JP2007045433A - 多層樹脂製容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 軽量薄肉で、接着性樹脂層や機能性樹脂層の成分規制が無く、振動や衝撃によ
る剥離が起きない、外観性良好で容器強度も充分備わった多層樹脂製容器を提供する。
【解決手段】 本発明の好ましい態様は、容器の胴部の周壁に水平方向の環状溝を有する
と共にこの環状溝に交わる交差溝を有し、且つ環状溝の溝底深さが交差溝の溝底深さより
も深く形成してなり、環状溝と交差溝との交差部位における環状溝の溝底を外方に凸に形
成して、環状溝の交差部位における溝底深さを交差溝の溝底深さと同等にすることである
。これにより、交差部位に段差がないため、振動や衝撃による応力の集中が無くなり、交
差部位に剥離が起きず、外観性良好で容器強度も充分な多層樹脂製容器を提供出来る。
【選択図】 図5

Description

本発明は、角筒形状の多層樹脂製容器に関するもので、より詳しくは、多層樹脂製容器
の層間剥離を抑制し、振動や衝撃による白化現象を防止した多層樹脂製容器に関する。
樹脂製容器、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の熱可塑性ポリエステ
ル樹脂の二軸延伸ブロー成形容器(以下、「ペットボトル」という)は、優れた透明性や
表面光沢を有すると共に、耐衝撃性、ガスバリアー性も有しており、各種の飲料用容器と
して広く利用されている。このペットボトルは、軽量化により薄肉化が進み、その結果強
度確保や容器の内圧変化に対応するために、水平の環状溝及びこれに交わる垂直の交差溝
や減圧吸収パネルなどが設けられている。一方、このペットボトルは、内容物の多様化や
保存性向上のため、特に酸素バリアーや酸素吸収などの機能性を付与する樹脂層を設ける
多層化も定着している。
このような薄肉多層のペットボトルは、円筒形状のものや角筒形状のものがあるが、保
管効率面から角筒形状のものが多くなっている。図6ないし8に示すように、このペット
ボトル50は、容器胴部51の周壁52に、剛性を高めるためやシュリンクラベルを確実
に固着するために、水平方向の環状溝53を有すると共に、この環状溝53に交わる交差
溝54を有し、且つ環状溝53の溝底深さD1が交差溝54の溝底深さD2よりも深く形
成してなるものである。
このようなペットボトル50は、主材である熱可塑性ポリエステル樹脂と上記の機能性
樹脂との接着性が比較的弱く、振動や衝撃で剥離現象が起きやすい傾向にある。この剥離
が生ずると、その部分が白濁して見え外観不良となり、加えてその剥離部分の強度が著し
く低下し、容器としての強度が不足することになる。このような剥離現象を改善するもの
として下記の技術が知られている。
特開2004−34340号公報 特開2004−352361号公報
特許文献1のペットボトルは、主材である熱可塑性ポリエステル樹脂層と機能性樹脂層
との間に接着性樹脂層を設けて、これにより接着性を強めて成形時は無論、振動や衝撃で
も剥離現象が起きづらくしている。
また、特許文献2のペットボトルは、内層及び外層を主材である熱可塑性ポリエステル
樹脂で構成し、これらの中間層が混合樹脂であり、この混合樹脂がポリアミド樹脂Pと、
80ないし120℃での定温結晶化における半結晶化時間がポリアミド樹脂Pの1/5以
下であり且つ溶解度指数が熱可塑性ポリエステル樹脂より大きく更にポリアミド樹脂Pよ
り小さいポリアミド樹脂P1と、を含有し、その上ペットボトルから取り出した混合樹脂
の引張り弾性率が特定の範囲内にある、ことを特徴とするものである。
ところが、特許文献1のペットボトルは、熱可塑性ポリエステル樹脂層及び機能性樹脂
層以外に、別途接着性樹脂層を設けることになるから、層構成が複雑となり、コストアッ
プの要因となる。
また、特許文献2のペットボトルは、中間層の混合樹脂が規制されているから、この混
合樹脂の有する特性の範囲内しか機能性を発揮できず、機能性が限定的となり、それ以上
のあるいはそれ以外の機能性を要求される場合には対応できないものである。
そこで、本発明の目的は、薄肉であるのにもかかわらず、熱可塑性ポリエステル樹脂層
及び機能性樹脂層以外の樹脂層を設けず、あるいは機能性樹脂層の成分を規制しないで、
振動や衝撃を受けても剥離現象が起きづらく、外観性良好で容器としての強度も充分備わ
った多層樹脂製容器を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであって、下記の構成からなるこ
とを特徴とするものである。
すなわち、本発明によれば、容器胴部の周壁に水平方向の環状溝を有すると共に、
該環状溝に交わる交差溝を有する角筒形状の多層樹脂製容器であって、
前記環状溝と前記交差溝との交差部位における互いの溝底深さを同等にしたことを特徴
とする多層樹脂製容器が提供される。
また、本発明によれば、容器胴部の周壁に水平方向の環状溝を有すると共に、
該環状溝に交わる交差溝を有する角筒形状の多層樹脂製容器であって、
前記環状溝と前記交差溝との交差部位における前記環状溝の溝底を外方に凸に形成し、
前記環状溝の前記交差部位における溝底深さを、前記交差溝の溝底深さと同等にしたこ
とを特徴とする多層樹脂製容器が提供される。
また、本発明によれば、前記環状溝は、前記容器胴部の垂直方向ほぼ中間に位置してい
る多層樹脂製容器が提供される。
また、本発明によれば、前記交差溝は、周壁を形成する平面壁に設けた減圧吸収パネル
を区画しているものである多層樹脂製容器が提供される。
また、本発明によれば、前記交差溝は、前記環状溝に直交している多層樹脂製容器が提
供される。
また、本発明によれば、前記容器は、熱可塑性ポリエステル樹脂層と機能性樹脂層とで
構成している多層樹脂製容器が提供される。
本発明の多層樹脂製容器は、環状溝と交差溝との交差部位における両溝の溝底深さが同
等であるから、運送時の振動や落下時の衝撃などによる応力が交差部位から分散して、剥
離現象の起点とならず、剥離が発生しない。したがって、薄肉であるのにもかかわらず、
他の樹脂層を設けたり機能性樹脂層の成分を規制しないで、振動や衝撃を受けても剥離現
象が起きづらく、外観性良好で容器としての強度も充分備わった多層樹脂製容器を提供出
来る効果がある。
また、環状溝が容器胴部の垂直方向ほぼ中間に位置しているときは、容器の強度が最も
増すために、上記の効果に加えて、全体としての容器の強度がバランスよく得られる。
また、交差溝が減圧吸収パネルを区画しているものであると、溝形成が単純であるのに
容器の内外圧の変化を吸収することができる。
また、交差溝が環状溝に直交していることにより、容器の強度が最も増すため、全体と
しての容器の強度がバランスよく得られる効果がある。
また、本発明の多層樹脂製容器の構成は、層構成材料として熱可塑性ポリエステル樹脂
層と機能性樹脂層が積層されたものである時にその効果が最も顕著に発揮される。
以下に、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
<実施例1>
図1は本発明の多層樹脂製容器を示す正面図、図2は図1の○で示したX部分(交差部
位)の拡大図、図3は図1のA−A線に沿う横断面図、図4は図3のB部の一例を示す拡
大断面図、図5は図3のB部の他の一例を示す拡大断面図である。なお、図6に従来の多
層樹脂製容器を示す正面図、図7に図6のC−C線に沿う横断面図、図8に図6の○で示
しY部分(交差部位)の拡大図を示した。
本発明の多層樹脂製容器1は、容器2の胴部3の周壁4に水平方向の環状溝5を有する
と共にこの環状溝5に交わる交差溝6を有している。請求項2の構成においては、環状溝
5の溝底深さD1が交差溝6の溝底深さD2よりも深く形成してなり、環状溝5と交差溝
6との交差部位7における環状溝5の溝底5aを外方に凸に形成して、環状溝5の交差部
位7における溝底深さD3を交差溝6の溝底深さD2と同等にしたものである。
前記容器2は、角筒形状であり、上部に口部10及びフランジ11があり、その下部の
胴部3の断面が本実施例においては4角形であり、その角に面取り12が設けられている
。したがって、胴部3の周壁4は、4つの平面壁13があり、これら平面壁13の間に4
つの面取り12が設けられていることで、構成されている。しかしながら、この胴部3の
断面形状は4角形に限定されるものではなく、3角形、5角形、6角形、8角形などの任
意の多角形であっても良い。
前記胴部3の周壁4には、水平方向の環状溝5が設けられ、この環状溝5により胴部3
が垂直方向にほぼ2等分されている。この環状溝5は、その溝底深さD1が4つの平面壁
13では深く、4つの面取り12では浅くなっている。そして、この環状溝5を境にして
4つの平面壁13には上部及び下部減圧吸収パネル14及び15が垂直方向にそれぞれ設
けられている。
これら上部及び下部減圧吸収パネル14及び15は、これら全体が前記交差溝6により
区画されているから、交差溝6は環状溝5と直交して交差部位7を形成する。環状溝5の
溝底深さD1は、交差溝6の溝底深さD2よりも深い(D1>D2)が、これら双方の溝
5、6が直交する交差部位7における環状溝5の溝底5aを外方に凸に形成して、この交
差部位7における環状溝5の溝底深さD3と交差溝6の溝底深さD2とを同等(D3=D
2)にしている。したがって、交差部位7における環状溝5の溝底5aと、交差溝6の溝
底6aとの間に段差が無くなり、運送時の振動や落下時の衝撃による応力が交差部位7か
ら分散して、剥離現象の起点とならず、剥離が発生しないことになる。
他の実施形態としては、図4に示すように、環状溝5及び交差溝6の溝底深さを同等(
D1=D2)とすることで交差部位7における互いの溝底深さを同等としてもよい。
また、実施例1と同様に、環状溝5の方が深い場合(D1>D2)には、交差部位7に
おける交差溝6の溝底6aを内側に窪ませるか、あるいは環状溝5の溝底5aを凸に、交
差溝6の溝底6aを凹に、双方から近寄るように形成して、交差部位7における互いの溝
底深さを同等とすることができる。
さらに、交差溝6の方が深い場合(D1<D2)でも、交差部位7における交差溝6の
溝底6aを外方に凸に形成したり、環状溝5の溝底5aを内側へ窪ませたり、あるいは、
環状溝5の溝底5aを凹に、交差溝6の溝底6aを凸に、双方から近寄るように形成する
ことで、交差部位7における互いの溝底深さを同等とすることができる。
本発明の要点は、交差部位7における環状溝5及び交差溝6の溝底深さが同等であるこ
とであり、上記のいずれの形態でも発明の目的を達成出来るが、容器の強度や減圧吸収能
なども勘案すると、環状溝5の方を深く形成する(D1>D2)のが好適であり、特に実
施例1に掲げたように、交差部位7における環状溝5の溝底5aを外方に凸に形成し、交
差部位7における環状溝5及び交差溝6の溝底深さを同等とするのが最も好適である。
一方、前記環状溝5を隔てた上部及び下部減圧吸収パネル14及び15は、負圧変形吸
収用のものであり、容器2の口部10を蓋により密封した状態で、容器2内が減圧、すな
わち、負圧状態になった時、上部及び下部減圧吸収パネル14及び15が他に優先して変
形して、外観を損なわないようにしている。
この多層樹脂製容器1の容積は、特に限定がないが、200mLないし1L程度の小型
のものから1.5Lないし2.0Lの大型のものまで広く対応することが出来る。
なお、前記多層樹脂製容器1を構成する材料は、特に限定がないが、二軸延伸ブロー成
形で製造する場合であれば、これが可能な樹脂材料、例えばポリエステル樹脂が例示され
る。また、この多層樹脂製容器1は、熱可塑性ポリエステル樹脂層と機能性樹脂層とで構
成するのが良く、熱可塑性ポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンイソフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、
ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリ乳酸等を例示することが出来、これらの樹脂ま
たはその共重合体を単独で、またはこれら同士あるいは他の樹脂とのブレンドしたものを
使用することが出来る。
特に、エステル反復単位の大部分(例えば、70モル%以上)をエチレンテレフタレー
ト単位が占めるポリエチレンテレフタレートが好適であるが、エチレンテレフタレート単
位以外にも共重合成分としてイソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸などの二塩基酸やジ
エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、シクロヘキサン
ジメタノールなどのジオールを適宜使用することができる。
機能性樹脂としては、酸素バリアー性樹脂、酸素吸収性樹脂などの内容物の保存性に大
きく影響するものが例示できる。
また、酸素吸収性樹脂としては、一般に酸素バリア性樹脂、酸化性の有機材料、例えば
、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリプロピレン、エチレン−一酸化炭素共重合体、
6−ナイロン、12−ナイロン、MXDナイロンのようなポリアミド類などに酸化触媒と
して遷移金属を含む有機酸塩類や光増感剤を加えたものが使用される。
遷移金属系触媒としては、鉄、コバルト、ニッケル等の周期律表第8族成分が好ましく
用いられる。
次に、上記構成の多層樹脂製容器1の使用方法を説明する。
まず、容器2の口部10から90℃程度の内容物を投入し、所定のヘッドスペースを確
保して、口部10に蓋(図示せず)をして密封する。内容物が常温となると、90℃の時
の蒸気が液体となり、その分多層樹脂製容器1内の圧力は減圧され、負圧状態となって変
形することになる。その際、周壁4の4つの平面壁13には、環状溝5を境にして上部及
び下部減圧吸収パネル14及び15が設けられているから、これらが先に変形して容器2
に局部的に外観不良を起こすことがない。
一方、内容物入りの多層樹脂製容器1は所定本数ケース詰めにされ、生産地から消費地
に運送され、更に収納庫などに搬入し保管される。このため、輸送や搬入に際して、ケー
ス内の多層樹脂製容器1は振動や衝撃を受けることになるが、環状溝5と交差溝6との交
差部位7における環状溝5の溝底5aと、交差溝6の溝底6aとの間に段差がないことに
より、これら振動や衝撃による応力が交差部位7から分散して、容器を構成する層間の剥
離現象が発生しない。したがって、層間の剥離に伴って派生する白化現象を起こさずに、
外観を損ねることがない。
以下に、試験例に基づいて本発明の有効性を実証する。
<試験例1>
まず、図1ないし3に示す多層樹脂製容器(容量600ml)の例について説明する。
樹脂層の構成は、熱可塑性ポリエステル樹脂/機能性樹脂層/熱可塑性ポリエステル樹
脂層/機能性樹脂/熱可塑性ポリエステル樹脂の5層構成とし、熱可塑性ポリエステル樹
脂としてポリエチレンテレフタレートを、機能性樹脂としてMXDナイロンを基材とした
酸素吸収性樹脂を用い、計5層全体の厚みを0.35mmとする。
この多層樹脂製容器に規定のヘッドスペースを確保して90℃の熱水を充填し、室温迄
冷却する。この状態の多層樹脂製容器を製品流通時に使用される規定のケース(6列×4
列=24本/1ケース)に入れ、下記要領にて確認試験を行った。
(1)(縦落下試験)60cmの高さからケースを正立落下させ、層間の剥離状態を目視
にて確認する。
(2)(横落下試験)30cmの高さからケースを長辺側側面から接地する方向で落下さ
せ、層間の剥離状態を目視にて確認する。
(3)(縦振動試験)ケースに振幅5mmで10Hzの縦振動を連続30分与え、層間の
剥離状態を目視にて確認する。
(4)(横振動試験)ケースに振幅5mmで10Hzのケース長辺と平行方向の横振動を
連続30分与え、層間の剥離状態を目視にて確認する。
<対照例1>
図6ないし8に示す従来の多層樹脂製容器とすること以外、試験例1と同様とし、上記
の(1)、(2)、(3)、(4)と同じ要領にて確認試験を行う。
確認試験の結果を表1に示す。
Figure 2007045433
表1の結果から分かるように、本発明の例を示す試験例1はケースを60cmの高さか
ら縦落下、および30cmの高さから横落下させても、剥離を認めるられなかったの対し
て、従来例を示す対照例1では、縦落下では24本中4本、横落下では24本中5本に剥
離が認められた。
また、横振動試験においても、試験例1では剥離が全く認められなかったのに対して、
対照例1では24本中6本に剥離が認められた。
この結果から明らかなように、本発明の多層樹脂製容器は、振動や衝撃に対してすぐれ
た耐剥離性があることが確認された。
以上、本発明の実施例1を説明したが、具体的な構成はこれに限定されず、本発明の要
旨を逸脱しない範囲での変更は適宜可能であることは理解されるべきである。
本発明の多層樹脂製容器は、軽量薄肉なのに、内容物の保存性を強く要求されような場
合に利用可能性が高く、特に運搬・搬入などの取扱時に振動や衝撃が大きく予測されるよ
うな場合に極めて利用可能性が高くなる。
本発明の多層樹脂製容器の一例を示す正面図である。 図1の○で示したX部分の拡大図である。 図1のA−A線に沿う横断面図である。 図3のB部の一例を示す拡大横断面図である。 図3のB部の他の一例を示す拡大横断面図である。 従来例を示す図1と同状の正面図である。 図6のC−C線に沿う横断面図である。 図6の○で示したY部分の拡大図である。
符号の説明
1 多層樹脂製容器
2 容器
3 胴部
4,52 周壁
5,53 環状溝
5a,6a 溝底
6,54 交差溝
7 交差部位
10 口部
11 フランジ
12 面取り
13 平面壁
14 上部減圧吸収パネル
15 下部減圧吸収パネル
50 ペットボトル(二軸延伸ブロー成形容器)
51 容器胴部

Claims (6)

  1. 容器胴部の周壁に水平方向の環状溝を有すると共に、
    該環状溝に交わる交差溝を有する角筒形状の多層樹脂製容器であって、
    前記環状溝と前記交差溝との交差部位における互いの溝底深さを同等にしたことを特徴
    とする多層樹脂製容器。
  2. 容器胴部の周壁に水平方向の環状溝を有すると共に、
    該環状溝に交わる交差溝を有する角筒形状の多層樹脂製容器であって、
    前記環状溝と前記交差溝との交差部位における前記環状溝の溝底を外方に凸に形成し、
    前記環状溝の前記交差部位における溝底深さを、前記交差溝の溝底深さと同等にしたこ
    とを特徴とする多層樹脂製容器。
  3. 前記環状溝は、前記容器胴部の垂直方向ほぼ中間に位置している請求項1または2記載
    の多層樹脂製容器。
  4. 前記交差溝は、周壁を形成する平面壁に設けた減圧吸収パネルを区画しているものであ
    る請求項1ないし3のいずれか1項記載の多層樹脂製容器。
  5. 前記交差溝は、前記環状溝に直交している請求項1ないし4のいずれか1項記載の多層
    樹脂製容器。
  6. 前記容器は、熱可塑性ポリエステル樹脂層と機能性樹脂層とで構成している請求項1な
    いし5のいずれか1項記載の多層樹脂製容器。

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