JP2894268B2 - 複合ロードセル秤 - Google Patents

複合ロードセル秤

Info

Publication number
JP2894268B2
JP2894268B2 JP5496196A JP5496196A JP2894268B2 JP 2894268 B2 JP2894268 B2 JP 2894268B2 JP 5496196 A JP5496196 A JP 5496196A JP 5496196 A JP5496196 A JP 5496196A JP 2894268 B2 JP2894268 B2 JP 2894268B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weighing
strain
load cell
low
stopper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5496196A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09243436A (ja
Inventor
享洋 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teraoka Seiko Co Ltd
Original Assignee
Teraoka Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teraoka Seiko Co Ltd filed Critical Teraoka Seiko Co Ltd
Priority to JP5496196A priority Critical patent/JP2894268B2/ja
Publication of JPH09243436A publication Critical patent/JPH09243436A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2894268B2 publication Critical patent/JP2894268B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Force In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複合ロードセル
を用いて計量を行う複合ロードセル秤の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、秤量が異なる2つのロードセルを
二段重ねにして一端同士を連結し組合わせることで秤量
範囲を拡大したマルチレンジロードセル秤が実用化され
ている。しかし、ロードセルや連結部材等の部品点数の
増加、組立工程の増加、またこれらに伴って製造コスト
が高くなってしまうといった欠点を有している。これら
の欠点を回避しているものとして、例えば特開昭63−
201543号公報に開示されたものがある。このもの
は図10に示すように、秤量が異なる複数の起歪部c
2,c3を有する一本のロードセルc1を用いた歪みゲ
ージ式秤Cで、そのロードセルc1の取付構造は、低秤
量起歪部c3側を本体ケース等に固定支持され、高秤量
起歪部c2側に重点(荷重を加える点)を置いている。
そしてロードセルc1の下方で、かつ、低秤量起歪部c
3と高秤量起歪部c2との間に位置する場所に低秤量用
のストッパc4を突設し、高秤量用のストッパc5をロ
ードセルc1を挟んで重点の抗する方向に突設させてい
る。このように取付けられたロードセルc1を有する歪
みゲージ式秤Cの動作は、低秤量起歪部c3の秤量を越
えた荷重が加えられると低秤量起歪部c3が撓みきって
低秤量起歪部c3と高秤量起歪部c2との間、つまり、
ロードセルc1の中間部下面が低秤量用のストッパc4
に当接して低秤量起歪部c3の歪み(撓み)を抑止させ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この低
秤量起歪部の秤量を越えた荷重が加えられると低秤量用
のストッパを支点として低秤量起歪部を持ち上げる力
(回転モーメント)が作用し、また低秤量起歪部側は固
定されているため、高秤量起歪部よりも薄肉の低秤量起
歪部上面には引張力、低秤量起歪部下面には圧縮力が低
秤量起歪部が撓みきった状態でさらに加わるため複雑な
内部応力を生じさせる。そのため、場合によっては低秤
量起歪部に永久歪みを生じさせたり、疲労破壊を誘発さ
せる原因ともなる。このようなことから低秤量と高秤量
の比率、例えば低秤量を0〜1キログラム,高秤量を1
〜100キログラムというような高比率に設定すること
ができず秤量の比率が制限されるといった問題を有して
いた。
【0004】本発明は、従来事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、低秤量起歪部の秤量を大きく
越える被秤量物を計量皿に載置しても、低秤量起歪部に
は低秤量以上の応力を生じさせることなく、安価で安定
した秤量が可能な複合ロードセル秤を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた技術的手段は、柱体に2つの略H形孔をその長
手方向に所定間隔をおいて穿設し、一方の孔の四隅部に
形成された薄肉部分からなる高秤量用起歪部と、他方の
孔の四隅部に形成された薄肉部分からなる低秤量用起歪
部とを設けた複合ロードセルを備え、該複合ロードセル
を用いて計量を行う複合ロードセル秤において、前記複
合ロードセルの高秤量用起歪部側を固定支持し、高秤量
用起歪部と低秤量用起歪部との中間部に支持され荷重が
低秤量の最大荷重を越えた際に低秤量起歪部の撓みに伴
って位置が変位した変位部に当接するストッパ部を設け
たことにより上記課題を解決するものである。
【0006】すなわち、荷重が低秤量の最大荷重を越え
た際に高秤量用起歪部と低秤量用起歪部との中間部に支
持されたストッパ部を変位部に直接的または間接的に当
接させて低秤量用起歪部の撓みを制限させ、ストッパ部
を介して高秤量用起歪部に荷重を伝達させたことにあ
る。ここで高秤量用起歪部と低秤量用起歪部との中間部
とは、複合ロードセル上で高秤量用起歪部と低秤量用起
歪部との間の部位のことで、上面又は下面若しくは側面
若しくはこれらの任意の結合すべてを包含するものであ
る。また変位部とは、被秤量物を計量皿に載置すること
により低秤量起歪部が撓み、その撓みに伴って位置が変
位した部材、例えば計量皿、または計量皿を支持する皿
受け板、若しくは複合ロードセル自体、あるいは計量皿
と複合ロードセルを連結する連結部材等が挙げられる。
(請求項1)
【0007】そして前記変位部を計量皿部とし、前記ス
トッパ部は計量皿の偏部近傍に対応する位置に複数個の
ストッパを備え、低秤量の最大荷重を越えた際に押し下
げられた計量皿部の下面に該ストッパが当接するように
構成した手段を採用する。(請求項2)
【0008】あるいは、低秤量の最大荷重を越えた際に
変位部が高秤量用起歪部と低秤量用起歪部との中間部に
当接するように構成した手段を採用する。(請求項3)
【0009】
【作用】上記技術的手段によれば下記の作用がある。請
求項1または2によれば、低秤量の最大荷重を越えた際
に変位部がストッパ部に当接して低秤量用起歪部に低秤
量以上の荷重をかけずに高秤量用起歪部に直接的に荷重
を伝達させる。請求項3によれば、低秤量の最大荷重を
越えた際に変位部が高秤量用起歪部と低秤量用起歪部と
の間に当接して低秤量用起歪部に低秤量以上の荷重をか
けずに高秤量用起歪部に直接的に荷重を伝達させる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明をする。図1乃至図8は第1の実施の形
態を、図9は第2の実施の形態を各々例示している。図
中、符号Aは複合ロードセル秤、符号2は計量皿部(変
位部)、符号5はストッパ部である。まず第1の実施の
形態を説明する。
【0011】複合ロードセル秤Aは、平箱状に形成した
本体ケース1と、計量皿部(変位部)2と、緩衝機構部
3と、複合ロードセル部4と、ストッパ部5と、回路・
表示部6とを備えて構成されている。この複合ロードセ
ル秤Aは、計量皿部(変位部)2と高秤量起歪部4aに
ストレインゲージ41c,低秤量起歪部4bにストレイ
ンゲージ41dが貼設された複合ロードセル部4を緩衝
機構部3を介して連結し、被秤量物を計量皿部2上面に
載置することで後述する複合ロードセル本体41に荷重
が伝わり、複合ロードセル本体41が撓むことにより荷
重を電気的出力に変換して計量、表示するようになって
いる。
【0012】本体ケース1は、図1乃至図3に示したよ
うに平箱状を呈し、上ケース11と、下ケース12と、
受け部材13と、脚14とからなる。上ケース11は、
後述する第2ブラケット33の上体33bを本体ケース
1上方外部へ突出させる上面開口部15と、第1ストッ
パ54を本体ケース1上方外部へ突出させる連絡孔16
を設けている。下ケース12は、上ケース11と開閉自
在に取着され、下面に後述する第2ストッパ55と第3
ストッパ56を外部から高さ(間隙)調節可能にするた
めの作業孔17、18を設けている。受け部材13は、
略コ字状を呈し、下ケース12内底面四隅から立設され
ている。この受け部材13上面に後述する第4ストッパ
57が高秤量の最大荷重を越えた際に当接するようにな
っている。脚14は、下ケース12の高さ調節可能に底
面四隅に螺着され、複合ロードセル秤Aを水平に設置で
きるようになっている。
【0013】計量皿部(変位部)2は、計量皿21と、
皿受板22とから構成されている。計量皿21は、平面
視略矩形状で上面四隅部に4個の突起を突設し、円筒状
の被秤量物を載置しても転がらないようになっている。
皿受板22は、計量皿21よりも一回り小さな板材で、
円筒状のゴム材からなる当接体23が四隅部(4箇所)
と中間部(2箇所)、計6箇所に嵌着され、この当接体
23を介して計量皿21が載置されている。
【0014】緩衝機構部3は、ロバーバル機構31と、
第1ブラケット32と、第2ブラケット33とから構成
されている。ロバーバル機構31は、さらに板バネ34
と、ねじりコイルバネ35と、取付具36とから構成さ
れている。このロバーバル機構31は、帯状の2枚の板
バネ34を上下平行に配置し、これら板バネ34の両端
部を断面コ形の取付具36により夫々固着連結され、後
述する複合ロードセル本体41を介して両側に配設され
ている。また、重点側(図2においては左側)の取付具
36には、ねじりコイルバネ35の基端も固着連結し、
先端を上側の板バネ34に対して弾性的に接触させてい
る。なお、このロバーバル機構31は、後述する第2ブ
ラケット33の上面を水平に保ちながら上下方向に弾性
変形をする特性を有し、被秤量物を計量皿21に載置し
た際の衝撃力を吸収し、かつ、正確に複合ロードセル本
体41に荷重を伝達させるものである。
【0015】第1ブラケット32は、図4に示すように
後述する複合ロードセル本体41の長手側面に当接しな
いように上部が開放された略コ字状を呈し、複合ロード
セル本体41の重点側(図2においては左側)を覆うよ
うに配設され、複合ロードセル本体41の短手側面に固
着されている。そして一方の取付具36が固着され、一
対のロバーバル機構31の一端が固定されている。
【0016】第2ブラケット33は、下体33aと上体
33bとからなり、図2及び図4に示すように下体33
aと上体33bとを螺着して一体化されている。下体3
3aは、頂部が折り曲げられた略L字状を呈し、第1ブ
ラケット32に当接しないように股ぐように配設され、
後述する高秤量用重点板51に設けられた開口部511
を介して頂部を突出させている(図4参照)。また後述
する複合ロードセル本体41の固定支持側(図2におい
ては右側)で下体33a下部に他方の取付具36が固着
されて一対のロバーバル機構31の他端が固定され、第
1ブラケット32とロバーバル機構31を介して連結さ
れている。隣接した端部には、折り曲げ形成された耳部
33cを設け、該耳部33cに捩子棒とナットからなる
第5ストッパ58が螺着され低秤量の最大荷重を越えた
際に後述する受け具53に当接するようになっている。
【0017】上体33bは、下面が下体33aの頂部に
螺着されて本体ケース1上方外部へ上面開口部15を介
して突出し、上面中央部には逃げ孔33dを開孔したス
ペーサー33eが固着されている。また、ボルトからな
る第6ストッパ59が該逃げ孔33dを介して上体33
b中央部に螺着されて、第6ストッパ59先端が後述す
る高秤量用重点板51上面に低秤量の最大荷重を越えた
際に当接するようになっている。なお、第6ストッパ5
9の高さ(間隙)調節ができるようにスペーサー33e
の厚みは第6ストッパ59の頭部の厚みより若干厚くな
っており、第6ストッパ59の頭部上面がスペーサー3
3eの上面より突出しないようになっている。そして上
体33b上面には、上述した皿受板22がスペーサー3
3eに螺着され固定されている。
【0018】複合ロードセル部4は、複合ロードセル本
体41と、取付ベース42とから構成される。複合ロー
ドセル本体41は、四角柱状のアルミニウム等の金属体
で、所定間隔をおいて大小の略H形状の肉抜孔41a、
41bが穿設され、小さい孔の四隅部に形成された薄肉
部分を高秤量用起歪部4aとし、大きい孔の四隅部に形
成された薄肉部分を低秤量用起歪部4bとして各起歪部
上下面(各4箇所)に機械的な歪量を電気的に変換する
ストレインゲージ41c,41dが貼着されている。ま
た、上下面中央部4箇所に肉抜孔41a、41bと平行
方向に上下面中央部4箇所にスリット41eが配設され
ている。このスリット41eは、このスリット41e間
に荷重が加わった際、複合ロードセル本体41上下面に
沿って伝搬される計量に不必要な応力を、面を一端遮断
させることにより除去するもので、ストレインゲージ4
1c,41dに影響が及ばないようになっている。
【0019】取付ベース42は、略L字形状を呈し、下
ケース12に固着されている。この取付ベース42に高
秤量用起歪部4a側の短手側面を取付面にして複合ロー
ドセル本体41が固着されている。また、重点方向先端
に捩子棒とナットからなる第3ストッパ56が上述した
作業孔18から覗く位置に螺着され後述する受け具53
の取付面下面に高秤量の最大荷重を越えた際に当接する
ようになっている。
【0020】ストッパ部5は、高秤量用重点板51と、
間座52と、受け具53と、第1ストッパ54と、第2
ストッパ55と、第3ストッパ56と、第4ストッパ5
7と、第5ストッパ58と、第6ストッパ59と、第7
ストッパ510とを備えて構成されている。なお、第2
ストッパ55と、第3ストッパ56と、第5ストッパ5
8と、第6ストッパ59は上述したので説明は省略す
る。
【0021】高秤量用重点板51は、開口部511を設
けた平面視略矩形状で、後述する第1ストッパ54と、
第4ストッパ57が螺着されている。間座52は、直方
体状のブロック片で、上述の複合ロードセル本体41の
上面で、かつ、スリット41e間に螺着され、間座52
上面に高秤量用重点板51が螺着されて複合ロードセル
本体41と高秤量用重点板51とが間座52を介して固
着連結されている。受け具53は、図2及び図3に示し
たように、複合ロードセル本体41の下面で、かつ、ス
リット41e間にのみ当接するように形成された折曲体
で、複合ロードセル本体41の下面から上方に向けて股
ぐように取着されている。この受け具53の一端は、上
述した第5ストッパ58が低秤量の最大荷重を越えた際
に当接するように折り曲げ形成された受け耳部53aを
設け、他端は上述した作業孔17から覗く位置で、か
つ、第1ブラケット32の下面に当接するような位置に
捩子棒とナットからなる第2ストッパ55が螺着されて
いる。この第2ストッパ55は低秤量の最大荷重を越え
た際に第1ブラケット32の下面に当接するようになっ
ている。
【0022】第1ストッパ54は、ボルトとナットで構
成され、高秤量用重点板51の四隅部と中央部2箇所の
計6箇所に螺着され、四隅部の第1ストッパ54は皿受
板22下面に、中央部に螺着された2つの第1ストッパ
54は皿受板22の中央部の2つの当接体23の下面
に、低秤量の最大荷重を越えた際に夫々当接するように
配設されている。第4ストッパ57は、ボルトからな
り、高秤量用重点板51四隅部に第1ストッパ54近傍
四隅に配設され、上述した受け部材13上面に高秤量の
最大荷重を越えた際に当接するようになっており、偏荷
重が加えられた時に計量皿部(変位部)2が傾むくのを
防止している。第7ストッパ510は、ボルトからな
り、高秤量用重点板51中央部2箇所に配設され、誤っ
て皿受板22を掴んで持ち上げられた際に第2ブラケッ
ト33に取り付けられた取付具36上面に当接してロバ
ーバル機構31の板バネ34又は低秤量起歪部4bが損
傷するのを防止している。
【0023】回路・表示部6は、複合ロードセル本体4
1に貼着されているストレインゲージ41c,41dが
荷重による撓みで伸縮し、ストレインゲージ41c,4
1dに印加されている電圧がその伸縮に伴って抵抗値が
変化することにより変動して機械的変位を電気的変位に
置換し、その電圧を回路基板61を経てデジタル変換
し、高秤量時はストレインゲージ41cから、あるいは
低秤量時はストレインゲージ41dからの信号に基づい
て計量データをLEDセグメント式又は液晶式等の表示
部62に出力、表示するようになっている。なお、各起
歪部夫々4箇所に貼着されているストレインゲージ41
c,41dを夫々1組にしてブリッジ回路を構成してお
り、温度ドリフト等の影響を低減するようになってい
る。
【0024】以上のように構成された複合ロードセル秤
Aは、計量皿21に被秤量物を載置すると、その荷重に
より計量皿21及び皿受板22が降下し、緩衝機構3の
両側のロバーバル機構31の2枚の板バネ34が平行を
保ちながら弾性変形し、これにより複合ロードセル本体
41の重点側に荷重が垂直にかかり片持梁状の複合ロー
ドセル本体41が押し下げられる。このとき、例えば低
秤量起歪部4bの秤量を0、5グラム刻みの0キログラ
ム以上1キログラム未満とし、高秤量起歪部4aの秤量
を10グラム刻みの1キログラム以上30キログラム以
下と割り付けた場合の動作を説明をすると、まず、秤量
が1キログラム未満のときは各第1乃至第6ストッパは
夫々当接せずに低秤量起歪部4bにのみ荷重がかかって
計量・表示がされる。
【0025】次に秤量が1キログラム以上の被秤量物を
載置すると、図6に示したように、第1ストッパ54は
皿受板22下面又は皿受板22の中央部の2つの当接体
23の下面に、第2ストッパ55は第1ブラケット32
の下面に、第5ストッパ58は受け具53に、第6スト
ッパ59は高秤量用重点板51上面に夫々当接して一体
化する。第1ストッパ54と第6ストッパ59から伝達
された荷重は、間座52を介して複合ロードセル本体4
1の中央部上面に荷重が垂直にかかり、片持梁状の複合
ロードセル本体41が押し下げられ高秤量起歪部4aに
のみ荷重が伝達される。第2ストッパ55と第5ストッ
パ58は、低秤量起歪部4bに低秤量以上の荷重が伝達
されるを抑止し、第1ブラケット32と第2ブラケット
33から伝達された荷重を受け具53を介して高秤量起
歪部4aに荷重が伝達される。そしてこの両者によって
荷重が伝達され30キログラム以下までの計量・表示が
される。
【0026】30キログラム以上の被秤量物を載置する
と、第3ストッパ56が受け具53の取付面下面に当接
して高秤量起歪部4aに高秤量以上の荷重が伝達される
を抑止して複合ロードセル本体41が破壊されるのを防
止し、第4ストッパ57は受け部材13に当接して秤そ
のものをロックし保護する。
【0027】なお、この第1の実施の形態では、より安
全率を高める低秤量と高秤量に荷重の伝達を切り替える
ストッパ(第1、第2、第5、第6ストッパ)を同時に
多種設けたが、夫々独立して構成しても良い。また、複
合ロードセル本体41の起歪部を定秤量用と高秤量用の
ものに限定しているが定秤量用、中秤量用、高秤量用
と、あるいはそれ以上設けたものであっても本発明の適
用が可能である。さらに、図8において第1の実施の形
態の模式図を例示したが、間座52も含めた計量皿部
(変位部)2の一部が、高秤量用起歪部4aと低秤量用
起歪部4bとの中間部に低秤量の最大荷重を越えた際に
当接するように構成しても良い。
【0028】次に第2の実施の形態を図9の模式図を用
いて説明をする。この複合ロードセル秤A’は、複合ロ
ードセル部4’(複合ロードセル本体41’)と、スト
ッパ5’と、支持部42c’とを備えて構成されてお
り、複合ロードセル部4’は高秤量起歪部4a’側の短
手側面が支持部42c’に固着され、低秤量起歪部4
b’側の短手側面には掛止部44が固着されている。略
コ字状のストッパ5’は、高秤量起歪部4a’と低秤量
起歪部4b’との中間で複合ロードセル部4’下面から
低秤量起歪部4b’を股ぐように垂設され、開放端は低
秤量の最大荷重を越えた際に当接するような間隔をあけ
ている。この第2の実施の形態の複合ロードセル秤A’
は、変位部(2)を複合ロードセル本体41’自体と
し、掛止部44に高秤量の最大荷重を掛止すると、複合
ロードセル部4’が撓み、ストッパ5’に当接して低秤
量起歪部4b’に低秤量の最大荷重が伝達され、かつ、
ストッパ5’を介して高秤量起歪部4a’に高秤量の最
大荷重が伝達される。つまり、第2の実施の形態の複合
ロードセル秤A’は、秤のみならず複合ロードセル本体
41’の製品検査に応用できる。例えば1回の検査に数
時間必要な温度試験では、両起歪部に同時に最大荷重を
かけることができるので製品検査が1回済み、しかも装
置自体を簡単な構造で制作できるため組み立てが容易で
検査も早く簡単に行うことができる。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したから下
記の利点がある。低秤量の最大荷重を越えた際に変位部
がストッパ部に当接、又は計量皿部と緩衝機構部とを備
えた変位部が高秤量用起歪部と低秤量用起歪部との間に
当接して低秤量用起歪部に低秤量以上の荷重をかけずに
高秤量用起歪部に直接的に荷重を伝達させたから、低秤
量起歪部には低秤量以上の応力を生じさせず、低秤量以
上の荷重は純粋に高秤量用起歪部にのみ作用するので、
低秤量と高秤量の比率、すなわち計量範囲(レンジ)を
大きく設定することが可能となり、安価で安定した秤量
を可能とした複合ロードセル秤を提供することができ
る。請求項2によれば、低秤量起歪部には過負荷による
モーメントは全く作用しないので、更に計量範囲(レン
ジ)を大きく設定することが可能となり、複合ロードセ
ル秤として最適なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の一部切欠した平面図
【図2】 同A−A拡大断面図
【図3】 同B−B断面図
【図4】 同C−C断面図
【図5】 同D−D縮小断面図
【図6】 同低秤量の最大荷重時の状態を示す断面図
【図7】 同斜視図
【図8】 同模式図
【図9】 第2の実施の形態の模式図
【図10】従来技術の模式図
【符号の説明】
A…複合ロードセル秤 1…本体ケース 2…計量皿部(変位部)3…緩衝機構部 4…複合ロードセル部 41…複合ロードセル本体 4a…高秤量起歪部 4b…低秤量起歪部 5…ストッパ部 54…第1ストッパ 6…回
路・表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01G 3/12 - 3/14 G01G 23/02 G01L 1/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱体に2つの略H形孔をその長手方向に
    所定間隔をおいて穿設し、一方の孔の四隅部に形成され
    た薄肉部分からなる高秤量用起歪部と、他方の孔の四隅
    部に形成された薄肉部分からなる低秤量用起歪部とを設
    けた複合ロードセルを備え、該複合ロードセルを用いて
    計量を行う複合ロードセル秤において、 前記複合ロードセルの高秤量用起歪部側を固定支持し、
    高秤量用起歪部と低秤量用起歪部との中間部に支持され
    荷重が低秤量の最大荷重を越えた際に低秤量起歪部の撓
    みに伴って位置が変位した変位部に当接するストッパ部
    を設けたことを特徴とする複合ロードセル秤。
  2. 【請求項2】 前記変位部を計量皿部とし、前記ストッ
    パ部は計量皿の偏部近傍に対応する位置に複数個のスト
    ッパを備え、荷重が低秤量の最大荷重を越えた際に押し
    下げられた計量皿部の下面に該ストッパが当接するよう
    に構成したことを特徴とする請求項1記載の複合ロード
    セル秤。
  3. 【請求項3】 柱体に2つの略H形孔をその長手方向に
    所定間隔をおいて穿設し、一方の孔の四隅部に形成され
    た薄肉部分からなる高秤量用起歪部と、他方の孔の四隅
    部に形成された薄肉部分からなる低秤量用起歪部とを設
    けた複合ロードセルを備え、該複合ロードセルを用いて
    計量を行う複合ロードセル秤において、 前記複合ロードセルの高秤量用起歪部側を固定支持し、
    低秤量の最大荷重を越えた際に低秤量起歪部の撓みに伴
    って位置が変位した変位部が高秤量用起歪部と低秤量用
    起歪部との中間部に当接するように構成したことを特徴
    とする複合ロードセル秤。
JP5496196A 1996-03-12 1996-03-12 複合ロードセル秤 Expired - Lifetime JP2894268B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5496196A JP2894268B2 (ja) 1996-03-12 1996-03-12 複合ロードセル秤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5496196A JP2894268B2 (ja) 1996-03-12 1996-03-12 複合ロードセル秤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09243436A JPH09243436A (ja) 1997-09-19
JP2894268B2 true JP2894268B2 (ja) 1999-05-24

Family

ID=12985274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5496196A Expired - Lifetime JP2894268B2 (ja) 1996-03-12 1996-03-12 複合ロードセル秤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2894268B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4908044B2 (ja) * 2006-04-14 2012-04-04 株式会社ジェイ・エム・エス 重量検出装置及びバランス制御装置
JP2012117909A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Teraoka Seiko Co Ltd 複合ロードセル秤
CN115014493B (zh) * 2022-06-23 2023-10-17 济南鑫光试验机制造有限公司 一种室外工作的电子天平

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09243436A (ja) 1997-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4838369A (en) Load cell having digital output
US4143727A (en) Leverless scale sensor
JP3908256B2 (ja) 荷重トランスデューサ及び計量器の取付構造
US5708236A (en) Weighing scale with cantilever beam for transmitting force to a strain gauge
US5786549A (en) Low profile load sensor of unitary construction
JPH07505472A (ja) ロードセル
JPH10500484A (ja) 平行な撓み梁を備えた平坦なロードセル
US4526247A (en) Weighing scale transducer
NO790500L (no) Kraftmultipliserende lastcelle.
US5183126A (en) Weighing system and force transmission
US20110127091A1 (en) Planar Beam Load Cell Assembly
JP2012117909A (ja) 複合ロードセル秤
JP2894268B2 (ja) 複合ロードセル秤
EP0706035B1 (en) Top pan balance
JPS6232324A (ja) マルチレンジロ−ドセル秤
US5672850A (en) Weight sensor with electrostatic capacitance
JP2001141553A (ja) セラミックロードセルを用いた重量測定装置
JPH0229179B2 (ja) Denshibakari
JPH0222653Y2 (ja)
JP4012692B2 (ja) 計量セル用支持装置およびこの支持装置を備えた秤
JPH0634658Y2 (ja) 静電容量式重量センサ−
JP3553664B2 (ja) ロードセル
JPH0933366A (ja) ロードセル及びロードセル秤
SU1179464A1 (ru) Датчик дл измерени давлени щетки на коллектор электрической машины
JPS6247059Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090305

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100305

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100305

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100305

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100305

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110305

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110305

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120305

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120305

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120305

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140305

Year of fee payment: 15

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term