JP4760204B2 - 駆動装置 - Google Patents

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本発明は、モータと、電磁クラッチ機構と、センサと、これらモータ及び電磁クラッチ機構を制御する制御装置とを備えた駆動装置に関するものである。
従来、駆動装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この駆動装置は、車体に取着された基台(25)と、この基台に取着されたモータ(14)と、このモータの動力が伝達されるクラッチ機構(53)と、このクラッチ機構により回転されるスプロケット(51)及びプッシュプルチェン(40)を備えた伝達機構(30)と、プッシュプルチェンに取り付けられた磁石マーカー(61)及び基台に取り付けられた検知センサ(62)からなる検出装置(60)と、基台に設けられこの検出装置からの検出信号に基づいてモータを制御する制御装置(72)とを備えている。
特開2002−276242号公報(第1図、第3図)
ところで、特許文献1では、基台にモータ、クラッチ機構、伝達機構、検出装置及び制御装置がそれぞれ配置されているため、大きな配置スペースが必要になり、その搭載に制約を受けることとなっている。
本発明の目的は、搭載性及び信頼性に優れた駆動装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、モータと、電磁クラッチ機構と、基板及び該基板に実装されて前記電磁クラッチ機構に設けられた被検出体に対向配置される検知素子を有するセンサと、前記モータ、前記電磁クラッチ機構及び前記センサに電気的に接続されるとともに前記モータ及び前記電磁クラッチ機構を制御する制御装置とを備えた駆動装置において、隔壁を介して仕切られた、前記電磁クラッチ機構を収容する第1空間及び前記制御装置を収容する第2空間を形成するケースを備え、前記ケースには、互いに対向して配置され且つ凹形状を呈すとともに前記基板の縁部を保持可能な保持壁部が形成され、前記保持壁部に保持された前記基板は、前記隔壁の一部を形成し、前記検知素子は、前記基板の前記第1空間側に実装されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の駆動装置において、前記ケースに取着されて前記第2空間を閉塞するカバーを備え、前記カバーには、前記基板に圧接して前記ケースとの間で該基板を保持するカバー側保持壁部が形成されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項に記載の駆動装置において、前記隔壁には、前記電磁クラッチ機構及び前記制御装置の間の電気的な接続線を挿通するクラッチ用貫通孔が形成され、前記カバーには、前記クラッチ用貫通孔を塞ぐ突壁部が形成されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の駆動装置において、前記ケース及び前記カバーには、前記第1空間側において、前記基板の一側の縁部に沿って突出する、該基板に向かう方向で互いに離間されたケース側凸部及びカバー側凸部がそれぞれ形成されていることを要旨とする。
請求項1に記載の発明では、前記隔壁の一部は、前記センサの基板にて形成される。従って、前記センサは、前記基板の前記第1空間に対向する側でその検知素子が前記電磁クラッチ機構に設けられた被検出体に対向され、前記基板の前記第2空間に対向する側で前記制御装置の間の電気的な接続がなされるように配置することができる。換言すれば、前記センサと前記制御装置との間の電気的な接続のための前記第1及び第2空間の連通度合いを抑制できる。これにより、前記電磁クラッチ機構の作動に伴う摩耗粉が、前記第1空間から前記第2空間に侵入して前記制御装置に付着したりすることを防止でき、ひいては駆動装置としての信頼性を向上することができる。また、前記第1及び第2空間を有するケースにより、前記電磁クラッチ機構及び前記制御装置を一体的に収容することで、これらの配置空間をコンパクトにまとめることができ、ひいては駆動装置としての搭載性を向上することができる。
また、前記基板の縁部は、前記保持壁部により被覆される。従って、前記基板が形成する前記隔壁の一部と該隔壁の残りの部分との境界部をなす前記基板の縁部を通じて、前記摩耗粉が前記第1空間から前記第2空間へと侵入することを抑制することができる。
請求項に記載の発明では、前記基板は、前記カバー側保持壁部が圧接されて前記ケースとの間で保持されることで、そのがたつきを抑制することができる。
求項に記載の発明では、前記カバーには、前記クラッチ用貫通孔を塞ぐ突壁部が形成されている。従って、前記電磁クラッチ機構と前記制御装置との間の電気的な接続に係る前記クラッチ用貫通孔を介した前記第1及び第2空間の連通度合いを抑制できる。これにより、前記電磁クラッチ機構の作動に伴う摩耗粉が、前記第1空間から前記第2空間に侵入して前記制御装置に付着したりすることを防止でき、ひいては駆動装置としての信頼性を向上することができる。また、前記第1及び第2空間を有するケースにより、前記電磁クラッチ機構及び前記制御装置を一体的に収容することで、これらの配置空間をコンパクトにまとめることができ、ひいては駆動装置としての搭載性を向上することができる。
請求項4に記載の発明では、前記第1空間側では、前記基板の一側の縁部に沿って突出する、該基板に向かう方向で互いに離間されたケース側凸部及びカバー側凸部により、当該方向に向かうに従い波打つように凹凸をなす、いわゆる迷路構造が形成される。従って、前記基板が形成する前記隔壁の一部と該隔壁の残りの部分との境界部をなす前記基板の一側の縁部を通じて、前記摩耗粉が前記第1空間から前記第2空間へと侵入することをこれらケース側凸部及びカバー側凸部(迷路構造)によって抑制することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1、図2、図3及び図4は、それぞれ本実施形態の駆動装置10を示す平面図、底面図、正面図及び左側面図である。また、図5、図6、図7及び図8は、それぞれ図1のA−A線、B−B線、C−C線及びD−D線に沿った断面図である。同図に示されるように、上記駆動装置10は、ハウジング11と、モータ12と、駆動伝達機構部を構成する減速機構13及び摩擦式の電磁クラッチ機構14と、センサ15と、制御装置としての電子制御装置(以下、「ECU」という)16とを備えている(図5〜図8参照)。そして、上記ハウジング11は、ケース17と、カバーとしてのECUカバー18と、モータハウジング19とを備えている。
前記ケース17は、樹脂材からなり、互いに相反する一側及び他側(図5〜図7の上側及び下側)に開口する第1ケース側収容部17a及び第2ケース側収容部17bを一体的に有して断面略S字形状を呈している。そして、上記ケース17の開口側が転向されるこれら第1ケース側収容部17a及び第2ケース側収容部17bの境界部は、隔壁17cを形成している。後述するように、上記第1ケース側収容部17aは、前記電磁クラッチ機構14等を収容する第1空間S1を形成し、上記第2ケース側収容部17bは、前記ECU16を収容する第2空間S2を形成する。これら第1及び第2空間S1,S2は、前記隔壁17cを介して仕切られている。
また、図4、図7及び図8に示されるように、上記第2ケース側収容部17bは、高さが異なる高側収容部17d及び低側収容部17eを有している。つまり、上記第2ケース側収容部17bは、これら高側収容部17d及び低側収容部17e間の高低差分だけ低側収容部17e側で凹んだ2段形状を有している。
前記モータハウジング19は、前記第1ケース側収容部17aにおいて、前記ケース17に取着されて前記第1空間S1を閉塞する。これらモータハウジング19及び第1ケース側収容部17a(ケース17)は、その外周側の3箇所で、ねじ22(図2及び図5参照)により締結・固定されている。このモータハウジング19は、第1ケース側収容部17aとともに前記ハウジング11の第1収容部11aを形成する。
前記ECUカバー18は、樹脂材からなり、前記第2ケース側収容部17bにおいて、前記ケース17に取着されて前記第2空間S2を閉塞する。このECUカバー18は、第2ケース側収容部17bとともに前記ハウジング11の第2収容部11bを形成する。
前記モータ12は、扁平円柱状の外形を有するヨークハウジング12aを備えており、その短径方向一側(図3及び図8の下側)において、クッション材21を介して前記低側収容部17e上に載置されている。従って、上記モータ12は、前記ヨークハウジング12aの長径方向が低側収容部17eの表面に平行に延び、短径方向で低側収容部17eの表面に対向する態様で配置されている(図4参照)。そして、上記モータ12は、ヨークハウジング12a及びモータハウジング19が締結されることで、ハウジング11に固定されている。つまり、上記モータ12は、前記高側収容部17d及び低側収容部17e間の高低差分だけ凹んだ空間を利用して低側収容部17e上に重ねて配置されている。
図5に示されるように、前記減速機構13及び電磁クラッチ機構14は、前記第1収容部11aに収容されている。詳述すると、上記第1収容部11aには、ベアリング23,24を介してクラッチシャフト25が回転自在に支持されている。このクラッチシャフト25は、外部との間の回転伝達を可能とすべく、軸方向一側(図5の上側)の先端部をモータハウジング19から突出させている。前記減速機構13は、前記モータ12の回転軸に形成されたウォーム31及び同ウォーム31と噛合するウォームホイール32を備えており、これらウォーム31とウォームホイール32との噛合によりモータ12の回転が減速される。上記ウォームホイール32は、前記ベアリング23(モータハウジング19)側となる前記クラッチシャフト25の軸方向中間部において、クラッチシャフト25周りに相対回転自在に支持されている。
なお、前記モータハウジング19には、ベアリング23(外レース)の外径と同等の内径を有してウォームホイール32側に円筒状に突設された軸受部19aが形成されている。一方、前記ウォームホイール32には、上記軸受部19aの外径と同等の内径を有してモータハウジング19側に円筒状に突設された周壁部32aが形成されている。従って、ウォームホイール32は、周壁部32a及び軸受部19a間で摺動する態様でモータハウジング19に回転自在に支持されている。また、上記ウォームホイール32は、前記周壁部32aの軸方向一側の面(図5における上面)が前記モータハウジング19の対向面に当接(摺接)されることで軸方向に位置決めされている。
前記電磁クラッチ機構14は、前記第1空間S1に収容されており、アーマチュア41、ロータ42及び電磁コイル体43を備えている。上記アーマチュア41は、前記クラッチシャフト25周りに相対回転自在に支持されており、前記ウォームホイール32との係合により同ウォームホイール32と一体回転する。
すなわち、上記ウォームホイール32の軸方向他側の面(図5における下面)には、軸方向と平行に突出する複数の突起32bが形成されている。一方、前記アーマチュア41は、磁性材料にて円盤状に形成されており、上記ウォームホイール32のベアリング24側において前記クラッチシャフト25周りに相対回転自在に支持されている。そして、このアーマチュア41には、前記突起32bに対応して軸方向と平行に貫通する複数の係合孔41aが形成されている。上記アーマチュア41は、これら係合孔41aに前記ウォームホイール32の突起32bが嵌合することで、同ウォームホイール32と一体回転するように連結されている。
なお、上記ウォームホイール32及びアーマチュア41の対向面間には、前記突起32b(及び係合孔41a)よりも外周側において、円環状のシール部材40が介在されている。このシール部材40は、前記アーマチュア41の軸方向一側の面(図5における上面)に密着されており、その外周縁部には、前記モータハウジング19の環状をなす軸方向他側の面(図5における下面)が当接されている。つまり、前記ケース17(第1ケース側収容部17a)の形成する第1空間S1は、外周側において、シール部材40により前記減速機構13側と区画されている。上記シール部材40は、ウォーム31(減速機構13)側からアーマチュア41(電磁クラッチ機構14)側への異物(グリースなど)の侵入を抑制するためのものである。
前記ロータ42は、磁性材料にて前記アーマチュア41の外径と同等の外径を有する円盤状に形成されており、同アーマチュア41に対向配置されて前記クラッチシャフト25と一体回転するように圧入固着されている。このロータ42の軸方向一側の面(図5における上面)であるアーマチュア41との対向面42aには摩擦板が埋設されている。従って、上記ロータ42と前記アーマチュア41とは、この摩擦板によって摩擦係合可能となっている。そして、例えばロータ42とアーマチュア41とが摩擦係合すると電磁クラッチ機構14の接合状態が作り出され、両者の摩擦係合が解除されると電磁クラッチ機構14の非接合状態が作り出される。
なお、上記ロータ42は、その軸方向他側の面(図5における下面)に沿って径方向外側に突出する位置決めフランジ42bを有している。そして、前記ロータ42の外周面には、上記位置決めフランジ42b上に置かれて軸方向に位置決めされる態様で、被検出体としての環状のマグネット44が圧入固着されている。従って、このマグネット44は、ロータ42と共に一体に回転する。上記マグネット44は、その表面にS極とN極が交互に磁極化されている。つまり、マグネット44は、複数の極性を持っている。
前記電磁コイル体43は、フィールドコア45と、コイル46とを備えており、軸方向において、ロータ42を挟んでアーマチュア41と対向して配置されている。上記フィールドコア45は、磁性材料にて円環状に形成されており、軸方向他側(図5の下側)に向かって同心で凹設された円周凹部45aが形成されている。前記ロータ42には、軸方向一側(図5の上側)に向かって同心で凹設された環状の凹部42cが形成されており、前記フィールドコア45は、上記円周凹部45aがロータ42に向かって開口するように前記凹部42cに配置されて、その外周側の3箇所で、ねじ47(図2及び図6参照)により前記ケース17(第1ケース側収容部17a)に締結・固定されている。そして、前記コイル46は、環状のボビン48に巻回されて、円周凹部45aに収容・固定されている。上記コイル46の端末は、上記円周凹部45aを径方向外側に貫通する態様で円周凹部45aから導出されて、接続線としてのハーネス49と電気的に接続されている(図5参照)。
このコイル46は、前記ハーネス49を介して外部から通電されるようになっている。図5に示されるように、前記ケース17の隔壁17cには、上記ハーネス49を挿通するクラッチ用貫通孔17fが形成されており、前記第1空間S1に収容された電磁クラッチ機構14(コイル46)は、前記ハーネス49の端末に設けられたクラッチ側コネクタ49aともども同ハーネス49が上記クラッチ用貫通孔17fを介して第2空間S2内に導入されている。なお、前記第2空間S2を閉塞するECUカバー18には、クラッチ側コネクタ49aの導出されたクラッチ用貫通孔17fを、ハーネス49と干渉しない範囲で塞ぐ突壁部18aが形成されている。従って、上記突壁部18aにより、クラッチ用貫通孔17fを介した第1及び第2空間S1,S2間の連通度合いが抑制されている。
図6に示されるように、前記センサ15は、前記マグネット44の径方向外側においてこれに対向するように配置されている。すなわち、前記ケース17の隔壁17cには、前記第1及び第2空間S1,S2を連通するセンサ用貫通孔17gが形成されている。上記センサ15は、基板としてのホールIC基板51及び同ホールIC基板51に実装された検知素子(磁気検知素子)としてのホールIC52を備えており、同センサ15は、そのホールIC基板51により前記センサ用貫通孔17gを塞ぐとともに、同ホールIC基板51の前記第1空間S1に対向する側でホールIC52が前記マグネット44の表面(外周面)に対向される態様で配置されている。つまり、前記隔壁17cの一部は、前記センサ用貫通孔17gを塞ぐホールIC基板51にて形成されており、センサ用貫通孔17gにおいてはホールIC基板51を介して前記第1及び第2空間S1,S2が仕切られている。
そして、このホールIC基板51は、その幅方向両側(図6において紙面に直交する奥側及び手前側)の縁部が、前記ケース17に形成された一対の保持壁部17h(図6では紙面に直交する奥側のみ図示)に差込み・保持されている。図9に併せ示したように、これら一対の保持壁部17hは、互いに対向するコ字状の一定断面を長手方向に有しており、両保持壁部17hに差し込まれたホールIC基板51は、これら保持壁部17hによりその幅方向両側の縁部が被覆されている(図10参照)。
また、図10に併せ示したように、両保持壁部17hに差し込まれたホールIC基板51は、同保持壁部17hから突出する一側の面(図6及び図10における下面)において、前記ECUカバー18に三角形状に突出形成されたカバー側保持壁部18bが圧接されることで、これらケース17及びECUカバー18の間に保持されている(図11参照)。
さらに、図11に図6の一部を示したように、上記ホールIC基板51は、前記保持壁部17hから突出する一側(図11の下側)の縁部が、前記ECUカバー18に形成された一対の保持壁部18c,18dに差込み・保持されている。これら保持壁部18c,18dは、上記ホールIC基板51の一側の縁部に沿って突出しており、前記カバー側保持壁部18bを挟んで第1空間S1側及び第2空間S2側に配設されている。従って、前記保持壁部17hから突出する前記ホールIC基板51の一側の縁部は、これら保持壁部18c,18dにより被覆されている。
なお、前記ケース17には、上記ホールIC基板51の一側の縁部に沿って突出するケース側凸部17iが形成されている。このケース側凸部17iは、カバー側凸部としての前記保持壁部18cから第1空間S1側に離間されて同保持壁部18cに対向している。つまり、前記第1空間S1側では、前記ホールIC基板51に向かう方向で互いに離間されたケース側凸部17i及び保持壁部18cにより、当該方向に向かうに従い波打つように凹凸をなす、いわゆる迷路構造が形成されている。
また、前記センサ15は、前記ホールIC基板51の前記第2空間S2に対向する側から延出するフレキシブルワイヤ53により前記ECU16と電気的に接続されている。このセンサ15は、前記マグネット44とともにロータ42の回転状態を検出する回転検出装置を構成しており、ロータ42の回転に伴って対向するS極とN極が交互に入れ替わるマグネット44の極性変化に応じた信号を前記ECU16に出力することで、ロータ42の回転状態の検出に供される。
前記ECU16は、前記第2空間S2(第2収容部11b)に収容・保持されており、同第2空間S2が前記ECUカバー18に閉塞されることで保護されている。このECU16は、各種電気部品を実装するためのECU基板61を備えている。そして、図7に示されるように、例えば上記ECU基板61には、外部接続用のECUコネクタ62が実装されている。
また、図5に示されるように、上記ECU基板61には、前記クラッチ側コネクタ49aが嵌合・装着されるECU側コネクタハウジング63が実装されている。上記ECU16は、上記クラッチ側コネクタ49aの設けられたハーネス49を介して前記電磁クラッチ機構14(電磁コイル体43)と電気的に接続されている。ECU16は、電磁コイル体43の通電・非通電を制御することで電磁クラッチ機構14を駆動制御する。
さらに、図8に示されるように、上記ECU基板61には、前記モータ12に設けられたモータ側コネクタ12bに嵌合・装着されるECU側コネクタハウジング64が実装されている。上記ECU16は、上記モータ側コネクタ12bを介して前記モータ12と電気的に接続されている。ECU16は、モータ12の通電・非通電を制御することでこれを駆動制御する。
以上により、本実施形態では、前記ハウジング11の第1収容部11aにおいて駆動伝達機構部(減速機構13、電磁クラッチ機構14)が収容され、第2収容部11bにおいてECU16が収容されて、前記モータ12、駆動伝達機構部、前記センサ15及びECU16が一体化されている。
ここで、本実施形態の動作を総括して説明する。例えばECU16により前記電磁コイル体43が通電状態とされると、電磁コイル体43が形成する磁界によりアーマチュア41がロータ42に吸着されて両者が摩擦係合する電磁クラッチ機構14の接合状態となる。この接合状態において、ECU16によりモータ12が駆動されると、ウォームホイール32が回転して、これと一体でアーマチュア41が回転する。そして、アーマチュア41の回転は、ロータ42との摩擦係合によりロータ42に伝わる。これにより、ロータ42が回転して、前記クラッチシャフト25が回転する。
一方、ECU16により前記電磁コイル体43が非通電状態とされ、電磁クラッチ機構14が非接合状態になると、外力によって前記クラッチシャフト25が回転する際に、同クラッチシャフト25とともにロータ42が回転する。このとき、ロータ42の回転はアーマチュア41等に伝達されることはなく、ロータ42はアーマチュア41を滑る。これにより、外力による前記クラッチシャフト25の円滑な回転が許容されている。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、前記隔壁17cの一部を、前記センサ15のホールIC基板51にて形成した。そして、前記センサ15を、前記ホールIC基板51の前記第1空間S1に対向する側でそのホールIC52が前記電磁クラッチ機構14(ロータ42)に設けられたマグネット44に対向され、前記ホールIC基板51の前記第2空間S2に対向する側でECU16の間の電気的な接続がなされるように配置した。従って、前記センサ15とECU16との間の電気的な接続のための前記第1及び第2空間S1,S2の連通度合いを抑制できる。これにより、前記電磁クラッチ機構14の作動に伴う摩耗粉(摩擦板の粉末、アーマチュア41又はロータ42の金属粉など)が、前記第1空間S1から前記第2空間S2に侵入してECU16に付着したりすることを防止でき、ひいては駆動装置10としての信頼性を向上することができる。
(2)本実施形態では、前記ホールIC基板51の幅方向両側の縁部は、前記保持壁部17hにより被覆される。従って、前記ホールIC基板51が形成する前記隔壁17cの一部と同隔壁17cの残りの部分との境界部をなす前記ホールIC基板51の幅方向両側の縁部を通じて、前記摩耗粉が前記第1空間S1から前記第2空間S2へと侵入することを抑制することができる。
(3)前記第1空間S1側では、前記ホールIC基板51の一側の縁部に沿って突出する、ホールIC基板51に向かう方向で互いに離間されたケース側凸部17i及び保持壁部18cにより、当該方向に向かうに従い波打つように凹凸をなす、いわゆる迷路構造が形成される。従って、前記ホールIC基板51が形成する前記隔壁17cの一部と同隔壁17cの残りの部分との境界部をなす前記ホールIC基板51の一側の縁部を通じて、前記摩耗粉が前記第1空間S1から前記第2空間S2へと侵入することをこれらケース側凸部17i及び保持壁部18c(迷路構造)によって抑制することができる。
(4)本実施形態では、前記ホールIC基板51は、前記カバー側保持壁部18bが圧接されて前記ケース17との間で保持されることで、そのがたつきを抑制することができる。
(5)本実施形態では、前記ECUカバー18には、前記クラッチ用貫通孔17fを塞ぐ突壁部18aが形成されている。従って、前記電磁クラッチ機構14とECU16との間の電気的な接続に係る前記クラッチ用貫通孔17fを介した前記第1及び第2空間S1,S2の連通度合いを抑制できる。これにより、前記電磁クラッチ機構14の作動に伴う摩耗粉が、前記第1空間S1から前記第2空間S2に侵入してECU16に付着したりすることを防止でき、ひいては駆動装置10としての信頼性を向上することができる。
(6)本実施形態では、ECU16側への摩耗粉の侵入を防止したことで、例えばマイコン等の重要且つ繊細な部品が搭載されているECU16の短絡故障を回避することができる。
(7)本実施形態では、前記第1及び第2空間S1,S2を有するケース17により、前記電磁クラッチ機構14及びECU16を一体的に収容することで、これらの配置空間をコンパクトにまとめることができ、ひいては駆動装置10としての搭載性を向上することができる。
(8)本実施形態では、ハウジング11により、モータ12、電磁クラッチ機構14、センサ15及びECU16を一体化したことで、これらを電気的に接続する接続線(ハーネス、コネクタなど)の使用数等を低減することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態において、第2ケース側収容部17bを第1ケース側収容部17aと同じ側に開口させてもよい。この場合、ケース17に、第1空間S1及び第2空間S2を仕切る隔壁を別途、形成すればよい。あるいは、前記ECUカバーをケース17の底面側に延出させて、隔壁としてもよい。
・検知素子として、ホールIC52以外の磁気検知素子を採用してもよい。
・前記実施形態において、ロータ42の回転状態の検出に係る構成(センサ15及びマグネット44)は一例であり、マグネット44による磁極の変化以外の特性に基づいて回転状態を検出するものであってもよい。
・前記実施形態において、モータ12は、円柱状の外形を有していてもよい。
・前記実施形態において、ロータ42の摩擦板は、アーマチュア41に埋設されていてもよい。また、ロータ42とアーマチュア41とを摩擦係合させるために必ずしも摩擦板は必要ではない。
本発明の一実施形態を示す平面図。 同実施形態を示す底面図。 同実施形態を示す正面図。 同実施形態を示す左側面図。 図1のA−A線に沿った断面図。 図1のB−B線に沿った断面図。 図1のC−C線に沿った断面図。 図1のD−D線に沿った断面図。 同実施形態を示す斜視図。 同実施形態を示す立面図。 図6の一部を示す断面図。
符号の説明
10…駆動装置、11…ハウジング、11a…第1収容部、11b…第2収容部、12…モータ、13…減速機構、14…電磁クラッチ機構、15…センサ、16…制御装置としてのECU、17…ケース、17a…第1ケース側収容部、17b…第2ケース側収容部、17c…隔壁、17f…クラッチ用貫通孔、17g…センサ用貫通孔、17h…保持壁部、17i…ケース側凸部、18…カバーとしてのECUカバー、18a…突壁部、18b…カバー側保持壁部、18c…カバー側凸部としての保持壁部、19…モータハウジング、44…被検出体としてのマグネット、49…接続線としてのハーネス、51…基板としてのホールIC基板、52…検知素子としてのホールIC、S1…第1空間、S2…第2空間。

Claims (4)

  1. モータと、電磁クラッチ機構と、基板及び該基板に実装されて前記電磁クラッチ機構に設けられた被検出体に対向配置される検知素子を有するセンサと、前記モータ、前記電磁クラッチ機構及び前記センサに電気的に接続されるとともに前記モータ及び前記電磁クラッチ機構を制御する制御装置とを備えた駆動装置において、
    隔壁を介して仕切られた、前記電磁クラッチ機構を収容する第1空間及び前記制御装置を収容する第2空間を形成するケースを備え、
    前記ケースには、互いに対向して配置され且つ凹形状を呈すとともに前記基板の縁部を保持可能な保持壁部が形成され、
    前記保持壁部に保持された前記基板は、前記隔壁の一部を形成し
    前記検知素子は、前記基板の前記第1空間側に実装されていることを特徴とする駆動装置。
  2. 請求項1に記載の駆動装置において、
    前記ケースに取着されて前記第2空間を閉塞するカバーを備え、
    前記カバーには、前記基板に圧接して前記ケースとの間で該基板を保持するカバー側保持壁部が形成されていることを特徴とする駆動装置。
  3. 請求項に記載の駆動装置において、
    前記隔壁には、前記電磁クラッチ機構及び前記制御装置の間の電気的な接続線を挿通するクラッチ用貫通孔が形成され、
    前記カバーには、前記クラッチ用貫通孔を塞ぐ突壁部が形成されていることを特徴とする駆動装置。
  4. 請求項2又は3に記載の駆動装置において、
    前記ケース及び前記カバーには、前記第1空間側において、前記基板の一側の縁部に沿って突出する、該基板に向かう方向で互いに離間されたケース側凸部及びカバー側凸部がそれぞれ形成されていることを特徴とする駆動装置。
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