JP2515754Y2 - 引張型ロードセル - Google Patents

引張型ロードセル

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JP2515754Y2
JP2515754Y2 JP1992053506U JP5350692U JP2515754Y2 JP 2515754 Y2 JP2515754 Y2 JP 2515754Y2 JP 1992053506 U JP1992053506 U JP 1992053506U JP 5350692 U JP5350692 U JP 5350692U JP 2515754 Y2 JP2515754 Y2 JP 2515754Y2
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JP
Japan
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strain
load cell
type load
tension type
strain gauges
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進 佐久間
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A&D Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は起歪体がほぼS字形状を
成す引張型ロードセルに関するものである
【0002】
【従来の技術】図3に起歪体がほぼS字形状を成す引張
型ロードセルを示す。このタイプの引張型ロードセルで
は、ビーム部203,204に歪みゲージ(ストレンゲ
ージ)G 1 〜G 4 を貼着し、引張方向に荷重を加えた場
合に発生する各ビーム部203,204の歪みに基づい
て引張荷重の大きさを計測する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、起歪体
がほぼS字形状を成す引張型ロードセルでは、起歪体の
形状と荷重方向との関係から、以下のような問題があっ
た。
【0004】ち、ワイヤーフレームに因る図に示す
ようなシミュレーションによると、引張方向に荷重を加
えた場合、歪みゲージ 1 2 において−ε(圧縮方
向),+ε(引張方向)なる歪が発生する。ここで、秤
量が小さい場合は、図の(B)に示すように、荷重を
加える部分H1 とビーム部203,204を連結する部
分H2 (ビーム部203,204を除く部分)が十分剛
性があると考えることができるので、この場合には歪み
ゲージ 1 2 に等しい相反する歪εが発生する。し
かし、秤量が大きい場合には、図の(C)に示すよう
に、 1 2に秤量が小さい場合と同様の歪εが発生
するのに加え、荷重の増加に比例してH1 ,H2 の剛性
が低下してM2 なるモーメントが増加することになる。
それによってモーメントM2 とは逆方向のモーメントを
発生する歪みゲージ 2 の歪が打消されることになって
秤量付近での出力値が減少することになる。即ち、秤量
が小さい場合には成立していた荷重と歪との直線性が失
われ、理想線とは異なる変形を起こす。
【0005】このように、ほぼS字形状の起歪体を有す
る引張型ロードセルによると、起歪体の形状と計測する
荷重の方向に起因して、出力感度と直線性を損なうこと
なく比較的大きな荷重を測定することはできなかった。
【0006】本考案は、出力感度や直線性などの特性を
損なうことなく比較的大きな秤量を可能とする引張型ロ
ードセルの提供を目的とする。更に、本考案は、比較的
広い測定荷重範囲で直線性を確保し得る引張型ロードセ
ルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本考案は、引張り荷重を受けるほぼS字形状の起歪
体に貫通孔をあけて2つのビーム部を設けると共にこの
2つのビーム部に一組以上の歪ゲージを貼着した引張
ロードセルにおいて、ビーム部の歪ゲージが貼着されて
いる面とは反対側の面でかつ1対の歪ゲージの間の中間
位置にそれぞれ切欠き凹部を形成している。ここで、切
欠き凹部は2つのビーム部の互いに対向する面に形成さ
れ、2つのビーム部の外側の面に歪ゲージを貼着、ある
いは切欠き凹部は2つのビーム部の外側の面にそれぞれ
形成され、2つのビーム部の互いに対向する面には歪ゲ
ージを貼着している。
【0008】
【作用】したがって、起歪体に荷重が作用した時、荷重
が加えられる部分から各ビーム部を連結する部分にかけ
て生ずるM2 による影響を切欠き凹部で吸収してしま
い、歪みゲージR2 (あるいはR3 )の歪を妨げるモー
メントが減少して秤量付近での出力が正常な値になる。
しかも切欠き凹部は各ゲージの間の中心で曲げモーメン
トがゼロとなる変曲点に形成してあるから出力感度や起
歪体の機械的強度等の特性を損うことがなく、モーメン
トM2 の影響を排除する。
【0009】
【実施例】以下、本考案の構成を図面に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。
【0010】図1に本考案の引張型ロードセルの一実施
例を示す。この引張型ロードセルは、ロバーバル機構を
構成する起歪体1とこの起歪体1に貼着されてホイスト
ーンブリッジ回路を構成する1組の歪ゲージR1 〜R4
とで構成されている。
【0011】本実施例の場合、起歪体1は弾性に富む材
料例えばアルミニウム合金によって構成されており、ほ
ぼS字型の形状を成している。そこで、例えばS字断面
のアルミニウム押出し材を得、これを所望厚さに切断す
ることによって図1に示すS字断面の起歪体1を得るよ
うにしている。
【0012】S字形状の起歪体1の上端及び下端の辺
6,7は当該起歪体1を他の部材例えば測定器本体及び
荷重受け部材(図示省略)等に対して固定するための固
定部である。起歪体1にはその中央にはほぼ矩形状の貫
通孔2があけられて2つのビーム部3,4が形成されて
いる。貫通孔2の四隅は応力集中を回避するため曲面で
構成されている。貫通孔2をほぼ四角形としかつコーナ
部分に曲面を形成したのは、起歪体1の小型化を可能と
しかつ成形し易くするためである。また、この場合、貫
通孔2を構成する起歪体1の内周壁面にストレンゲージ
1 〜R4 が配置し易いこととなる。
【0013】また、貫通孔2によって形成されているビ
ーム部3,4の貫通孔2とは反対側の面には円弧状の切
欠き凹部5,5が形成されている。そして、この切欠き
凹部5,5が形成されている面とは反対側の面には切欠
き凹部5,5の中心Oを挾んで対称に1対のストレンゲ
ージR1 とR2 ,R3 とR4 が貼着されている。切欠き
凹部5,5の深さd及び形状は特に限定されるものでは
ない。
【0014】尚、上述の実施例は本考案の好適な実施の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本考案の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、図1の実施例では歪ゲージは起歪体1の内
側に貼着されているがこれに特に限定されるものではな
く、起歪体1の外側の面に貼着することも可能である。
例えば、起歪体1の外側に歪ゲージR1 〜R4 を貼着し
内側の貫通孔2を構成する壁面に切欠き凹部5,5を形
成するようにしても良い。このとき、貫通孔2は例えば
楕円形状あるいは長円形状等を採用することも可能であ
る。歪ゲージは切欠き凹部5,5を形成する面とは反対
側の面に貼着されるため、切欠き凹部5,5の左右に相
当する位置に配置するとしても、それらの間に切欠き凹
部5,5が存在しないためぎりぎりまで接近させて配置
することができる。切欠き凹部5,5の形状は図1に
す半円形状に特に限定されるものではなく、図
(A)〜(C)に示すような三角形、矩形、ほぼ円形な
どのさまざまな形状としても良い。
【0015】
【考案の効果】以上の説明より明らかなように、本考案
引張型ロードセルは、ビーム部の歪ゲージが貼着され
ている面とは反対側の面でかつ1対の歪ゲージの間の中
間位置にそれぞれ切欠き凹部を形成したので、ほぼS字
形状の起歪体に引張り荷重が作用した時、荷重が加えら
れる部分から各ビーム部を連結する部分にかけて生ずる
モーメントによる影響を切欠き凹部で吸収し、歪みゲー
ジの歪を妨げるモーメントを減少させて理想的な変形を
与えて秤量付近での出力を正常な値とする。また、本考
案の引張型ロードセルは、切欠き凹部は各ゲージの間の
中心で曲げモーメントがゼロとなる変曲点に形成してい
るので、出力感度や起歪体の機械的強度等の特性を損う
ことなく、歪みゲージの歪を妨げるモーメントの影響だ
けを排除する。
【0016】したがって、本考案の引張型ロードセルに
よると、比較的広い測定荷重範囲で出力感度と直線性を
損なわず、尚かつ比較的大きな秤量を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の引張型ロードセルの一実施例を示す正
面図ある。
【図2】(A)〜(C)は切欠き凹部の他の実施例を示
す断面図ある。
【図3】引張型ロードセルをワイヤフレームでシミュ
ーションした説明図で、(A)は荷重をかける前のワイ
ヤフレームの状態、(B)は小さな秤量の時、(C)は
大きな秤量の時をそれぞれ示す。
【符号の説明】
1 起歪体 3 ビーム部 4 ビーム部 5 切欠き凹部

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引張り荷重を受けるほぼS字形状の起歪
    体に貫通孔をあけて2つのビーム部を設けると共にこの
    2つのビーム部に一組以上の歪ゲージを貼着した引張
    ロードセルにおいて、前記ビーム部の歪ゲージが貼着さ
    れている面とは反対側の面でかつ1対の歪ゲージの間の
    中間位置にそれぞれ切欠き凹部が形成されていることを
    特徴とする引張型ロードセル。
  2. 【請求項2】 前記切欠き凹部は2つのビーム部の互い
    に対向する面に形成され、2つのビーム部の外側の面に
    歪ゲージを貼着したことを特徴とする請求項1記載の
    型ロードセル。
  3. 【請求項3】 前記切欠き凹部は2つのビーム部の外側
    の面にそれぞれ形成され、2つのビーム部の互いに対向
    する面には歪ゲージを貼着したことを特徴とする請求項
    1記載の引張型ロードセル。
JP1992053506U 1992-07-08 1992-07-08 引張型ロードセル Expired - Lifetime JP2515754Y2 (ja)

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JPH0630743U JPH0630743U (ja) 1994-04-22
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JPS57182136U (ja) * 1981-05-12 1982-11-18
DE3702271A1 (de) * 1987-01-27 1988-08-04 Bizerba Werke Kraut Kg Wilh Biegekraftaufnehmer, insbesondere fuer waagen

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