JP2015081095A - プラスチックボトル - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量化を図るとともに、流通時や消費者視点にて問題のない剛性を簡便な構造で確保できるプラスチックボトルを提供する。【解決手段】口部10と、肩部20と、胴部30と、底部40とを備えたプラスチックボトルにおいて、胴部30は、肩部20に連なる上側円筒部50と、上側連設部80を介して上側円筒部50に連なる圧吸収部60と、圧吸収部60に連なる下側連設部85とを備え、圧吸収部60は、複数の四角形パネル61からなり、四角形パネル61を周方向に一列に連設して形成される筒状であるとともに、四角形パネル61の上辺62は上方に湾曲した円弧状であり、四角形パネル61の下辺63は下方に湾曲した円弧状である。【選択図】図1

Description

本発明は、口部と、肩部と、胴部と、底部とを備えたプラスチックボトルに関する。
一般に、PETに代表されるポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン等からなるプラスチックボトルが知られており、飲料を充填された状態で広く市販されている。
近年、ゴミの削減を図り自然環境を良好に維持する観点から、プラスチックボトル材料の使用量を減らすことにより、軽量化することが望まれている。しかしながら、プラスチックボトルを軽量化した場合、ボトルの強度が弱くなってしまう。プラスチックボトルは、ダンボール等で箱詰めにしたものをパレットに段積みした状態で保管されるため、十分な座屈強度を有していないと荷崩れを発生させる恐れがある。
また、自動販売機内では、プラスチックボトルが横になって積載されることにより、下段にあるプラスチックボトルは側面に潰れを生じ易くなり、自動販売機から正常な払い出しができない恐れがある。
そこで、特許文献1に示すように、胴部の少なくとも一部が絞られてなるくびれ部と、くびれ部の上下に連続する非くびれ部とを備え、くびれ部が略多角形状の横断面形状を有し、非くびれ部が円形の横断面形状を有し、くびれ部は、その上下の中央位置に凹状の周リブを有し、この周リブは、横断面形状が円形である、プラスチックボトルがある。このプラスチックボトルは、軽量化による胴部の横強度の低下を抑制し、胴部の縦強度を向上するとともに、胴部の持ち易さを向上するものである。
特許第5118478号
ここで、プラスチックボトルは、ボトル内部からの水分透過や、酸素による内容物の酸化によって、ボトル内部が減圧状態になるが、軽量化することでボトルの厚みが薄くなり、この減圧に耐えきれず局所的な変形を起こす恐れがある。したがって、プラスチックボトルの軽量化を図るとともに、剛性と耐減圧性を高めることが望まれる。そこで、本発明では、プラスチックボトルの軽量化を図るとともに、流通時や消費者視点にて問題のない剛性と耐減圧性を有するプラスチックボトルを提供するものである。
このため、請求項1に記載の発明は、
口部と、肩部と、胴部と、底部とを備えたプラスチックボトルにおいて、
前記胴部は、
前記肩部に連なる上側円筒部と、
環状の周溝からなる上側連設部を介して前記上側円筒部に連なる圧吸収部と、
前記圧吸収部に連なる環状の周溝からなる下側連設部とを備え、
前記圧吸収部は、複数の四角形パネルからなり、該四角形パネルを周方向に一列に連設して形成される筒状であるとともに、
該四角形パネルの上辺は上方に湾曲した円弧状であり、該四角形パネルの下辺は下方に湾曲した円弧状であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のプラスチックボトルにおいて、
前記胴部は、前記下側連設部に連なる下側円筒部を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のプラスチックボトルにおいて、
前記四角形パネルの上辺は、前記上側連設部の溝底部と接することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のプラスチックボトルにおいて、
前記四角形パネルの下辺は、前記下側連設部の溝底部と接することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のプラスチックボトルにおいて、
前記胴部は、くびれ部を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のプラスチックボトルにおいて、
前記くびれ部は、テーパー部と前記圧吸収部とからなり、
前記テーパー部は、上方から下方に向かって縮径するとともに、前記上側連設部に連なる前記上側円筒部に設けられる筒状であり、
前記圧吸収部は、上方から下方に向かって周方向に拡開し、
前記上側連設部が前記胴部の最小径となることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載のプラスチックボトルにおいて、
隣接する前記四角形パネルの接合部の稜線と垂線とのなす角度が、0°以上かつ60°以下であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載のプラスチックボトルにおいて、
隣接する前記四角形パネルの接合部の稜線に、面取りおよびR取りの少なくとも一方を設けることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1項に記載のプラスチックボトルにおいて、
前記圧吸収部は、奇数個の前記四角形パネルからなることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか1項に記載のプラスチックボトルにおいて、
前記胴部に、環状の周溝からなる補強溝を少なくとも1つ以上設けることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれか1項に記載のプラスチックボトルにおいて、
前記底部の載置面から前記上側連設部までの高さH2の、プラスチックボトルの全高H1に対する比(H2/H1)が、0.2以上かつ0.5以下であることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項1〜11のいずれか1項に記載のプラスチックボトルにおいて、
前記上側連設部の直径D3の、前記上側円筒部の直径D1に対する比(D3/D1)が、0.55以上かつ0.95以下であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、口部と、肩部と、胴部と、底部とを備えたプラスチックボトルにおいて、前記胴部は、前記肩部に連なる上側円筒部と、環状の周溝からなる上側連設部を介して前記上側円筒部に連なる圧吸収部と、前記圧吸収部に連なる環状の周溝からなる下側連設部とを備え、前記圧吸収部は、複数の四角形パネルからなり、該四角形パネルを周方向に一列に連設して形成される筒状であるとともに、該四角形パネルの上辺は上方に湾曲した円弧状であり、該四角形パネルの下辺は下方に湾曲した円弧状である。
したがって、プラスチックボトルを軽量化することができるとともに、プラスチックボトルの垂直方向および水平方向に対する剛性を高くすることができる。また、四角形パネルが変形することによってプラスチックボトルにかかる内部の圧力の減少による胴部の変形を防止することができる。そして、流通時や消費者視点にて問題のない剛性と耐減圧性を有するプラスチックボトルを提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば前記胴部は、前記下側連設部に連なる下側円筒部を備えるので、流通時や消費者視点にて問題のない剛性と耐減圧性を有するプラスチックボトルを提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、前記四角形パネルの上辺は、前記上側連設部の溝底部と接するので、プラスチックボトルの垂直方向に対する剛性をさらに高くすることが可能である。
請求項4に記載の発明によれば、前記四角形パネルの下辺は、前記下側連設部の溝底部と接するので、プラスチックボトルの垂直方向に対する剛性をさらに高くすることが可能である。
請求項5に記載の発明によれば、前記胴部は、くびれ部を備えるので、くびれ部を把持することで、プラスチックボトルが持ち運び易くなるとともに、内容物が飲み易くなる。
請求項6に記載の発明によれば、前記くびれ部は、テーパー部と前記圧吸収部とからなり、前記テーパー部は、上方から下方に向かって縮径するとともに、前記上側連設部に連なる前記上側円筒部に設けられる筒状であり、前記圧吸収部は、上方から下方に向かって周方向に拡開し、前記上側連設部が前記胴部の最小径となるので、くびれ部を把持することで、プラスチックボトルが持ち運び易くなるとともに、内容物が飲み易くなる。
請求項7に記載の発明によれば、隣接する前記四角形パネルの接合部の稜線と垂線とのなす角度が、0°以上かつ60°以下であるので、プラスチックボトルの垂直方向に対する剛性をさらに高くすることが可能である。
請求項8に記載の発明によれば、隣接する前記四角形パネルの接合部の稜線に、面取りおよびR取りの少なくとも一方を設けるので、プラスチックボトルの垂直方向に対する剛性をさらに高くすることが可能である。
請求項9に記載の発明によれば、前記圧吸収部は、奇数個の前記四角形パネルからなるので、プラスチックボトルの垂直方向および水平方向に対する剛性をさらに高くすることが可能である。
請求項10に記載の発明によれば、前記胴部に、環状の周溝からなる補強溝を少なくとも1つ以上設けるので、プラスチックボトルの水平方向に対する剛性をさらに高くすることが可能である。
請求項11に記載の発明によれば、前記底部の載置面から前記上側連設部までの高さH2の、プラスチックボトルの全高H1に対する比(H2/H1)が、0.2以上かつ0.5以下である。
したがって、上側円筒部の上下方向の幅を広く設けることができ、この上側円筒部にパネルのような凹凸がないのでロールラベルやシュリンクラベル等のラベルを設けることが可能となる。つまり、このラベルはプラスチックボトルの上方に設けることができるため、ラベルによるディスプレイ効果(宣伝効果)を向上させることが可能である。また、H2/H1を0.2以上とする事によりプラスチックボトル製造時におけるプラスチックボトルの転倒を防止することができる。
請求項12に記載の発明によれば、前記上側連設部の直径D3の、前記上側円筒部の直径D1に対する比(D3/D1)が、0.55以上かつ0.95以下であるので、プラスチックボトルの胴部が把持し易くなり、持ち運び易くなるとともに飲み易くなる。D3/D1を0.55以上とする事によりD3部分が屈曲点にならず垂直方向の剛性を損なう事はない。
本発明の一例を示す、プラスチックボトルの正面図である。 図1におけるプラスチックボトルの平面図である。 図1におけるプラスチックボトルの底面図である。 圧力吸収部を説明するための図である。 図1におけるプラスチックボトルのA−A線断面図である。 図1におけるプラスチックボトルのB−B線断面図である。 図1におけるプラスチックボトルのC−C線断面図である。 別の一例の圧吸収部を説明するための図である。 別の一例の圧吸収部を説明するための図である。 図9におけるプラスチックボトルのD−D線断面図である。 本発明の別の一例を示す、プラスチックボトルの正面図である。 本発明の別の一例を示す、プラスチックボトルの正面図である。 本発明の比較例を示す、プラスチックボトルの正面図である。 図13におけるプラスチックボトルの平面図である。 図13におけるプラスチックボトルの底面図である。 本発明の別の比較例を示す、プラスチックボトルの正面図である。 図16におけるプラスチックボトルの平面図である。 図16におけるプラスチックボトルの底面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明を実施するための最良の形態について詳述する。図1は本発明の一例を示す、プラスチックボトルの正面図、図2は図1におけるプラスチックボトルの平面図、図3は図1におけるプラスチックボトルの底面図、図4は圧力吸収部を説明するための図、図5は図1におけるプラスチックボトルのA−A線断面図、図6は図1におけるプラスチックボトルのB−B線断面図、図7は図1におけるプラスチックボトルのC−C線断面図、図8は別の一例の圧吸収部を説明するための図、図9は別の一例の圧吸収部を説明するための図、図10は図9におけるプラスチックボトルのD−D線断面図、図11は本発明の別の一例を示す、プラスチックボトルの正面図、図12は本発明の別の一例を示す、プラスチックボトルの正面図、図13は本発明の比較例を示す、プラスチックボトルの正面図、図14は図13におけるプラスチックボトルの平面図、図15は図13におけるプラスチックボトルの底面図、図16は本発明の別の比較例を示す、プラスチックボトルの正面図、図17は図16におけるプラスチックボトルの平面図、図18は図16におけるプラスチックボトルの底面図である。なお、本明細書中、「上方」、「下方」とは、それぞれプラスチックボトルを正立させた状態(図1)における上方、下方のことをいう。
図1〜図3に示すように、本願発明のプラスチックボトル1は、口部10と、肩部20と、胴部30と、底部40とを備えている。
肩部20は、上方が口部10に連なり、下方が胴部30に連なる。肩部20は、上方から下方に向かって拡径する略円錐台状に形成されている。なお、肩部20は、垂直断面において外方に湾曲した面から形成されているが、内方に湾曲した面であってもよく、特に限定されるものではない。
胴部30は、肩部20に連なる上側円筒部50と、上側円筒部50に連なる圧吸収部60と、圧吸収部60に連なる下側円筒部70とを備える。
上側円筒部50は、円筒状であり、上下方向に同一径である同一径部51と、この同一径部51に連なり、上方から下方に向かって縮径するとともに、後述する上側連設部80に連なるテーパー部52とを備える。
上側円筒部50は、内方に窪んだ環状の周溝からなる補強溝53,54,55,56が複数設けられている。補強溝53は、同一径部51に設けられ、この同一径部51の最上方に位置する。補強溝54は、同一径部51に設けられ、この同一径部51の最下方に位置する。補強溝55は、同一径部51に設けられ、補強溝53と補強溝54との間に位置する。補強溝56は、テーパー部52に設けられている。
補強溝53,54,55,56は、垂直断面の形状が略コ字状であり、上側周面と、溝底面と、下側周面とから構成される。上側周面は、溝底面の上縁と連なり、上方に傾斜している。下側周面は、溝底面と下縁と連なり、下方に傾斜している。
補強溝53,54,55を設けることにより、上側円筒部50の同一径部51における水平方向の剛性を高めることができる。また、補強溝56を設けることにより、上側円筒部50のテーパー部52における水平方向の剛性を高めることができる。そして、上側円筒部50の水平方向の剛性が高まることで、プラスチックボトル1の持ち易さや、プラスチックボトル1を横に積載する自動販売機などへの適性が向上する。
なお、補強溝53,54,55,56は、垂直断面の形状が略円弧状や略く字状であってもよく、その垂直断面の形状は特に限定されるものではない。
補強溝53,54の溝深さは、補強溝55の溝深さよりも深い。つまり、同一径部51の上方と下方とに、それぞれ溝深さが深い補強溝53,54が設けられている。補強溝53と補強溝54とによって、それぞれの近傍における同一径部51の水平方向の剛性が高められる。また、補強溝53と補強溝54とによって、補強溝53と補強溝54の間における同一径部51の水平方向の剛性も多少高められる。
したがって、同一径部51の上下方向の全域において、水平方向の剛性を同程度のものとする場合、補強溝53と補強溝54との間に設ける補強溝55の溝深さは、補強溝53,54よりも浅くすることができる。もしくは、補強溝55の上下方向の配設間隔を広くすることができる。
したがって、ラベルをシュリンクラベルとした際、シュリンクラベル装着時の補強溝55の凹凸による外観不良を防ぐことができ、このラベルによるディスプレイ効果(宣伝効果)を向上させることができる。また、自動販売機などにおけるプラスチックボトル1を横に積載して払い出しをする際、プラスチックボトル1の潰れを防止し、払い出し時における詰まりを防止できる。
また、補強溝53,54,55,56の溝深さは限定されるものではないが、同一径部51の直径D1(上側円筒部50の直径)に対する補強溝53,54,55,56の溝深さの比は、0.005〜0.07であり、0.03がより好ましい。
補強溝53,54,55,56の溝深さが浅いと、上側円筒部50の水平方向の剛性を高めることができない。したがって、上側円筒部50が潰れやすくなり、プラスチックボトル1の持ち難さや自動販売機の適性低下に繋がる。また、補強溝53,54,55,56の溝深さが深いと、この補強溝53,54,55,56を基点としてプラスチックボトル1が垂直に座屈することがある。また、プラスチックボトル1の成形時に賦形不良が発生することがある。
また、補強溝53,54,55,56の溝幅は限定されるものではないが、補強溝53,54,55,56の溝深さに対する補強溝53,54,55,56の溝幅の比は、0.5〜5.0が好ましい。
補強溝53,54,55,56の溝幅が狭いと、プラスチックボトル1の成形時に賦形不良が発生することがある。また、補強溝53,54,55の溝幅が広いと、シュリンクラベルを同一径部51に設ける際、補強溝53,54,55の凹凸が目立ち外観不良(購買意欲の低減)に繋がる。
また、補強溝の配設数は特に限定されるものではなく、同一径部51の上下方向の幅W1や補強溝の溝深さや溝幅などによって適宜設計するものであり、上側円筒部50に補強溝を設けない構成としてもよい。
圧吸収部60は、図4に示すように、上方が上側連設部80を介してテーパー部52に連なり、下方が下側連設部85を介して下側円筒部70に連なる。
上側連設部80は、内方に窪んだ環状の周溝からなる。この上側連設部80は、垂直断面の形状が略コ字状であり、上側周面81と、溝底面82と、下側周面83とから構成される。上側周面81は、溝底面82の上縁82aと連なり、上方に傾斜している。下側周面83は、溝底面82の下縁82bと連なり、下方に傾斜している。
また、下側連設部85は、内方に窪んだ環状の周溝からなる。この下側連設部85は、垂直断面の形状が略コ字状であり、上述の上側連設部80と同様に、上側周面86と、溝底面87と、下側周面88とから構成される。上側周面86は、溝底面87の上縁87aと連なり、上方に傾斜している。下側周面88は、溝底面87の下縁87bと連なり、下方に傾斜している。
上側連設部80は、図5に示すように、水平断面の形状が円形であり、その直径は、胴部30の最小径D3である。下側連設部85は、図6に示すように、水平断面の形状が円形である。
なお、上側連設部80および下側連設部85は、垂直断面の形状が略円弧状や略く字状であってもよく、その垂直断面の形状は特に限定されるものではない。
上側連設部80を環状の周溝とすることにより、テーパー部52と圧吸収部60との接合部の垂直方向の剛性を高めることができる。なお、上側連設部80は、胴部30の最小径であるため、垂直方向の荷重が加わった際、この上側連設部80に応力が集中する。このとき、この上側連設部80が全体として変形することで応力を分散させ、特定の箇所が屈曲点となって座屈変形することを防止することができる。したがって、プラスチックボトル1の垂直方向の剛性を高めることができる。
下側連設部85を環状の周溝とすることにより、圧吸収部60と下側円筒部70との接合部の水平方向の剛性を高めることができる。
上側連設部80と下側連設部85の溝深さは限定されるものではないが、胴部30の最小径D3に対するそれぞれの上側連設部80と下側連設部85の溝深さの比は、0.005〜0.07であり、0.03がより好ましい。
上側連設部80の溝深さが浅いと、垂直方向の荷重が加わった際、この上側連設部80が全体として変形することで応力を分散させることができず、特定の箇所が屈曲点となって座屈変形してしまうことがある。また、上側連設部80の溝深さが深いと、プラスチックボトル1の成形時に賦形不良が発生することがある。
下側連設部85の溝深さが浅いと、水平方向の剛性を高めることができない。したがって、持ち難さや自動販売機の適性低下に繋がる。また、下側連設部85の溝深さが深いと、プラスチックボトル1の成形時に賦形不良が発生することがある。
ここで、上側連設部80と下側連設部85の溝幅は限定されるものではないが、上側連設部80と下側連設部85の溝深さに対するそれぞれの上側連設部80と下側連設部85の溝幅の比は、0.5〜5.0が好ましい。
上側連設部80の溝幅が広いと、垂直方向の荷重が加わった際、この上側連設部80が全体として変形することで応力を分散させることができず、特定の箇所が屈曲点となって座屈変形してしまうことがある。また、上側連設部80の溝幅が狭いと、プラスチックボトル1の成形時に賦形不良が発生することがある。
下側連設部85の溝幅が広いと、水平方向の剛性を高めることができない。したがって、持ち難さや自動販売機の適性低下に繋がる。また、下側連設部85の溝幅が狭いと、プラスチックボトル1の成形時に賦形不良が発生することがある。
圧吸収部60は、5個の四角形パネル61から構成される。圧吸収部60は、この5個の四角形パネル61を周方向に一列に連設して形成された筒状である。そして、図7に示すように、圧吸収部60の水平方向の断面形状は5角形である。また、圧吸収部60は、上方から下方に向かって周方向に拡開している。
四角形パネル61は、上辺62と、下辺63と、隣接する四角形パネル61の接合部の稜線64とによって区画されている。上辺62は、上側連設部80の下側周面83の下縁を形成しており、上方に湾曲した円弧状である。下辺63は、下側連設部85の上側周面86の上縁を形成しており、下方に湾曲した円弧状である。
ここで、四角形パネル61は、プラスチックボトル1にかかる内部の圧力の減少による荷重の一部を吸収することができる。プラスチックボトル1が密閉状態において、プラスチックボトル1の内部からの内容物の水分の抜けや、プラスチックボトル1の内部の酸素による内容物の酸化によって、プラスチックボトル1の内部が減圧状態になる。このとき、四角形パネル61はプラスチックボトル1の内方に押圧される。
したがって、四角形パネル61は、プラスチックボトル1にかかる内部の圧力の減少による荷重の一部を四角形パネル61が変形することによって吸収することができ、胴部30の変形を少なくすることができる。
また、四角形パネル61の上辺62は上方に湾曲した円弧状であるため、プラスチックボトル1に垂直方向に荷重が加わる場合、この荷重を上方に湾曲した円弧状の上辺62で吸収することができる。したがって、圧吸収部60の垂直方向の剛性を高めることができる。
また、四角形パネル61の下辺63は下方に湾曲した円弧状であるため、プラスチックボトル1に垂直方向に荷重が加わる場合、この荷重を下方に湾曲した円弧状の下辺73で吸収することができる。したがって、圧吸収部60の垂直方向の剛性を高めることができる。
また、隣接する四角形パネル61の接合部の稜線64は、垂線Lに対して角度θだけ傾いている。ここで、稜線64は、プラスチックボトル1に垂直方向に荷重が加わる場合、上下方向の支柱の役割を果たす。この稜線64が垂線Lに対して角度θだけ傾いていることで、垂直方向に加わる荷重を周方向へ分散することができる。したがって、圧吸収部60の垂直方向の剛性を高めることができる。なお、稜線64は、垂線Lに対して傾斜することに限定されるものではなく、傾斜しなくてもよい。つまり、稜線64が垂直であってもよい。
隣接する四角形パネル61の接合部の稜線64と垂線Lのなす角度θは、限定されるものではないが、0°〜60°であることが好ましく、30°〜40°がより好ましい。θが60°より大きくなると、稜線64が垂直方向の荷重を支える支柱の役割を果たすことができず、圧吸収部60の垂直方向の剛性を高めることができない。
なお、四角形パネル61の上辺は、図8に示すように、上方に湾曲した円弧状の上辺62aであって、上側連設部80の溝底面82の下縁82bと接する構成としてもよい。ここで、図8中の点O1は、上辺62aと下縁82bとの接点を示す。
このような構成にすることで、プラスチックボトル1に垂直方向に荷重が加わる場合、この荷重を上方に湾曲した円弧状の上辺62aで吸収することができる。さらに、下縁82bに加わる荷重を上辺62aに分散することができ、下縁82bに応力が集中することを防止することができる。したがって、圧吸収部60の垂直方向の剛性をさらに高めることができる。
なお、上側連設部80が、垂直断面の形状が略円弧状である場合には、この上側連設部80の溝底部と上辺62aとが接する構成とする。つまり、上側連設部80がいずれの形状であっても、四角形パネル61の上辺62aが上側連設部80の溝底部と接する構成とすればよい。
また、四角形パネル61の下辺は、下方に湾曲した円弧状の下辺63bであって、下側連設部85の溝底面87の上縁87aと接する構成としてもよい。ここで、図8中の点O2は、下辺63aと上縁87aとの接点を示す。
このような構成にすることで、プラスチックボトル1に垂直方向に荷重が加わる場合、この荷重を下方に湾曲した円弧状の下辺63aで吸収することができる。さらに、上縁87aに加わる荷重を下辺63aに分散することができ、上縁87aに応力が集中することを防止することができる。したがって、圧吸収部60の垂直方向の剛性をさらに高めることができる。
なお、下側連設部85が、垂直断面の形状が略円弧状である場合には、この下側連設部85の溝底部と下辺63aとが接する構成とする。つまり、下側連設部85がいずれの形状であっても、四角形パネル61の下辺63aが下側連設部85の溝底部と接する構成とすればよい。
また、図9および図10に示すように、隣接する四角形パネル61の接合部の稜線64に面取り65を設ける構成としてもよい。
このような構成にすることで、プラスチックボトル1に垂直方向に荷重が加わる場合、上下方向の支柱の役割を果たす稜線64に働く荷重を、幅の広い面取り65で受けることで荷重を分散することができ、応力の集中を防止することができる。したがって、圧吸収部60の垂直方向の剛性をさらに高めることができる。なお、面取り65は平坦な面による面取りに限定されるものではなく、外方に湾曲した面となるR取りであってもよい。また、隣接する四角形パネル61の接合部の稜線64に面取りおよびR取りの両方を設けた構成としてもよい。なお、外方に湾曲した面であれば、後述する四角形パネル61の湾曲面による効果と同様に、減圧吸収の効果に対して、この外方に湾曲した面が有効に作用する。
ここで、圧吸収部60を構成する四角形パネル61の個数は、特に限定されるものではないが、3〜9個が好ましく、5〜7個がより好ましく、とりわけ奇数個であることがさらに好ましい。
四角形パネル61の個数が少ないと、圧吸収部60に加わる垂直方向の荷重を逃がすことができる四角形パネル61の上辺62および下辺63の数が少なくなる。したがって、一つの上辺62および下辺63に加わる垂直方向の荷重が大きくなり、この上辺62および下辺63よって荷重を十分に吸収することができず、屈曲点となって座屈変形してしまうことがある。
四角形パネル61の個数が多いと、四角形パネル61の大きさは小さくなる。したがって、四角形パネル61が変形することによってプラスチックボトル1の内圧の減少を吸収することができなくなる。
なお、四角形パネル61が奇数個であると、四角形パネル61同士が相対することがない。したがって、プラスチックボトルの底部に用いられている公知のペタロイド形状の効果と同様に、圧吸収部60に加わる力を効果的に分散させることができ、圧吸収部60の垂直方向および水平方向に対する剛性を向上することができる。
また、四角形パネル61の大きさは、特に限定されるものではないが、プラスチックボトル1の全高H1に対する、四角形パネル61の上辺62と下辺63間の距離HP(縦)の比(HP/H1)は、1/8〜1/3が好ましい。また、同一径部51の直径D1に対する、四角形パネル61の接合部の稜線64間の距離WP(横)の比(WP/D1)は、1/4〜1/2が好ましい。
四角形パネル61の大きさが小さいと、四角形パネル61が変形することによってプラスチックボトル1の内圧の減少を吸収することができない。また、四角形パネル61の大きさが大きいと、圧吸収部60の垂直方向および水平方向の剛性が低下し、十分な剛性が得られない。
また、四角形パネル61は、図7に示すように、水平断面において平坦な面に限定されるものではなく、外方に湾曲した曲面であってもよく、内方に湾曲した曲面であってもよいが、外方に湾曲した曲面であることが好ましい。
四角形パネル61が水平断面において外方に湾曲した曲面の場合、プラスチックボトル1の内圧が減少した際の四角形パネル61の内方への変形量を大きくすることができる。したがって、プラスチックボトル1の内圧が減少することによる荷重低下を防止する事ができる。
一方、四角形パネル61が水平断面において内方に湾曲した曲面の場合、プラスチックボトル1の内圧が減少した際の四角形パネル61の変形方向を確実に内方へとすることができる。しかし、四角形パネル61の変形量は小さくなるため、上述のように、四角形パネル61が水平断面において外方に湾曲した曲面であることが好ましい。
なお、圧吸収部60は、大きさや形状が異なる複数の四角形パネルから構成されるものであっても良いが、同一形状の複数の四角形パネルから構成されることが好ましい。このような構成にすることで、圧吸収部60の剛性が周方向で均等になるため、プラスチックボトル1に荷重が加わった場合、圧吸収部60における特定の箇所に応力が集中することを防止できる。
下側円筒部70は、上方が下側連設部85を介して圧吸収部60に連なり、下方が底部40に連なる。下側円筒部70は、上下方向に同一径である円筒形状である。下側円筒部70は、内方に窪んだ環状の周溝からなる補強溝71が設けられている。補強溝71を設けることにより、下側円筒部70の水平方向の剛性を高めることができる。ここで、補強溝71は、上述の補強溝53,54,54,56と同様の構成であり、詳細については省略する。
なお、補強溝71の配設数は特に限定されるものではなく、下側円筒部70の上下方向の幅W3や補強溝71の溝深さや溝幅などによって適宜設計するものであり、下側円筒部70に補強溝71を設けない構成としてもよい。
なお、プラスチックボトル1は、下側円筒部70を備えない構成であってもよい。つまり、圧吸収部が下側連設部を介して底部に連なる構成のプラスチックボトルであってもよい。ただし、プラスチックボトルを横に載置する際、安定して載置させるためには、下側円筒部70を備える構成が好ましい。
底部40は、プラスチックボトル1の下部に位置しており、下側円筒部70と連なっている。隣接する底部40と下側円筒部70との間には、外方に突出するコーナー部41が形成されている。また、底部40の底面は、内方に窪んだ凹部42が設けられている。
上側円筒部50の同一径部51の直径D1は、下側円筒部70の直径D2と同じである。また、同一径部51および下側円筒部70が、胴部30の最大径である。
このような構成にすることで、プラスチックボトル1を横に倒した際、上側円筒部50の同一径部51と下側円筒部70とが接地部位となり、プラスチックボトル1が傾くことなく水平に安定して横に倒すことができる。したがって、プラスチックボトル1を横に積載する自動販売機などへの適性が向上する。
プラスチックボトル1の全高をH1とし、底部40の載置面43から上側連設部80までの高さをH2としたとき、この上側連設部80までの高さH2の、プラスチックボトル1の全高H1に対する比(H2/H1)は、0.2〜0.5であることが好ましく、0.3がより好ましい。
このような構成にすることで、上側円筒部50の上下方向の幅を広く設けることができ、この上側円筒部50の同一径部51にパネルの様な凹凸がないので、ロールラベルを設けることが可能となる。つまり、このラベルはプラスチックボトル1の上方に設けることができるため、ラベルによるディスプレイ効果(宣伝効果)を向上させることが可能である。
なお、(H2/H1)が0.2未満の場合は、プラスチックボトルの重心が高くなり、例えば、内容物を充填したプラスチックボトルの搬送時に、プラスチックボトルが転倒する恐れがある。また、(H2/H1)が0.5より大きい場合は、上述のラベルをパネルの様な凹凸がない場所に設けるスペースを確保できなくなる。
胴部30は、上側円筒部50のテーパー部52から圧吸収部60において、上側連設部80を最小径D3とし、くびれ部が形成されている。つまり、このくびれ部となるテーパー部52から圧吸収部60の領域が把持し易い構成である。したがって、プラスチックボトル1が持ち運び易くなるとともに飲み易くなる。
また、上側連設部80の直径D3の、同一径部51の直径D1に対する比(D3/D1)は、0.55〜0.95であることが好ましく、0.6〜0.7がより好ましい。
このような構成にすることで、プラスチックボトル1の胴部30がより把持し易いくびれ形状となり、プラスチックボトル1が持ち運び易くなるとともに飲み易くなる。なお、(D3/D1)が0.95より大きい場合は、プラスチックボトルが持ち易いという効果が得られない。また、(D3/D1)が0.55未満である場合は、垂直方向に荷重が加わった際、胴部の最小径である上側連設部に応力が集中し過ぎてしまい、十分な座屈強度が得られない。
なお、胴部におけるくびれ部は、上述の構成に限定されるものではない。例えば、図11に示すように、胴部130にくびれ部を備えない構成のプラスチックボトル100であってもよい。つまり、プラスチッボトル100は、上側胴部150は、上方から下方に向かって縮径するテーパー部を有さず、圧吸収部160は、上方から下方に向かって周方向に拡開しない構成である。なお、上述のように、胴部にくびれ部を備えることでプラスチックボトルの持ち運び易さや飲み易さが向上するため、プラスチックボトルは、くびれ部を備える構成が好ましい。
プラスチックボトルのサイズは限定されるものではなく、どのようなサイズのボトルからなっていても良い。例えば、プラスチックボトル1の容積が200ml〜2000mlであっても良い。とりわけ、プラスチックボトル1の全高H1が120mm〜260mmであり、上側円筒部50の同一径部51の直径D1および下側円筒部70の直径D2が50mm〜85mmであり、胴部30の最小径である上側連設部80の直径D3が40mm〜70mmであり、底部40の載置面43から上側連設部80までの高さH2が20mm〜95mmであることが好ましく、本発明を効果を好適に得ることができる。
プラスチックボトルの主材料としては、熱可塑性樹脂、特にPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)を使用することが好ましく、植物由来のバイオマス系プラスチック、例えば、PLA(ポリ乳酸)を用いることも可能である。なお、プラスチックボトルは、過酸化水素、過酢酸を添加して無菌化させることが好ましい。
プラスチックボトルは、上述の材料を射出成形して製作したプリフォームをブロー成形によって成形することにより作製することができる。
次に、実施例および比較例を挙げて本発明を具体的に説明するが、これらの実施例および比較例は何ら本発明を制限するものではない。
(実施例1)
図12に示す、圧吸収部260の四角形パネル261は5個であり、隣接する四角形パネル261の接合部の稜線に面取り265を設けた構成であって、900ml用のプラスチックボトル200を作製した。つまり、圧吸収部260の構成は、図9に示す構成と同一である。このプラスチックボトル200は、25gのプリフォームをブロー成形することで作製した。
(比較例1)
図13〜図15に示す、口部310と、肩部320と、胴部330と、底部340とを備えた構成であって、900ml用のプラスチックボトル300を作製した。ここで、図13はプラスチックボトル300の正面図、図14は図13におけるプラスチックボトル300の平面図、図15は図13におけるプラスチックボトル300の底面図である。
肩部320は、四つの側面321を有しており、下方に向かって拡開する略四角錐台状に形成されている。肩部320の隣接する側面321の接合部には、面取り322が設けられる。側面321には、水平断面が略V字状に内方へと窪んだ凹み部323を複数備える。胴部330は、4つの側面331を有する略四角筒形状である。胴部330の隣接する側面331の接合部には、面取り332が設けられる。側面331には、内方へと凹む圧吸収部360を複数備える。胴部330は、上下方向の中央近傍に環状の周溝380を備える。プラスチックボトル300は、35gのプリフォームをブロー成形することで作製した。
(比較例2)
上述の比較例1と同様の構成の900ml用のプラスチックボトルを25gのプリフォームをブロー成形することで作製した。
(比較例3)
図16〜図18に示す、口部410と、肩部420と、胴部430と、底部440とを備えた構成であって、900ml用のプラスチックボトル400を作製した。ここで、図16はプラスチックボトル400の正面図、図17は図16におけるプラスチックボトル400の平面図、図18は図16におけるプラスチックボトル400の底面図である。
肩部420は、下方に向かって拡開する略円錐台状に形成されている。胴部430は、円筒状であり、上下方向に同一径である。胴部430は、内方に窪んだ環状の周溝からなる補強溝480を複数備える。プラスチックボトル400は、25gのプリフォームをブロー成形することで作製した。
(垂直座屈強度試験)
実施例1、比較例1,2,3のプラスチックボトルにお茶を充填し、口部をキャップによって密封した。この内容物が充填されたプラスチックボトルの正立した状態での垂直座屈強度をそれぞれ測定した。この垂直座屈強度の測定は、AGR社製のテスター、TOP LOADを使用して行った。表1に結果を示す。
(組付試験)
実施例1、比較例1,2,3のプラスチックボトルにお茶を充填し、口部をキャップによって密封した。この内容物が充填されたプラスチックボトルを、縦3本,横4本で配列させてダンボールに箱詰めした。このプラスチックボトルが詰められたダンボールを段積みし、3段積みの組付可否の組付試験をそれぞれ行った。表1に結果を示す。組付可否は、○:荷崩れなし、×:荷崩れ発生、で表記する。
(外観官能試験)
実施例1、比較例1,2,3のプラスチックボトルにお茶を充填し、口部をキャップによって密封した。この内容物が充填されプラスチックボトルを常温で半年間保存後、100人のモニターによってプラスチックボトルの外観による購買可否の官能試験をそれぞれ行った。表1に結果を示す。購買可否は、○:購買可、×:購買否、で表記する。
垂直座屈強度試験、組付試験、外観官能試験に基づく、実施例1、比較例1,2,3のプラスチックボトルの総評を表1に示す。○:良好、△:適性はあるが良好ではない、×:適性なし、で表記する。
Figure 2015081095
表1に示すように、実施例1は、軽量化を図ることができ、組付性を満たすだけの座屈強度ととともに減圧適正を有していた。なお、比較例1は、プリフォームが35gであって、軽量化を図ることができていない。比較例2は、垂直座屈強度が弱く、組付性を有していなかった。比較例3は、圧吸収部を備えないため、減圧適正を有していなかった。
本願発明のプラスチックボトルは、内容物に、例えば、お茶、ウーロン茶、紅茶、コーヒー、果汁等の各種非炭酸飲料、炭酸飲料、天然発泡水、あるいはソースやみりんなどの調味料を含む食品などを収容した、あらゆるボトルに有用であり、ボトルを横に積載可能であるので自動販売機等による販売にも適している。
1,100,200,300,400 プラスチックボトル
10,310,410 口部
20,320,420 肩部
30,130,330,430 胴部
40,340,440 底部
50,150 上側円筒部
52 テーパー部
60,160,260 圧吸収部
61,261 四角形パネル
62,62a 上辺
63,63a 下辺
70 下側円筒部
80 上側連設部
85 下側連設部

Claims (12)

  1. 口部と、肩部と、胴部と、底部とを備えたプラスチックボトルにおいて、
    前記胴部は、
    前記肩部に連なる上側円筒部と、
    環状の周溝からなる上側連設部を介して前記上側円筒部に連なる圧吸収部と、
    前記圧吸収部に連なる環状の周溝からなる下側連設部とを備え、
    前記圧吸収部は、複数の四角形パネルからなり、該四角形パネルを周方向に一列に連設して形成される筒状であるとともに、
    該四角形パネルの上辺は上方に湾曲した円弧状であり、該四角形パネルの下辺は下方に湾曲した円弧状であることを特徴とする、プラスチックボトル。
  2. 前記胴部は、前記下側連設部に連なる下側円筒部を備えることを特徴とする、請求項1に記載のプラスチックボトル。
  3. 前記四角形パネルの上辺は、前記上側連設部の溝底部と接することを特徴とする、請求項1または2に記載のプラスチックボトル。
  4. 前記四角形パネルの下辺は、前記下側連設部の溝底部と接することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のプラスチックボトル。
  5. 前記胴部は、くびれ部を備えることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のプラスチックボトル。
  6. 前記くびれ部は、テーパー部と前記圧吸収部とからなり、
    前記テーパー部は、上方から下方に向かって縮径するとともに、前記上側連設部に連なる前記上側円筒部に設けられる筒状であり、
    前記圧吸収部は、上方から下方に向かって周方向に拡開し、
    前記上側連設部が前記胴部の最小径となることを特徴とする、請求項5に記載のプラスチックボトル。
  7. 隣接する前記四角形パネルの接合部の稜線と垂線とのなす角度が、0°以上かつ60°以下であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載のプラスチックボトル。
  8. 隣接する前記四角形パネルの接合部の稜線に、面取りおよびR取りの少なくとも一方を設けることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載のプラスチックボトル。
  9. 前記圧吸収部は、奇数個の前記四角形パネルからなることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載のプラスチックボトル。
  10. 前記胴部に、環状の周溝からなる補強溝を少なくとも1つ以上設けることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載のプラスチックボトル。
  11. 前記底部の載置面から前記上側連設部までの高さH2の、プラスチックボトルの全高H1に対する比(H2/H1)が、0.2以上かつ0.5以下であることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載のプラスチックボトル。
  12. 前記上側連設部の直径D3の、前記上側円筒部の直径D1に対する比(D3/D1)が、0.55以上かつ0.95以下であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載のプラスチックボトル。
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