JP2007050837A - 船外機 - Google Patents

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大介 中村
Isao Fujii
勲 藤井
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Abstract

【課題】 船外機において、ケース下端部に支持されたプロペラ軸に所望の支持強度を確保した上で、このプロペラ軸の軸方向における上記ケース下端部の寸法を短くすることにより、船外機をコンパクトにさせる。
【解決手段】 船外機5は、船体3側に支持可能とされるケース10と、ほぼ水平に延びてこのケース10下端部内に前、後軸受14,15により支持されるプロペラ軸16と、このプロペラ軸16の前部に連結されてエンジン11側に連動連結される従動ギヤ39と、プロペラ軸16の後部に支持されるプロペラ18とを備える。このプロペラ18が、プロペラ軸16の後部に外嵌されて支持される円筒状ボス部68と、このボス部68から外方に向けて突設されるプロペラ羽根69とを備える。後軸受15を、その少なくとも一部分がボス部68に内嵌するよう配置する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、船体側に支持されるケースと、このケース下端部に、前、後軸受により支持されるプロペラ軸と、このプロペラ軸に支持されるプロペラとを備えた船外機に関するものである。
上記船外機には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、上記船外機は、船体側に支持可能とされるケースと、ほぼ水平に延びてこのケース下端部内に前、後軸受により支持されるプロペラ軸と、このプロペラ軸の前部に連結されてエンジン側に連動連結される従動ギヤと、上記プロペラ軸の後部に支持されるプロペラとを備えている。また、このプロペラは、上記プロペラ軸の後部に外嵌されて支持される円筒状ボス部と、このボス部から外方に向けて突設されるプロペラ羽根とを備えている。
そして、上記船外機のエンジンを駆動させると、このエンジンの駆動力は上記従動ギヤとプロペラ軸とを介しプロペラに伝達され、このプロペラの回転により船が推進させられる。
特開平8−34394号公報
ところで、上記従来の技術において、上記プロペラ軸の軸方向における上記ケース下端部の寸法を短くさせ、これにより、船外機をコンパクトにしたいことがある。
そこで、第1に、上記プロペラ軸の長さを短くして、上記ケース下端部の寸法を短くさせることが考えられる。しかし、単にこのようにすると、上記プロペラ軸を支持する前、後軸受の間隔が狭くなって、上記ケースに対するプロペラ軸の支持強度が不足するおそれを生じる。
また、第2に、上記プロペラ軸の長さを短くして、上記ケース下端部の寸法を短くさせる一方、このプロペラ軸の径寸法を大きくして、このプロペラ軸自体の強度を向上させ、これにより、上記ケースに対するプロペラ軸の支持強度を十分に確保することが考えられる。しかし、このようにすると、上記プロペラ軸の重量が重くなる分、船外機の重量が過大になるおそれを生じる。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、船外機において、ケース下端部に支持されたプロペラ軸に所望の支持強度を確保した上で、このプロペラ軸の軸方向における上記ケース下端部の寸法を短くすることにより、船外機をコンパクトにさせることである。
また、本発明の他の目的は、上記目的を達成する場合に、上記船外機の重量が過大にならないようにすることである。
請求項1の発明は、船体3側に支持可能とされるケース10と、ほぼ水平に延びてこのケース10下端部内に前、後軸受14,15により支持されるプロペラ軸16と、このプロペラ軸16の前部に連結されてエンジン11側に連動連結される従動ギヤ39と、上記プロペラ軸16の後部に支持されるプロペラ18とを備え、このプロペラ18が、上記プロペラ軸16の後部に外嵌されて支持される円筒状ボス部68と、このボス部68から外方に向けて突設されるプロペラ羽根69とを備えた船外機において、
上記後軸受15を、その少なくとも一部分が上記ボス部68に内嵌するよう配置したものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記ケース10に対し上記後軸受15が相対的に前方移動することを阻止する第1ストッパ70と、上記後軸受15に対し上記プロペラ軸16が相対的に前方移動することを阻止する第2ストッパ71とを備えたものである。
請求項3の発明は、請求項1、もしくは2の発明に加えて、上記プロペラ軸16の前部にスプライン歯38により上記従動ギヤ39を嵌合支持させ、上記プロペラ軸16を貫通させる上記ケース10下端部の後端内周面と上記プロペラ軸16の外周面との間に円環形状のシール体19を介設した船外機において、
上記プロペラ軸16の前部の外径よりも上記シール体19の内径をより大きくしたものである。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、船体側に支持可能とされるケースと、ほぼ水平に延びてこのケース下端部内に前、後軸受により支持されるプロペラ軸と、このプロペラ軸の前部に連結されてエンジン側に連動連結される従動ギヤと、上記プロペラ軸の後部に支持されるプロペラとを備え、このプロペラが、上記プロペラ軸の後部に外嵌されて支持される円筒状ボス部と、このボス部から外方に向けて突設されるプロペラ羽根とを備えた船外機において、
上記後軸受を、その少なくとも一部分が上記ボス部に内嵌するよう配置している。
このため、上記したように後軸受がボス部に内嵌した分、上記プロペラ軸の軸方向で、このプロペラ軸とプロペラのボス部とが互いに接近することとなる。これにより、上記プロペラ軸の軸方向における上記ケース下端部の寸法を短くさせることができる。また、この場合、プロペラ軸の長さを短くすることなく、かつ、前、後軸受の間隔を狭くすることなく、上記プロペラ軸とボス部とを互いに接近させることができる。このため、上記プロペラ軸の径寸法を大きくしなくても、上記ケースに対するプロペラ軸の支持強度を十分に確保できる。
よって、上記プロペラ軸に所望の支持強度を確保した上で、このプロペラ軸の軸方向における上記ケース下端部の寸法を短くすることにより、船外機をコンパクトにさせることができる。
請求項2の発明は、上記ケースに対し上記後軸受が相対的に前方移動することを阻止する第1ストッパと、上記後軸受に対し上記プロペラ軸が相対的に前方移動することを阻止する第2ストッパとを備えている。
ここで、上記プロペラの回転による船の前方推進時には、上記プロペラに与えられる水からの反力により、上記プロペラ軸は上記ケース下端部に対し前方移動しようとする。しかし、この前方移動は上記後軸受、および第1、第2ストッパにより阻止される。
また、仮に、上記プロペラ軸の前方移動をこのプロペラ軸の前端部で阻止させたとする。すると、このプロペラ軸には、上記プロペラを支持した後部側から前端部にいたるまでのほぼ全長にわたり、上記した水からの反力が軸方向圧縮力として与えられる。そして、これは、上記プロペラ軸の支持強度を低下させるものであって好ましくない。
これに比べて、上記発明によれば、プロペラ軸には、上記プロペラを支持した後部側から上記後軸受による支持部に至る部分にのみ、上記反力が与えられるにとどまる。このため、上記反力によるプロペラ軸の支持強度の低下は小さく抑制され、上記プロペラ軸に所望の支持強度をより確実に確保できる。
よって、上記プロペラ軸に所望の支持強度をより確実に確保した上で、このプロペラ軸の軸方向における上記ケース下端部の寸法を短くすることにより、船外機をコンパクトにさせることができる。
請求項3の発明は、上記プロペラ軸の前部にスプライン歯により上記従動ギヤを嵌合支持させ、上記プロペラ軸を貫通させる上記ケース下端部の後端内周面と上記プロペラ軸の外周面との間に円環形状のシール体を介設した船外機において、
上記プロペラ軸の前部の外径よりも上記シール体の内径をより大きくしている。
このため、船外機の組み付け作業時において、上記ケース下端部に取り付けたシール体の内孔に対し、上記プロペラ軸の前部を通過させるとき、このプロペラ軸の前部におけるスプライン歯が上記シール体の内周部に当接して、これを損傷させる、という不都合の発生は防止される。よって、その分、上記組み付け作業が円滑、かつ、容易にできる。
本発明の船外機に関し、船外機において、ケース下端部に支持されたプロペラ軸に所望の支持強度を確保した上で、このプロペラ軸の軸方向における上記ケース下端部の寸法を短くすることにより、船外機をコンパクトにさせる、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
即ち、船外機は、船体側に支持可能とされるケースと、ほぼ水平に延びてこのケース下端部内に前、後軸受により支持されるプロペラ軸と、このプロペラ軸の前部に連結されてエンジン側に連動連結される従動ギヤと、上記プロペラ軸の後部に支持されるプロペラとを備えている。また、このプロペラは、上記プロペラ軸の後部に外嵌されて支持される円筒状ボス部と、このボス部から外方に向けて突設されるプロペラ羽根とを備えている。上記後軸受は、その少なくとも一部分が上記ボス部に内嵌するよう配置されている。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
図1において、符号1は、水面2上に浮かべられる船で、矢印Frは、この船1の推進方向の前方を示している。
上記船1は、船体3と、この船体3側に設けられた水平板4に支持される船外機5とを備えている。この船外機5は、推進力を生じて上記船体3を前方に推進可能とさせる船外機本体7と、この船外機本体7を上記水平板4に支持させるブラケット8とを備えている。
図1−7において、上記船外機本体7は、ほぼ垂直方向に延びて上記ブラケット8により船体3側に支持可能とされるアルミニウム合金製の鋳造製ケース10と、このケース10上端部側に支持されるエンジン11と、上記ケース10下端部の内部空間12に収容され、船体3の長手方向に延びるほぼ水平な第1軸心13回りに回転可能となるよう前、後軸受14,15により上記ケース10に支持されるプロペラ軸16と、上記ケース10下端部から後方に突出した上記プロペラ軸16の後部に締結具17により支持されるプロペラ18と、上記第1軸心13上で、上記プロペラ軸16を貫通させる上記ケース10下端部の後端における貫通孔20の内周面と上記プロペラ軸16の外周面との間に介設される円環形状のシール体19とを備えている。
上記エンジン11は4サイクル単気筒の空冷式内燃機関である。このエンジン11は、軸心22がほぼ垂直であるクランク軸23を支持するクランクケース24と、このクランクケース24の下端開口を閉じるようこのクランクケース24に取り付けられ潤滑油25を貯留するオイルパン26とを備えている。このオイルパン26に上記クランク軸23の下端部が軸受27により支持されている。
また、上記船外機本体7は、上記ケース10の長手方向中途部の内部空間30に収容され、ほぼ垂直な第2軸心31回りに回転可能となるよう上、下軸受32,33により上記ケース10に支持されるドライブ軸34と、上記ケース10上端部とエンジン11との間に介設され、上記ドライブ軸34を上記クランク軸23の下端部に連動連結させる遊星歯車式の減速装置35と、上記ケース10下端部の内部空間12に収容され、上記ドライブ軸34の下端部にスプライン歯36により嵌合支持されるベベルギヤ式の駆動ギヤ37と、上記内部空間12に収容され、上記プロペラ軸16の前端部(自由端部)にスプライン歯38により嵌合連結される従動ギヤ39とを備えている。
上記第2軸心31は上記クランク軸23の軸心22と同軸であり、かつ、上記第1軸心13と互いに直交している。また、上記駆動ギヤ37と従動ギヤ39とは互いに同形同大とされ、互換性を有している。
上記ケース10は、上、下ケース42,43に分断されている。上ケース42は、その長手方向の中途部を構成してほぼ垂直方向に延びる押し出し成形品44と、この押し出し成形品44の上端部に結合具45により結合される上部材46と、上記押し出し成形品44の下端部に結合具47により結合される下部材48とを備えている。
より具体的には、上記押し出し成形品44はアルミニウム合金製で、上、下部材46,48はアルミニウム合金の鋳造製とされ、上記各結合具45,47はリベットである。上記押し出し成形品44は、その長手方向の各部横断面が船1の長手方向に長い楕円筒形状をなしている。上記押し出し成形品44の下部は水面2下に没入される。
上記上部材46は、上記第2軸心31上に位置し、上記ブラケット8により船体3側に支持される円筒形状の上部材本体51と、この上部材本体51の上端部に一体的に形成される外向きフランジ52と、上記上部材本体51の下端部に一体的に形成される外向きフランジ53と、この外向きフランジ53の下面から下方に向かって一体的に突出し、上記押し出し成形品44の上端部内側に密に嵌合して、この押し出し成形品44に対し上記結合具45により結合される筒形状部54とを備えている。
上記外向きフランジ52は上記減速装置35を介しクランクケース24側と互いに締結具55により結合されている。また、上記押し出し成形品44の上端部と筒形状部54との間には液状のシール材が介設されている。上記押し出し成形品44の上端面は、上記外向きフランジ53の下面に当接し、上記押し出し成形品44の上端部は、その上方から上記外向きフランジ53により覆われている。
上記下部材48の上部には、上方に向かって突出し、上記押し出し成形品44の下端部内側に密に嵌合してこの押し出し成形品44に上記結合具47により結合される筒形状部57が形成されている。また、上記押し出し成形品44の下端部と筒形状部57との間には液状のシール材が介設されている。上記下部材48の下部には、前、後フランジ58が形成され、また、上記第2軸心31上で上記フランジ58側から下方に向かって突出する円筒状突起59が一体的に形成されている。この円筒状突起59の内部に、上記駆動ギヤ37の少なくとも一部である上部が収容され、上記ドライブ軸34の下端部が上記駆動ギヤ37と共に上記下軸受33により上記円筒状突起59に支持されている。
上記下ケース43は、アルミニウム合金の鋳造製とされ、上記ケース10下端部を構成している。上記下ケース43には、その内部空間12にプロペラ軸16と従動ギヤ39とが収容されて、上記プロペラ軸16が支持されている。上記下ケース43には、上記第2軸心31上に上記内部空間12の一部を構成する円形孔61が形成されている。この円形孔61には、上記円筒状突起59と共に駆動ギヤ37が嵌脱可能に嵌入されている。この場合、駆動ギヤ37の下部は、上記下ケース43の内部空間12に収容される。また、上記円筒状突起59と円形孔61とは密に嵌合し、上記第2軸心31上で、上記円筒状突起59の外周面と円形孔61の内周面との間には円環形状のシール体62が介設されている。
上記上、下ケース42,43を互いに結合させる前、後締結具63,64が設けられている。具体的には、上記上ケース42の前、後フランジ58が上記前、後締結具63,64によって下ケース43の上面に結合されている。平面視で、上記前、後締結具63,64は、上記第1軸心13上に配置され、前締結具63は上記円形孔61の前方近傍に配置され、後締結具64は上記円形孔61の後方近傍に配置されている。
上記上ケース42の押し出し成形品44の下端部、結合具47、下部材48、下ケース43の上部、および前、後締結具63,64に全体的に外嵌されて、これらを保護するゴム製のカバー体66が設けられている。
上記プロペラ18は、上記第1軸心13上で上記プロペラ軸16の後部に外嵌し、このプロペラ軸16に上記締結具17により締結されて支持される円筒状ボス部68と、このボス部68から径方向外方に向けて突設されるプロペラ羽根69とを備えている。上記前、後軸受14,15は、上記駆動ギヤ37の歯部よりも後側に配置され、上記後軸受15の少なくとも一部分が上記ボス部68の前端部に内嵌されている。
上記下ケース43に対し、上記後軸受15が相対的に前方移動することを阻止する第1ストッパ70が設けられている。この第1ストッパ70は上記内部空間12の内周面に一体的に突設される環状突起であり、上記第1ストッパ70に上記後軸受15のアウタレースの前面が当接することにより、この後軸受15の前方移動が阻止される。上記後軸受15に対し上記プロペラ軸16が相対的に前方移動することを阻止する第2ストッパ71が設けられている。この第2ストッパ71は、上記プロペラ軸16の軸方向中途部の外周面に一体的に突設される環状突起であり、上記後軸受15のインナレースの後面に上記第2ストッパ71が当接することにより、この第2ストッパ71の前方移動が阻止される。
上記従動ギヤ39を支持した上記プロペラ軸16の一部分である前端部の外径よりも、上記シール体19の内径が、より大きくされている。
図4,7,8にて示すように、上記上ケース42、ドライブ軸34、および駆動ギヤ37は、一体的に組み合わされた組み合わせ体73とされている。一方、上記下ケース43、プロペラ軸16、プロペラ18、および従動ギヤ39は、一体的に組み合わされた他の組み合わせ体74とされている。そして、上記組み合わせ体73における上ケース42と、上記他の組み合わせ体74における下ケース43とが上記前、後締結具63,64により互いに固着可能(図4,7)、離脱可能(図8)とされている。
そして、上記船外機5のエンジン11を駆動させると、このエンジン11の駆動力は、上記減速装置35で減速された後、ドライブ軸34、駆動ギヤ37、従動ギヤ39、およびプロペラ軸16を介しプロペラ18に伝達され、船1が前方に推進させられる。
上記構成によれば、後軸受15を、その少なくとも一部分が上記ボス部68に内嵌するよう配置している。
このため、上記したように後軸受15がボス部68に内嵌した分、上記プロペラ軸16の軸方向で、このプロペラ軸16とプロペラ18のボス部68とが互いに接近することとなる。これにより、上記プロペラ軸16の軸方向における上記ケース10下端部の寸法を短くさせることができる。また、この場合、プロペラ軸16の長さを短くすることなく、かつ、前、後軸受14,15の間隔を狭くすることなく、上記プロペラ軸16とボス部68とを互いに接近させることができる。このため、上記プロペラ軸16の径寸法を大きくしなくても、上記ケース10に対するプロペラ軸16の支持強度を十分に確保できる。
よって、上記プロペラ軸16に所望の支持強度を確保した上で、このプロペラ軸16の軸方向における上記ケース10下端部の寸法を短くすることにより、船外機5をコンパクトにさせることができる。
また、前記したように、ケース10に対し上記後軸受15が相対的に前方移動することを阻止する第1ストッパ70と、上記後軸受15に対し上記プロペラ軸16が相対的に前方移動することを阻止する第2ストッパ71とを備えている。
ここで、上記プロペラ18の回転による船1の前方推進時には、上記プロペラ18に与えられる水からの反力により、上記プロペラ軸16は上記ケース10下端部に対し前方移動しようとする。しかし、この前方移動は上記後軸受15、および第1、第2ストッパ70,71により阻止される。
また、仮に、上記プロペラ軸16の前方移動をこのプロペラ軸16の前端部で阻止させたとする。すると、このプロペラ軸16には、上記プロペラ18を支持した後部側から前端部にいたるまでのほぼ全長にわたり、上記した水からの反力が軸方向圧縮力として与えられる。そして、これは、上記プロペラ軸16の支持強度を低下させるものであって好ましくない。
これに比べて、上記構成によれば、プロペラ軸16には、上記プロペラ18を支持した後部側から上記後軸受15による支持部に至る部分にのみ、上記反力が与えられるにとどまる。このため、上記反力によるプロペラ軸16の支持強度の低下は小さく抑制され、上記プロペラ軸16に所望の支持強度をより確実に確保できる。
よって、上記プロペラ軸16に所望の支持強度をより確実に確保した上で、このプロペラ軸16の軸方向における上記ケース10下端部の寸法を短くすることにより、船外機5をコンパクトにさせることができる。
また、前記したように、プロペラ軸16の前部にスプライン歯38により上記従動ギヤ39を嵌合支持させ、上記プロペラ軸16を貫通させる上記ケース10下端部の後端における貫通孔20の内周面と上記プロペラ軸16の外周面との間に円環形状のシール体19を介設した船外機において、上記プロペラ軸16の前部の外径よりも上記シール体19の内径をより大きくしている。
このため、船外機5の組み付け作業時において、上記ケース10下端部に取り付けたシール体19の内孔に対し、上記プロペラ軸16の前部を通過させるとき、このプロペラ軸16の前部におけるスプライン歯38が上記シール体19の内周部に当接して、これを損傷させる、という不都合の発生は防止される。よって、その分、上記組み付け作業が円滑、かつ、容易にできる。
なお、以上は図示の例によるが、上記エンジン11は水冷式であってもよく、ケース10は全体的に鋳造製であってもよい。また、上記後軸受15は、その全体を上記ボス部68の前部に内嵌させてもよい。
船外機の側面図である。 船外機の側面上部断面図である。 船外機の側面中途部断面図である。 船外機の側面下部断面図である。 上ケースの上側の外向きフランジの底面図である。 上ケースにおける押し出し成形品と上部材との結合部横断面図である。 船外機の下部平面図である。 組み合わせ体と他の組み合わせ体との展開図である。
符号の説明
1 船
3 船体
5 船外機
10 ケース
11 エンジン
12 内部空間
13 第1軸心
14 前軸受
15 後軸受
16 プロペラ軸
18 プロペラ
19 シール体
20 貫通孔
38 スプライン歯
39 従動ギヤ
68 ボス部
69 プロペラ羽根
70 第1ストッパ
71 第2ストッパ

Claims (3)

  1. 船体側に支持可能とされるケースと、ほぼ水平に延びてこのケース下端部内に前、後軸受により支持されるプロペラ軸と、このプロペラ軸の前部に連結されてエンジン側に連動連結される従動ギヤと、上記プロペラ軸の後部に支持されるプロペラとを備え、このプロペラが、上記プロペラ軸の後部に外嵌されて支持される円筒状ボス部と、このボス部から外方に向けて突設されるプロペラ羽根とを備えた船外機において、
    上記後軸受を、その少なくとも一部分が上記ボス部に内嵌するよう配置したことを特徴とする船外機。
  2. 上記ケースに対し上記後軸受が相対的に前方移動することを阻止する第1ストッパと、上記後軸受に対し上記プロペラ軸が相対的に前方移動することを阻止する第2ストッパとを備えたことを特徴とする請求項1に記載の船外機。
  3. 上記プロペラ軸の前部にスプライン歯により上記従動ギヤを嵌合支持させ、上記プロペラ軸を貫通させる上記ケース下端部の後端内周面と上記プロペラ軸の外周面との間に円環形状のシール体を介設した船外機において、
    上記プロペラ軸の前部の外径よりも上記シール体の内径をより大きくしたことを特徴とする請求項1、もしくは2に記載の船外機。
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