JP2007046625A - 駆動装置 - Google Patents

駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007046625A
JP2007046625A JP2005228714A JP2005228714A JP2007046625A JP 2007046625 A JP2007046625 A JP 2007046625A JP 2005228714 A JP2005228714 A JP 2005228714A JP 2005228714 A JP2005228714 A JP 2005228714A JP 2007046625 A JP2007046625 A JP 2007046625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
motor
ecu
clutch mechanism
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005228714A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoichi Fukumoto
良一 福元
Tomoaki Nishimura
登茂昭 西村
Tsutomu Takeuchi
務 竹内
Hiroyasu Kouchi
宏泰 小内
Sui Yamaguchi
祟 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ogura Clutch Co Ltd
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Ogura Clutch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Ogura Clutch Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2005228714A priority Critical patent/JP2007046625A/ja
Publication of JP2007046625A publication Critical patent/JP2007046625A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

【課題】 モータと、電磁クラッチ機構と、これらモータ及び電磁クラッチ機構を制御する制御装置とを備えた駆動装置において、各接続端子間の位置ずれを吸収することができる駆動装置を提供する。
【解決手段】 駆動装置10は、モータと、モータの動力が伝達される電磁クラッチ機構14と、モータ及び電磁クラッチ機構を制御するECU16とを備える。モータに設けられたモータ側コネクタと、電磁クラッチ機構に保持されたクラッチ端子51と、ECUに設けられ、モータ側コネクタと係合してモータ及びECUを電気的に接続するECU側コネクタハウジングと、ECUに設けられ、クラッチ端子51と係合して電磁クラッチ機構及びECUを電気的に接続するECU側コネクタハウジング63とを備え、摺動部51a及び保持部52により、電磁クラッチ機構及びクラッチ端子の相対位置が可変である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、モータと、電磁クラッチ機構と、これらモータ及び電磁クラッチ機構を制御する制御装置とを備えた駆動装置に関するものである。
従来、駆動装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この駆動装置は、車体に取着された基台(25)と、この基台に取着されたモータ(14)と、このモータの動力が伝達されるクラッチ機構(53)と、このクラッチ機構により回転されるスプロケット(51)及びプッシュプルチェン(40)を備えた伝達機構(30)と、プッシュプルチェンに取り付けられた磁石マーカー(61)及び基台に取り付けられた検知センサ(62)からなる検出装置(60)と、基台に設けられこの検出装置からの検出信号に基づいてモータを制御する制御装置(72)とを備えている。
特開2002−276242号公報(第1図、第3図)
ところで、この駆動装置においては、制御装置と、モータ及びクラッチ機構(電磁クラッチ機構)とがそれぞれ電気的に接続されることになる。従って、これらの電気的な接続に係る制御装置の接続端子(制御装置端子)、モータの接続端子(モータ端子)及びクラッチ機構の接続端子(クラッチ端子)の位置にばらつきがある場合には、各接続端子間の位置ずれを同時に吸収した状態で、これら制御装置、モータ及びクラッチ機構を組み付けることができない。そして、上記位置ずれを吸収することなく、これら制御装置、モータ及びクラッチ機構を組み付けた場合には、端子の変形、接続不良等を生じることがある。
本発明の目的は、モータと、電磁クラッチ機構と、これらモータ及び電磁クラッチ機構を制御する制御装置とを備えた駆動装置において、各接続端子間の位置ずれを吸収することができる駆動装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、モータと、前記モータの動力が伝達される電磁クラッチ機構と、前記モータ及び前記電磁クラッチ機構を制御する制御装置とを備えた駆動装置において、前記モータに設けられたモータ端子と、前記電磁クラッチ機構に保持されたクラッチ端子と、前記制御装置に設けられ、前記モータ端子と係合して前記モータ及び前記制御装置を電気的に接続する第1制御装置端子と、前記制御装置に設けられ、前記クラッチ端子と係合して前記電磁クラッチ機構及び前記制御装置を電気的に接続する第2制御装置端子と、前記電磁クラッチ機構及び前記クラッチ端子の相対位置を可変とする可変手段とを備えたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の駆動装置において、前記可変手段は、前記クラッチ端子に形成され、係止片を有する摺動部と、前記電磁クラッチ機構に設けられ、前記係止片が遊びのある状態で係止される係止孔を有して前記摺動部を摺動自在に保持する保持部とを備えることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の駆動装置において、前記クラッチ端子に取着された、樹脂材からなるカバー部材を備えたことを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の駆動装置において、前記電磁クラッチ機構を収容する第1空間及び前記制御装置を収容する第2空間を形成するケースと、前記ケースに取着されて前記第2空間を閉塞するカバーと、前記第2制御装置端子に対向して前記カバーに形成された挿通孔とを備え、前記クラッチ端子は、前記挿通孔に挿通されて前記第2制御装置端子と係合するとともに、前記クラッチ端子に取着された前記カバー部材は、前記挿通孔を塞ぐことを要旨とする。
請求項1に記載の発明では、前記可変手段により、前記電磁クラッチ機構及び前記クラッチ端子の相対位置が可変とされる。従って、例えば前記クラッチ端子と前記第2制御装置端子とを係合して前記電磁クラッチ機構及び前記制御装置を電気的に接続し、その後、前記モータ及び前記制御装置を電気的に接続したとする。この場合、前記電磁クラッチ機構の組み付けられた前記制御装置において、前記モータ端子と、前記第1制御装置端子との間で位置ずれが生じたとしても、前記手段によって前記電磁クラッチ機構及び前記クラッチ端子の相対位置を変更することで、この位置ずれを吸収することができる。
請求項2に記載の発明では、前記クラッチ端子は、前記係止片が前記係止孔に係止されるまでの遊びの範囲で前記摺動部が前記保持部を摺動することで、前記電磁クラッチ機構に対する相対位置が変更される。このように、前記摺動部及び前記保持部からなる極めて簡易な構造で、前記電磁クラッチ機構及び前記クラッチ端子の相対位置を可変とすることができる。
請求項3に記載の発明では、前記クラッチ端子を前記第2制御装置端子と係合させる際に要する力を、前記カバー部材を介して前記クラッチ端子に加えることで、例えば前記クラッチ端子に偏った力が直接加わって該クラッチ端子が変形したりすることを抑制することができる。
請求項4に記載の発明では、前記第2制御装置端子との係合に際して、前記クラッチ端子が挿通される前記挿通孔は、前記カバー部材によって塞がれることで、該挿通孔を介して第1空間側から第2空間(制御装置)側に異物(グリス、電磁クラッチ機構の作動に伴う摩耗粉など)が侵入することを抑制することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2は、それぞれ本実施形態の駆動装置10を示す平面図及び正面図である。また、図3及び図4は、それぞれ上記駆動装置10を示す断面図である。同図に示されるように、上記駆動装置10は、ハウジング11と、モータ12と、駆動伝達機構部を構成する摩擦式の電磁クラッチ機構14と、制御装置としての電子制御装置(以下、「ECU」という)16とを備えている。そして、上記ハウジング11は、ケース17と、カバーとしてのECUカバー18と、モータハウジング19とを備えている。
前記ケース17は、樹脂材からなり、一側(図3の上側)に開口する第1ケース側収容部17a及び第2ケース側収容部17bを一体的に有している。後述するように、上記第1ケース側収容部17aは、前記電磁クラッチ機構14等を収容する第1空間S1を形成し、上記第2ケース側収容部17bは、前記ECU16を収容する第2空間S2を形成する。
前記モータハウジング19は、前記第1ケース側収容部17aにおいて、前記ケース17に取着されて前記第1空間S1を閉塞する。これらモータハウジング19及び第1ケース側収容部17a(ケース17)は、その外周側の3箇所で、ねじ22(図1及び図3参照)により締結・固定されている。このモータハウジング19は、第1ケース側収容部17aとともに前記ハウジング11の第1収容部11aを形成する。
前記ECUカバー18は、樹脂材からなり、前記第2ケース側収容部17bにおいて、前記ケース17に取着されて前記第2空間S2を閉塞する。このECUカバー18は、第2ケース側収容部17bとともに前記ハウジング11の第2収容部11bを形成する。なお、上記ECUカバー18には、前記モータハウジング19との干渉を避けるように段付き形状をなして、前記ケース17の底面側に延出する延出部18aが形成されている。この延出部18aは、前記第1及び第2空間S1,S2を仕切る隔壁として機能する。
前記モータ12は、クッション材21(図1参照)を介して前記ECUカバー18上に載置されている。そして、上記モータ12は、そのヨークハウジング12a及びモータハウジング19が締結されることで、ハウジング11に固定されている。
図3に示されるように、前記第1収容部11aには、ベアリング23,24を介してクラッチシャフト25が回転自在に支持されている。このクラッチシャフト25は、外部との間の回転伝達を可能とすべく、軸方向一側(図3の上側)の先端部をモータハウジング19から突出させている。そして、前記ベアリング23(モータハウジング19)側となる前記クラッチシャフト25の軸方向中間部には、前記第1収容部11aに収容される態様で、ウォームホイール32がクラッチシャフト25周りに相対回転自在に支持されている。このウォームホイール32は、駆動伝達機構部の減速機構を構成するもので、前記モータ12の回転軸に形成されたウォームとウォームホイール32との噛合によりモータ12の回転が減速される。
前記電磁クラッチ機構14は、前記第1収容部11aに収容されており、アーマチュア41、ロータ42及び電磁コイル体43を備えている。上記アーマチュア41は、前記クラッチシャフト25周りに相対回転自在に支持されている。このアーマチュア41は、前記ウォームホイール32との係合により同ウォームホイール32と一体回転する。
すなわち、上記ウォームホイール32の軸方向他側の面(図3における下面)には、軸方向と平行に突出する複数の突起32bが形成されている。一方、前記アーマチュア41は、磁性材料にて円盤状に形成されており、上記ウォームホイール32のベアリング24側において前記クラッチシャフト25周りに相対回転自在に支持されている。そして、このアーマチュア41には、前記突起32bに対応して軸方向と平行に貫通する複数の係合孔41aが形成されている。上記アーマチュア41は、これら係合孔41aに前記ウォームホイール32の突起32bが嵌合することで、同ウォームホイール32と一体回転するように連結されている。
前記ロータ42は、磁性材料にて前記アーマチュア41の外径と同等の外径を有する円盤状に形成されており、同アーマチュア41に対向配置されて前記クラッチシャフト25と一体回転するように圧入固着されている。このロータ42の軸方向一側の面(図3における上面)であるアーマチュア41との対向面42aには摩擦板が埋設されている。従って、上記ロータ42と前記アーマチュア41とは、この摩擦板によって摩擦係合可能となっている。そして、例えばロータ42とアーマチュア41とが摩擦係合すると電磁クラッチ機構14の接合状態が作り出され、両者の摩擦係合が解除されると電磁クラッチ機構14の非接合状態が作り出される。
なお、上記ロータ42は、その軸方向他側の面(図3における下面)に沿って径方向外側に突出する位置決めフランジ42bを有している。そして、前記ロータ42の外周面には、上記位置決めフランジ42b上に置かれて軸方向に位置決めされる態様で、円環状のマグネット44が接着固定されている。従って、このマグネット44は、ロータ42と共に一体に回転する。上記マグネット44は、その表面にS極とN極が交互に磁極化されている。つまり、マグネット44は、複数の極性を持っている。このマグネット44は、その表面で前記ハウジング11に固定されたホールセンサ(図示省略)と対向している。このホールセンサは、ロータ42の回転に伴って対向するS極とN極が交互に入れ替わるマグネット44の極性変化に応じた信号を前記ECU16に出力することで、ロータ42の回転状態の検出に供される。
前記電磁コイル体43は、フィールドコア45と、コイル46とを備えており、軸方向において、ロータ42を挟んでアーマチュア41と対向して配置されている。上記フィールドコア45は、磁性材料にて円環状に形成されており、軸方向他側(図3の下側)に向かって同心で凹設された円周凹部45aが形成されている。前記ロータ42には、軸方向一側(図3の上側)に向かって同心で凹設された環状の凹部42cが形成されており、前記フィールドコア45は、上記円周凹部45aがロータ42に向かって開口するように前記凹部42cに配置されて、前記ケース17(第1ケース側収容部17a)に締結・固定されている。そして、前記コイル46は、環状のボビン48に巻回されて、円周凹部45aに収容・固定されている。上記コイル46の各端末は、上記円周凹部45aを径方向外側に貫通する態様で円周凹部45aから導出されて、電磁クラッチ機構14(ボビン48)に保持された各クラッチ端子51と電気的に接続されている。このコイル46は、前記クラッチ端子51を介して外部から通電されるようになっている。
ここで、図5(a)(b)(c)は、それぞれ前記コイル46の各端末に対応して前記電磁コイル体43に設けられた複数(2つ)のクラッチ端子51を主として示す平面図、側面図及び底面図であり、図6はその断面図である。同図に示されるように、前記フィールドコア45には、底面側の所定角度位置で径方向外側に貫通する導出孔45bが形成されている。そして、前記ボビン48には、上記導出孔45bから導出されて径方向外側に延出する保持部52が一体形成されている。この保持部52には、各クラッチ端子51に対応して径方向外側に開口する複数(2つ)のガイド孔52aが形成されている。また、上記保持部52には、上記ガイド孔52aから一側(図6の下側)に延びる四角形状の係止孔52bが形成されている。
一方、前記クラッチ端子51は、クランク状に屈曲されており、前記ガイド孔52aに沿って径方向外側に延びる摺動部51aと、摺動部51aの先端に連続して他側(図6の上側)に屈曲された第1腕部51bと、第1腕部51bの先端に連続して径方向外側に屈曲された第2腕部51cと、第2腕部51cの先端に連続して一側(図6の下側)に屈曲された端子部51dとを一体で有している。そして、前記摺動部51aには、前記係止孔52bに対向して突出する係止片51eが形成されている。この係止片51eは、各辺の長さが前記係止孔52bの各対応する辺の長さよりも小さく設定されており(図5(c)参照)、前記係止孔52bに遊びのある状態で係止される。つまり、前記クラッチ端子51(摺動部51a)は、前記係止片51eが前記係止孔52bに係止されるまでの範囲で、前記保持部52により径方向及び幅方向(図5(c)における上下方向)に摺動自在に保持されている。これら摺動部51a及び保持部52は、可変手段を構成する。
また、上記クラッチ端子51には、前記摺動部51aのガイド孔52aから突出する先端部から前記保持部52との干渉を避けるようにその幅方向外側(図5の上側又は下側)に延出する接続部51fが形成されている。前記コイル46の各端末46aは、接続部51fが外側に折り返される態様で挟持されることでクラッチ端子51と電気的に接続されている。
なお、前記両クラッチ端子51には、これらをまとめて樹脂材からなるカバー部材53が取着されている。すなわち、このカバー部材53は、L字形状に屈曲形成されており、同カバー部材53には、各クラッチ端子51の前記第1及び第2腕部51b,51cに対応して凹設された2つの嵌合溝53aが形成されている。両クラッチ端子51は、前記第1及び第2腕部51b,51cにおいて、対応する前記嵌合溝53aと嵌合することで、互いに所定距離だけ離隔されている。
また、上記カバー部材53には、前記第1及び第2腕部51b,51cの形成する角部において、両クラッチ端子51を区画する隔壁部53bが形成されている。この隔壁部53bは、両クラッチ端子51の接触(短絡)を防止するためのものである。さらに、上記カバー部材53には、前記嵌合溝53aの反対側(図6の上側)に突出する取っ手部53cが形成されている。
図3に示されるように、前記ECU16は、前記第2空間S2(第2収容部11b)に収容・保持されており、同第2空間S2が前記ECUカバー18に閉塞されることで保護されている。このECU16は、各種電気部品を実装するためのECU基板61を備えている。そして、上記ECU基板61には、第2制御装置端子としてのECU側コネクタハウジング63が実装されている。一方、前記ECUカバー18の前記延出部18aは、その中段をなす段部18bを有しており、同段部18bには、前記ECU側コネクタハウジング63に対向する挿通孔18cが形成されている。上記ECU16は、前記挿通孔18cに挿通された前記クラッチ端子51の端子部51dが前記ECU側コネクタハウジング63に嵌合・装着されて、前記電磁クラッチ機構14(電磁コイル体43)と電気的に接続されている。ECU16は、電磁コイル体43の通電・非通電を制御することで電磁クラッチ機構14を駆動制御する。なお、前記クラッチ端子51(端子部51d)が挿通される前記挿通孔18cは、前記カバー部材53が段部18b上に載置されることで同カバー部材53によって塞がれている。
さらに、図4に示されるように、上記ECU基板61には、前記モータ12に設けられたモータ端子としてのモータ側コネクタ12bに嵌合・装着される第1制御装置端子としてのECU側コネクタハウジング64が実装されている。上記ECU16は、上記モータ側コネクタ12bを介して前記モータ12と電気的に接続されている。ECU16は、モータ12の通電・非通電を制御することでこれを駆動制御する。
以上により、本実施形態では、前記ハウジング11の第1収容部11aにおいて駆動伝達機構部(減速機構、電磁クラッチ機構14)が収容され、第2収容部11bにおいてECU16が収容されて、前記モータ12、駆動伝達機構部及びECU16が一体化されている。
ここで、本実施形態の動作を総括して説明する。例えばECU16により前記電磁コイル体43が通電状態とされると、電磁コイル体43が形成する磁界によりアーマチュア41がロータ42に吸着されて両者が摩擦係合する電磁クラッチ機構14の接合状態となる。この接合状態において、ECU16によりモータ12が駆動されると、ウォームホイール32が回転して、これと一体でアーマチュア41が回転する。そして、アーマチュア41の回転は、ロータ42との摩擦係合によりロータ42に伝わる。これにより、ロータ42が回転して、前記クラッチシャフト25が回転する。
一方、ECU16により前記電磁コイル体43が非通電状態とされ、電磁クラッチ機構14が非接合状態になると、外力によって前記クラッチシャフト25が回転する際に、同クラッチシャフト25とともにロータ42が回転する。このとき、ロータ42の回転はアーマチュア41等に伝達されることはなく、ロータ42はアーマチュア41を滑る。これにより、外力による前記クラッチシャフト25の円滑な回転が許容されている。
次に、前記モータ12、電磁クラッチ機構14及びECU16の組付け態様について、これらの電気的な接続を中心に以下に説明する。この組付けに際しては、予めECU16をケース17(第2ケース側収容部17b)に収容して、同ケース17に前記ECUカバー18を取着する。このとき、ECU基板61は、ケース17内で移動可能なように、所定の遊びを有してケース17に保持される。
そして、この状態で、前記電磁クラッチ機構14をケース17(第1ケース側収容部17a)に収容する。このとき、前記クラッチ端子51に取着されたカバー部材53の取っ手部53cをつまんで、前記端子部51dを前記ECUカバー18の挿通孔18c(ECU側コネクタハウジング63)上に案内し、同カバー部材53にて前記第2腕部51c全体を押圧する態様で、同端子部51dをECU側コネクタハウジング63と嵌合させる。ECU16は、前記クラッチ端子51ごとケース17内で移動可能であることはいうまでもない。
そして、前記ウォームホイール32等をケース17(第1ケース側収容部17a)に収容した後、前記モータ側コネクタ12bにECU側コネクタハウジング64を嵌合させつつ、前記モータ12に締結されたモータハウジング19を組み付ける。このとき、例えばこれらモータ側コネクタ12b及びECU側コネクタハウジング64間に位置ずれがあっても、前記摺動部51a及び前記保持部52間での可動分で前記電磁クラッチ機構14及び前記クラッチ端子51の相対位置を変更することで、前記モータ側コネクタ12bの位置に合わせてECU16を移動させ、これらモータ側コネクタ12b及びECU側コネクタハウジング64間の位置ずれを吸収することができる。つまり、ECU16が、モータ12のモータ側コネクタ12bにならって、クラッチ端子51と一体で移動することで、これらモータ側コネクタ12b、クラッチ端子51、ECU側コネクタハウジング63,64間の位置ずれを吸収することができる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、前記摺動部51a及び前記保持部52間での可動分で、前記電磁クラッチ機構14及び前記クラッチ端子51の相対位置が可変とされる。従って、前記モータ側コネクタ12b、クラッチ端子51、ECU側コネクタハウジング63,64間の位置ずれを吸収することができる。そして、前記モータ12、前記電磁クラッチ機構14及びECU16の組み付けに際し、上述した各接続端子の変形、接続端子はんだ付け部へのストレス、接続不良等を抑制することができる。
(2)本実施形態では、前記摺動部51a及び前記保持部52からなる極めて簡易な構造で、前記電磁クラッチ機構14及び前記クラッチ端子51の相対位置を可変とすることができる。
(3)本実施形態では、前記クラッチ端子51を前記ECU側コネクタハウジング63と係合させる際に要する力を、前記カバー部材53を介して前記クラッチ端子51に加えることで、例えば前記クラッチ端子51に偏った力が直接加わって同クラッチ端子51が変形したりすることを抑制することができる。
(4)本実施形態では、前記ECU側コネクタハウジング63との係合に際して、前記クラッチ端子51(端子部51d)が挿通される前記挿通孔18cは、前記カバー部材53によって塞がれることで、挿通孔18cを介して第1空間S1側から第2空間S2(ECU16)側に異物(グリス、電磁クラッチ機構14の作動に伴う摩耗粉など)が侵入することを抑制することができる。
(5)本実施形態では、前記取っ手部53cをつまむことにより、前記カバー部材53(及びクラッチ端子51)を容易に持つことができる。
(6)本実施形態では、前記複数のクラッチ端子51は、前記隔壁部53bにより区画されることで、これらクラッチ端子51の短絡を防止することができる。
(7)本実施形態では、例えばマイコン等の重要且つ繊細な部品が搭載されているECU16の短絡故障を回避することで、駆動装置10としての信頼性を向上することができる。
(8)本実施形態では、ハウジング11(ケース17、ECUカバー18、モータハウジング19)により、前記電磁クラッチ機構14及びECU16等を一体的に収容することで、これらの配置空間をコンパクトにまとめることができ、ひいては駆動装置10としての搭載性を向上することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態において、前記電磁クラッチ機構14及びクラッチ端子51の相対位置を可変とする構造は一例である。
・前記実施形態において、前記カバー部材53の形状は一例である。
・前記実施形態において、ロータ42の摩擦板は、アーマチュア41に埋設されていてもよい。また、ロータ42とアーマチュア41とを摩擦係合させるために必ずしも摩擦板は必要ではない。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)請求項3又は4に記載の駆動装置において、
前記カバー部材には、取っ手部が形成されていることを特徴とする駆動装置。この技術的思想によれば、前記取っ手部をつまむことにより、前記カバー部材(及びクラッチ端子)を容易に持つことができる。
(ロ)請求項3、4及び上記(イ)のいずれか一項に記載の駆動装置において、
前記クラッチ端子は複数であって、
前記カバー部材には、前記複数のクラッチ端子を区画する隔壁部が形成されていることを特徴とする駆動装置。この技術的思想によれば、前記複数のクラッチ端子は、前記隔壁部により区画されることで、これらクラッチ端子の短絡を防止することができる。
本発明の一実施形態を示す平面図。 同実施形態を示す正面図。 同実施形態を示す断面図。 同実施形態を示す断面図。 (a)(b)(c)は、同実施形態を示す平面図、側面図及び底面図。 同実施形態を示す断面図。
符号の説明
10…駆動装置、11…ハウジング、11a…第1収容部、11b…第2収容部、12…モータ、12b…モータ端子としてのモータ側コネクタ、14…電磁クラッチ機構、16…制御装置としてのECU、17…ケース、18…カバーとしてのECUカバー、18c…挿通孔、19…モータハウジング、25…クラッチシャフト、51…クラッチ端子、51a…可変手段を構成する摺動部、51e…係止片、52…可変手段を構成する保持部、52b…係止孔、53…カバー部材、63…第2制御装置端子としてのECU側コネクタハウジング、64…第1制御装置端子としてのECU側コネクタハウジング、S1…第1空間、S2…第2空間。

Claims (4)

  1. モータと、前記モータの動力が伝達される電磁クラッチ機構と、前記モータ及び前記電磁クラッチ機構を制御する制御装置とを備えた駆動装置において、
    前記モータに設けられたモータ端子と、
    前記電磁クラッチ機構に保持されたクラッチ端子と、
    前記制御装置に設けられ、前記モータ端子と係合して前記モータ及び前記制御装置を電気的に接続する第1制御装置端子と、
    前記制御装置に設けられ、前記クラッチ端子と係合して前記電磁クラッチ機構及び前記制御装置を電気的に接続する第2制御装置端子と、
    前記電磁クラッチ機構及び前記クラッチ端子の相対位置を可変とする可変手段とを備えたことを特徴とする駆動装置。
  2. 請求項1に記載の駆動装置において、
    前記可変手段は、
    前記クラッチ端子に形成され、係止片を有する摺動部と、
    前記電磁クラッチ機構に設けられ、前記係止片が遊びのある状態で係止される係止孔を有して前記摺動部を摺動自在に保持する保持部とを備えることを特徴とする駆動装置。
  3. 請求項1又は2に記載の駆動装置において、
    前記クラッチ端子に取着された、樹脂材からなるカバー部材を備えたことを特徴とする駆動装置。
  4. 請求項3に記載の駆動装置において、
    前記電磁クラッチ機構を収容する第1空間及び前記制御装置を収容する第2空間を形成するケースと、
    前記ケースに取着されて前記第2空間を閉塞するカバーと、
    前記第2制御装置端子に対向して前記カバーに形成された挿通孔とを備え、
    前記クラッチ端子は、前記挿通孔に挿通されて前記第2制御装置端子と係合するとともに、前記クラッチ端子に取着された前記カバー部材は、前記挿通孔を塞ぐことを特徴とする駆動装置。
JP2005228714A 2005-08-05 2005-08-05 駆動装置 Pending JP2007046625A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005228714A JP2007046625A (ja) 2005-08-05 2005-08-05 駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005228714A JP2007046625A (ja) 2005-08-05 2005-08-05 駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007046625A true JP2007046625A (ja) 2007-02-22

Family

ID=37849616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005228714A Pending JP2007046625A (ja) 2005-08-05 2005-08-05 駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007046625A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013125452A1 (ja) * 2012-02-23 2013-08-29 サンデン株式会社 電磁クラッチ
JP2016208700A (ja) * 2015-04-23 2016-12-08 アイシン精機株式会社 アクチュエータ装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07176339A (ja) * 1993-12-20 1995-07-14 Yazaki Corp 電気接続端子
JP2001037154A (ja) * 1999-07-16 2001-02-09 Jidosha Denki Kogyo Co Ltd アクチュエータ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07176339A (ja) * 1993-12-20 1995-07-14 Yazaki Corp 電気接続端子
JP2001037154A (ja) * 1999-07-16 2001-02-09 Jidosha Denki Kogyo Co Ltd アクチュエータ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013125452A1 (ja) * 2012-02-23 2013-08-29 サンデン株式会社 電磁クラッチ
CN104136795A (zh) * 2012-02-23 2014-11-05 三电有限公司 电磁离合器
US9360057B2 (en) 2012-02-23 2016-06-07 Sanden Corporation Electromagnetic clutch
JP2016208700A (ja) * 2015-04-23 2016-12-08 アイシン精機株式会社 アクチュエータ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004180495A (ja) ポンプ駆動用電気モータ
JP2009177982A (ja) 回転式アクチュエータ
JP4789539B2 (ja) 駆動装置
EP3109109A1 (en) Driving unit for electronic parking brake
JP6409933B2 (ja) モータ
JP2007046625A (ja) 駆動装置
JP2007276618A (ja) クラッチ、モータ及び車両用ドア開閉装置
JP2008236829A (ja) アクチュエータ及び回転装置
US20080142332A1 (en) Electromagnetic clutch device and method for manufacturing same
JP6145391B2 (ja) 駆動装置
JP6914443B2 (ja) モータ及びバルブタイミング調整装置
JP4760205B2 (ja) 駆動装置
JP4896635B2 (ja) クラッチ、モータ及び車両用ドア開閉装置
JP4760204B2 (ja) 駆動装置
JP2006125452A (ja) 電磁クラッチ装置
JP2007135387A (ja) モータ及び車両用ドア開閉装置
JP2009296698A (ja) 減速機構付き電動モータ
JP5490565B2 (ja) クラッチ、モータ及び車両用ドア開閉装置
JP2015102112A (ja) 車両制御装置
JP2010166680A (ja) 制御回路部材及びモータ
JP2007046624A (ja) 駆動装置
JP2008111808A (ja) トルク検知センサ
CN110375102B (zh) 排水阀控制装置
JP2009293643A (ja) 減速機構付き電動モータ
JP2014150633A (ja) 電動式アクチュエータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080513

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101102

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101224

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110412