JP4772376B2 - ライトバルブユニットおよびそれを装填した投影型映像表示装置 - Google Patents

ライトバルブユニットおよびそれを装填した投影型映像表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、液晶プロジェクタ等の投影型映像表示装置に用いるライトバルブユニットおよびそれを装填した投影型映像表示装置に関するものである。
従来の投射型映像表示装置として、例えば、光源から出射された光(白色光)を、ダイクロイックミラーを用いてR(赤)、G(緑)、B(青)の三原色光に分光し、各原色光をR,G,B用の対応する液晶ライトバルブに入射させて、変調されたR,G,Bの分光画像を出射させ、それらのR,G,B分光画像を合成プリズムで合成して、投射レンズを経てスクリーンに拡大投射するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、液晶ライトバルブが透過型の場合には、その入射面側および出射面側の近傍にそれぞれ偏光板が配置され、また、入射側偏光板の入射面側にはフィールドレンズが配置される。
このような投射型映像表示装置では、液晶ライトバルブやその近傍に配置された偏光板、あるいはフィールドレンズの表面に塵埃が付着すると、その付着した塵埃がスクリーンに拡大表示されて投影画像の品質を低下させることになるため、付着した塵埃を除去する必要がある。
その塵埃除去機構として、例えば、液晶ライトバルブ、その入射側および出射側にそれぞれ配置された偏光板の少なくとも一つを振動付加手段により加振させて、付着した塵埃を表面から離脱させると共に、その離脱した塵埃粒子を送風手段により外部に吹き飛ばすようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平7−98479号公報 特開2004−219852号公報
しかしながら、上記の特許文献2には、振動付加手段として、ピエゾ素子を用いて加振することが記載されているものの、加振される液晶ライトバルブや偏光板の支持手段を含む具体的構成については何ら言及されておらず、構成が不明瞭となっている。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、簡単な構成で確実に加振できる加振機能を有するライトバルブユニットおよびそれを装填した投影型映像表示装置を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に係る発明は、投影型映像表示装置に装填されるライトバルブユニットであって、
透過型液晶ライトバルブとその入射面側に配置される入射側偏光板およびフィールドレンズとを一体的に保持する第1ホルダと、
上記透過型液晶ライトバルブの出射面側に配置される出射側偏光板を保持する第2ホルダと、
上記第1ホルダを支持するための第1支持部材と、
上記第1支持部材に結合されて上記第2ホルダを支持するための第2支持部材と、
上記第1ホルダを変位可能に上記第1支持部材に支持する第1弾性支持手段と、
上記第1ホルダまたは上記第1支持部材の一方の側に設けた第1コイルおよび他方の側に設けた第1永久磁石を有して上記第1ホルダを駆動する第1電磁駆動手段と、
を有することを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のライトバルブユニットにおいて、
上記第1コイルは、第1プリント基板に接合して、該第1プリント基板を上記第1コイルが光軸方向に延在するように上記第1支持部材に固定し、
上記第1永久磁石は、その厚さ方向を磁極面として上記第1コイルと対向して上記第1ホルダに固定したことを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のライトバルブユニットにおいて、
上記第1プリント基板には、第1フォトリフレクタを設け、
上記第1ホルダには、光軸方向に傾斜して上記第1フォトリフレクタからの光を反射させる第1反射部材を設けて、
上記第1フォトリフレクタの出力に基づいて上記第1ホルダの光軸方向の姿勢を検出し得るよう構成したことを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項2に記載のライトバルブユニットにおいて、
上記第1永久磁石は、光軸方向に2分割して厚さ方向の磁極面を逆極性にして配置し、
上記第1プリント基板には、上記第1永久磁石の分割境界線に対向するように第1ホール素子を設けて、
上記第1ホール素子の出力に基づいて上記第1ホルダの光軸方向の姿勢を検出し得るよう構成したことを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のライトバルブユニットにおいて、
上記第1支持部材および/または上記第2支持部材を、上記第1ホルダおよび/または上記第2ホルダの光軸の傾きを調整可能に支持する補助支持部材と、
上記補助支持部材に対して上記第1ホルダおよび/または上記第2ホルダの光軸の傾きを調整する傾き調整手段と、
を有することを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のライトバルブユニットにおいて、
上記第2ホルダを光軸方向に変位可能に上記第2支持部材に支持する第2弾性支持手段と、
上記第2ホルダまたは上記第2支持部材の一方の側に設けた第2コイルおよび他方の側に設けた第2永久磁石を有して上記第2ホルダを駆動する第2電磁駆動手段と、
を有することを特徴とするものである。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載のライトバルブユニットにおいて、
上記第2コイルは、第2プリント基板に接合して、該第2プリント基板を上記第2コイルが光軸方向に延在するように上記第2支持部材に固定し、
上記第2永久磁石は、その厚さ方向を磁極面として上記第2コイルと対向して上記第2ホルダに固定したことを特徴とするものである。
請求項8に係る発明は、請求項7に記載のライトバルブユニットにおいて、
上記第2プリント基板には、第2フォトリフレクタを設け、
上記第2ホルダには、光軸方向に傾斜して上記第2フォトリフレクタからの光を反射させる第2反射部材を設けて、
上記第2フォトリフレクタの出力に基づいて上記第2ホルダの光軸方向の姿勢を検出し得るよう構成したことを特徴とするものである。
請求項9に係る発明は、請求項7に記載のライトバルブユニットにおいて、
上記第2永久磁石は、光軸方向に2分割して厚さ方向の磁極面を逆極性にして配置し、
上記第2プリント基板には、上記第2永久磁石の分割境界線に対向するように第2ホール素子を設けて、
上記第2ホール素子の出力に基づいて上記第2ホルダの光軸方向の姿勢を検出し得るよう構成したことを特徴とするものである。
請求項10に係る発明は、請求項6乃至9のいずれか一項に記載のライトバルブユニットにおいて、
上記第1支持部材および上記第2支持部材は、共通のユニット受けに固定し、
上記第1ホルダには、上記フィールドレンズの入射側に入射光の一部を回折反射させる第1ホログラム素子を設け、
上記第1支持部材には、上記第1ホログラム素子での回折光を受光する第1光検出器を設けたことを特徴とするものである。
請求項11に係る発明は、請求項10に記載のライトバルブユニットにおいて、
上記第1光検出器は、上記第1ホログラム素子での回折方向に2分割された受光領域を有する光検出器または半導体位置検出器からなることを特徴とするものである。
請求項12に係る発明は、請求項6乃至11のいずれか一項に記載のライトバルブユニットにおいて、
上記第1支持部材および上記第2支持部材は、共通のユニット受けに固定し、
上記第2ホルダには、上記出射側偏光板の出射側に透過光の一部を回折させる第2ホログラム素子を設け、
上記ユニット受けには、上記第2ホログラム素子での回折光を受光する第2光検出器を設けたことを特徴とするものである。
請求項13に係る発明は、請求項12に記載のライトバルブユニットにおいて、
上記第2光検出器は、上記第2ホログラム素子での回折方向に2分割された受光領域を有する光検出器または半導体位置検出器からなることを特徴とするものである。
請求項14に係る発明は、投影型映像表示装置に装填されるライトバルブユニットであって、
反射型液晶ライトバルブとその入出射面側に配置される1/4波長板およびフィールドレンズとを一体的に保持するホルダと、
上記ホルダを支持するための支持部材と、
上記ホルダを変位可能に上記支持部材に支持する弾性支持手段と、
上記ホルダまたは上記支持部材の一方の側に設けたコイルおよび他方の側に設けた永久磁石を有して上記ホルダを駆動する電磁駆動手段と、
を有することを特徴とするものである。
請求項15に係る発明は、請求項14に記載のライトバルブユニットにおいて、
上記コイルはプリント基板に接合して、該プリント基板を上記コイルが光軸方向に延在するように上記支持部材に固定し、
上記永久磁石は、その厚さ方向を磁極面として上記コイルと対向して上記ホルダに固定したことを特徴とするものである。
請求項16に係る発明は、請求項15に記載のライトバルブユニットにおいて、
上記プリント基板にはフォトリフレクタを設け、
上記ホルダには、光軸方向に傾斜して上記フォトリフレクタからの光を反射させる反射部材を設けて、
上記フォトリフレクタの出力に基づいて上記ホルダの光軸方向の姿勢を検出し得るよう構成したことを特徴とするものである。
請求項17に係る発明は、請求項15に記載のライトバルブユニットにおいて、
上記永久磁石は、光軸方向に2分割して厚さ方向の磁極面を逆極性にして配置し、
上記プリント基板には、上記永久磁石の分割境界線に対向するようにホール素子を設けて、
上記ホール素子の出力に基づいて上記ホルダの光軸方向の姿勢を検出し得るよう構成したことを特徴とするものである。
請求項18に係る発明は、請求項14乃至17のいずれか一項に記載のライトバルブユニットにおいて、
上記支持部材を、上記ホルダの光軸の傾きを調整可能に支持する補助支持部材と、
上記補助支持部材に対して上記ホルダの光軸の傾きを調整する傾き調整手段と、
を有することを特徴とするものである。
請求項19に係る発明は、請求項14乃至18のいずれか一項に記載のライトバルブユニットにおいて、
上記ホルダには、上記フィールドレンズの入射側に入射光の一部を回折反射させるホログラム素子を設け、
上記支持部材には、上記ホログラム素子での回折光を受光する光検出器を設けたことを特徴とするものである。
請求項20に係る発明は、請求項19に記載のライトバルブユニットにおいて、
上記光検出器は、上記ホログラム素子での回折方向に2分割された受光領域を有する光検出器または半導体位置検出器からなることを特徴とするものである。
さらに、上記目的を達成する請求項21に係る発明は、光源からの光をライトバルブユニットにより空間変調して投射手段により拡大投射する投影型映像表示装置において、
上記ライトバルブユニットを、請求項1乃至20のいずれか一項に記載のライトバルブユニットをもって構成したことを特徴とするものである。
請求項22に係る発明は、光源からの光をライトバルブユニットにより空間変調して投射手段により拡大投射する投影型映像表示装置において、
上記ライトバルブユニットを、請求項3に記載のライトバルブユニットをもって構成すると共に、上記第1電磁駆動手段に上記第1ホルダを加振させる加振信号を供給する第1加振信号供給手段と、上記第1フォトリフレクタの出力に基づいて上記第1電磁駆動手段による上記第1ホルダの加振動作の正常・異常を判別する第1判別手段とを設けたことを特徴とするものである。
請求項23に係る発明は、請求項22に記載の投影型映像表示装置において、
上記第1フォトリフレクタの出力に基づいて、上記第1ホルダの光軸方向の姿勢を制御する第1サーボ手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項24に係る発明は、光源からの光をライトバルブユニットにより空間変調して投射手段により拡大投射する投影型映像表示装置において、
上記ライトバルブユニットを、請求項4に記載のライトバルブユニットをもって構成すると共に、上記第1電磁駆動手段に上記第1ホルダを加振させる加振信号を供給する第2加振信号供給手段と、上記第1ホール素子の出力に基づいて上記第1電磁駆動手段による上記第1ホルダの加振動作の正常・異常を判別する第2判別手段とを設けたことを特徴とするものである。
請求項25に係る発明は、請求項24に記載の投影型映像表示装置において、
上記第1ホール素子の出力に基づいて、上記第1ホルダの光軸方向の姿勢を制御する第2サーボ手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項26に係る発明は、光源からの光をライトバルブユニットにより空間変調して投射手段により拡大投射する投影型映像表示装置において、
上記ライトバルブユニットを、請求項8に記載のライトバルブユニットをもって構成すると共に、上記第2電磁駆動手段に上記第2ホルダを加振させる加振信号を供給する第3加振信号供給手段と、上記第2フォトリフレクタの出力に基づいて上記第2電磁駆動手段による上記第2ホルダの加振動作の正常・異常を判別する第3判別手段とを設けたことを特徴とするものである。
請求項27に係る発明は、請求項26に記載の投影型映像表示装置において、
上記第2フォトリフレクタの出力に基づいて、上記第2ホルダの光軸方向の姿勢を制御する第3サーボ手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項28に係る発明は、光源からの光をライトバルブユニットにより空間変調して投射手段により拡大投射する投影型映像表示装置において、
上記ライトバルブユニットを、請求項9に記載のライトバルブユニットをもって構成すると共に、上記第2電磁駆動手段に上記第2ホルダを加振させる加振信号を供給する第4加振信号供給手段と、上記第2ホール素子の出力に基づいて上記第2電磁駆動手段による上記第2ホルダの加振動作の正常・異常を判別する第4判別手段とを設けたことを特徴とするものである投影型映像表示装置。
請求項29に係る発明は、請求項28に記載の投影型映像表示装置において、
上記第2ホール素子の出力に基づいて、上記第2ホルダの光軸方向の姿勢を制御する第4サーボ手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項30に係る発明は、光源からの光をライトバルブユニットにより空間変調して投射手段により拡大投射する投影型映像表示装置において、
上記ライトバルブユニットを、請求項11に記載のライトバルブユニットをもって構成すると共に、上記第1電磁駆動手段に上記第1ホルダを加振させる加振信号を供給する第5加振信号供給手段と、上記第1光検出器の出力に基づいて上記第1電磁駆動手段による上記第1ホルダの加振動作の正常・異常を判別する第5判別手段とを設けたことを特徴とするものである。
請求項31に係る発明は、請求項30に記載の投影型映像表示装置において、
上記第1光検出器の出力に基づいて、上記第1ホルダの光軸方向の位置を制御する第5サーボ手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項32に係る発明は、光源からの光をライトバルブユニットにより空間変調して投射手段により拡大投射する投影型映像表示装置において、
上記ライトバルブユニットを、請求項30または31に記載のライトバルブユニットをもって構成すると共に、上記第1光検出器の出力に基づいて上記光源から出射される光の発光量を制御する第1発光量制御手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項33に係る発明は、光源からの光をライトバルブユニットにより空間変調して投射手段により拡大投射する投影型映像表示装置において、
上記ライトバルブユニットを、請求項13に記載のライトバルブユニットをもって構成すると共に、上記第2電磁駆動手段に上記第2ホルダを加振させる加振信号を供給する第6加振信号供給手段と、上記第2光検出器の出力に基づいて上記第2電磁駆動手段による上記第2ホルダの加振動作の正常・異常を判別する第6判別手段とを設けたことを特徴とするものである。
請求項34に係る発明は、請求項33に記載の投影型映像表示装置において、
上記第2光検出器の出力に基づいて、上記第2ホルダの光軸方向の位置を制御する第6サーボ手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項35に係る発明は、光源からの光をライトバルブユニットにより空間変調して投射手段により拡大投射する投影型映像表示装置において、
上記ライトバルブユニットを、請求項33または34に記載のライトバルブユニットをもって構成すると共に、上記第2光検出器の出力に基づいて上記光源から出射される光の発光量を制御する第2発光量制御手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項36に係る発明は、光源からの光をライトバルブユニットにより空間変調して投射手段により拡大投射する投影型映像表示装置において、
上記ライトバルブユニットを、請求項16に記載のライトバルブユニットをもって構成すると共に、上記電磁駆動手段に上記ホルダを加振させる加振信号を供給する第7加振信号供給手段と、上記フォトリフレクタの出力に基づいて上記電磁駆動手段による上記ホルダの加振動作の正常・異常を判別する第7判別手段とを設けたことを特徴とするものである。
請求項37に係る発明は、請求項36に記載の投影型映像表示装置において、
上記フォトリフレクタの出力に基づいて、上記ホルダの光軸方向の姿勢を制御する第7サーボ手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項38に係る発明は、光源からの光をライトバルブユニットにより空間変調して投射手段により拡大投射する投影型映像表示装置において、
上記ライトバルブユニットを、請求項17に記載のライトバルブユニットをもって構成すると共に、上記電磁駆動手段に上記ホルダを加振させる加振信号を供給する第8加振信号供給手段と、上記ホール素子の出力に基づいて上記電磁駆動手段による上記ホルダの加振動作の正常・異常を判別する第8判別手段とを設けたことを特徴とするものである。
請求項39に係る発明は、請求項38に記載の投影型映像表示装置において、
上記ホール素子の出力に基づいて、上記ホルダの光軸方向の姿勢を制御する第8サーボ手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項40に係る発明は、光源からの光をライトバルブユニットにより空間変調して投射手段により拡大投射する投影型映像表示装置において、
上記ライトバルブユニットを、請求項20に記載のライトバルブユニットをもって構成すると共に、上記電磁駆動手段に上記ホルダを加振させる加振信号を供給する第9加振信号供給手段と、上記光検出器の出力に基づいて上記電磁駆動手段による上記ホルダの加振動作の正常・異常を判別する第9判別手段とを設けたことを特徴とするものである。
請求項41に係る発明は、請求項40に記載の投影型映像表示装置において、
上記光検出器の出力に基づいて、上記ホルダの光軸方向の姿勢を制御する第9サーボ手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項42に係る発明は、光源からの光をライトバルブユニットにより空間変調して投射手段により拡大投射する投影型映像表示装置において、
上記ライトバルブユニットを、請求項40または41に記載のライトバルブユニットをもって構成すると共に、上記光検出器の出力に基づいて上記光源から出射される光の発光量を制御する第3発光量制御手段を設けたことを特徴とするものである。
本発明のライトバルブユニットによれば、少なくとも、透過型液晶ライトバルブとその入射面側に配置された入射側偏光板およびフィールドレンズ、あるいは反射型液晶ライトバルブとその入出射面側に配置された1/4波長板およびフィールドレンズとを、簡単な構成で一体的に確実に加振することができる。
また、本発明の投影型映像表示装置によれば、少なくとも、透過型液晶ライトバルブとその入射面側に配置された入射側偏光板およびフィールドレンズ、あるいは反射型液晶ライトバルブとその入出射面側に配置された1/4波長板およびフィールドレンズとを、一体的に確実に加振して塵埃を除去することができるので、装置の信頼性を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態における投影型映像表示装置の概略構成を示すものである。本実施の形態の投影型映像表示装置は、R,G,B用の液晶ライトバルブを有する三板式の液晶プロジェクタを示すもので、筐体1に装填された光学ボックス2および投射レンズ3を有している。
光学ボックス2には、超高圧の水銀ランプ11および楕円リフレクタ12から成る光源13が配置されており、水銀ランプ11から発せられた光は楕円リフレクタ12によって反射された後、UV/IR(紫外/赤外光)除去フィルタ14を経てロッドインテグレータ15に入射する。
ロッドインテグレータ15を通過した光は、コンデンサレンズ16および反射ミラー17を経てダイクロイックミラー18に入射し、ここでR光が反射、その他の光が透過されて、R光が分離される。このダイクロイックミラー18で分離されたR光は、反射ミラー19で反射された後、フィールドレンズ20aおよび入射側の偏光板21を経て液晶ライトバルブ(液晶パネル)22に入射して変調され、その変調されたR光(R光の分光画像)が出射側の偏光板23を経てダイクロイックプリズム24に入射される。
ダイクロイックミラー18を透過した光は、ダイクロイックミラー25に入射し、ここでG光が反射、B光が透過されて、G光とB光とが分離される。ダイクロイックミラー25で分離されたG光は、フィールドレンズ20bおよび入射側の偏光板27を経て液晶ライトバルブ28に入射して変調され、その変調されたG光(G光の分光画像)が出射側の偏光板29を経てダイクロイックプリズム24に入射される。
また、ダイクロイックミラー25で分離されたB光は、リレーレンズ30、反射ミラー31、リレーレンズ32、反射ミラー33、フィールドレンズ20cおよび入射側の偏光板34を経て液晶ライトバルブ35に入射して変調され、その変調されたB光(B光の分光画像)が出射側の偏光板36を経てダイクロイックプリズム24に入射される。
ダイクロイックプリズム24に入射したR,G,B光の分光画像は、該ダイクロイックプリズム24で合成され、その合成像が投射レンズ3により図示しないスクリーンに投影される。
さらに、ランプ13や液晶ライトバルブ22,28,35等を冷却すると共に、後述する加振手段によって液晶ライトバルブ22,28,35およびそれらの出射側の偏光板23,29,36から離脱した塵埃粒子を外部に吹き飛ばすため、光学ブロック2内への外気導入用のファン37と排気用のファン38が設けられている。なお、図1では、ファン37によって導入された外気が光学ブロック2内にこもることなく、ファン38からスムーズに排気されるように、光学ブロック2内に排気ダクト39を設けて、導入された外気が光学ブロック2内の適宜の箇所から排気ダクト39に逃げるようにしてある。
本実施の形態では、R,G,B光を変調する液晶ライトバルブ22,28,35と、対応するフィールドレンズ20a,20b,20c、入射側の偏光板21,27,34および出射側の偏光板23,29,36とを有して、それぞれライトバルブユニットを構成する。
以下、ライトバルブユニットの構成について説明するが、R,G,B光用の各ライトバルブユニットは同一構成であるので、R光を変調する液晶ライトバルブ22、フィールドレンズ20a、入射側の偏光板21および出射側の偏光板23を有するライトバルブユニットについて、代表して説明する。
図2〜図4はライトバルブユニットの構成を説明するための図で、図2は要部の部分断面図、図3は図2のA矢視方向から見た正面図、図4は図3に示す弾性支持部材および補助筒の部分斜視図である。
このライトバルブユニット40は、図1に示したダイクロイックプリズム24に取り付けられる補助支持部材であるユニット受け41を有しており、このユニット受け41には、ホルダ51に保持された液晶ライトバルブ22、入射側の偏光板21およびフィールドレンズ20aを複数の板バネで支持するための第1支持部材である液晶ライトバルブ支持部材42と、ホルダ71に保持された出射側の偏光板23を複数の板バネで支持するための第2支持部材である偏光板支持部材43とが、光軸の傾きを調整可能に圧縮コイルバネや皿バネを介して複数の調整ネジ44によって取り付けられている。なお、ユニット受け41に偏光板支持部材43を複数の取り付けネジによって取り付け、この偏光板支持部材43に液晶ライトバルブ支持部材42を光軸の傾きを調整可能に圧縮コイルバネや皿バネを介して複数の調整ネジ44によって取り付けたり、あるいはユニット受け41に液晶ライトバルブ支持部材42を複数の取り付けネジによって取り付け、この液晶ライトバルブ支持部材42に偏光板支持部材43を光軸の傾きを調整可能に圧縮コイルバネや皿バネを介して複数の調整ネジ44によって取り付けたりすることもできる。
ユニット受け41には、変調された投射光が出射する開口部41aの周囲に突起部41bが形成されており、この突起部41bを、ダイクロイックプリズム24の二次加工面に接着固定することで、ダイクロイックプリズム24に取り付けられるようになっている。
液晶ライトバルブ支持部材42および偏光板支持部材43は、それぞれ磁性材からなり、適宜の箇所において位置決めピン45により相対位置が位置決めされて固定されている。
液晶ライトバルブ22は、パネル押え板22aを介して第1ホルダであるホルダ51に保持されており、偏光板21はパネル押え板22aの表面に接合されてホルダ51に保持され、フィールドレンズ20aはレンズ枠63を介してホルダ51に保持されている。
フィールドレンズ20aの入射面側には、ホルダ51の光軸方向の位置およびライトバルブユニット40を通過する投射光の光量を検出するため、第1ホログラム素子であるホログラム素子81aが保持されており、このホログラム素子81aには投射光の周辺光を回折させて集光するレンズパワーを有する輪帯形状の反射型回折格子が形成されている。また、フィールドレンズ20aの前焦点近傍には、ホログラム素子81aでの回折光を受光する第1光検出器である光検出器82aが配置されている。この光検出器82aは、ホルダ51の光軸方向の位置を検出するため、半導体位置検出器や、ホログラム素子81aの回折方向に延在する一次元受光アレイ、あるいは回折方向に少なくとも2分割された受光領域を有するピンフォトダイオードから構成されており、図示しない中間部材を介して液晶ライトバルブ支持部材42に支持されて、フレキシブル配線基板66を介して所要の回路に接続される。
ホルダ51には、その対向する両側面に、第1弾性支持手段である2枚の板バネ52a,52bのそれぞれの一端部が固定されている。板バネ52a,52bのそれぞれの他端部は、液晶ライトバルブ支持部材42に形成された一対の立ち上がり部42aを貫通して、一対の立ち上がり部42a上に跨って固定された第1プリント基板であるプリント基板53aに半田付けして固定され、これによりフィールドレンズ20a、偏光板21および液晶ライトバルブ22を保持するホルダ51を変位可能に液晶ライトバルブ支持部材42に支持している。
なお、板バネ52a,52bは、ホルダ51をスムーズに変位可能とするため、図4に詳細に示すように、幅方向中央部が長さ方向に亘って開口していると共に、ホルダ51側の取り付け端部は、U字状にくびれており、このくびれ部分にシリコンゲル等のダンパ材54が保持されている。また、立ち上がり部42aには、板バネ52a,52bが貫通する補助筒55a,55bが取り付けられ、これら補助筒55a,55bの内部に、シリコンゲル等のダンパ材56が充填されている。
プリント基板53aには、ホルダ51側の表面で、一対の立ち上がり部42aの間に位置して、光軸方向に延在する空芯の第1コイルであるコイル61aが装着されている。本実施の形態では、液晶ライトバルブ支持部材42に、コイル61aのコア内に進入するヨーク片42bを一体に設けている。また、コイル61aと対向するホルダ51の側面には、厚さ方向に磁化された第1永久磁石である永久磁石62aが取り付けられている。
同様に、ホルダ51のプリント基板53a側とは対向側にも、液晶ライトバルブ支持部材42に固定されて第1プリント基板であるプリント基板53bが設けられて、このプリント基板53bに光軸方向に延在する空芯の第1コイルであるコイル61bが装着されていると共に、コイル61bと対向するホルダ51の側面に、厚さ方向に磁化された第1永久磁石である永久磁石62bが取り付けられている。
コイル61a,61bには、フレキシブル配線基板66を介して位相が180度ずれた交番電流が選択的に供給され、これにより永久磁石62a,62bとの電磁作用によって、ホルダ51が板バネ52a,52bのくびれ部分を支点にして、光軸方向の前後に回動振動して、フィールドレンズ20a、偏光板21および液晶ライトバルブ22に付着した塵埃を除去するようになっている。すなわち、コイル61a,61bと永久磁石62a,62bとにより、ムービングマグネット方式の第1電磁駆動手段が構成されている。なお、液晶ライトバルブ22は、フレキシブル配線基板66を介して駆動信号が供給されるようになっている。また、液晶ライトバルブ22の入射側表面には、入射光(この場合には、R光)に対する反射防止膜が施されている。
偏光板23は、第2ホルダであるホルダ71に保持されて、ホルダ51の場合と同様の構成からなる第2弾性支持手段により、偏光板支持部材43に形成された一対の立ち上がり部43aに変位可能に支持されていると共に、ホルダ51の場合と同様の構成からなるムービングマグネット方式の第2電磁駆動手段により駆動されるようになっている。なお、図2において、符号72a,72bは、第2プリント基板を示しており、符号73a,73bはプリント基板72a,72bに装着した第2コイルを示しており、符号43bはコイル73aのコア内に進入するように偏光板支持部材43に一体に形成されたヨーク片を示しており、符号74a,74bはコイル73a,73bとそれぞれ対向してホルダ71に設けられた厚さ方向に磁化された第2永久磁石を示しており、コイル73a,73bに、フレキシブル配線基板66を介して位相が180度ずれた交番電流が選択的に供給されることにより、ホルダ71が光軸方向の前後に回動振動して偏光板23に付着した塵埃を除去するようになっている。
ホルダ71には、その光軸方向の位置およびこのライトバルブユニット40を透過する投射光の光量を検出するため、偏光板23の出射側に第2ホログラム素子であるホログラム素子81bが保持されている。このホログラム素子81bには、投射光の周辺光を回折させて集光させるレンズパワーを有する輪帯形状の透過型回折格子が形成されている。また、ユニット受け41には、回折格子での回折光を受光する第2光検出器である光検出器82bが設けられている。光検出器82bは、ホルダ71の光軸方向の位置を検出するため、半導体位置検出器、回折格子の回折方向に延在する一次元受光アレイ、あるいは回折方向に少なくとも2分割された受光領域を有するピンフォトダイオードから構成されており、フレキシブル配線基板66を介して所要の回路に接続される。なお、回折格子は、輪帯形状に限らず、ホログラム素子81bの出射面側全面に形成して、投射光全体の回折光を光検出器82bで受光するようにすることもできる。また、回折格子は、偏光板23の出射面に直接形成することもでき、これにより上記のホログラム素子81bを省くこともできる。
次に、本実施の形態に係る投影型映像表示装置の制御回路の構成について説明する。
図5は、制御回路の概略構成を示すブロック図である。図5において、ライトバルブユニットについては、図2〜図4に示したR光を変調するライトバルブユニット40の一部の回路構成を示し、G光およびB光を変調するライトバルブユニットについては、R光を変調するライトバルブユニット40と同様の回路構成であるので、図示を省略してある。
この制御回路は、操作スイッチ101、CPU102、発振回路(OSC)103、第1ホルダ用共振駆動回路104、第2ホルダ用共振駆動回路105、判別回路106、アナログ/デジタル(A/D)変換回路107、サーボ回路108、温度センサ109、ファン駆動回路110、光源駆動回路111、オートパワーコントロール(APC)回路112、および表示回路113を有している。
操作スイッチ101は、赤外線式のリモコンや手動操作によって投影型映像表示装置の電源をオン/オフするもので、そのオン/オフ状態はCPU102で検出される。
OSC103は、CPU102の制御のもとに選択的に駆動され、その発振周波数によって第1ホルダ用共振駆動回路104および第2ホルダ用共振駆動回路105を介してホルダ51用のコイル61a,61bおよびホルダ71用のコイル73a,73bがそれぞれ駆動されるようになっている。なお、実際には、OSC103は、ホルダ51の質量およびこれを支持する板バネのバネ定数やホルダ71の質量およびこれを支持する板バネのバネ定数にそれぞれ対応する2つの共振周波数を発振して、第1ホルダ用共振駆動回路104および第2ホルダ用共振駆動回路105に供給するようになっているが、図5では、ホルダ51,71の質量およびそれらを支持する板バネのバネ定数が同一である場合を示している。
判別回路106は、例えばウインドコンパレータにより構成され、ホルダ51およびホルダ71の加振時に、液晶ライトバルブ支持部材42に支持された光検出器82aおよびユニット受け41に設けられた光検出器82bの出力に基づいて、ホルダ51用のコイル61a,61bおよびホルダ71用のコイル73a,73bの断線をそれぞれ検出するもので、それらの検出結果はCPU102に供給される。
A/D変換回路107は、光検出器82a,82bからのアナログ出力信号をデジタル信号に変換してサーボ回路108に供給する。
サーボ回路108は、ゲイン回路や位相補償回路等を有しており、CPU102の制御のもとに選択的に駆動されて、A/D変換回路107の出力に基づいてコイル61a,61b;73a,73bに駆動電流を供給し、これによりホルダ51,71をそれぞれ光軸に対して所定の姿勢に位置決めするようになっている。
温度センサ109は、例えば光源13の近傍に配置され、その出力はCPU102に供給される。
ファン駆動回路110は、外気導入用のファン37および排気用のファン38を駆動するもので、操作スイッチ101の状態および温度センサ109の出力に基づいてCPU102により制御されるようになっている。
光源駆動回路111は、CPU102により制御されて水銀ランプ11を駆動する。また、APC回路112は、CPU102により制御され、光検出器82aおよび/または82bの出力に基づいて光源駆動回路111を介して水銀ランプ11の発光量を制御するようになっている。なお、APC回路112は、上記のR光用の偏光板23に対応して設けられた光検出器82a,82b、あるいはG光用の偏光板に対応して設けられた光検出器やB光用の偏光板に対応して設けられた光検出器のいずれか一つの出力のみ入力して発光量を制御するようにしてもよいし、これら三つの光検出器の出力を入力して、水銀ランプ11から出射される可視光であるR,G,Bの領域毎のピーク値に基づいた加重平均値から発光量を制御するようにしてもよい。
表示回路113は、CPU102によって制御されるもので、メッセージ等を表示する表示素子や、ホルダ51やホルダ71の加振動作状態や、ファン37,38の動作状態を表示する赤色、緑色、黄色等の複数のLEDを有している。
なお、CPU102は、操作スイッチ101の状態、判別回路106および温度センサ109の出力に基づいて所定のプログラムに従って各部の動作を制御するもので、このCPU102には、ホルダ51,71の加振時間やファン37,38の駆動時間等をプログラムに従った各種の設定時間駆動するための複数のタイマを内蔵している。
以下、本実施の形態の要部の動作について、図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、操作スイッチ101により電源がオンされたのをCPU102によって検出したら(ステップS1)、光源駆動回路111を介して水銀ランプ11を点灯させると共に、第1ホルダ(ホルダ51)の加振(ステップS2)、第2ホルダ(ホルダ71)の加振(ステップS3)および外気導入用・排気用ファン37,38の駆動(ステップS4)を並行して開始させる。
すなわち、電源オンによってOSC103を駆動し、その出力に基づいて、第1ホルダ用共振駆動回路104を介してコイル61a,61bに位相が180度ずれた所要の交番電流を供給してホルダ51を回動加振させると共に、第2ホルダ用共振駆動回路105を介してコイル73a,73に同様に位相が180度ずれた所要の交番電流を供給してホルダ71を回動加振させる。また、ファン駆動回路110を介してファン37,38を駆動する。
ホルダ51の加振を開始したら、表示回路113における第1ホルダ動作表示用の例えば緑色LEDを点灯させる(ステップS5)と共に、CPU102の内蔵タイマをリセットして(ステップS6)、第1設定時間(例えば、15秒)が経過したか否かを監視する(ステップS7)。また、この第1設定時間中、CPU102は、判別回路106の出力に基づいて、ホルダ51が正常に加振されているか否か、すなわちコイル61a,61bの断線等の異常があるか否かを判断し(ステップS8)、異常がある場合には、第1ホルダ用共振駆動回路104からのコイル61a,61bへの電流の供給を遮断して、ホルダ51の加振を中止する(ステップS9)。
これに対し、ホルダ51が正常に加振され、かつ第1設定時間が経過したら、引き続き第2設定時間(第1設定時間経過時点から例えば15秒)が経過するまでホルダ51を加振させ(ステップS10)、その時間が経過した時点でホルダ51の加振を終了させる(ステップS11)。
ホルダ71の加振においても、上記と同様に、表示回路113における第2ホルダ動作表示用の例えば赤色LEDを点灯させる(ステップS12)と共に、CPU102の内蔵タイマをリセットして(ステップS13)、第3設定時間(例えば、15秒)が経過したか否かを監視する(ステップS14)。また、この第3設定時間中、CPU102は、判別回路106の出力に基づいて、ホルダ71が正常に加振されているか否か、すなわちコイル73a,73bに断線等の異常があるか否かを判断し(ステップS15)、異常がある場合には、第2ホルダ用共振駆動回路105からのコイル73a,73bへの電流の供給を遮断して、ホルダ71の加振を中止する(ステップS16)。
これに対し、ホルダ71が正常に加振され、かつ第3設定時間が経過したら、引き続き第4設定時間(第3設定時間経過時点から例えば15秒)が経過するまでホルダ71を加振させ(ステップS17)、その時間が経過した時点でホルダ71の加振を終了させる(ステップS18)。
一方、外気導入用・排気用のファン37,38の駆動においては、その駆動開始により表示回路113におけるファン動作表示用の例えば黄色LEDを点灯させる(ステップS19)と共に、該表示回路113の表示素子に例えば「塵埃除去動作中」のメッセージを表示させ(ステップS20)、さらにCPU102の内蔵タイマをリセットして(ステップS21)、第5設定時間(例えば、60秒〜90秒の任意の時間)が経過したか否かを監視する(ステップS22)。
この第5設定時間が経過したら、CPU102は、ステップS8やステップS15の判断結果が正常であったか否か、すなわち第1ホルダであるホルダ51および第2ホルダであるホルダ71の加振が正常であったか否かを判定し(ステップS23)、異常があった場合には、表示回路113の対応する緑色LEDや赤色LEDを点滅させたり、表示素子にその旨のメッセージ、例えば「第1ホルダ加振異常」や「第2ホルダ加振異常」を表示させたりする異常表示を行って(ステップS24)、全ての動作を終了する。
これに対し、ホルダ51,71の加振が正常である場合には、対応する赤色LEDおよび黄色LEDを消灯させると共に、ファン用の黄色LEDを消灯させる(ステップS25)。
その後、CPU102は、ステップS23での正常判定をトリガとして、サーボ回路108の駆動に切り替え、これによりA/D変換回路107から得られる光検出器82a,82bの出力に基づいて、ホルダ51,71をそれぞれ所定の姿勢とするようにサーボ制御を開始する(ステップS26)と共に、温度センサ109の出力を監視して設定温度以下か否かを判断し(ステップS27)、設定温度を超えるときはファン37,38を駆動して(ステップS28)、光学ボックス2内を設定温度以下に維持する。
上記のステップS26〜S28を、操作スイッチ101による電源のオフが検出されるまで(ステップS29)繰り返し、電源のオフが検出されたら全ての動作を終了する。
以上のように、本実施の形態によれば、R,G,B光を変調する液晶ライトバルブ22,28,35の各々と、対応するフィールドレンズ20a,20b,20c、入射側の偏光板21,27,34および出射側の偏光板23,29,36とを、それぞれライトバルブユニットとして、各ユニットのフィールドレンズ、入射側偏光板および液晶ライトバルブを保持する第1ホルダと、出射側の偏光板を保持する第2ホルダとを、それぞれ板バネを介して光軸方向の前後に回動変位可能に対応する支持部材に支持して、ムービングマグネット方式の一対の電磁駆動手段により駆動するようにしたので、簡単な構成でフィールドレンズ、入射側偏光板および液晶ライトバルブと、出射側の偏光板とをそれぞれ大きな駆動力で加振することができ、これにより塵埃をより確実に除去することができる。しかも、第1ホルダおよび第2ホルダの光軸に対する姿勢をそれぞれ光学的に検出する姿勢検出手段を設け、その出力に基づいて加振動作の異常も検出するようにしたので、信頼性を向上することができる。
(第2実施の形態)
図7は、本発明の第2実施の形態におけるライトバルブユニットの要部の構成を示す図である。
本実施の形態のライトバルブユニットは、反射型の液晶ライトバルブ222と、その入出射面側に配置された1/4波長板223およびフィールドレンズ224とを有するもので、これら液晶ライトバルブ222、1/4波長板223およびフィールドレンズ224はホルダ271に保持されて、第1実施の形態と同様に、板バネを介して支持部材243に光軸方向の前後に回動変位可能に支持されている。なお、符号222aは、液晶ライトバルブ222用のフレキシブル回路基板を示している。
支持部材243は、ホルダ271の光軸の傾きを調整可能に補助支持部材122に支持されている。すなわち、補助支持部材122には、2個のピポット支点(突起)123が光軸から直角方向に設けられ、その各々の先端部が支持部材243に形成された貫通孔を有するピポット受け124に当接するようになっている。なお、図7では1個のピポット支点123と、そのピポット受け124とを示している。
補助支持部材122には、各ピポット支点123に対応して光軸と反対側にばか穴125が形成されて、これらばか穴125を通して支持部材243に傾き調整手段である調整ネジ126がそれぞれ螺着されていると共に、各調整ネジ126を巻回して支持部材243と補助支持部材122との間にコイルバネ127が介挿されている。これにより、各調整ネジ126を回転させることで、光軸に対するホルダ271の傾きが調整可能になっている。
また、補助支持部材122には、支持部材243側とは反対側の面で、光束通過用の開口部122aの周囲に突起部122bが形成されている。補助支持部材122は、この突起部122bを介して、光源からの投射光をライトバルブユニットに入射させると共に、該ライトバルブユニットの液晶ライトバルブ222で空間変調されて反射される反射投射光を入射投射光と分離して出射させる偏光プリズム(図示せず)に接着固定される。
一方、支持部材243には、ホルダ271の対向する2つの側面にそれぞれ対向して立ち上がり部243a,43bが形成されている。これら立ち上がり部243a,243bには、プリント基板272a,272bのホルダ271側の表面に、それぞれ光軸方向に延在して装填されたコイル273a,273bが、それらのコア内に立ち上がり部243a,243bを進入させた状態で接着固定されている。また、コイル273a,273bと対向するホルダ271の側面には、厚さ方向に磁化された永久磁石274a,274bが設けられている。
なお、一方のコイル273aは、光軸方向に2分割された2つのコイル273a−1,273a−2から成っており、それらのコイル間のプリント基板272aには、フォトリフレクタ131が設けられている。また、フォトリフレクタ131と対向する永久磁石274a上には、光軸方向に傾斜した非磁性体からなる反射部材132が接着固定され、この反射部材132に対してフォトリフレクタ131から光を照射して、その反射光を受光することにより、その受光出力に基づいて偏光板23の光軸方向の位置検出が可能となっている。
これにより、コイル273aと永久磁石274aとによりムービングマグネット方式の一方の電磁駆動手段が構成され、コイル273bと永久磁石274bとにより他方の電磁駆動手段が構成されて、塵埃除去時には、一対の電磁駆動手段によりホルダ271が、第1実施の形態と同様に、光軸方向の前後に回動加振されると共に、その加振動作の正常・異常がフォトリフレクタ131の出力に基づいて判定され、サーボ制御時には、フォトリフレクタ131の出力に基づいて、一対の電磁駆動手段によりホルダ271が駆動されて所定の姿勢に制御されるようになっている。
本実施の形態によれば、調整ネジ126を回すことで、ホルダ271の光軸に対する傾きを調整できるので、ホルダ271に保持された液晶ライトバルブ222、1/4波長板223およびフィールドレンズ224の各部品の加工精度による組み立て誤差を除去することができる。
なお、本実施の形態における光軸傾き調整機構は、第1実施の形態のホルダ51,71に対しても適用することができる。また、光源の発光量を制御する場合には、第1実施の形態と同様に、フィールドレンズ224の入出射面側に反射型のホログラム素子を設け、その回折光を受光するように支持部材243に光検出器を設ければよい。
(第3実施の形態)
図8は、本発明の第3実施の形態におけるライトバルブユニットの要部の構成を示す図である。
本実施の形態は、第2実施の形態に示したライトバルブユニットにおいて、フォトリフレクタ131に代えてホール素子135を用いて、ホルダ271の光軸方向の姿勢や加振動作を検出するようにしたものである。
このため、ホール素子135側の永久磁石274aは、コイル273a−1,273a−2にそれぞれ対向するように、光軸方向に2つの永久磁石274a−1,274a−2に分割されて極性を反転してホルダ271に取り付けられ、ホルダ271の変位により、永久磁石274a−1,274a−2の境界(分割線)がホール素子135と対向する領域を移動するようになっている。これにより、ホール素子135によって、ホルダ271の光軸方向の姿勢や加振動作が検出される。
なお、本実施の形態では、永久磁石274aが2つの永久磁石274a−1,274a−2に分割されて極性を反転して取り付けられているので、これら永久磁石274a−1,274a−2とそれぞれ対向するコイル273a−1,273a−2には、互いに逆方向に駆動電流が供給されることになる。
上記のホール素子135によるホルダ271の姿勢検出および加振動作の検出機構は、第1実施の形態のホルダ51,71に対して適用することもできる。
(第4実施の形態)
図9は、本発明の第4実施の形態におけるライトバルブユニットの要部の構成を示す図で、第1実施の形態の図3に相当するものである。
本実施の形態は、ホルダ51を変位可能に支持する弾性支持部材として、片側2本ずつの合計4本のL字型の板バネや、断面が円形または矩形のワイヤからなるバネ80a〜80d(80c,80dは図示せず)を用いて、ホルダ51をその重心付近で支持している。また、ホルダ51とバネ80a〜80dとの間には、各バネを覆うようにシリコンゲル等の接着剤が設けられている。バネ80a;80b,80c;80dは、それぞれ折り曲げ部42aおよび間座156a;156b,156c,156d(156c,156dは図示せず)を貫通してプリント基板53aに半田付けされている。なお、折り曲げ部42aのバネ80a;80b,80c;80dがそれぞれ貫通する部分は、ホルダ51側に向けてテーパ状に拡開されており、その内部にはダンピング材としてシリコンゲル181が充填されている。
また、コイル61aの光軸と直交する両側部分には、永久磁石62aと対向して、ホルダ51を光軸と直交する方向に駆動するためのコイル182a,182bが装着されており、これらコイル182a,182bのコア内には、ヨーク183a,183bが接着固定されている。同様に、コイル61aとはホルダ51を介して反対側に配置されるコイル61b(図2参照)の光軸と直交する両側部分にも、ホルダ51を光軸と直交する方向に駆動するためのコイル182c,182d(図示せず)が装着されていると共に、それらのコイルのコア内にはヨークが接着固定されている。その他の構成は、第1実施の形態と同様である。
本実施の形態では、ホルダ51の加振動作として、コイル61a,61bを用い、それらの駆動力の発生方向を同一方向とする光軸方向への平行加振、コイル82a〜82dを用い、それらの駆動力の発生方向を同一方向とする光軸と直交する方向への平行加振、コイル82a〜82dを用い、コイル82a,82bとコイル82c,82dとの駆動力の発生方向を反対方向とする光軸を中心とする回動加振、およびこれらの加振態様を適宜組み合わせた加振、の中から一つまたは複数の加振態様を適宜選択して実行する。
このように、本実施の形態では、フィールドレンズ20a,偏光板21、液晶ライトバルブ22を保持するホルダ51を、4本のバネ80a〜80dを介して液晶ライトバルブ支持部材42に変位可能に支持すると共に、ホルダ51を光軸と直交する方向に加振させるコイル82a〜82dを付加したので、ホルダ51を種々の加振態様で加振することができる。したがって、投影型映像表示装置の使用環境に応じた加振態様でホルダ51を加振させることができるので、塵埃を効率よく除去することが可能となり、装置の信頼性をより向上することができる。
なお、上記の構成は、ホルダ51に限らず、出射側の偏光板23を保持するホルダ71に対しても適用することができると共に、第2実施の形態のような反射型の液晶ライトバルブ222、1/4波長板223およびフィールドレンズ224を保持するホルダ271に対しても適用することができる。また、本実施の形態では、ホルダ51を光軸と直交する方向に駆動するコイルを、光軸方向へ駆動するコイル上に重ねて設けたが、例えば図10に示すように、光軸方向駆動用のコイル85と光軸直交方向駆動用のコイル86とを同一平面に並べて配置するように、それぞれのコイルのコア内にプリント基板(図示せず)に結合された磁性体(ヨーク)87,88を進入させて接着固定することもできる。
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、投影型映像表示装置の電源をオンした際に、塵埃除去動作を行うようにしたが、操作スイッチの操作による水銀ランプの消灯に同期して、第1ホルダおよび第2ホルダを加振させると共に、外気導入用ファンおよび排気用ファンを駆動して塵埃除去動作を行うように構成することもできる。このようにすれば、投影型映像表示装置による映像の投影開始までの時間を短縮することができる。また、塵埃除去動作は、上述した電源オン時や水銀ランプのオフ時に限らず、適宜のタイミングで行うこともできる。また、電磁駆動手段による加振や位置制御(サーボ制御)は、ムービングコイル方式とすることもできる。さらに、上記実施の形態では、一つの光源13を用いたが、2灯式等、複数の光源を用いる場合にも有効に適用することができる。
また、第2実施の形態で示したフォトリフレクタ131を用いるホルダ271の姿勢および加振動作検出機構や、第3実施の形態で示したホール素子135を用いるホルダ271の姿勢および加振動作検出機構は、第1実施の形態や第4実施の形態におけるホルダ51やホルダ71に対しても適用することができる。
本発明の第1実施の形態に係る投影型映像表示装置の概略構成を示す図である。 図1に示すライトバルブユニットの要部の構成を示す部分断面図である。 図2のA矢視方向から見たライトバルブユニットの正面図である。 図3に示す弾性支持部材および補助筒の部分斜視図である。 第1実施の形態に係る投影型映像表示装置の制御回路の概略構成を示すブロック図である。 第1実施の形態の要部の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施の形態に係るライトバルブユニットの要部の構成を示す図である。 同じく、第3実施の形態に係るライトバルブユニットの要部の構成を示す図である。 本発明の第4実施の形態に係るライトバルブユニットの要部の構成を示す図である。 第4実施の形態の変形例を説明するための図である。
符号の説明
1 筐体
2 光学ボックス
3 投射レンズ
11 水銀ランプ
12 楕円リフレクタ
13 光源
14 UV/IR除去フィルタ
15 ロッドインテグレータ
16 コンデンサレンズ
17,19,31,33 反射ミラー
18,25 ダイクロイックミラー
20a,20b,20c,224 フィールドレンズ
21,23,27,29,34,36,223 偏光板
22,28,35,222 液晶ライトバルブ(液晶パネル)
24 ダイクロイックプリズム
30,32 リレーレンズ
37,38 ファン
39 排気ダクト
40 ライトバルブユニット
41 ユニット受け
42 液晶ライトバルブ支持部材
43 偏光板支持部材
44 調整ネジ
45 位置決めピン
51,71,271 ホルダ
52a,52b 板バネ
53a,53b,72a,72b,272a,272b プリント基板
54,56 ダンパ材
55a,55b 補助筒
61a,61b,73a,73b,85,86,182a,182b,273a−1,273a−2 コイル
62a,62b,74a,74b,274a,274b 永久磁石
63 レンズ枠
66 フレキシブル配線基板
80a,80b バネ
81a,81b ホログラム素子
82a,82b 光検出器
87,88,183a,183b ヨーク
101 操作スイッチ
102 CPU
103 発振回路(OSC)
104 第1ホルダ用共振駆動回路
105 第2ホルダ用共振駆動回路
106 判別回路
107 アナログ/デジタル(A/D)変換回路
108 サーボ回路
109 温度センサ
110 ファン駆動回路
111 光源駆動回路
112 オートパワーコントロール(APC)回路
113 表示回路
122 補助支持部材
123 ピポット支点(突起)
124 ピポット受け
125 ばか穴
126 調整ネジ
127 コイルバネ
131 フォトリフレクタ
132 反射部材
135 ホール素子
181 シリコンゲル
243 支持部材

Claims (42)

  1. 投影型映像表示装置に装填されるライトバルブユニットであって、
    透過型液晶ライトバルブとその入射面側に配置される入射側偏光板およびフィールドレンズとを一体的に保持する第1ホルダと、
    上記透過型液晶ライトバルブの出射面側に配置される出射側偏光板を保持する第2ホルダと、
    上記第1ホルダを支持するための第1支持部材と、
    上記第1支持部材に結合されて上記第2ホルダを支持するための第2支持部材と、
    上記第1ホルダを変位可能に上記第1支持部材に支持する第1弾性支持手段と、
    上記第1ホルダまたは上記第1支持部材の一方の側に設けた第1コイルおよび他方の側に設けた第1永久磁石を有して上記第1ホルダを駆動する第1電磁駆動手段と、
    を有することを特徴とするライトバルブユニット。
  2. 上記第1コイルは、第1プリント基板に接合して、該第1プリント基板を上記第1コイルが光軸方向に延在するように上記第1支持部材に固定し、
    上記第1永久磁石は、その厚さ方向を磁極面として上記第1コイルと対向して上記第1ホルダに固定したことを特徴とする請求項1に記載のライトバルブユニット。
  3. 上記第1プリント基板には、第1フォトリフレクタを設け、
    上記第1ホルダには、光軸方向に傾斜して上記第1フォトリフレクタからの光を反射させる第1反射部材を設けて、
    上記第1フォトリフレクタの出力に基づいて上記第1ホルダの光軸方向の姿勢を検出し得るよう構成したことを特徴とする請求項2に記載のライトバルブユニット。
  4. 上記第1永久磁石は、光軸方向に2分割して厚さ方向の磁極面を逆極性にして配置し、
    上記第1プリント基板には、上記第1永久磁石の分割境界線に対向するように第1ホール素子を設けて、
    上記第1ホール素子の出力に基づいて上記第1ホルダの光軸方向の姿勢を検出し得るよう構成したことを特徴とする請求項2に記載のライトバルブユニット。
  5. 上記第1支持部材および/または上記第2支持部材を、上記第1ホルダおよび/または上記第2ホルダの光軸の傾きを調整可能に支持する補助支持部材と、
    上記補助支持部材に対して上記第1ホルダおよび/または上記第2ホルダの光軸の傾きを調整する傾き調整手段と、
    を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のライトバルブユニット。
  6. 上記第2ホルダを光軸方向に変位可能に上記第2支持部材に支持する第2弾性支持手段と、
    上記第2ホルダまたは上記第2支持部材の一方の側に設けた第2コイルおよび他方の側に設けた第2永久磁石を有して上記第2ホルダを駆動する第2電磁駆動手段と、
    を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のライトバルブユニット。
  7. 上記第2コイルは、第2プリント基板に接合して、該第2プリント基板を上記第2コイルが光軸方向に延在するように上記第2支持部材に固定し、
    上記第2永久磁石は、その厚さ方向を磁極面として上記第2コイルと対向して上記第2ホルダに固定したことを特徴とする請求項6に記載のライトバルブユニット。
  8. 上記第2プリント基板には、第2フォトリフレクタを設け、
    上記第2ホルダには、光軸方向に傾斜して上記第2フォトリフレクタからの光を反射させる第2反射部材を設けて、
    上記第2フォトリフレクタの出力に基づいて上記第2ホルダの光軸方向の姿勢を検出し得るよう構成したことを特徴とする請求項7に記載のライトバルブユニット。
  9. 上記第2永久磁石は、光軸方向に2分割して厚さ方向の磁極面を逆極性にして配置し、
    上記第2プリント基板には、上記第2永久磁石の分割境界線に対向するように第2ホール素子を設けて、
    上記第2ホール素子の出力に基づいて上記第2ホルダの光軸方向の姿勢を検出し得るよう構成したことを特徴とする請求項7に記載のライトバルブユニット。
  10. 上記第1支持部材および上記第2支持部材は、共通のユニット受けに固定し、
    上記第1ホルダには、上記フィールドレンズの入射側に入射光の一部を回折反射させる第1ホログラム素子を設け、
    上記第1支持部材には、上記第1ホログラム素子での回折光を受光する第1光検出器を設けたことを特徴とする請求項6乃至9のいずれか一項に記載のライトバルブユニット。
  11. 上記第1光検出器は、上記第1ホログラム素子での回折方向に2分割された受光領域を有する光検出器または半導体位置検出器からなることを特徴とする請求項10に記載のライトバルブユニット。
  12. 上記第1支持部材および上記第2支持部材は、共通のユニット受けに固定し、
    上記第2ホルダには、上記出射側偏光板の出射側に透過光の一部を回折させる第2ホログラム素子を設け、
    上記ユニット受けには、上記第2ホログラム素子での回折光を受光する第2光検出器を設けたことを特徴とする請求項6乃至11のいずれか一項に記載のライトバルブユニット。
  13. 上記第2光検出器は、上記第2ホログラム素子での回折方向に2分割された受光領域を有する光検出器または半導体位置検出器からなることを特徴とする請求項12に記載のライトバルブユニット。
  14. 投影型映像表示装置に装填されるライトバルブユニットであって、
    反射型液晶ライトバルブとその入出射面側に配置される1/4波長板およびフィールドレンズとを一体的に保持するホルダと、
    上記ホルダを支持するための支持部材と、
    上記ホルダを変位可能に上記支持部材に支持する弾性支持手段と、
    上記ホルダまたは上記支持部材の一方の側に設けたコイルおよび他方の側に設けた永久磁石を有して上記ホルダを駆動する電磁駆動手段と、
    を有することを特徴とするライトバルブユニット。
  15. 上記コイルはプリント基板に接合して、該プリント基板を上記コイルが光軸方向に延在するように上記支持部材に固定し、
    上記永久磁石は、その厚さ方向を磁極面として上記コイルと対向して上記ホルダに固定したことを特徴とする請求項14に記載のライトバルブユニット。
  16. 上記プリント基板にはフォトリフレクタを設け、
    上記ホルダには、光軸方向に傾斜して上記フォトリフレクタからの光を反射させる反射部材を設けて、
    上記フォトリフレクタの出力に基づいて上記ホルダの光軸方向の姿勢を検出し得るよう構成したことを特徴とする請求項15に記載のライトバルブユニット。
  17. 上記永久磁石は、光軸方向に2分割して厚さ方向の磁極面を逆極性にして配置し、
    上記プリント基板には、上記永久磁石の分割境界線に対向するようにホール素子を設けて、
    上記ホール素子の出力に基づいて上記ホルダの光軸方向の姿勢を検出し得るよう構成したことを特徴とする請求項15に記載のライトバルブユニット。
  18. 上記支持部材を、上記ホルダの光軸の傾きを調整可能に支持する補助支持部材と、
    上記補助支持部材に対して上記ホルダの光軸の傾きを調整する傾き調整手段と、
    を有することを特徴とする請求項14乃至17のいずれか一項に記載のライトバルブユニット。
  19. 上記ホルダには、上記フィールドレンズの入射側に入射光の一部を回折反射させるホログラム素子を設け、
    上記支持部材には、上記ホログラム素子での回折光を受光する光検出器を設けたことを特徴とする請求項14乃至18のいずれか一項に記載のライトバルブユニット。
  20. 上記光検出器は、上記ホログラム素子での回折方向に2分割された受光領域を有する光検出器または半導体位置検出器からなることを特徴とする請求項19に記載のライトバルブユニット。
  21. 光源からの光をライトバルブユニットにより空間変調して投射手段により拡大投射する投影型映像表示装置において、
    上記ライトバルブユニットを、請求項1乃至20のいずれか一項に記載のライトバルブユニットをもって構成したことを特徴とする投影型映像表示装置。
  22. 光源からの光をライトバルブユニットにより空間変調して投射手段により拡大投射する投影型映像表示装置において、
    上記ライトバルブユニットを、請求項3に記載のライトバルブユニットをもって構成すると共に、上記第1電磁駆動手段に上記第1ホルダを加振させる加振信号を供給する第1加振信号供給手段と、上記第1フォトリフレクタの出力に基づいて上記第1電磁駆動手段による上記第1ホルダの加振動作の正常・異常を判別する第1判別手段とを設けたことを特徴とする投影型映像表示装置。
  23. 上記第1フォトリフレクタの出力に基づいて、上記第1ホルダの光軸方向の姿勢を制御する第1サーボ手段を設けたことを特徴とする請求項22に記載の投影型映像表示装置。
  24. 光源からの光をライトバルブユニットにより空間変調して投射手段により拡大投射する投影型映像表示装置において、
    上記ライトバルブユニットを、請求項4に記載のライトバルブユニットをもって構成すると共に、上記第1電磁駆動手段に上記第1ホルダを加振させる加振信号を供給する第2加振信号供給手段と、上記第1ホール素子の出力に基づいて上記第1電磁駆動手段による上記第1ホルダの加振動作の正常・異常を判別する第2判別手段とを設けたことを特徴とする投影型映像表示装置。
  25. 上記第1ホール素子の出力に基づいて、上記第1ホルダの光軸方向の姿勢を制御する第2サーボ手段を設けたことを特徴とする請求項24に記載の投影型映像表示装置。
  26. 光源からの光をライトバルブユニットにより空間変調して投射手段により拡大投射する投影型映像表示装置において、
    上記ライトバルブユニットを、請求項8に記載のライトバルブユニットをもって構成すると共に、上記第2電磁駆動手段に上記第2ホルダを加振させる加振信号を供給する第3加振信号供給手段と、上記第2フォトリフレクタの出力に基づいて上記第2電磁駆動手段による上記第2ホルダの加振動作の正常・異常を判別する第3判別手段とを設けたことを特徴とする投影型映像表示装置。
  27. 上記第2フォトリフレクタの出力に基づいて、上記第2ホルダの光軸方向の姿勢を制御する第3サーボ手段を設けたことを特徴とする請求項26に記載の投影型映像表示装置。
  28. 光源からの光をライトバルブユニットにより空間変調して投射手段により拡大投射する投影型映像表示装置において、
    上記ライトバルブユニットを、請求項9に記載のライトバルブユニットをもって構成すると共に、上記第2電磁駆動手段に上記第2ホルダを加振させる加振信号を供給する第4加振信号供給手段と、上記第2ホール素子の出力に基づいて上記第2電磁駆動手段による上記第2ホルダの加振動作の正常・異常を判別する第4判別手段とを設けたことを特徴とする投影型映像表示装置。
  29. 上記第2ホール素子の出力に基づいて、上記第2ホルダの光軸方向の姿勢を制御する第4サーボ手段を設けたことを特徴とする請求項28に記載の投影型映像表示装置。
  30. 光源からの光をライトバルブユニットにより空間変調して投射手段により拡大投射する投影型映像表示装置において、
    上記ライトバルブユニットを、請求項11に記載のライトバルブユニットをもって構成すると共に、上記第1電磁駆動手段に上記第1ホルダを加振させる加振信号を供給する第5加振信号供給手段と、上記第1光検出器の出力に基づいて上記第1電磁駆動手段による上記第1ホルダの加振動作の正常・異常を判別する第5判別手段とを設けたことを特徴とする投影型映像表示装置。
  31. 上記第1光検出器の出力に基づいて、上記第1ホルダの光軸方向の位置を制御する第5サーボ手段を設けたことを特徴とする請求項30に記載の投影型映像表示装置。
  32. 光源からの光をライトバルブユニットにより空間変調して投射手段により拡大投射する投影型映像表示装置において、
    上記ライトバルブユニットを、請求項30または31に記載のライトバルブユニットをもって構成すると共に、上記第1光検出器の出力に基づいて上記光源から出射される光の発光量を制御する第1発光量制御手段を設けたことを特徴とする投影型映像表示装置。
  33. 光源からの光をライトバルブユニットにより空間変調して投射手段により拡大投射する投影型映像表示装置において、
    上記ライトバルブユニットを、請求項13に記載のライトバルブユニットをもって構成すると共に、上記第2電磁駆動手段に上記第2ホルダを加振させる加振信号を供給する第6加振信号供給手段と、上記第2光検出器の出力に基づいて上記第2電磁駆動手段による上記第2ホルダの加振動作の正常・異常を判別する第6判別手段とを設けたことを特徴とする投影型映像表示装置。
  34. 上記第2光検出器の出力に基づいて、上記第2ホルダの光軸方向の位置を制御する第6サーボ手段を設けたことを特徴とする請求項33に記載の投影型映像表示装置。
  35. 光源からの光をライトバルブユニットにより空間変調して投射手段により拡大投射する投影型映像表示装置において、
    上記ライトバルブユニットを、請求項33または34に記載のライトバルブユニットをもって構成すると共に、上記第2光検出器の出力に基づいて上記光源から出射される光の発光量を制御する第2発光量制御手段を設けたことを特徴とする投影型映像表示装置。
  36. 光源からの光をライトバルブユニットにより空間変調して投射手段により拡大投射する投影型映像表示装置において、
    上記ライトバルブユニットを、請求項16に記載のライトバルブユニットをもって構成すると共に、上記電磁駆動手段に上記ホルダを加振させる加振信号を供給する第7加振信号供給手段と、上記フォトリフレクタの出力に基づいて上記電磁駆動手段による上記ホルダの加振動作の正常・異常を判別する第7判別手段とを設けたことを特徴とする投影型映像表示装置。
  37. 上記フォトリフレクタの出力に基づいて、上記ホルダの光軸方向の姿勢を制御する第7サーボ手段を設けたことを特徴とする請求項36に記載の投影型映像表示装置。
  38. 光源からの光をライトバルブユニットにより空間変調して投射手段により拡大投射する投影型映像表示装置において、
    上記ライトバルブユニットを、請求項17に記載のライトバルブユニットをもって構成すると共に、上記電磁駆動手段に上記ホルダを加振させる加振信号を供給する第8加振信号供給手段と、上記ホール素子の出力に基づいて上記電磁駆動手段による上記ホルダの加振動作の正常・異常を判別する第8判別手段とを設けたことを特徴とする投影型映像表示装置。
  39. 上記ホール素子の出力に基づいて、上記ホルダの光軸方向の姿勢を制御する第8サーボ手段を設けたことを特徴とする請求項38に記載の投影型映像表示装置。
  40. 光源からの光をライトバルブユニットにより空間変調して投射手段により拡大投射する投影型映像表示装置において、
    上記ライトバルブユニットを、請求項20に記載のライトバルブユニットをもって構成すると共に、上記電磁駆動手段に上記ホルダを加振させる加振信号を供給する第9加振信号供給手段と、上記光検出器の出力に基づいて上記電磁駆動手段による上記ホルダの加振動作の正常・異常を判別する第9判別手段とを設けたことを特徴とする投影型映像表示装置。
  41. 上記光検出器の出力に基づいて、上記ホルダの光軸方向の姿勢を制御する第9サーボ手段を設けたことを特徴とする請求項40に記載の投影型映像表示装置。
  42. 光源からの光をライトバルブユニットにより空間変調して投射手段により拡大投射する投影型映像表示装置において、
    上記ライトバルブユニットを、請求項40または41に記載のライトバルブユニットをもって構成すると共に、上記光検出器の出力に基づいて上記光源から出射される光の発光量を制御する第3発光量制御手段を設けたことを特徴とする投影型映像表示装置。

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