JP2007043937A - 遺伝子検出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】検出すべき遺伝子を一本鎖に変性した遺伝子サンプルに対して、電気化学的に活性であり、且つ前記遺伝子サンプルに特異的に結合され、光照射により共有結合される標識剤を添加する標識剤添加工程と、光照射を行うことにより、前記遺伝子サンプルと前記添加された標識剤とを共有結合させる光照射工程と、前記検出すべき遺伝子配列に対して相補的な塩基配列を有する一本鎖の核酸プローブが固定化された電極に、前記標識剤が共有結合された遺伝子サンプルを添加し、該電極に固定化された核酸プローブと前記遺伝子サンプルとがハイブリダイズした二本鎖核酸を形成する二本鎖核酸形成工程と、前記二本鎖核酸に共有結合した標識剤を電気化学的な測定により検出する検出工程、とを含む。
【選択図】図1
Description
なお、以下の実施の形態における遺伝子サンプルとは、例えば、血液、白血球、血清、尿、糞便、精液、唾液、培養細胞、各種臓器細胞のような組織細胞、その他遺伝子を含有する任意の試料から、該試料中の細胞を破壊して二本鎖核酸を遊離させ、熱処理あるいはアルカリ処理によって、一本鎖の核酸に解離させたものである。また、本実施の形態における遺伝子サンプルは、制限酵素で切断して電気泳動による分離等で精製した核酸断片でもよい。
以下、実施の形態1における遺伝子検出方法について説明する。
まず、検出すべき遺伝子配列に対して相補的な塩基配列を有する一本鎖の核酸プローブを生成する。
この核酸プローブは、生物試料から抽出した核酸を制限酵素で切断し、電気泳動による分離等で精製した核酸あるいは化学合成で得られた一本鎖の核酸を用いることができる。生物試料から抽出した核酸の場合には、熱処理あるいはアルカリ処理によって、一本鎖の核酸に解離させておくことが好ましい。
本発明で用いる電極は、電極として使用可能であればどのようなものであってもよく、例えば、金、白金、白金黒、パラジウム、ロジウムのような貴金属電極や、グラファイト、グラシーカーボン、パイロリティックグラファイト、カーボンペースト、カーボンファイバーのような炭素電極や、酸化チタン、酸化スズ、酸化マンガン、酸化鉛のような酸化物電極や、Si、Ge、ZnO、CdS、TiO、GaAsのような半導体電極等が挙げられる。これらの電極は、導電性高分子によって被覆しても良く、このように被覆することによって、より安定なプローブ固定化電極を調製することができる。
本発明の標識剤は、前記遺伝子サンプルと特異的に結合し、且つ光照射により共有結合する特徴をもつ物質を用いる。これにより、前記標識剤は、前記遺伝子サンプルと、強固且つ不可逆的に結合するため、この後の工程である未反応標識剤の除去工程の際に、前記遺伝子サンプルに結合した標識剤が解離することがない。さらに、本発明の標識剤は、電気化学的に活性である特徴を持つ物質を用いる。これにより、前記前記遺伝子サンプルに結合した標識剤由来の電気化学的な信号により、該前記遺伝子サンプルの存在を高感度に検出できる。
一般式
F − L − I ・・(1)
(1)金電極表面への核酸プローブの固定化
ガラス基板上にスパッタ装置(アルバック製SH−350)によりチタン10nmを下地に金200nmを形成し、フォトリソグラフィ工程により電極パターンを形成することで、金電極を準備した。電極表面をピラニア溶液(過酸化水素:濃硫酸=1:3)で1分間洗浄し、純水ですすいだ後、窒素ブローで乾燥させた。
遺伝子サンプルには、前記核酸プローブと相補的な5’−末端からATGATAGTGG GAAAATTATT GCATATCTGG ATCCAGGGGGの配列を有するオリゴデオキシヌクレオチド(タカラバイオ製)を使用した。
まず、公知の方法(Biochemistry,vol.16,No.6,1977)により合成した4’−クロロメチル−4,5,8−トリメチルソラレン(0.5g、1.81mmol)を、水酸化ナトリウム溶解ジメチルホルムアミド(乾燥)に溶かし、160℃で撹拌しながら1,4−ジアミノブタン(0.32g、3.63mmol)を滴下し12時間反応させた。溶媒を留去した後、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー処理により精製し、生成物Aを得た(収率40%)。
1H‐NMR(300MHz、DMSOd−6)
σ:
1.4〜1.8 (6H,m)
2.4〜2.6 (12H,m)
2.74 (2H,t)
3.8〜3.1 (6H,m)
4.31 (2H,s)
6.32 (1H,s)
7.38 (2H,d)
7.54 (7H,m)
7.77 (4H,m)
8.16 (4H,t)
8.70 (2H,d)
8.88 (4H,d)
前記標識剤が共有結合された遺伝子サンプルは、10mMのPBS、及び2XSSCを混合したハイブリダイゼーション溶液に溶解させ、20μMに調整した。
以上の工程の後、前記二本鎖核酸が形成された金電極x、及び二本鎖核酸が形成されていない金電極yのそれぞれに、0.1MのPBS、及び0.1Mのトリエチルアミンを混合した電解液を滴下した。さらに、本実施例1では、さらなる比較対象として、核酸のない金電極(以下、「ブランク電極」と称す。)zも用意する。このブランク電極zは、前述した工程(1)において、金電極に核酸プローブを固定化せず、そのほかの工程は、前記二本鎖核酸が形成された金電極xを得る時と同様の処理をして得る。そして、このようにして得たブランク電極zに対しても、0.1MのPBS、及び0.1Mのトリエチルアミンを混合した電解液を滴下した。
Claims (12)
- 検体試料中の特定の配列を有する遺伝子を検出する遺伝子検出方法において、
前記検体試料中の検出すべき遺伝子の配列に対して相補的な塩基配列を有する一本鎖の核酸プローブを電極に固定化させる固定化工程と、
前記検出すべき遺伝子を、一本鎖に変性して遺伝子サンプルを作製する遺伝子サンプル作製工程と、
前記遺伝子サンプルに、電気化学的に活性であり、且つ該遺伝子サンプルに、特異的に結合され、光照射により共有結合される標識剤を添加する標識剤添加工程と、
光照射を行うことにより、前記遺伝子サンプルと前記添加された標識剤とを共有結合させる光照射工程と、
前記一本鎖の核酸プローブが固定化された電極に、前記光照射工程で得た前記標識剤を共有結合させた遺伝子サンプルを添加し、前記電極に固定化された核酸プローブと前記標識剤が共有結合された遺伝子サンプルとがハイブリダイズした二本鎖核酸を形成する二本鎖核酸形成工程と、
前記二本鎖核酸に結合された標識剤を電気化学的な測定により検出する検出工程、とを含む、
ことを特徴とする遺伝子検出方法。 - 請求項1に記載の遺伝子検出方法において、
前記検出工程は、前記電極に対して電圧を印加し、前記遺伝子サンプルに共有結合させた標識剤による電気化学発光量を測定する、
ことを特徴とする遺伝子検出方法。 - 請求項1に記載の遺伝子検出方法において、
前記標識剤は、前記遺伝子サンプルに、特異的に結合し、且つ光照射により共有結合する遺伝子サンプル結合部位と、電気化学活性を有する電気化学活性部位と、前記遺伝子サンプル結合部位と前記電気化学活性部位とを連結する連結部位と、を有する化合物からなる、
ことを特徴とする遺伝子検出方法。 - 請求項3に記載の遺伝子検出方法において、
前記遺伝子サンプル結合部位は、感光性を持つ化合物である、
ことを特徴とする遺伝子検出方法。 - 請求項4に記載の遺伝子検出方法において、
前記感光性を持つ化合物は、フロクマリン誘導体である、
ことを特徴とする遺伝子検出方法。 - 請求項5に記載の遺伝子検出方法において、
前記フロクマリン誘導体は、ソラレン誘導体である、
ことを特徴とする遺伝子検出方法。 - 請求項3に記載の遺伝子検出方法において、
前記電気化学活性部位は、酸化還元性を有する化合物である、
ことを特徴とする遺伝子検出方法。 - 請求項7に記載の遺伝子検出方法において、
前記酸化還元性を有する化合物は、電気化学発光を示す化合物である、
ことを特徴とする遺伝子検出方法。 - 請求項8に記載の遺伝子検出方法において、
前記電気化学発光を示す化合物は、配位子に複素環系化合物を有する金属錯体、ルブレン、アントラセン、コロネン、ピレン、フルオランテン、クリセン、フェナントレン、ペリレン、ビナフチル、あるいはオクタテトラエンのいずれかである、
ことを特徴とする遺伝子検出方法。 - 請求項9に記載の遺伝子検出方法において、
前記配位子に複素環系化合物を有する金属錯体は、配位子にピリジン部位を有する金属錯体である、
ことを特徴とする遺伝子検出方法。 - 請求項10に記載の遺伝子検出方法において、
前記配位子にピリジン部位を有する金属錯体は、金属ビピリジン錯体、あるいは金属フェナントロリン錯体のいずれかである、
ことを特徴とする遺伝子検出方法。 - 請求項9に記載の遺伝子検出方法において、
前記配位子に複素環系化合物を有する金属錯体の中心金属は、ルテニウム、あるいはオスニウムのいずれかである、
ことを特徴とする遺伝子検出方法。
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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