JP2007051722A - 自動変速機のピストン構造 - Google Patents

自動変速機のピストン構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2007051722A
JP2007051722A JP2005237913A JP2005237913A JP2007051722A JP 2007051722 A JP2007051722 A JP 2007051722A JP 2005237913 A JP2005237913 A JP 2005237913A JP 2005237913 A JP2005237913 A JP 2005237913A JP 2007051722 A JP2007051722 A JP 2007051722A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston member
spring
spring receiving
automatic transmission
receiving portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005237913A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirobumi Onishi
博文 大西
Yuji Yasuda
勇治 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2005237913A priority Critical patent/JP2007051722A/ja
Publication of JP2007051722A publication Critical patent/JP2007051722A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

【課題】自動変速機の大型化を招くことなく、バネ受板のねじれによるパッククリアランスの減少を防ぎ、摩擦材の耐久性低下を防ぐクラッチおよびブレーキ機構を提供する。
【解決手段】摩擦係合要素24の径方向外側にリターンスプリング36が配置されるブレーキ32において、そのリターンスプリング36の一端は、ピストンとバネ受とが一体的に構成されているピストン部材34に連結され、他端においては摩擦エンドプレート28eに連結されることで、ピストン部材34の剛性が増し、ねじれによるパッククリアランスの減少を防ぎ、摩擦材の耐久性低下を防ぐことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動変速機に備えられるクラッチ装置の構造に関するものである。
自動変速機は、エンジンと駆動輪との間に備えられ、エンジンの回転を駆動輪に伝達する。この自動変速機内には、複数の遊星歯車装置が備えられ、それらの遊星歯車装置を構成するサンギヤ、キャリヤ、およびリングギヤの連結関係により構成される回転要素をクラッチおよびブレーキによって選択的に係合または回転停止させることで各変速段が成立させられる。このクラッチおよびブレーキは、それぞれ摩擦係合要素を有し、その摩擦係合要素を押圧するピストン、そのピストンを非作動位置に向かうように付勢するリターンスプリング、およびそのリターンスプリングを受け止めるバネ受け板をそれぞれ有している。例えば、特許文献1では、自動変速機の摩擦係合要素の外側にリターンスプリングを配置するブレーキにおいて、そのリターンスプリングを受けるバネ受板(特許文献1においてはリターンスプリングシート)が開示されている。
特開2002−98169号公報 実公平6−27868号公報
ところで、上記特許文献1に記載されたものをはじめとするバネ受板は、外接円の径寸法と内径寸法との差が比較的大きいことから、バネ受板がねじれやすく、そのバネ受板のねじれにより、ピストンをその非作動位置へ充分に戻すことができないので、本来は摩擦係合要素とピストンとの間に設けられている隙間(パッククリアランス)が詰まり、ピストンが非作動の時でもピストンと摩擦係合要素とが互いに擦れ、摩擦材の耐久性低下などの機能低下を招く恐れがあった。これに対し、バネ受板の厚みを増加させることでバネ受板のねじれを抑制することが考えられるが、バネ受板の厚みを増加させるとバネ受板にリターンスプリングを固定するかしめ部を設けるなどのプレス等の加工が困難になり、また、自動変速機の大型化を招くという問題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、自動変速機の大型化を招くことなく、バネ受板のねじれによるパッククリアランスの減少を防ぎ、摩擦材の耐久性低下を防ぐ自動変速機能のクラッチおよびブレーキ機構を提供することにある。
上記目的を達成するための請求項1にかかる発明の要旨とするところは、摩擦係合要素を押圧するために軸心方向に往復動させられる円環状のピストン部材と、該摩擦係合要素の径方向外側において周方向に所定の間隔を隔てた複数の配置位置にそれぞれ位置させられて該ピストン部材をその非作動位置に向かって付勢するリターンスプリングとを備えた摩擦係合装置であって、前記ピストン部材は、該ピストン部材の外周面から径方向外側に複数突き出して前記リターンスプリングの一端を受けるバネ受部を一体的に備えていることを特徴とする。
このようにすれば、ピストン部材が摩擦係合要素の径方向外側に配置されるリターンスプリングを受けるバネ受部を一体的に備えることで、自動変速機の大型化を招かない範囲内においてバネ受部の軸心方向の厚みを増し剛性を確保するのが容易となり、バネ受部のねじれを抑制することができるのでバネ受部のねじれによるパッククリアランス減少を防ぎ摩擦材の耐久性低下を抑制することができる。
また、好適には、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の自動変速機において、前記ピストン部材は、軸心方向において前記摩擦係合要素側に位置し且つ前記バネ受部が外周側から突設された先端部と、該軸心方向において該先端部とは反対側に位置する基端部とを備えたものであり、前記ピストンの基端部を摺動可能に嵌め入れる環状溝と、非作動位置における該ピストン部材の先端部の外周面から突き出すバネ受部を収容するために周方向に所定の間隔を隔てた複数箇所に設けられた収容溝とを有するハウジングケースと、前記バネ受部の基部の周方向両端に形成され、前記ピストン部材が回転した際に前記収容溝の内周側開口縁との干渉を防止するための切欠とがさらに設けられていることを特徴とする。このようにすれば、前記ピストン部材が回転し前記ハウジングケースの収容溝の内周側開口縁と接触した際において、前記ピストン部材と前記ハウジングケースとの接触面積が最小限に抑えることができるため、ピストン部材の作動に対する摺動抵抗を低減することができる。
また、好適には、請求項3にかかる発明は、請求項2に記載の自動変速機において、前記リターンスプリングの配置位置が周方向に等角度間隔となるように、前記バネ受部が前記ピストン部材に設けられていることを特徴とする。このようにすれば、バネ受部にかかる力が比較的均等にかかるため、バネ受部の局所的なねじれの発生を抑制することができる。
また、好適には、請求項4にかかる発明は、請求項3に記載の自動変速機において、前記リターンスプリングを受けるために前記ピストン部材にそれぞれ備えられた前記バネ受部には、並列した複数本のコイルスプリングがそれぞれ配置されていることを特徴とする。このようにすれば、バネ受部1カ所あたりで対応できる力が大きくなるのでバネ受部の数を少なくすることができ、ピストン部材およびハウジングケースの構造を比較的シンプルにすることができる。
また、好適には、請求項5にかかる発明は、請求項4に記載の自動変速機において、前記複数本のコイルスプリングの他端を受けるために前記ハウジングケースに固定された環状のバネ受板と、該バネ受板と前記複数本のコイルスプリングの他端との間に介挿され、該複数本のコイルスプリングの他端がそれぞれかしめ付けられた複数のスプリング保持板を前記配置位置毎に備えていることを特徴とする。このようにすれば、コイルスプリングをかしめ付けるスプリング保持板とバネ受板とを分離することで、バネ受板はねじれを抑制するため比較的軸心方向に厚みを持たすことが容易になるとともにスプリング保持板はかしめ部の加工が容易となるため、実用的な自動変速機となる。
また、好適には、請求項6にかかる発明は、請求項5に記載の自動変速機において、前記ピストン部材の先端部外周面から突設されたバネ受部は、前記複数本のコイルスプリングの一端を受ける面に該複数本のコイルスプリングの一端内に嵌め入れる複数の位置決め突起を備えていることを特徴とする。このようにすれば、コイルスプリングの位置がずれることがなく、何らかの弾みによってコイルスプリングが脱落する恐れもないため実用的な自動変速機となる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本実施例が適用された自動変速機10の一部を示す要部断面図である。なお、図1において自動変速機10は軸心Cに対して対称に構成され、その軸心Cよりも下側と後段部とが省略されている。
自動変速機10は、図示しないエンジンと駆動輪との間に搭載され、エンジンの出力を駆動輪に伝達する。自動変速機10内に配置されるロックアップクラッチ14付のトルクコンバーター16は、エンジンから伝達される回転を流体を介して入力軸18に伝達する。
また、遊星歯車装置20は、シングルピニオン型の遊星歯車装置であり、サンギヤS、遊星歯車P、その遊星歯車Pを自転および公転可能に支持するキャリヤCA、および上記遊星歯車Pを介して上記サンギヤSと噛み合うリングギヤRを軸心Cが共通の軸心となるように備えている。
遊星歯車装置20のサンギヤSは例えば入力軸18に連結され遊星歯車装置20の入力部材として機能し、キャリヤCAはブレーキ32に連結されることにより選択的に回転停止させられるとともに遊星歯車装置20の出力部材としても機能し、リングギヤRは図示されないブレーキに連結されることにより選択的に回転停止させられる。
また、キャリヤCAはクラッチハブ22に連結され、そのクラッチハブ22の外周面においては、摩擦係合要素24の一方を構成する摩擦板26の内周部が複数枚スプライン嵌合されている。
摩擦係合要素24は、上記複数枚の摩擦板26とその複数枚の摩擦板26の間に介在させられる他方の複数枚の摩擦プレート28とから構成されている。これら複数枚の摩擦プレート28の外周部は、非回転部材であるハウジングケース30に設けられている外周壁30aのスプライン溝30bにスプライン嵌合されている。
遊星歯車装置24の径方向外側には、前述の摩擦係合要素24が構成要素の一部であるブレーキ32が配置され、このブレーキ32は遊星歯車装置20のキャリヤCAの回転を選択的に停止させる。ブレーキ32は、前述の摩擦係合要素24、クラッチハブ22、ピストン部材34、リターンスプリング36、スナップリング40、およびスプリング保持板42によって主に構成されている。
ピストン部材34は、円環状の部材であり、ハウジングケース30に設けられている環状の第1突壁52および第2突壁54の間に設けられている環状溝48に摺動可能に嵌め入れられている。なお、本実施例のピストン部材34は、例えばアルミニウム合金であり、アルミダイキャストによって一体的に成形されている。
また、ピストン部材34は、軸心方向において摩擦係合要素側24に位置する先端部46とその先端部46と反対側に位置する基端部44とで構成されている。前記基端部44は、円環状の部材であり、ハウジングケース30に突設されている環状の第1突壁52と第2突壁54とで形成されている環状溝48の間に摺動可能に嵌め入れられている。また、基端部44の内周面および外周面にはそれぞれOリングが介在させられ作動油の漏洩を封止している。なお、基端部44の摩擦係合要素24側の背面には、基端部44、第1突壁52、第2突壁54、および環状溝48で囲まれた油密な油室50が形成される。
先端部46は、基端部44に連結され、前記基端部44の摺動によって摩擦係合要素24を押圧する押圧部46aと、その押圧部46aの外周縁から径方向外側に向かって張り出すバネ受け部46bと、そのバネ受部46bに突設されている位置決め突起46cとで構成されている。なお、図1に示される断面図は、図2のピストン部材34を軸心Cに対して垂直な面で切った断面図であって、I-I視断面図である。
また、図2の断面図に示されるように、バネ受部46bは、ハウジングケース30に設けられている収容溝31に収容され、ピストン部材34のハウジングケース30に対する相対回転が阻止されている。ここでバネ受部46bは周方向において複数設けられるものであり、本実施例の自動変速機10では、3カ所のバネ受部46bが等角度間隔(120°間隔)に設けられ、ハウジングケース30の収容溝31も同様の等角度間隔で設けられている。
バネ受部46bに突設されている位置決め突起46cは、基部が円柱形状、先端部が半球形状を有し、それぞれの位置決め突起が略等間隔に配置されている。なお、本実施例の位置決め突起46cは、1つのバネ受部46cにつき4つの位置決め突起46cが略等間隔に突設されている。
また、バネ受部46bの基部の周方向両端には、バネ受部46b両端の位置決め突起46cに干渉しない程度の大きさを有する切欠56が設けられている。さらに、この切欠56によってバネ受部46bの周方向両端には尖部58が形成されている。
一方、図2においてブレーキ32をIII−IIIの視線を示す矢印方向から見ると図3の断面図となる。III−III視断面図においてはリターンスプリング36が配置されず、ピストン部材34は、バネ受部46bおよび位置決め突起46cが排除された形状となっている。なお、図2のB−B線上にあるハウジングケース30の凸部により形成されている空間は、摩擦プレート28が複数枚スプライン嵌合されるために設けられているスプライン溝30bである。なお、このスプライン溝30bは、それぞれの収容溝31の間に等角度間隔に複数個設けられている。
図1の断面図に戻り、摩擦板26および摩擦プレート28で構成される摩擦係合要素24の径方向外側には4本のコイル状のリターンスプリング36が軸心Cと平行に配置されている。本実施例のリターンスプリング36には所謂コイルスプリングから構成され、リターンスプリング36の一端は、そのリターンスプリング36の内周部が前述のピストン部材34の位置決め突起46cに嵌め付けられている。
一方、このリターンスプリング36の他端においては、スプリング保持板42にかしめ付けられている。このスプリング保持板42は、収容溝31内に収まるような曲率を有する中空円弧状の板材であり、例えばプレス加工等によってピストン部材34の位置決め突起46cの個数および位置に対応するように等間隔に4つのかしめ部が設けられている。
前記複数枚の摩擦プレート28のうち、ピストン部材34側とは反対側に位置する摩擦エンドプレート28eは上記スプリング保持板42の裏面に当接してそれを受けるように構成されている。すなわち、スプリング保持板42を支持する摩擦エンドプレート28eは、摩擦プレート28と同様に環状を成すと共に、スプリング保持板42を受けるためにその外周側へ突き出してハウジングケース30の収容溝31に嵌め入れられているバネ受部38を備えている。さらに摩擦エンドプレート28eの軸心方向において摩擦係合要素24と隔離する側にはハウジングケース30の内周面に固定されて摩擦係合装置24および摩擦エンドプレート28eの開口方向への移動を阻止するスナップリング40が設けられている。また、摩擦エンドプレート28eおよびそれを受けるスプリング保持板42の間は、溶接等の接合はなく組み付けた際のリターンスプリング36の反力により互いに圧接されている。なお、上記摩擦エンドプレート28eは軸方向寸法すなわち厚み寸法の異なる複数種類からピストン部材34のストローク量が所望量となるように選択されて組付けられている。すなわち、この摩擦エンドプレート28eは、部品交差や個体差に拘わらずピストン部材34のストローク量が所定の値となるようにするシム調整の機能を備えたものである。
上述のように構成されているブレーキ32において、ハウジングケース30に設けられている図示しない油路から油室50に作動油が供給されると、油室50内の油圧によってピストン部材34は摩擦係合要素24に向かって移動し、押圧部46aが摩擦係合要素24を押圧する。また、摩擦係合要素24の押圧部46aとは反対側には、スナップリング40が固定され摩擦係合要素24の移動を阻止するので、摩擦板26および摩擦プレート28は互いに係合されられる。これにより、クラッチハブ22を介して遊星歯車装置20のキャリヤCAは回転停止させられる。
また、ブレーキ32が係合されるとピストン部材34は、わずかながら回転させられるが、係合が解放されるとピストン部材34の基端部44の内周および外周面に介在させられているOリングの弾性復帰力によって元位置に復帰する。しかし、ピストン部材34の作動、非作動を繰り返すうちにピストン部材34は、回転方向に次第に回転させられ、バネ受部46bの周方向の両端がハウジングケース30の収容溝31の内周側開口縁に接触する恐れがあった。この問題を解消するため、図2に示されるように、バネ受部46bの基部の周方向の両端には切欠56が設けられている。この構造によって、ピストン部材34は、回転させられとしても切欠56によってハウジングケース30の内周側開口縁と接触することが回避される。また、さらにピストン部材34が回転させられたとしても切欠56によってその外周側に形成される尖部58が接触するだけですみ、ハウジングケース30とピストン部材34との接触面積が最小限に抑えられるため、それら部材の接触による摺動抵抗を最小限に抑制することができる。
上述のように、本実施例によれば、摩擦係合要素24の径方向外側にリターンスプリング36が配置されるブレーキ32において、そのリターンスプリング36の一端は、ピストンとバネ受とが一体的に構成されているピストン部材34に連結され、他端においては、リターンスプリング36と摩擦エンドプレート28eとの間に介在させられいてるスプリング保持板42に連結されることで、ピストン部材34の剛性が増し、ねじれによるパッククリアランスの減少を防ぎ、摩擦材の耐久性低下を防ぐことができる。
また、本実施例によれば、ピストン部材34のバネ受部46bの基部の両端に切欠56を設けることによって、ピストン部材34がハウジングケース30に接触した際でも、その接触部は切欠56に形成される尖部58のみと最小限の面積に抑えられ、ピストン部材34とハウジングケース30との摺動抵抗を低減させることができるため、全体としても自動変速機10の機能低下を抑制させることができる。
また、本実施例によれば、リターンスプリング36が周方向に等角度間隔に配置されることによって、ピストン部材34に局所的なねじれが発生するのを抑制することができるため、実用的な自動変速機10となる。
また、本実施例によれば、それぞれのバネ受部46bに複数本のリターンスプリング36を配置することでバネ受部46b1カ所あたりで対応できる力が大きくなるのでバネ受部46bの数を少なくすることができ、ハウジングケース30およびピストン部材34の複雑化を防ぐことができる。
また、本実施例によれば、リターンスプリング36を受け止める摩擦エンドプレート28eとリターンスプリング36をかしめつけるスプリング保持板42とを分離させることによって、それぞれの部材の加工が容易となり組み付けにおいても溶接などの工程を経る必要がないため実用的である。
また、本実施例によれば、ピストン部材34のバネ受部46bにリターンスプリング36の一端を嵌め入れる位置決め突起46cを設けることでリターンスプリング36の位置がずれることがなく、リターンスプリング36が外れることもなくなるため、実用的な自動変速機10となる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、本実施例の自動変速機では、ピストン部材34の円周に沿って等角度間隔に3つのバネ受部46bを設けたが、特に3つである必要はなく、任意に変えることができ、線対称位置など必ずしも等角度間隔でなくても本発明は実施することができる。
また、本実施例では、1つのバネ受部46bに対し4本のコイル状のリターンスプリング36を設けたが、リターンスプリングの数はブレーキが正常に機能する範囲において任意に決定することができる。
また、本実施例では、ピストン部材34のバネ受部46bに位置決め突起46cを設け、摩擦エンドプレート28e側にスプリング保持板42を設けたが、ピストン部材34側にスプリング保持板42を設け、摩擦エンドプレート28e側に位置決め突起を設けて実施することも可能である。
また、本実施例では、バネ受部46bの周方向両端に切欠56を設けたが、回転方向が一定であれば、回転方向側の端部のみに切欠56を設けて実施することもできる。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
本実施例が適用された自動変速機の要部断面図である。 図1のピストン部材を軸心方向から見た図である。 図2のピストン部材のIII−III視断面図である。
符号の説明
10:自動変速機 24:摩擦係合要素 28:摩擦プレート 28e:摩擦エンドプレート 30:ハウジングケース 31:収容溝 34:ピストン部材 36:リターンスプリング 42:スプリング保持板 44:基端部 46:先端部 46b:バネ受部 46c:位置決め突起 48:環状溝 56:切欠

Claims (6)

  1. 摩擦係合要素を押圧するために軸心方向に往復動させられる円環状のピストン部材と、該摩擦係合要素の径方向外側において周方向に所定の間隔を隔てた複数の配置位置にそれぞれ位置させられて該ピストン部材をその非作動位置に向かって付勢するリターンスプリングとを備えた摩擦係合装置であって、
    前記ピストン部材は、該ピストン部材の外周面から径方向外側に複数突き出して前記リターンスプリングの一端を受けるバネ受部を一体的に備えていることを特徴とする自動変速機。
  2. 前記ピストン部材は、軸心方向において前記摩擦係合要素側に位置し且つ前記バネ受部が外周側から突設された先端部と、該軸心方向において該先端部とは反対側に位置する基端部とを備えたものであり、
    前記ピストンの基端部を摺動可能に嵌め入れる環状溝と、非作動位置における該ピストン部材の先端部の外周面から突き出すバネ受部を収容するために周方向に所定の間隔を隔てた複数箇所に設けられた収容溝とを有するハウジングケースと、
    前記バネ受部の基部の周方向両端に形成され、前記ピストン部材が回転した際に前記収容溝の内周側開口縁との干渉を防止するための切欠と
    がさらに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機。
  3. 前記リターンスプリングの配置位置が周方向に等角度間隔となるように、前記バネ受部が前記ピストン部材に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の自動変速機。
  4. 前記リターンスプリングを受けるために前記ピストン部材にそれぞれ備えられた前記バネ受部には、並列した複数本のコイルスプリングがそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項3に記載の自動変速機。
  5. 前記複数本のコイルスプリングの他端を受けるために前記ハウジングケースに固定された環状のバネ受板と、該バネ受板と前記複数本のコイルスプリングの他端との間に介挿され、該複数本のコイルスプリングの他端がそれぞれかしめ付けられた複数のスプリング保持板を前記配置位置毎に備えていることを特徴とする請求項4に記載の自動変速機。
  6. 前記ピストン部材の先端部外周面から突設されたバネ受部は、前記複数本のコイルスプリングの一端を受ける面に該複数本のコイルスプリングの一端内に嵌め入れる複数の位置決め突起を備えていることを特徴とする請求項5に記載の自動変速機。
JP2005237913A 2005-08-18 2005-08-18 自動変速機のピストン構造 Pending JP2007051722A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005237913A JP2007051722A (ja) 2005-08-18 2005-08-18 自動変速機のピストン構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005237913A JP2007051722A (ja) 2005-08-18 2005-08-18 自動変速機のピストン構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007051722A true JP2007051722A (ja) 2007-03-01

Family

ID=37916300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005237913A Pending JP2007051722A (ja) 2005-08-18 2005-08-18 自動変速機のピストン構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007051722A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0181122U (ja) * 1987-11-16 1989-05-31
JPH09100845A (ja) * 1995-10-09 1997-04-15 Jatco Corp クラッチピストン装置
JP2000220705A (ja) * 1998-09-01 2000-08-08 Aisin Aw Co Ltd 車両用自動変速機
JP2002098169A (ja) * 2000-09-22 2002-04-05 Aisin Aw Co Ltd 摩擦係合要素の潤滑装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0181122U (ja) * 1987-11-16 1989-05-31
JPH09100845A (ja) * 1995-10-09 1997-04-15 Jatco Corp クラッチピストン装置
JP2000220705A (ja) * 1998-09-01 2000-08-08 Aisin Aw Co Ltd 車両用自動変速機
JP2002098169A (ja) * 2000-09-22 2002-04-05 Aisin Aw Co Ltd 摩擦係合要素の潤滑装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101346055B1 (ko) 토크 컨버터의 동력 전달 장치
JP4770920B2 (ja) ウェーブスプリングの挟持構造および摩擦係合装置
JP2011021665A (ja) ベルト式無段変速機
JP3585339B2 (ja) 多板クラッチ
JP2007177961A (ja) 車両用自動変速機
US20100032260A1 (en) Frictional engagement device for automatic transmission
US6659251B2 (en) Multiple plate clutch device
JP2009115234A (ja) 摩擦係合装置
JP2002039224A (ja) ワンウェイクラッチ
KR101810756B1 (ko) 동력 전달 장치
JPH10258324A (ja) 板状支持部材のシャフト取付孔加工方法
JP2006189144A (ja) 自動変速機用ピストン
JP2004125074A (ja) 流体式トルク伝達装置のロックアップ装置
WO2020170511A1 (ja) 摩擦締結装置
CN105026797A (zh) 动力传递装置
JP6461469B2 (ja) トルクコンバータのロックアップ装置
JP4574481B2 (ja) 自動変速機のドラムクラッチ
JP2007051722A (ja) 自動変速機のピストン構造
JP6234183B2 (ja) トルクコンバータ
JP5763733B2 (ja) トルクコンバータのロックアップ装置
JP3605249B2 (ja) 締結装置
JP2007155071A (ja) 車両用自動変速機のピストン
JP2015098930A (ja) トルクコンバータのロックアップ装置
JP2000097253A (ja) クラッチドラムとパーキングギアの結合構造
JP6234182B2 (ja) トルクコンバータのロックアップ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100302

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100706