JP2007050917A - 加熱加工食品用容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】焼菓子の容器からの剥離性が良好で、かつ、焼菓子のしぼみを防止することができる食品用容器を提供する。
【解決手段】容器状に形成されたカップ基材2の内面に部分的に剥離層3が設けられ、カップ基材2の外面の全体に保形層4が積層される。容器内面に設けられた剥離層3により、菓子と容器とがはがれやすい。菓子の形状をくずさないまま容易に容器から取り出すことができる。また、剥離層3は容器内面に部分的に設けられているので、この非剥離部分に菓子が付着する。したがって、加熱調理により膨らんだ菓子が低温化によりしぼみにくい。
【選択図】図1
【解決手段】容器状に形成されたカップ基材2の内面に部分的に剥離層3が設けられ、カップ基材2の外面の全体に保形層4が積層される。容器内面に設けられた剥離層3により、菓子と容器とがはがれやすい。菓子の形状をくずさないまま容易に容器から取り出すことができる。また、剥離層3は容器内面に部分的に設けられているので、この非剥離部分に菓子が付着する。したがって、加熱調理により膨らんだ菓子が低温化によりしぼみにくい。
【選択図】図1
Description
本発明は、マフィン、ケーキ、クッキー、蒸しパン等の加熱加工食品の生地を収容し加熱加工する食品用容器に関するものである。
マフィン、ケーキ、クッキー等の菓子生地を収容し加熱加工する食品用容器としては、紙製の容器がある。菓子生地を容器内に流し込んだ後、オーブン等で加熱調理する。
しかしながら、加熱調理された菓子が容器内面に付着してしまい、容器から菓子をきれいに取り出すことができない。
そこで、容器内面の全体にPBT(ポリブチレンテレフタレート)等の合成樹脂からなる樹脂層が積層された食品用容器がある(特許文献1)。特許文献1記載の食品用容器は、樹脂層の性質により菓子との剥離性がよいため、菓子を容器からきれいに取り出すことができる。
ところで、菓子生地は、加熱調理により膨らむが、加熱調理後は低温化に伴ってしぼんでしまう性質がある。特許文献1記載の容器は、容器内面の全体に樹脂層が積層されているので菓子との剥離性は良好であるが、その反面、菓子が容器内面に付着せず保持されないので、菓子のしぼみを防止することはできない。
そこで、本発明は、上記に鑑み、焼菓子の容器からの剥離性が良好で、かつ、焼菓子のしぼみを防止することができる食品用容器を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本発明は、容器内面に、収容される食品に対して好剥離性を有する剥離層が部分的に設けられたことを特徴とする加熱加工食品用容器である。好剥離性とは、菓子等の収容される食品と剥離層表面とがはがれやすい性質のことである。容器内面に剥離層が設けられているので、菓子を容器から容易に取り出すことができる。また、剥離層は容器内面に部分的に設けられており、剥離層が設けられていない部分(以下、非剥離部分と称す)が存在する。この非剥離部分に菓子が付着する。加熱調理により膨らんだ菓子が低温化によりしぼもうとしても、菓子の表面と非剥離部分とが固定されているのでしぼみにくい。このように、本加熱加工食品用容器は、菓子との好剥離性を有するとともに、加熱調理後のしぼみを防止することができる。
剥離層としては、耐熱性があると共に菓子との好剥離性を有する合成樹脂、具体的にはPBT、シリコン樹脂が例示され、特にPBTが好ましい。PBTは、後述のように保形性が高いので、容器の形状、すなわち菓子の形状が崩れないですむ。なお、他の材料を混合してもよい。また、剥離層の層の厚みとしては、たとえば10〜30ミクロン、好ましくは16〜20ミクロン、特に好ましくは18ミクロンである。この範囲より薄くなると剥離性の効果に乏しく、この範囲より厚くしても効果に顕著な差異は認められず、また、容器内面の凹凸が大きくなってしまうので望ましくない。
剥離性としぼみ防止とを同時にかつ効果的に実現させるためには、剥離層の容器内面全体に対する面積の割合は、非剥離部分と同じか、それよりも大きいほうが好ましい。すなわち、剥離層の全体に対する面積の割合を50〜95%に設定するのが好ましい。また、剥離層は、部分的に設けられていればよいが、縁部以外に設けるのが好ましい。縁部とは、容器の縁付近の内面のことである。このような構成にすれば、非剥離部分が縁部に位置するので、容器と焼菓子との間に手を入れやすく、焼菓子を容器からはがしやすくなる。
また、容器の外表面に、保形性を有する保形層を積層するのが好ましい。保形層は、容器の外表面の全体に積層するのが好ましい。保形層としては、PBT、ポリエチレンテレフタレート(PET)、シリコン樹脂等の熱安定性及び耐熱性の良好な合成樹脂、金属薄膜が例示されるが、特にPBTが好ましい。PBTは、PETなどの他の合成樹脂に比べて結晶化速度が早く、かつ、結晶化温度が低いので、保形性が良好である。容器及び菓子の保形性が向上する。なお、他の材料を混合してもよい。
本発明によると、容器内面に剥離層が積層されているので、焼菓子を容器から容易に剥離することができる。また、剥離層が設けられていない非剥離部分に焼菓子が付着するので、焼き工程後の低温化によるしぼみを防止することができる。このように、本発明の食品用容器は、剥離性の向上としぼみ防止とを同時に実現することができる。
以下、本発明の食品用容器を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態の食品用容器の斜視図、図2はA−A断面図である。
本実施形態の食品用容器1は、図2に示すように、容器状のカップ基材2の内面に部分的に剥離層3が設けられ、カップ基材2の外表面の全体に保形層4が積層されてなる。カップ基材2と剥離層3と保形層4とを積層させるには、押出ラミネート法、コーティング法、接着剤で貼着させる方法等のいずれの方法をとってもよく、またこれらを組み合わせてもよい。
カップ基材2は、純白紙、クラフト紙、グラシン紙、アルミ箔、合成樹脂等を用いる。なお、単層構造である必要はなく、同一又は他の材質のものと積層させてもよい。
剥離層3は、菓子等の収容される食品と剥離層表面とがはがれやすい性質を持つ層であって、PBTが用いられる。層の厚みは、約18ミクロンとされる。この剥離層がカップ基材の内面に部分的に設けられる。なお、剥離層3は、PBTに他の材料を配合してもよい。
保形層4は、熱安定性及び耐熱性の良好な性質を持つ層であって、PBTが用いられる。層の厚みは、約18ミクロンとされる。この保形層がカップ基材の外面の全体に積層される。なお、保形層4は、PBTに他の材料を配合してもよい。
製法を以下に説明するが、これに限定されるものではない。まず、図3に示すように、カップ基材2の素材である純白紙の外面となる側に、PBTフィルムを重ね、熱圧ロール5の間を通過させて押出ラミネートする。この行程により、純白紙の外面となる側の全体にPBTからなる保形層4が積層される。次に、このラミネートされたシートを走行させ、純白紙の内面となる側に、液状のPBTを間欠的に滴下し、乾燥させる。PBTを間欠的に滴下する態様としては、図4に示すように、例えば、縞状にしてもよいし(a)、水玉状にしてもよい(b)が、これに限定されるものではない。この行程により、純白紙の内面となる側にPBTからなる剥離層3が部分的に積層される。なお、保形層4の形成よりも先に剥離層の形成をしてもよい。
次に、このシートを食品用容器の展開形状である円形に打ち抜く。この打ち抜いた円形シートを、剥離層3が内面側となるように、金型に当て押し込む。金型により、シート中央部にほぼ円形の底部が形成され、その底部の周辺の側面をひだ状に折り畳むことにより、図1のような食品用容器1が形成される。
以上の構成によると、容器内面に剥離層3が設けられているので、菓子と容器とがはがれやすい。したがって、菓子の形状をくずさないまま容易に容器から取り出すことができる。
また、剥離層3は容器内面に部分的に設けられており、非剥離部分6が存在する。この非剥離部分6に菓子が付着するので、加熱調理により膨らんだ菓子が低温化によりしぼもうとしても、菓子の表面と非剥離部分6とが固定されているのでしぼみにくい。そして、室温まで菓子の温度が下がればそれ以上はほとんどしぼまないので、容器から取り出した後も膨らんだ状態で菓子を保つことができる。
このように、本加熱加工食品用容器1は、菓子との好剥離性を有するとともに、加熱調理後のしぼみを防止することができる。
1 食品用容器
2 カップ基材
3 剥離層
4 保形層
5 熱圧ロール
6 非剥離部分
2 カップ基材
3 剥離層
4 保形層
5 熱圧ロール
6 非剥離部分
Claims (4)
- 容器内面に、収容される食品に対して好剥離性を有する剥離層が部分的に設けられたことを特徴とする加熱加工食品用容器。
- 前記剥離層は、PBTからなることを特徴とする請求項1に記載の加熱加工食品用容器。
- 容器の外表面に、保形性を有する保形層が積層されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱加工食品用容器。
- 前記保形層が、PBTからなることを特徴とする請求項3に記載の加熱加工食品用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005238234A JP2007050917A (ja) | 2005-08-19 | 2005-08-19 | 加熱加工食品用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005238234A JP2007050917A (ja) | 2005-08-19 | 2005-08-19 | 加熱加工食品用容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007050917A true JP2007050917A (ja) | 2007-03-01 |
Family
ID=37915642
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005238234A Pending JP2007050917A (ja) | 2005-08-19 | 2005-08-19 | 加熱加工食品用容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007050917A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010111423A (ja) * | 2008-11-07 | 2010-05-20 | Toyo Aluminum Ekco Products Kk | フィルム成形容器 |
JP2011229566A (ja) * | 2010-04-23 | 2011-11-17 | Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd | 電子レンジ用加熱容器 |
-
2005
- 2005-08-19 JP JP2005238234A patent/JP2007050917A/ja active Pending
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