JP2007050394A - 汚水処理装置および汚水処理装置のスカム肥厚防止方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】汚水処理槽内のスカムの硬化肥厚を防止する。
【解決手段】汚水処理槽の上部スラブに複数の連通孔を設けると共に、その上を土壌で被覆した汚水処理装置および該土壌に土壌処理水を散布する汚水処理装置のスカム肥厚防止方法、ならびに前記土壌内に、土壌処理水を浸潤させるための部材を設けた汚水処理装置および該部材に土壌処理水を供給して、土壌内に浸潤させる汚水処理装置のスカム肥厚防止方法。
【選択図】 図2

Description

本発明は、汚水処理装置および汚水処理装置のスカム肥厚防止方法に関するものであり、特に、汚水を通気性土壌内へ浸潤させて浄化する際に、一次処理装置として用いる汚水処理装置およびそのスカム肥厚防止方法に関するものである。
水洗便所の汚水や厨房雑排水などの生活汚水、畜産排水などの汚水を、腐敗(消化)槽で微生物の作用により処理し、次いで濾過槽(濾床槽)で浮遊物を濾過した一次処理水を、通気性土壌内に埋設した汚水浸潤処理装置から通気性土壌内へ毛管上昇により浸潤させて、土壌中に含まれる微生物の作用により汚水中の有機物を分解して汚水を浄化する方法が広く実用化されるようになってきている。
この際、一次処理に用いられる腐敗(消化)槽や濾過槽(濾床槽)などの汚水処理槽は、通常、上部がコンクリート等のスラブで形成されており、その上に土壌を置いて植栽、テニスコートなどに有効活用している。
かかる汚水処理槽では、槽の下部からの窒素ガスの発生と浮上に伴って、スカム(浮遊物)が下から押し上げられる形で次第に厚くなり、処理槽の機能が低下するため,定期的に取り除かなければならないが、スカム層上面の空気と接触する部分が固化し、破砕棒で破砕しながら除去しなければならない。この作業は、通常、処理槽上部がスラブで形成されていることから、点検口から破砕棒を差し込んで行うことになり、非常に困難で、多大な労力を要していた。
従って,本発明は、上記従来の問題点を解消し、汚水処理槽におけるスカムの固化肥厚を防止することを課題とするものである。
本発明者は、たまたま、処理槽上部のスラブが破損し、土壌層と処理槽内部とが連通した状態になったものでは、スカムの肥厚が著しく抑制されていることに気付き、これをヒントに鋭意検討を重ねた結果、土壌中に含まれる土壌酵素および土壌処理水に含まれる細胞外酵素が、スカムの肥厚を防止するのに有効であることをつきとめ、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明によれば、(1)汚水処理槽の上部スラブに複数の連通孔を設けると共に、その上を土壌で被覆したことを特徴とする汚水処理槽、(2)前記土壌内に、土壌処理水を浸潤させるための部材を設けたことを特徴とする上記(1)記載の汚水処理装置、(3)前記土壌が畑土である上記(1)または(2)記載の汚水処理装置、(4)土壌処理水を浸潤させるための前記部材が、吸水性シートの管状体側面に、吸水性シートからなる複数個の翼片を突出形成せしめたものであることを特徴とする上記(2)または(3)記載の汚水処理装置、(5)汚水処理槽の上部スラブに複数の連通孔を設けると共に、その上を土壌で被覆し、該土壌に土壌処理水を散布することを特徴とする汚水処理装置のスカム肥厚防止方法、(6)汚水処理槽の上部スラブに複数の連通孔を設けると共に、その上を土壌で被覆し、前記土壌内に、土壌処理水を浸潤させるための部材を設け、該部材に土壌処理水を供給して、土壌内に浸潤させることを特徴とする汚水処理装置のスカム肥厚防止方法、(7)前記土壌が畑土である上記(5)または(6)記載の汚水処理装置のスカム肥厚防止方法、(8)土壌処理水を浸潤させるための前記部材が、吸水性シートの管状体側面に、吸水性シートからなる複数個の翼片を突出形成せしめたものであることを特徴とする上記(6)または(7)記載の汚水処理装置のスカム肥厚防止方法が提供される。
本発明によれば、汚水処理槽内のスカム肥厚を防止することができ、スカム除去作業に要する労力を大幅に削減することが可能となり、汚水処理槽の維持管理が極めて容易となる。
以下、図面により本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明装置の一実施態様を示す概略縦断面図であり、汚水処理槽(消化槽)1の上部スラブ2に複数の連通孔3を設けると共に、その上を土壌4で被覆している。5は、土壌4が汚水処理槽内へ落下するのを防ぐための透水性シートであり、通常は、ジオテキスタイル(不織布)が用いられる。また、6は汚水供給パイプ、7は処理水排出パイプである。
上部スラブ2に設ける連通孔3としては、直径5〜15cmの孔を1〜10個/m設ければよい。また、土壌4は特に限定されないが、ミミズが生息しやすい畑土を使用するのが好適である。土壌4の厚さは、通常、20〜50cm、好ましくは30〜40cmである。
汚水処理槽(消化槽)1で処理される汚水は、汚水供給パイプ6から汚水処理槽1内へ供給され、該汚水処理槽1内で所定の処理(この場合は消化処理)を施された後、処理水排出パイプ7から排出される。
かかる本発明の装置によれば、土壌中に含まれる土壌酵素が連通孔3から、自然に、あるいは雨水などと共に、汚水処理槽1内に入り、スカムの肥厚を防止することができる。
更に、土壌処理水を土壌4に散布してやると、この中に含まれている細胞外酵素が、連通孔3を経由して汚水処理槽1内に入り、土壌酵素の作用と相まって、スカムの生成を大幅に抑制する。ここで、土壌処理水とは、生活汚水、畜産排水などの汚水を、腐敗(消化)槽で微生物の作用により処理し、次いで濾過槽(濾床槽)で浮遊物を濾過した一次処理水を、通気性土壌内に埋設した汚水浸潤処理装置から通気性土壌内へ毛管上昇により浸潤させて、土壌中に含まれる微生物の作用により汚水中の有機物を分解して汚水を浄化する方法によって得られた処理水を意味する。
土壌4への土壌処理水の散布は、断続的でも連続的でもよく、また、手動でおこなっても自動でおこなってもよい。
更に、土壌処理水を土壌4内に均一に拡散させて、汚水処理槽1内へ効率的に供給し、スカム肥厚防止効果を高めるうえで、図1に示した装置の土壌4内に、土壌処理水を浸潤させるための部材を設けるのが好ましい。図2は、かかる土壌処理水浸潤部材を設けた装置の一実施態様を示す概略縦断面図であり、土壌4内に土壌処理水を浸潤させるための部材8が設けられている。1〜7は、図1に示したものと同一である。
土壌4内に土壌処理水を浸潤させるための部材8としては、特に限定されないが、例えば、図3に示すごとき構造体が好適に用いられる。図3に示した土壌処理水浸潤部材8においては、吸水性シートからなる管状体11の側面に、同じく吸水性シートからなる複数個の翼片12、12′を突出形成させており、管状体11内には剛毛状繊維13が充填され、その中央部に透水性パイプ14が配設されている。管状体11の下面外側は、不透水性シート15で覆われている。管状体11及び翼片12、12′を構成する吸水性シートとしては、厚さ1〜10mm程度のポリエステル繊維不織布が好適に用いられる。
土壌処理水は、外部から連続的または間欠的に透水性パイプ14内へ供給され、管状体11の上部および翼片12、12’から土壌4内へ浸潤し、この土壌処理水に含まれている細胞外酵素が、土壌中に含まれる土壌酵素と共に、連通孔3から汚水処理槽1内へ導入され、汚水処理槽1内で処理される汚水表面においてスカムが肥厚するのを防止する。
土壌4への散布または土壌処理水浸潤部材8を介しての供給量は、土壌4の表面積1m当り、20〜60リットル/日が好ましく、25〜50リットル/日であることが更に好ましい。
以上の説明では、汚水処理槽1として、汚水を通気性土壌内へ浸潤させて浄化する際に、一次処理装置として使用する消化槽を用いた例について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、あらゆる種類の汚水処理槽に適用することができる。
牛舎から排出され糞尿固液分離された後の尿と、牛舎の洗浄液とを、消化槽で微生物の作用により処理し、次いで濾床槽で浮遊物を濾過した一次処理水を、通気性土壌内に埋設した汚水浸潤処理装置から通気性土壌内へ毛管上昇により浸潤させて、土壌中に含まれる微生物の作用により汚水中の有機物を分解して汚水を浄化するに際し、消化槽として、図1に示す装置を使用した。消化槽1の上部スラブ2には、直径10cmの連通孔3を1m当り5個設けると共に、その上を畑土4で被覆した。
消化槽内の汚水表面には、2週間後にスカムの形成が認められたが、固化肥厚はしておらず、容易に除去することができた。
実施例1において、通気性土壌内へ浸潤させて、土壌中に含まれる微生物の作用により汚水中の有機物を分解して浄化することにより得た土壌処理水を貯留槽に溜めておき、毎日、消化槽1の土壌4の表面に、その表面積1m当り45リットルとなるように散布した。
消化槽内の汚水表面には、2週間後にスカムの形成が認められたが、固化肥厚はしておらず、容易に除去することができた。
実施例2において、消化槽としては、図2に示す装置を使用し、土壌処理水を浸潤させるための部材8としては、図3に示す構造体を使用して、土壌処理水を土壌4の表面に散布する代わりに、土壌処理水浸潤部材8を介して、毎日、土壌処理水浸潤部材1m当り70リットル(土壌4の表面積1m当りに換算すると35リットル)となるように、土壌4内へ浸潤させた。
消化槽内の汚水表面には、3週間後にスカムの形成が認められたが、固化肥厚はしておらず、容易に除去することができた。
比較例
実施例1において、消化槽1の上部スラブ2に連通孔を設けない従来の処理槽を用いた以外は、実施例1と同様にして処理を行った。
2週間後には、消化槽内の汚水表面にスカムが固化肥厚しており、これを除去するには破砕棒で破砕しなければならず、多大な労力を要した。
本発明によれば、汚水処理槽におけるスカムの固化肥厚を防止することができるため、スカムの破砕除去に要する労力を大幅に削減することができ、汚水処理槽の維持管理の合理化に寄与するところ大である。
本発明装置の一実施態様を示す概略縦断面図である。 本発明装置の他の実施態様を示す概略縦断面図である。 本発明において使用する土壌処理水浸潤部材の一例を示す横断面図である。
符号の説明
1 汚水処理槽
2 上部スラブ
3 連通孔
4 土壌
5 透水性シート
8 土壌処理水浸潤部材
11 管状体11
12、12′ 翼片
13 剛毛状繊維
14 透水性パイプ

Claims (8)

  1. 汚水処理槽の上部スラブに複数の連通孔を設けると共に、その上を土壌で被覆したことを特徴とする汚水処理槽。
  2. 前記土壌内に、土壌処理水を浸潤させるための部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の汚水処理装置。
  3. 前記土壌が畑土である請求項1または2記載の汚水処理装置。
  4. 土壌処理水を浸潤させるための前記部材が、吸水性シートの管状体側面に、吸水性シートからなる複数個の翼片を突出形成せしめたものであることを特徴とする請求項2または3記載の汚水処理装置。
  5. 汚水処理槽の上部スラブに複数の連通孔を設けると共に、その上を土壌で被覆し、該土壌に土壌処理水を散布することを特徴とする汚水処理装置のスカム肥厚防止方法。
  6. 汚水処理槽の上部スラブに複数の連通孔を設けると共に、その上を土壌で被覆し、前記土壌内に、土壌処理水を浸潤させるための部材を設け、該部材に土壌処理水を供給して、土壌内に浸潤させることを特徴とする汚水処理装置のスカム肥厚防止方法。
  7. 前記土壌が畑土である請求項5または6記載の汚水処理装置のスカム肥厚防止方法。
  8. 土壌処理水を浸潤させるための前記部材が、吸水性シートの管状体側面に、吸水性シートからなる複数個の翼片を突出形成せしめたものであることを特徴とする請求項6または7記載の汚水処理装置のスカム肥厚防止方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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