JPH10258324A - 板状支持部材のシャフト取付孔加工方法 - Google Patents

板状支持部材のシャフト取付孔加工方法

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JPH10258324A
JPH10258324A JP9064999A JP6499997A JPH10258324A JP H10258324 A JPH10258324 A JP H10258324A JP 9064999 A JP9064999 A JP 9064999A JP 6499997 A JP6499997 A JP 6499997A JP H10258324 A JPH10258324 A JP H10258324A
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佳宏 松岡
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弘司 米山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な方法で板状支持部材にシャフト取付孔
を形成する。 【解決手段】 先端に回り止め部である平坦面90が形
成されたピニオンシャフト70が取り付けられる取付孔
100をキャリア71に加工する方法である。取付孔1
00は、シャフトと反対側の第1面87に形成され平坦
面90が係合するための回り止め面97が形成された第
1凹部95と、第1面87と反対側の第2面88に形成
され第1凹部95に底部の一部が連絡する凹部でありシ
ャフト70の先端側外周面91が密着させられる内周面
96aとシャフト70の先端面92が当接する底面93
とを形成している第2凹部96とからなる。加工方法
は、キャリア71の第1面87に第1凹部95をプレス
加工で形成する工程と、プレス加工後にキャリア71の
第2面に第2凹部96を切削加工で形成する工程とを含
んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯車などのシャフ
トを支持するための板状支持部材を加工するための方法
に関し、より具体的には、板状支持部材に回り止め機能
を有するシャフト取付孔を加工するための方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用自動変速機などには遊
星歯車機構が用いられている。このような遊星歯車機構
の内、ピニオン(プラネタリギヤ)のシャフトをキャリ
アに取り付けるための構造としては、従来、キャリヤの
孔にピニオンシャフトの端部を嵌め、かしめにより固定
する方法が一般的である。
【0003】ところが、従来構造では、キャリアの孔は
単純な円形であり、又、そこに挿入されるピニオンシャ
フトの端部も単純な円形の断面形状を有しているので、
ピニオンシャフトの回り止めや、軸方向の位置決めを行
うことが困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そのために、キャリヤ
のシャフト取付孔の内周面や、ピニオンシャフトの外周
面に段部を設け、段部同士を係合させることにより、ピ
ニオンシャフトの回り止めや、軸方向の位置決めを行う
ことが既に提案されている。ところが、従来提案されて
いる構造では、鋳造により、段部を有するシャフト取付
孔をキャリアに形成するようになっている。従って、キ
ャリアの製造に手間がかかるという不具合がある。
【0005】本発明の目的は、簡単な方法で板状支持部
材にシャフト取付孔を形成ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の板状支
持部材の加工方法は、先端に回り止め部が形成されたシ
ャフトが取り付けられるシャフト取付孔を板状支持部材
に加工する方法である。シャフト取付孔は、シャフトと
反対側の第1面に形成され回り止め部が係合するための
回り止め面が形成された第1凹部と、前第1面と反対側
の第2面に形成され第1凹部に底部の一部が連絡する凹
部でありシャフトの先端側外周面が密着させられる内周
面とシャフトの先端面が当接する底面とを形成している
第2凹部とからなる。
【0007】加工方法は、板状支持部材の第1面に第1
凹部をプレス成形で加工する工程と、プレス成形後に板
状支持部材の第2面に第2凹部を切削加工で形成する工
程とを備えている。この加工方法では、所定の回り止め
機能や位置決め機能を有するシャフト取付孔を備えた板
状支持部材を、従来のように鋳造で形成する場合に比
べ、簡単な方法で得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明実施例の多板クラ
ッチを採用した変速機の断面図である。図1に示す変速
機は、入力軸1と出力軸2を同心の位置関係で備えてい
る。入力軸1の半径方向外側には第1の多板クラッチ3
が配置されている。出力軸2の半径方向外側には遊星歯
車機構5が配置され、遊星歯車機構5の半径方向外側に
第2の多板クラッチ6が配置されている。
【0009】多板クラッチ3、6や遊星歯車機構5はハ
ウジング組立体7の内部に配置されている。入力軸1は
ハウジング組立体7の一方の端壁9の孔を通って、ハウ
ジング組立体7の内部から外部へ延びている。出力軸2
は、ハウジング組立体7の他方の端壁10の軸受孔を通
ってハウジング組立体7の内部から外部へ延びており、
又、その軸受孔に軸受11を介して支持されいる。
【0010】図1の拡大部分図である図2の如く、多板
クラッチ3は、入力部組立体15と、出力部材16、複
数の入力側第1摩擦板17、複数の出力側第2摩擦板1
8を備えている。入力部組立体15(第1部材)は、内
周部が入力軸1の外周にスプラインを介して固定されて
おり、内周寄りの筒状部20の内周が、端壁9から突出
した筒状部21の外周にオイルシールを介して回転自在
に支持されている。筒状部20の端壁9側の先端部の外
周には、入力部組立体15の環状部22の内周が固定さ
れている。環状部22は概ね半径方向に延びており、そ
の外周から第1筒部23が端壁9と反対の方向へ一体に
延びている。
【0011】入力側及び出力側の第1及び第2摩擦板1
7、18は第1筒部23の半径方向内側に位置し、軸方
向に交互に配置されている。入力側の第1摩擦板17
は、外周に設けた爪が、第1筒部23の内周の軸方向の
溝に係合しており、これにより、第1摩擦板17は第1
筒部23に、軸方向に移動自在、かつ、相対回転不能の
状態で連結される。
【0012】出力部材16(第2部材)は、外周部に第
2筒部25を備えており、第2筒部25の外周に設けた
溝(図1)に、第2摩擦板18の内周に設けた爪が係合
することにより、第2摩擦板18が出力部材16に軸方
向に移動自在、かつ、相対回転不能に連結されている。
出力部材16は、第2筒部25の端壁9と反対側の端部
から半径方向内方へ延びる環状部26を備えており、環
状部26の内周が、スプラインを介して、出力軸2の先
端部外周に連結している。
【0013】入力部組立体15の環状部22と出力部材
16との間にはピストン又はプレッシャープレート28
が配置されている。プレッシャープレート28は外周部
が、隣接する第1摩擦板17に対向している。プレッシ
ャープレート28は外周が入力部組立体15の外周寄り
の筒状部の内周にオイルシールを介して摺動自在に嵌合
し、内周が入力部組立体15の筒状部20の外周にオイ
ルシールを介して摺動自在に嵌合している。プレッシャ
ープレート28と入力部組立体15との間には作動油室
30が形成されている。作動油室30は、端壁7に設け
た油路32やその他の油路(図示せず)を介して、外部
の油圧制御機構に接続している。
【0014】プレッシャープレート28と出力部材16
の環状部26との間にはばね保持部材35が配置されて
いる。ばね保持部材35は、概ね半径方向に延びる環状
板で形成されている。ばね保持部材35とプレッシャー
プレート28との間にはリターンばね36が配置されて
いる。明確には図示されていないが、リターンばね36
は、波形に湾曲した長い板状のばね素材で形成されてお
り、全体として、筒状部20の周囲を螺旋状に延びてい
る。従って、リターンばね36はばね保持部材35に支
持されて、プレッシャープレート28を第1摩擦板17
から離す方向に付勢している。
【0015】図3はばね保持部材35の平面図、図4は
図3のVI−VI断面図である。これらの図から明らかなよ
うに、ばね保持部材35は、概ね半径方向に延びる内周
部37と、内周部37の外周から図2のプレッシャープ
レート28と反対方向へ湾曲した湾曲部38と、湾曲部
38から半径方向外方に延びる環状のばね受け部39
と、ばね受け部39の外周から図2のプレッシャープレ
ート28側へ湾曲した湾曲部40とを備えている。図2
のリターンばね36は一端がばね受け部39に着座し、
図3の湾曲部38と湾曲部40により、半径方向のずれ
が防止されている。
【0016】上記湾曲部40は、ばね受け部39の外周
の円周方向に間隔を隔てた複数箇所に設けてあり、隣接
する湾曲部40の間に、ガイド部41が設けてある。換
言すれば、ばね受け部39の外周には、複数の湾曲部4
0と複数のガイド部41とが交互に形成されている。ガ
イド部41は、後述する如く、潤滑油を案内するために
設けてあり、ばね受け部39の外周から半径方向外方へ
延びている。
【0017】図2の如く、ばね保持部材35の内周は、
筒状部20の外周に固定したスナップリング42によ
り、プレッシャープレートプレッシャープレートと反対
側から支持されている。又、出力部材16の内周部と、
それに対向する筒状部20の端部との間にはスラスト軸
受43が配置されている。スラスト軸受43の半径方向
内側には環状空間45が形成されている。筒状部20に
は、環状空間45に連通する油路46が形成され、ハウ
ジング組立体7の筒状部21には、前述の作動油用油路
32とは別に、図1の如く、油路46に連通する油路4
4が形成されている。スラスト軸受け43の出力部材1
6に当接する面には半径方向に貫通する複数の溝43a
(油路)が形成されている。溝43aは、その半径方向
外側の空間47と環状空間45とをつないでいる。さら
に、出力部材16の第2筒部25には、その内周から外
周まで半径方向に延びる複数の油孔48が円周方向に間
隔を隔てて設けてある。前述のガイド部41は、空間4
7側の面が、この油孔48のプレッシャープレート28
側の縁に対して概ね半径方向に並ぶ位置に設けてある。
又、図3の如く、ガイド部41は円周方向に間隔を隔て
て設けてあるが、それぞれ、図2の油孔48の半径方向
内側に並んでいる。
【0018】次に、図5により前述の遊星歯車機構5及
び多板クラッチ6を説明する。多板クラッチ6は、ブレ
ーキを構成しており、従って、2種類の摩擦板として、
3枚の固定側第1フリクションプレート50と、それら
の間に配置される2枚の可動側第2フリクションプレー
ト51とを備えている。第1フリクションプレート50
は、外周の爪が、ハウジング組立体7の外周壁52(第
1筒状部)の内周に設けた溝に、軸方向に移動自在、か
つ、回転不能に係合している。
【0019】3枚の第1フリクションプレート50の
内、端壁10から最も離れた第1フリクションプレート
50の第2フリクションプレート51と反対側の面は、
ストッパープレート53により支持されている。ストッ
パープレート53は、外周部が、外周壁52の内周に設
けた溝に嵌合して固定されている。3枚の第1フリクシ
ョンプレート50の内、端壁10に最も近い第1フリク
ションプレート50の第2フリクションプレート51と
反対側の面には、ピストンプレート55(ピストン)の
外周部が対向している。ピストンプレート55の外周
は、外周壁52の内周に摺動自在に嵌合している。ピス
トンプレート55の内周は、端壁10から一体に突出し
た筒状部56の外周に摺動自在に嵌合している。端壁1
0とピストンプレート55との間には作動油室57が形
成され、作動油室57には、外周壁52に設けた油路5
8等を介して、図示されていない油圧制御機構が接続し
ている。
【0020】筒状部56のピストンプレート55よりも
突出した部分の外周には、環状のスプリングリテーナ6
0の内周がスナップリング61により固定されている。
スナップリング61とピストンプレート55との間には
リターンスプリング62が配置してある。リターンスプ
リング62は、前述のリターンばね36(図2)と同様
の構造を有している。
【0021】遊星歯車機構5は、リングギヤであるスプ
ラインハブ65と、2種類のピニオン66、67(図
1)と、サンギヤ68とを備えている。スプラインハブ
65(第2構成要素)は、多板クラッチ3の構成要素を
兼ねており、外周の第2筒状部69の外周に設けた溝に
第2フリクションプレート51の内周の爪が係合し、こ
れにより、第2フリクションプレート51がスプライン
ハブ65に軸方向に摺動自在、かつ、相対回転不能に連
結されている。
【0022】サンギヤ68は、出力軸2の端部に設けた
筒状部79により形成されている。ピニオン66とピニ
オン67(図1)は、それぞれ複数個(1個のみ図示)
設けてあり、スプラインハブ65とサンギヤ68との間
の環状空間に、互いに円周方向に交互に配置されてい
る。一方のピニオン66は、リングギヤであるスプライ
ンハブ65の内歯に噛み合っている。図1に示す他方の
ピニオン67は、サンギヤ68の外歯に噛み合ってい
る。
【0023】ピニオン66、67は、それぞれ、入力軸
1と平行なピニオンシャフト70に軸受を介して支持さ
れている。各ピニオンシャフト70は、両端が、環状の
キャリア71、72に固定されている。キャリア71
は、半径方向幅の比較的小さい環状板で形成されてい
る。キャリア72は、キャリア71よりも外径が大き
く、次のように構成されている。
【0024】キャリア72の外周部は、多板クラッチ3
の最も端壁10側の第2摩擦板18に当接している。キ
ャリア72の外周には、第1筒部23の内周の軸方向溝
に係合する爪が設けてある。又、第1筒部23の先端部
内周には、キャリア72が第2摩擦板18から離れる方
向に移動することを防止するスナップリング73が取り
付けてある。
【0025】キャリア72の半径方向中間部は、スラス
ト軸受75を介してスプラインハブ65の半径方向中間
部76に軸方向に当接している。スプラインハブ65の
筒状内周部77は、キャリア72と反対側の端面が、ス
ラストワッシャ78を介してハウジング組立体7の筒状
部56の先端面に当接している。
【0026】スラストワッシャ78は、筒状内周部77
と筒状部56との間を半径方向に延びる支持部78a
と、それよりも外方へ突出した環状の延長部を備えてお
り、この延長部が案内部80を構成している。案内部8
0はキャリア72の中間部76との間に環状の空間81
を形成しており、又、半径方向外方へゆくに連れて後述
する油孔82の端壁10側の縁に接近するように多少傾
斜している。また、支持部78aの内周縁にはスプライ
ンハブ65から離れる方向に延びる円筒部78bが形成
されている。円筒部78bは軸受11のアウターレース
の外周面に当接している。
【0027】油孔82は、空間81の外周を囲むスプラ
インハブ65の第2筒状部69に設けてあり、より具体
的には、円周方向に間隔を隔てた複数箇所に設けられ、
第2筒状部69の外周の軸方向溝と空間81とを半径方
向につないでいる。又、前記スプラインハブ65の内周
部77の先端面には、その半径方向内側の空間83を空
間81につなぐ複数の溝77a(油路)が形成されてい
る。空間83は出力軸2の筒状部79に設けた油路8
4、85と、その内側の隙間などを介して、前述の油路
46(図1)に連通している。
【0028】前述のピニオンシャフト70は、キャリア
72に対しては、キャリア72に設けた円形孔にピニオ
ンシャフト70の円柱状端部を嵌めて、かしめることに
よりにより固定されているが、図示の実施例では、ピニ
オンシャフト70とキャリア71との取付構造に次のよ
うな工夫が凝らしてある。図6は、ピニオンシャフト7
0とキャリア71とを分解状態で示しており、図7は、
図6のVII −VII 矢視図である。これらの図において、
ピニオンシャフト70は円柱形状であり、円形の断面を
有し外周面91を有している。ピニンオンシャフト70
の先端は外周の一部が切り欠かれており、半円形あるい
は「D」形に近い断面形状を有している。別の表現を用
いると、ピニオンシャフト70の先端には一部が直線に
切り欠かれた突出部101が形成されている。突出部1
01の外周面は部分円筒面89と平坦面90(回り止め
部)とで形成されている。部分円筒面89は、断面にお
いて、180度よりも大きい角度範囲にわたって円形に
延びている。ピニオンシャフト70の先端で突出部10
1が設けられていない部分は、先端面92となってい
る。
【0029】キャリア71には、ピニオンシャフト74
の先端が回り止めされて取り付けられる取付孔100が
形成されている。取付孔100は、底部同士が連絡する
第1凹部95と第2凹部96により形成されている。第
1凹部95と第2凹部96は形状が異なり位置もずれて
いるため、取付孔100は段差部を有する孔となってい
る。第1凹部95は、キャリア71の一方の表面(第1
面87)に形成され、第2凹部96は他方の表面(第2
面88)に形成されている。
【0030】第1凹部95は平面視でほぼ長方形であ
り、ピニオンシャフト70の突出部101の平坦面90
が当接する平坦な回り止め面97を有している。なお、
ピニオンシャフト70がキャリア71に係合した状態
で、第1凹部95の内周壁面とピニオンシャフト70の
部分円筒面89との間には隙間が確保されている。第2
凹部96は、キャリア71の第2面88側(ピニオンシ
ャフト70側)に形成されている。第2凹部96は平面
視で円形であり、ピニオンシャフト70の外周面91と
ほぼ同径である。第2凹部96は一部が第1凹部95に
重なり合っている。第1凹部95と第2凹部96の重な
り合った部分はキャリア71を軸方向に貫通している。
重なり合っていない部分には、それぞれの底部が形成さ
れている。第2凹部96の底面93は、ピニオンシャフ
ト70の先端面92に形状及び位置が対応している。す
なわち、第2凹部96において第1凹部95に連絡され
た貫通部分は平面視でピニオンシャフト70の突出部1
01の「D」型形状に対応している。
【0031】このような構造のキャリア71は、次のよ
うにして加工される。まず、プレス加工によりキャリア
71の第2凹部96以外の部分を所定の寸法形状に仕上
げる。このプレス加工により第1凹部95は、第1面8
7に窪みとして形成する。次に、第2面88にフライス
加工を施し、第1凹部95の底に達するまで円形の第2
凹部96を形成する。このようにして、取付孔100が
形成される。このようにして形成された取付孔100に
対して、組立作業において、ピニオンシャフト70を上
述の位置関係ではめ込み、かしめにより固定する。
【0032】ピニオンシャフト70はキャリア71の第
2面88側から接近させる。突出部101は第2凹部9
6を通り、さらに第1凹部95内に挿入される。図6の
2点鎖線で示す挿入状態で、突出部101の平坦面90
は第2凹部95の回り止め面97に当接している。ま
た、ピニオンシャフト70の外周面91は第2凹部96
の内周面96aに当接し、先端面92は底面93に当接
している。
【0033】ピニオンシャフト70は円柱部分が第2凹
部96に隙間無く挿入されることによりキャリア71に
対して移動不能であり、平坦面90が回り止め面97に
当接することでキャリア71に相対回転不能になってい
る。さらに、ピニオンシャフト70は先端面92が底面
93に当接することで、キャリア71に対して軸方向に
位置決めされている。
【0034】次に動作を説明する。図1において、油路
32から作動油を供給して作動油室30を加圧すると、
プレッシャープレート28が第1及び第2摩擦板17、
18を互いに圧接させ、多板クラッチ3が接続する。こ
の状態では、入力軸1から入力部組立体15に伝わった
トルクが、第1及び第2摩擦板17、18を介して出力
部材16に伝わり、更に出力部材16から出力軸2へ伝
わる。
【0035】作動油室30の圧力を解放すると、リター
ンばね36がプレッシャープレート28を端壁9側へ押
し戻し、第1及び第2摩擦板17、18が圧接状態から
解放され、多板クラッチ3が遮断される。この状態で
も、入力軸1から入力部組立体15に伝わったトルク
は、図5に示す入力部組立体15の第1筒部23からキ
ャリア72に伝わる。
【0036】図5の多板クラッチ6では、作動油室57
を作動油により加圧することにより、ピストンプレート
55が第1及び第2フリクションプレート50、51を
互いに圧接させる。このようにして多板クラッチ6が接
続した状態では、スプラインハブ65が外周壁52に固
定される。従って、ピニオン66、67やキャリア7
1、72からなるピニオン組立体は、入力部組立体15
とともに回転し、入力部組立体15のトルクがキャリヤ
72からピニオン67を経て出力軸2へ伝わる。
【0037】上述の動作において、図1の油路44から
図2の油路46を経て環状空間45へ潤滑油が供給され
る。この潤滑油は、遠心力によりスラスト軸受43と出
力部材16との間の溝43aを通過して空間47へ流入
し、更に、第2筒部25の内周に達し、そこから油孔4
8を通って第1及び第2摩擦板17、18の表面に達す
る。これにより、第1及び第2摩擦板17、18の表面
の過熱や異常磨耗が防止される。第1及び第2摩擦板1
7、18の表面を流れた潤滑油は、その外側の油孔49
を通って更に外方へ排出される。
【0038】この潤滑動作において、空間47を半径方
向外方へ流れる潤滑油は、ばね保持部材35のガイド部
41に案内されて油孔48へ集中的に流入する。従っ
て、油孔48へ流入する潤滑油の量を増加させ、第1及
び第2摩擦板17、18の表面を効果的に潤滑できる。
図5の多板クラッチ6においても、第1及び第2フリク
ションプレート50、51が以下のように効果的に潤滑
される。前述の油路46(図2)から供給された潤滑油
の一部は、入力軸1の先端部と出力軸2の先端筒状部7
9との間の隙間を通って筒状部79の内側の空間に流入
し、その一部が、筒状部79に設けた油路85を通っ
て、ピニオン66、67等に達し、それらを潤滑する。
【0039】又、筒状部79の内側の潤滑油は、筒状部
79に設けた油路84を通って軸受11の近傍の空間8
3にも達し、そこから、内周部77の間の溝77aを通
って空間81に流入する。空間81内の潤滑油は案内部
80に案内されて油路82に効率よく流入し、そこから
第1及び第2フリクションプレート50、51の表面に
流れてそれらを潤滑する。このように案内部80が潤滑
油を油路82に集中的に供給するので、第1及び第2フ
リクションプレート50、51の過熱や異常磨耗が効果
的に防止される。
【0040】上述の実施例では、図3の如く、ガイド部
41をばね保持部材35の外周の円周方向に間隔を隔て
た複数箇所に設けたが、これに代えて、図8の如く、ガ
イド部41をばね保持部材35の全周にわたって連続的
に設けることもできる。この場合には、図3のスプリン
グ保持用の湾曲部40に代えて、円周方向に間隔を隔て
た複数箇所に突起98をプレス加工により形成する。
【0041】以上に説明したように本発明では、ばね保
持部材35に形成したガイド部41により多板クラッチ
3の第1及び第2摩擦板17、18へ潤滑油を効果的に
誘導できるようにしたので、第1及び第2摩擦板17、
18の潤滑効果を充分に高めることができる。又、スラ
ストワッシャ78に形成した案内部80により多板クラ
ッチ6の第1及び第2フリクションプレート50、51
へ潤滑油を効果的に誘導できるようにしたので、第1及
び第2フリクションプレート50、51の潤滑効果を充
分に高めることができる。しかもいずれの場合でも、潤
滑油を誘導するための部材として専用の部材を必要とせ
ず、ばね保持部材35やスラストワッシャ78を利用す
るので、構造が複雑化することはない。
【0042】以上常説明したように本発明では、ピニオ
ンシャフト70に形成した平坦面90(回り止め部)に
係合する回り止め面97を有する取付孔100(第1凹
部95と第2凹部96)をプレス加工と切削加工により
形成している。従って所定の回り止め機能や位置決め機
能を有する取付孔100を備えたキャリア71を、従来
のように鋳造で形成する場合に比べ、簡単な方法で得ら
れる。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る板状支持部材のシャフト取
付孔加工方法では、従来のように鋳造で取付孔が形成さ
れた板状支持部材を得るのに比べて加工が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例を採用した変速機の断面図であ
る。
【図2】図1の拡大部分図である。
【図3】図2のスプリングリテーナの平面図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】図1の拡大部分図である。
【図6】図1のピニオンシャフトとキャリアを分解状態
で示す断面図である。
【図7】図6のVII −VII 矢視図である。
【図8】別の実施例のスプリングリテーナの平面図であ
る。
【図9】図8のIX−IX断面図である。
【符号の説明】
1 入力軸1 2 出力軸2 3 多板クラッチ 6 多板クラッチ 7 ハウジング組立体(第1構成要素) 15 入力部組立体(第1部材) 16 出力部材(第2部材) 17 第1摩擦板 18 第2摩擦板 23 第1筒部 25 第2筒部 26 環状部26 28 プレッシャープレート 35 ばね保持部材 36 リターンばね 39 ばね受け部 41 ガイド部 45 環状空間 47 空間 48 油孔 50 第1フリクションプレート 51 第2フリクションプレート 52 外周壁(第1筒状部) 55 ピストンプレート 60 スプリングリテーナ 62 リターンスプリング 65 スプラインハブ(第2構成要素) 69 第2筒状部 70 ピニオンシャフト 71 キャリア 77a 溝(油路) 78 スラストワッシャ 78a 支持部 80 案内部 81 空間 82 油路 83 空間 95 第1凹部 96 第2凹部 100 取付孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16H 1/28 F16H 1/28

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端に回り止め部が形成されたシャフトが
    取り付けられるシャフト取付孔を板状支持部材に加工す
    る方法において、前記取付孔は、前記シャフトと反対側
    の第1面に形成され前記回り止め部が係合するための回
    り止め面が形成された第1凹部と、前記第1面と反対側
    の第2面に形成され前記第1凹部に底部の一部が連絡す
    る凹部であり前記シャフトの先端側外周面が密着させら
    れる内周面と前記シャフトの先端面が当接する底面とを
    形成している第2凹部とからなる、板状支持部材のシャ
    フト取付孔加工方法であって前記板状支持部材の前記第
    1面に前記第1凹部をプレス加工で形成する工程と、 前記プレス加工後に前記板状支持部材の前記第2面に前
    記第2凹部を切削加工で形成する工程と、を含む板状支
    持部材のシャフト取付孔加工方法。
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