JP2007047052A - 荷重伝達機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成が単純な薄型の荷重伝達機構を提供する。
【解決手段】ロバーバル機構を有するロードセルと、ロードセルに荷重を伝達する荷重点側フレーム及び支点側フレームを前記荷重点側端部及び支点側端部の各々にビス止めして取り付けて成る荷重伝達機構において、前記荷重点側フレーム及び前記支点側フレームは、各々、前記各端部の端面に取り付ける取付部材と、前記各取付部材の両端部で各々支持される2つのビーム体とから成り、前記荷重点側フレームの2つのビーム体と前記支点側フレームの2つのビーム体との内の少なくとも一方のビーム体の一部が、所定荷重以上の負荷に対して、相対するフレームのビーム体に接触してロードセルへの荷重伝達をストップするストッパー機構を成して構成することから、別途ストッパー機構を設ける必要が無く、材料及び工数に掛かるコストを軽減することを可能とし、簡便な構造で薄型化を可能とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ロバーバル機構を有するロードセルを用いた薄型の荷重伝達機構に関する。
従来、ロードセルを用いた荷重伝達機構に関する技術が数多く提案されている。例えば図Zに示したように、公知のロードセル102の荷重点側及び支点側端面に同形状のフレーム102及び103を介して荷重を伝達するように構成したことにより、製造コストを抑えるようにしたものがあり、ロードセル102を大きくし、フレームを剛体に近い部材で構成することにより、高荷重にも耐えうる精度の高い荷重伝達機構101を実現したものである。
また、荷重伝達機構の中でも、薄型を目的とした技術として、ロードセルの端部に取り付ける取付部材と、前記取付部材の両端に接続した梁部材とから成る略H型のフレームを介して、ロードセルへ荷重を伝達する構成の荷重伝達機構が開示されており、この薄型化によりロードセルに掛かる過荷重を防止するために、弾性体を用いたストッパー機構を備えて成るものである(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
実公昭63−19786号公報 実公平2−22653号公報
しかしながら、図Zに示される荷重伝達機構101は、ロードセル102並びに各フレーム103及び104を高さ方向に厚くすることにより強度を保ち、高荷重且つ高精度に対応させるものであるため、製品自体が厚いものになり、バリアフリーなどにより望まれている秤の薄型化を目指す場合には不向きである。
また、上記特許文献1や特許文献2に開示されている荷重伝達機構は、ストッパー機構を含む荷重伝達機構自体の部品点数が多くなる構成になり、コストアップにつながる恐れがある。
従って、本発明の荷重伝達機構は、上述の問題点を解決し、構成が単純な薄型の荷重伝達機構を提供する。
上記課題を解決するために本発明は、梁の両端部を各々荷重点側端部及び支点側端部として中央部を感歪部とするロバーバル機構を有するロードセルと、ロードセルに荷重を伝達する荷重点側フレーム及び支点側フレームを前記荷重点側端部及び支点側端部の各々にビス止めして取り付けて成る荷重伝達機構において、前記荷重点側フレーム及び前記支点側フレームは、各々、前記各端部の端面に取り付ける取付部材と、前記各取付部材の両端部で各々支持される2つのビーム体とから成り、前記荷重点側フレームの2つのビーム体と前記支点側フレームの2つのビーム体との内の少なくとも一方のビーム体の一部が、所定荷重以上の負荷に対して、相対するフレームのビーム体に接触してロードセルへの荷重伝達をストップするストッパー機構を成して構成する荷重伝達機構を提供する。
また、前記荷重点側フレーム及び支点側フレームの各2つのビーム体は、各々鉛直方向(ここで、本明細書中の鉛直方向とは、特に但し書きが無い限り、重力の方向を示すものであるとする。)下向き及び鉛直方向上向きを開口部とする略コの字断面の部材であり、前記各ビーム体のいずれか一方の開口部の片側の一辺にストッパー形状を成し、前記ストッパーを成した開口部の片側一辺の鉛直方向の延長上に、相対するビーム体の閉口部が位置するように配されて成る。
また、前記荷重ストッパーは、ロードセルの測定方向にロードセルを2分割する中心線の延長線上に当る付近のビーム体の幅を最も広く、前記ビーム体の両端側に向かって幅が狭くなるようなテーパーを成し、前記ビーム体の両端側の内、前記ロードセルの荷重点側端部側のビーム体の幅を最も狭くして成る。
また、前記荷重ストッパーは、ロードセルの測定方向にロードセルを2分割する中心線の延長線上に当る付近のビーム体の幅を最も広くする凸部と、前記ビーム体の両端側に前記凸部よりも幅の狭い凸部を設け、前記ビーム体の両端側の凸部の内、前記ロードセルの荷重点側端部側の凸部の幅の方を最も狭くした段差形状をして成る。
また、本発明は、梁の両端部を各々荷重点側端部及び支点側端部として中央部を感歪部とするロバーバル機構を有するロードセルと、ロードセルに荷重を伝達する荷重点側フレーム及び支点側フレームを前記荷重点側端部及び支点側端部の各々にビス止めして取り付けて成る荷重伝達機構において、ロードセルは、少なくとも高さ方向の距離に比べて幅方向の距離のほうが長い薄型形状であり、ロードセルに荷重点側フレームと支点側フレームとを取り付けるビスは、荷重負荷時に、ロードセルと各部材との接触面において、押し付けられる力が働く面よりも引き離される力が働く面を強く締結するように複数配され、ロードセルの両端部の端面に対して同じ配列にして成る荷重伝達機構を提供する。
また、前記複数配置されるビスは、各ビスの中心軸同士が鉛直方向に同一線上に並ぶことなく、全てのビスの総負荷面積が、接触面の内の引き離される力を受ける面に占める負荷面積の割合が高くなるように配して成る。
また、前記複数配置されるビスは、ロードセルの接触面の高さ方向において、ロードセルを鉛直方向に2分割する中心線から、ロードセルの上端及び下端までの距離の1/2以上離した位置にビスの中心を配して成る。
更に、本発明は、梁の両端部を各々荷重点側端部及び支点側端部として中央部を感歪部とするロバーバル機構を有するロードセルと、ロードセルに荷重を伝達する荷重点側フレーム及び支点側フレームを前記荷重点側端部及び支点側端部の各々にビス止めして取り付けて成る荷重伝達機構において、前記荷重点側フレーム及び前記支点側フレームは、各々、前記各端部の端面に取り付ける取付部材と、前記各取付部材の両端部で各々支持される2つのビーム体とから成り、前記荷重点側フレームの2つのビーム体と前記支点側フレームの2つのビーム体との内の少なくとも一方のビーム体の一部が、所定荷重以上の負荷に対して、相対するフレームのビーム体に接触してロードセルへの荷重伝達をストップするストッパー機構を成し、ロードセルは、少なくとも高さ方向の距離に比べて幅方向の距離のほうが長い薄型形状であり、ロードセルに荷重点側フレームと支点側フレームとを取り付けるビスは、荷重負荷時に、ロードセルと各部材との接触面において、押し付けられる力が働く面よりも引き離される力が働く面を強く締結するように複数配され、ロードセルの両端部の端面に対して同じ配列にして成る荷重伝達機構を提供する。
本発明の荷重伝達機構は、梁の両端部を各々荷重点側端部及び支点側端部として中央部を感歪部とするロバーバル機構を有するロードセルと、ロードセルに荷重を伝達する荷重点側フレーム及び支点側フレームを前記荷重点側端部及び支点側端部の各々にビス止めして取り付けて成る荷重伝達機構において、前記荷重点側フレーム及び前記支点側フレームは、各々、前記各端部の端面に取り付ける取付部材と、前記各取付部材の両端部で各々支持される2つのビーム体とから成り、前記荷重点側フレームの2つのビーム体と前記支点側フレームの2つのビーム体との内の少なくとも一方のビーム体の一部が、所定荷重以上の負荷に対して、相対するフレームのビーム体に接触してロードセルへの荷重伝達をストップするストッパー機構を成して構成することから、別途ストッパー機構を設ける必要が無く、材料及び工数に掛かるコストを軽減することを可能とし、簡便な構造で薄型化を可能とする。
また、前記荷重点側フレーム及び支点側フレームの各2つのビーム体は、各々鉛直方向下向き及び鉛直方向上向きを開口部とする略コの字断面の部材であり、前記各ビーム体のいずれか一方の開口部の片側の一辺にストッパー形状を成し、前記ストッパーを成した開口部の片側一辺の鉛直方向の延長上に、相対するビーム体の閉口部が位置するように配されて成り、 また、前記荷重ストッパーは、ロードセルの測定方向にロードセルを2分割する中心線の延長線上に当る付近のビーム体の幅を最も広く、前記ビーム体の両端側に向かって幅が狭くなるようなテーパーを成し、前記ビーム体の両端側の内、前記ロードセルの荷重点側端部側のビーム体の幅を最も狭くして成り、また、前記荷重ストッパーは、ロードセルの測定方向にロードセルを2分割する中心線の延長線上に当る付近のビーム体の幅を最も広くする凸部と、前記ビーム体の両端側に前記凸部よりも幅の狭い凸部を設け、前記ビーム体の両端側の凸部の内、前記ロードセルの荷重点側端部側の凸部の幅の方を最も狭くした段差形状をして成ることから、薄型化により荷重点側フレーム及び支点側フレーム間のクリアランスが狭くなり、偏置荷重によるロードセル及び荷重点側フレームの傾きが荷重伝達機構の性能に大きく影響する場合であっても、前記ストッパーが適切な位置で働き、高精度なロードセル性能を満足すると共に、ロードセルへの過負荷を防止することを可能とする。
また、本発明の荷重伝達機構は、梁の両端部を各々荷重点側端部及び支点側端部として中央部を感歪部とするロバーバル機構を有するロードセルと、ロードセルに荷重を伝達する荷重点側フレーム及び支点側フレームを前記荷重点側端部及び支点側端部の各々にビス止めして取り付けて成る荷重伝達機構において、ロードセルは、少なくとも高さ方向の距離に比べて幅方向の距離のほうが長い薄型形状であり、ロードセルに荷重点側フレームと支点側フレームとを取り付けるビスは、荷重負荷時に、ロードセルと各部材との接触面において、押し付けられる力が働く面よりも引き離される力が働く面を強く締結するように複数配され、ロードセルの両端部の端面に対して同じ配列にして成ることから、ロードセルの薄型化に対応して適切にビスを配することを可能とする。
また、前記複数配置されるビスは、各ビスの中心軸同士が鉛直方向に同一線上に並ぶことなく、全てのビスの総負荷面積が、接触面の内の引き離される力を受ける面に占める負荷面積の割合が高くなるように配して成り、また、前記複数配置されるビスは、ロードセルの接触面の高さ方向において、ロードセルを鉛直方向に2分割する中心線から、ロードセルの上端及び下端までの距離の1/2以上離した位置にビスの中心を配して成ることから、薄型化したロードセルに対して、ビス同士の負荷面積が確保され、締結力の強い大きなビスを用いることも可能とする。
更に、本発明は、梁の両端部を各々荷重点側端部及び支点側端部として中央部を感歪部とするロバーバル機構を有するロードセルと、ロードセルに荷重を伝達する荷重点側フレーム及び支点側フレームを前記荷重点側端部及び支点側端部の各々にビス止めして取り付けて成る荷重伝達機構において、前記荷重点側フレーム及び前記支点側フレームは、各々、前記各端部の端面に取り付ける取付部材と、前記各取付部材の両端部で各々支持される2つのビーム体とから成り、前記荷重点側フレームの2つのビーム体と前記支点側フレームの2つのビーム体との内の少なくとも一方のビーム体の一部が、所定荷重以上の負荷に対して、相対するフレームのビーム体に接触してロードセルへの荷重伝達をストップするストッパー機構を成し、ロードセルは、少なくとも高さ方向の距離に比べて幅方向の距離のほうが長い薄型形状であり、ロードセルに荷重伝達フレームと支点側フレームとを取り付けるビスは、荷重負荷時に、ロードセルと各部材との接触面において、押し付けられる力が働く面よりも引き離される力が働く面を強く締結するように複数配され、ロードセルの両端部の端面に対して同じ配列にして成ることから、高精度なロードセルの性能を満足すると共に、薄型に且つ安価に構成することを可能とする。
本発明の荷重伝達機構は、梁の両端部を各々荷重点側端部及び支点側端部として中央部を感歪部とするロバーバル機構を有するロードセルと、ロードセルに荷重を伝達する荷重点側フレーム及び支点側フレームを前記荷重点側端部及び支点側端部の各々にビス止めして取り付けて成る荷重伝達機構において、前記荷重点側フレーム及び前記支点側フレームは、各々、前記各端部の端面に取り付ける取付部材と、前記各取付部材の両端部で各々支持される2つのビーム体とから成り、前記荷重点側フレームの2つのビーム体と前記支点側フレームの2つのビーム体との内の少なくとも一方のビーム体の一部が、所定荷重以上の負荷に対して、相対するフレームのビーム体に接触してロードセルへの荷重伝達をストップするストッパー機構を成して構成する。
また、前記荷重点側フレーム及び支点側フレームの各2つのビーム体は、各々鉛直方向下向き及び鉛直方向上向きを開口部とする略コの字断面の部材であり、前記各ビーム体のいずれか一方の開口部の片側の一辺にストッパー形状を成し、前記ストッパーを成した開口部の片側一辺の鉛直方向の延長上に、相対するビーム体の閉口部が位置するように配されて成る。
また、前記荷重ストッパーは、ロードセルの測定方向にロードセルを2分割する中心線の延長線上に当る付近のビーム体の幅を最も広く、前記ビーム体の両端側に向かって幅が狭くなるようなテーパーを成し、前記ビーム体の両端側の内、前記ロードセルの荷重点側端部側のビーム体の幅を最も狭くして成る。
また、前記荷重ストッパーは、ロードセルの測定方向にロードセルを2分割する中心線の延長線上に当る付近のビーム体の幅を最も広くする凸部と、前記ビーム体の両端側に前記凸部よりも幅の狭い凸部を設け、前記ビーム体の両端側の凸部の内、前記ロードセルの荷重点側端部側の凸部の幅の方を最も狭くした段差形状をして成る。
また、本発明の荷重伝達機構は、梁の両端部を各々荷重点側端部及び支点側端部として中央部を感歪部とするロバーバル機構を有するロードセルと、ロードセルに荷重を伝達する荷重点側フレーム及び支点側フレームを前記荷重点側端部及び支点側端部の各々にビス止めして取り付けて成る荷重伝達機構において、ロードセルは、少なくとも高さ方向の距離に比べて幅方向の距離のほうが長い薄型形状であり、ロードセルに荷重点側フレームと支点側フレームとを取り付けるビスは、荷重負荷時に、ロードセルと各部材との接触面において、押し付けられる力が働く面よりも引き離される力が働く面を強く締結するように複数配され、ロードセルの両端部の端面に対して同じ配列にして成る。
また、前記複数配置されるビスは、各ビスの中心軸同士が鉛直方向に同一線上に並ぶことなく、全てのビスの総負荷面積が、接触面の内の引き離される力を受ける面に占める負荷面積の割合が高くなるように配して成る。
また、前記複数配置されるビスは、ロードセルの接触面の高さ方向において、ロードセルを鉛直方向に2分割する中心線から、ロードセルの上端及び下端までの距離の1/2以上離した位置にビスの中心を配して成る。
更に、本発明は、梁の両端部を各々荷重点側端部及び支点側端部として中央部を感歪部とするロバーバル機構を有するロードセルと、ロードセルに荷重を伝達する荷重点側フレーム及び支点側フレームを前記荷重点側端部及び支点側端部の各々にビス止めして取り付けて成る荷重伝達機構において、前記荷重点側フレーム及び前記支点側フレームは、各々、前記各端部の端面に取り付ける取付部材と、前記各取付部材の両端部で各々支持される2つのビーム体とから成り、前記荷重点側フレームの2つのビーム体と前記支点側フレームの2つのビーム体との内の少なくとも一方のビーム体の一部が、所定荷重以上の負荷に対して、相対するフレームのビーム体に接触してロードセルへの荷重伝達をストップするストッパー機構を成し、ロードセルは、少なくとも高さ方向の距離に比べて幅方向の距離のほうが長い薄型形状であり、ロードセルに荷重点側フレームと支点側フレームとを取り付けるビスは、荷重負荷時に、ロードセルと各部材との接触面において、押し付けられる力が働く面よりも引き離される力が働く面を強く締結するように複数配され、ロードセルの両端部の端面に対して同じ配列にして成る。
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。図1は、本実施例の荷重伝達機構の構成を示す外観斜視図であり、図2は、図1の正面図であり、図3は、図2のX方向から見た側面図であり、図4は、図2及び図3に示したY−Y断面図である。
本実施例の荷重伝達機構1は、ロードセル2と荷重点側フレーム3及び支点側フレーム4と、前記ロードセル2に荷重点側フレーム3及び支点側フレーム4とを取り付けるためのビス5とから構成する。
前記ロードセル2は、前記荷重点側フレーム3を取り付ける荷重点側端面2aと前記支点側フレーム4を取り付ける支点側端面2bとを有し、中央部付近に公知の歪ゲージを貼付した感歪部2cを有する公知のロードセルである。ただし、高荷重及び高精度且つ薄型の荷重伝達機構を実現するために、後述するように、ロードセル2自体を薄型形状にして成るものとする。
また、荷重点側フレーム3は、ビス5を用いて前記荷重点側端面2aに取り付けるための取付部6と、前記各端面2a及び2bを直角に結ぶ直線に対して平行に、且つ、ロードセル2を挟んで対称な位置に、前記取付部6に固定された2本のビーム7a及び7bとから成る。前記ビーム7a及び7bは、鉛直方向下向きに開口部を成す略コの字断面の部材であり、本実施例においては、開口部の片側の一辺を、図4を用いて後述する、ロードセル2に過負荷が掛かるのを防止するストッパー機構を兼ねる形状にして成るものである。
更に、支点側フレーム4は、前記荷重点側フレーム3と同様にして、ロードセル2の支点側端面2bに取り付けるための取付部8と、前記各端面2a及び2bを直角に結ぶ直線に対して平行に、且つ、ロードセル2を挟んで対称な位置に、前記取付部8に固定された2本のビーム9a及び9bとから成る。前記ビーム9a及び9bは、前記ビーム7a及び7bとは逆に、鉛直方向上向きに開口部を成す略コの字断面の部材である。
ここで、図2及び図3に示すように、前記ビーム7a及び7b間の距離は、前記ビーム9a及び9b間の距離に比べて広く配されて成り、ビーム7aとビーム9aとを一対として着目すると、前記ストッパー機構を兼ねるように形成したビーム7aの開口部の片側の一辺は、その鉛直下方にビーム9aの閉口部が位置するように配されて成る。ビーム7bとビーム9bとの一対もこれと同様の関係を有して成る。
これにより、前記荷重伝達機構1は、図Zの従来例に示したような、同形状の荷重点側フレーム103と支点側フレーム104とを、ロードセル102に対して、全く対称に取り付けた荷重伝達機構101に比べて薄型化することが可能となる。
次に、前述したビーム7a及び7bに形成したストッパー機構について、図4を用いて説明する。図4は、図2のY−Y断面図において、前記ビーム7aのストッパー機構を兼ねるように形成した開口部の片側一辺と、その鉛直下方に位置するビーム9aの閉口部内面との関係を示す図である。
これによると、ビーム7aの開口部の片側一辺は、平面を成すビーム9aの閉口部内面に対して平行ではなく、ビーム7aとビーム9aとの隙間を、中央付近を最も狭い距離m1とし、ビーム7aの両端側に向かうに伴って前記隙間が広くなるようなテーパー状に形成されている。また、前記ビーム7aの両端側の内、ロードセル2の荷重点側端面2a側の端部とビーム9aとの隙間を最も広い距離m3となるように形成されており、これらのビーム7a及びビーム9aの隙間の関係は、m1<m2<m3なる関係を成す形状になっている。
前述の関係は、偏置荷重による荷重点側フレーム3の傾きを考慮した関係である。すなわち、荷重伝達機構1は、ロードセル2の荷重点側端面2aと支点側端面2bとを直角に結ぶ直線の方向に荷重を偏置して負荷した場合には、ロードセル2の中央に荷重を負荷した場合に比べてモーメントの影響により、ロードセル2及び荷重点側フレーム3が偏置位置方向に傾く。これに伴って、ビーム7a及び7bも傾くことになる。この場合において、前記ビーム7aの開口部の片側一辺を、ビーム9aの閉口部内面に対して平行に形成した場合には、負荷する荷重が秤量に満たなくとも偏置荷重による前記傾きの影響により、ビーム7aとビーム9aとが接触してしまい、それ以上荷重が検出されなくなるため、非直線性又はスパン誤差を引き起こす原因となってしまう可能性がある。
このような誤差を回避するため、ビーム7aのストッパー機構は、偏置荷重による傾きに合わせて、前述したビーム7a及びビーム9aの隙間の関係に基づいて設定されるものである。
続いて、図5乃至図8を用いて、ロードセル2とロードセル2に荷重点側フレーム3及び支点側フレーム4を取り付けるためのビス5の配置とについて説明する。
図5は、ロードセル2の上面から見た一部断面図であり、図6は、図5のZ−Z断面図であり、図7は、荷重点側フレーム3の取付面を示す側面図である。また、図8は、荷重によるロードセル2の変形と荷重点側フレーム3の取付部6及び支点側フレーム4の取付部8との関係を示す図である。
本実施例のロードセル2は、従来例に示したように、荷重点側フレーム103と支点側フレーム104とをロードセル102の各端面に取り付けて荷重伝達機構101を構成し、高荷重及び高精度に対応させるために、ロードセル102並びに各フレーム103及び104を高さ方向に厚くした公知のロードセル102の形状に基づいて、荷重と出力値との関係が等しくなるように、すなわち、断面係数の値が同じになるように高さdと幅hとして薄型形状にしたものである。この演算に関しては一般的な材料力学に基づく公知のものであるため説明を省略する。
図8に示すように、ロードセル2は、荷重により変形し、各取付部6及び8には各々、ロードセル2から引き離される方向の力と押し付けられる方向の力とが働き、荷重点側端面2aと支点側端面2bとでは上下逆に働くものである。従って、本実施例においては、図7に示すように3本のビス5を配することにより、ビスの本数を不要に増やすことなく、荷重負荷時にロードセル2の各端面から取付部6及び8がずれないように締結することを可能としたものである。
前記ビス5は、ロードセル2の各端面2a及び2bを鉛直方向に2分割する中心線j−jに対して対称に、また、同様に水平方向に2分割する中心線k−kに対して、主にロードセル2から引き離される方向の力が働く面に2本、主にロードセル2から押し付けられる方向の力が働く面に1本配して成る。すなわち、図5のロードセル2の断面図に示すように、荷重点側端面2aと支点側端面2bとで上下逆に配置するものであり、ビスの負荷面積の上端と下端との距離tをロードセル2の高さhに対して広く取るほどに、ロードセル2と各フレーム3及び4とのズレを防止するように締結力が強化されるものである。
また、ビス5の各中心が鉛直方向同一直線上に並ばないように配することにより、ビス同士の負荷面積が確保されるため、高さ方向に薄くしたとしても、締結力の強い大きなビスを用いることも可能とするものである。
この配置に関しては、発明者によって、図9の(a)乃至(c)に示した、各端面2a及び2bに対する3パターンのビス配列の比較によっても確認されている。図9(a)は、前記中心線k−k上に3本のビスを並列配置したものであり、図9(b)は、両端面2a及び2b共に上下同方向にビスを配したものであり、図9(c)は、前述した本実施例の配列を示すものである。この3パターンについて、過荷重を加えた前後の中央荷重時の非直線性又はスパン性能を比較した。
図9(a)においては、図示しないが、過荷重の前後において、スパンが0.03%減少したことから、所望の締結力が得られておらず、ロードセル2と各取付部6及び8とが過荷重による微少なずれを生じたことが原因であると考えられる。
また、図9(b)及び図9(c)においては、図示しないが、図9(a)の配列に比べて、前記中心線k−k方向にビスの負荷面積が広がったことにより、ロードセル2と各フレーム3及び4とのズレが防止され、過荷重の前後でスパンの変動は見られなかった。しかしながら、図9(b)の過荷重後の非直線性能は、図10(b)のグラフに示すように、0.007(%)程度であるのに対して、本実施例の配列である図9(c)の過荷重後の非直線性能は、図10(c)のグラフに示すように、0.002(%)と良好な値を示した。これは、ロードセル2の荷重点側端面2a及び支点側端面2bにおいて、各フレーム3及び4をロードセル2から引き離される方向の力と押し付けられる方向の力とに対するビス配列を両端面で同じ配列とすることにより、ロードセル2に掛かる荷重による応力変動の影響を、荷重点側と支点側とで対称に保つことができ、安定した性能を得られるものである。
また、発明者の実測結果から、ビス5の各中心位置は、ロードセル2の高さhに対して、前記中心線k−kからh/4以上の距離を取ることが望ましいとされる。
なお、本実施例では、図4に示したように、前記ビーム7a及び7bに形成したストッパーは、m1<m2<m3なる関係を成すように、ビーム7aの開口部の片側一辺をテーパー状に形成したが、図11に示すように、前記関係を成す段差形状に形成しても良い。また、ビーム7a及び7bの各開口部の片側一辺に形成されるに限らず、ビーム7a及び7bの各開口部の両側二辺に各々形成され、前記二辺が共に、相対するビーム9a及び9bの閉口部内面を鉛直下方に位置する形状にしても良い。更に、前記ストッパーは、ビーム9a及び9bに形成されても良い。
また、図5乃至図8で詳述したように、ロードセル2と荷重点側フレーム3及び支点側フレーム4との各締結において、各々ビス5を3本用いたが、これはビスの本数を最小にする事例を挙げたに過ぎず、3本以上の複数本のビスを用いて固定しても良い。
本実施例の荷重伝達機構1の外観斜視図である。 図1の正面図である。 図2のX方向から見た側面図である。 図2のY−Y断面における一部断面図である。 ロードセル2の正面の一部断面図である。 図5のZ−Z断面図である。 ロードセル2の荷重点側端面2aを示す図である。 荷重負荷時のロードセル2の各端面2a及び2bに働く力を示すイメージ図である。 ビス配列の比較測定に用いた3パターンを(a)、(b)及び(c)として示した図である。 図9(b)及び(c)の過負荷後の非直線性性能を示すグラフである。 ストッパーの別の形状を示す図である。 従来の荷重伝達機構101を示す図である。
符号の説明
1 荷重伝達機構
2 ロードセル
3 荷重点側フレーム
4 支点側フレーム
5 ビス
6 荷重点側フレーム取付部
7a、7b 荷重点側ビーム
8 支点側フレーム取付部
9a、9b 支点側ビーム
101 荷重伝達機構
102 ロードセル
103 荷重点側フレーム
104 支点側フレーム

Claims (8)

  1. 梁の両端部を各々荷重点側端部及び支点側端部として中央部を感歪部とするロバーバル機構を有するロードセルと、ロードセルに荷重を伝達する荷重点側フレーム及び支点側フレームを前記荷重点側端部及び支点側端部の各々にビス止めして取り付けて成る荷重伝達機構において、
    前記荷重点側フレーム及び前記支点側フレームは、各々、前記各端部の端面に取り付ける取付部材と、前記各取付部材の両端部で各々支持される2つのビーム体とから成り、
    前記荷重点側フレームの2つのビーム体と前記支点側フレームの2つのビーム体との内の少なくとも一方のビーム体の一部が、所定荷重以上の負荷に対して、相対するフレームのビーム体に接触してロードセルへの荷重伝達をストップするストッパー機構を成して構成することを特徴とする荷重伝達機構。
  2. 前記荷重点側フレーム及び支点側フレームの各2つのビーム体は、各々鉛直方向下向き及び鉛直方向上向きを開口部とする略コの字断面の部材であり、前記各ビーム体のいずれか一方の開口部の片側の一辺にストッパー形状を成し、前記ストッパーを成した開口部の片側一辺の鉛直方向の延長上に、相対するビーム体の閉口部が位置するように配されて成ることを特徴とする請求項1記載の荷重伝達機構。
  3. 前記荷重ストッパーは、ロードセルの測定方向にロードセルを2分割する中心線の延長線上に当る付近のビーム体の幅を最も広く、前記ビーム体の両端側に向かって幅が狭くなるようなテーパーを成し、前記ビーム体の両端側の内、前記ロードセルの荷重点側端部側のビーム体の幅を最も狭くして成ることを特徴とする請求項2記載の荷重伝達機構。
  4. 前記荷重ストッパーは、ロードセルの測定方向にロードセルを2分割する中心線の延長線上に当る付近のビーム体の幅を最も広くする凸部と、前記ビーム体の両端側に前記凸部よりも幅の狭い凸部を設け、前記ビーム体の両端側の凸部の内、前記ロードセルの荷重点側端部側の凸部の幅の方を最も狭くした段差形状をして成ることを特徴とする請求項2記載の荷重伝達機構。
  5. 梁の両端部を各々荷重点側端部及び支点側端部として中央部を感歪部とするロバーバル機構を有するロードセルと、ロードセルに荷重を伝達する荷重点側フレーム及び支点側フレームを前記荷重点側端部及び支点側端部の各々にビス止めして取り付けて成る荷重伝達機構において、
    ロードセルは、少なくとも高さ方向の距離に比べて幅方向の距離のほうが長い薄型形状であり、ロードセルに荷重点側フレームと支点側フレームとを取り付けるビスは、荷重負荷時に、ロードセルと各部材との接触面において、押し付けられる力が働く面よりも引き離される力が働く面を強く締結するように複数配され、ロードセルの両端部の端面に対して同じ配列にして成ることを特徴とする荷重伝達機構。
  6. 前記複数配置されるビスは、各ビスの中心軸同士が鉛直方向に同一線上に並ぶことなく、全てのビスの総負荷面積が、接触面の内の引き離される力を受ける面に占める負荷面積の割合が高くなるように配して成ることを特徴とする請求項5記載の荷重伝達機構。
  7. 前記複数配置されるビスは、ロードセルの接触面の高さ方向において、ロードセルを鉛直方向に2分割する中心線から、ロードセルの上端及び下端までの距離の1/2以上離した位置にビスの中心を配して成ることを特徴とする請求項6記載の荷重伝達機構。
  8. 梁の両端部を各々荷重点側端部及び支点側端部として中央部を感歪部とするロバーバル機構を有するロードセルと、ロードセルに荷重を伝達する荷重点側フレーム及び支点側フレームを前記荷重点側端部及び支点側端部の各々にビス止めして取り付けて成る荷重伝達機構において、
    前記荷重点側フレーム及び前記支点側フレームは、各々、前記各端部の端面に取り付ける取付部材と、前記各取付部材の両端部で各々支持される2つのビーム体とから成り、
    前記荷重点側フレームの2つのビーム体と前記支点側フレームの2つのビーム体との内の少なくとも一方のビーム体の一部が、所定荷重以上の負荷に対して、相対するフレームのビーム体に接触してロードセルへの荷重伝達をストップするストッパー機構を成して構成し、
    ロードセルは、少なくとも高さ方向の距離に比べて幅方向の距離のほうが長い薄型形状であり、ロードセルに荷重点側フレームと支点側フレームとを取り付けるビスは、荷重負荷時に、ロードセルと各部材との接触面において、押し付けられる力が働く面よりも引き離される力が働く面を強く締結するように複数配され、ロードセルの両端部の端面に対して同じ配列にして成ることを特徴とする荷重伝達機構。
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