JP2014150633A - 電動式アクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【課題】電動式アクチュエータにおいて、製造コストを抑制しつつ、制御回路及び/又は検出回路に対する熱影響を抑制すると同時に小型化を図る。
【解決手段】電動式アクチュエータ10において、一対のモータ26a、26bの駆動制御を行う制御回路94と、前記モータ26a、26bの回転数(回転角度)を検出可能な回転検出センサ88及びプランジャ78の軸方向に沿った変位量を検出可能なストローク検出センサ90の検出信号を出力する検出回路92とを備える。そして、制御回路94及び検出回路92の形成された基板44が、ハウジング12の基板収納部46に収納されることで、プランジャ78の上方に略平行に配置される。
【選択図】図1
【解決手段】電動式アクチュエータ10において、一対のモータ26a、26bの駆動制御を行う制御回路94と、前記モータ26a、26bの回転数(回転角度)を検出可能な回転検出センサ88及びプランジャ78の軸方向に沿った変位量を検出可能なストローク検出センサ90の検出信号を出力する検出回路92とを備える。そして、制御回路94及び検出回路92の形成された基板44が、ハウジング12の基板収納部46に収納されることで、プランジャ78の上方に略平行に配置される。
【選択図】図1
Description
本発明は、通電作用下に駆動する駆動部を有した電動式アクチュエータに関する。
従来から、例えば、車両に搭載され複数の変速ギアを有した変速装置において、複数の変速ギアを交互に切り換えるための2つのクラッチを有し、前記クラッチの切り換えを操作装置によって行うことで、内燃機関からの駆動力を奇数段の変速ギア、偶数段の変速ギアへと交互に切り換えて車軸側へと伝達することが行われている。
この操作装置は、例えば、特許文献1に開示されるように、一組の電動モータと、該電動モータによって変位する一組の伝動装置と、前記伝動装置から吐出された作動油を各クラッチまで供給する液圧接続部とを備え、前記電動モータの上方に配置された電子ユニットによって該電動モータのいずれか一方を駆動させることで、伝動装置から吐出された作動油が一方の液圧接続部を介してクラッチへと供給され該クラッチが作動し、次に、他方の電動モータを駆動させることで、伝動装置から吐出された作動油が他方の液圧接続部を介して他方のクラッチへと供給されて該クラッチが作動する。
また、特許文献2には、円環状のステータと、該ステータの内部に設けられるローターとを備えたブラシレスモータが開示されており、このブラシレスモータは、ハウジングの内部にステータが収納され、該ステータの内部にローターが回転自在に設けられ、前記ローターの中心に回転軸が挿通される。また、ローターの一端面側には、円盤状のプレートを介してセンサマグネットが設けられ、前記センサマグネットに臨むように回転検出センサが設けられる。そして、ローターと共に回転するセンサマグネットを回転検出センサによって検出することで、前記ローターの回転位置が検出されると共に、前記回転検出センサに隣接配置された制御回路に回転検出センサから検出信号が出力される。
上述した特許文献1では、電動モータへ通電がなされ回転駆動する場合に熱が発生するが、電子ユニットが前記電動モータに隣接して外周側に配置され、しかも、前記電動モータの軸線と略平行に配置されているため、前記熱が前記電子ユニットに対して付与され、しかも、前記電動モータに臨む面積が大きいため、前記電子ユニットが熱影響によって不具合が発生することが懸念される。同様に、特許文献2のブラシレスモータでは、制御回路が回転軸の軸線と直交するようにステータの端部に隣接し、しかも、該ステータに巻回されたコイルに隣接して配置されているため、前記コイルで発生した熱を受ける面積が特許文献1の構成よりさらに大きく、その熱影響が大きくなるために不具合発生の可能性が増加してしまう。
また、この熱による不具合を回避するために、耐熱性の電子ユニットや制御回路を用いることが考えられるが、製造コストの高騰を招くという問題が生じる。
さらに、電子ユニットや制御回路を、電動モータやブラシレスモータの外周側に配置しているため、前記電子ユニットや制御回路を収納するためのハウジングを含め、電動モータやブラシレスモータを含む駆動ユニットの外形が大型化してしまうという問題がある。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、製造コストを抑制しつつ、制御回路及び/又は検出回路に対する熱影響を抑制すると同時に、小型化を図ることが可能な電動式アクチュエータを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、通電作用下に駆動する駆動部と、前記駆動部によって駆動する操作部材と、前記駆動部を駆動する制御回路及び前記操作部材の位置を検出する検出回路の少なくともいずれか一方とを有した電動式アクチュエータにおいて、
前記駆動部及び前記操作部材はそれぞれ並列に複数設けられ、前記操作部材に臨み、且つ、一方及び他方の操作部材の軸線に対して略平行となる位置に前記制御回路及び前記検出回路の少なくともいずれか一方が配置されることを特徴とする。
前記駆動部及び前記操作部材はそれぞれ並列に複数設けられ、前記操作部材に臨み、且つ、一方及び他方の操作部材の軸線に対して略平行となる位置に前記制御回路及び前記検出回路の少なくともいずれか一方が配置されることを特徴とする。
本発明によれば、駆動部を駆動する制御回路、該駆動部の駆動作用下に駆動する操作部材の位置を検出する検出回路の少なくともいずれか一方を有した電動式アクチュエータにおいて、前記駆動部及び前記操作部材がそれぞれ並列に複数設けられ、一方及び他方の操作部材の軸線に対して略平行で、且つ、前記操作部材に臨む位置に前記制御回路及び前記検出回路の少なくともいずれか一方を配置することで、前記駆動部から離間させることができ、しかも、前記駆動部の軸方向から見た前記制御回路及び前記検出回路の投影面積(断面積)を小さくすることができる。
従って、駆動部への通電作用下に発生する熱が制御回路及び検出回路に対して付与されることを抑制でき、前記熱に起因した制御回路及び検出回路の不具合を防止することができる。また、操作部材の軸線と略平行、且つ、該操作部材に臨む位置に制御回路及び検出回路を配置することで、駆動部の外周側に略平行に配置する場合と比較し、電動式アクチュエータの外形を小型化することができる。さらに、制御回路及び駆動回路の配置を駆動部から離間させることで、耐熱性を有した制御回路等を用いる必要がなく、製造コストの高騰を防止することができる。
また、複数の駆動部及び操作部材に対応した制御回路及び/又は検出回路を、ハウジングにおける同一の収納部に配置することにより、前記制御回路と前記検出回路とを別々の収納部に収納する場合と比較し、前記収納部の容積を小さくすることができるため、前記収納部の形成されるハウジングの小型化を図ることができ、それに伴って、電動式アクチュエータの小型化を図ることが可能となる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、駆動部を駆動する制御回路、該駆動部の駆動作用下に駆動する操作部材の位置を検出する検出回路の少なくともいずれか一方を有した電動式アクチュエータにおいて、前記駆動部及び前記操作部材がそれぞれ並列に複数設けられ、一方及び他方の操作部材の軸線に対して略平行、且つ、前記操作部材に臨む位置に前記制御回路及び前記検出回路の少なくともいずれか一方を配置することで、前記駆動部の軸方向から見た前記制御回路及び前記検出回路の投影面積(断面積)を小さくすることができる。その結果、駆動部への通電作用下に発生する熱の制御回路及び検出回路に対する付与が抑制され、前記熱に起因した制御回路及び検出回路の不具合を防止することができる。また、操作部材の軸線と略平行に制御回路及び検出回路を配置することで、駆動部の外周側に略平行に配置する場合と比較し、電動式アクチュエータの小型化を図ることが可能となる。さらに、制御回路及び駆動回路の配置を駆動部から離間させることで、耐熱性を有した制御回路等を用いる必要がないため、製造コストの高騰を防止することができる。
本発明に係る電動式アクチュエータについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る電動式アクチュエータを示す。
この電動式アクチュエータ10は、例えば、車両に搭載される複数の変速ギアを有した変速装置において、偶数段の変速ギアと奇数段の変速ギアとをそれぞれ交互に切り替えるクラッチの操作を行うために用いられ、図1に示されるように、ハウジング12と、該ハウジング12の内部に収納され通電作用下に駆動する駆動部14と、前記駆動部14の駆動作用下に直線変位する変位機構16と、前記駆動部14及び前記変位機構16の作動状態を検出する検出部18とを備える。
ハウジング12は、図1〜図4に示されるように、例えば、金属製材料から形成され、その一端部側(矢印A方向)に開口した一対の円環部20a、20bと、他端部側(矢印B方向)に形成された一対の円筒部22a、22bと、前記円環部20a、20bと前記円筒部22a、22bの間に設けられた本体部24とを含む。
円環部20a、20bは、同一直径で有底円筒状に形成され、その一端部側が開口し、それぞれの軸線が略平行となるように並列に設けられる。そして、円環部20a、20bの内部にそれぞれ駆動部14のモータ26a、26bが収納された状態でカバー部材28がそれぞれ装着されることにより、前記円環部20a、20bが閉塞された密封状態となる。
また、円環部20a、20bの他端部には、その中央に貫通した貫通孔30をそれぞれ有し、前記貫通孔30には後述する駆動部14のローター54及び変位機構16のシャフト72が挿通される。
円筒部22a、22bは、それぞれ軸方向(矢印A、B方向)に沿って所定長さを有した円筒状に形成され、円環部20a、20bとそれぞれ同軸上に形成されると共に(図3参照)、該円環部20a、20bに対して小径で形成される。また、一対の円筒部22a、22bは、円環部20a、20bと同様に、それぞれの軸線が略平行となるように並列に設けられる。
そして、円筒部22a、22bの一端部が後述する本体部24に接続されると共に、他端部には、内部に形成された充填室40へ充填される作動油Sを外部へと吐出する吐出孔32がそれぞれ形成されている。なお、吐出孔32は、図示しない配管を介してそれぞれ図示しない変速装置のクラッチ機構に接続され、吐出された作動油Sによって前記クラッチ機構を作動させる。
また、円筒部22a、22bの側壁には、配管36を介してリザーバタンク34と接続される供給ポート38が形成され、前記リザーバタンク34から前記配管36を通じて供給された作動油Sが前記供給ポート38を通じて円筒部22a、22bの内部の充填室40へと供給される。
本体部24は、円環部20a、20bと円筒部22a、22bとを接続するように形成され、その内部には、変位機構16の収納される収納室42が形成される。この収納室42は、一対の円環部20a、20bと円筒部22a、22bと略一直線上に形成され、貫通孔30と連通すると共に、前記収納室42の上方には、制御回路94及び検出回路92を有した基板44の収納される基板収納部46が形成される。
基板収納部46は、収納室42と連通すると共に、上方に向かって開口しておりコネクタ48を有した蓋体50が装着されることで前記基板収納部46が閉塞される。すなわち、基板収納部46は、円環部20a、20bに対して円筒部22a、22b側(矢印B方向)に形成され、変位機構16と略平行に設けられる。
駆動部14は、図1及び図4に示されるように、例えば、円環部20a、20bの内周面に固定される円環状のステータ52と、前記ステータ52の内周側に設けられるローター54とからなる一対のモータ26a、26bからなり、前記ローター54の外周面にはそれぞれ複数の永久磁石56が設けられると共に、前記ステータ52の一端面及び他端面には、コイル58の巻回されるインシュレータ60が設けられ、前記コイル58は図示しない導線を介して基板44の制御回路94へと接続されている。
ローター54は、その一端部がカバー部材28の中心に支持された第1軸受62によって回転自在に支持されると共に、他端部が貫通孔30に設けられた第2軸受64によって回転自在に支持される。
そして、後述する制御回路94から駆動部14へと制御信号が入力されることで、コイル58への通電によって磁界が発生し、複数の永久磁石56の設けられたローター54が第1及び第2軸受62、64に支持された状態で回転する。
また、ローター54の他端部には、第2軸受64によって支持された部位よりさらに他端部側に第1検出子66が設けられる。この第1検出子66は、例えば、磁性体からなり、後述する検出部18の回転検出センサ88によって検出されることで、ローター54の回転数(回転角度)が検出される。
さらに、ローター54の中心には、軸方向(矢印A、B方向)に沿って貫通し内周面に沿って第1ボールねじ溝68を有したねじ孔70が形成され、前記ねじ孔70にはシャフト(ボールねじ軸)72が挿通される。このシャフト72の外周面には、軸方向(矢印A、B方向)に沿って螺旋状に形成された第2ボールねじ溝74が形成され、第1ボールねじ溝68との間に複数のボール76が介装される。
そして、ローター54が回転することによって複数のボール76を介してシャフト72へ回転力が伝達され、前記シャフト72が軸方向に沿って変位する。換言すれば、ローター54の回転運動がボール76を介してシャフト72の軸方向(矢印A、B方向)に沿った直線変位へと変換される。
変位機構16は、有底筒状に形成されたプランジャ(操作部材)78を有し、その一端部側(矢印A方向)に開口して中心に沿って形成されたシャフト穴78aにシャフト72の他端部が圧入される。そして、プランジャ78は、シャフト72の変位作用下に円筒部22a、22bの充填室40の内壁面に沿って変位自在に設けられる。このプランジャ78の外周面には、一端部側(矢印A方向)に第2検出子80が設けられ、後述する検出部18のストローク検出センサ90によって検出されることで、前記プランジャ78の軸方向(矢印A、B方向)に沿った変位位置(変位量)が検出される。
一方、プランジャ78における他端部近傍の外周面には、軸方向(矢印A、B方向)に沿って所定間隔離間した一対のシールリング82a、82bが設けられ、該シールリング82a、82bは、図4に示されるように、プランジャ78が円筒部22a、22bの他端部側(矢印B方向)へと変位した際、一方のシールリング82aが供給ポート38に対して駆動部14側(矢印A方向)となり、他方のシールリング82bが前記供給ポート38に対して吐出孔32側(矢印B方向)となるように配置される。すなわち、一対のシールリング82a、82bは、プランジャ78が円筒部22a、22bの他端部側(矢印B方向)へと変位した状態において、供給ポート38を中心としたプランジャ78の両側となるように設けられる。
また、プランジャ78の外周面には、その一端部から他端部側(矢印B方向)に向かって軸方向に延在した溝部84が形成され、該溝部84には収納室42に設けられプランジャ78側に向かって突出した回り止め部86が挿入される。これにより、プランジャ78は、溝部84に挿入された回り止め部86によって軸方向(矢印A、B方向)に沿って案内されると共に、前記プランジャ78がローター54と共に回転してしまうことが防止される。
検出部18は、ハウジング12の基板収納部46に収納された基板44と、該基板44においてローター54の第1検出子66に臨むように設けられた回転検出センサ88と、前記基板44においてプランジャ78の第2検出子80に臨むように設けられたストローク検出センサ90と、前記基板44に形成され前記回転検出センサ88及びストローク検出センサ90で検出された結果を検出信号として制御回路94へと出力する検出回路92とを含む。
この回転検出センサ88及びストローク検出センサ90は、例えば、磁気変化を検出することでローター54の回転数(回転角度)、プランジャ78の軸方向に沿った変位位置(変位量)をそれぞれ検出可能なホール素子を用いた磁気センサからなる。
そして、ストローク検出センサ90は、基板44の幅方向(図2中、矢印A、B方向)に沿った略中央部に設けられ、一方、回転検出センサ88は、前記基板44において駆動部14側(矢印A方向)に設けられる。すなわち、回転検出センサ88とストローク検出センサ90とがハウジング12の軸方向(矢印A、B方向)に沿って所定間隔離間して設けられると共に、シャフト72及びプランジャ78の上方に配置される。
なお、回転検出センサ88及びストローク検出センサ90は、基板44の下面に対して直接装着され、検出回路92に対して電気的に接続されているため、前記回転検出センサ88及びストローク検出センサ90と基板44とをそれぞれ接続するための配線が不要である。
この回転検出センサ88によって検出されたローター54の回転数(回転角度)、ストローク検出センサ90によって検出されたプランジャ78の変位位置がそれぞれ検出信号として、検出回路92から同一の基板44に形成された制御回路94へと出力された後、図示しないコントローラ(例えば、トランスミッションコントロールユニット)へと出力される。
この制御回路94は、基板44に形成され、上述したコントローラからの制御信号に基づき、駆動部14における一方のモータ26aの駆動制御及び他方のモータ26bの駆動制御を行う。すなわち、単一の制御回路94によって一対のモータ26a、26bの駆動制御を共に行っている。
そして、基板収納部46の内部に、検出部18を有し、且つ、制御回路94及び検出回路92の形成された基板44が収納された後、開口部に蓋体50が装着されることで密閉され、前記基板44とコネクタ48とが電気的に接続される。このコネクタ48には、図示しないコントローラに接続された接続端子が接続される。
本発明の実施の形態に係る電動式アクチュエータ10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。なお、図1に示されるように、プランジャ78が駆動部14側(矢印A方向)に位置し、供給ポート38が充填室40と連通した状態を初期状態として説明する。この場合、ハウジング12の充填室40には予めリザーバタンク34から供給ポート38を通じて作動油Sが充填されている状態とする。
先ず、図示しないコントローラからコネクタ48を通じて制御回路94へと制御信号が入力され、該制御回路94から駆動部14における一方のモータ26aへと前記制御信号が入力されることで、コイル58の励磁作用下にローター54が所定方向に回転し、それに伴って、複数のボール76を介してローター54に螺合されたシャフト72が変位機構16側(矢印B方向)に向かって直線変位する。これにより、一方の円筒部22aにおいて、シャフト72と共にプランジャ78が吐出孔32側に向かって変位し、該プランジャ78の先端部によって充填室40内の作動油Sが押圧され、前記吐出孔32から外部へと吐出される。
この際、プランジャ78は、ハウジング12に設けられた回り止め部86と溝部84を介して係合されているため、ローター54と共に回転してしまうことが防止され、軸方向(矢印B方向)に沿ってのみ変位する。
また、この際、回転検出センサ88によってローター54の回転数(回転角度)が連続的に検出され、一方、ストローク検出センサ90によってプランジャ78の軸方向(矢印B方向)に沿った変位量が連続的に検出され、この検出結果が検出信号として検出回路92から制御回路94へと出力される。
そして、図4に示されるように、さらなるモータ26aの回転によってプランジャ78がさらに吐出孔32側(矢印B方向)へと変位し、充填室40の途中に形成された段付部に端面が当接することで変位終端位置となり、供給ポート38が前記プランジャ78の外周面によって覆われると共に、一対のシールリング82a、82bによってプランジャ78の軸方向に沿った両側がシールされる。そのため、作動油Sが、供給ポート38を通じてリザーバタンク34へ逆流することが防止される。
このプランジャ78の変位終端位置は、ストローク検出センサ90によって第2検出子80の位置が検出されることで確認されると共に、回転検出センサ88によって第1検出子66を検出することによるモータ26aの回転数(回転角度)によっても同時に確認される。そして、この変位終端位置において、ストローク検出センサ90及び回転検出センサ88による検出結果が検出信号として検出回路92から制御回路94へと出力され、モータ26aに対する前記制御回路94からの制御信号の入力を停止することで、前記モータ26aの駆動が停止してプランジャ78のさらなる変位が停止する。
このように、一方の円筒部22aの吐出孔32から吐出された作動油Sが配管を介して変速機構のクラッチ機構へと供給されることでクラッチの切り替えがなされ、例えば、内燃機関からの駆動力が偶数段のギアへと伝達され車軸へと出力される。この場合、変速装置における奇数段のギアへの伝達を切り替える他方のモータ26bには制御信号が入力されておらず、駆動することがないためクラッチの切り替えは行われない。
次に、変速装置における奇数段のギアへ伝達を切り換えるために、制御回路94から他方のモータ26bへと制御信号が入力されることで、コイル58の励磁作用下にローター54が所定方向に回転し、それに伴って、複数のボール76を介してローター54に螺合されたシャフト72が変位機構16側(矢印B方向)に向かって直線変位する。これにより、シャフト72と共にプランジャ78が吐出孔32側に向かって変位し、該プランジャ78の先端部によって充填室40内の作動油Sが押圧され、前記吐出孔32から外部へと吐出される。この場合、一方のモータ26aには制御信号が入力されておらず駆動していない状態にある。
そして、さらなるモータ26bの回転によってプランジャ78がさらに吐出孔32側(矢印B方向)へと変位し、第2検出子80がストローク検出センサ90によって検出されることで変位終端位置に到達したことが確認されると共に、第1検出子66の回転数(回転角度)を検出している回転検出センサ88によっても変位終端位置に到達したことが確認される。
これにより、上述したストローク検出センサ90及び回転検出センサ88による検出結果が検出信号として検出回路92から制御回路94へと出力され、モータ26bに対する前記制御回路94からの制御信号の入力を停止することで、前記モータ26bの駆動が停止してプランジャ78のさらなる変位が停止する。
このように、他方の円筒部22bの吐出孔32から吐出された作動油Sが配管を介して変速機構のクラッチ機構へと供給されることでクラッチの切り替えがなされ、例えば、内燃機関からの駆動力が奇数段のギアへと伝達され車軸へと出力される。この場合、変速装置における偶数段のギアへの伝達を切り替える一方のモータ26aには制御信号が入力されていないため、クラッチの切り替えは行われない。
上述したように、図示しないコントローラからの制御信号に基づいて制御回路から一対のモータ26a、26bに対して交互に制御信号が入力され、それに伴って、一方のモータ26aと他方のモータ26bとが交互に駆動することで、変速装置のクラッチ機構に対して交互に作動油Sが供給されクラッチ操作が行われる。
以上のように、本実施の形態では、モータ26a、26bの回転数(回転角度)を検出する回転検出センサ88と、該モータ26a、26bの駆動作用下に直線変位するプランジャ78の変位量を検出するストローク検出センサ90とを有した電動式アクチュエータ10において、一対のプランジャ78に臨んだ上方で、且つ、該プランジャ78の軸線がなす平面と略平行となる平面上に、基板収納部46を介して制御回路94及び検出回路92の形成された基板44を配置することにより、前記モータ26a、26bの軸方向(矢印A、B方向)から見た前記基板44の投影面積(断面積)を小さくすることができ、且つ、前記モータ26a、26bと離間させて配置することができる。
その結果、モータ26a、26bのコイル58に通電され熱が発生した際に、前記基板44に対して付与される熱量を抑制することができる。その結果、熱の付与に起因した検出回路92及び制御回路94の不具合を防止することができる。
また、プランジャ78の外周側となる基板収納部46に基板44(検出回路92及び制御回路94)を設けることで、モータ26a、26bの外周側に配置した場合と比較し、ハウジング12の小型化を図ることができ、それに伴って、電動式アクチュエータ10の小型化を図ることが可能となる。
さらに、検出回路92及び制御回路94を基板収納部46に収納することで、モータ26a、26bから離間させて配置できるため、例えば、前記モータ26a、26bから受ける熱を考慮して耐熱性を有した制御回路等を用いる必要がなく、製造コストの抑制を図ることができる。
さらにまた、一対のモータ26a、26bを駆動制御する制御回路94と、回転検出センサ88及びストローク検出センサ90の検出信号を出力する検出回路92とを、それぞれ共通の基板44に形成することで、前記制御回路94と前記検出回路92とを別々の基板に形成する場合と比較し、前記基板44を小型化することができると共に、前記基板44の収納される基板収納部46の容積を小さくすることが可能となる。その結果、基板収納部46を有したハウジング12の小型化を図ることができる。
またさらに、基板44に接続されるコネクタ48を共用化し、単一のコネクタ48で一対のモータ26a、26bを駆動させることが可能であるため、一対のモータ26a、26bに対応した複数のコネクタを設けた場合と比較し、電動式アクチュエータ10における部品点数及び組付工数を削減し、製造コストの削減を図ることができる。
なお、本発明に係る電動式アクチュエータは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…電動式アクチュエータ 12…ハウジング
14…駆動部 16…変位機構
18…検出部 20a、20b…円環部
22a、22b…円筒部 26a、26b…モータ
32…吐出孔 38…供給ポート
44…基板 46…基板収納部
54…ローター 56…永久磁石
66…第1検出子 72…シャフト
78…プランジャ 80…第2検出子
88…回転検出センサ 90…ストローク検出センサ
92…検出回路 94…制御回路
14…駆動部 16…変位機構
18…検出部 20a、20b…円環部
22a、22b…円筒部 26a、26b…モータ
32…吐出孔 38…供給ポート
44…基板 46…基板収納部
54…ローター 56…永久磁石
66…第1検出子 72…シャフト
78…プランジャ 80…第2検出子
88…回転検出センサ 90…ストローク検出センサ
92…検出回路 94…制御回路
Claims (2)
- 通電作用下に駆動する駆動部と、前記駆動部によって駆動する操作部材と、前記駆動部を駆動する制御回路及び前記操作部材の位置を検出する検出回路の少なくともいずれか一方とを有した電動式アクチュエータにおいて、
前記駆動部及び前記操作部材はそれぞれ並列に複数設けられ、前記操作部材に臨み、且つ、一方及び他方の操作部材の軸線に対して略平行となる位置に前記制御回路及び前記検出回路の少なくともいずれか一方が配置されることを特徴とする電動式アクチュエータ。 - 請求項1記載の電動式アクチュエータにおいて、
前記複数の駆動部及び操作部材に対応した制御回路及び/又は検出回路は、ハウジングにおける同一の収納部に配置されることを特徴とする電動式アクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013017390A JP2014150633A (ja) | 2013-01-31 | 2013-01-31 | 電動式アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013017390A JP2014150633A (ja) | 2013-01-31 | 2013-01-31 | 電動式アクチュエータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014150633A true JP2014150633A (ja) | 2014-08-21 |
Family
ID=51573197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013017390A Pending JP2014150633A (ja) | 2013-01-31 | 2013-01-31 | 電動式アクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014150633A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110546406A (zh) * | 2017-05-03 | 2019-12-06 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 运行用于离合器操纵系统的致动器组件的方法和致动器组件 |
-
2013
- 2013-01-31 JP JP2013017390A patent/JP2014150633A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110546406A (zh) * | 2017-05-03 | 2019-12-06 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 运行用于离合器操纵系统的致动器组件的方法和致动器组件 |
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