JP2007050501A - 工作機械のテレスコピックカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】 テレスコピックカバーを構成する複数のカバー体の支持構造を簡単化でき、しかもテレスコピックカバーを構成する各カバー体の全体を有効活用できるようにすること。
【解決手段】 相対移動可能に内外に重なり合い且つ相対移動により伸縮し得るように組み合わされた複数のカバー体26A,27Aを備えた工作機械の左側テレスコピックカバー25Aにおいて、外側カバー体26Aの両側壁部にX方向(伸縮方向)と平行に延びる1対の案内部材31Aが設けられ、内側カバー体27Aの両側壁部に、その外側カバー体26A側基端部から外側カバー体26Aの方へ伸縮方向と平行に突出する1対の被案内部材34Aが設けられている。そこで、内側カバー体27Aが外側カバー体26Aに組み合わされた場合、これら1対の被案内部材34Aが1対の案内部材31Aに夫々摺動自在に係合されている。
【選択図】 図9

Description

本発明は、相対移動により伸縮可能な複数のカバー体を備え、工作機械に設けられた可動テーブルを駆動する駆動機構の上側を覆うテレスコピックカバーに関する。
従来、工作機械において、切削加工に供するワークを位置決め載置するサドルやテーブルがX方向とY方向とに独立に駆動され、コラムに支持した主軸ヘッドに装着された切削工具により、ワークに切削加工が施されるようになっている。このような工作機械では、例えば、特許文献1に示すように、これらサドルやテーブルの駆動機構を切削屑から保護する為に、駆動機構の上側をテレスコピックカバーで覆っている。
また、特許文献2に記載のテレスコピックカバーでは、第1の実施例において、テーブルをX方向に往復移動させる駆動機構のボールネジやガイドレールに切削屑が入り込まないように、これらボールネジやガイドレールの上側を、テーブルの左右両側に設けた第1,第2カバー集成体で常に覆うようにしてある。
この場合、これら第1,第2カバー集成体の各々は、第1及び第2のカバー部材を具備し、テーブルの下面に第1のカバー部材が取付けられ、これら第1のカバー部材に第2のカバー部材が摺動自在に支持されるとともに、1対の第2のカバー部材同士が内側の端部において2本の連結棒で連結され、第2のカバー部材が傾かないようにしてある。
更に、特許文献2に記載のテレスコピックカバーでは、第2の実施例において、第1の実施例と同様に設けられた第1,第2カバー集成体の各々は、第1及び第2のカバー部材を具備し、テーブルの下面に第1のカバー部材が取付けられ、これら第1のカバー部材に第2のカバー部材が摺動自在に支持されるとともに、1対の第1のカバー部材の外側の停止部材を、外側端部から所定距離だけ内側に入り込んだ位置に取付けてある。
つまり、第1のカバー部材と第2のカバー部材とが所定距離だけ重複するようにしてある。それ故、第2カバー部材が第1のカバー部材から外方に最大限に突出した場合でも、所定距離の重複部により、第2カバー部材が第1のカバー部材の外側部分で支持されるようにしてある。
特開2005−22042号公報 特開平8−57741号公報
特許文献2に記載のテレスコピックカバーにおいて、第1の実施例では、テーブルが移動する際に、第1のカバー部材を介して第2のカバー部材を移動させる場合、連結された2枚分の第2のカバー部材を同時に移動させるので、第2のカバー部材の移動負荷が大きくなり、テーブルを駆動する駆動モータが大型化するという問題がある。
また、特許文献2に記載のテレスコピックカバーにおいて、第2の実施例では、第2のカバー部材が第1のカバー部材から外方に最大限に突出した場合、所定長さの重複部により、第2のカバー部材を第1のカバー部材の外側部分で支持するようにしてあるため、第2のカバー部材はその全長に亙って効果的にカバー機能を発揮できないこと、第2のカバー部材の長さ寸法が重複部分の寸法に応じて大型化せざるを得ないため、第2のカバー部材がコスト高になること、等の問題がある。
請求項1に係る工作機械のテレスコピックカバーは、相対移動可能に内外に重なり合い且つ相対移動により伸縮し得るように組み合わされた複数のカバー体を備えた工作機械のテレスコピックカバーにおいて、内外に隣接する各組のカバー体において、伸縮方向と平行に延びる1対の案内部材を設けると共に、内側カバー体の側壁部の外側カバー体側基端部から外側カバー体の方へ伸縮方向と平行に突出して1対の案内部材に摺動自在に夫々係合された1対の被案内部材を設けたものである。
各組のカバー体を構成する外側カバー体と内側カバー体において、外側カバー体の両側壁部に設けた1対の案内部材に、内側カバー体に設けた1対の案内部材であって、内側カバー体の側壁部の外側カバー体側基端部から外側カバー体の方へ伸縮方向と平行に突出した1対の被案内部材が摺動自在に夫々係合されているため、内側カバー体はこれら1対の案内部材と1対の被案内部材との係合を介して、外側カバー体に対して相対移動可能に内外に重なり合うとともに、相対移動により伸縮する。
この場合、内側カバー体が最大限に外側カバー体に重なり合った場合、内側カバー体の被案内部材が外側カバー体と反対側、つまり工作機械の外側に突出することはない。また、内側カバー体が最大限に外側カバー体から伸張した場合でも、1対の案内部材と1対の被案内部材との係合により、内側カバー体は外側カバー体に支持される。
請求項2に係る工作機械のテレスコピックカバーは、請求項1の発明において、前記案内部材は、被案内部材の上方移動と下方移動を規制するように構成されたものである。
請求項3に係る工作機械のテレスコピックカバーは、請求項1又は2の発明において、前記案内部材は、横向き凹字形断面の合成樹脂製の部材で構成されたものである。
請求項4に係る工作機械のテレスコピックカバーは、請求項3の発明において、前記被案内部材は、コ字形断面の部材で構成されたものである。
請求項5に係る工作機械のテレスコピックカバーは、請求項1又は2の発明において、前記被案内部材は、横向き凹字形断面の合成樹脂製の部材で構成されたものである。
請求項6に係る工作機械のテレスコピックカバーは、請求項3又は5の発明において、前記案内部材又は被案内部材の開放側に、前記カバー体の内部への異物の侵入を防止する保護板を設けたものである。
請求項7に係る工作機械のテレスコピックカバーは、請求項1〜6の何れかの発明において、前記被案内部材は、少なくとも内側カバー体の伸縮方向長さの1/2以上の長さを有するものである。
請求項8に係る工作機械のテレスコピックカバーは、請求項1〜7の何れかの発明において、前記工作機械の可動テーブルの両側に対称にテレスコピックカバーが装備され、可動テーブルが中央の中立位置にあるとき、可動テーブルの両側の相対向するテレスコピックカバーの相対向する各対の被案内部材の自由端同士が干渉しないように、被案内部材の外側カバー体側への突出長さが設定されたものである。
請求項9に係る工作機械のテレスコピックカバーは、請求項1〜8の何れかの発明において、前記外側カバー体の内側カバー体側先端近傍部と内側カバー体の外側カバー体側基端近傍部とに内側カバー体の外側カバー体からの脱落を防止する係止機構を設けたものである。
請求項10に係る工作機械のテレスコピックカバーは、請求項9の発明において、前記外側カバー体の内側カバー体側先端部に、内側カバー体の表面の異物を除去するスクレーパを設けたものである。
請求項1の発明によれば、相対移動可能に内外に重なり合い且つ相対移動により伸縮し得るように組み合わされた複数のカバー体を備えた工作機械のテレスコピックカバーにおいて、内外に隣接する各組のカバー体において、外側カバー体の両側壁部に伸縮方向と平行に延びる1対の案内部材を設けると共に、内側カバー体の側壁部の外側カバー体側基端部から外側カバー体の方へ伸縮方向と平行に突出して1対の案内部材に摺動自在に夫々係合された1対の被案内部材を設けたので、内側カバー体はこれら1対の案内部材と1対の被案内部材との係合を介して、外側カバー体に対して相対移動可能に内外に重なり合い、しかも相対移動により伸縮する。
そこで、内側カバー体が最大限に外側カバー体に重なり合った場合には、内側カバー体の被案内部材が外側カバー体と反対側であって、工作機械の外側に突出するようなことがなく、被案内部材の収納性を高めることができる。また、内側カバー体が最大限に外側カバー体から引き出された場合でも、1対の案内部材と1対の被案内部材との係合により、内側カバー体を支持する支持力を高めることができる。
そのため、更に、外側カバー体が内側カバー体を支持する支持構造の簡単化を図ることができるとともに、テレスコピックカバーを構成する外側カバー体と内側カバー体全体の有効活用を図ることができる。
請求項2の発明によれば、前記案内部材は、被案内部材の上方移動と下方移動を規制するように構成されたので、外側カバー体に対する内側カバー体の上下方向の振動や揺れを確実に防止でき、内側カバー体の姿勢の安定性を高めることができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
請求項3の発明によれば、前記案内部材は、横向き凹字形断面の合成樹脂製の部材で構成されたので、内側カバー体を支持する支持力を高めることができ、内側カバー体の姿勢の安定性を一層高めることができる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
請求項4の発明によれば、前記被案内部材は、コ字形断面の部材で構成されたので、
案内部材に被案内部材を確実に係合させることができ、内側カバー体の姿勢の安定性を一層高めることができる。その他請求項3と同様の効果を奏する。
請求項5の発明によれば、前記被案内部材は、横向き凹字形断面の合成樹脂製の部材で構成されたので、案内部材と被案内部材との摩擦抵抗を小さくすることができ、内側カバー体を滑らかに摺動させることができる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
請求項6の発明によれば、前記案内部材又は被案内部材の開放側に、前記カバー体の内部への異物の侵入を防止する保護板を設けたので、カバー体の内部に切削屑等の異物が侵入するのを防止することができる。その他請求項3又は5と同様の効果を奏する。
請求項7の発明によれば、前記被案内部材は、少なくとも内側カバー体の伸縮方向長さの1/2以上の長さを有するので、内側カバー体が最大限に外側カバー体から引き出された場合でも、被案内部材が案内部材に係合する係合長さが内側カバー体を支持するのに十分な長さであるので、内側カバー体を支持する支持力や内側カバー体の姿勢保持性を高めることができる。その他請求項1〜6の何れかと同様の効果を奏する。
請求項8の発明によれば、前記工作機械の可動テーブルの両側に対称にテレスコピックカバーが装備され、可動テーブルが中央の中立位置にあるとき、可動テーブルの両側の相対向するテレスコピックカバーの相対向する各対の被案内部材の自由端同士が干渉しないように、被案内部材の外側カバー体側への突出長さが設定されたので、可動テーブルが中央から左右方向の何れに移動した場合でも、可動テーブルの両側の相対向するテレスコピックカバーの相対向する各対の被案内部材の自由端同士の干渉を確実に防止することができる。その他請求項1〜7の何れかと同様の効果を奏する。
請求項9の発明によれば、前記外側カバー体の内側カバー体側先端近傍部と内側カバー体の外側カバー体側基端近傍部とに内側カバー体の外側カバー体からの脱落を防止する係止機構を設けたので、可動テーブルの移動時に内側カバー体が外側カバー体から引き出された場合でも、係止機構により内側カバー体の外側カバー体からの脱落を確実に防止することができる。その他請求項1〜8の何れかと同様の効果を奏する。
請求項10の発明によれば、前記外側カバー体の内側カバー体側先端部に、内側カバー体の表面の異物を除去するスクレーパを設けたので、可動テーブルの移動に伴って、内側カバー体が外側カバー体の内側に収納される場合に、外側カバー体に設けたスクレーパにより、内側カバー体の表面に付着した切削屑等の異物を確実に除去することができる。その他請求項9と同様の効果を奏する。
本発明の工作機械のテレスコピックカバーは、相対移動可能に内外に重なり合い且つ相対移動により伸縮し得るように組み合わされた複数のカバー体を備えた工作機械のテレスコピックカバーにおいて、内外に隣接する各組のカバー体において、外側カバー体の両側壁部に1対の案内部材を設けるとともに、その1対の案内部材に係合する1対の被案内部材を、内側カバー体の外側カバー体基端部から外側カバー体の方へ片持ち状に延びるように設けてある。
一般的な縦型マシニングセンタである工作機械1について説明する。図1に示すように、台座ベース体2の後側にコラム3が立設され、台座ベース体1のコラム3よりも前側に、可動テーブル22をY方向に移動させるY方向駆動機構5と、可動テーブル22をY方向と直交するX方向に移動させるX方向駆動機構6とが設けられている。
先ず、可動テーブル22を載置した中間テーブル11をY方向に移動させるY方向駆動機構5について説明する。
図1に示すように、台座ベース体2上に、前後方向に延びる左右1対のY方向ガイドレール10が設けられ、これらY方向ガイドレール10上に左右方向に延びる中間テーブル11がY方向に移動可能に載置されている。台座ベース体2の後側に、Y方向駆動モータ12が固定され、その駆動軸12aに、前後方向向きに配設されたY方向ボールネジ軸13の後端部がカップリング14を介して連結されている。
中間テーブル11の下側にボールネジナット(図示略)が固着され、そのボールネジナットがY方向ボールネジ軸13に外嵌されている。それ故、Y方向駆動モータ12が回転駆動されると、Y方向ボールネジ13の回転により、ボールネジナットを介して中間テーブル11がY方向ガイドレール10に案内されながら、前方又は後方に移動される。
尚、図示を省略するが、台座ベース体2に設けられたコラム3に、主軸ヘッドが上下移動可能に支持されている。但し、この工作機械1には、主軸ヘッドに装着する複数の工具を必要に応じて択一的に切換えるツールチェンジャーが設けられているが、図示を省略するとともに、その詳しい説明を省略する。
次に、可動テーブル22をX方向に移動させるX方向駆動機構6について説明する。
図1,図4〜図6に示すように、中間テーブル11の直ぐ上側に左右方向向きに配設されたX方向ボールネジ軸16は、その左右両端部において、ベアリングを有する軸受け部材17,18で夫々回転可能に支持されている。中間テーブル11の右端部上にX方向駆動モータ19が固定され、その駆動軸とX方向ボールネジ軸16の右端部とがカップリング20で連結されている。
中間テーブル11上に、左右方向に延びる前後1対のX方向ガイドレール21が設けられ、これらX方向ガイドレール21上に左右方向に長い可動テーブル22がX方向に移動可能に支持されている。可動テーブル22の下側にボールネジナット23が固着され、そのボールネジナット23がX方向ボールネジ軸16に外嵌されている。
それ故、X方向駆動モータ19が回転駆動されると、X方向ボールネジ軸16の回転により、ボールネジナット23を介して可動テーブル22がX方向ガイドレール21に案内されながら、左方又は右方に移動され、可動テーブル22上に載置固定されたワーク(図示略)が主軸ヘッドにより切削加工が施される。
次に、可動テーブル22に連結された左右1対のテレスコピックカバー25A,25Bについて説明する。即ち、X方向駆動機構6の上側の可動テーブル22よりも左側を覆う左側テレスコピックカバー25Aと、X方向駆動機構6の上側の可動テーブル22よりも右側を覆う右側テレスコピックカバー25Bが設けられている。
左右1対のテレスコピックカバー25A,25Bは、可動テーブル22に対して左右対称に構成され、同じ構造であるので、可動テーブル22の左側に設けられた左側テレスコピックカバー25Aについて説明する。但し、右側テレスコピックカバー25Bについては、左側テレスコピックカバー25Aと同じ符号を付してその説明を省略する。
図2〜図4,図7に示すように、左側テレスコピックカバー25Aは、外側カバー体26Aと内側カバー体27Aを有し、これら2つのカバー体26A,27Aが相対移動可能に内外に重なり合い且つ相対移動によりX方向へ伸縮し得るように組み合わされている。
先ず、外側カバー体26Aについて説明する。図7〜図12に示すように、外側カバー体26Aは、上壁部26aと後側側壁部26cと前側側壁部26dと右側壁板26bとで、下側と左端部とが夫々開放された断面ほぼ門形に形成され、金属板で構成されている。上壁部26aの上面の左右方向中央部には、前後方向向きの連結板28Aが固着され、この連結板28Aに可動テーブル22の左端がボルト(図示略)により固定されている。それ故、外側カバー体26Aは可動テーブル22と一体的に左右方向に移動可能になっている。
上壁部26aの左端部と両側壁部26c,26dの左端部とに、硬質ゴム製のスクレーパ29Aが夫々その全幅に亙って貼着されている。右側壁板26bには、図10〜図12に示すように、前後1対のX方向ガイドレール21に接触するほぼL字型の1対のガイド板30Aが夫々固着されている。これら1対のガイド板30Aは対応するX方向ガイドレール21の上面と内面とに夫々摺動自在に当接しているため、外側カバー体26Aの右端部がX方向ガイドレール21で支持されるとともに、その前後方向へのガタつきが防止されている。
外側カバー体26Aには、図11,図12に示すように、更に、その両側壁部26c,26dの下端部であって、夫々内側に水平状に曲げ形成された水平部26e,26fの下側に、外側カバー体26Aの全長に亙る長さを有し、横向き凹字形断面に形成された案内部材31AがX方向向きに一体的に固着されている。但し、これら左右1対の案内部材31Aは夫々硬質且つ低摩擦の合成樹脂で構成されている。外側カバー体26Aにおいて、上壁部26aと側壁部26cと側壁部26dの内面には、断面ほぼ門形のゴムパッキン(図示略)が貼着されている。
次に、内側カバー体27Aについて説明する。図7〜図9,図13,図14に示すように、内側カバー体27Aは、上壁部27aと後側側壁部27cと前側側壁部27dと左側壁板27eとで、下側と右端部とが夫々開放された断面ほぼ門形に形成され、金属板で構成されている。右側壁板27bには、図14に示すように、前後1対のX方向ガイドレール21に接触するほぼL字型のガイド板33Aが夫々固着されている。これら1対のガイド板33Aは対応するX方向ガイドレール21の上面と内面とに夫々摺動自在に当接しているため、内側カバー体27Aの右端部がX方向ガイドレール21で支持されるとともに、その前後方向へのガタつきが防止されている。
図8,図9,図13〜図14に示すように、内側カバー体27Aにおいて、両側壁部27c,27dの下端部分の内面には、これらの左右方向ほぼ全長に亙って1対の金属製の被案内部材34Aが夫々固定され、これら1対の被案内部材34Aの右側部分が、外側カバー体26Aの方へ(つまり、右方向へ)X方向と平行に所定長さ片持ち状に突出するように構成されている。
被案内部材34Aは、取付部34dと上板部34cと縦板部34bと水平支持部34aとで構成され、上板部34cと縦板部34bと水平支持部34aによりコ字形断面が形成されている。両側壁部27c,27dの下端部を夫々内側に水平状に曲げ形成された水平部27f,27gの上面に上板部34cが夫々接合され、且つ両側壁部27c,27dの下端部分の内面に取付部34dが夫々接合されて、内側カバー体27Aの両側壁部27c,27dに被案内部材34Aが夫々固定されている。水平支持部34aは、両側壁部27c,27dの外側カバー体26A側基端部(右側基端部)から右端部に亙って形成され、両側壁部27c,27dの外側カバー体26A側基端部から左端部に亙っては形成されていない。
図7〜図9,図18に示すように、内側カバー体27Aを外側カバー体26Aに組み合わせた場合、被案内部材34Aの水平支持部34aが案内部材31Aの係合凹部31aに夫々嵌め込まれ、且つ被案内部材34Aの上板部34cと水平支持部34aとの間に、案内部材31Aの上側部分が夫々嵌め込まれる。それ故、案内部材31Aにより被案内部材34Aの上方移動と下方移動及び前後方向の移動が夫々規制される。即ち、外側カバー体26Aに対する内側カバー体27Aの上下方向、前後方向の振動や揺れが防止される。
また、内側カバー体27Aを外側カバー体26Aに組み合わせた場合、外側カバー体26Aの側壁部26cと内側カバー体27Aの側壁部27c間の隙間と、外側カバー体26Aの側壁部26dと内側カバー体27Aの側壁部27d間の隙間が前述のゴムパッキンで埋まるように構成されている。
次に、外側カバー体26Aの内側カバー体27A側先端近傍部と内側カバー体27Aの外側カバー体26A側基端近傍部とに設けられ、内側カバー体27Aの外側カバー体26Aからの脱落を防止する左側係止機構36Aについて説明する。
図7,図8,図15に示すように、外側カバー体26Aの上壁部26aの左端部に前述した硬質ゴム製のスクレーパ29Aが設けられている。内側カバー体27Aの右側壁板27bの内面には、硬質のクッションゴム37Aがビス38Aで固定されている。但し、このクッションゴム37Aの上端部は内側カバー体27Aの上壁部27aの上側に突出している。
それ故、図8に示すように、内側カバー体27Aが外側カバー体26Aから左方に大きく引き出された場合でも、外側カバー体26Aのスクレーパ29Aと、内側カバー体27Aのクッションゴム37Aとが確実に接触するので、内側カバー体27Aが外側カバー体26Aから外れないように、つまり脱落しないようになっている。
ここで、右側壁板部27bの外面の上部には、板部材からなり外側カバー体26Aの上壁部26aに下側から当接する合成樹脂製の支持板39Aが前後1対設けられ、夫々ビス40Aで右側壁板27bに固定されている。それ故、内側カバー体27Aが外側カバー体26Aに対して伸縮方向に相対移動する場合でも、その支持板39Aによりスムーズに移動できるようになっている。
内側カバー体27Aの右側壁板27bには、更に、図15に示すように、その外面にゴム等のクッション材41Aが固着されている。そのため、図4,図7に示すように、内側カバー体27Aの殆どが外側カバー体26Aの内側に入り込んで重なり合った場合でも、内側カバー体27Aの右側壁板27bと外側カバー体26Aの右側壁板26bとの衝突が緩和されるようになっている。
ところで、図4,図6に示すように、L字状に曲げ形成された左側ブラケット43Aの水平壁部43aがX方向ガイドレール21の左端部にビス止めされ、左側ブラケット43Aの鉛直壁部43bの上端部に1対の左側ストッパ44Aが固着されている。そこで、図4に示すように、左側ブラケット43Aの鉛直壁部43bが内側カバー体27Aの左側壁板27eよりも右側に位置している。
そのため、図4に示すように、内側カバー体27Aが右方に移動した場合、左側ストッパ44Aが内側カバー体27Aの左側壁板27eに右側から当接し、内側カバー体27Aの右方限界位置が規制される。逆に、図16に示すように、内側カバー体27Aが左方に移動した場合、右側壁板27bに取り付けられたクッション材42Aが、左側ブラケット43A の鉛直壁部45A(43bの裏側)に左側から当接し、内側カバー体27Aの左方限界位置が規制される。
ここで、図17に示すように、左側テレスコピックカバー25Aについて、内側カバー体27Aが外側カバー体26Aに最大限に重なり合った場合(収納された場合)であり、しかも右側テレスコピックカバー25Bについて、内側カバー体27Bが外側カバー体26Bに最大限に重なり合った場合(収納された場合)でも、外側カバー体26A,26Bに設けられた被案内部材34A,34Bの自由端同士が干渉しないように、被案内部材34A,34Bの外側カバー体26A,26B側への突出量(長さ)が設定されている。この場合、被案内部材34A,34Bは、内側カバー体27A,27BのX方向長さ(伸縮方向長さ)の1/2以上の長さに設定されている。
次に、このように構成された工作機械1の左側テレスコピックカバー25Aの作用について説明する。
X方向駆動モータ19が回転されると、X方向ボールネジ軸16を介して可動テーブル22がX方向ガイドレール21に沿って左方又は右方に移動される。可動テーブル22が右方限界位置付近へ移動する場合、その初期段階においては、図7に示すように、内側カバー体27Aが外側カバー体26Aから最大限に引き出されていない場合には、内側カバー体27AはX方向ガイドレール21との接触抵抗により移動しない場合は、外側カバー体26Aだけが可動テーブル22と同期して右方に移動する(図16参照)。
または、ガイドレール21との接触抵抗よりもスクレーパ29Aと内側カバー体27Aとの接触抵抗が大きい場合は、外側カバー体26Aと内側カバー体27Aは、ほぼ同時に移動し、内側カバー体27Aの左側壁板27eが左側ブラケット43Aの鉛直壁部43bに固着された左側ストッパ44Aに当接し、内側カバー体27Aの移動が規制され、その後、外側カバー体26Aだけが移動する。
その後、内側カバー体27Aが置き去り状態で、外側カバー体26Aだけが移動した結果、左側係止機構36Aにより、外側カバー体26Aのスクレーパ29Aと内側カバー体27Aのクッションゴム37Aとが接触した以降においては、内側カバー体27Aが外側カバー体26Aに引っ張られて外側カバー体26Aと同期して右方に移動する。
その後、内側カバー体27Aがその右方限界位置付近まで移動した場合、内側カバー体27Aが外側カバー体26Aから最大限に引き出された状態で右方に移動し、左側ストッパ44Aが内側カバー体27Aの左側壁板27eに右側から当接して、内側カバー体27Aの右方限界移動位置が規制される(図4参照)。
このように、内側カバー体27Aが外側カバー体26Aから最大限に引き出されている場合でも、外側カバー体26Aに設けた1対の案内部材31Aに内側カバー体27Aの被案内部材34Aが所定長さに亙って係合しているため、外側カバー体26Aで内側カバー体27Aを確実に支持することができる。
一方、可動テーブル22が左方限界位置付近へ移動する場合、その初期段階においては、内側カバー体27AはX方向ガイドレール21との接触抵抗により移動しない場合は、外側カバー体26Aだけが可動テーブル22と同期して左方に移動する(図4参照)。
または、ガイドレール21との接触抵抗よりもスクレーパ29Aと内側カバー体27Aとの接触抵抗が大きい場合は、外側カバー体26Aと内側カバー体27Aは、ほぼ同時に移動し、右側壁板27bのクッション材42Aが、左側ブラケット43A の鉛直壁部45Aに当接し、内側カバー体27Aの移動が規制され、その後、外側カバー体26Aだけが移動する。このとき、外側カバー体26Aに設けたスクレーパ29Aは、内側カバー体27Aの上壁部26aの上面に載っている切削屑等を除去しながら移動する。
そして、内側カバー体27Aが置き去り状態で、外側カバー体26Aだけが移動した結果、左側係止機構36Aにより、クッション材41Aが外側カバー体26Aの右側壁板26bに左側から当接した以降において、内側カバー体27Aが外側カバー体26Aと同期して左方に移動する(図4参照)。その後、可動テーブル22が左方限界位置付近へ移動するまで、外側カバー体26Aと内側カバー体27Aとが同期して一体的に左方へ移動する。
このように、相対移動可能に内外に重なり合い且つ相対移動により伸縮し得るように組み合わされた複数のカバー体26A,27Aを備えた工作機械1の左側テレスコピックカバー25Aにおいて、内外に隣接する外側カバー体26Aと内側カバー体27Aにおいて、外側カバー体26Aの両側壁部26c,26dに伸縮方向と平行に延びる1対の案内部材31Aを設けると共に、内側カバー体27Aにおいて、両側壁部27c,27dの下端部分の内面には、これらの左右方向ほぼ全長に亙って1対の金属製の被案内部材34Aが夫々固定され、これら1対の被案内部材34Aの右側部分が、外側カバー体26Aの方へ伸縮方向と平行に突出して1対の案内部材31Aに摺動自在に夫々係合された1対の被案内部材34Aを設けたので、内側カバー体27Aはこれら1対の案内部材31Aと1対の被案内部材34Aとの係合を介して、外側カバー体26Aに対して相対移動可能に内外に重なり合いが可能になり、しかも、相対移動により伸縮が可能になる。
案内部材31Aを横向き凹字形断面の合成樹脂製の部材で構成し、且つ被案内部材34Aをコ字形断面を有する金属製の部材で構成し、これらを嵌め込んで組み合わせるので、外側カバー体26Aの側壁部26cと内側カバー体27Aの側壁部27c間の隙間と、外側カバー体26Aの側壁部26dと内側カバー体27Aの側壁部27d間の隙間が狭くなる。それ故、外側カバー体26Aの側壁部26cと内側カバー体27Aの側壁部27c間の隙間と、外側カバー体26Aの側壁部26dと内側カバー体27Aの側壁部27d間の隙間を埋めるゴムパッキンの厚みを薄くすることができ、内側カバー体27Aを滑らかに摺動させることができる。
そこで、内側カバー体27Aが最大限に外側カバー体26Aに重なり合う場合には、内側カバー体27Aの被案内部材34Aが外側カバー体26Aと反対側であって、工作機械1の外側に突出するようなことがなく、被案内部材34Aの収納性を高めることができる。また、内側カバー体27Aが最大限に外側カバー体26Aから引き出された場合でも、1対の案内部材31Aと1対の被案内部材34Aとの係合により、内側カバー体27Aを支持する支持力を高めることができる。
そのため、更に、外側カバー体26Aが内側カバー体27Aを支持する支持構造の簡単化を図ることができるとともに、左側テレスコピックカバー25Aを構成する外側カバー体26Aと内側カバー体27A全体の有効活用を図ることができる。
また、案内部材31Aは、被案内部材34Aの上方移動と下方移動及び前後方向の移動を規制するように構成されたので、外側カバー体26Aに対する内側カバー体27Aの上下方向の振動や揺れを確実に防止でき、内側カバー体27Aの保持姿勢の安定性を高めることができる。
また、案内部材31Aは、横向き凹字形断面の合成樹脂製の部材で構成されたので、内側カバー体27Aを支持する支持力を高めることができ、内側カバー体27Aの姿勢の安定性を一層高めることができる。被案内部材34Aは、コ字形断面の部材で構成されたので、案内部材31Aに被案内部材34Aを確実に係合させることができ、内側カバー体27Aの姿勢の安定性を一層高めることができる。
また、被案内部材34Aは、少なくとも内側カバー体27Aの伸縮方向長さの1/2以上の長さを有するので、内側カバー体27Aが最大限に外側カバー体26Aから引き出された場合でも、被案内部材34Aが案内部材31Aに係合する係合長さが内側カバー体27Aを支持するのに十分な長さであるので、内側カバー体27Aを支持する支持力や内側カバー体27Aの姿勢保持性を高めることができる。
また、工作機械1の可動テーブル22の両側に左右対称に、左側テレスコピックカバー25Aと、右側テレスコピックカバー25Bとが装備され、可動テーブル22が中央の中立位置にあるとき、可動テーブル22の両側の相対向するテレスコピックカバー25A,25Bの相対向する各対の被案内部材34A,34Bの自由端同士が干渉しないように、被案内部材34Aの外側カバー体26A側への突出長さが設定されたので、可動テーブル22が中央から左右方向の何れに移動した場合でも、可動テーブル22の両側の相対向するテレスコピックカバーの相対向する各対の被案内部材34Aの自由端同士の干渉を確実に防止することができる。
また、外側カバー体26Aの内側カバー体27A側先端近傍部と内側カバー体27Aの外側カバー体26A側基端近傍部とに内側カバー体27Aの外側カバー体26Aからの脱落を防止する左側係止機構36Aを設けたので、可動テーブル22の移動時に内側カバー体27Aが外側カバー体26Aから最大限引き出された場合でも、係止機構により内側カバー体27Aの外側カバー体26Aからの脱落を確実に防止することができる。
更に、外側カバー体26Aの内側カバー体27A側先端部に、内側カバー体27Aの表面の切削屑等の、所謂異物を除去するスクレーパ29Aを設けたので、可動テーブル22の移動に伴って、内側カバー体27Aが外側カバー体26Aの内側に収納される場合に、外側カバー体26Aに設けたスクレーパ29Aにより、内側カバー体27Aの表面に付着した切削屑等の異物を確実に除去することができる。
次に、前記実施の形態の変更形態について説明する。
1〕外側カバー体26Aに設けたコ字形断面を有する案内部材31Aの係合凹部31aの高さ寸法を大きくし、被案内部材34Aの水平支持部34aの長さ方向の両端部に、係合凹部31aに当接するコロ部材を枢着させるようにしてもよい。この場合、内側カバー体27Aの外側カバー体26Aに対する摺動抵抗を皆無にすることができ、内側カバー体27Aの移動の円滑化を図ることができる。
2〕図19に示すように、左側テレスコピックカバー25Aにおいて、内側カバー体27Aが外側カバー体26Aから最大限に引き出された場合に、被案内部材34Aの水平支持部の左端部が外側カバー体26Aの案内部材31Aから食み出さないように、水平支持部の長さを短くしてもよい。但し、前記実施例と同じ部材については同じ符号を付してその説明を省略する。
この場合、切削加工中に中間テーブル22が右方に移動して、内側カバー体27Aが外側カバー体26Aから最大限に引き出された場合でも、被案内部材34Aの水平支持部の左端部が外側カバー体26Aの案内部材31Aから食み出さないため、ワークの切削加工による切削屑が被案内部材34Aの水平支持部の上側に付着するのを確実に防止することができる。そのため、内側カバー体27Aの外側カバー体26Aに対する収縮移動が円滑化する。尚、右側テレスコピックカバー25Bも、左側テレスコピックカバー25Aの場合と同様の構成である。
3〕図20に示すように、左側テレスコピックカバー25Cは、3つの第1〜第3カバー体46A〜48Aで構成される3段式であってもよい。但し、前記実施例と同じ部材については同じ符号を付してその説明を省略する。
この場合、図20,図21に示すように、内外に隣接する第1カバー体46A(これが外側カバー体26Aに相当する)と第2カバー体47A(これが内側カバー体27Aに相当する)からなる1組のカバー体において、実施例で説明したのと同様に、第1カバー体46Aに1対の案内部材31Aが設けられるとともに、第2カバー体47Aに1対の被案内部材34Aが設けられ、これら1対の案内部材31Aに1対の被案内部材34Aが摺動自在に係合されている。
更に、内外に隣接する第2カバー体47A(これが外側カバー体26Aに相当する)と第3カバー体48A(これが内側カバー体27Aに相当する)からなる1組のカバー体において、実施例で説明したのと同様に、第2カバー体47Aに1対の案内部材31Aが設けられるとともに、第3カバー体48Aに1対の被案内部材34Aが設けられ、これら1対の案内部材31Aに1対の被案内部材34Aが摺動自在に係合されている。
左側テレスコピックカバー25Cは、このように構成されているため、内外に隣接する第1カバー体46Aと第2カバー体47Aからなる1組のカバー体において、また内外に隣接する第2カバー体47Aと第3カバー体48Aからなる1組のカバー体において、前記実施例と同様の作用効果を奏する。尚、右側テレスコピックカバーも、左側テレスコピックカバー25Cの場合と同様の構成である。
4〕上記実施例においては、案内部材31Aを横向き凹字形断面の合成樹脂製の部材で構成し、且つ被案内部材34Aをコ字形断面の金属製の部材で構成したが、被案内部材34Cを横向き凹字形断面の合成樹脂製の部材で構成し、且つ案内部材31Aを設けずに、外側カバー体26Aの両側壁部26c,26dの下端に設けた水平部27e,27fの先端部分を被案内部材34Cの係合凹部34bに係合させて内側カバー体27Aを外側カバー体26Aに組み合わせてもよい。但し、前記実施例と同じ部材については同じ符号を付してその説明を省略する。
図22に示すように、内側カバー体27Aの側壁部27dにおいて、下端部の水平部27gの下側には横向き凹字形断面の被案内部材34Cが固着されている。内側カバー体27Aを外側カバー体26Aに組み合わせた場合、被案内部材34Cの係合凹部34bに、外側カバー体26Aの側壁部26dの下端に設けた水平部26f(これが案内部材に相当する)の先端部分が係合するように構成されている。
被案内部材34Cの開放側である水平部26fの下面には、水平部26fの左右長さとほぼ同じ長さに形成された保護板50が立て向きに夫々固着されている。この場合、案内部材の構造が簡単化するので、テレスコピックカバーの製作コストが低減する。また、被案内部材34Cは、横向き凹字形断面の合成樹脂製の部材で構成されたので、案内部材である水平部26fと被案内部材34Cとの摩擦抵抗を小さくすることができ、内側カバー体27Aを滑らかに摺動させることができる。また、水平部27fの下面に保護板50を設けたので、被案内部材34Cの係合凹部34bと水平部27f間の隙間に切削屑等の異物が侵入するのを防止することができる。尚、右側テレスコピックカバーも、左側テレスコピックカバーの場合と同様の構成である。
5〕上記実施例において、内側カバー体27Aの両側壁部27c,27dの下端に設けた水平部27hの先端部分を案内部材31Aの係合凹部31aに係合させて内側カバー体27Aを外側カバー体26Aに組み合わせてもよい。但し、前記実施例と同じ部材については同じ符号を付してその説明を省略する。
図23に示すように、外側カバー体26Aの側壁部26dの下端には、側壁部26dの下端部を夫々外側に水平状に曲げ形成された水平部26gが形成され、水平部26gの下側に横向き凹字形断面の被案内部材31Aが固着されている。内側カバー体27Aの側壁部27dの下端には、側壁部27dの下端部を夫々外側に水平状に曲げ形成された水平部27h(これが被案内部材に相当する)が形成され、内側カバー体27Aを外側カバー体26Aに組み合わせた場合、案内部材31Aの係合凹部31aに水平部27hの先端部分が係合するように構成されている。この場合、被案内部材の構造が簡単化するので、テレスコピックカバーの製作コストが低減する。尚、この場合にも、水平部27hの下面に保護板を立て向きに夫々設けてもよい。また、右側テレスコピックカバーも、左側テレスコピックカバーの場合と同様の構成である。
6〕本発明のテレスコピックカバーを、Y方向駆動機構5の上側を覆うテレスコピックカバーに適用してもよい。
7〕被案内部材は、少なくとも内側カバー体の側壁部の外側カバー体側基端部から外側カバー体の方へ伸縮方向と平行に突出するように構成してあれば、種々の長さに構成することが可能である。
8〕本発明は以上説明した実施例に限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施例に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
本発明の実施例に係る工作機構の概略斜視図である。 可動テーブルとテレスコピックカバーの平面図である。 中間テーブルと可動テーブルとテレスコピックカバーの正面図である。 図2のD−D線縦断断面図である。 図3のE−E線縦断正面図である。 中間テーブルとX方向駆動機構の部分拡大図である。 外側カバー体と内側カバー体の収縮状態の要部縦断正面図である。 外側カバー体と内側カバー体の伸張状態の要部縦断正面図である。 伸張状態の左側テレスコピックカバーの斜視図である。 外側カバー体の平面図である。 図10のH矢視図である。 図10のI−I線縦断側面図である。 内側カバー体の平面図である。 図13のN−N線縦断側面図である。 図7の部分拡大正面図である。 中間テーブルと可動テーブルとテレスコピックカバーの正面図である。 中間テーブルと可動テーブルとテレスコピックカバーの正面図である。 図7のR−R線縦断側面図である。 変更形態に係る図9相当図である。 変更形態に係る図9相当図である。 図20の要部縦断側面図である。 変更形態に係る案内部材と被案内部材の要部の拡大縦断側面図である。 変更形態に係る案内部材と被案内部材の要部の拡大縦断側面図である。
符号の説明
1 工作機械
22 可動テーブル
25A 左側テレスコピックカバー
25B 右側テレスコピックカバー
26A 外側カバー体
26f 水平部(案内部材)
27A 内側カバー体
27h 水平部(被案内部材)
29A スクレーパ
31A 案内部材
31B 案内部材
34A 被案内部材
34B 被案内部材
34C 被案内部材
36A 左側係止機構
44A 左側ストッパ
46A 第1カバー体
47A 第2カバー体
48A 第3カバー体
50 保護板

Claims (10)

  1. 相対移動可能に内外に重なり合い且つ相対移動により伸縮し得るように組み合わされた複数のカバー体を備えた工作機械のテレスコピックカバーにおいて、
    内外に隣接する各組のカバー体において、
    外側カバー体の両側壁部に伸縮方向と平行に延びる1対の案内部材を設けると共に、内側カバー体の側壁部の外側カバー体側基端部から外側カバー体の方へ伸縮方向と平行に突出して前記1対の案内部材に摺動自在に夫々係合された1対の被案内部材を設けたことを特徴とする工作機械のテレスコピックカバー。
  2. 前記案内部材は、被案内部材の上方移動と下方移動を規制するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の工作機械のテレスコピックカバー。
  3. 前記案内部材は、横向き凹字形断面の合成樹脂製の部材で構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の工作機械のテレスコピックカバー。
  4. 前記被案内部材は、コ字形断面の部材で構成されたことを特徴とする請求項3に記載の工作機械のテレスコピックカバー。
  5. 前記被案内部材は、横向き凹字形断面の合成樹脂製の部材で構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の工作機械のテレスコピックカバー。
  6. 前記案内部材又は被案内部材の開放側に、前記カバー体の内部への異物の侵入を防止する保護板を設けたことを特徴とする請求項3又は5に記載の工作機械のテレスコピックカバー。
  7. 前記被案内部材は、少なくとも内側カバー体の伸縮方向長さの1/2以上の長さを有することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の工作機械のテレスコピックカバー。
  8. 前記工作機械の可動テーブルの両側に対称に前記テレスコピックカバーが装備され、前記可動テーブルが中央の中立位置にあるとき、可動テーブルの両側の相対向するテレスコピックカバーの相対向する各対の被案内部材の自由端同士が干渉しないように、前記被案内部材の外側カバー体側への突出長さが設定されたことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の工作機械のテレスコピックカバー。
  9. 前記外側カバー体の内側カバー体側先端近傍部と内側カバー体の外側カバー体側基端近傍部とに内側カバー体の外側カバー体からの脱落を防止する係止機構を設けたことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の工作機械のテレスコピックカバー。
  10. 前記外側カバー体の内側カバー体側先端部に、内側カバー体の表面の異物を除去するスクレーパを設けたことを特徴とする請求項9に記載の工作機械のテレスコピックカバー。
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