JP2654513B2 - ロードセル - Google Patents

ロードセル

Info

Publication number
JP2654513B2
JP2654513B2 JP7033063A JP3306395A JP2654513B2 JP 2654513 B2 JP2654513 B2 JP 2654513B2 JP 7033063 A JP7033063 A JP 7033063A JP 3306395 A JP3306395 A JP 3306395A JP 2654513 B2 JP2654513 B2 JP 2654513B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load
load cell
receiver
weight
offset
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7033063A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07318439A (ja
Inventor
博 田中
義信 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teraoka Seiko Co Ltd
Original Assignee
Teraoka Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teraoka Seiko Co Ltd filed Critical Teraoka Seiko Co Ltd
Priority to JP7033063A priority Critical patent/JP2654513B2/ja
Publication of JPH07318439A publication Critical patent/JPH07318439A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2654513B2 publication Critical patent/JP2654513B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Force In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は荷重受体に貼着した抵
抗線歪素子(ストレンゲージ)よりなる検出素子の電気
特性の変化により重量を検出するようにしたロードセル
において、可動端部に作用する偏荷重による重量表示を
調整したロードセルに関するものである。
【0002】
【従来技術】従来から、弾性体よりなる荷重受体にスト
レンゲージ等の検出素子を貼着してロードセルを構成
、このロードセルの荷重体の一端部を支持部材に支
持させるとともに、荷重受体の可動端部に秤量皿を取り
付け、この秤量皿に被計量物を載せた際の荷重受体の歪
みに対応して上記検出素子が歪むので、この歪みによる
電気特性の変化を検出してこれを重量に変換することに
より、被計量物の重量を計測するようにしたロードセル
式荷重計が実用化されており、この種の荷重計は構成が
比較的簡単な上に高精度が得られ、しかも、電気信号で
出力するので、電気的なデジタル表示秤などにそのまま
利用できるなどの利点を有している。
【0003】また上述したように、検出素子の歪みを電
気信号で出力するので、複数枚の検出素子を使用すると
電子信号の出力も大きくなるので、最近は荷重受体の異
なる個所に複数枚の検出素子を貼着したものが多く使用
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】荷重計の場合、必ずし
も被計量物を秤量皿の中心部にばかり載せるとは限ら
ず、たまには秤量皿の隅部の片寄った個所に被計量物を
のせる場合があるが、このような偏荷重の場合でも正確
に重量を計測できるようにしなければならない。しかる
に、1個のロードセルで荷重計を構成したロードセル式
荷重計の場合は弾性体よりなる荷重受体の加工精度、複
数枚の検出素子の材質及び加工精度、各検出素子の貼着
位置及び貼着状態、接着剤の厚み及び性質等の各種の条
件が計測精度に大きく影響し、理想としては製造時に上
記各条件が製作要件をすべて満たしていることが望まし
いが、これらすべての条件を充分に満たした状態で初め
から製造することは困難である。
【0005】そして上記各条件の一部でもずれている場
合には各検出素子に作用する応力がアンバランスになる
ので、特に秤量皿の各隅部に片寄って作用する荷重に対
して重量表示にずれが生じ、正確に計測することは困難
である。即ち、1個のロードセルで荷重計を構成した場
合でのロードセルの偏荷重誤差には2つの要素があり、
1つは荷重受体の水平ビームの軸方向の偏荷重によって
水平ビームに鉛直下方に押し下げようとする剪断力以外
に水平ビームを屈曲させようとする偶力、即ち、荷重受
体の水平ビームの軸方向の偏荷重に対する曲げモーメン
トによる誤差と、あと1つは荷重受体の軸方向と直角方
向の偏荷重によって水平ビームをねじろうとする偶力、
即ち荷重受体の水平ビームの軸方向と直角方向の偏荷重
に対するねじりモーメントによる誤差が発生するが、各
隅部に片寄って作用する荷重に対する重量表示のずれは
上記2種類の偏荷重誤差が合成されたものである。
【0006】これら誤差はロードセルに対して秤量皿が
大きいほど無視できない大きなものとなり、このため、
上記のような場合にはそれぞれの偏荷重に対する重量表
示が一致するように調整する必要があるが、従来はこれ
ら荷重受体に対する曲げモーメント及びねじりモーメン
トによる誤差を複合的に修正する有効な調整方法は見当
らなかった。
【0007】このため従来からロードセルの大きさに比
べて秤量皿が大きいために四隅誤差が生じ、秤精度を低
下させる恐れがある場合は、3個以上の複数のロードセ
ルで計量皿を支えるようにし、前記各モーメントが働く
ことがないようにした上で、各々のロードセルの出力感
度を一致させるように調整して四隅誤差を少なくしたよ
うな秤が最も一般的であった。
【0008】また一部には前記各モーメントによる誤差
のうち、曲げモーメントのみを取り除く調整を行なうも
のもあったが、ねじりモーメントを取り除くことができ
ないことから最低でも2個のロードセルを使用しなけれ
ばならず、更に、2個のロードセルでは計量皿を容易に
載せただけでは転覆してしまう所から、2個のロードセ
ルの可動端部に強固に秤量皿を固定する必要があり、こ
の際、計量皿とロードセル可動端の取付面が衝撃や荷重
でずれたりすると、ロードセルがお互いにある程度水平
方向に引き合ったり、押し合ったりして零点出力やスパ
ンが変化したりして、2個のロードセルの曲げモーメン
トによる誤差の調整をした上に、更にこうした障害まで
生じる所から、むしろ前述した方法の曲げモーメントに
対し無調整で3個以上の複数のロードセルを用いた方法
が効果的に良かった。
【0009】この発明は上記事情を改善するためになさ
れたもので、その目的とするところは、偏荷重に対する
調整を行ったロードセルを提供しようとするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、所定の厚みで略長方形状の外形を有し、その
中央部に略長方形状の中空部を設けるとともに、該中空
部の上面及び下面の両側部を円弧凹状面に切削した荷重
受体と、該荷重受体の上面及び下面の円弧凹状面に対応
する部分に貼着した抵抗線歪素子とからなり、抵抗線歪
素子をブリッジ回路に接続して電気的出力を得るように
構成し、かつ荷重受体の一端部に支持部材に支持するた
めの支持部を設けるとともに他端の可動端部に秤量皿を
取り付けるための取付部を設けたロードセルにおいて、
可動端部に偏荷重を作用させても、各偏荷重に応じて前
記ブリッジ回路の出力が変化しないように抵抗線歪素子
が貼着された面裏側の円弧凹状面部の側部を斜めに所定
量削り取ったことを特徴とする。
【0011】
【作用】上記のようにロードセルの可動端部に偏荷重を
作用させても、各偏荷重に応じてブリッジ回路の出力が
変化しないように抵抗線歪素子が貼着された面裏側の凹
状面部の側部を斜めに所定量削り取ってあることによ
り、このロードセルを用いて荷重計を構成した場合、偏
荷重による誤差のない高精度の荷重計が構成できる。
【0012】また、本ロードセルの抵抗線歪素子が貼着
された面裏側の凹状面部の側部を斜めに所定量削りとる
だけで偏荷重による誤差を調整するので、偏荷重による
重量表示の調整が極めて簡単にできる。
【0013】
【実施例】以下、本願発明を実施例により説明する。
3は本願発明が対象とするロードセルを示すもので、
重受体2は所定の厚みで長方形状に形成され、その中央
部に長方形状の中空部3が設けられているとともに、中
空部3の上、下面4の両側部を円弧凹状面5に切削され
ている。そしてこの円弧凹状面5に対応する荷重受体2
の上、下面6の4ケ所ストレンゲージよりなる検出素
子7が貼着されている。検出素子7の貼着部の厚み
(上、下面6と円弧凹状面5との距離)は所定の寸法に
高精度で仕上げられている。
【0014】また、上記4枚の検出素子7をブリッジ回
路形式に電気的に接続して、4枚の検出素子7より電気
信号が合成されて出力されるようになっている。そして
上記荷重受体2の両側面8の距離を所定の寸法に仕上
げ、側面8の一方を支点側として支持部材に支持するた
めの支持部とし、他方を重点側(可動端部)として計量
皿を取り付けるための取付部としてロードセルを構成す
る。この構造のロードセルは公知であり、まだ偏荷重に
対する調整が行なわれたものではない。本発明は偏荷重
に対する調整を行なうため、まず、前記ロードセルを用
いて図1に示すように荷重計1を構成する。即ち荷重受
体2の一方の側面8(支点側)を基板9上に固定された
L字形の支持部材10の垂直部に固定して支持させると
ともに、上記荷重受体2の可動端側(重点側)の側面8
に皿取付部材11の下部を固定し、この皿取付部材11
の上部に平板状の秤量皿12の下面中央部を固定する。
【0015】この秤量皿12上に被計量物を載せると、
これの重量が荷重受体2の可動端側に作用するので、荷
重受体2の検出素子7貼着部分の4ケ所が応力を受けて
歪む(上側後部と下側前部の部分には引っ張り応力が作
用し、上側前部と下側後部の部分には圧縮応力が作用す
る)ので、この部分に貼着されている4枚の検出素子7
もそれぞれ歪み、この歪みに対応して電気信号を出力
し、また4枚の検出素子7はブリッジ回路形式に接続さ
れているので、4枚の検出素子7よりの電気信号が合計
され、拡大されて出力され、この電気信号の出力量を重
量に変換して表示することにより、上記被計量物の重量
を計測することができる
【0016】次に、この発明の要旨について説明する。
即ち、製作時に荷重受体2、検出素子7の加工寸法や材
質、あるいは検出素子7の貼着位置などが理想条件と一
致しなかったため、偏荷重に対する重量表示にずれが生
じた場合には正確な計測ができないので調整する必要が
あるが、その方法を順次説明する。
【0017】まず、秤量皿12の片寄った部分である各
隅部A,B,C,Dの各部に荷重を順次作用させ、各
A,B,C,D部における偏荷重表示値を検出する。な
お、正確な荷重の重量(例えば1000g)に対して重
量表示が多かった場合には+とし、重量表示が少なかっ
た場合には−とし、例えばA,B,Cの各部が1gだけ
多かった場合には1000g+1g=1001gと実量
表示されるので、+1表示とし、D部のみが1gだけ少
なかった場合には1000g−1g=999gと表示さ
れるので−1表示となる。
【0018】このことは−1表示となったD部分に対す
る荷重受体2のイ部分の歪み量が他の部分に対して結果
的に少なかったためである。このため、荷重受体2のイ
部分を削り取ることにより、このイ部分の歪み量を増加
させると、D部分の重量表示が大きくなって−から+に
変わり、このようにして偏荷重表示値に対応して荷重受
体2の所定の部分を図1の斜線部で示す如く削り取るこ
とにより、各A,B,C,Dの表示値を一致させるまで
調整する。そして、各A,B,C,Dの各部分の表示値
が一致したら、全体のバランスがとれたことになるの
で、一致した表示値に対応して重量変換回路を調整する
と、偏荷重に対する計測誤差がなくなるので正確に計測
できる。このようにして、偏荷重に対する調整を行なっ
たロードセルを構成することができる。
【0019】なお、調整方法としては上記実施例に限ら
ず、例えばA,Bの2個所が−表示になった場合にはこ
れに対応する荷重受体2の部分を削り取って、最終的に
各隅部における偏荷重表示値を一致させて調整すればよ
いし、また検出する各隅部の位置も適宜選定することが
できることは勿論である。
【0020】
【発明の効果】この発明は以上詳述したように、ロード
セルの可動端部に偏荷重を作用させても、各偏荷重に応
じてブリッジ回路の出力が変化しないように抵抗線歪素
が貼着された面裏側の凹状面部の側部を斜めに所定量
削り取っているので、下記のような優れた効果を有す
る。
【0021】(1)本発明のロードセルを用いて荷重計
を構成した場合、偏荷重による誤差のない正確な計量が
できる荷重計を構成できる。
【0022】(2)また、本発明のロードセル検出素
子が貼着された面裏側の凹状面部の側部を斜めに所定量
削り取るだけで偏荷重による誤差を調整するので、偏荷
重による重量表示の調整が極めて簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するロードセル式荷重
計の斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を説明するロードセル式荷重
計の側面図である。
【図3】本発明が対象とするロードセルの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ロードセル式荷重計 2 荷重受体 7 検出素子 9 基板 10 支持部材 11 皿取付部材 12 秤量皿 A 秤量皿の隅部 B 秤量皿の隅部 C 秤量皿の隅部 イ 荷重受体の削り取る部分

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の厚みで略長方形状の外形を有し、
    その中央部に略長方形状の中空部を設けるとともに、該
    中空部の上面及び下面の両側部を円弧凹状面に切削した
    荷重受体と、該荷重受体の上面及び下面の前記円弧凹状
    面に対応する部分に貼着した抵抗線歪素子とからなり、
    前記抵抗線歪素子をブリッジ回路に接続して電気的出力
    を得るように構成し、かつ前記荷重受体の一端部に支持
    部材に支持するための支持部を設けるとともに他端の可
    動端部に秤量皿を取り付けるための取付部を設けたロー
    ドセルにおいて、 前記可動端部に偏荷重を作用させても、各偏荷重に応じ
    て前記ブリッジ回路の出力が変化しないように前記抵抗
    線歪素子が貼着された面裏側の円弧凹状面部の側部を斜
    めに所定量削り取ったことを特徴とするロードセル。
JP7033063A 1995-01-30 1995-01-30 ロードセル Expired - Lifetime JP2654513B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7033063A JP2654513B2 (ja) 1995-01-30 1995-01-30 ロードセル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7033063A JP2654513B2 (ja) 1995-01-30 1995-01-30 ロードセル

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59164540A Division JPH068742B2 (ja) 1984-08-06 1984-08-06 ロ−ドセル式荷重計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07318439A JPH07318439A (ja) 1995-12-08
JP2654513B2 true JP2654513B2 (ja) 1997-09-17

Family

ID=12376287

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7033063A Expired - Lifetime JP2654513B2 (ja) 1995-01-30 1995-01-30 ロードセル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2654513B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4667765B2 (ja) * 2004-05-21 2011-04-13 株式会社イシダ 計量機構
JP2021081291A (ja) * 2019-11-19 2021-05-27 大和製衡株式会社 ロードセルの四隅調整方法およびその方法を用いたロードセルの製造方法
CN114441070A (zh) * 2020-11-05 2022-05-06 梅特勒-托利多(常州)精密仪器有限公司 具有抗偏载功能的罗伯瓦尔结构传感器及称重设备

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3927560A (en) 1973-12-20 1975-12-23 Transducers Inc Moment desensitization of load cells

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH068742A (ja) * 1992-06-29 1994-01-18 Nissan Motor Co Ltd 車両における差動制限力制御装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3927560A (en) 1973-12-20 1975-12-23 Transducers Inc Moment desensitization of load cells

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07318439A (ja) 1995-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6417466B2 (en) Load cell with bossed sensor plate for an electrical weighing scale
CA2898117C (en) Improved load cell
JPS604417B2 (ja) 歪ゲージ変換器
US4577709A (en) Weighing scale with a load cell
EP1423666A2 (en) Weighing scale with level compensating foot assembly
EP1043573B1 (en) Shear beam load cell
JPS63256832A (ja) ロ−ドセル
JP2654513B2 (ja) ロードセル
JPS6232324A (ja) マルチレンジロ−ドセル秤
JPS5851604B2 (ja) ロ−ドセル式荷重計の調整方法
EP0261641A2 (en) Load cell
JPH02309223A (ja) 荷重変換器の誤差調整方法
JP3184839B2 (ja) 計量システムのためのディスク形状トランスデューサ
JPH025375Y2 (ja)
JPH068742B2 (ja) ロ−ドセル式荷重計
JPH023123B2 (ja)
JPH0226036Y2 (ja)
JPS5967424A (ja) 荷重変換器
JPH0526499Y2 (ja)
JPH088422Y2 (ja) 重量計
JPH084573Y2 (ja) 重量計
CN211696753U (zh) 应变敏感元件嵌入式测力装置
JPS5910580Y2 (ja) ロ−ドセルの構造
JPS6146427Y2 (ja)
JPH07907Y2 (ja) 力検出器