JPH0630743U - ロバーバル型ロードセル - Google Patents

ロバーバル型ロードセル

Info

Publication number
JPH0630743U
JPH0630743U JP5350692U JP5350692U JPH0630743U JP H0630743 U JPH0630743 U JP H0630743U JP 5350692 U JP5350692 U JP 5350692U JP 5350692 U JP5350692 U JP 5350692U JP H0630743 U JPH0630743 U JP H0630743U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strain
beam portions
load cell
strain gauges
gauges
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5350692U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2515754Y2 (ja
Inventor
進 佐久間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
A&D Co Ltd
Original Assignee
A&D Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by A&D Co Ltd filed Critical A&D Co Ltd
Priority to JP1992053506U priority Critical patent/JP2515754Y2/ja
Publication of JPH0630743U publication Critical patent/JPH0630743U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2515754Y2 publication Critical patent/JP2515754Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Force In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 出力感度や直線性などの特性を損なうことな
く比較的大きな秤量を可能とし、かつ比較的広い測定荷
重範囲で直線性を確保し得るようにする。 【構成】 ビーム部3,4の歪ゲージR1 〜R4 が貼着
されている面とは反対側の面でかつ1対の歪ゲージR1
とR2 ,R3 とR4 のそれぞれの中間位置に切欠き凹部
5,5を形成し、起歪体1に荷重が作用した時、荷重が
加えられる部分6,7から各ビーム部を連結する部分に
かけて生ずるモーメントによる影響を切欠き凹部5,5
で吸収し、歪みゲージR1 〜R4 の歪を妨げるモーメン
トを減少させて理想的な変形を与えて秤量付近での出力
を正常な値とするようにしている。また、切欠き凹部
5,5を各ゲージR1 とR2 ,R3 とR4 のそれぞれの
中心で曲げモーメントがゼロとなる変曲点に形成し、出
力感度や起歪体の機械的強度等の特性を損うことなく、
歪みゲージの歪を妨げるモーメントの影響だけを排除す
るようにしている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はロードセルに関するものである。更に詳述すると、本考案は、起歪体 に貫通孔をあけて2つのビーム部を構成したロバーバル型(ダブルビーム型ある いは平行ビーム型とも言う)のロードセルに関する。
【0002】
【従来の技術】
ロバーバル型ロードセルは、弾性体より成る矩形状の起歪体の中央に貫通孔を あけて2つのビーム部を形成し、そのビーム部にホイットストーンブリッジ回路 を構成する1組の歪ゲージを貼着したものであり、比較的小荷重の秤として一般 に利用されている。例えば、実公平2−5375号に開示されている。
【0003】 従来、一般的なロバーバル型ロードセルは、図4に示すように、弾性体より成 る矩形状の起歪体101の中央に貫通孔102をあけて2つのビーム部103, 104を形成し、更にその両端部分に半円形状溝105,105を設けて薄肉部 106を形成すると共にこの薄肉部106の位置にホイットストーンブリッジ回 路を構成する1組の歪ゲージR1 ,R2 ,R3 ,R4 をそれぞれ貼着するように 設けられている。
【0004】 また、図4に示すものより比較的大きな秤量を測定可能とするロードセルとし て、図5に示すような薄肉部を有さない起歪体を採用したものもある。この起歪 体201は、ビーム部203,204の両端に半円形状溝を設けずビーム部20 3,204全体が均一な肉厚となっている。尚、符号202は貫通孔である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図4に示すロバーバル型ロードセルの場合、ビーム部103, 104に薄肉部106を形成しているので、出力感度は良いが、ビームの厚さと 秤量可能な荷重とは比例する関係にあるから比較的大きな荷重検出用としては適 していない。
【0006】 また、薄肉部を設けない図5の起歪体201の場合、ビーム部203,204 が厚いので秤量荷重を大きくできるが、ゲージR1 〜R4 を厚肉部に貼着するこ ととなるので、秤量が大きくなるに連れて荷重と歪との直線関係(以下直線性と いう)が劣ることが実験的に確かめられている。即ち、ワイヤーフレームに因る 図6に示すようなシュミレーションによると、引張方向に荷重を加えた場合、歪 みゲージR1 ,R2 において−ε(圧縮方向),+ε(引張方向)なる歪が発生 する。ここで、秤量が小さい場合は、図6の(B)に示すように、荷重を加える 部分H1 とビーム部203,204を連結する部分H2 (ビーム部203,20 4を除く部分)が十分剛性があると考えることができるので、この場合には歪み ゲージR1 ,R2 に等しい相反する歪εが発生する。しかし、秤量が大きい場合 には、図6の(C)に示すように、R1 ,R2 に秤量が小さい場合と同様の歪ε が発生するのに加え、荷重の増加に比例してH1 ,H2 の剛性が低下してM2な るモーメントが増加することになる。それによってモーメントM2 とは逆方向の モーメントを発生する歪みゲージR2 の歪が打消されることになって秤量付近で の出力値が減少することになる。即ち、秤量が小さい場合には成立していた荷重 と歪との直線性が失われ、理想線とは異なる変形を起こす。
【0007】 このように従来のロバーバル型ロードセルによると、出力感度と直線性を損な うことなく比較的大きな秤量を可能とすることはできなかった。
【0008】 本考案は、出力感度や直線性などの特性を損なうことなく比較的大きな秤量を 可能とするロバーバル型ロードセルの提供を目的とする。更に、本考案は、比較 的広い測定荷重範囲で直線性を確保し得るロバーバル型ロードセルを提供するこ とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本考案は、起歪体に貫通孔をあけて2つのビーム 部を設けると共にこの2つのビーム部に一組以上の歪ゲージを貼着したロバーバ ル型ロードセルにおいて、ビーム部の歪ゲージが貼着されている面とは反対側の 面でかつ1対の歪ゲージの間の中間位置にそれぞれ切欠き凹部を形成している。 ここで、切欠き凹部は2つのビーム部の互いに対向する面に形成され、2つのビ ーム部の外側の面に歪ゲージを貼着、あるいは切欠き凹部は2つのビーム部の外 側の面にそれぞれ形成され、2つのビーム部の互いに対向する面には歪ゲージを 貼着している。
【0010】
【作用】
したがって、起歪体に荷重が作用した時、荷重が加えられる部分から各ビーム 部を連結する部分にかけて生ずるM2 による影響を切欠き凹部で吸収してしまい 、歪みゲージR2 (あるいはR3 )の歪を妨げるモーメントが減少して秤量付近 での出力が正常な値になる。しかも切欠き凹部は各ゲージの間の中心で曲げモー メントがゼロとなる変曲点に形成してあるから出力感度や起歪体の機械的強度等 の特性を損うことがなく、モーメントM2 の影響を排除する。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の構成を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。
【0012】 図1に本考案のロバーバル型ロードセルの一実施例を示す。このロバーバル型 ロードセルは、ロバーバル機構を構成する起歪体1とこの起歪体1に貼着されて ホイストーンブリッジ回路を構成する1組の歪ゲージR1 〜R4 とで構成されて いる。
【0013】 本実施例の場合、起歪体1は弾性に富む材料例えばアルミニウム合金によって 構成されており、ほぼS字型の形状を成している。そこで、例えばS字断面のア ルミニウム押出し材を得、これを所望厚さに切断することによって図1に示すS 字断面の起歪体1を得るようにしている。
【0014】 S字形状の起歪体1の上端及び下端の辺6,7は当該起歪体1を他の部材例え ば測定器本体及び荷重受け部材(図示省略)等に対して固定するための固定部で ある。起歪体1にはその中央にはほぼ矩形状の貫通孔2があけられて2つのビー ム部3,4が形成されている。貫通孔2の四隅は応力集中を回避するため曲面で 構成されている。貫通孔2をほぼ四角形としかつコーナ部分に曲面を形成したの は、起歪体1の小型化を可能としかつ成形し易くするためである。また、この場 合、貫通孔2を構成する起歪体1の内周壁面にストレンゲージR1 〜R4 が配置 し易いこととなる。
【0015】 また、貫通孔2によって形成されているビーム部3,4の貫通孔2とは反対側 の面には円弧状の切欠き凹部5,5が形成されている。そして、この切欠き凹部 5,5が形成されている面とは反対側の面には切欠き凹部5,5の中心Oを挾ん で対称に1対のストレンゲージR1 とR2 ,R3 とR4 が貼着されている。切欠 き凹部5,5の深さd及び形状は特に限定されるものではない。
【0016】 尚、上述の実施例は本考案の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるも のではなく本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例 えば、図1の実施例では歪ゲージは起歪体1の内側に貼着されているがこれに特 に限定されるものではなく、起歪体1の外側の面に貼着することも可能である。 例えば、図2に示すように、起歪体1の外側に歪ゲージR1 〜R4 を貼着し内側 の貫通孔2を構成する壁面に切欠き凹部5,5を形成するようにしても良い。こ のとき、貫通孔2は例えば楕円形状あるいは長円形状等を採用することも可能で ある。歪ゲージは切欠き凹部5,5を形成する面とは反対側の面に貼着されるた め、切欠き凹部5,5の左右に相当する位置に配置するとしても、それらの間に 切欠き凹部5,5が存在しないためぎりぎりまで接近させて配置することができ る。切欠き凹部5,5の形状は図1及び図2に示す半円形状に特に限定されるも のではなく、図3の(A)〜(C)に示すような三角形、矩形、ほぼ円形などの さまざまな形状としても良い。
【0017】
【考案の効果】
以上の説明より明らかなように、本考案のロバーバル型ロードセルは、ビーム 部の歪ゲージが貼着されている面とは反対側の面でかつ1対の歪ゲージの間の中 間位置にそれぞれ切欠き凹部を形成したので、起歪体に荷重が作用した時、荷重 が加えられる部分から各ビーム部を連結する部分にかけて生ずるモーメントによ る影響を切欠き凹部で吸収し、歪みゲージの歪を妨げるモーメントを減少させて 理想的な変形を与えて秤量付近での出力を正常な値とする。また、本考案のロバ ーバル型ロードセルは、切欠き凹部は各ゲージの間の中心で曲げモーメントがゼ ロとなる変曲点に形成しているので、出力感度や起歪体の機械的強度等の特性を 損うことなく、歪みゲージの歪を妨げるモーメントの影響だけを排除する。
【0018】 したがって、本考案のロバーバル型ロードセルによると、比較的広い測定荷重 範囲で出力感度と直線性を損なわず、尚かつ比較的大きな秤量を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のロバーバル型ロードセルの一実施例を
示す正面図ある。
【図2】本考案のロバーバル型ロードセルの他の実施例
を示す正面図ある。
【図3】(A)〜(C)は切欠き凹部の他の実施例を示
す断面図ある。
【図4】比較的小さい秤量を目的とした従来のロバーバ
ル型ロードセルの原理図である。
【図5】比較的大きな秤量を目的とした従来のロバーバ
ル型ロードセルの原理図である。
【図6】図5のロバーバル型ロードセルをワイヤフレー
ムでシュミレーションした説明図で、(A)は荷重をか
ける前のワイヤフレームの状態、(B)は小さな秤量の
時、(C)は大きな秤量の時をそれぞれ示す。
【符号の説明】
1 起歪体 3 ビーム部 4 ビーム部 5 切欠き凹部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 起歪体に貫通孔をあけて2つのビーム部
    を設けると共にこの2つのビーム部に一組以上の歪ゲー
    ジを貼着したロバーバル型ロードセルにおいて、前記ビ
    ーム部の歪ゲージが貼着されている面とは反対側の面で
    かつ1対の歪ゲージの間の中間位置にそれぞれ切欠き凹
    部が形成されていることを特徴とするロバーバル型ロー
    ドセル。
  2. 【請求項2】 前記切欠き凹部は2つのビーム部の互い
    に対向する面に形成され、2つのビーム部の外側の面に
    歪ゲージを貼着したことを特徴とする請求項1記載のロ
    バーバル型ロードセル。
  3. 【請求項3】 前記切欠き凹部は2つのビーム部の外側
    の面にそれぞれ形成され、2つのビーム部の互いに対向
    する面には歪ゲージを貼着したことを特徴とする請求項
    1記載のロバーバル型ロードセル。
JP1992053506U 1992-07-08 1992-07-08 引張型ロードセル Expired - Lifetime JP2515754Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992053506U JP2515754Y2 (ja) 1992-07-08 1992-07-08 引張型ロードセル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992053506U JP2515754Y2 (ja) 1992-07-08 1992-07-08 引張型ロードセル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0630743U true JPH0630743U (ja) 1994-04-22
JP2515754Y2 JP2515754Y2 (ja) 1996-10-30

Family

ID=12944712

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992053506U Expired - Lifetime JP2515754Y2 (ja) 1992-07-08 1992-07-08 引張型ロードセル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2515754Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5557359B1 (ja) * 2013-06-21 2014-07-23 株式会社タニタ 起歪体、ロードセルおよび重量測定装置
JP2019508692A (ja) * 2016-02-29 2019-03-28 ユニバーシティ オブ レスター 尿計量装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5348584A (en) * 1976-09-10 1978-05-02 Nat Controls Apparatus for sensing and indicating vehicle tire air pressure
JPS57182136U (ja) * 1981-05-12 1982-11-18
JPS63246623A (ja) * 1987-01-27 1988-10-13 ビツェルバ−ベタイリグングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 特に秤用の曲げ力吸収装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5348584A (en) * 1976-09-10 1978-05-02 Nat Controls Apparatus for sensing and indicating vehicle tire air pressure
JPS57182136U (ja) * 1981-05-12 1982-11-18
JPS63246623A (ja) * 1987-01-27 1988-10-13 ビツェルバ−ベタイリグングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 特に秤用の曲げ力吸収装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5557359B1 (ja) * 2013-06-21 2014-07-23 株式会社タニタ 起歪体、ロードセルおよび重量測定装置
JP2014190979A (ja) * 2013-06-21 2014-10-06 Tanita Corp 起歪体、ロードセルおよび重量測定装置
JP2019508692A (ja) * 2016-02-29 2019-03-28 ユニバーシティ オブ レスター 尿計量装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2515754Y2 (ja) 1996-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5510581A (en) Mass-produced flat multiple-beam load cell and scales incorporating it
JPS6057528B2 (ja) ひずみゲ−ジ荷重変換器
JP2666209B2 (ja) ロードセルの製造方法
JP6037440B2 (ja) ロバーバル型ロードセル
JPH0630743U (ja) ロバーバル型ロードセル
JP3184839B2 (ja) 計量システムのためのディスク形状トランスデューサ
JPH032824Y2 (ja)
US5591944A (en) Overload stop assembly for a load cell
JP2006047118A (ja) ロードセル
JP3586696B2 (ja) 薄型ロードセル
JPS6119928B2 (ja)
JPS6335929B2 (ja)
JPH0933366A (ja) ロードセル及びロードセル秤
JP6364637B2 (ja) 荷重変換器
JPS6118127B2 (ja)
JPS596372B2 (ja) ロ−ドセル
JPS635692B2 (ja)
JPH0450970B2 (ja)
JPS6148647B2 (ja)
EP0709657B1 (en) Load cells
JPH02310437A (ja) ロードセル
JPH07128157A (ja) 荷重変換器
JP3925645B2 (ja) ロードセル
JPH0127072Y2 (ja)
JPS6146427Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960611

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term