー等の色分離光学系によりR(赤)、G(緑)、B(青)の三原色光に分光し、各原色光を液晶パネルやDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)等の空間光変調素子でそれぞれ変調した後、ダイクロイックプリズム等の光学的画像合成手段により合成して、投射光学系を経てスクリーンに拡大投射するようにしたものが知られている。
このような3板式の投射型映像表示装置では、光学的画像合成手段に対して各空間光変調素子の相対的位置にずれがあると、スクリーンに拡大投影される各空間光変調素子による画像にずれが生じたり、各画像のフォーカス状態が一致しなくなったりして画質が低下することになるため、各空間光変調素子を光学的画像合成手段に対して正確に位置決めする必要がある。
その位置決め方法として、例えば一つの空間変調素子を基準として固定し、残りの二つの空間光変調素子を、積層型圧電素子やステッピングモータを用いて3次元方向に駆動可能として、各空間光変調素子による画像にずれがなく、かつフォーカス状態が一致するように位置決めするようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、投射型映像表示装置では、空間光変調素子やその入射側および出射側にそれぞれ配置された偏光板等の光学素子に塵埃が付着すると、光量低下を引き起こしたり、付着した塵埃がスクリーンに拡大表示されて投影画像の品質を低下させたりする恐れがある。
この光学素子に付着した塵埃を除去する方法としては、例えば、液晶ライトバルブや、その入射側および出射側にそれぞれ配置された偏光板の少なくとも一つをピエゾ素子により加振させて、付着した塵埃を表面から離脱させると共に、その離脱した塵埃粒子を送風ファンにより外部に吹き飛ばすようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1に開示の位置決め方法は、装置の組み立て時に実施されるようになっている。このため、このような位置調整機構を有する空間光変調素子に特許文献2に開示のような加振機構を付加して空間光変調素子を加振させるようにすると、加振動作によって加振後の空間光変調素子の位置や姿勢が初期の設定状態からずれて、投影画質の低下を引き起こすことが懸念される。
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、簡単な構成で空間光変調素子を選択的に加振できるとともに、非加振時においては空間光変調素子を所定の位置に正確に位置決めでき、常に高品質の映像を投影できる投影型映像表示装置を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に係る発明は、光源からの光を中心波長が異なる複数の光に分光してそれぞれ空間光変調素子により空間変調して複数の分光画像を得、これら複数の分光画像を画像合成手段により合成して投影光学系を介してスクリーンに投影表示するようにした投影型映像表示装置において、
少なくとも一つの上記空間光変調素子を光軸方向に変位可能に固定部に支持する支持手段と、
上記支持手段に支持された上記空間光変調素子を光軸方向に駆動する駆動手段と、
上記支持手段に支持された上記空間光変調素子を光軸方向に加振させるように上記駆動手段を制御する加振制御手段と、
上記支持手段に支持された上記空間光変調素子の光軸方向の位置を制御するように上記駆動手段を制御する位置制御手段と、
上記加振制御手段による加振動作および上記位置制御手段による位置制御動作を選択する動作選択手段と、
を有することを特徴とするものである。
少なくとも一つの上記空間光変調素子を光軸方向に変位可能に固定部に支持する支持手段と、
上記支持手段に支持された上記空間光変調素子を光軸方向に駆動する駆動手段と、
上記支持手段に支持された上記空間光変調素子を光軸方向に加振させるように上記駆動手段を制御する加振制御手段と、
上記支持手段に支持された上記空間光変調素子の光軸方向の位置を制御するように上記駆動手段を制御する位置制御手段と、
上記加振制御手段による加振動作および上記位置制御手段による位置制御動作を選択する動作選択手段と、
を有することを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の投影型映像表示装置において、上記位置制御手段は、
上記支持手段に支持された上記空間光変調素子と一体に変位可能に設けられて、上記空間変調素子に向かう光の一部を回折させるホログラムと、
上記ホログラムからの回折光を受光する光検出器とを有し、
上記光検出器の出力に基づいて上記空間光変調素子の光軸方向の位置を制御するよう構成したことを特徴とするものである。
上記支持手段に支持された上記空間光変調素子と一体に変位可能に設けられて、上記空間変調素子に向かう光の一部を回折させるホログラムと、
上記ホログラムからの回折光を受光する光検出器とを有し、
上記光検出器の出力に基づいて上記空間光変調素子の光軸方向の位置を制御するよう構成したことを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の投影型映像表示装置において、上記ホログラムは非点収差発生機能を有し、
上記光検出器は4分割された受光領域を有することを特徴とするものである。
上記光検出器は4分割された受光領域を有することを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項2に記載の投影型映像表示装置において、上記ホログラムは収束機能を有し、
上記光検出器は半導体位置検出器からなることを特徴とするものである。
上記光検出器は半導体位置検出器からなることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項3または4に記載の投影型映像表示装置において、上記ホログラムは、反射型の偏光依存性ホログラムからなることを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の投影型映像表示装置において、上記固定部は、
上記支持手段を支持する第1支持部材と、
上記第1支持部材を傾き調整可能に支持する第2支持部材とを有することを特徴とするものである。
上記支持手段を支持する第1支持部材と、
上記第1支持部材を傾き調整可能に支持する第2支持部材とを有することを特徴とするものである。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の投影型映像表示装置において、上記駆動手段は、
上記加振制御手段により制御される加振用駆動手段と、
上記位置制御手段により制御される位置制御用駆動手段とを有することを特徴とするものである。
上記加振制御手段により制御される加振用駆動手段と、
上記位置制御手段により制御される位置制御用駆動手段とを有することを特徴とするものである。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の投影型映像表示装置において、上記駆動手段は、コイルおよび永久磁石を有する電磁駆動手段からなることを特徴とするものである。
本発明によれば、少なくとも一つの空間光変調素子を光軸方向に変位可能に支持手段により固定部に支持して駆動手段により光軸方向に駆動可能とし、この駆動手段を制御して空間光変調素子を光軸方向に加振させる加振制御手段と、空間光変調素子の光軸方向の位置を制御する位置制御手段とを設けて、加振制御手段による加振動作および位置制御手段による位置制御動作を動作選択手段により選択するようにしたので、簡単な構成で空間光変調素子を選択的に加振して塵埃を除去することができるとともに、映像投影中の非加振時においては外部振動に影響されることなく空間光変調素子を所定の位置に自動的に正確に位置決めすることができ、常に高品質の映像を投影することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る投影型映像表示装置の概略構成を示すものである。 この投影型映像表示装置は、R,G,B用の反射型の液晶パネル(空間光変調素子)を有する三板式の液晶プロジェクタを示すものである。図1において、水銀ランプ、LEDアレイ、レーザアレイ等を有する光源1からの光は、ダイクロイックミラー2に入射してB光が透過されて偏光ビームスプリッタ3BにS偏光で入射し、ダイクロイックミラー2で反射された光はミラー4を経てダイクロイックミラー5でR光とG光とに分離されて、それぞれ対応する偏光ビームスプリッタ3R,3GにS偏光で入射する。
偏光ビームスプリッタ3BにS偏光で入射したB光は、偏光膜3Baで反射されてB光用の反射型の液晶パネル7Bに入射し、ここで投影すべき映像に応じて空間変調されてP偏光で反射され、偏光ビームスプリッタ3Bの偏光膜3Baを透過してB画像として画像合成プリズム8に入射する。
同様に、偏光ビームスプリッタ3RにS偏光で入射したR光は、偏光膜3Raで反射されてR光用の反射型の液晶パネル7Rに入射し、ここで投影すべき映像に応じて空間変調されてP偏光で反射され、偏光ビームスプリッタ3Rの偏光膜3Raを透過してR画像として画像合成プリズム8に入射し、偏光ビームスプリッタ3GにS偏光で入射したG光は、偏光膜3Gaで反射されてG光用の反射型の液晶パネル7Gに入射し、ここで投影すべき映像に応じて空間変調されてP偏光で反射され、偏光ビームスプリッタ3Gの偏光膜3Gaを透過してG画像として画像合成プリズム8に入射する。
画像合成プリズム8に入射したB画像、R画像およびG画像は、該画像合成プリズム8で合成されて、投影光学系9を経てスクリーン10に拡大投影される。
本実施の形態では、液晶パネル7Gを基準として固定し、残りの二つの液晶パネル7R,7Bを光軸方向に変位可能に支持して、液晶パネル7R,7Bを加振可能でかつ光軸方向の位置を調整可能に構成している。
液晶パネル7Rには、図2に断面図をも示すように、パネル押え21Rを介して透明プラスチックからなる凹状の保護プレート22Rを、凹部を液晶パネル7R側に向けて配置している。この保護プレート22Rの凹部底面には、液晶パネル7Rの有効領域Dの外側に対応する領域に、S偏光を反射回折させて非点収差を発生するニオブ酸リチウム等の複屈折結晶からなるホログラム23Rを形成し、このホログラム23Rで反射回折される±1次回折光を偏光ビームスプリッタ3Rに入射させてその偏光膜3Raで反射させるようにしている。なお、図2では液晶パネル7Rと保護プレート22Rとの間にパネル押え21Rを介在させているが、液晶パネル7R上に保護プレート22Rを直接設けてもよい。
また、偏光ビームスプリッタ3Rには、ホログラム23Rで反射回折されて偏光膜3Raで反射される±1次回折光を受光するように、光源1側の入射面にそれぞれ4分割受光領域を有する2個の光検出器24R1,24R2を配置して、光検出器24R1により例えば+1次回折光をその焦点P1の前方で受光し、光検出器24R2で例えば−1次回折光をその焦点P2の後方で受光して、これら光検出器24R1,24R2の出力に基づいて液晶パネル7Rの光軸方向の位置を検出するようにしている。なお、図2では、ホログラム23Rで反射回折された±1次回折光の中心光線を示している。
すなわち、図2に光検出器24R1,24R2の平面図をも示すように、光検出器24R1の4つの受光領域の出力をa,b,c,d、光検出器24R2の4つの受光領域の出力をa′,b′,c′,d′とするとき、液晶パネル7Rの光軸方向の位置Fを、F={(a+c)−(b+d)}−{(b′+d′)−(a′+c′)}の差動演算により検出するようにしている。
図3は、液晶パネル7Rの装置への取り付け状態を示す断面図であり、図4はその要部の分解斜視図である。
液晶パネル7Rは、ホルダ31に保持されている。ホルダ31は、液晶パネル7Rを加振させて付着した塵埃を除去したり、液晶パネル7Rの光軸方向の位置を調整したりするため、支持部材である一対の板ばね32,32を介して光軸方向に変位可能にプリント基板33aに支持されている。
本実施の形態では、板ばね32,32を、ホルダ31側においては、ホルダ31の両側面にそれぞれ設けた一対のピン31a,31aを対応する板ばね32に形成した一対の孔32a,32aに嵌合してホルダ31に結合し、プリント基板34側においては半田付けによりプリント基板33aに結合している。また、板ばね32は、ホルダ31を光軸方向にスムースに変位可能とするため、ホルダ31およびプリント基板33aへの取り付け部分を除く部分を開口させて、光軸と直交するように平行に延在する細条部分32b,32bを形成している。
プリント基板33aには、ホルダ31側の表面に光軸方向に延在して2つの空芯のコイル34a,34bが装着されており、これらコイル34a,34bのコアには固定部を構成する第1支持部材35に形成された折り曲げ部35aが進入して、コイル34a,34bが折り曲げ部35aに接着されている。これにより、プリント基板33aおよびコイル34a,34bは第1支持部材35に固定されている。
一方、コイル34a,34bと対向するホルダ31の側面には、厚さ方向に磁化された永久磁石36が取り付けられ、コイル34a,34bに同一方向の電流を流すことにより、永久磁石36との電磁作用によって、ホルダ31に光軸方向の駆動力を作用させるようになっている。
また、ホルダ31の加振動作を検出するため、プリント基板33aにはコイル34a,34b間にフォトリフレクタ37が設けられており、ホルダ31にはフォトリフレクタ37からの光を反射させるように光軸方向に傾斜して反射部材38が設けられている。
第1支持部材35には、さらに、ホルダ31を挟んで折り曲げ部35aと反対側にも折り曲げ部35bが形成されており、この折り曲げ部35bには、プリント基板33bに装填された空芯のコイル41が光軸方向に延在するように挿入されて接着固定されている。また、コイル41と対向するホルダ31の側面には、厚さ方向に磁化された永久磁石42が取り付けられ、コイル41に電流を流すことにより永久磁石42との電磁作用によって、ホルダ31に光軸方向の駆動力を作用させるようになっており、これらコイル41と永久磁石42および上記のコイル34a,34bおよび永久磁石36によって、ホルダ31を第1支持部材35に対して光軸方向に駆動するムービングマグネット方式の電磁駆動手段が構成されている。
第1支持部材35は、コイルバネや皿バネ等の弾性部材、あるいは厚さの異なるスペーサを介して、複数の取り付けネジ43により、第1支持部材35とともに固定部を構成する第2支持部材44に対して光軸方向の傾きが調整され、調整後は接着剤で固定されるようになっている。なお、支持部材である板ばね32,32の細条部分32bの形状は、ヤング率(縦弾性係数)、長さ、材質によって決定される。特に、本実施の形態のように、液晶パネル7Rのフレキシブル基板7Raを一方の板ばね側に取り出す場合には、フレキシブル基板7Raの取り出し側のヤング率を大きくするか、あるいは、フレキシブル基板7Raの取り出し側とは反対側に錘(カウンタバランス)を配置して、両側の板ばね32,32のヤング率を等しくして、不要な共振を抑制する。また、板ばね32,32に代えて、片側3本ずつの両側6本のワイヤでホルダ31を変位可能に支持することもできる。この場合は、ワイヤの材質、直径、長さによってヤング率を決定すればよい。
また、図4に示すように、液晶パネル7Rに設けられている保護プレート22Rの表面4隅には、十字状刻印45a〜45dが形成されており、液晶パネル7Rの取り付け後に工具顕微鏡で十字状刻印45a〜45dを観察しながらホルダ31の位置合わせができるようになっている。なお、ここでは、図4に示すように、保護プレート22Rの裏面のホログラム23Rを、液晶パネル7Rの長方形有効領域の短辺側に対応する領域に形成しているが、長辺側に対応する領域や、短辺側および長辺側の両方に対応する領域に形成してもよい。
液晶パネル7Bおよび対応する偏光ビームスプリッタ3Bについても同様に構成するので、ここではその詳細な説明は省略し、図1に液晶パネル7Bに設けるホログラム23Bと、偏光ビームスプリッタ3Bに設ける光検出器24B1,24B2とを線図的に示している。
図5は、液晶パネル7Rを保持したホルダ31を光軸方向に駆動制御する制御回路の概略構成を示すブロック図である。
制御回路は、モード選択スイッチ51、制御部52、共振駆動回路53、サーボ駆動回路54Rおよび表示回路55を有しており、モード選択スイッチ51および制御部52は動作選択手段を構成し、共振駆動回路53は液晶パネル7Rの加振制御手段を構成し、サーボ駆動回路54Rは液晶パネル7Rの位置制御手段を構成している。
モード選択スイッチ51は、赤外線式のリモコンや手動操作によって投影型映像表示装置の動作モード、本実施の形態では塵埃除去モードか、映像表示モードかを選択するもので、その選択された動作モードは制御部52で検出されるようになっている。
制御部52は、CPU56、タイマ57、メモリ58等を有しており、モード選択スイッチ51で選択された動作モード、光検出器24R1,24R2およびフォトリフレクタ37の出力に基づいて各部の動作を制御するようになっている。
共振駆動回路53は、制御部52の制御のもとに塵埃除去モード時に駆動され、これによりコイル34a,34b,41に給電して、ホルダ31を含む可動部の共振周波数でホルダ31を光軸方向に加振させるようになっている。
サーボ駆動回路54Rは、ゲイン回路や位相補償回路等を有しており、映像表示モードにおいて、制御部52の制御のもとにコイル34a,34b,41に給電してホルダ31を光軸方向に駆動し、これにより図1の画像合成プリズム8に対して液晶パネル7Gと同位置に液晶パネル7Rを位置決めするようになっている。
また、表示回路55は、制御部52によって制御されるもので、メッセージ等を表示する表示素子や、ホルダ31の加振動作状態を表示する複数のLEDを有している。
なお、液晶パネル7Bについても、対応する光検出器24B1,24B2およびフォトリフレクタの出力を制御部52に供給して、これらの入力信号およびモード選択スイッチ51で選択された動作モードに基づいて、同様にして制御部52により液晶パネル7Bを保持するホルダの光軸方向の駆動を制御する。ただし、液晶パネル7Bを加振する塵埃除去モードでは共振駆動回路53を共用するが、液晶パネル7Bを画像合成プリズム8に対して液晶パネル7Gと同位置に位置決めする映像表示モードでは、液晶パネル7Bに対して専用のサーボ駆動回路を設ける。
本実施の形態では、モード選択スイッチ51によって映像表示モードが選択された場合には、光源1を点灯させるとともにサーボ駆動回路を動作させ、液晶パネル7Rに対しては、制御部52において光検出器24R1,24R2の出力に基づいて液晶パネル7Rの光軸方向の位置Fを検出し、その検出位置Fおよびメモリ58に予め格納されている温度パラメータであるゲインやオフセットデータ等に基づいてサーボ駆動回路54Rからコイル34a,34b,41に給電してホルダ31を光軸方向に平行移動させる位置制御を行う。これにより、液晶パネル7Rを光軸方向の所定の位置、すなわち図1において画像合成プリズム8に対して液晶パネル7Gと同位置に位置決めする。
液晶パネル7Bに対しても、同様に、光検出器24B1,24B2の出力に基づいて液晶パネル7Bの光軸方向の位置を検出して、その検出位置およびメモリ58の格納されている所要のデータに基づいて対応するサーボ駆動回路から対応する電磁駆動手段のコイルに給電して液晶パネル7Bを光軸方向に平行移動させる位置制御を行って、液晶パネル7Bを光軸方向の所定の位置、すなわち図1において画像合成プリズム8に対して液晶パネル7Gと同位置に位置決めする。
この位置制御によって、液晶パネル7R,7Bが光軸方向の所定位置にそれぞれ位置決めされたら、表示回路55に例えば「プロジェクタ準備完了」等のメッセージを表示して所望の映像の表示を行わせ、モード選択スイッチ51によって映像表示モードがオフになったのを制御部52が検出したら、光源1を消灯させると共に、サーボ駆動回路の駆動を停止して映像表示モードの処理を終了する。なお、映像表示モード中は、液晶パネル7R,7Bを対応するサーボ駆動回路によりそれぞれ光軸方向の所定位置に位置させるようにリアルタイムで制御する。
一方、モード選択スイッチ51によって塵埃除去モードが選択された場合には、光源1を点灯させることなく、共振駆動回路53を動作させて液晶パネル7R,7Bを光軸方向に加振させる。すなわち、液晶パネル7Rに対しては、共振駆動回路53からコイル34a,61b,65に所定周波数の交番電流を供給して、ホルダ31を光軸方向に加振させる。同様に、液晶パネル7Bに対しても、共振駆動回路53から対応する電磁駆動手段のコイルに所定周波数の交番電流を供給して、液晶パネル7Bを保持するホルダを光軸方向に加振させる。これにより、液晶パネル7R,7Bの保護プレート22R,22Bの表面に付着した塵埃を除去する。
この塵埃除去モードでは、例えば液晶パネル7R,7Bの加振動作が開始したら、表示回路55に例えば「塵埃除去動作中」のメッセージを表示させとともに、加振動作表示用の例えば緑色LEDを点灯させ、同時に制御部52のタイマ57をリセットして、設定時間(例えば、15秒)が経過したか否かを監視する。この設定時間中、制御部52は、液晶パネル7R側のフォトリフレクタ37および液晶パネル7B側のフォトリフレクタ(図示せず)の出力を監視して、液晶パネル7R,7Bが正常に加振されているか否か、すなわち対応する電磁駆動手段のコイルに断線等の異常があるか否かを判断し、異常がある場合には、共振駆動回路53の作動を中止してコイルへの電流の供給を遮断し、液晶パネル7R,7Bの加振動作を中止する。同時に、表示回路55に、例えば「加振異常」のメッセージを表示するとともに、緑色LEDを点滅させる。
これに対し、液晶パネル7R,7Bが正常に加振され、かつ設定時間が経過したら、表示回路55に例えば「塵埃除去終了」等のメッセージを表示して、塵埃除去モードにおける処理を終了する。
以上のように、本実施の形態によれば、液晶パネル7R,7Bを光軸方向に変位可能に支持して電磁駆動手段により駆動するようにしたので、簡単な構成で選択的に液晶パネル7R,7Bを加振して塵埃を除去することができる。
しかも、液晶パネル7R,7Bに入射する光の一部を反射型のホログラム23R,23Bで回折させて光検出器24R1,24R2;24B1,24B2で受光し、その出力に基づいて液晶パネル7R,7Bを光軸方向の所定位置に自動的に位置決めするようにサーボ制御するようにしたので、装置の組み立てを容易にできると共に、外部振動に影響されることなく、映像を常に最適状態で投影表示することができる。
また、液晶パネル7R,7Bを保持するホルダの位置をフォトリフレクタで検出して、加振動作が正常に行われたか否かを確認するようにしたので、装置の信頼性を向上することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、映像表示モードと塵埃除去モードとを独立させたが、映像表示モードの終了時に自動的に塵埃除去動作を実行させることもできる。
また、液晶パネル7R,7Bの光軸方向の位置は、対応するホログラム23R,23Bからの+1次回折光を受光する1個の光検出器24R1,24B1、あるいは−1次回折光を受光する1個の光検出器24R2,24B2のみで検出するように構成することもできるし、4分割受光領域を有する光検出器に限らず、半導体位置検出器を用いて対応する液晶パネル7R,7Bの光軸方向の位置を検出するよう構成することもできる。なお、半導体位置検出器を用いる場合には、ホログラムに収束機能を持たせればよい。さらに、液晶パネル7R,7Bの光軸方向の位置を検出する任意の1個の光検出器を併用して、光源1の発光量を制御するAPC回路を構成することもできる。この場合において、光源1が放電ランプを有する場合には、光検出器により放電ランプの可視スペクトルの中で光強度の弱い赤外波長の光を受光するようにすることで、光検出器を放電ランプの寿命検出にも利用することができる。
また、フォトリフレクタによる加振動作検出に代えて、図6に示すようにコイル34a,34bに対向させてホルダ31に2つの永久磁石36a,36bを極性を反転させて設け、これら永久磁石36a,36bの境界部分に対向してプリント基板33aにホール素子61を設けて、ホール素子61の出力に基づいて加振動作を検出するように構成することもできる。
さらに、液晶パネル7R,7Bを光軸方向に駆動する電磁駆動手段は、ムービングマグネット方式に限らず、ムービングコイル方式とすることもできる。
また、電磁駆動手段は、加振動作および位置制御動作に共用する場合に限らず、加振用と位置制御用とに分けて設けることもできる。例えば、上記実施の形態において、コイル34a,34bおよび永久磁石36を有する組の電磁駆動手段を加振用とし、コイル41および永久磁石42を有する組の電磁駆動手段を位置制御用とすることもできる。また、位置制御は2組の電磁駆動手段を用いて行い、加振はいずれか一組の電磁駆動手段を用いて行ったり、逆に、位置制御はいずれか一組の電磁駆動手段を用いて行い、加振は2組の電磁駆動手段を用いて行ったりすることもできる。
1 光源
2,5 ダイクロイックミラー
3R,3G,3B 偏光ビームスプリッタ
4 ミラー
7R,7G,7B 液晶パネル
8 画像合成プリズム
9 投影光学系
10 スクリーン
21R パネル押え
22R 保護プレート
23R,23B ホログラム
24R1,24R2,24B1,24B2 光検出器
31 ホルダ
32 板ばね
33a,33b プリント基板
34a,34b コイル
35 第1支持部材
35a,35b 折り曲げ部
36,36a,36b 永久磁石
37 フォトリフレクタ
38 反射部材
41 コイル
42 永久磁石
43 取り付けネジ
44 第2支持部材
45a〜45d 十字状刻印
51 モード選択スイッチ
52 制御部
53 共振駆動回路
54R サーボ駆動回路
55 表示回路
56 CPU
57 タイマ
58 メモリ
61 ホール素子
2,5 ダイクロイックミラー
3R,3G,3B 偏光ビームスプリッタ
4 ミラー
7R,7G,7B 液晶パネル
8 画像合成プリズム
9 投影光学系
10 スクリーン
21R パネル押え
22R 保護プレート
23R,23B ホログラム
24R1,24R2,24B1,24B2 光検出器
31 ホルダ
32 板ばね
33a,33b プリント基板
34a,34b コイル
35 第1支持部材
35a,35b 折り曲げ部
36,36a,36b 永久磁石
37 フォトリフレクタ
38 反射部材
41 コイル
42 永久磁石
43 取り付けネジ
44 第2支持部材
45a〜45d 十字状刻印
51 モード選択スイッチ
52 制御部
53 共振駆動回路
54R サーボ駆動回路
55 表示回路
56 CPU
57 タイマ
58 メモリ
61 ホール素子
Claims (8)
- 光源からの光を中心波長が異なる複数の光に分光してそれぞれ空間光変調素子により空間変調して複数の分光画像を得、これら複数の分光画像を画像合成手段により合成して投影光学系を介してスクリーンに投影表示するようにした投影型映像表示装置において、
少なくとも一つの上記空間光変調素子を光軸方向に変位可能に固定部に支持する支持手段と、
上記支持手段に支持された上記空間光変調素子を光軸方向に駆動する駆動手段と、
上記支持手段に支持された上記空間光変調素子を光軸方向に加振させるように上記駆動手段を制御する加振制御手段と、
上記支持手段に支持された上記空間光変調素子の光軸方向の位置を制御するように上記駆動手段を制御する位置制御手段と、
上記加振制御手段による加振動作および上記位置制御手段による位置制御動作を選択する動作選択手段と、
を有することを特徴とする投影型映像表示装置。 - 上記位置制御手段は、
上記支持手段に支持された上記空間光変調素子と一体に変位可能に設けられて、上記空間変調素子に向かう光の一部を回折させるホログラムと、
上記ホログラムからの回折光を受光する光検出器とを有し、
上記光検出器の出力に基づいて上記空間光変調素子の光軸方向の位置を制御するよう構成したことを特徴とする請求項1に記載の投影型映像表示装置。 - 上記ホログラムは非点収差発生機能を有し、
上記光検出器は4分割された受光領域を有することを特徴とする請求項2に記載の投影型映像表示装置。 - 上記ホログラムは収束機能を有し、
上記光検出器は半導体位置検出器からなることを特徴とする請求項2に記載の投影型映像表示装置。 - 上記ホログラムは、反射型の偏光依存性ホログラムからなることを特徴とする請求項3または4に記載の投影型映像表示装置。
- 上記固定部は、
上記支持手段を支持する第1支持部材と、
上記第1支持部材を傾き調整可能に支持する第2支持部材とを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の投影型映像表示装置。 - 上記駆動手段は、
上記加振制御手段により制御される加振用駆動手段と、
上記位置制御手段により制御される位置制御用駆動手段とを有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の投影型映像表示装置。 - 上記駆動手段は、コイルおよび永久磁石を有する電磁駆動手段からなることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の投影型映像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005316831A JP2007121890A (ja) | 2005-10-31 | 2005-10-31 | 投影型映像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005316831A JP2007121890A (ja) | 2005-10-31 | 2005-10-31 | 投影型映像表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007121890A true JP2007121890A (ja) | 2007-05-17 |
Family
ID=38145776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005316831A Withdrawn JP2007121890A (ja) | 2005-10-31 | 2005-10-31 | 投影型映像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007121890A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017026753A (ja) * | 2015-07-21 | 2017-02-02 | 株式会社リコー | 画像投影装置 |
JP2017167286A (ja) * | 2016-03-15 | 2017-09-21 | 株式会社リコー | 画像生成ユニット及び画像投影装置 |
-
2005
- 2005-10-31 JP JP2005316831A patent/JP2007121890A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017026753A (ja) * | 2015-07-21 | 2017-02-02 | 株式会社リコー | 画像投影装置 |
JP2017167286A (ja) * | 2016-03-15 | 2017-09-21 | 株式会社リコー | 画像生成ユニット及び画像投影装置 |
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Legal Events
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